商工委員会 第2号
- 発言数
- 77 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1955/03/29
会議録
○委員長(吉野信次君) それではこれより委員会を開会いたします。 自転車競技法難の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案、これを議題といたします。この法律は衆議院の本会議で正式に満場一致で決定したわけであります。引き続きこの質疑を今日いたしたいと思います。どうか御意見のある方御質疑のある万は御発言願います。
○古池信三君 それでは昨日に続きまして二、三お尋ねをしたいと思うのでありますが、まず第一は今回の臨時特例に関する法律の一部を改正する趣旨は、現在のこの状態ではやむを得ないではないかというふうにも思われますけれども、しかし六月からあと、本格的にこの問題をどういふうに考えられるか、これをやはり今承わっておきたいと思うのです。昨日のお話では、あるいはそれまでに何らかの法案を用意をして、国会の審議に提出されるようなふうにも伺いましたが、もしそういうような場合であったらば、政府としてはどういうような内容の法案を考えておられるか、これらについてちょっと……。
○国務大臣(石橋湛山君) 昨日も申し上げたかと思いますが、実は初まりが議員立法できたのですから、できればこの改正案も議員立法にお願いをいたしたい、ただ、しかしこの間衆議院で、そんなこと言ったってできないぞできなければどうする、こういう話でありますから、それも困るから、それならばどうしても議員立法というわけに行かなければ、政府で何らかの措置をいたしましょう、こういうようにお答えをしたわけです。
○古池信三君 そういう場合に政府として出されるとすれば、一体その骨組みはどんなふうに考えておられるか、それをきょう承わることはできませんか。
○国務大臣(石橋湛山君) 政府委員から説明をいたさせます。
○政府委員(鈴木義雄君) 事務的には大体政府として次のような考え方を持つております。現行の自転車の競技法に規定されております国庫納付金制度及び予算に基く産業振興費の支出の制度を復活することは、あるいは困難ではないかと存ぜられます。一方自転車競技法が存続する限り、何らかの形による産業振興費の支出はぜひ必要でありますので、きわめて簡素な組織を作りまして、施行者かり一定の率によってこの機関に売上金の一部を納付させ、その金を全国一手に取りまとめて、この機関で運用し、産業振興費として使用して行きたい、こういうふうに事務局では考えております。
○古池信三君 まだ事務的にお考えになっておる程度ですから、あまり具体的に固まった御意見は出ないかと思いますが、そういう場合に今お話の簡素なる機関というのは大体どういうような組織を考えられておるか。
○政府委員(鈴木義雄君) 現在の規定でございますと、大体資金の管理は中央商工中金がやっておりますが、これが永久にこれによることはできないかと存じますので、これにかわりまして何らかの簡素な管理機関というものをごく簡素なものを考えまして、これによって運用さして行きたい、こう考えております。
○古池信三君 次にそれではお伺いしますが、今後競輪は平日には開催をさせないようにする。土曜、日曜というようなことに限られるというお話を承わったのですが、そういうことになれば、自然昨日も少しその話が出ましたが、全体の収入は減るわけでありますから、今までその収入の一部を目当てにしておった自転車産業の振興費、あるいはその資金によって一般中小企業その他の振興であるとか、そういう力価に向けられておった支出が減るだろうと思うのです。減ってきました場合に、その金をどういう方面に重点を置いて使うか、あるいは今まで通りのようなやり方で、ただ金額だけを少くして行くのか、あるいは特に重点的にこういう項目だけ、それを向けるか、そういうような点についてお考えがあれば承わりたいと思います。
○政府委員(鈴木義雄君) 大体ただいま御質問がありました。土曜、日曜、祭日の開催の実施によりまして、今後の一カ年間の競輪による納付金は、相当減るということを昨日申し上げました。大体二割、あるいは二割五分見当減ってくるのではないかと存じます。しかしながらこれを産業振興費として支出します場合は、従来の考え方、自転車の振興、あるいは機械工業の振興にもちろんこれを支出することを考えておりますが、その場合主として輸出振興の見地からできるだけこれを重点的に支出するように考えていきたいと、こう考えるのであります。
