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22回国会参議院1955/06/29

議院運営委員会 第31号

発言数
87
登壇者
14
会派数
6
開催日
1955/06/29

会議録

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。  常任委員の辞任及び補欠に関する件。

海保勇三参事(議事課長)

○参事(海保勇三君) 自由党の大蔵委員の白井勇君、農林水産委員の田中啓一君が辞任されまして、大蔵委員に田中啓一君、農林水産委員に白井勇君を指名されたいとの申し出がございます。  緑風会から、予算委員高木正夫君が辞任されまして、後任として中山福藏君を指名されたいとの申し出がございます。  社会党第四控室から、決算委員の久保等君が辞任されまして、後任として亀田得治君を指名されたいとの申し出がございます。  社会党第二控室から、予算委員の東隆君、同じく相馬助治君が辞任されまして、後任として曾祢益君、同じく松浦清川君を指名されたいとの申し出がございます。  民主党から、地方行政委員の有馬英三君、大蔵委員の小柳牧衞君、逓信委員の最上英子君、内閣委員の三好英之君が辞任されまして、後任として地方行政委員に小柳牧衞君、大蔵委員に最上英子君、逓信委員に三好英之君、内閣委員に小柳牧衞者を指名されたいとの申し出があります。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) ただいまの報告通り決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。   —————————————

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 議員前田穰君が逝去せられました。  右につきまして事務総長から報告いたします。

芥川治事務総長

○事務総長(芥川治君) 議員前田穰君は、昨六月二十八日午前零時十分、伊勢市の自宅において逝去せられました。つきましては、前例によりまして本会議において故人所属の委員会である建設委員会の石川委員長から哀悼の辞を述べられ、かつ弔詞贈呈の件を議決することになるのでございます。  なおお手元にお配りいたしております質料にございます通り、「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」第十二条の規定によりまして、遺族に対し弔慰金として、歳費一年分に相当する金額を支給することになっておりますので、国会予備金に関する法律第二条によりまして、この金額九十三万六千円を参議院予備金から支出することについて本委員会の御承認をお願いいたす次第でございます。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) それでは哀悼演説、弔詞及び弔慰金につきましては、ただいま事務総長、説明の通り決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。   —————————————

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 決議案の委員会審査省略の取扱いに関する件。

芥川治事務総長

○事務総長(芥川治君) 中川以良君外五名の方から、在外財産処理促進に関する決議案が発議され、本決議案につきましては、発議者から委員会の審査省略の要求が出ておりますことを御報告申し上げます。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 本決議案の委員会審査を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 御異議ないと認めて、さよう決定いたします。   —————————————

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 公正取引委員会委員任命につき、本院の同意を求めるの件。官房長官から説明を求めます。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 公正取引委員会委員吉田晴二君は、三月二十九日退官いたしましたので、その後任として塚越虎男君を任命いたしたく、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律第二十九条第二項の規定により両議院の同意を求めるため本件を提出いたします。  公正取引委員会委員は年齢が三十五年以上で法律又は経済に関する学識経験のある者のうちから、内閣総理大臣が両議院の同意を得て任命することになっております。  お手元の履歴書で御承知のように塚越君は、大学卒業後大蔵省に入り、司税官として大分、長崎等の各税務署長に補せられた後、銀行検査官、大蔵事務官、預金部資金局書記官、国民貯蓄奨励局事務官、営繕管財局書記官及び大蔵書紀官を歴任、この間、本省及び外局の各課長を命ぜられましたが、昭和十七年六月専売局理事に任ぜられ東京地方専売局長となり、ついで広島及び名古屋の各財務局長を経て同二十年九月内蔵頭に任ぜられ同二十三年四月皇室経済主管となりその後営内庁管理部長の職をも兼ねましたが、翌二十五年二月退官と同時に日本銀行監事を命ぜられ、同二十八年二月再任され現在に至っている者であります。  右に申し述べましたように、同人は、その経歴からみまして経済に関する学識経験は極めて深く、同委員会委員として最も適任者であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみかに御同意下さるようお願いいたします。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 本件の取扱い、いかがいたしましょうか。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 簡単に一、二点伺っておきますが、それは吉田君は、本年三月二十九日退官したということはここに記載されておりますが、後任の任命が本日までおくれた理由と、それからかくのごとく欠員のままで委員会の運営には支障がないのか、その点について伺っておきます。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 吉田君が三月二十九日退官いたしまして、その後、公正取引委員会において後任の人選を進めておりましたが、いろいろと慎重に検討をいたした結果、本日塚越君を推薦して参ったわけであります。  公正取引委員会の委員は、全部で五名のうち、欠員が今の吉田君でございましたが、これは当然すみやかに補充すべきでありましたけれども、いろいろ人選に手間取りまして、今日に至った次第であります。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 退官した吉田君は、何年間委員として在任されたのか。それから再任の同意を求めなかった。すなわち退官した理由について、お伺いいたします。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 吉田君の在任期間は、満一年とちょっとであります。吉田君は東京証券取引所の理事に要請せられまして、そちらの方に就任いたしておる次第であります。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 さらに伺いたい点もありますが、私の会派としては検討の上、次会さらに本件について審議いたしたいと思いますので、質疑は、本日はこの程度にいたしておきます。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 本日、他に御質疑がございませんければ、留保いたして、次会以後に御審議を願うことにいたします。   —————————————

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 次に、次回の本会議に関する件をお諮りします。  明三十日は、定例日ではございませんが、ただいまのところ、会期の最終日に当り、かつ上程すべき案件も予定されておりますから、本会満を開くことにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決します。  暫時、休憩いたします。    午前十時五十五分休憩    ————・————    午後四時八分開会

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) ただいまから議院運営委員会を再開いたします。  議長から発言を求められております。

