P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
24回国会衆議院1956/02/03

議院運営委員会 第8号

発言数
26
登壇者
6
会派数
2
開催日
1956/02/03

会議録

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 それでは議院運営委員会を開きます。  いろいろ順序はありますけれども、時間の関係上、重要法案の問題から御協議を願います。政府から、お手元に配付してありますように、法案の予定の表ができてきております。大体、そのうちですでに提出期日があらかじめきまったものは、カッコの中に示してございます。  そこで官房長官にお伺いしたいのですが、本国会の末期になりますと、参議院の選挙等もありますから、重要な法案はなるべく二月一ぱいくらいまでに出してもらいたい、というのが各党の希望でございます。そうすると、審議期間一カ月かかっても、三月一ぱいには重要なものは片づく、万やむを得ないものに限り、おそくなってもやむを得ませんけれども、会期末になって重要法案を出されるということは、国会としては迷惑ということでございますから、審議期間を十分御考察の上、早期に法案を提出願いたい、そういう考え方でございます。そこで何か御意見がありましょうか。

井上良二日本社会党

○井上委員 ただいま委員長から、政府に対しての御要望がありましたが、全く私どもは同感でございまして、特に今次国会はただいまお話のように、参議院の選挙を控えております関係承あって策議院は別といたしましても、参議院の方は後半においては非常に審議が停滞する関係もありますので、できるだけ早く衆議院の審査を終るということが、国会運営の上からも必要でないかと考えます。ただいま私どもの手元へ出されております各省別の法律案の提出予定の件数百九十三件に上っておりますが、このうち国会に提出させられたものは、まだ数件にしか上っておりません。特にわれわれが重要法案として十分審議をしたい法案もたくさんございますが、これらの法案は、ただいま委員長からお話の通り、大体二月下旬ごろまでには全部国会へ提案をされる予定ですか。官房長官いろいろ法案の整備について御苦心なされておる御努力は私ども多といたしますが、実情はどうなっておりますか。それらの点について政府側の御答弁をお願いしたいと思います。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○根本政府委員 今国会における政府提出予定の法律案の概略について、まず最初に御説明申し上げます。  現在国会に提出済みのものは十件でございましてそのうち予算を伴う法律案はすでに六件を提出しております。なお、本日のところ未提出でございますが、閣議決定のものが十三件ございまして、そのうち予算関係が七件、その他が六件になっております。総体といたしまして、現在政府が予定しておりますものは百九十三件でございますが、今後若干の増減があると思われるのでございます。なお、さきに御配付申し上げました件名調のうち、現在四件を削除いたしまして、さらに四件を追加いたしたいと思っております。その削除いたしたものは、お手元に配付してある件名等調の農林省関係のうち、酪農振興法の一部を改正する法律案であります。それから、家畜改良増殖法の一部を改正する法律案、これも削除いたしたいと思っております。また日本中央競馬会法の一部を改正する法律案、食糧融資保証法案を削除いたしたいと思います。なお、新たに追加を願いたいものは、総理府関係におきまして電源開発促進法の一部を改正する法律案、その次に外務省関係で、外務公務員法等の一部を改正する法律案、もう一つ、建設省関係におきましては、治水事業法案、それから官庁営繕法の一部を改正する法律案。右の百九十三件のうち、予算を伴う法律案が五十八件でございまして、このうち御配付申し上げている資料の中に、予算関係を表示する米じるしが落ちているのがございます。それは通産省関係でございまして、中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案であります。次に百九十三件のうちには、公職選挙法の一部を改正する法律案等、政府提出にするか議員提出にするか、未決定のものが数件含まれております。

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 それは小選挙区制も含まれているわけですか。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○根本政府委員 そうです。これは政府提案にするかどうか、まだきまっていないものであります。これがもし議員提出となりますれば、削除されるわけでございます。  それから予算を伴う法律案の提出時期は、一応配付資料にそれぞれ予定日を記載しておる通りでございますが、原則として二月十五日までに提出が可能になるように、現在各省並びに法制局を鞭撻しております。ただこの中で、原子力委員会に付議すべき三件がございます。お手元に配付してありますもののうち、総理府の原子力研究所法案、原子燃料公社法案、それから核原料物質開発促進法案、これは原子力委員会の議を経なければなりませんので、若干おくれるだろうということでございます。これがちょっとおくれる可能性がございます。  それから予算を伴わない法律案は、百三十五件を予定しておりますが、こうち二月上旬に国会提出可能と思われますのが二十件、二月中旬に提出可能のものが二十三件、二月下旬に提出可能のものが四十四件ございます。それから提出時期が三月以降になるかもしれないものが三十六件ございます。この三十六件のほか、十二件は二月下旬になるか、三月に入るかわからないものであります。  ただいま井上さんから御注意がありましたように、本国会は参議院の選挙等もからみ合せまして、できるだけ早期に議案を提出するということに努力をするほか、衆議院と参議院の提出のあんばいをも一これは参議院の要請もございまして予算の伴わないもので、参議院に回してもしかるべきものと思われるものについては、なるべく参議院の方にも提出いたしまして、促進の便をはかっていきたいと考えておる次第でございます。  なお、条約案件は一応十三件を予定しておりますが、今後の情勢によりまして、あるいは若干ふえるかもしれないという状況でございます。

