本会議 第15号
- 発言数
- 9 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1955/05/25
会議録
○議長(河井彌八君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。 —————・—————
○議長(河井彌八君) これより本日の会議を開きます。 この際、日程に追加して国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件を議題とすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。 去る十七日、内閣総理大臣から、米価審議会委員に、衆議院議員安藤覺君、石田宥全君、小笠原八十美君、川俣清音君、松山義雄君、村松久義君を任命することについて本院の議決を求めて参りました。以上の六君が米価審議会委員につくことに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(河井彌八君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって六君が米価審議会委員につくことができると議決せられました。 —————・—————
○議長(河井彌八君) 日程第一、日本国とイタリアとの間の文化協定の批准について承認を求めるの件 日程第二、日本国とメキシコ合衆国との間の文化協定の批准について承認を求めるの件 日程第三、日本国とタイとの間の文化協定の批准について承認を求めるの件(いずれも衆議院送付) 以上、三件を一括して議題とすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。まず委員長の報告を求めます。外務委員会理事、小滝彬君。 〔小滝彬君登壇、拍手〕
○小滝彬君 ただいま議題となりました日本国とイタリアとの間の文化協定、日本国とメキシコ合衆国との間の文化協定及び日本国とタイとの間の文化協定、おのおのの批准について承認を求めるの件の三件につきまして、外務委員会における審議の経過と結果を御報告いたします。 政府の説明によりますと、これら三文化協定締結の経緯及び内容は次の通りであります。 まずわが国とイタリアとの間には、戦前昭和十四年三月に署名された文化的協力に関する協定が存在しておりましたが、第二次大戦後、両国間の文化交流が再び活発になるに従い、現実の状態に即した新たな文化協定を締結する要望が両国政府の間に漸次高まって参った結果、昭和二十八年一月から東京で具体的交渉が始められ、昨年五月に至って、両国政府間に意見の一致を見るに至り、同年七月三十一日に岡崎前外務大臣と在京イタリア大使との間に、この文化協定の署名調印が行われたのであります。 第二に、メキシコ合衆国については、政府は、昨年日仏文化協定及び日伊文化協定の締結交渉の進展とともに、メキシコとの間にも文化協定を締結する話し合いを進めましたところ、先方においても、同国がアジア諸国のうちで最初に結ぶ文化協定をぜひわが国との間に締結いたしたいとの熱心な態度を示し、昨年九月より両国政府間で具体的折衝が始められ、同十月末までに政府間で意見の一致を見るに至ったのであります。よって十月二十五日、メキシコ市において、当時中南米諸国を訪問旅行中の岡崎前外務大臣と先方の外務大臣との間で、この文化協定の署名調印が取り運ばれた次第でございます。 第三に、タイとの関係につきましては、わが国とタイとの間には、昭和十七年十月に署名された文化協定が存在しておりましたが、戦後タイとの文化交流は、フランス、イタリアなどと並んで最も活発なものがあり、かねてから新たな文化協定の締結の必要が痛感されておりましたので、本年三月、両国政府間で具体的交渉を開始いたしました結果、四月六日に東京において外務大臣と、たまたま来朝中のタイ外務大臣との間で、この協定の署名調印が行われたものであります。 これらの三協定は、いずれもほぼ同様な規定を内容とし、わが国とそれぞれの相手国との間に伝統的に存在しております密接な文化関係を今後とも維持すると同時に、いよいよこれを緊密にすることを目的としております。これらの協定の実施により、相手国との文化交流を通じて、両国民間の相互理解は一そう深められ、ひいて両国間の政治的及び経済的友好関係は増進されることが期待されるので、本件三協定の批准について国会の承認を求めたいとの趣旨でありました。三協定の内容は、政府説明のごとくほぼ同様であり、また、一昨年国会が批准を承認しました日仏協定とも大差なく、わが国と相手国との間の文化の交流のために取り上げるべき事項、方法等を規定したものでありますが、相互に義務を負う規定はなく、いわば文化協力の精神を強調しているのが特色と認められるのであります。協定文の詳細については、お手元の資料を御参照願いたいと存じます。 委員会は、五月二十四日、これら三件を審議いたしました。次に質疑の二、三について御報告いたします。 まず、「これらの協定ができれば、具体的にいかなる計画が用意されているのか。また、実施に伴う予算措置はどうなっているか」との質問に対し、「これらの協定は、文化交流のための方針を盛っており、これに基いて教授、学生、学者等の交換、美術展覧会の相互開催等の事業が促進されることになる。ただ具体的な計画については、双方の委員で構成する混合委員会で相談し、または両国間の協議できめる仕組である。予算については、この協定に伴って新たに計上せられるものはなく、外務省及び文部省に回付されている予算のワク内で支弁せざるを得ない実情である。ただ特別の事態が起れば、その都度交渉して経費を捻出するつもりである」との答弁でありました。なお右に関連し、「これら協定のことを念頭に置いて予算的考慮を払っておらぬように見受けられてこれら協定実施に熱意があるのか疑わしいものがある」との発言もありました。次に、「この種協定をインド、ビルマ、インドネシア等、東南アジア諸国とも結ぶつもりであるか」との質問に対しては、「外国と文化提携をなすに当っては、相手国により、協定の締結を欲する国と協定なしで行う主義の国とがある。日本としては文化協定を結び、それを基礎として東南アジア諸国との文化交流を促進したい希望を持っているが、今のところ、インド、インドネシア等では、その希望がないようである。もっともイランでは、わが国と文化協定を結ぶ希望があるので、目下話し合い中である」との答弁でありました。その他協定によって設置される混合委員会の性格、機能及び運用方針について、また、これら協定に関連してわが国に輸入される映画に対する外貨割当制、フランス、イタリアその他欧州映画の輸入許可方針等についても質疑が行われましたが、詳細は会議録に譲りたいと存じます。 委員会は、質疑の後、討論を省略して採決を行いましたところ、全会一致をもって、これら三件とも承認すべきものと議決いたしました次第であります。 以上、御報告いたします。
○議長(河井彌八君) 別に御発言もなければ、これより三件の採決をいたします。三件全部を問題に供します。委員長報告の通り三件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(河井彌八君) 総員起立と認めます。よって三件は、全会一致をもって承認することに決しました。(拍手) 本日の議事日程は、これにて終了いたしました。次会の議事日程は、決定次第公報をもって御通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午前十時五十分散会 —————・————— ○本日の会議に付した案件 一、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(米価審議会委員) 一、日程第一 日本国とイタリアとの間の文化協定の批准について承認を求めるの件 一、日程第二 日本国とメキシコ合衆国との間の文化協定の批准について承認を求めるの件 一、日程第三 日本国とタイとの間の文化協定の批准について承認を求めるの件