○古池信三君 そういうような場合に、もちろんこれは如才ないことであると思いますけれども、金額が減れば減っただけのものを最も有効適切に使わないといけないと思うのですね。そういう点については特に何らか政府としてお考えがあるか、まあ換言すればその出した支出のあとがどんなふうに使われておるか、それをトレースしていくというようなことをしっかりやれるお考えがあるかどうか、これを伺いたいと思います。
○政府委員(鈴木義雄君) 十分支出した資金が効果がありますように、またそのあとを十分トレースするように心がけていきたいと思っております。
○古池信三君 それで今お話のような土曜、日曜、祭日に限ってこの開催を許す、こういう政府の御方針がわかりましたが、それにしましても施行者の側から言えば何とかして平日でも理由を設けて、例外的にも許してもらいたいというような申し入れもあるいはあるのではないかと思うのでありますが、そういうような場合にどうするか、というような、そういう方針がきまっておれば、それもこの際お話を願いたい。
○国務大臣(石橋湛山君) その点ちょっと私からお答えいたします。この間からいろいろ関係方面と事務的に折衝いたしまして、大体皆の意見の一致しましたところは、土曜、日曜を加えて三日ないし四日、ことに密集地帯においては四日、地方においては三日くらいの開催でいこうということにほぼ話がきまりました。むろん中には多少のまだ異論がありまして、平日午後連続開催を許してくれというような陳情も受けておりますが、しかしこれはまあ土曜、日曜だけにするといった趣旨にもよりまして、幾らか緩和したというところで、きょう一応閣議でその話し合いをいたしまして、次官通牒によって各関係方面にさようにいたすように、命令ではございませんが、行政的な勧告をいたすことにいたしました。
○高橋衛君 ちょっと関連して……ただいまの大臣の御答弁で大体わかったのでございますが、ただいまの御説明によりますと、強制じゃなしに行政指導でいかれるということでございますが、その行政指導によって果してなし得るかどうか、それについては何らか許可の際における命令条件その他の面から、事実上ある程度の強制を加えるという自信がおありかどうか、その点を一つ伺っておきたいと思います。
○国務大臣(石橋湛山君) これは法律によっても何かたとえば競輪は通産省の命令によってやれるのだという話でありますが、そうでなくてもです、一体その競輪についてはもう競輪そのものを存続すべきかどうかという問題にも非常にぶつかっておるのでありますから、相当施行者としても自粛をしなければ根本的な問題にいきますから、私は今の行政的な勧告で相当やっていけると期待をいたしております。
○高橋衛君 私のお聞きいたしておりますのは、地方団体がみずからの地方財政の悲況にある現況におきまして、政府の行政指導に応じないところが十分あり得ると私は考えるのでありますが、そういう場合に、たとえば法律に基くところの措置をお講じになるかどうか、どこまでも行政指導だけで終るおつもりであるかどうか、その点をお聞きいたしたいと思うのでございます。
○国務大臣(石橋湛山君) 省令でやれることになっておりますから、やむを得なければそれでやりますが、しかし先ほど閣議でもその地方財政の話は出たのです。もしこれによつて著しい打撃があるような場合には地方財政に対しては何らかの別途の措置を講じてやろうということも話し合っておりますから、これは何らかの方法をもって自粛させ得るものと信じております。
○高橋衛君 先ほど古池委員からお尋ねいたしました数字の点についていま一度念を押しておきたいのでございますが、先ほどの予算委員会において川島自治庁長官の御答弁によりますると、年間地方財政上六十六億の、二十八年度の決算において、収入があつた。それが二十億円以上の減収があるだろう。これは御答弁をそのまま申し上げておるのでありますが、事実かどうかわかりませんが、という御説明でございました。ところが昨日の局長の御説明によりますると、約二割程度、または二割五分という御説明であります。しかも昨年の、われわれが説明を聞いたときには、年間の収入七億円と申していられる。しかも二カ月の予算は一億五百万円、ちょうど一割減額になっておるのであります。従ってその間政府の、この法律を実施するに当っての各官庁におけるところの見積りが相当アンバランスになっておる。言いかえればきょう初めて大臣から、都会においては、密集地帯においては四日、しからざる地域は三日ということに御答弁になったようでありますが、それによって初めてその数字も統一された数字が出てくるのじゃないかというふうにも想像されるのでありますが、その辺のしっかりしたところを、いいかげんじゃなしにしっかりした政府としての統一した数字についての見通しをお伺いしたいのであります。