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 そこで官房長官に御注意までに申し上げておくのですが、予算を伴う案件が非常に多いのですけれども、これは幾ら多くても、衆議院の先議権を確保していただいて参議院には先に回されないように御注意おき願います。

根本龍太郎自由民主党内閣官房長官

○根本政府委員 承知いたしました。

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 官房長官に対してはいいですね。それではお帰りになりましてけっこうでございます。  そこで皆さんにお諮り申し上げますのは、これら今御説明のもののうち、本会議。趣旨説明を聞くものの選択をしていただきたい。今速急にこれをやるということもなんですから、党へ帰って御相談の上ということであれば、それでもけっこうであります。

山中貞則自由民主党

○山中委員 新聞で見ますと、社会党ももうすでにきめておるようですから、大体の社会党の腹がまえを聞かしていただいて、それをわれわれが持ち帰って研究するというようにしたらどうですか。

野原覺日本社会党

○野原委員 社会党は、重要法案については、すでにこの前の委員会で決定したように、十分説明もしてあるし、なお、われわれとしては質問もしたいということで、一応の検討であって、なお十分に考えなくてはならぬものがあるのです。だから、次会までに私どもは重要法案を提示したいと思います。

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 ただ、あれも重要だ、これも重要だ。なるほど重要には違いないのですが、あまり数をふやされると、重要が重要でなくなる。それから、国会の審議能率のことも考えていただいて、特別の措置だということに一つ御注意願いたい。それでは、政府提出の案件の問題はそれだけにいたしておきます。     —————————————

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 裁判官弾劾裁判所の裁判員及び裁判官訴追委員会の委員派遣承認申請の件をお諮りいたします。埼玉県川口市の簡易裁判所の判事をいたしておりました高井住男君について、現在、裁判官弾劾法の規定により訴追を受け、弾劾裁判所において審理中でありますが、この事件の調査のため、弾劾裁判所から裁判員福永健司君を、訴追委員会からは、訴追委員の古島義英君及び同委員の坂本泰良君を川口市に派遣したいと、それぞれ弾劾裁判所裁判長及び訴追委員会委員長より申請書が提出されております。これを承認すべきものと等申するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 御異議なしと認めます。よって、その通り承認すべきものと決定いたしました。

野原覺日本社会党

○野原委員 これの派遣の期日は……。

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 来たる二月五日、日曜日、一日です。     —————————————

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 それから、予算委員会から公聴会開会承認要求についてお諮りいたします。それは、予算委員会において昭和三十一年度一般会計予算外二件について公聴会を開きたいとの申し出でございます。その開会は来たる二月十五日及び十六日の両日にわたる予定とのことでございます。総予算につきましては、国会法第五十一条第二項の規定によりまして、公聴会を開かなければならないことになっておりまするから、予算委員会の申し出を承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 御異議なしと認めます。よって承認すべきものと答申することに決定いたしました。     —————————————

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 次は決議案の取扱いでございます。一昨日社会党から、鳩山総理大臣に対する問責決議案なるものが提出されてございます。一昨日以来昨日にかけて、自由民主党並びに社会党、しかもこれは、参議院、衆議院両院にまたがった重大な案件でありましたので、いろいろ折衝の結果、結論を得て妥結したようでございます。従って、この決議案は御撤回を願うような結果になるのではないかと思いますが、この際、井上君の発言を求めます。

井上良二日本社会党

○井上委員 去る一月三十一日参議院の本会議におきまして、佐多君の質問演説に対する鳩山総理の答弁中、現行憲法に対しましてきわめて不穏当と思われる発言がされたことに起因をいたしまして社会党といたしましては、総理大臣の地位にある者が、かくのごとき発言をすることははなはだ遺憾であるのみならず、その政治的責任きわめて重大なりというところから、総理大臣に対してその責任を問うの決議案を提出いたしまして、自来この決議案の上程をめぐりまして、政府及び与党側ともいろいろ折衝を重ねましたところ、政府側も遺憾の点を認め、かつ不穏当と思い、不行き届きと思われる発言の個所を全部取り消されたのであります。その上に総理は、自分の真意を明らかにいたしますとともに、現行憲法は当然順守するという言明を、昨日参議院の本会議を通して明らかにされましたので、私どもこの発言を尊重いたし、かつ国会における総理の発言でございますから、事きわめて重大と考えましたが、政府の意のあるところを了として、衆議院に提出しておりまする本決議案は、ここに撤回することにいたしたいと思います。

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 ただいま井上君のお話がございましたように、社会党から自発的に撤回するとのことでございますから、この案件については、これ以上論議をしないことにいたします。     —————————————