河井彌八緑風会議長

○議長(河井彌八君) 会期延長のことにつきまして御決定を願いたいと思います。  経過を申します。今朝十一時半ごろに益谷衆淡院議長がわざわざ来訪せられまして、会期延長に関して衆議院の常任委員長の意見を問うた。多数の意見は、反対もあるのですが、多数の意見としては三十日の延長が必要であるということで、多数の意見としてはそういうふうに出てきた。それから、だからそのことをあらかじめ報告する。まあこういう非常に丁寧な、型破りの丁寧な報告であります。しかし衆議院議長といたしましては、議院運営委員会の会議を経て、そうしてそこできまった会期の案を持って、こちらに交渉するであろうということを申されました。  それから私といたしましては、二時三十分に参議院の常任委員長懇談会をこの室で開きました。それでそのときの内容を申し上げます。各委員長とも御意見がまちまちでありました。三十日が必要であるという説が三人、それから三十日説が一人、十五日説が一人、それから三十日では長きに過ぎるということ、何日ならばいいかということは言っていない。それからまた、あるいは相当長期が必要であるという御意見、これもまた何日ということはわかりません。それからさらに若干日、あるいは不明というような御意見もありました。若干日というのは二人、不明というのは三人、反対が一人、これだけでありました。しかしかようにまちまちに御意見の出てくるのは、こういうことが、おもに根本であると考えます。すなわち参議院に現に付託になっておりまする法案は、今日通ったのを除きましてほとんど全部が予備審査であるということ、だから衆議院で早く審議を結了して、本院に早く送付してくれ、そういうことによって会議を幾日にするかということになるのだというような御意見が、皆さんの御意見でありました。特にもう一つ、会期が延長したから自然休会をやるなんということは、これは反対だ、こういう強い御意見があったのであります。そういうわけで、衆議院にはさらにこちらから、こちらの御決定を待ちまして、衆議院と交渉をいたしたいのであります。  従いまして、今期延期を幾日にするかということについて、おきめを願いたい。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) ただいま議長から諮問を受けましたので、会期延長に関する件を議題といたします。  御意見等おありの方は御発言を願います。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 ただいま議長から、いろいろお話がございましたが、実際、ただいま参議院にきております法案は、ほとんど予備審査であることは、まことに衆議院側の送付が遅いということが原因で非常に遺憾でございます。衆議院がこの見地から考えまして、一応今日、三十日の会期延長を申し出て参りましたことは、私どもはその点については、個々としてはいろいろな考えもございますが、皆さんその案に御賛同下すって、三十日の延長をお認めを願いたいということを与党の立場からお願いしておきます。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 本件を審議するに当っては、官房長官にただしたい点があるので、早急に出席をお願いいたします。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 承知をいたしました。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 官房長官がみえられる前に、私は委員長、議長等に要望しておきたいことがあります。  それは、今議長が仰せになったように、今回の衆議院の措置は、異例とも言うべきまことに手尽くした方法によって、まだ会期延長問題が固まらないうちに、その経過報告にわざわざおいでになった、さらに中村議運委員長は当院の郡委員長のもとまで参られて、やはり同様に衆議院側の理解会等の事情をつぶさに報告いたされた、こういうことは本来両院の協議によって成り立つべき会期延長問題を、きわめてなめらかに運ぶ方法であって、正式に言えば、先方が決定をみた上で当院に申し出るか、当院で一つの意見をまとめた上で衆議院側に協議を求めるか、いずれかということになるでありましょうけれども、しかし平前折衝として、意見が固まらないうちに話合いをするということが望ましいのでありまして、ようやく実は私から言わせれば、本来の軌道にのった適切なる処置をとられたものだと思うのでありまするが、そういうときにこちらでも、直ちに受けて立ちまして、その用意をするならば、今後においては、かつて吉田内閣当時に、しばしば起つた両院の対立的なもの、これらが一切解消できるものだ、こういうふうに私は考えるのでありまして、今後これらの問題が起つた場合には、直ちに、すなおに受けて立つという措置をば、議長及び委員長において講ぜられるよう要望いたしておくものであります。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 承知いたしました。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 ただいま本国会会期の延長の件が議題となっているわけでございますが、本件を審議するに当って政府を代表する官房長官に若干お伺いいたしたいと思います。  まず第一点は、今後政府から国会に提出される法律案その他案件で、予定されているものがありますかどうか。あるならばその件数の概要を承わりたい。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 会期は御承知のように、現在のところ三十日で終ることになっておりますが、このままではとうてい現在の政府提案の法律が終了することは困難でございまするので、会期延長をお願いしたのであります。会期延長の件が決定いたしますれば、政府として今後さらに提出いたしたい、かように考えておりますものは、大体左のようでございます。  自治庁関係におきましては地方公務員法の一部を改正する法律案、これは教員の停年制を設けるかいなかについて、閣内の意見の調整をみなかったものでありますが、今回はそれを抜きにいたしまして、そうして出したいというこの件が一つあります。大蔵省関係では、補助金等にかかわる予算の執行の適正化に関する法律案、これが一つ。それからもう一つこれは関税定率法の一部を改正する法律案、それから余剰農産物資金融通特別会計法案、それから厚生省関係におきましては医療類似行為者の規正に関する法律案、これは指圧等の問題の件でございます。その次に農林省関係では、これは検討中でありまして、まだはっきり出すとは言いきれませんが、機械開墾事業特別会計法案を考慮中であります。それから通産省関係におきましては、石油資源開発株式会社法、それから石油及び可燃性天然ガス資源開発法の一部を改正する法律案、通産省設置法の一部を改正する法律案、この三件を考えております。建設省関係におきましては公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法の一部を改正する法律案、これをお願いしたいと思っております。それから従来参議院のほうでも、これだけは提出したいと思っておりましたが、取りやめになりましたものに、自治庁関係の地方債証券公庫法案、文部省関係の学校給食法の一部を改正する法律案、運輸省関係の日本国有鉄道法の一部を改正する法律案、それからもう一つ研究中なのは、建設省関係におきまして東北興業株式会社の一部を改正する法律案が、議員のほうから要望もございまするが、これを検討中でございまして、まだ結論に達しておりません。  それから条約関係におきましては関税及び貿易に関する一般協定への日本国の加入に関する議定書、いわゆるガット加入に関する協定でございます。その次は日本とインド、いわゆる日印航空協定に関するものであります。それから日華平和条約の附属議定書適用の期間延長に関する議定書、台湾政府との関係におけるもの。その次は日タイの特別円の問題解決のための協定、これは一応の協定はいたしておりまするが、近くタイの外務大臣が来日する、この期間中に参りますれば、これに関する協定をお願いしたい、こう思います。  承認を求めるの件は農林省関係で漁港整備計画の改正について承認を求めるの件、通産省関係におきましては地方自治法第百五十六条第六項の規定に基き工業品検査所出張所の設置に関し承認を求めるの件、大蔵省関係におきましては三十年度特別会計予算補正特第一号、これは余剰農産物を受け入れることによって、特別会計の補正を条約に基いてやらなければならない、この問題をお願いします。  以上、現存政府で考えておりますものでありまして、会期延長になりましたならば、さらにこういう法律案を提案いたしたいと、かように考えております。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 ただいまの説明によれば法律案件十三、条約案件四、承認案件三、合計二十件となるかと思いますが、さようでございますか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 大体二十件でございます。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 かように提案の遅れた理由と、それからこれ以外は絶対にさらに案件が出ることはない、かように了承してよろしいかどうか その二点をお伺いいたしたい。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 政府として現在は、本国会にはこれ以上出す考えは持っておりませんが、実は衆議院の議運にいったときに一応問題になりましたのは、議員立法をいたしたいということで準備しているものであって、手続上むしろ政府から出していただきたいというものが出た場合におきましては、これは政府提案として出さなければならないことになると存じます。これは毎回そういう事例もございますので、従ってこれ以上絶対に出さないというわけにはいきませんのでありまして、政府が今国会会期延長になりましても、これ以上のものは現在考えておりませんが、各委員会との関係において、政府がさらに若干のものをあるいは政府提出議案としてお願いすることも皆無とはいえないだろうと思います。