○政府委員(鈴木義雄君) ただいまお話しのございました自治庁の説明によりまする二十億は、こちらの扱っております自転車の競輪以外競馬等を含んでおりますし、同時にそれに対してデフレ等の影響も加えて二十億という数字ではないかと私ども感ずるわけであります。競輪自体につきますと、大体売上高が年収六百億ちょっと欠けております。従いまして施行者の純収入額は大体一割より若干少い。従いまして六十億からちょっと欠ける程度だと思っております。これが二割から二割五分減るという見当で競輪だけから見ますと、十四、五億程度のものじゃないか、これにデフレの影響、あるいは競の影響というものを二十億というふうに出されたのではないかと私想像する次第でございます。
○古池信三君 それではもう一つお伺いしたいのですが、きのう大臣のお話しの中に、競輪というようなものは好ましくないから、早晩これはやめなくちゃならんけれども、しかし今直ちにやめるということは自転車競技の選手の生活というような問題もあるので困難である。こういう御説明でありましたが、しからば政府としては一体こういう競輪はいつまで続けさせるつもりであるか。いつになったらさっぱりこれを廃止するかという点についてのお心組みをお話し願いたいと思います。
○国務大臣(石橋湛山君) 実はまだいつやめるというようなことは考えておりません。が、今申しまするような地方財政にどれほどの今度の措置で影響があるかしれませんが、これがほかの方法で地方財政に支弁されるということになりますれば、逐次やめる方河には向い得るとば思いますけれども、現在においてどれほどこれから続けるかというようなことをはっきり考えておりません。
○古池信三君 それから昨日もちょっとお尋ねしたのですが、新規に申請をしているものは、これは全帯許可をしない方針であるというお話しでありましたがそれならば、地方公共団体のいろいろ計画の都合もあるでしょうから、やはりできるだけ早く許さないということをはっきり政府としてお示めしになったらよかろうと思うのですが、いつ頃大体それをお話しになる予定でありますか。
○国務大臣(石橋湛山君) それはお話のようにできるだけ早く決定いたしたいと思っております。
○高橋衛君 私は先ほど来古池委員の質問された点とある程度重複する点があろうかと思いますが、あらためてお聞きいたしておきたいのでございます。それは、この法律を昨年の国会におきましてわれわれが審議をし、これを決議いたします際に、衆議院並びに参議院においてそれぞれ付帯決議をいたしておるのでございます。その付帯決議の趣旨はごらんになればおわかりになりますが、衆議院においては基礎的技術の向上に重点を置いて実行するようにという趣旨でございましたが、参議院といたしましてはこの法律がいかにも当を得ない措置であるから、従ってすみやかに是正すべきである、これは財政法上もいろいろな問題がございまするし、まあ衆議院が通り、国会終了のぎりぎりのときにやむを得ず通したような形でもございますような関係上、しかもこの付帯決議ができましてその後相当の期間を経ておるのでございます。従ってこれは議員立法だから議員にこの責任を負わすべきであるというような趣旨でわれわれが付帯決議をしたのじゃなしに、政府として当然適当な措置をしなければならんという付帯決議を議院としては満場一致をもっていたした次第でございます。従ってその点について政府としてどうお考えになるか。ことに政府はこの問題については成立直後選挙等を通じまして盛んに競馬、競輪の問題についてこれを廃止の方向に持っていくのだということをきわめて強調しておられて、われわれもこの趣旨には賛成であり、参議院といたしましては、この第三の点におきまして「政府は、社会経済の安定度を勘案しつつ成るべく速かに善処すべきである。」ということまではっきり明示したしておるのでございます。従ってこれらの点についてその後相当な時間を経過している今に及んで、なおかついつやめるかよくわからんというふうなことでは、非常にわれわれ心もとないという感じがいたすのでございますが、この両院の付帯決議の趣旨を政府はどの程度に尊重しておられるか、その点をお聞きいたしておきたいと考える次第であります。