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 次に本日の議事ですが、予算委員会において目下審議中の三十年度特別会計予算補正、つまり食管特別会計の予算補正外二件でございます。これが午後本会議へ上ってきて、政府としてもこれの実施を非常に急いでおるような問題でございますので、本日本会議にこれを上程したいと思います。従って本日の本会議は、同案件が上ってくるまで待つということにする。時間はおよそ三時から四時までの間だろうと思われます。従って定刻が延びるわけであります。この案件の扱いでございますが、社会党から討論の申し出がございまして八百板君。時間は慣例によりまして十五分間程度の討論。自由民主党からは討論の申し出はございません。従って、予算委員長の報告に次いで八百板君の討論があり、そして採決に入ります。採決は慣例によりまして、この種の問題は起立採決でなくてはならぬ。それでよろしゅうございましょうか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 それではさよう決定いたします。     —————————————

長谷川四郎自由民主党

○長谷川(四)委員 私ちょっと今後の参考のために、議論をするのではなくて、……。言だけ皆さんに聞いてもらいたいと思うのです。一昨日の問責決議案提出後というものは、社会党の委員各位の話によりますと、各委員会が開かれない。しかし、かって井上さんは、五日間予算提出がおくれたというので、政府の責任を追及すべく、緊急質問をなされた。ですから、二院制をとっている今日、参議院にこういう問題があったからといって、衆議院の委員会を開くに至らせなかったという理由は那辺にあるかということを、これは私、議論しようとは思いませんけれども、今後のために一つお聞きしておきたいと思います。

井上良二日本社会党

○井上委員 もっともな御質問でございますが、社会党といたしましては、総理の発言が、参議院においてなされたことでありますから、参議院だけで解決したらいい、こういうことで衆議院の審議を停頓させたり、あるいは中止させるというようなことは、出過ぎた、行き過ぎたことでないかという御意見、一応ごもっとものように考えます。しかし、私どもの党が考えましたのは、御存じの通り、総理の発言の内容のうちに、現行憲法を否定するといいますか、反対するということが明確に述べられておるのであります。国会は現行憲法の上にできた機関でありまして、この機関を行政府の最高責任者たる総理、しかも憲法順守をみずから率先して垂範しなければならぬ総理が、それを否定するがごとき言辞を国会の本会議を通して発言されたということは、これは国会の存立の意義を無視するのみならず、日本政治の土台をゆるがす大問題でございます。もしこれが、明治憲法のもとにおいて、かくのごとき発言がなされたということになりますならば、総理は大へんな責任を追及される事態に立ち至るやもわからないようなことであったのであります。われわれ民主憲法を守る責任を負わされておる国会議員といたしましては、当然この問題が明らかにされて、なるほど政府といえども言い過ぎであった、あるいは言葉が足りなかったということが明らかにされて、その上でなければ、正常な運営はできない、こういう立場をとるのは当然のことでないかと思います。私は、憲法以外の問題で与野党が対立して、その紛糾の結果、審議を進めないということで追及されますならば、これは幾らでも受けて立って、あやまりもすれば、われわれの行き過ぎもみずから反省しなければならないと考えますが、事、憲法に関する疑義を生じ、憲法をみずから否定するがごとき言辞を、総理みずからが行うというような事態が生じまして、われわれ国会の運営をいたしておる者といたしましては、さような言辞が、そのまま解決されずに、予算委員会その他の委員会が平気で行われることはあり得ないという立場をとった。しかし事態が解決をいたしました以上は、すみやかに審議を進めていくという態度をとりまして、昨晩この問題が解決した後において予算委員会を開くという話でございましたから、どうぞお開き下さって、どんどん審議を進めていただきますように願いたいということを、私は与党の対策委員長まで申し出たわけでございました。私ども本筋が、今申したような国家及び国会の存立を規定してありまする憲法を否認する問題でございますから、これは重大な問題と考えたのであります。その点は一応御了承願いたいと思います。

山中貞則自由民主党

○山中委員 私はその問題ではないのですが、前回の議運で野原君の御発言がありまして、河上顧問に対する与党の態度が、はなはだ喧騒をきわめ、いわゆる醜態であったという御注意があった。そのときに私どもは、委員長の御裁断もありましたから、これは与野党とも自重しようというので懇談を申し上げ、それで済んだのでありますが、はからずもその日の本会議において、総理の答弁に対する社会党さんの態度、これは社会党さんからの御発言も午前中にあったばかりでございますから、私は沈黙して見ておりました。ところが、前日に劣らざる喧騒ぶりを拝見いたしました。私は、それがいい悪いは別として、今後お互いに、どっちがどうということでなしにやっていきたい。こういう感想を持ったのでございますが、野原君、いかがでございましょうか。(笑声)

椎熊三郎自由民主党

○椎熊委員長 どうですか。政党は二大政党対立の整備された格好になっておるのですから、国会の威信を高め、審議を十分にするということに御協力願うことにして、過去の過ぎ去ったこと、お互いの反省すべき行為は静かに反省することといたしまして、本日の議題としては扱わないことにしたいと思います。  では本日の運営委員会はこの程度にいたします。本会議は三時から四時までの間と思いますが、開会十分前に予告振鈴、それからほんとうのベルを鳴らします。放送もやります。  それでは本日はこれにて散会いたします。    午後零時十四分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