大蔵委員会 第26号
- 発言数
- 13 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1955/06/30
会議録
○委員長(青木一男君) これより委員会を開きます。 関税定率法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案を議題として、質疑を行います。
○平林剛君 私は衆議院の大蔵委員長に一つと、それから政務次官に一つ念を押したいことがございますから、お尋ねをいたします。 最初に大蔵委員長にお尋ねをいたしますが、この関税定率法の一部を改正する法律案について、政府から法律案が提出されておりましたが、諸般の事情からこれを一カ月取りあえず延長して、その間に慎重な審議を行いたいというただいまの議題でありますが、御承知のように今回の国会も、昨日会期の延長が三十日間行われることになりました。これは、いろいろ重要な審議が残つておることでもありますが、同時にまた、それだけ精力を使つて審議を継続せよという意味にもなると思うのであります。従って今日まで、関税定率法の一部を改正する法律案の審議がおくれていたことは、昨日小林委員からも指摘があったところであります。私はもう一つ別な角度から見て、このような関税定率法の一部を改正する法律案のようなものは、双方の関係者の利害が相反するような場合においては、できるだけこういう法律案が何回も延長されるというような傾向は防ぐ必要があると思っておるわけであります。そうでないと、この延長に対して、国民からは、また別な意味の疑惑が生まれてくるわけでありまして、私はこういう期限を、利害の伴うものを延長を重ねるということは適当なことと考えないわけであります。そこで大蔵委員長にお願いをいたしたいのでありますが、今回は認めるといたしましても、一カ月の期間に十分慎重な審議をされるとともに、この措置がふたたび繰り返されないように、衆議院大蔵委員会も努力をしていただきたいと思うのでありますが、この件について大蔵委員長のお考えを聞きたいと思うのであります。
○衆議院議員(松原喜之次君) お言葉ごもっとものことでございまして、利害関係の方面が非常に広くて、これを調整することが国会の任務であるが、しかし非常に困難であるというようなことで、慎重審議の期間が延びたわけでございまして、しかしながら一面、参議院におかれても、この重要な法案でございまするから、相当審議期間をお持ちいただくようにしなければならないと心得ておりますので、この法案をお通し願った上は、衆議院大蔵委員会といたしましては、できるだけすみやかにこれを審議いたしまして、そうしてふたたびお言葉のように延期をせられるというようなことのなきを期したいと存じておりまするから、御了承をお願いいたします。
○平林剛君 私はただいまの御答弁で了承をいたしました。 政務次官の方にお尋ねをいたしますが、このただいま議題となっております法律案の結果、減収は約一億三千八百万円と見積られると御説明がありました。これについて私は政府に考え方をお尋ねしておきたいのでありますが、昨日も参議院においては、所得税法の改正を初めとする、国民の税負担に関する法律案が通過をいたしました。私は今回の修正案によりましても、なお国民の税負担の比重というものは重くて、これからも国のすべての事業を行うに当つて、かなり国民各属にわたってそれぞれ重い負担をしながら国の将来を発展させようと努力をしておると思うのであります。ところが今日のそういう税負担の権衡の面からいきましても、日本における石油会社、これらの企業におきましては、かなりの純益金があるわけであります。この意味からいっても、もう少しいろいろな角度から国の財政にも寄与してもらつてよいと私は考えておるのであります。ところが今回も、約一億三千八百万円という、当然関税定率法の一部を改正する一政府提案が通過しておりますれば、国一の収入になるはずであったわけであります。これに対して政府では、やむを得ない措置と認めておられるのでありますが、私はこの点がはなはだ遺憾に存ずるのであります。いろいろな法律案や問題が論ぜられるときには、時には三千万、五千万でも予算がないということで断われることがあるのに比較をして、一億三千八百万円の減収があることを、やむを得ない措置とお認めになる態度については、はなはだ国民のともに乏しきを分かち合つて負担をしている現状を比較して、遺憾の言葉を申し上げておきたいと思うのであります。そこで政府は、今回の関税定率法の一部を改正する法律案が、今日まで衆議院におきましても審議を尽せない、なお若干の期間を延長せざるを得なかった事情については、いろいろあると思うのでありますが、政府は残された一カ月の期間において、もしも関税定率法の一部を改正する法律案が、政府提案が通過するのに障害なことがございましたならば、その障害を除くために、積極的な措置を進められるということを要望したいのであります。この際、政府当局を代表いたしまして、あなたのお考えを発表しておいていただきたいと思います。