○国務大臣(石橋湛山君) 衆議院のこの付帯決議は政府納付金でありますか、今の納入金の費消の問題であろうと思います。むろんこれはこの趣旨に従って現在でも今までもやったつもりであると思いますが、今後一そうこの通りにいたしたいと思います。 それから参議院のほうの付帯決議は第一項と第二項は、今度競輪法を改正いたす法案を政府が出しました場合にはこの御趣旨に従ってむろんやるつもりであります。それから第三項はただいま申しましたように、とにかく今度の自粛と申しますか、開催日を制限をいたしてみたその結果によりまして一つ善処いたしたいと、こう考えます。
○高橋衛君 先ほどの局長の御説明によりますると、商工中金を使うかわりに簡素な機関でやりたいという御趣旨でございますが、われわれはむしろきわめて臨時的な一年限りの措置であるから、商工中金のようなものを作つてやったほうがいいのであって、簡素な機関とは言いながら恒久的なものをお作りになるという方向は、むしろこれを恒久化するという考え方であって、いかにも逆のようなふうに観察されるのでございますが、その点についてどういうふうにお考えになりますか。
○国務大臣(石橋湛山君) ごもっともでありますが、商工中金を使うところの、あと一年しましても二年にしましても、商工中金を使うということにはいろいろ不便があるようであります。簡素とうのは、その費用もかからない全くの管理委員会程度のもので、むろん金銭を取り扱いますのは何らかの金触機関を使うのでありますから、それの管理機関だけを作りたい、こういうわけでございますから、それを作ったから、永続するというほどのものにはならないと思います。
○高橋衛君 参議院の付帯決議の第二の点でございますが、この点並びに衆議院の決議につきましては、ただいま大臣から御答弁がありましたが、もう少し具体的に政府としていかなる措置をしたかということを御説明願いたいと思います。
○国務大臣(石橋湛山君) それについては今までの経過を説明いたさせます。
○政府委員(鈴木義雄君) 衆議院の付帯決議につきましては基礎的技術の振興といたしまして、お手元に配付されております予算の資料の内容にも載っておりますが、科学研究所に対しまして、研究項目を指定して総額七千万円に及ぶ研究を委託いたしますとともに、陸用内燃機関、写真機、望遠鏡及び、ミシンの主要輸出品の性能比較試験のために関係業界に総額二千万円に及ぶ補助金の支出を行いました。それから参議院の第二項の自転車振興会の刷新の問題でございますが、これにつきましては、民法に基きます公益社団法人としての性格を明確化するため、定款の改正を指導いたしますとともに、理事の数を一定基準に基き整理いたしまして、さらにその質については、理事総数の約三分の一を学識経験の豊富な人材をもって充てるよう指導する方針で進んで参った次第でございまして、昭和二十九年度末におきまして、全国振興会の八割程度の刷新が完了いたしたと私どもは考えておる次第でございます。
○高橋衛君 いま一点、これは大臣に御所見を伺いたいのでありますが、先ほども申し上げましたように、地方団体の地方財政に相当大きな穴があく、そういう場合に、わずかとは言いながら、こういうふうな産業振興の経費にも、しかも財政法に対する非常な特例の方法をもって、しかも法律の有効期限を延長してまでやるということがいいか悪いか。むしろこういうふうな措置は、せっかく法律が期限付でありますので、地方財政に寄与するために……この法律がなければ当然地方財政の収入になるわけですが、そういうふうな方向にお考えになるような御見解はないのかどうかという点を、いま一応お伺いいたしたいと思います。
○国務大臣(石橋湛山君) 今のお尋ねはすぐに競輪をやめたらどうかという……。
○高橋衛君 いや、そうじゃございません。納入金制度も地方財政ばかりに全部の大きな欠陥があるわけでございますからして、地方財政が減るんだから、国でこうやって納入命という妙な、財政資金でもないようなものを取っておやりになるようなことは一応やめにしたらどうかというふうなことです。
○国務大臣(石橋湛山君) それはまだ考えておりませんが、御意見を十分参酌いたしまして考究いたします。
○高橋衛君 最後に一点たけ。昨日の御説明によりますと二カ月間の収入予定額は一億五百万円という御説明でございますが、しかもこれは二カ月だけの暫定の延長法律でございまして、そり後これがどういうふうになるかということについては今後の問題であります。従って政府としては一億五百万円だけをいかに有効に使うかということだけをお考えになるのが、趣旨であるか、または年間の総額を予定しての支出を御予定になるのが本来の趣旨であるのか、その辺相当問題があると思いますが、私の方としては、こういうふうな一億五百万円というきわめて少額の金をいま直ちに御使用になるというようなことが、必ずしもほんとうにその目的を達することができる妥当な措置になるとも考えられないのじゃないかという感じもいたしますが、政府としてはこの二カ月間に十分なる……一億五百万円という収入の二カ月における使用計画をお立てになり、その実施に移すお考えであるか、その点をお伺いいたしたいと思います。
