P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
22回国会参議院1955/09/22

内閣委員会 閉会後第4号

発言数
49
登壇者
10
会派数
6
開催日
1955/09/22

会議録

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) それではただいまから内閣委員会を開会いたします。  本日は日程にお示し申し上げましたように引き続いて国の防衛に関する問題を中心として継続審議の事項にまで審議を進めて参りたいと存じておりますが、それに先立ちまして一応御報告を申し上げます。  昨日皆様に御了承をいただいておりましたかねて参考人として本委員会が呼びました伊藤直春君が病気で急逝されたのでありますが、その弔問の方法について議長に取り計らいをお願いすると、こういうことで皆様の御了承を得ておったのでありますが、その後私は議長と打ち合せをするために議長室に参りましていろいろその措置を進めるようにいたしたわけでありますが、御承知のように議長もお留守でありまして、議長の了承を得るまでには相当の時間がかかるわけです。そこで事務総長その他とも打ち合せをいたしましてとりあえず内閣委員長の名前において花輪を贈呈し、葬儀の当日に間に合うように委員部の代表を現地に送ると、こういうことの取り計らいをいたしました。その点につきまして皆様の御了承を得たいと思いますが、いかがでございますか。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 ただいま委員長の御報告のような措置は暫定措置としてとられる場合には私は賛成いたします。しかし委員会としてああいうふうに申し合せをしましたのは、形式的な弔問というよりもむしろ今回の参考人を呼んだその参考人がいわば公務執行の途中におけるああいう傷病死という状態ですから、従ってその取扱いについてはあくまでも公務もしくは公務執行に準ずる傷病死という格好で取り扱う必要があると考えておりますので、従いましてそういう意味からは多少の時日が経過するようなことがありましても、この問題の処理については誤まりなきを期するように、委員長において格段の努力をお願いしたいと思います。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) わかりました。議長が戻りますれば、それらの措置について議長において適当な措置をおとりになると考えておりますから、さよう御了承を願います。     —————————————

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) 次に、本日の皆様の御要求がありました出席大臣の問題でありますが、総理大臣は今軽井沢において病気静養中でありまして、二十七日まであちらにおりまして、二十七日に帰京される予定だということであります。そこで本委員会に出席する日時は、こちらに帰京後、官房長官その他と打ち合せをして明確にきめて参りたい、こういう御返事であります。なお外務大臣は本日午前中御出席のことは可能でありますが、午後は御用があるということはかねてから、昨日来皆様に申し上げた通りであります。それから西田労働大臣は、やはり御病気の工合が悪いので、本日も出席できかねるから御了承願いたいという委員部への申し出であります。なお防衛庁長官は、本日渉外の要務があって出席不可能だというようなことを申して参りましたけれども、私は昨日来どうしても本日は御出席を願うようにお願いをしたいということを言うておりますから、その御用が済めば御出席下さるように、さらに防衛庁に対して折衝しておりますので、その返事は参りませんけれども、おそらく御出席下さると考えておりますが、他の政府委員は、防衛庁の政務次官の田中久雄君、調達庁長官の福島慎太郎君、警察庁次長の柏村信雄君は本日お見えになっております。そこで昨日の申し合せのように、質問の順序をあの通りに、かような政府委員の出席のもとに進めてよろしいかどうかをお諮りいたしたいと思います。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 当委員会は、最初の予定では十九日から三日間という予定で質疑に入りましたが、とうとうきょうも一日延審という形になって、所期の成果をおさめることが困難であるがためになかなか質疑が進行しておりません。もちろん予定通りに進まなかった理由の一つとしては、できるだけ問題を平穏裏に基地の問題に関して解決しようという考え方から、決議案の取扱いについて御相談申し上げるというような場面もありましたために、その質疑の状態が進行しなかった原因の一つにもなっておりますけれども、しかし私ども当初の日から首相の出席を要求しておりまして、首相が出席できないという理由については、私ども必ずしも納得できる条件として受け取っておりません。従って私どもができるだけ基地の問題に関して平穏裏に問題の解決を建設的に処理しようとして御相談申し上げました決議案の問題についても、とうとう話し合いがつかずに終りまして、従いましてこの基地の問題についても、相当程度まで究明しなければならないという条件も生じて参った次第でございます。従いまして十九日の日に承わりました首相の出席できないという理由等については、一応当日は二、三日程度出席不可能だということを承わりましたので、場合によれば、その後首相の出席がいただけるかと私どもは期待しておりました。委員会の質疑の経過から見ましても、私どもとしては閣内における責任の所在について不明確な問題等も出てきております。第一には、調達庁担当の国務大臣が、閣議における所管事項の発言等については、調達庁長官が直接に何らの許可も伴うことなしに閣議で発言しているというような、そういう事態まで担当大臣から当委員会において表明されております。こういう点は明らかに内閣法第二条、第四条に抵触している責任の不明確なやり方であります。そういう点もありますし、また更に最初の日に申し上げましたように、必ずしも閣内における意見が常に一致しているとは限らない。そういう点も合せて、今回の基地問題における質疑の経過においてどうも質疑が進展しないという条件の一つにもなっております。従いまして、調達庁担当大臣ないしは防衛庁長官等の出席もどうしても必要でありますが、それにも増して、やはり私どもとしては総理大臣の出席を要求して、総理大臣に直接お伺いしなければならぬことがたくさんあるのでございます。従いましてきょうは一つどうして首相が出られないのか、どうしても出られないかどうか、それからまたいつ出席が可能かどうか、こういう点等についても十分に私どもはその事実について官房長官から御答弁をいただく必要がある、できれば首相の出席をきょう要求しますが、どうしても今委員長のお話のような状態でありますならば、この際官房長官の出席を願って、首相の当委員会出席の問題について、私は官房長官に質問したいことがありますから、官房長官をお呼び出し願いたいと思います。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) ただいま千葉君から御要求がありました官房長官には連絡をいたしまして、後刻出席をしてもらうことにいたしたいと思います。今重光外務大臣がお見えになっておりますから、直ちに質問に入ってよろしゅうございますか。

