議院運営委員会 第7号
- 発言数
- 46 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1955/12/06
会議録
○椎熊委員長 それではこれから運営委員会を開きます。 本日は、定刻午後一時から本会議を開くはずでございましたが、カンボジアの総理大臣が宮中において午餐会がございまして、それには総理大臣、外務大臣等が陪食仰せつけられ、総理大臣は目下参内中でございまして、総理大臣、外務大臣は、午後二時半ごろでなければ国会に帰られないということでございます。本日は重大な案件がありますから、総理大臣、外務大臣が国会に帰るのを待って本会議を開くというので、およそ二時半ごろに本会議を開く予定でございます。これは先刻の理事会において皆さんの御了承を得たので、当委員会においても御了承を願います。 そこで、お手元に差し上げてあります本日の案件でありますが、第一には決議案の取扱いでございます。さきに社会党から補正予算を提出すべしという決議案が出ておりましたが、自由民主党の都合で、本日もこれを留保してもらいたいということで、先刻の理事会では、本日留保はやむを御ないが、次の本会議にはぜひ上程すべしとの強い要請がありまして、ともかくも本日は留保することに相なりました。 なお、そのほかに決議案といたしまして、自由民主党並びに社会党の共同提案で、国際連合への加盟に関する決議案が出て参りました。理事会では、本日これを上程することにきめましたが、いかがでございましょうか。お手元に印刷物を差し上げてありますので、朗読は省略いたします。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 それでは本日これを上程することに決定いたします。趣旨弁明は自由民主党の楢橋渡君、賛成討論は社会党の森島守人君でございます。慣例上、賛成討論の時間はおよそ十分程度ということでございますが、多少の時間の差等については、この種の問題ですから別に文句を言わぬということで御了解を願います。
○園田委員 この際、先ほど御相談申し上げましたが、カンボジア国のノロドム・シアヌーク首相が参っておられます。カンボジア国は、御承知の通りに先般賠償請求権を放棄し、また最近、中立国にあるわが国の財産に関する取得権を放棄したばかりでなく、いろいろな好意を示しておられます。昨日のあいさつでも、カンボジアが独立と自由のため戦っておるとき、日本は非常な援助をしてくれた、われわれは、ささやかではあるが、日本が困っているとき、賠償権を放棄して日本に友情を示したいというあいさつをされ、カンボジアでは、全国会一致で首相を日本に送っております。従ってこの際社会党の御同意を得まして、全会一致で、本日の本会議で同国に対する感謝の決議案を共同提案で上程したいと考えております。実は前もって準備すべき問題でございますが、カンボジア総理大臣の関係で日程が非常に詰まっておりまして、本日のみで他に時間がありませんので、案文等につきましては、ただいま準備中でございますから、後刻早急に御相談申し上げますが、さよう御了承願います。
○椎熊委員長 ただいま園田君からの発言のように、カンボジアの総理大臣来朝のこの機会に、同国に対する感謝の決議案を満場一致で出したいということで、各党御了解のようでございます。あちらの御都合で、きょうでなければ時間がないということですから、本日これを上程することにいたします。しかしながら、目下宮中におられまして、議会に来られます時間は四時から五時までの間、およそ四時半ごろらしいのでございますが、それから約三十分程度は国会を傍聴できる、こういう日程だそうですから、本日のこちらのこれからきめようとする日程が一応終りましたら休憩して、到着する時間を見合せて本会議を再開する。その際カンボジア総理大臣は貴賓席に招請する。そして議長からは全員に御紹介がございます。前例によりまして全員総起立、拍手をもって歓迎したいと思います。そうして感謝決議案が上程せられまして、決議案の趣旨弁明は星島二郎君だということであります。満場一致をもってそれを終りましてから、議長は、この議長サロンにシアヌーク総理大臣を招請して、ごく簡素ではありますが、各党の首脳部、議運の方々等の協力を得てお茶の会を催す、そういう考え方でございます。そのように取り運んでよろしゅうございましょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○井上委員 これはさいぜん非公式に理事の間でいろいろ相談をしておりましたが、カンボジア総理の来院を機会に、特に本会議を開いて感謝決議をするということでございますので、その感謝決議が終った後に、できれば本会議の演壇から、カンボジアの総理大臣みずからが一つ御演説を願う、そのお取り計らいを願って、国民に対してのあいさつをしていただくようにしたらどうか。今までそういう前例はございませんが、特にわが国に対して非常な好悪を示された国であり、今後東南アジア諸国との国交回復についても、非常に大きなためになっておるのですから、特に前例を開きまして、本会議場においてごあいさつを願うということを一つ御相談が願えないか、こういうことを新しく私から提案をいたします。
