議院運営委員会 第25号
- 発言数
- 84 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1955/06/15
会議録
○委員長(郡祐一君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。 常任委員の辞任及び補欠に関する件。
○参事(海保勇三君) 社会党第四控室から、農林水産委員の三橋八次郎君、内閣委員の加瀬完君、同じく松本治一郎君、文教委員の荒木正三郎君、決算委員の亀田得治君が辞任されまして、後任として農林水産委員に加瀬完君、内閣委員に三橋八次郎君、同じく荒木正三郎君、文教委員に松本治一郎君、決算委員に荒木正三郎君を指名されたいというお申し出がございます。 民主党から、予算委員の最上英子君が辞任されまして、後任として石坂豊一君を指名されたいというお申し出がございます。 無所属クラブから、外務委員の羽仁五郎君、法務委員の須藤五郎君が辞任されまして、後任として外務委員に須藤五郎君、法務委員に羽仁五郎君を指名せられたいというお申し出がございます。
○委員長(郡祐一君) ただいまの報告の通り決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(郡祐一君) 緊急質問の取扱いに関する件。
○事務総長(芥川治君) 社会党第四控室の羽生三七君から、濃縮ウラン受け入れ協定仮調印に関する緊急質問のお申し出がございます。所要時間は十五分、要求大臣は、総理大臣、外務大臣、経審長官であります。 以上、御報告いたします。
○委員長(郡祐一君) ただいま報告の緊急質問を行うことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。 暫時、休憩いたします。 午前十一時五分休憩 —————・————— 午後一時七分開会
○委員長(郡祐一君) ただいまから議院運営委員会を再開いたします。 常任委員の辞任及び補欠に関する件。
○参事(海保勇三君) 民主党から、地方行政委員の小柳牧衛君が辞任せられて、後任として有馬英二君を指名されたいという申し出が出ております。
○委員長(郡祐一君) ただいま報告の通り決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(郡祐一君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(郡祐一君) 次に、本日の理事会において、去る十三日の予算委員会における河野農林大臣の発言中、米価審議会委員任命につき本院の議決を求めるの件に関連する点については、この際、その意図を十分にただす必要があるとの理事会における一致した意見がありました。 よって、ここに農林大臣の出席を求めた次第であります。質疑のおありの方は順次御発言を願います。
○松岡平市君 河野農林大臣にお尋ねいたしますが、河野さんは大へん淡白な方のようでございます。私もねちねちした質疑はいたしません。率直に質問いたします。 あなたは十三日の予算委員会で、自由党の木村守江君の質疑に対する答弁で、「私は大体この六月の十五日を目途としてやりたいと思っておりましたが、」これは米価をきめる事柄でございますが、「十五日にはまだ参議院の方で米価審議会の委員の御決定もいただかぬようなことでございますから当然間に合いません。」こういうことを言っております。これはお認めになりますか。
○国務大臣(河野一郎君) その通りでございます。
○松岡平市君 その通りとおっしゃるのですか。あなたは、米価審議会委員の決定は、いつ参議院であったか御承知でございますか。
○国務大臣(河野一郎君) あまり長く弁明がましいことを申さぬ方がいいと思って、そう申し上げましたが、一応誤解があるといけませんから、経過を申し上げます。 御承知の通り米価審議会の委員は、五月三十一日で前任者の任期が満了になるわけでございます。そこで後任者の御推薦を申し上げますのには、六月に入ってこれをしなければなりませぬ関係から、そこで六月に入りまして、私といたしましては、それぞれ各党の代表の方にお願いを申し上げる、ないしはまた各団体の代表の方に御懇談、お願いを申し上げる筋合いでございますので、その話合いをいたしておりまして、それが六月のたしか五日か六日頃までかかったと思うのであります。そこで閣議決定いたしまして衆議院に提案をし、それが八日であったか、九日に衆議院はこれを御決定になって、それが参議院の方に回って参りまして、そこで十三日にそれが参議院に上程されて御決定になったのでございます。 そこで私はただいま、発言をいたしましたのは十三日の午前中でございまして、今のように参議院の方がまだきまっていない、決定をみていないというようなことでございますから、私お答えを申し上げましたが、そこで誤解をいただきますることは、はなはだ私としては困るのでございまして、私の真意は、その後段にもありまする通り、この委員の決定もまだ終っておりませんし、しかし私は別の意味で、別の点で準備もできていないのでございますから、十五日に間に合いません、こう申し上げておるのでございまして、決して参議院がこの決議を遅滞しておるから、そのために米価の決定がおくれるとか、米価審議会が開きませんとかいうような意図は全然私は持って答弁したのでもなければ、発言をしたのでもないということを御了承いただきたいと思うのであります。