○政府委員(鈴木義雄君) その地方財政に入ります金の使途につきましては、従来の継続事業に一部充てて、残りはあとの分と一括して重点的に使うように考えたい、こういうように考えております。
○委員長(吉野信次君) 大臣に対する御質問がございましたら……。
○三輪貞治君 私はこの際ギヤンブル行政について根本的な大臣のお考え方を承わりたいと思うのです。これは日本の国のすみずみまで、今日終戦後行きわたって参りましたこの競輪、パチンコ、その他の賭博行為、これは全く諸外国に顔向けのできないような恥かしい状態であるとわれわれ考えるわけであります。特に最近目抜き通りのどこでも、チンジャラジャラとパチンコの店が軒を並べておるし、最近はまた非常に巨額の金をかけて、鉄筋コンクリートのそういうものまでできておる。そこでやっておる人は、働き盛りの者である。しかも時間の浪費、金の浪費ですね、その害毒と申しますか、これははかりしれざるものがあると思うのであります。しかし世界中至るところで、どんな国でも、多少の差はあっても、皆そういう賭博は行われておりますが、しかし日本ほどどこに行ってもかけごとをやっているという国はおそらくないと思うのであります。北欧あたりではチボリという一つのギャンブル区画を一ところに集めまして、そこで非常に高率な税金を取ってやらしておる。しかしそれは音楽堂を中心にした、かなり文化的な零囲気のギャンブル場なんであります。あるいはまた中国におけるマカオ、あるいはフランスの南のモンテカルロ、これはちょっと変ったギャンブル場でありまするが、しかし一つの区域にそれを閉じ込めて、ほかの所ではやらない。普通の人の目の届かない所で、特殊な人が、特殊な税金を払って、しかも高率な課税を受けてやっておる。ですからその害悪が一般に広がらない。こういうことになっておると思うのです。ところが日本では、もう目を向ければ至るところにそういうものが散見をされるのであって、これは一体社会風潮と、こういうギャンブルの状況が、どちらが因で、どちらが果であるか、私は知りませんが、しかしいずれにしても深い因果関係にあることは私、事実であると思うのです。ここから善因善果、悪因悪果、すなわち正しい因果関係への生活態度というものでなしに、僥幸を頼む浮薄な精神も出てくるだろうと思いまするが、これは嘆かわしい状態であると思うのでありますが、将来におけるギャンブル行政のありかについて、通産大臣の根本的な御所見をこの際伺っておきたいと思います。
○国務大臣(石橋湛山君) どうも御質問のことは、通産大臣としてのお答えをする範囲を越えているかもしれません。だから私は、申し上げれば私の個人的意見にとどまりますが、これはお話のように、パチンコ屋が至るところにあるということは、まことは見苦しいことだと思います。ところがしからばあれをとめたらどうなるかというと、これはどこかへまたあれが爆発といいますか、一方でとめれば一方へ何かが出てくるから、あれ以上にいいものが出てくるという……、それを与えるような方法を講じなけりゃならないのだろうと思います。全体の生活と申しますか、生活の状況が……、つまりいい音楽を与えれば、悪い音楽をとめようと思えば、それにかわるところのものをもって、いい音楽を与える必要があると昔から言われているように、パチンコをとめようとすれば、それに対するもっと根本的な対策を要するものと私は個人的に考えます。ただし、それじゃどうしたらいいかということになりますと、これはまた問題はちょっと大きくなりますから、私は今ここで突然答える用意を持っておりません。
○三輪貞治君 そういうことは閣議なりで問題になっておりますか。ただいま個人的な御意見で、非常に抽象的であります。だからそういうものをなくするに足るだけの政策を、どういう面でやって行ったらいいかという問題を、閣議で話されたことがございますか。
○国務大臣(石橋湛山君) まだそのことはありません。
○委員長(吉野信次君) 大臣は何かほかによんどころのないような理由がございまして、お急ぎだと思うから、大臣に対する質問を……。
