社会労働委員会 第2号
- 発言数
- 16 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1955/12/08
会議録
○佐々木委員長 これより会議を開きます。 この際二言ごあいさつを申し上げたいと存じます。このたびはからずも本委員会の委員長に選ばれましたことは、まことに光栄に存じます。言うまでもなく、当委員会は厚生、労働の両面にわたり非常に広範囲なものでありまして、種々複雑なる問題もあると思われますが、幸いにいたしまして委員の皆様方はその道に御経験の深い方ばかりでございまするし、皆様方の御鞭撻、御協力を得まして円満にこの委員会の運営を行い、無事重責を果し、もつて本委員会の目的を遂行いたしたいと存ずる次第でございます。何とぞ皆様方の御協力のほどをお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。(拍手) 次に前委員長中村三之丞君より、ごあいさつを申し上げたいとの申し出があります。これを許します。
○中村(三)委員 第二十二国会中委員長として大過なくその任務を尽すことのできましたのは、ひとえに皆様の御指導のたまものでありまして、ここに交代に際しつつしんでお礼を申し上げる次第であります。(拍手) —————————————
○佐々木委員長 この際理事の補欠選任の件についてお諮りいたします。去る一日、大石武一君、松岡松平君及び山下春江君が、それぞれ委員を辞任せられましたのに伴いまして、理事に欠員を生じましたので、その補欠選任を行わなければなりません。補欠選任に関しましては委員長より指名するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐々木委員長 御異議なしと認めまして大坪保雄君、野澤清人君、藤本捨助君の二君を理事に指名いたします。 —————————————
○佐々木委員長 次に参考人出頭に関する件についてお諮りいたします。先般理事各位と協議いたしました結果、七人委員会の報告に関しまして、来たる十二日委員会を開き、参考人より意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐々木委員長 御異議なしと認め、そのように決します。それでは七人委員会の委員を参考人に選定し、その手続等に関しましてはすべて委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐々木委員長 御異議なしと認め、そのように決します。 —————————————
○佐々木委員長 この際厚生大臣が出席せられましたので御紹介申し上げますとともに、発言を求められておりますのでこれを許可いたします。厚生大臣。
○小林国務大臣 一言ごあいさつを申し述べたいと存じます。 私は、今回第三次鳩山内閣の成立に際しまして、はからず毛厚生大臣の職を汚すこととなつたのでございますが、何分にも浅学非才の身でございまして、ことに厚生行政の詳細につきましてはその知識に乏しく、先般の国会におきまして短期間参議院社会労働委員長の任にありました間、多少の知識を得た程度でございますが、幸いに厚生行政の分野につきまして御造詣の深い諸賢の御指導、御鞭撻を得まして、誠心誠意その任に当りたいと思う次第でございます。国民の最低生活を確保いたしまして、さらに進んでその生活内容を向上させるために、社会福祉、公衆衛生、社会保険等の諸施策に期待されているものはきわめて多いと存ずるのでありますが、何と申しましても私どもの当面いたしております緊急の課題は、国民の医療保障制度を確立することであり、その第一着手として疾病保険財政の再建を完了することであると存ずるのでございます。従いまして、政府といたしましては、七人委員会、社会保険審議会等の意見を十分に考慮しつつ、健康保険等に対する所要の財政措置を講ずるとともに、国民健康保険の普及をはかり、また国民健康保険の適用範囲の拡大を検討して、できるだけすみやかに全国民を対象といたしました疾病保険制度を確立いたしたいと存じます。 次には医療機関の整備をはかり、もろもろの疾病、特に結核の予防と治療につきまして万全を期したいと考えておるのでございます。 