○松岡平市君 しかしあなたはともかく、「十五日にはまだ参議院の方で米価審議会の委員の御決定もいただかぬようなことでございますから当然間に合いません。」こう言っておられる。今伺うと、十三日には本会議で決定したことを午後になったかもしれませんが、ともかくあなたは知っていらっしゃる……。
○国務大臣(河野一郎君) その答弁したときには、まだ午前中で、全然私は知らなかったのでございます。
○松岡平市君 あなたは午前中は御存じにならなかった。しかしながら少くとも農林大臣として、この会の委員の承認を急ぎたいという御意思はもとよりおありであっただろうと思う。それで十三日には、あなたはこれが本会議に上程されて決定されるかどうかということについては、これがされないであろう、十五日、少くとも十五日までにはされないであろうというふうに御解釈になっておったと考えられますが、そうでございますか。
○国務大臣(河野一郎君) そういうふうに考えておりません。
○松岡平市君 「十五日にはまだ参議院の方で米価審議会の委員の御決定もいただかぬようなことでございますから当然間に合いません」と……。
○国務大臣(河野一郎君) そういうふうに、速記録にはそうありますけれども、私の申し上げる意思は、その十三日の午前中に答弁いたします際に、ただいままでまだ決定になっておりませんから十五日には……、ほかの、あとから、後段をお読みいただきますればわかります通りに、私の当時の、今でもそうでございますが、手続上もまだ十分に済んでいない点がたくさんありますし、間に合いませんと、こう申し上げたのであります。
○松岡平市君 ともかくしかしあなたのおっしゃった答弁は、参議院で委員の承認をしないから間に合わないのだということをまず第一段に言っていらっしゃる。これはその通りでございましょう。ともかく参議院でまだ承認をせぬから間に合わないのだ、こういうことを第一段に言ったことには間違いございませんね。
○国務大臣(河野一郎君) それはそうおとりいただくのは、はなはだ私は迷惑なのでございまして、参議院に私の方から早く提案しておったものが参議院で遅れておったという事実はありません。私はそう考えておりません。ただ事務手続上そういうふうに遅滞いたしましたが、これが参議院でお願いしてもなかなか御承認にならぬというような事実があれば、あとで私はそういうことを申し上げた。故意にそういうことを申し上げたことになるかもしれませんが、そういうふうに私は増えておらぬ、おらぬのでございますが、衆議院から参議院に回ったので、私たちが事務の手続としては今申し上げたように、六月になって五月三十一日まで任期があるものを六月になってその手続を始めて、そうして閣議決定し、衆議院を経て参議院に来たというので、事務手続上そのくらいかかる順序になっておるのでございます。それが参議院で遅滞しておったという事実は私は全然考えておらぬから、そういうことを申し上げるはずはないのであります。
○松岡平市君 しかしともかくあなたはこういうふうに予算委員会で言っておられる。「参議院の御決定もいただかぬようなことでございますから」、あなたは御決定をいただかないのに……、あなたが今ここでおっしゃることは、何も参議院の責任をここで会々したことではないと、こうおっしゃるけれども、しかし少くともわれわれは、あなたは責任のある農林大臣として、予算委員会の重大な論議の際に、米価の決定の遅れておる理由として参議院でまだ決定しないから、こういうことを発言しておられるということについて、私たちははなはだ重大な事柄と考えて、特にお忙しいところをここに来ていただいておる。私はまず第一に、いつこれはお出しになったか、あなた御存じでございましょう。
○国務大臣(河野一郎君) 知っております。今申し上げました通りでございます。
○松岡平市君 これは七日にお出しになった、七日の事務局に伺いますと午前十一時二十分に事務局に初めてこの問題を御提案になっておる。参議院の議運は直ちに翌八日にこの委員会で吉川と言いますか、吉川というあなた方の政務次官から提案理由の説明を聞いております。そうして金曜、その次の議運の十日の日に、わが同僚委員からこれの承認を与えるか与えぬかということについての資料提出の要求がございました。そうして資料提出の要求がありました際に、私は特に発言を求めて、米価の決定をおくらすことのないようなために、私は異例でございますけれども、その資料の提出を次回の委員会まで待つことなく、各委員になるべく早く農林省でお配り願いたい、そうして審議を進めたいという発言をいたしております。そして十三日の委員会におきましては直ちにここで決定いたしまして本会議に上程しております。