○栗山良夫君 私案は昨日出席をいたしませんでしたので、重復してのお尋ねでありましたならば、適当に御処理願います。 競輪の新らしい施策について、政府の方におきましては、この国会で本格的に審議をする材料を提出するということでありますが、法律案の提出はいにごろに予定せられておりますか。
○国務大臣(石橋湛山君) いろいろの法律案については一応表を差し上げてありましたが、まだきのうも御質問を受けましたが、これは予算とも関係するものが多いものですから、従って予算の決定が来月の上旬になりますので、それから提出をするということであります。競輪については実はまだ提出するということも今まで考えておらなかったのであります。これから準備いたしまして、できるだけ早く、まあ衆議院においては四、五月二カ月、今度の臨時措置の期限中に何らかの処置を講ずるようにと、こういうわけでありますから、さように取り計らうつもりでおります。
○栗山良夫君 そういたしますと、暫定措置の期限は五月末日に一応なっているわけでございますから、そういたしますと、五月末日までにこういう競技法に対する新らしい法律案を全部国会において成立させる、こういう御意思であると考えてよろしゅうございますか。
○国務大臣(石橋湛山君) さようでございます。
○栗山良夫君 われわれは前々からいろんな競技関係の法律につきましては多大の疑問を今日まで持って参りました。特に競輪等につきましては、その弊害になっております点を除去するために、当委員会においては相当な努力をいたしてきたはずであります。従って、ただいまの大臣のお話によりますと、本予算が提出されて以後に、新らしい本格的な対策を織り込んだ法律案を提出する用意があると、こうおっしゃっておるのであります。そういたしますと、大へん政府も御多忙のようでありますから、五月におそらくなるのじゃないかと私は想像するわけであります。そうすると、こういう膨大な法律案を五月末日までにわれわれが審議をいたすということはなかなかよほど勉強をしません限りにおいては、むずかしかろうと私は思います。そこで政府としてはもっと早く、この構想について、この委員会で具体的にお示しを願う、こういう御用意があられるかどうか、これを一つ伺っておきたいと思います。
○国務大臣(石橋湛山君) 今のお尋ねは、競輪だけでなく、全体の法律案についてのお尋ねのように思いますが、さように取り計らいたいと考えております。
○栗山良夫君 私が申し上げましたのは、自転車競技法等の臨時特例に関する法律でございますから、競輪その他競技法に関係する全部の法律のことを政府は頭に置いておられるのじゃないか、そういう私の考えのもとに御質問を申し上げておるわけであります。もしそこに食い違いがあればお話を承わっておきたいと思います。
○国務大臣(石橋湛山君) 実は競馬等のことを知りませんので、今競輪のことだけを申し上げたわけでありますが、法律改正が必要と私ども考えておりますのは競輪でございます。
○栗山良夫君 競輪だけでございますか。
○国務大臣(石橋湛山君) 今よくわかりませんが、ほかには競技法に関するものはボート・レース、小型自動車それから競輪、これだけぐらいなものだろうと思います。
○栗山良夫君 その全部にわたって改正の御意思は内閣としてお持ちになつているわけですか。
○国務大臣(石橋湛山君) 現在は自転車競技法の臨時特例法に関するものが出ておりますから、それでこれはどうしても今度の国会において改正をいたさないとならないことになっておりますから、現在において考えておりますのは自転車競技法でございます。ほかの競技については今その必要を実は感じておらないという状態でございます。
○栗山良夫君 私の質問が少し明快を欠いたために御答弁がそうなっていると思います。実は私が申し上げておりまするのは、自転車競技法はもとよりのことであります。内閣としまして今三輪君も質問をされたように、競馬を初めボート・レース、あるいは自動車も、そういうような賭博に類するような行為が国内ではんらんしておっては困る、これについては政府は非常な勇気をもつてこれについてしかるべき措置を講じたい、こういうことを声明をせられておりまするので、多くの国民は期待をしているのじゃないかと思うのです。その場合にただいま御所管の事項だからそうおっしゃったかもしれませんが、自転車競技法だけで、ほかのことはやらないのだ、こうおっしゃいますと、喜ぶ人もありましょうが、大へんがっかりする国民もたくさんあると思います。だからその辺の考え方を今大臣にお伺いしてみたわけです。
○国務大臣(石橋湛山君) それじゃ率直に申し上げますが、競馬のことについては、そういうふうな措置をとるということを今まだ話し合っておりませんので、私から何ともお答えはしかねるのであります。