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 ちょっとその件について伺っておきますが、そういう御説明になると、ここの参議院の議運のトンネルを通り抜けるためには、ちょっと政党に働きかけて、自分らが出したいのだが、政府から出してほしいといったような形として、そうしてあなたのほうから出して、これは実は議員諸君から請われたからというようなことでここのトンネルを通る抜け道があるわけで、そういうような説明をなさったならば、今後次々に何らかの説明をつけて出てくるというようなことが予想されるのですが、現に予想されるものは何件かあるのですか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 現在私は予定しておりませんが、実は昨日衆議院の議運に参りましたときに、政府関係で従前出すということで予定しておったものを今度出さなくなった、そうした場合に実は委員会におきましては、政府提案として出るものであるから議員立法を遠慮しておる、ところがこれができなくなるというと、さらに議員立法でいくというか、あるいはまた政府にさらに提案をお願いするということがあるかもしれないから、その点は十分に連絡してやってほしいという実は衆議院議運におけるところの要望事項があったのでございます。それでありますので、私がただいまこれ以上絶対に出さないと言いましてもこれは事実に反することになりますから、それで私はその点の意味も含めて申し上げた次第でございます。決して政府が議員から頼まれた、議員というか各委員会から頼まれたということを一つのトンネルにして政府が今後自分の都合によって、いろいろと法案を通過して出すという、そういう意図は持っていなのでございます。その点を御了承願います。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 長官に伺いますが、政府として、ぜひともこの案件だけはこの国会で成立さしてもらわないと困るという重点的なものがあると思うのですが、それはどういう案件でございますか。念のために伺っておきたいと思います。御協力申し上げます。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) お答えいたします。  政府といたしましては、予算関係法案はもとよりのこと、提出した法案はすべて(笑声)通過していただきたいと切に念願しておる次第でございます。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 それなら伺いますが、昨日二十八日現在で内閣提出にかかる法律案百三十六件のうち成立したのは三十八件、百件余の大部分というものは成立していない。さらに今伺いますと会期が延長したならば、新たに約二十件の法律、条約、承認案件を提出いたしたい。しかもそれらはすべて国会において審議完了されることを熱望しておる。そうだとすれば、私は与党理事の方からも承わり、また報道機関からも承知しておるわけですが、十五日の会期延長をもってこの審議を終っていただきたいというような希望を政府が持って国会に対処されるとは何事でございますか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 政府は、衆議院議長には期限を切ってお願いはいたしておりません。御承知のように会期延長の件は、これはすべて国会にあるのでありますから、従いまして現在の状況において政府提案の法律の大部分が成立することができない現状でありますので、会則延長をいたしていただきたいということを申し出ているだけでございます。政府部内におきましてもあるいは十五日説あるいは二十説、三十日説もありましたけれども、これは政府が期限を付してお願いすることではございませんので、政府として閣議によって決定して、いつごろが適当であるからそれによってお願いするということはいたしていないのであります。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 会期の延長その他は国会みずから決定すべきことは申すまでもありません。しかし事は政党政治であり、政府と与党と不可分の関係にあり、十五日の決定については、これは政府与党の首脳会談で決定したわけであって、この席上には官房長官みずから出席さてれおったはずであります。従ってこれだけの案件を出して審議が未了でさらに二十件からのものを追加が提出するというお考えのもとに、政府与党の首脳会談で十五日と出たということについては、立法府において審議をするわれわれとしては、どうも了解に苦しむ点で、その御説明を求めているのです。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 政府の方と党との連絡会議において十五日説が出たことは事実でございます。しかし国会対策で、いろいろ検討した場合に、なかなか現在のところ相当勉強して頂いても、これは困難じゃなかろうか、こういう意見もありましたのと、一応党の国会対策として自由党に連絡いたしましたところ、やはり三十日ないというと相当無理だ、またさらに延長、延長ということになるというと、かえってそのために混乱を起してはいけないからということで、政府与党といたしましても、三十日の会期延長ということで話がまとまったということを聞いておる次第でございます。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 それでは重ねて伺いますが、ただいまの次々に延長、延長ということでは云々という御発言から私は推測してお伺い申し上げる次第でございますが、このたびかりに三十日の国会会期延長が実現化したのちにおいては、政府与党としてはその三十日間にできるだけ諸案件の成立のために努力をされ、また国会に対しても協力を求め、二度と会期は延長なさらない、また政府としても希望しない、かような心がけのもとに、この三十日の会期延長というものを政府与党は考慮していると、かように了承されるわけでございますが、さように了承してよろしゅうございますか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 三十日の会期延長が御決定になりますれば、その間において、今日までいまだ審議の終了せざる、あるいはこれは先ほど申し上げた程度の法律案並びに条約案を審議して頂いて、十分に間に合うんじゃないかと、かように考えておる次第であります。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 さらに私伺いますが、あなたは国務大臣であり、しかも内閣の大番頭であり、国会との潤滑油である官房長官の職にあるわけですが、この国会は特別国会の名のもとに三月十八日に召集されておるわけですね。そうしてこの出された案件の数、それから内容等あわせ考えるときに、六月三十日の会期が七月三十日になって、しかも審議が政府の期待するような成果をあげ得ないで七月三十日を迎えて、さらに会期を延長するというような事態が起つた場合に、国会は国会として対国民の立場において考えますが、政府として一体国民にどういう影響を与えるだろうか、そういう点について考えあわせるときに、おのずと私はやはり内閣の官房長官としては所見と決意があってしかるべきだと思いますが、いかがでございますか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) ただいま矢嶋委員からもいろいろ言われましたが、実は私は、まだ国務大臣ではございません。それから会期延長のために特に予算案がおくれて国民に迷惑をかけましたことについては、深く政府は遺憾に思っておる次第でありまして、そのためにできるだけの行政措置によって予算の成立がおくれたことに伴うところの欠陥を補いたい、かように考えまして、今日まですでに両院の御了解のもとに、行政措置もいろいやっておるわけでございます。今後はさらに一段と、閣僚はもとよりのこと、末端の機関の公務員に、至るまで、十分に自粛自戒いたしまして、予算の執行はもとよりのこと、一般行政に今日までのおくれを取り返す意気込みを持って行政の運営に当りたい、かように考えております。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 参議院として十分でない点は、みずから反省すべき点があったら反省いたします。しかしこの案件の審議状況を見ますときに、予備審査の段階にあるものが非常に多くて、会期末を控えて参議院としては審議に非常に当惑をしているのですが、すなわち大部分の案件というもは現在衆議院にかかっております。かような事態が、国会開会後四カ月になんなんとして、なおかつこういう状態であるというその原因は、そもそもどこにあると官房長官はお考えになっておられますか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) いろいろと原因はあるでございましょうが、主たる原因は、法律案の提出がおくれたということは、まさしくこれは大きな原因であると思います。なお本日まで国会運営に当り、政府がその上に手続上の欠陥もあって、ときどきスケジュール通りに動かなかったということも一つの原因であると、かように考えております。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 官房長官もある程度は気づいておられるようですが、第一にその案件を国会に提出するまでに、政府部内の調整が非常に時間を要した。さらにこの案件が国会に出てきてから政府部内の答弁、その他案件に対するところの見解の不統一、具体的な例はあげませんけれども、不統一があったことは争えません。そういうこと。さらに政府与党の衆参国会に対する国会対策の下円滑さというものは、私はこのたびの国会の運営に非常に大きな支障を来たして、こういう事態を招来していると思うのでありますが、この点についてあらためて官房長官の御所見を承わるとともに、今後いかようになりますか、衆議院で会期延長が議決されんとしているやに承わっておりますが、かりに会期の延長が実現化した暁において、政府の代表者として政府、さらに与党その間において、いかように善処されていかれるか、その御決意を一応承わりたいと思います。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 矢嶋委員から御指摘のように、国会灘常上幾多の手違い、あるいはまた不なれの点、そういう点はわれわれも率直に認めて、みずからも反省するとともに、与党閣内一体となりまして、今後国会の運営が円滑かつ適正に行われるように努力いたしたいと存ずる次第でございます。