参議院で、私の方であなたの方の提案した審議をおくらしておるようなことは毛頭ない。 ところが私どもがともかくこの問題について予算委員会においていかにも参議院が審議をおくらせて、十五日までに米価審議会の委員を指名することができないような事態になっておるために米価の決定ができないんだ、あなたの所見は、いかにもあなたは急ぎたいけれども、こういうことが参議院で決定しないからできないんだ、こういうふうに印象づけられるような発言をしていることは事実でございます。現にわが会派の木村君はこれは重大な問題であるということで、この後段において、これはさような問題は非常に重大だということで、参議院の名誉のためにお尋ねいたしますがということを言っておる。ともかくもそのときに予算委員会の委員たちの印象づけられたことは、参議院であなたの方の提案の審議をおくらして決定しなかったために、その米価の決定が早くできないんたというように印象づけるようなことをお話になったことは間違いないとわれわれは理解しております。 かかるが故にお忙しいところを特にこの委員会においで願って、参議院の名誉のために、さらにはこの問題を決定する議運委員会の名誉のために、あなたのはっきりしたその御釈明をいただきたい、かように考えておるわけであります。
○国務大臣(河野一郎君) はなはだ私の発言が不十分でありましたか、私の発言が不如意でありましたか、今御指摘になりましたような誤解をいただくようになりましたことはまことに相済まぬことと私は考えます。しかし私の当時発言いたしました心境といたしましては、決して、その速記録を全部お読みいただきますと、それは言葉は足りませんから不十分であるかもしれませんが、私自身といたしましては、「事務手続としてはまだ全部米価審議会委員の任命もできぬような次第でございます。かたがた政府においても、その他の諸般の点において決定をする準備ができておらぬような事情でございますからおくれておるのでございます」と私は答弁しておるのでございます。私の心境といたしましては、決して参議院の承認を得られないからおくれておるんだというようなことは、毛頭考えておりません。現に承認が得られても、まだ他の点で私はその後もたびたび申し上げておる通り、これは参議院の審議の承認がおくれたから、だんだんおくれてしまったということについては毛頭考えておりません。そういうことば全然政府としてもまた私自身としても深くそういう点については考え方が違うのでありまして、そういうふうに誤解をいたしたといたしますれば、私の発言が不用意である、不注意であったということを深くお詫びを申し上げる次第であります。要は私としましては、政府として当然なさなければならない準備、ないしは、またここでさようなことを申し上げることは不必要かもしれませんが、この米価の決定に当りましては、各方面の意見を十分に参酌いたしまして、予約集荷をするのでございますから、大方の御了解を得なければ、御協力を得なければできぬことでございますので、慎重の上にも慎重な態度をとりつつ、しか本了解の願えるようなことでいかなければならぬということで、今日に至っておるようなわけでございますから、どうかその点、今御指摘のようなふうにお考えをいただいた方がありましたら、これは私の真意とは全く反することであり、私は決して参議院の御承認が遅れたから、この決定が遅れるということの理由には全然なっておりませんことを申し上げて御了解を得たいと思います。
○松岡平市君 他の委員の御発言もありますから、私は多くを申し上げませんが、ただ一点だけ、そういたしますと、まだ参議院の方で米価審議会の委員の方の御決定がいただけぬようなことでございますからということは、米価の決定を遅らした理由を説明されるのに、何の必要があってあなたはそういう御発言をなさったか。いかにも私たちの印象づけられたことは、衆議院では御決定を願ったけれども、参議院では決定を願っていないようなわけだから、十五日まではできませんと言うことを御発言をなさっておる。何の必要があって、参議院でこの決定をしないということが、この第一段に、あなたが米価決定を遅らかす理由としてあげなきやならぬかということが一点。 そうして今あなたがここで、当時自分はこうだったということについておっしゃったこと、これは予算委員会においても同様に、そういうことについては十分各委員の誤解を解くような御発言をなさるかどうかということの二点だけ。 第一点につきましては、あなたの御答弁のいかんによって、さらに質問をいたします。
○国務大臣(河野一郎君) それは今申し上げます通りに、決してそれなるがゆえに遅れたということは、その当時も考えておらないのでございますが、たまたま事務上のことを申し上げたのでございまして、事務手続上そういうことになっておりますからということで、これは決してそこに意思があって言ったことではないということを御了解願いたいと思います。「事務手続上の委員の任命もまだできておりませんから」ということを申し上げるために申したことでありまして、それは後段に私がつけ加えておりますように、後段が、われわれの十五日にできない理由だということに御了承願いたいと思うのでございます。 それから第二点の、予算委員会においては、今申したと同様の趣旨のことを申すことには、私は全くやぶさかではありません。慎しんで私は私から発言を求めて、その誤解を一掃することに努めたいと思います。