○長谷川(四)委員 先ほどそういうようなお話もございましたので、党に帰りましていろいろ御相談申し上げてみたのですけれども、いまだかつて、たとえば皇太子にしてもさようなあいさつをしたことがないので、今後させるというならば、一つの規定を設けた上においてするようにしたい、これを機会に、そういうようなことを緊急に何か作って、その上においてやることにしたい。どうもまことに申しわけないけれども、今回だけはぜひ前例によってやっていただきたいという希望です。
○山中委員 事務局にちょっと伺います。国会法の建前から、院内の正式な発言ですが、そういう場合には、新しい先例を開くという意味で一応決定をしなければ、今のままではむずかしいですか。
○鈴木事務総長 今まで議員以外で許された方は、政府委員とか……。
○山中委員 それをやろうとすれば、ここで先例としてきめる必要があるんですね
○鈴木事務総長 おきめいただけばよろしいと思います。
○池田(禎)委員 私は、井上さんの言うことはもっともだと思う。ただ、私も非公式に聞いた話ですけれども、おいで願っても、時間が非常に少いということも聞いておる。最初の話では、次回り本会議においで願って、それに間に合うように感謝決議案も作って、そうして共同提案にしたいという話であったが、きょう以外に時間がないということも聞いておる。しかも三十分程度しかなく、五時五分には出なければならぬというようなことも聞いた次第で、そういう特殊なケースであれば、今回は——井上さんの言うことは、原則としてはこれからいいことだと思うので、各党としてこれからも考えるべきことであるが、ただ今回の場合、時間的の余裕があれば委員会で相談願ってけっこうだが、そういう時間的な差し繰りがつかないというならば、今回はどうですか。
○椎熊委員長 大へん私どもけっこうなお話だと思いますし、日本から行った国会議員が、アメリカの上院あるいは下院で堂々と演説さしてもらった。その他の国々、欧州あたりでも数カ国、そういう前例が外国にはある。わが方としては、明治憲法以来かつてそういう前例がない。今日多少の時間的余裕があって、あさってとか、その次とかいうのであれば研究の余地もありますが、今日そういう問題が起って今日やるというのは、大きな前例を破ることで、悪いことではないと思いますけれども、どうかという議論もあるようですから、今回の場合は、四時半に来て五時五分にお立ちになるということで、わずか三十五分より時間がないので、そういうことをお願いすれば、お茶を差し上げる時間もないことになりますから、今回だけは一つ遺憾ながらそのことはがまんして、将来こういうこともたびたびあるかと思いますから、そういうことについて議運として研究しておきたいと思います。国会法上からは何も規定がないので、議運がそれでよろしいということで議長の許可を得れば、各党が賛成してくれるなら私はできないことではないと思いますから、慎重にこのことは研究課題として残しておく、そういうことでいかがでございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石野委員 委員長の今の発言には異議ございません。なるべくそういう機会を与えることは、これから非常にいいことだと思いますから、ぜひできるようにしてやっていただきたい。なお感謝決議案を出します場合、小会派の方へも案文は一度見せていただきたい。
○椎熊委員長 賛成していただきたいのですから、どうせ持って参ります。 それでは決議案は、国連加入に関する決議案と、カンボジア国に対する感謝決議案の二本でございます。
○椎熊委員長 次は、社会保険審査会委員任命につき事後承認の件ですが、先刻の理当会では、参議院との関連上、本日は取扱い上研究すべき点がありまして、留保することになりました。留保することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。 —————————————