○政府委員(藤枝泉介君) ただいまお話のありました通り、一億三千八百万円の減収になりますことは、これは前前から当委員会でもお答え申し上げておりましたように、本年度の税見積りは相当ぎりぎりに見積つたつもりでございます。従いまして、一億三千八百万円の減収というのは、財政上も相当痛いのであります。しかし衆議院の大蔵委員会の御審議のいろいろな経過から、やむを得ない措置と認めたわけでございますが、昨日も菊川委員の御質問にお答え申し上げましたように、私どもといたしましては、政府の原案がこの一カ月の間に両院の御審議を得て成立いたしますことに最善の努力を尽し、またそれを目途として、ただいまもお話のありましたような各種の障害につきましては、政府といたしましても、できるだけの努力をいたして、その障害を除去し、そうして政府の原案がこの一カ月の間にはぜひ通るように努力をいたしたいと考えておる次第でございます。
○平林剛君 お二人の答弁で私も了解をいたしまして、質疑を終ります。
○委員長(青木一男君) 他に御発言がないようでありますから、質疑は終了したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(青木一男君) 御異議ないと認めます。 それではこれより討論に入ります。御意見のある方は、賛否を明らかにしてお述べを願います。
○小林政夫君 私は本案に賛成をいたします。質疑応答の過程において、衆議院大蔵委員長に十分申し入れ、ただいまも平林委員の質疑に対して、将来参議院の審議を実質上拘束するようなことをやらない、こういう御誓約、御言明もありました。その通りに、今後御言明の通り実行されることを強く要望をいたします。法案の内容についての賛否は別であります。しかるべく結論をつけて、参議院においてもまた十分審議ができるように、衆議院の審議の議決をすみやかにせられたい。参議院の実質的な審議を拘束しないように、特に強く要望をいたしております。また政府においても、政務次官、特に政務次官の役柄というものはそういう国会審議を促進するということが最も重要な役柄であろうと存じます。私は、かつて本委員会において、ある政務次官に、職を賭してでも今後やつてもらいたい、もしわれわれの期待通りにいかぬ場合には、職を投げうつぐらいの決意をもって、参議院の実質上の審議を拘束しないようにという要望を申し上げたのでありますが、同様の要望をこの際もいたしまして、強く政府の善処を要望して、本案に賛成をいたします。
○委員長(青木一男君) 他に御発言もないようでありますが、討論は終局したものと認めまして御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(青木一男君) 御異議ないと認めます。 それではこれより採決に入ります。 関税定率法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案を原案通り可決することに賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(青木一男君) 全会一致であります。よって本案は原案通り可決すべきものと決定いたしました。 なお諸般の手続は、慣例により委員長に御一任願いたいと存じます。 それから多数意見者の署名を願います。 多数意見者署名 西川甚五郎 山本 米治 土田國太郎 平林 剛 青柳 秀夫 岡崎 真一 田中 啓一 藤野 繁雄 小林 政夫 前田 久吉 岡 三郎 松澤 兼人 中川 幸平 最上 英子
○委員長(青木一男君) 次回の開会につきましては、本日まで連日非常な熱心なる御審議をいただきまして、ただいま衆議院から回ってきておる法案もほとんどございませんので、一応次回は、七月十二日午前十時ときめておきます。その間に緊急な要務が起きますれば、委員長において招集をいたしますから、その点お含みを願います。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十六分散会