○栗山良夫君 それで、いずれこれはまた通常予算が提出されたとき等に御質問があることと思いますが、問題は五月末日までに競輪に対する法律改正が行われなかったときには、この暫定臨時特例に関する法律をいま一度延長せられるような、そういうことをなさることがあり得ますかどうか、これを伺っておきたい。
○国務大臣(石橋湛山君) ちよつとそういうことを今予想しておりませんので、何とか五月一ぱいにはこの片をつけたい、かように考えております。
○栗山良夫君 そこで、そういう御意思であればあるほど私は、自転車競技法に今しぼっておいでになりましたから、自転車競技法のことについて要望申し上げておきますが、今までこれの弊害があったことは万人がよく認めております。にもかかわらず一たび取り上げられますというと、関係する先が多いために国会の審議においてもなかなかこれは長時間を要する、しかもなかなか内容的にも慎重な態度を要する面があるわけであります。従つて五舟末日ということをしぼって法神業の提出が非常におくれてきまして、審議の状態について慎重を期することかできない、そうしていたずらな摩擦を関係方面に起すというようなこともありますというと、これはせっかくいい考えでやられた政府の態度がかえって弊害を生むということにも私はなろうと思います。従ってそういうことのないように、なるべく早手廻しに、国会にお示しになるということは国民に示されるということでありますから、従って構想だけでも早く示さなければならん。もしそのおつもりがないならば、これをもう少し暫定予算の期間中などとおっしゃらないで、もう少し延ばされたらいい、私はこういう工合に考える。
○国務大臣(石橋湛山君) それは至急にお話のようにやりたいと思います。
○高橋衛君 先ほど私から質問申し上げましたことに対する御答弁の中に、自転車競技法その他いわゆる競技法に関しては政府としては法律の措置まではいかないで行政的な措置でもって、しかもそれで足りない場合には省令によつてこれをやるということにお考えになっているという御答弁でありましたが、ただいまの栗山委員の質問に対しては、その臨時特例に関する問題じゃなしに、基本法たる自転車競技法その他の関係競技法について、この二カ月間の間に十分御審議になって、できるだけ早い機会に提案になる、新らしい方向に向うところの改正案を御提案になるという御答弁のように受け取れるのでございますが、その点はいずれでございますか、はっきり一つしておいていただきたいと思います。
○国務大臣(石橋湛山君) その行政措置によつて云々というのは今度は今御審議願っておりますのと関係して開催日を制限するということについて特に法律によらないということであります。しかしながら自転車競技法等についてはどうしても今度改正を要することになっておりますから、従ってこれはいやおうなしに何とか御審議を願わなければならんことになるわけでありますから、それを五月一ぱいに何とか御審議を願えるようにいたしたいと、こういうことであります。
○上林忠次君 私この競技法の内容を調べて御質問するわけでありますけれども、先ほどの大臣の御意向、こういうような射幸的な競技に対しては賛成できないのだ、ないほうがいいのだ、かような現代のような至るところにこういうような施設があるということはあまり喜ばしいことじゃないというような御意見でありますが、また将来新らしい競輪場の設備なんというものは許さんつもりだ、そういうふうな消極的な御意見であります。そうなりますと、かようなギャンブルのような利益、上る利益を、これを中小工業、こういうような方面に使って、まあ業界の発展のために使うというような金は、別に新らしい予算を組まれまして行政支出をするか、あるいは省令によらずに、はっきりした用途をきめまして、ほんとうに必要な輸出産業のために必要な機械の改善、あるいは技術の向上という方面に使うなら、新らしく予算を組まれたらどうか。こういうような年額幾らになるかわからんような金で、あいまいな予算配賦をせずに、もっとはっきりした方がいいのじゃないか。先ほど大臣のこういうようなギャンブルに対する御意見から考えましても、将来またかようなギャンブルの施設をどうするかというお気持から考えましても、この際もう三月で打ち切ってしまい、こういうような業界の発展のための施設というものは、別に考えなければならぬというような気持がします。私としては今ちょうどいい時期じゃないか、あと二カ月またこのまま延ばすというのはおかしいじゃないかと考えるのですが、もう少し大臣のこういうギャンブルに対するお気持と、もっとほかにいい施設に対する補助の方法があるかないか、その点をお聞きしたいのです。