山下義信日本社会党(第二控室・右)

○山下義信君 私、官房長官に伺っておきたいと思うのですが、会期延長は、従来しばしば見てきたところでありまするが、しかし従来の会期延長と、このたび民主党鳩山内閣の本日御相談をかけられる会期延長とは、非常に私は性質が違っていると思う。この種の会期延長は近来初めてであると思う。最前から矢嶋委員との間の質疑応答で伺っておりますと、政府のこの会期延長の理由は、主として審議のために必要であるということをおっしゃっておられます。もとよりそれも理由の一つでありましょう。しかし従来吉田内閣のときの会期延長は、これはほんとうに与党内閣の必要とする日数を要求せられたと思う。もとより野党攻勢に対処して必要な日数がそこに考えてはあるけれども、主として絶対多数を擁しておられた与党内閣の法案成立のために必要な日数を要求せられ、延期せられたと思う。このたびの民主党内閣のあなたの内閣でここで会期延長を必要とせられたことは、最前の御答弁では、いかにも法案審議のために必要であるとのお話のようであり、御説明のようであったが、それは先ほど申し上げたように理由の一つであるには相違ないのであろうと思いますが、しかし率直に申しまして、この一カ月という大幅の延期は、民主党の自主的な御希望の日数でなくて、自由党の要求に基く会期延長の日数であるということは、これはもう自他周知であります。そういうことを、事新らしくここであらためて言う必要はないのでありますが、これは周知の事実であります。そこで私は、他の理由がなければならぬと思うので、それを私は官房長官に伺いたい。他に何か重大な政治的な理由はないのでありますか、どうでありますか、こういうことであります。つまり言葉をかえて申しますれば、この民主党のあなたの方と、自由党とのこの天下に名高い両党の保守合同を差しはさんで、いわゆる予算案を通しての両党のお取引に何かあと始末をなされるために必要な日数を、ここに会期延長という名によって御要求になったのではないかということが思われるのでありますが、その辺の政治的意味合いというものがあるのかないのかということを私は伺っておきたいのであります。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 今回の会期延長が、自由党と民主党との間において一カ月ということが内定したということについては、何ら政治的にそこには条件はないのでございます。三十年度予算の修正に当りまして、自由党と民主党のおのおのの党幹部は書類を交換して、これに関係する法案の成立に協力するという一項がございますが、今日まで努力されましたけれども、先ほど矢嶋委員から御指摘のように、現在いまだ政府から提案いたしまして両院の通過を経ていないものが大体百六件ございます。それに新たに二十件程度の法律並びに条約案等を含めますると、実に百三十件の多きに達する、そういたしますれば、物理的計算をいたしましても、どうしても十五日やそこらでは非常にむずかしい。そこでむしろこの際に一カ月程度であるならば、これらの法案を全面的に十分審議して、その結論を出すことができると、こういうようにお話し合いのありました結果、きまったものでありまして、いわゆる保守合同というその場を国会の開会中における議場に求めるというようなことは毛頭考えてない次第でございます。