豊田雅孝緑風会

○豊田雅孝君 重光外務大臣はお見えになっておるというお話でありますけれども、一昨日の委員長からのお話は、本日は重光副総理、それから防衛庁長官、さらに西田労働大臣、三人そろってやるということを言明せられましたので、質問は、一昨日一応六時で西田労働大臣の健康の工合があるから、打ち切るということであったのでありますが、本日は西田労働大臣は健康の工合、これはあるいはやむを得ないといたしましても、砂田防衛庁長官は見えておらぬ。今回のこの国防関係の問題は言うまでもなく、相互に外務、防衛、さらに某地担当大臣には緊密なる関係があるわけでありまして、質問をするものとしては、三大臣やはりそろったところでなければ意味をなさぬ。また今千葉委員の言われたごとく、事の重大性にかんがみまして、総理みずから来ておらなければならぬということはもちろんでありますが、少くとも三大臣はおられなければいかぬのじゃないか、あるいは防衛庁長官は差しつかえがあるならば、少くとも次長は待機しておるというような、誠意の披瀝は当然あってしかるべきである。ところがそういうふうにもなっておらぬ。防衛庁長官は渉外事務の関係でそのうちからだがあき次第来るということでありますが、少くとも議事をお進めになる以上、防衛庁の次長には来てもらっておくことが必要と当然質問の性質からなってくるだろうと思いますので、その点も委員長においてお計らい願いたいと思います。

加瀬完日本社会党(第四控室・左)

○加瀬完君 基地の問題では参考人を呼んでいろいろと参考人からの陳述も承わりましたし、あるいは共同コミュニケの問題、あるいは防衛関係の問題、こういうことは国民が一体政府がどういう態度でこの委員会に意思を表明するかということを期待をして待っておると思うのであります。しかし今日は出られないとか、あるいは今日は午前中しか出られないとか、健康の理由まで責めるのは酷でありますが、健康上出られない、あるいは渉外関係があって出られないとか、政府は一体この委員会を通じて政府の態度というものを国民の前に十二分に説明しようという誠意があるのかないのか、これを副総理に承わりたいと思います。