○椎熊委員長 次は緊急質問の取扱いでございます。社会党から、炭坑災害に関する緊急質問、多賀谷真稔君が提出されております。この緊急質問をどう取り扱うか、先刻の理事会では、各党、党に持ち帰って相談して、この会議までには意想を決定してくるということでございました。自由民主党はいかがですか。
○長谷川(四)委員 多賀谷君の緊急質問につきましては、党に持ち帰っていろいろ御相談申し上げたのでありますが、まだその結論に達しておりませんので、本日は保留にお願いいたします。
○池田(禎)委員 先ほど与党の方へ、適当に御考慮願いたいということをお願いし、与党の国会対策委員会においてもいろいろと御議論があるようなことを承わったので、非公式に私どもはお願いに参ったのでありますが、結論を得なかったようでありますので、本日のところ、留保でけっこうです。しかし、どうか一つ何とかこの点につきましては——理事会等においては種々事情を申し上げましたが、炭坑と申しますと、日本の中においても限られた範囲でありますため、どうしても等閑に付されるところが多いのでありまして、炭坑地帯における相次ぐ爆発事故というものは非常な不安を与えており、ここに働く人々にとって容易ならざる問題でございます。こういう点は、もちろん面接政府のなすことでなくとも、政府の監督なり指導面において、強力なものを打ち出していただきたい。本来ならば、与党の委員からも委員会において取り上げてしかるべきではないか、こういう御議論もありましたが、もっともと思います。しかし、特に本会議等を通じてこういう非常に不幸な事態に対する政府としての方針を明示していただくならば、私どもは、炭坑に働く人々にとって大へん心強いことだと考えておりますので、本日の留保は同点いたしますが、どうか適当な機会に御考慮をいただいて、十分間程度でございますから、上程できるよう御配賦願いたいことをお願いいたしておきます。
○椎熊委員長 それでは炭坑災害に関する緊急質問は、本日のところ留保することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 それではさよう決定いたします。 —————————————
○椎熊委員長 次は緊急上程の問題でございます。罹災都市借地借家臨時処理法第二十五条の二の災害及び同条の一規定を適用する地区を定める法律案、議院提出で、法務委員長からの提出でございます。これは例の新潟の火災の救済に関連した問題でございます。本日これを緊急上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 それでは本日上程することに決しました。 この際、これを上程する本会議の席には、法務大臣は皇族の方々と一緒に何か議院外の会合に出席しなければならぬことがあって、時間の関係上、その時刻には院内におられないような状態らしいのであります。そこで御了承を願えるならば、政務次官にかわってひな壇にいてもらう。こういうことでございますから、御了承願えればお願いいたしたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 さよう決定いたしました。 —————————————
○椎熊委員長 次は、重要案件として委員会に付託せられる前、本会議におきまして趣旨弁明を開き、それに質疑をいたしたいという申し出のものがあります。これは政府提出、原子力の非軍事的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件、条約承認の件でございます。これは非常に大きな問題でもありますので、社会党は特にこれを本会議で説明してもらいたい、そうしてそれについて、簡単ではあるが質疑をする、こういう申し出がございましたが、自由民主党はいかがですか。
○園田委員 この問題は、原子力の平和利用に関する正式調印の承認を求めておるのでありまして、社会党が提案される通り、きわめて重要な問題であるし、日本の産業の今後のいろんな問題に一つの契機をもたらす問題でございますから、これを本会議に上程して説明をし、これに伴う若干の質問をやることに異議はありません。従って自由民主党も、これに対して前田正男二君をもって質問いたさせたいと思います。
○椎熊委員長 それでは社会党の要請通り、委員会に付託する前、本日の本会議に政府より提案の趣旨弁明を受け、それに対して自由民主党並びに社会党より質疑を行わせることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 さよう決定いたしました。
○石野委員 小会派も一つ質疑さしてもらえないでしょうか。
○椎熊委員長 この質疑の希望等が今のところ出ておりませんから……。
○石野委員 だから、今ここで私が出します。
