予算委員会 第31号
- 発言数
- 36 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1955/06/23
会議録
○委員長(館哲二君) これより本日の委員会を開会いたします。 総理大臣より発言の要求があります。鳩山内閣総理大臣。
○国務大臣(鳩山一郎君) 予算委員会に各閣僚の出席がとかく円滑に行きませんために、予算の審議に多大の支障を来たしましたことは、まことに申しわけないことと存じます。ことに昨日午後の予算審議に当りまして、他の委員会に要求せられておるとはいえ、当委員会に関係閣僚が出席いたしませず、ついに委員会の審議を不能に陥れましたことは、深くおわびを申し上げる次第でございます。
○委員長(館哲二君) この際、委員長より内閣総理大臣にお尋ねしたいのでありますが、昨日の委員会における総意を代表してお尋ねするのでありますから、そのおつもりでお答えを願いたいと思います。 三十年度の本予算が本院に回付されましたのは、すでにおそいのであります。衆議院におけるいろいろ審議の遅延のために、本委員会がこれを受け取りましたのは、すでにおそい。しかも本委員会としましては、本予算の重要性を考えまして、できる限り既定の期日に審議を終了したいと考えまして努力をしておったにもかかわりませず、先般来いろいろ政府当局の手落ちによりまして、相当な時日が浪費されたのであります。特に昨日に至りましては、閣僚初め政府委員その他一名の出席もないというような状況でありましたことは、非常に遺憾とするところであります。私どもは極力会期内にこれを終了したいというので努力しておるにもかかわりませず、かくのごとき事態に立ち至りましたことは、きわめて遺憾に存ずるのであります。もしも会期内に終了し得ないことになりましても、これは委員会の努力に反する政府の態度によるものと思いますので、この点につきまして政府はいかに責任を感じておいでになりますか、その点を御明答を願いたいと思うのであります。
○国務大臣(鳩山一郎君) 予算審議について遅延いたしましたことは、深く責任を痛感いたしておる次第でございます。何とぞ委員諸君の御協力によって、期間内に通過いたしますように切にお願いをいたします。
○委員長(館哲二君) 昨日、八木幸吉君の質問中、大蔵大臣に関する分は留保されております。八木幸吉君の発言を求めます。 〔秋山長造君「今、その前にちょっと総理大臣の御答弁についてお尋ねがある」と述ぶ〕
○委員長(館哲二君) 理事会の、申し合せもありますし、一つ御了承願いたいと思います。
○八木幸吉君 米価が予算米価以上、たとえば民主党案と伝えられておる一万二百六十円に決定いたしましたら、昭和三十年度の食管会計の赤字はどれくらい増加するお見込みでありますか。
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいま米価につきましては、せっかく各方面とも研究をいたしております。まだこれもきまっておりませんので、どういうふうになりますか申し上げかねるのでございます。
○八木幸吉君 予算米価もきまっておりますし、一万二百六十円という金額もきまっておるわけでありますから、大体私は百二十億内外と考えますが、その数字には間違いございませんか、大蔵大臣。
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいま私はこの数字について確と御返事を申し上げる資料を持っていなので、御了承願いたいと思います。
○八木幸吉君 非常に、小学生にでもできるような計算でありますが、なぜそれを明答なさらぬか、私はいぶかしく思うのですが、百二十億、その見当になるということを仰せになったらいいと思いますが、いかがですか。
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えします。まだ米価がきまっておらぬのでありますから、きまっておらぬ米価を基礎としていろいろなことを申し上げることは、かえって紛糾を招くもとにもなりますので、それぞれの方でお考えを願う以外に、今はどうも私としてはいたし方がないように考えます。
○八木幸吉君 予算米価以上に米価が高くきまりましたときに、消費者米価はお上げになりますか、お上げになりませんか。
○国務大臣(一萬田尚登君) お答えします。ただいまわが党並びに鳩山内閣におきましては、物価を上げない、特に三十年度を通じて二%程度の物価が下ることを目途といたしております関係もありまして、私は消費者米価を上げる意思を持っておりません。