山下義信日本社会党(第二控室・右)

○山下義信君 そういうよそゆきの御説明で終始されれば、何をか言わんやであります。私はこの会期を大幅に延長したことは、言いかえれば、自由党があなた方の食い逃げを許さないで、長い間の長期のひもをつけておいて、そしてどこまで誠意があるかということを十分おたたきになって、話がつくかつかないかを、この国会の場で求めようとなさるならば、これは政治的に私は野党であるが、率直に言うて、日本の政局に対してある重大な意味のある会期延長であると受け取ってもいい部分がある。賛成か反対かは別である。しかしさような意味が何もない、政治的な意味も何もないというような、ほんとうの何とかいう法案を成立させるための技術的な日数だということで答弁をなさるならば、これ以上私はお尋ねいたしません。さような意味のない会期延長でありますか。それならば一カ月、自由党の言いなり次第に延ばしておくが、あるいは一カ月たったら食い逃げをする意思があるかもわからない、与党としては、政府としては、自由党に誠意のない会期延長とあなた方は解しておられると、こう私どもは野党でみておりますが、それでようございますか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) どうも、山下先生の御意見は御意見としてお聞きするよりほかないと思いますが、これは会期延長問題がそうした意図のもとに自由党がなされたかどうかということを、私がここで御批判申し上げることもできませんし、また政府といたしましても会期は純粋に、ただいま申したごとくに、事実相当の日数を経なければ、各委員会が全面的に行なわれましてもなかなかむずかしい状況であるという、自由党側のいわば物理的な計算に基くところの事情においても当然である、こう考えたのでありまして、わが党の国会対策委員長並びに党の三役が、これはその方が妥当であるということで了承したわけだ、そういうふうに了解している次第でございます。

山下義信日本社会党(第二控室・右)

○山下義信君 もう一言伺っておきましょう。  なるほど年がいもないようなことを申し上げて、これは失礼をしました。あなたの方で自由党の腹を探ってこう自由党が考えているだろう、ああ考えているだろうということを推しはかって、私の質問に答弁することはできない。それはその通りであります。しかし幸いに私の質問が出た。でありまするから、官房長官も政治家だ、内閣の枢機に参与して内閣を代表してここに出られた、幸いに一カ月の長期の延長があれば、この間にわれわれとしては政局の安定を望んでいるくらいな、政治的発言があってもふさわしくないことはないと私は思う。そういう御発言をなさる意思はありませんか。いい機会じゃないですか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 政局安定を希望する点は、会期の延長、不延長にかかわらず常に政府は考えているのであります。さらにこの一カ月の会期延長の間において、十分にわれわれの政策が御理解できて御協力態勢ができて、そこで安定することはもっとも望ましいことと考えている次第でございます。

山下義信日本社会党(第二控室・右)

○山下義信君 さあ、やはりおっしゃった。そういう意図が、私はこの会期延長には含まれているのだろうと思う。私はそれはなははだけしからぬと思う。先ほどは私はそのくらいの政治的意味がなくちゃ、まことに無味乾燥だということを言ったのですが、今官房長官少しおっしゃったのです。それで私はそういう政治的意図があると、これははなはだけしからぬと思う。会期延長を自由党と民主党のこの保守合同の取引というか、舞台というか、そうして政策協定の実験場というか、そういうことに供されるということは、はなはだけしからぬと私は思う。  その点はどうですか。

根本龍太郎日本民主党内閣官房長官

○政府委員(根本龍太郎君) 私の申し上げたのは、そういうことは全然申していないのです。政局安定を求めるかということでありますから、それは会期延長の成立と否とにかかわらず、これは政府としては当然に政局の安定を考えている次節でありまして、この延長を今山下先生の言われたように解釈なさることは、それは山下委員の御自由でありまするけれども、それをもって政府の態度なりと断定なさることは、われわれはそのまま率直に受け取ることはいたしかねる次第であります。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 他に御質疑がございませんければちょっと懇談をして、これからの扱いをきめたいと思います。ちょっと速記をとめて。   〔速記中止〕