重光葵日本民主党内閣総理大臣臨時代理・外務大臣

○国務大臣(重光葵君) その点はむろん申すまでもございません。十分御協力を申し上げて、そうして国会を通じて国民の納得を得るように努力いたしておるつもりでございますが、実は私自身この委員会は三日間開かれるということを御通告を受けております。それは十分そのつもりで従来も参っておるわけであります。しかし三日間で終らずして今日も開かれる。そこで今日は実は午後から夜にかけて私はずっともう前もって仕事をすっかり編み込んでしまっております。対外関係でございます。そこでこれは変えることは、私は職務上工合が悪いと思って、午後は十二時以後は出られない、そういうことになっておるから、午前中はそれで全部出席して御答弁に応じよう、こういうことを申しておるわけであります。私は自分のからだの使い道としてはそれが最大の実はやり方であるのでありまして、十分にその御協力に誠意を発揮しでおるつもりでございます。

加瀬完日本社会党(第四控室・左)

○加瀬完君 しかし、この委員会が四日間に延びたのは、委員会の運営そのものについて私たちの責任もあるかもしれないけれども、きょうに限らず外務大臣は今まで都合によりまして出られないという話はたびたびこの委員会でも言われておったわけです。外務大臣だけでなくて、砂田さんにしても、あるいは西田さんにしても、あるいは副総理が出られないなら総理が出るというなら話がわかる。総理が出られないから副総理にかえてもらいたいという政府の意向であるなら、これは万障を差し繰っても副総理という立場において重光さんはこの委員会に相当時間をさかなければならない。きょうの午後はそういう予定があるかもしれぬけれども、きのうまでの日程にしても政府ははなはだ怠慢だと思う。たとえばこの委員会が始まってしばらくたたなければ政府委員がそろわない。こういうようなことは、われわれは短期間の経験でありますけれども、今までの政府の態度というものにはなかった。政府が十二分に待機をして、委員会を待ち受けるというのが今までの通常の例であります。今度は呼びに行かなければ来ない。また呼びに行っても全部そろうということは相当時間がかかる。これは基地に対する政府の対策、あるいは防衛関係、あるいは外交関係という問題を委員会を通じて十二分にわれわれに納得させるし、意思表示をするのだという誠意に満ちあふれているというふうにはとても思われない。たとえばきょうは防衛問題というのが当然かかる、ところが防衛担当の国務大臣が来ない、基地の問題がかかる、基地担当の国務大臣が来ない、これで政府が委員会に対してわれわれは十二分に誠意を尽しているのだ、国民に対して十分われわれは意思表示をしたいのだ、こう言っても実現はさっぱりそれに伴っていない、こう言わざるを得ないと思います、いかがですか。

重光葵日本民主党内閣総理大臣臨時代理・外務大臣

○国務大臣(重光葵君) 今のおしかりに対しましては、私どももできるだけそういう御趣旨に沿うて努めてやりたい、こう申し上げるのほかはございません。私どもも本委員会に出席することの必要、もしくはその重要性はむろんこれは十分に認識をいたしております、またその重要性を認識しなければならぬことも十分に承知をいたしております。しかし同時に自分らの担当しておる国務もきわめて緊要なものであることも御了承を願いたい、こう思うのであります。そうでありますから私どもが非常に熱意を持ってやるべきことについて十分の一つ心がけを持つべきだという点に少しも異存はございません。しかし私どもの重要な仕事をやっておるそのことについても十分の一つ御認識と御了解を得たい、こう私は申し上げるのであります。

加瀬完日本社会党(第四控室・左)

○加瀬完君 それではきょうの委員会……。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) ちょっと加瀬君どうですか、御意見もいろいろありましょうが、一つ簡単にしていただいて……。

加瀬完日本社会党(第四控室・左)

○加瀬完君 よく副総理の心持はわかりましたが、本日以後の委員会に十二分今前委員の方から述べられました閣僚が十分出席されるよう御手配を責任を持っておとりいただくということで了承をすることにいたします。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) では外務大臣が見えておりますから、外務大臣を中心に御質問のある方は……。

堀眞琴無所属クラブ

○堀眞琴君 ただいま千葉委員並びに加瀬委員から政府に対して出席の要求を申し上げたのですが、委員長からまだそのことについて何ら発言がないので、委員長からその点をもう一度確かめていただいて、その上で私はきのうの話し合いの順序に従って質問を続行したいと思うのですが、それをお聞きしてからのことにしたいと思います。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) 速記をやめて下さい。   〔速記中止〕