○国務大臣(石橋湛山君) お説ごもっともでありますが、まあ今までやっておりましたので、で、これを一つの資源にして技術の振興等をやっておりましたので、一応継続しよう、こういうわけでありますから、で、ギャンブルの問題はギャンブルの問題として別途に一つ考えなければならぬと思います。
○上林忠次君 それで、先ほどから聞いておりますと、この暫定を二カ月延ばすといものも、もしもこれが延ばすことができなかったら別にまた考慮すると、その考慮の方法でありますが、私は競輪、あるいはオート・レースですか、あるいは自動車競争、モーターボートですか、かような方面からの利益を当てにして、その一部を業界の方に回すということについてはもう少し考えていただきたい。もっとほかに予算なり、あるいは交付、助成施設があるなら、その方でいってもらいたいと考えるのです。
○国務大臣(石橋湛山君) それはごもっともでありますが、今度のこの延ばすのは、これを延ばしませんと競輪法へ戻ってしまうわけなんです。一応、だからどうしてもこの際は臨時措置を延ばしておく必要が生ずるわけであります。競輪法がある限りは競輪法の元に戻って、そうして現在あれですか、こまかいことは存じませんが、昨年の臨時措置によって国庫納付金をやめて、あれが二十億円でございますか、入って来るやつをやめて、そうして特別の処置をとったわけでありますからそれを今これを延ばしていただきませんと、元に戻って、また二十億人ってくるというような格好になります。とにかく、あとのことはあとの問題として、この際はこれを延ばしておく必要がどうしてもあるのであります。
○高橋衛君 大臣、それは違いますよ。国庫納付金は絶対入りません。
○委員長(吉野信次君) ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(吉野信次君) それじゃ速記を始めて。 どうでしょう。大臣が何かほかによんどころないなにがあるそうですから、それじゃ……。 ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(吉野信次君) それじや速記を始めて。 それでは今議題になっておる特例に関してはまだ御質問があるようですから、もう一ぺん次回に諮ることにいたします。
○委員長(吉野信次君) では次に調査承認要求に関する件を議題に供したいと思います。
○古池信三君 この件につきましては昨日の本委員会で委員長からもお話がございまして、昨日御出席の委員の皆さんと御懇談をいたした際に、大体こんなふうな案で承認要求をしたらどうかという一つの峯ができまして、それでここでその概要を申し上げます。 まず調査承認要求の名称としましては、広く経済樹立方策に関する調査ということにいたしまして、その目的は、わが国経済の当面する諸困難を打開して、その樹立発展をはかるため経済の総合計画、国土総合開発を初め貿易の伸張、資源の開発、産業の合理化、中小企業の強化育成等の諸方策を詳細に調査研究をして、経済諸施設策の推進並びに関係諸法の改廃、制定に資する、ということが目的になります方法としましては、関係諸方面の意見を徴して資料を収集し、必要に応じては実地調査を行う。期間は、今期国会開会中、こんなふうにして承認要求をしたらどうかという一つの案がまとまりましたので御報告いたします。
○委員長(吉野信次君) ただいま古池君から御発言がありまして、この多分刷ったものがお手元にあるだろうと思いますが、それじや、これでいいか悪いかという御意見を一つ伺いたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(吉野信次君) 皆さん御異議がないようでありますから、それではさようにこれを決定いたしまして、議長に要求をすることにいたしまして、その内容、手続というようなことが多少あると思いますから、委員長に御一任願いたいと思います。いかがでございましょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(吉野信次君) 御異議がないと認めまして、さつそくその手続をとることにいたします。 本日の委員会はこの程度で散会いたしたいと思いますが、よろしゅうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(吉野信次君) それでは本日はこれにて散会いたします。 午後二時五十三分散会