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 速記を始めて。  なお他に御質疑がございましたら、御発言を願います。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 私は、先ほど来の質疑応答を聞いておりまして、これはむしろ主たる事柄はやはり国会の方にあるのであって、ただ政府、与党の中には、表裏一体という関係がございますから、やはり政府側にも一応所見をただす、こういうことはあって何ら差支えはございませんけれども、本来的に見ますると、私は従来この種の会期延長問題が議運にかけられる前において、衆議院なり本院なりにおいて、すでに数日前に、どうもこの審議状況では会期を延長いたさなければならないというようなことが与党側から持ち出されているのが普通でございます。今度の場合は、衆議院においても、本院においても、一向そうした方法がなされない。そういたしますと、特に本院の場合においては、衆議院が議了いたしたならば、直ちに委員会等で議了して本会議にかけられる、こういうような見込みは、与党として私はおそらくつけておられたと思うのでありますけれども、それらの運びは与党の委員会から見られた場合に、どう衆議院側をお確めになっておったのでございましょうか伺っておきたいと思います。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 私も会期の延長は、どうしてもやらなければならないということを思っておりまして、衆議院側ともよりより相談しておったのであります。ところが衆議院側としては、やっぱり十五日説があり、三十日説があり、いろいろ談論がございまして、それでなかなか確定をいたしません。またそういうような状態で皆様にもお諮りをしたところで、これも同じことを繰り返しているに過ぎないものでありますから、私は皆さんに特に御相談を申し上げないで、もう少し固まって来てからお話を申し上げようと、こういうふうに思っておったわけであります。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 私、端的に申し上げますが、私の所属しておる大蔵委員会におきましては、昨日までに衆議院から送られ、本審査になっておるものはわずかに五件でございます。しかるに今日の本会議で議了いたしたのは十一件でございます。いずれも重要法案といって差支えないものでありますが、それに対するこのような運びに至った野党である私どもの態度は、すでに六年末になって期限が切れる法律、また七月一日を施行期日と予定しておる法律、こういうものには全部別にしるしをつけておきまして、そうして衆議院側から送付されない以前に、その用意をして審議をするというような形によって審議に協力し、本日の本会議に見られますように、衆議院が議決をしたという知らせを受けるとともに、直ちに本審査を開始して、その以前の予備審査の成績を全部生かして議了するという工合に、われわれ野党の方で協力申し上げて参りました。そこで今もはや大蔵委員会においては、おそらく私の知る限りは一件しか本審査のものはない。こういう状況で、私どもとしてはそういう観点からしても、十五日あれば十分審査が終え得るものだ。特に私が大蔵委員会の例を引くのは、いつも国会におきまして、すべての常任委員会のうちに大蔵委員会ただ一委員会にかけられる案件が、全体の四分の一でございます。大蔵委員会にして今までのように、もし衆議院が続々と案件を送ってくるならば、われわれは十五日で済むと、こう考えておるのに、むりやりに三十日に衆議院側、ことに与党の方でおきめになった。そういうことは一つには、官房長官が説明した通り二十件にも及ぶ新しい案件を提出しようという用意があるからでは私はないかと今にして思うわけであります。  そういうことは従前から御承知になっておったのでございましょうか。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 私も、その大蔵委員会が非常に勉強して下すって、日切れの法案及び七月一日発効される法案について、非常に御勉強下さったことを本当にありがたく感謝しております。  それから、あと法案が出るだろうか出ないだろうかということも、これも私も非常に心配だったものですから、政府及び衆議院側とも相談いたしましたところ、どうも十五、六件ぐらいは、今研究中のものを含めて十五、六件ぐらいは出さなければならないだろうという話を聞いておりました。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 その問題は、それでおしまいにしますが、私どもの方の国会対策委員会においては、七月一日を施行日と予定いたしておる案件が両院をまだ成立しないものがある。こういうことからしても、若干の会期延長は、これはもうやむを得ないと基本的に認めており、参議院側の意向も徹して、さっきも申し上げたように、十五日ぐらいならという態度をとり、さらに先ほどの衆議院における各会派の話合い、理事会等において基本的に会期延長は多少はやむを得ないという態度をとっているんだから、話合いに応ずる。このくらいゆとりのある態度で出たのに、まだ明日という日があるのに、与党側において本日、参議院の本委員会が終り次第、本会議にかけるという工合に決定されたのは、どういう事情があるんでございましょうか。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 その点は私、これは私の忖度でありますが、会期末でもって本当にぎりぎりになりましてから、会期の延長のことを諮りますというと、種々混乱を起した前例もあることでありますし、まあゆとりのあるうちにきめた方がよろしいというような見解であったと私は思っております。

戸叶武日本社会党(第二控室・右)

○戸叶武君 民主党が会期の問題で、一番最初には五月三十日までというような御意見を開陳されて、それもそれではだめだろうからというので六月一ぱいになったことは、すでに御承知のことなんでありますが、しかもこういうように会期が走ったのちにおいても、いろいろな議案が国会を通らないという形で、衆議院の議運において民主党の方の議運の人たちが、十五日説を天体主張して社会党あたりに折衝したはずです。それに対して何らわれわれはいやがらせをするのでなくて、大田さんが言ったように、大体三週間くらいはという、近い考え方でもって、それと協調をとっておったのだが、ひとりこの会期を大幅に延長すべしと主張しておったのは自由党だと思う。一カ月でも二カ月でも、これは放言に類するかもわかりませんが、そして結果においては、民主党の意思じゃなくて、自由党の意思によって、この国会運営というものが今日において名実とも動かされておるのですが、これは国会の意思によって会期の問題はきめられると言いながら、もう少くともいかに弱体内閣と言いながら、民主党並び与党というものは、自分の責任においてもう少し会期の問題に対しては、一個の見識をもってしかるべきであって、国会運営は、一に自由党に委ねるという態度で、今後ともやって行くんだとすれば、今度民主党、与党との連絡あるいは政府の意向を聞くより先に、自由党の意向を聞いて、(「その通り」と呼ぶ者あり)やらなければならないことになるのですが、その辺のところはどうなっておるのですか、さっぱりわかりませんが、ざっくばらんに言って下さい。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 十五日説がありまして、それがまあ社会党の了解の御相談がうすうすあったということは、私寡聞でわかりませんけれども、民主党の中での十五日説というのは、一応十五日までやって、そして国会の審議の議案の終了の様子をみて、それから二段の考えをいたそうということであったと思います。これは私ちょっと何かの席でも雑談のときでありましたか申し上げたのでありますが、そういうようなことがありまして、十五日で、もう完全によいのだと考えて私はいなかったと思っております。  それからもう一つ、あとのまあ自由党の意のままになるのじゃないかというお話でございますが、痩せても枯れても、政権をあずかっておる民主党としては、たとえ少数でもそこまで私どもは卑下しては考えておらないつもりですから、その点は御了承願いたいと思います。

戸叶武日本社会党(第二控室・右)

○戸叶武君 まあ言い過ぎても構いませんが、言い過ぎたら、すぐ陳謝して弁明糊塗するという習性になっておるから、その点当てにはしませんが、いずれにしても、大体十五日で仕上げる、しかしそれだけじゃ、もしものことがあるから、多少ゆとりをということで、民主党はそうきめたが、十五日でも長過ぎる、国会というところは、そんなゆるふんなものではないと思います。私は万止むを得ないときには延長ということも止むを得ないと思いますが、十五日と三十日は倍ですからね、そういう日数に対する概念も一つけじめをつけて、もう少し、はかってもらいたい。  こういうことになるならば、先ほど質問があっても、明快な回答が政府から与えられなかったが、それほど十五日のところが、さらに十五日のゆとりをもって、幅をもっ行くために、これをきめたということは、それ以降において絶対に延期しないという確信の下にやっておるのですか、その点を伺います。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 それは私、参議院議員の一人で、そう重要な地位に党としてはおるものではございませんので、私が確信をもってお答えすることも、その点についてはお許しを願いたいのでありますが、私の聞き及んでおるところでは、まあ三十日という期間を延長すれば、今後は延ばさないという考えでおるようであります。