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) 速記を始めて下さい。  暫時休憩いたします。    午前十一時十九分休憩      —————・—————    午前十一時二十四分開会

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) 再開いたします。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 官房長官お見えですから官房長官にお尋ねいたします。  あなたも御承知のように十九日から内閣委員会を開いておりまして、委員会としては最初の日から首相の出席を要求しております。御承知のようにこの委員会の審議の対象としての案件は、国防問題、もちろんこの国防問題の中に基地の関係、あるいは一般の防衛体制の問題、あるいは共同声明の問題、共同声明の中に含まれる国防の問題、こういう案件を審議することになっておりまして、首相の出席を最初から要求いたしておりましたが、十九日の第一日目に委員長から当委員会に対して行われました報告によりますと、首相は出席いたしかねる、その理由は何かといえば、今軽井沢で電気治療をやっているから出席できないと、一体そういう状態は何日ごろまで続くのか、いつごろになれば出席できるのかということを聞きましたところが、これに対しては二、三日という御答弁でした。これは十九日です。ところが最初三日間の予定の議事がいろんな関係からきょうまでに持ち越されて、きょうは四日目でございます。今までの審議の経過からいいますと、どうしても首相の出席を求めて、首相から御答弁をいただかなければならないいろいろな条件が出て参りました。そこで私どもとしては昨日連絡をとりまして首相に出席を要求しましたところが、けさまた首相が出席できないというお話でございましたが、私どもとしては第一日目の首相の出席できないというその理由についても全然納得することのできない理由であると考えましたが、しかし委員会の審議を急ぐ必要がありましたので、とりあえず審議に入ったわけでございます。ところがそのきょう、二、三日出席できないというそういう返事だったきょうは四日目でございます。一体きょう首相が出席できない理由というのはどういう理由なのか、官房長官からあらためて御答弁をお願いします。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 今回の本委員会における審議の内容は、日米会談の問題、あるいは防衛問題、それから基地問題等であるようであります。総理はただいま御指摘の通り静養中でありまして、総理の意向としては、臨時国会が開かれるまではもっぱらからだを健康にされて、そうして国会に対して先般同様努力したい、こういう気持のようであります。それで総理の代理として重光副総理に御答弁に立っていただきたい、こういうことで副総理もその意味において御出席になられておるわけであります。どうか副総理の(「それが欠席がちなんだ」と呼ぶ者あり)答弁はそれがすなわち総理の御答弁となるわけであります。そのような御了承のもとにお願いしたい、こう思っておる次第であります。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 ただいまの答弁では私は了承しかねるのですがね。まあ首相が病気を療養しておられることは私もわかりますが、しかしその御病状は私どもの知る限りでは必ずしも国会に出席できない程度の重態とは考えられない。第一非公式に聞いたところでも二十七日ころには上京する予定だということがあなたの口から言われたということもついさっき聞いたばかりです。そういう状態ですと、この閉会中に病気を治療されようとして、そして臨時国会に備えようという気持はわかりますが、しかしこの閉会中に今開かれております内閣委員会はただいまおっしゃるように重要な案件を対象として審議をしております、そういう重要な案件の審議に対して首相の病状の程度からすれば、私は誠意があれば出席可能だというふうに私なりに判断しております。ですからそういう病気という条件だけでは私どもは納得できないし、それからもう一つ問題が問題だからこれはもう重光さんが十分代理ができるというお考えのようですが、私ども今まで審議をしました経過からいいましても、どうしても首相にも直接聞かなければならない問題をたくさんかかえております。