○八木幸吉君 農林大臣は、予算米価は二十九年度の米価を基準として決定したもであのるから、三十年度の産米の米価決定とは別問題である、こういう御説明がありましたのですが、予算米価以上にかりに米価を高く決定するといたしますると、そうしなければならぬ理論的の根拠を承わってみたいと思います。
○国務大臣(一萬田尚登君) ちょっと私質問の要旨を今わかりかねますのですが……。
○八木幸吉君 予算米価以上に米価を上げるという閣議決定をかりにされるとするならば、なぜ上げなければならぬのか、予算米価以上になぜ上げなければならぬか、その理論的の根拠を承わっておきたい。
○国務大臣(一萬田尚登君) 実は今回の米価をいかに決定するかというととは、非常に私はいろいろな面において重大である。従いまして今せっかくどういうふうにするかということをみんなで苦心をして研究をいたしておる過程であります。こんな程度しか私は御答弁ができないのであります。
○八木幸吉君 赤字を食管会計の操作で補うという説がありますが、その説の一つとして、酒造米の造石高をふやしてこれを高く売る、こういう説がありますが、米に余裕があれば配給を増加する方が本筋じゃないか、こう私は考えるのですが、いかがですか。
○国務大臣(一萬田尚登君) それらの点について、いろいろな問題もあろうかと思いまして、今せっかくいろいろと研究を重ねているわけであります。
○八木幸吉君 食管会計の赤字は、やはり結局国民の負担の増大でありますが、これを、赤字を今日以上にふやさない、こういう大局的見地で大蔵大臣はすべての配慮をされなければならぬ、かように思うのですが、その辺の決心を承わってみたいと思います。
○国務大臣(一萬田尚登君) 大へんありがたく拝聴いたします。
○八木幸吉君 現在病変米の在庫数量は十五万トン、九十三億円になっております。私はこれの善後措置として——大体少くとも四、五十億円の赤字は出る、こう見込んでいるのでありますが、この赤字も、食管会計の赤字を考えられるときに考慮に入れておられるかどうか、その点を伺ってみたい。
○政府委員(森永貞一郎君) 黄変米の問題につきましては、経理面への影響の面から、私どもにもいろいろ具体的な計数の報告ないしは将来の対策等についてお話し合いがあるわけでございますが、まだ最終的には結論が出ておりません。まあ若干の値引きはどうしても必要でありますので、おっしやる通りの金額になるかどうかは別といたしまして、やはり相当のここに赤字の要素があるわけでありますが、やはり食管会計の健全性を考えて参ります場合には、その要素も全然無視するわけにはいかないだろう、私どももさような考え方をいたしております。具体的な計数の問題並びに最終的な処理方策等につきましては、まだ結論を得ておりません。
○八木幸吉君 閣議決定の予算米価を農林大臣が公然無視されるような言明が当委員会におきましてもしばしばなされているのでありますが、これに対しての大蔵大臣のお考えはどうであるか。また予算として、予算米価が国会に提出されておりますのに、これを修正もしなくて平然として無視されるというようなことは、予算の信用の上から非常に重大な問題であると私は考えております。かりに予算米価以上に米価が決定される、しかも予算の修正が行われなかった場合に、予算の信用上からの政治上の責任は、大蔵大臣はいかにしてお果たしになるか。職を賭しても予算米価を保持するか、もしくはこれを変えたならば予算の修正をなすか、政治家としての政治上の責任をこの機会にはっきりしていただきたい、こう私は考えるのであります。これは予算の信用を保持する上におきまして、最も重要な問題であると考えるのでありますから、どうか率直にこの問題に対しての御見解を表明していただきたいと存ずるのであります。
○国務大臣(一萬田尚登君) ただいまそれらの点については、すべて関係者で協議中にあるのであります。従いまして御意見の点は私十分心にとめておきます。
○豊田雅孝君 自治庁長官、見えていますか。
○吉田法晴君 豊田委員の質問の冒頭が自治庁長官であるということは、これはもう朝来明らかにわかっておることです。先ほど来、私どもも官房長官に私的に申し上げたところであります。すぐ参りますということで、今に至るも出席がない。先ほど総理大臣から釈明がございましたけれども、その釈明が実際に行動に現われておりません。この点ははなはだ遺憾でございますので、官房長官おられませんが、遺憾の意だけを表して、自治庁長官が参りますまで暫時休憩せられんことを動議として提出いたします。