○椎熊委員長 それではお諮りいたします。この種問題、これは小会派と申しましても、内容的には何ら政党的な統一した団体ではございませんので、国会の控室等の便宜のために小会派と一応認めておる団体でありますが、この団体に、各党と同様な発言権をこの問題に与えてよろしいかどうか、諸君の御意見を承わります。自由民主党はいかがですか。
○荒舩委員 反対であります。
○椎熊委員長 社会党は……。
○池田(禎)委員 私の方は、小会派といえどもできる限り発言の機会を与えて、国会を通じて国民の声を聞くということは少しも異議はありません。ただ、従来のこの委員会の慣例なり、過去の実績を見ますれば、やはり代表質問であるとか、あるいは予算案の討論であるとか、そういう点につきましては、数などに制限なく、できる限り小会派の意見も尊重して参ったのでありますが、率直に申しまして、こういう場合に何もかもということになりますと、私どもはその点について必ずしも同点いたしかねるようなこともありまして、この問題につきましては、社会党としては、最初はわれわれだけだと思っておりましたから、そういう点どうですか、石野さんの御了解を得たいと思いますが……。
○椎熊委員長 予算とか施政方針演説などは、小会派といえども許すという慣例ですが、この種の問題等は、過去においては大体御遠慮願うということになっておりました。その前例をくずす重大な理由も本日のところございませんし、両党の意見が大体そういうことですから、今回の場合は一つがまんしていただいて、委員会等において活発な質疑をお願いしたいと思います。
○石野委員 今、委員長から小会派に対して思いやりのあるお言葉を聞きました。しかし、先ほど園田氏からも言われておるように、この原子力の問題については、非常に重大な国民的関心がある問題であります。われわれとしても、あとで委員会等で質疑することはよくわかっておりますけれども、この機会に、社会党がそれを必要とすると同じように、また自由民主党の皆さんがそれを必要とすると同じように、小会派の方でもこれに対する質疑をいたしたいという希望を持っております。これはやはり国民の声だと思います。そういう意味で、一つ質疑ですから、ぜひ一つ簡単な時間を与えていただきたい。
○長谷川(四)委員 よくわかりますが、実は昨日のあなたの方の代表質問に対しましても、まだその問題が解決がついておりません。私の方は、断じて許すわけに参らないという意見でございます。従ってその問題がまだ解決がつかないのに、また同じようなことを繰り返すことはいかがかと思いますから、きょうは御遠慮を願います。
○椎熊委員長 それでは、今回は一つがまんしていただくことに願いたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員長 それではそのように決定いたします。 —————————————
○椎熊委員長 次に、本日の議事の順序について事務総長から説明していただきます。
○鈴木事務総長 ただいまの御決定に従いまして、議事日程に掲げてございます社会保険審査会委員の承認の問題はあと回しにいたしまして、国連加入の決議案を最初に上程願います。そうしてその趣旨説明は楢橋渡さんだそうでございます。賛成討論は森島守人さんがおやりになる。それが終ったあとで、外務大臣から発言を求められておりますから、その点御承知をいただきたいと思います。それが終りますと、今度は先ほどおきめいただきました緊急上程をいたしまして、法務委員会から提出いたしました新潟の借地借家の法律案、その次には原子力の非軍事的利用に関する趣旨説明でございます。これについては自民党の方から前田正男さん、社会党の方から松前重義さんの質疑がございます。そうして休憩いたしまして、カンボジアの総理が見えますと、直ちにベルを鳴らしまして再開いたしまして、再開劈頭、議長から総理を御紹介申し上げる。それから感謝決議の上程になりまして、この趣旨説明は星島二郎さんが当られるということでございます。
○椎熊委員長 本日の本会議の議事は、ただいま事務総長から御説明の通りでございます。
○山本(幸)委員 カンボジアの総理が見えるまで休憩するのですか。
○椎熊委員長 速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○椎熊委員長 速記を始めて下さい。 開会の時間は二時半の予定でございましたが、カンボジア総理大臣の来院とにらみ合せて、多少時間がおくれるかもしれませんから御了承を願います。 次の本会議は木曜日でございます。定刻午後一時、従って議運の理事会は午前十時半、議運は十一時。一応このようにきめておきます。 それでは本日はこれをもって散会いたします。 午後一時二十七分散会