たとえば一つの例を申し上げますと、担当大臣がその担当の事項について、おれはその問題は責任がないのだ、そしてその問題については直接、まあ具体的に言いますと、調達庁の長官が閣議に出て、おれの判こも何ももらわずに発言をしておるのだから、だからおれはその問題については責任がないのだという答弁をここでされているのです。こういうふうな状態に対してはやっぱり私は副総理が代行して答弁されることよりも、国会としては十分総理大臣から責任ある答弁を私は聞かなければならぬと思う。こういう答弁なんかも明らかに内閣法に違反しておる。そんな内閣の閣議の方法なんかありっこないと思う。ですからそういう点もありますし、まだそのほかにもいろいろな問題に関連して私どもはどうしても首相に聞く必要があるから、最初から委員会として重光副総理の出席も要求する、同時にまた内閣総理大臣の出席も要求するということをきめておるのです。ですから、あなたの方でできれば代理でやってもらいたいということは気持はおかりますが、私どもの方の立場からすればそれでは最初からだめだから総理大臣の出席を要求しておるわけですから、その国会の要求に対して、国会の意思に対してあなたの方ではあくまでも代理でやってもらいたいということを強硬に主張されるその理由が、たとえばさっきお話の病気の状態等が国会にどうしても出ることは無理だというような状態ならば別です、そうじゃなくてもう不日、ここ二、三日中に上京されるという、そういう二十七日ころには上京されるというそういう予定がある、そういうことを聞きますと、私どもはやっぱり首相の健康状態は十分国会に出席できるのだという認識を持たざるを得ないのです。ですから一体今日はかりに出席できないとしても、国会の要求に応ずる誠意を示すためにはいつごろになれば一体首相はこちらの方へ出られるお見込みか、その点をあわせて承わっておきたい。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 先ほど申しましたように副総理が総理の代理としてこれは御答弁いたすということになっておりますので、決して政府の責任を回避しているのではございません。なお総理が近く上京される予定もあるようでありまするが、総理といたしましては先ほど申し上げたように現在専心療養に努められておりまするので、でき得れば政府といたしましてはただいまの案件についてはすべて副総理が御承知のことでございまするので、副総理の全面的な責任において御答弁申し上げたい、こう考えております。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 根本さんにこれは十分お考え願わなければならぬと思うのですが、たとえばですよ、政府の方からまあ国会にどうしても通してもらいたいような法案を出しているときには、まだ委員会も開かれないうちから、ちゃんと首相みずからそこに出席してすわっている、しかし政府の方から法律案を出していない、別に政府の方でもどうしても委員会でやってもらわなければならぬような問題がないようなときには、そのときには今お話のような代理でも何でも政府の方としてはこうきめているからこれでやってもらいたいということを国会に押しつけるような態度では、これは国会としてもおだやかな気持では審議できませんよ、今後も。内閣委員会としては官房長官も御承知のように、もう必ず国会が開かれたら相当な案件が政府の方から提出されるはずなんです。あなたたちの場合としては法律案を出していないからいいんだという格好の、そういう国会を軽視するような態度をとっておるとはね返っていきますよ、そういう態度は。たとえ自分の方から法律案を出していても出していなくても国会に対する政府の態度、これは同様の誠意を示していくということがあなたの方としても望ましいし、われわれとしても当然それを希望しなければならないのです。そういう点なんかについてあなたたちは差別して考えている点はありませんか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) そういうふうな差別をして出席するかしないかというようなことは毛頭考えておりません。(「どうも実際そうらしいぞ」と呼ぶ者あり)