○委員長(館哲二君) 委員長もまことに遺憾千万に存じます。 暫時休憩いたします。 午前十時五十一分休憩 —————・————— 午前十一時二十一分開会
○委員長(館哲二君) 休憩前に引き続いて開会いたします。 一時まで休憩いたします。 午前十一時二十二分休憩 —————・————— 午後一時三十四分開会
○委員長(館哲二君) これより委員会を再開いたします。 ただいま石原君より各会派を代表して発言を求められております。この際これを許可いたします。
○石原幹市郎君 本日本委員会を開催し、冒頭鳩山総理大臣より、昨日の政府の失態につき、国民待望の予算案の審議を遅延せしめたる責任について、深甚なる陳謝の意を表されたのであります。よって本委員会は直ちに予定の質疑に入りたるところ、日程第一の豊田委員の質疑に対し答弁の責任を有する鳩山内閣の閣僚たる川島自治庁長官の出席を見ず、再び本委員会は審議不能の状態に立ち至ったのであります。しかしながらわれわれは最重要案件たる本年度の予算案審議の責任を痛感し、本委員会は暫時休憩し、川島国務大臣の出席を待ったのであります。しかるに同大臣はいまだ登院せず、行方もわからざるまま貴重なる時間を空費するに立ち至ったのであります。総理大臣言明の直後、その閣僚がかかる失態を演ずるということは全く言語道断と言わざるを得ない。(「その通り」と呼ぶ者あり)よって理事会を開催し、慎重検討の結果、全会一致をもって次のごとき決議案を本委員会において決定の上、政府の猛反省を促し、今後政府がこの決議案に対しいかに対処するか、これを監視することに決定したのであります。 よって各党を代表し、右決議案の案文を朗読いたします。 決議案 本朝、鳩山総理大臣は当委員会において関係閣僚の出席円滑を欠き、予算審議の遅延につき責任を痛感する旨言明陳謝せる直後において、豊田委員の質問に対し川島自治庁長官等関係閣僚の出席なく再び審議不能の状態におち入らしめた。当委員会としては現内閣の予算審議に対する誠意を疑わざるを得ず、その責任を追及する。委員会は予算を一日も速かに審議し国民の期待に沿うべく日夜努力を続けているにかかわらず斯くの如き事態を惹起せるは未だかつてその例を見ざるところでこれ以上審議を継続することは出来ない。 当委員会は、これを深く遺憾とし政府の深甚なる反省を要求する。 右決議する。 以上であります。(拍手)全会一致をもって本決議案を決定せられんことを希望いたします。
○委員長(館哲二君) ただいま石原君より提出されました決議案につきましてお諮りいたします。本決議案に賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○委員長(館哲二君) 総員起立と認めます。全会一致もって決議することに決定いたしました。 ただいまより、決定いたしました決議は直ちに委員長並びに各理事が委員会を代表して内閣に提出することにいたします。 暫時休憩いたします。 午後一時三十九分休憩 —————・————— 午後五時三十八分開会
○委員長(館哲二君) 休憩前に引き続いて委員会を開きます。 委員長より御報告申し上げますが、先ほど御決議いただきました決議文を持ちまして各理事の方々とともに鳩山内閣総理大臣に面会いたしまして、決議文を朗読し、決議に至りました経過を申し述べまして政府の回答を求めたのであります。で、その後、官房長官が委員長並びに理事に会って政府の回答をしたいということで申し出でがありましたので、委員長理事会を開きまして、その回答を聞きました。しかしなお満足すべきものでなかったのでありまして、書面をもって明瞭に回答をしてくれということを申し込みまして、官房長官はこれを了承して帰ったのであります。 その後いまだ書面の回答が委員長の手元まで提出されません。以上経過を御報告申し上げます。 これをもって暫時休憩いたします。 午後五時三十九分休憩 —————・————— 午後六時三十八分開会
○委員長(館哲二君) 休憩前に引き続いて委員会を開きます。 本委員会の決議につきまして、先ほど中間の御報告を申し上げたのでありますが、そのうち六時五分ごろに根本官房長官が委員長の所に来られまして、理事会の方でのお話の趣旨をくんで成案を得るために努めておるけれども、本日中にはとうてい困難である、明日閣議を経てその後回答をいたしますから、その点御了承をいただきたいという申し出でありました。この点を御報告申し上げます。従いまして本日はこれにて散会するほかないと思います。 これにて散会いたします。 午後六時三十九分散会