戸叶武日本社会党(第二控室・右)

○戸叶武君 会期の延長の問題は、政府でなくて、国会の問題であり、しかも国会におけるところの与党の国会運営に対する責任というのは、三浦さんが民主党における立場がどう、比重がどうかではなくて、議運の民主党としての責任において、その責任の所在をとり上げ、明らかにしないと、相手にしてお話ができないと思うのです。  やはり与党としては、党を代表しての発言は、個人の謙虚とか卑下は勝手ですが、党を代表しての発言ですから、こういうことに対して誤解を招くといけませんから、もっとはっきりした形において、とにかく説明してもらいたい。責任の問題を転嫁するのではなくて、民主党の議運を代表する三浦さんとしてのお立場で発言を承わっております。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 重ねての御賛同がありましたから、私の考えというか、それは私の責任においてということでございますので、非常に事柄が重夫であると思いますが、私もその点につきましては、もう三十日という日にちを延ばしていただけば、今後は延ばさないように私どもの方も努力しなければならないし、皆様の御協力を得て、三十日で今まで考えておりました議案の終了をぜひやりたいと思っております。

戸叶武日本社会党(第二控室・右)

○戸叶武君 世間では、何と言っても自由党に振り回されて、しかもその間において保守合同という問題で、胸ぐらをとって民主党が圧力を加えられるのだという想像がたくましゅうされておるので、しかもその上に立って、保存合同に都合のいいようないろいろ楔を入れる、いろいろな法案がでっち上げられるのじゃないかという危険性すら、十五日のゆとりがあるから、一般というものは、やはり疑心暗鬼を生むのです、こういう不明朗な格好におきまして国会が運営されるということになると、全く国会というものが、何らかの政治的な取引の、かけ引きの場になって、ずんずん延長されるという印象が強くなって、国民に与える印象として不明朗なものがあるのですよ、その点、三浦さんどうですか。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 それは、そういうふうな考えも、考え方も多々あると思います。しかしこれは政争の具というか、不明朗な取扱いをするために、この会期を延長することではありませんということを官房長官も言っておりましたし、私も同じような御返答を申し上げるほかないと思います。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 私はこの席で、自由党さんにお伺いいしたいところでございますが、これは型破りになりますので、言い出さずに、三十日の提案をなされた与党の方に一言だけ伺っておきたいと思います。  先ほどから、大田委員その他からもお話しがございましたように、自由党、緑風会を先頭に私の方は驥尾に付して、少数内閣の、鳩山内閣の参議院運営については相当の御協力を申し上げて来たということは、私は疑いもないことと思う。しかしこの段階になって御両者に伺いたい点は、すなわち経緯から言って、七月三十日となった場合に、民主党の議院運営委員の三浦さん、菊田さんの立場は、再びさらにもう一回、もう何日会期を延長することに御協力願いたいというようなことは、まことに御協力申し上げて来た自由党、緑風会さんあたりには、そういうことは申し上げかねるという御心境にお二人方はあるかと思いますが、いかがですか、御心境を伺っておきたい。

三浦義男日本民主党

○三浦義男君 矢鳩さんのおっしゃる通り、皆様から御協力をいただいておることは本当に肝に銘じております、今のお話の、私ども二人がこれからの三十日延長したのちの会期延長をお願い申し上げたくない心境は、まさにその通りであります。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 他に御質疑等がないようでございますから、三十日間の会期延長を決定したいという三浦君の提案について意見のおありの方は賛否を明かにしてお述べを願います。

阿具根登日本社会党(第四控室・左)

○阿具根登君 私は、社会党の第四の意見を申し上げます。  三十日の会期延長に、反対いたします。その理由は、ただいまの質疑の中にも明かにされておりますように、すでに明日に控えた会期の今日、百三十六件の法律案のうちに、わずか二十八件の決定をみておる。こういうことを国民は何といっておるか。自由党の諸君がそこで私語をやっておるようでありますが、そういうのは問題にいたしませんけれども、国民が、たがのゆるんだ国会だといって非難をしておることは御承知のはずであります。われわれも満席を持っておる一人として、私は責任を痛切に感じながら、この反対の意見を申し上げておるのでございますが、その原因は何にあったかということを考えてみます場合に、これだけの厖大な法律案を持っておりながら、提案が非常におくれて、そうして政治的なかけ引きに終始されておったと私は思うのでございます。しかもただいま政府の代表として官房長官のとられた説明の中に、会期が延長になるとするならば、これこれの法案を審議してもらいたいといって二十件からのものを出されておる。この言葉の言い回しから、出された動機から考えてみましても、三十日間の延長は必要でないのだ。今までのものはもっと短かくてすむのであるけれども、三十日延長していただくならば、これこれの法案を審議していただきたい。いわゆる便乗であります。これだけを考えてみても、政府自体が三十日の延長を考えておらなかったことは明かであると思う。そうすれば、全く自主性を失ってしまった現政府が、いわゆる毎日の新聞でたたかれておるように、裏の取引のための三十日だと断ぜざるを私は得ないのでございます。  かかる理由から三十日の会期延長には反対をいたします。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 社会党第二控室は、三十日会期延長案に、反対をいたします。  理由は、おおかたはただいま同僚の阿具根君が申された通りでありまするけれども、特に質疑の過程において明かにいたしましたように、わが会派といたしましては、今提出されております案件のうち、特に緊急必要なる案件については、文字通り御協力申し上げておりまするし、両院を通じまして、私はただわが会派のみならず、今回はまことに静かな国会というか、特に審議の渋滞を企図したとか、あるいは案件の通過を妨害したとかいう事例は一向にない。しかも特に参議院からいたしますると、ほとんど今日渋滞しておる原因は、衆議院で参議院側に案件を送り込まないというところにあるのでありまして、そこで私どもとしては、しからば短かい期間において国費を乱費することなしに、国民に必要な法案をば議了いたすために最大の努力をする、こういう立場に立って考えたときに、従来の実績からいたして十五日あるならば十分である。この案をもって与党との折衝に当る、ただ、その与党の申し出も、必ずしも全面的に拒否しないという立場をとってのぞんでおったのでありますけれども、さきに申しましたように、これらのまことになごやかなわれわれの態度を全く無視して、与党及び自由党の諸君が妥協されたので、ついに衆議院の議院運営委員会において三十日延長を決定した。こういう経過であるのでありまして、私どもとしては、まことに納得いかないのであります。  参議院においては、私は当然、前後の事情からして十五日延長でたくさんだという結論を出されるのが当然でありますけれども、今委員長がかけられているのは、三十日を二者択一の形で提出されておりますので、私どもは残念ながら三十日延長には賛成いたしかねるということを申し上げます。