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 この際根本官房長官に二、三点お尋ねしたいのですが、御承知のように、衆議院は不幸な形でこの前の二十二国会が終っているために、合法的に委員会が成立をしているのは参議院だけです。しかもこの参議院の内閣委員会は現在重大な問題となっている案件を議題としてここに開かれているわけで、私どもも当初から鳩山内閣総理大臣の出席を強く要請したのですけれども、電光さんが副総理としてこれに答弁に当られるということ、それから各大臣がいずれも熱心に出席をするという了解のもとに一応この委員会が始まったわけです。従って今、千葉委員から鳩山首相の出席がいつになるのかということが質問になりましたが、こういうことを官房長官を呼んでわれわれがたださなければならないのは、鳩山さんが出ないからだけではなくて、今日関係大臣がそろわないのです、西田労相は病気であるということなんです、病人なら病人らしくすればいいのだが、おとといの委員会では同僚吉田君に対して挑戦的な口をきいている。病人とはまことに思えないように勇ましい。(笑声)そこへもってきて砂田さんはあの通り非常に勇ましくいらっしゃるので、われわれはそういうことに対してどうしてもただしたい。それを一閣僚に対してただすのではなくて、おそろいのところでただしたい。で、鳩山さんは療養中であるということをわれわれは知っておったために、閣僚がおそろいならば、そこで私たちも精力的に質問しようというのでここまでまあ参ったわけです。ところが本日はこういうていたらく……そこで私は内閣の大番頭であるあなたにお尋ねするのですが、西田さん、砂田さん、こういう閣僚が今日ここに出席になれないということをあなた自身は御存じであるかどうか、そうしてまたこの委員会が明日、明後日とかりに続いた場合には、これは関係閣僚の出席の督励の問題については、どういうふうにあなたはお考えであるか、これが第一点。  それから第二点は、今、千葉委員も指摘しましたように、鳩山さんが臨時国会に備えて療養されておる、国家のために喜びにたえません。これは非常に一生懸命やったらいい。ところが問題は、臨時国会前に、そうするとここへ来られないような話なんですが、そのことは何ですか、保守合同の演説会でもあるいはそのほかの党務でも、それからそのほかの国務でも、要するに臨時国会前は上京しないということを意味しておるのですか。私がそういうことを聞くのは、保守合同の演説会等に来て、党の宣伝のために大衆に向って演説をする健康を持つならば、これは電気療養中であるということは知っておりますけれども、この委員会に短時間でも顔をお見せになることが私は至当だと思うので、この点をお尋ねするのです。要約して申しますと、鳩山さんはいつならばこの委員会に出るのか、同時にそのことが、臨時国会前は専心静養したいからそれまで出られないというのであるならば、臨時国会前にあるいは開かれるであろうと予想せられるところの演説会あるいは党の会議あるいは閣議、そういうものには一切出ないという連絡があなたのもとに確かめられているのかどうか、すなわち私が聞きたいのは、演説会等に出るというならば、これは当然この委員会に出てもらわなくちゃならぬ、それらの点についてあなたの責任あるところの私は答弁をお聞きしたい。もう一度言いますと、各閣僚の出席が悪い、これに対して鳩山内閣の大番頭でありまするあなたはどういうようにこの事態を認識し、今後これをどうするつもりなのかというのが一点。  第二は、鳩山首相はいつならばここへ来るのか、もっとも千葉さんの質問に対して臨時国会前は来られないような話だと、それなら臨時国会前にこの委員会に出られないならば、保守合同の演説会であるとか、あるいは党の会議であるとか、閣議には来られないということを意味しておるのか、これらについて承わっておきます。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 関係閣僚が初めから出席していないということは聞いておりません。(相馬助治君「初めから出席していないとは言っておりません、きょうは出てきません」と述ぶ)しかしながら西田大臣は健康上の理由でついに出席できなくなったという報告は聞いております。これは生身の人間のことでありますから、やむを得ないことと存じます。砂田国務大臣は昨日私は院内で会いましたが、当初当委員会から日程によって要求されておる三日間は出席されました。ちょうど本日からアメリカ軍の最高首脳部の方々と、前から会見しいろいろ協議する約束をしておるという状況であるから、本日はそういう渉外事項のために出られないが、かわって政務次官が出席するようになっておる、こういう報告を聞いておるのでございます。従いまして両大臣とも本委員会を軽視して出ないというようなことはないと、かように存じております。西田大臣については健康の回復次第出席してもらうように私たちの方からも連絡をとるつもりでございます。  第二点の鳩山総理の問題でございますが、私が先ほど申し上げましたのは、静養されておる気持を言ったのでございます。従って一切の会合、党務、国務に従事しないという意思ではないと思います。ただ先ほど申し上げましたように、本委員会における議題の問題につきましては、重光副総理をもって御答弁をしていただきたいし、またそういうふうに了承していただきたいという連絡がございましたので、その旨を率直に申し上げただけでございます。