ところで、このような医療保障制度を真に効果あらしめるためには、その基本的要件として、国民の衛生的な社会環境を整備することがどうして毛必要となると考えるのでありまして、私といたしましてはこの際本問題に一そうの検討を加えて参りたいと考えております。 このように衛生環境の整備が一段と要請されておりまする際に、先般の森永ドライミルク事件及び血清問題等、衛生思想の不徹底、取扱いの不注意等もその一因と考えられる社会問題を引き起したことは、私としても、はなはだ遺憾とするところでございまして、今後かかる間違いの起きないよう最善の注意を払つて参りたいと存じております。 さらに、これらの医療保障の問題と並びまして、児童、老人、身体障害者等に対する各種社会福祉施設の整備、母子福祉対策の推進等、社会福祉の全分野にわたりまして、積極的な施策を着実に具現して参りたいと存じておるのでございます。 各位の御審議をわずらわし、御指導を仰がなければならない事項が多いことと存じますが、どうかよろしくお願い申し上げます。まことに簡単でございますが、就任のごあいさつを申し上げる次第でございます。
○佐々木委員長 次に厚生政務次官がお見えになりましたので、御紹介いたしますとともに、発言を求められておりますので、これを許可いたします。山下君。
○山下政府委員 今回、まことに浅学非才その任でないと存じますが、厚生政務次官を拝命いたしました。御承知の通りの浅学非才な者でございますが、社会労働委員会は古くからのおなじみでございますので、おなじみに免じて御叱正、御鞭撻を賜わりまして、その職を全うさせていただきたいことを衷心上りお願い申し上げまして、まことに簡単でございますが、ごあいさつにかえる次第でございます。
○佐々木委員長 次に労働大臣が出席せられましたので、御紹介いたしますとともに、発言を求められておりますので、これを許可いたします。倉石労働大臣。
○倉石国務大臣 私はこのたび労働大臣に任命せられました。どうぞよろしくお願いいたします。 この機会に労働行政につきまして私の考え方を申し上げたいと存じます。 このたび政局の安定の上に第三次鳩山内閣が発足いたしまして、統一ある国策の遂行を期し得ることとなつたのでありますが、私はまず労働政策は、それだけが単独にその方向を決定づけられるべきものではなく、国民生活の安定と向上をはかる政治の基本的要請に基き、もろもろの国策との関連調和の上にその方向を見出すべきものと考えておるのでありまして、そのような広い視野と感覚とをもつて労働行政の処理に当りたいと存ずるものであります。 私は常に労使関係というものは、本来相対立する利害の上に存在するものではなく、むしろ大局的に見れば、共通の地盤の上に成り立つているものと考えております。従つて従来わが国の労働運動が、とかく労使の激しい敵対感情に根ざした紛争を中心に展開してきた感のありますことは、私の遺憾とするところであります。安定した労使関係を打ち立て、健全な労働運動の発達を期するためには、労使が相ともにそのよつて立つ共通の利害をわきまえ、お互いの立場を尊重し、理解して、すべて納得ずくの話し合いをもつて事を処理する態度が何よりも必要なことであり、そのような上き労働慣行を育成助長することが政府の責任であると信じているものであります。すなわち労使双方はもとより、広く国民一般の人々が、国民経済の自立発展による繁栄こそが雇用の拡大と労働条件の向上をもたらし得る唯一の道であることを理解し、民主的な労働運動の成果に信頼し、紛争の合理的解決のために、国民経済的視野に立脚して互いに権利の乱用を戒め、もつて秩序ある労使関係のルールを確立することに努めることは、現下最も願わしきことであり、私はそのために広い分野にわたつての労働教育の徹底に力を注ぎたいと考えるものであります。 今次新内閣の発足に当りまして、世上往々労働法規改正の声を聞くのでありますが、この問題に関する私の見解を率直に申し上げますならば、まず基本的には、私は戦後十年の経験を経ましたわが国労働運動の成長にかんがみまして、労使関係の規制をすべて立法措置にゆだねようとする性急な考え方に賛成できないのであります。ことに世上に行われます労働法規改正意見の中には、ときに労使いずれか一方の立場にのみ偏し、いたずらに顧みて他をいうきらいのありますことは、私のとらざるところでありまして、労働関係諸法につきましては、特にこれが運用の実績に徴し、大所高所からの、しかも具体的な研究を今後とも慎重に続けていくつもりであります。