鈴木一無所属クラブ

○鈴木一君 今度の国会は、開会以来今日まで、十分の期間はあったと思います。しかし審議が非常に長びきまして、その理由はともあれ、だらだらと今日まできて、ここでさらに延長するということは、国民に対してはなはだ相すまないというような気持をもっております。従って、筋を通すという立場からすれば、ここで一応閉会して政府はもう一回臨時国会でも開いて出なおすというのが正しいあり方だと思うのでありますが、しかし諸般の事情からいたしまして、そういったような原則論を並べておりましても実際問題の解決にならないと思いますので、今回、一月延長したあとは絶対に延長しないということを強く希望いたしまして、不本意ながら、やむを得ず賛成いたします。

加賀山之雄緑風会

○加賀山之雄君 緑風会は、この与党から出された会期三十日延長に賛成をいたします。  その理由は、この特別国会は申すまでもなく三十年度予算以下これに関係ある重要法案を審議するために開かれたので、これを審議して可決あるいはきまりをつけない以上は、この国会の目的を果さない。おそらく三十日という期間は、先ほど与党並びに官房長官の御説明にあったように、これをするのに必要で、しかもそれに最小限度の日数であるというふうに私は解釈します。ですから、それは認めますが、今阿具根委員や天田委員、鈴木委員からお話があったように、私も全くその点は同感であって、えんえん百日にわたってのこの審議状況は、まことに国会としては遺憾千万、会期のごときはみずからきめるので、みずからきめたものを勝手に延長していくということは、全く私はよくないことだと思うのであります。この会期延長どころではない、全然、会期延長が望ましくない。与えられた会期間に、必ず私は審議を議了するように努めなければならないと思います。  しかしさっきから、政府の提出がおくれた、あるいは地方議会の選挙があったとか、政治上のいろいろのあれがあったでしょうが、そういうことのために、今日の審議状況はまことに遺憾である、これは全く自粛自戒して、この全期延長に賛成するものも反対するものも、この三十日間に、今言った特別国会の任務を果すという決意をしなければならないと思う。  そういうことを条件として三十日延長に賛成をいたします。

松岡平市自由党

○松岡平市君 自由党は、三十日延長に賛成いたします。  理由について、くどくど申し上げませんが、一言だけ。ともかく先ほど来論議されておりますように、法案の大部分、しかも予算に関連のある、予算執行のためにどうしても何とか成立しなければならぬ議案の大部分が、今の参議院に来ていない、予備審査だけであって、参議院の議決を経ていない、従ってこれがいつ本審査として参議院に回ってくるかということは、衆議院の審査状況いかんにかかる、こう思います。従って衆議院が三十日必要だということは、おそらく衆議院として審議の将来々見通して、そういう決定をしたものだと私は考える。参議院の立場としては、これにそれをもっと短くて済むといいましても、他院のことでありまして、これがもっぱら従来の延長のごとく、参議院に来ておるものをいつまでにやるかということになれば、ここで独自の見解を申し述べられますけれども、そうでない。今回の延長につきましては、私は遺憾ながらもっぱら衆議院のそうした決定に参議院も同調せざるを得ない。これが参議院の立場であります。  それから先ほど来、自由党自由党と、この会期延長につきまして自由党は引合いに出されておりますが、自由党の見解といたしましては、これまでの審議の状況にかんがみまして、この審議がかくのごとく遅滞遅延していることの責任がどこにあるかということは国民が批判すると思うのです。ことに参議院などは、何も審議の遅滞を来すような、ことさらな行為はいかなる党派からも出ておらぬにもかかわらず、予算のごときも、これは今月中に必ず議了をしなければならぬはずのものでありまするが、その予算の審議状態でも、何によって月を越さなければ結論を得られないのであろうか、これらは、みんな知っおられる。そのほかの各種の法案につきましても、審議が進行いたしませんことは、もっぱら私は政府に責任があると思う。従来のごとき政府の態度をあらためなければ、これは一カ月あっても、なお私は予算に関連する法案だけでも衆議院を通過し、さらに参議院を通過するということはなお困難であろう、私たちはかように考えております。三十日会期を延長いたしまして、先ほど来与党は、再び会期を延長せぬように努力するとおっしゃる。そのためには、ぜひ一つ政府並びに与党は、従来のような国会に対する政府あるいは与党の態度をさらに刷新され、十分に審議が急いでやれるように一つお取り計いを願わなければ、おそらく七月の末に至って、再びこういう論議を繰り返さなければならぬような態度になりはせんか、かように私は考えております。これくらいでございまするから、当然三十日の会期延長には賛成せざるを得ない。かように考えております。

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 他に御発言がなければ、これより採決いたします。  三浦委員の提案の通り、会期を三十日間延長することに賛成の諸君の挙手を願います。   〔賛成者挙手〕

郡祐一自由党

○委員長(郡祐一君) 多数と認めます。よって会期は、三十日間延長すべきものと決しました。  暫時、休憩いたします。    午後五時二十四分休憩   〔休憩後開会に至らなかった〕

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