加瀬完日本社会党(第四控室・左)

○加瀬完君 その重光副総理が結局きょうの午後はほかの用件があって出席できない、あるいはきのう、一昨日についても時間を限られて、結局出る時間を十分に得られない、そうなってくると、総理大臣は出ない、総理大臣のかわりの副総理も出ない、担当大臣も出ない、これでは審議のしようがないではないですか。それでわれわれは西田さんが出られないならば、せめて官房長官は出てもらいたいということを民主党の木島委員を通じて交渉したんですが、あなたはどこへ行ったかあなたも出て来ない、やりようがないのです、これでは。こういう事態というものを政府はどう考えておるのか、これでは軽視しないと言っても軽視ということになるのではないか。委員会をやはり開いても、結局質問しようと思うと担当大臣はおらない、それならばあなたの言うように、生身のからだでありますから病気になる方もありましょう、それならそれにかわって出られるような者、こういうふうな方をそろえて政府が委員会に対処するのならば話はわかる、幾ら与党を通じて交渉しても、あなた方の所在が不明なんです。これで一体委員会に対してよろしいのかということを私どもは伺いたいのです。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) 昨日私の出席を要求されたのは、私が知ったのは正午ちょっと過ぎごろだったのです。ところが一昨日以来本院の地方行政委員会の方におきまして、私の出席を求められておりました。これはこちらの方から要請のないときにすでに私は出席を約束しておるのです。しかるところ参議院の地方行政委員会におきまして途中休憩になりまして、二時半から出席を求められたのです。私は出席をいたしております。(「きょうの話だよ」と呼ぶ者あり)きょうはこの通り出ておるのであります。それから砂田大臣、あるいは重光大臣は要務がありまして一時、その時間、これすべて国務でございますから、国務のために時間をさいていただきたいと、こういうふうにお願いすることもこちらの方では御都合が悪いかもしれませんけれども、先約がございましたので、その点はお互いに国政に参与する者として、その立場々々を御了解していただきたい、かように考える次第でございます。

加瀬完日本社会党(第四控室・左)

○加瀬完君 それはあなた方の理由はわからないわけではありません。それならそのように委員長に連絡するなり、あるいは時間までにかわりの者が全部ここに出席しておるなり、そういう事前の処置がとられておるならば、あなたの御説明も了承するが、今まで委員会が何回開かれても、時間までに政府委員がそろったことはない、委員長にきょうはこれこれの変更があるからという密接な連絡を政府の方からとってあるということもわれわれは聞いておらない、これでよろしいのか、こういうことなんです。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○説明員(根本龍太郎君) それぞれの担当大臣、もしくは秘書官、あるいは政務次官から御連絡してあるものと私は承知しておるのでありますが、もしそういう事実がないとしますれば、今後十分に気をつけるように私の方からも連絡します。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) ちょっと時間もだいぶ進んで参っておりますが、今の大臣の出席問題についていつまでも論議をしておりましても、これはなかなか尽きないと思いますが、質問に入りますが、どうですか、その点。

豊田雅孝緑風会

○豊田雅孝君 動議を提出いたします。今回議題になっております日米共同声明、防衛力の増強、基地に関する問題は、言うまでもなくきわめて重大性を持っておりますが、相互に緊密なる関係がある問題でありまして、鳩山総理の出席を必要とすることは、るる委員諸君が述べられた通りであります。のみならず、これについては副総理がかわって当られるということでありまするけれども、その副総理も十二時からはおられなくなるということでありまするし、西田国務大臣は病気で出席ができない、防衛庁長官は渉外事務であるが、そのうちに出るということでありまするが、今なお出られない。かようなことでは、ただいま申しまする通り、きわめて重大性を持ち、また相互に緊密な関係を持っておる諸案件であるだけに、審議は不能に陥っておると思われるのであります。従って、委員会は本日これをもって打ち切りにいたしまして、あらためて鳩山総理の都合、その他関係閣僚の都合を十分に打ち合せせられまして、できるだけすみやかなる機会に審議に万全を期し得るような態勢において委員会を再開せられることを動議として提出いたします。

長島銀藏自由党

○長島銀藏君 ただいまの豊田君の御動議はまことにごもっともだと思います。ただ、これにつけ加えて私は申し入れをいたしたいと思いますことは、現在のこの発言の順序をそのまま持ち越すことにして、そうしてきょうの豊田君の打ち切り御動議に賛成をいたします。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) ただいまの豊田君の動議並びに長島君から条件がついておりますが、この動議について御異議ございませんか。   〔発言の許可を求むる者多し〕