もつとも公共企業体等労働関係法のごとく、占領法規たる色彩がきわめて濃厚であり、かつまた関係者のだれもがその運営に困惑しているがごとき法規については、労使双方及び学識経験者の方々の意見を十分お聞きいたしました上で、必要であれば適当な機会にこれが是正の措置を講じますことは、法律の運用をあずかる政府の当然なすべき義務であると考えておる次第でございます。 次に労働基準法につきましても、種々改正の要望を聞くところでありますけれども、私は今日労働基準法の基本的精神について異議を有する人はあるまいと思つておりますし、また手続ないし運用の上での不都合もすでに相当是正をみたことでありますので、基本的には改正の必要を認めないのであります。 なお、今日わが国産業労働の実情に沿わないという意見もあるようでありますので、前内閣当時に始められました臨時労働基準法調査会の研究はこれを継続することとし、政府としてはその結果の答申を待つて善処いたしたいと考えているものであります。 さて雇用を拡大し労働者の生活水準を向上させるためには、国民経済の幅を広め、根を深めていかなければなりませんが、政府におきましては、長期的かつ総合的な経済計画を策定いたしまして、わが国経済の自立達成と、雇用問題の解決をもつて経済諸施策の基本的目標とする方針であります。私は労働政策の分野においては、特に労働福祉対策の強化と雇用対策の確立をもつてこれに臨みたいと考えております。すなわち、まず企業における経営の改善、設備の更新等と並んで合理的な賃金制度の確立、労働環境の改善、勤労者の税負担の軽減等の措置を強力に打ち出すことによりまして、労使一体の生産性の発揚を期待し、またはこれが成果をさらに労働者の生活状態の改善に反映せしめていきたいと思うのでありまして、婦人少年問題の大半もまた、そのような方向においてのみ本来の解決を期し得るものと信ずるのであります。 しかしながらわが国社会の現状に顧みますとき、働く婦人及び年少者の福祉を守り、一般婦人の地位の向上をはかるためにはなお一そうの努力を要するものと考えますので、今後とも民間有識者の御意見を十分承わり、婦人少年行政の実効を期して参りたいと思うのであります。 他方雇用問題につきましては、何分にも今日のわが国におきまして、人口と雇用との不均衡がきわめて憂慮すべき状態にあり、しかもここ数年のうちは年々増加する労働力人口の圧力のために、これが改善はきわめて困難な問題であることを承知いたしておりますが、近時わが国経済は、ようやく数年にわたる不況期を脱しつつあり、今後数年間計画的な経済の運行によりその拡大が期せられるならば、一般的な生活水準の向上と相まつて、相当な雇用の拡大を期することができると思うのであります。しかしながらそのような改善を見るまての間、過渡的に生じて参ります失業者に対しましては“政府において労働市場の合理化を進め、就職効率の向上を期するとともに、公共事業及び失業対策事業の拡大により失業対策の万全を期して参る考えであります。 なお、従来より行なつてきました失業対策事業につきましては、各方面からその非能率な運営が指摘されておりますので、これが生産的効果の増大をはかるために、すでに試みている特別失業対策事業の改善強化をはかる等、所要の措置を講じたいと考えております。 以上私は労働行政につきまして現在の心境を率直に申し上げたつもりでございますが、今後とも各方面の御意見た十分耳を傾け、さらに具体的な労働対策を樹立推進いたして参る考えであります。何とぞよろしく御協力と御援助賜わらんことをお願い申し上げる次第であります。(拍手)
○佐々木委員長 次に労働政務次官も見えられておりますので、労働政務次官を御紹介いたしますとともに、発言を求められておりますのでこれを許可いたします。菊田労働政務次官。
○菊田政府委員 私は今回労働政務次官に任命されました菊田七平でございます。労働行政に関しましては非常に未熟なものでございますから、一生懸命今から勉強しまして、皆様の援助をいただき、また御指導をいただきまして、一生懸命やつていきたいと思います。どうぞよろしく御後援をお願いいたしましてごあいさつといたします。(拍手)
○佐々木委員長 なお両大臣に対する御質問もあろうと存じますか、これはすべて次会以後に譲りたいと存じます。 次会は明日午前十時より開会することとし、本日はこれにて散会いたします。 午前十一時四分散会