堀眞琴無所属クラブ

○堀眞琴君 ただいまの豊田君並びに長島君の御意見に基本的には賛成ですが、しかし基地問題は参考人まで呼んで陳述をわれわれは聞いたのでありますから、基地問題に対しては一応この辺でけりをつけないというとまずいと思うのです。質問者がまだ相当多数残っているわけです。これをあとの委員会で云々ということになりますと、焦点がぼやけてしまう危険があると思うのです。従って、基地問題については、少くとも本委員会で質問者の質疑を継続するということにして……。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) そうすると、現在のような出席状況でもよろしいということですか。

堀眞琴無所属クラブ

○堀眞琴君 これは官房長官にはぜひ内閣の責任者として出席をしていただく、それから防衛庁の長官も渉外事務の終り次第御出席を願う、その他関係政府委員が出席する、こういうことで、重光さんは十二時までなんですか、おいでになるのは。

重光葵日本民主党内閣総理大臣臨時代理・外務大臣

○国務大臣(重光葵君) 十二時まで。

堀眞琴無所属クラブ

○堀眞琴君 一時ごろまでは延ばすことはできないのですか。

重光葵日本民主党内閣総理大臣臨時代理・外務大臣

○国務大臣(重光葵君) 私、実は十二時に行って交渉案件についてやらなければならぬことになっておるのでございます。

堀眞琴無所属クラブ

○堀眞琴君 一時ごろまで、大へん恐縮ですが。

重光葵日本民主党内閣総理大臣臨時代理・外務大臣

○国務大臣(重光葵君) そこで向こうのなにもありますが、どうですか、一時ごろまでといって、これからかけ合うわけにも参りませんが、五分、十分おくれて行くということもこれはできんことはないと私は思いますけれども、この件はもうずいぶん前から私はきめてあるので、申し上げておるわけであります。

松岡平市自由党

○松岡平市君 先ほど来、関係閣僚がそろわなければ質問ができないんだ、こういうことを言っておられる。ところが、政府の御説明によるというと、いろいろな事情で本日午後あるいは近く特に総理大臣のごとき出席することは困難だ、こう言っておられる。それなら質問ができない、こう言われるから、これはやむを得ぬから、一つ委員会はこの機会はこれで打ち切って、あらためて政府と十分打ち合せをして総理なりその他関係大臣がそろわれるような手配を講じた上で委員会を開こう、こういう動議だったと思う。そうしたら、いや焦点がぼやけるからやってしまえということならば、これはもう大臣なしでやるということになってくるから、それなら、(発言の許可を求むる者あり)発言中。政府の関係閣僚おらなくてもよろしい、やるということならば、私たちはやることに賛成するし、それでいけないということならば、ここで先ほどの豊田君の動議を採決して、こういうだらだらした委員会をいつまでも続けるということはやめていただきたい。

加瀬完日本社会党(第四控室・左)

○加瀬完君 今の松岡委員の意見でいいと思う。ただ、この点とこの点この点とごく短時間で二、三点今度委員会が開かれるときには正確な政府の答弁を用意しておいてもらいたいという点を私やっぱり一応聞きたい点がある。それだけは取り上げてもらいたい。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) 聞きたいじゃない、あらかじめ聞いておいてもらいたい……。

加瀬完日本社会党(第四控室・左)

○加瀬完君 あらかじめ政府に要望しておきたい。

松岡平市自由党

○松岡平市君 そういう点は文書もしくは委員長に通じて適当に通達されれば十分であると考える。特に外務大臣は先ほど来十二時になればどうしてもだめだということは、聞けば昨日からそう言っておられる。了承しておられるのだから、それを今無理言うようなことは、委員会の権威のためにも私たちは主張したくない。

宮田重文自由党

○理事(宮田重文君) 先ほど来豊田君の動機が出、あるいはそれに対して賛成もありました。従って、本日の審議は、ただいまから続行しても事実不可能の状況にあると思いまするし、今御意見がありますように、日を期して本委員会の目的とする懸案事項が関係閣僚のおそろいの上で御答弁願えるような機会をねらってあらためて本委員会を開催することにいたしまして、本委員会は以上をもって散会いたしたいと思います。    午前十一時五十八分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