○松岡平市君 米価審議会の委員の任命もまだ終っておりませんからということならば、私たちはかれこれ申しません。しかし特にここへ、参議院の決定がないからということを抽出されて、あなたが発言されたということが、われわれは重大な問題だと考えておるわけであります。しかしあなたが、まあそういうことはこうだったとおっしゃれば、そうでなかったということを私たちはかれこれ言おうとは思わぬけれども、ともかくあなたのこういう発言というものは、大へんわれわれとしては迷惑至極なことであったということと、将来におきましては、あなたの御発言についても、こういう事態についてはよくお考えを願わなければ、われわれは、簡単にあなたがあとでこういうつもりだったということだけでは、われわれは了承しかねるということを特に申し上げます。
○国務大臣(河野一郎君) 御趣旨は十分拝聴いたしました。不必要な発言をいたしましたことは、はなはだ遺憾に存じておりまして、そのために大へん御迷惑をかけましたことをここでお詫び申し上げます。
○天田勝正君 ただいまの木村守江君の質問に対する答弁の問題は、すでに松岡委員から申されましたが、私この際申し添えておきたいのは、ちょうど十日の日の議運委員会の開かれます前の理事会におきまして、常に資料の要求がほとんど一定をしておるようなもの、すなわち、私どもの現に任命しようとする人以外の委員についての経歴、待遇その他所要なものは、いつでも要求されるものであって、そういうものはむしろ逆に要求される以前に政府側が提出されたほうが審議が早く進むであろう。こういうことで、与党の三浦理事も了承されて、なるべく今後さように計らいたいという話があったわけであります。そこで引き続いて、この議運委員会が開かれました際に、松岡委員のおっしゃったような、特段の促進する方法を松岡委員も発言されるとともに、私としても今後においては必ず、さようにいつも要求されるであろう資料については、事前に当該任命しようとする委員の経歴等のみならず、そうしたものもつけて提出されるならば、すみやかに審議が進むであろう、今後はそういうふうに委員長において計われたいということで、この委員会も了承したわけであって、むしろこの米価審議会委員の任命については、本院としては慣例を破ってこれを促進した、こういう事実はその前後並びにときの速記録によって明らかであります。 そこで今河野農林大臣は、誤解の向きがあればというお話がございましたけれども、この予算委員会における速記録は誤解なしに、正解をいたした場合に、どうしても今松岡委員のおっしゃたような質問並びに要望に落ちつかざるを得ないということを御注意までに申し上げておきます。 そこで次に私が御質問申し上げたいのは、同日の予算委員会において小林孝平君の質問に対して、やはり同じく他に責任を転嫁することき御答弁があったわけであります。全部読むわけにいきませんから要点だけを申し上げますが、小林孝平君の質問に対して「中には、社会党の諸君の中にも、九月にきめた方がよろしいとおっしゃっている人もあるのであります。従いまして決してこれは六月の十五日にきめなければならぬというわけではないのでありまして、私はなるべく早いがいいとは考えておりますけれども、」云々と、こういうことでございまして、あたかも社会党、これはいずれともさしておりませんが、少くとも両社会党のうちでさえもこれは決定をずらした方がよろしいという意見があるので、だから別に六月十五日にしなくともいいと、なお引き続いて、「私はなるべく早いがいい」と、むしろ自分は早く決定したいと思うけれども、社会党の中には遅くてもかまわないと、こういう意見があるから、この決定をすみやかにいたしておらないのだと、どうしてもそうとらざるを得ないお言葉がございます。そこで小林君がこれに対して再び、「一体社会党がそんなことを言ったか、そのために米価がおそくきまるのじゃないかということで、すでに詰問をしてきておるのです。」云々というので以下ずっとございますが、「『社会党の中にも』というのは、米価審議会の委員をさしております。そこで私は農林大臣にお尋ねします。今木村老も言われたように、社会党の米価審議会の委員が九月でもいいと、こう言ったということは非常に困る問題になっている、党内でも」云々といろいろこの問題に言及されております。そこで河野農林大臣は、「これは私は決してでたらめを言うたのではないのであります。この議会で話した話でないのでありまして、その名前をさせとおっしゃいましても、責任を持って私がじかに話した話だから申し上げたのであります。」こういうようなことであって、一方木村君の質問に対しましては、参議院の本議院運営委員会が、あたかもおくらしたごとくどうしてもとれる発言をなさっている。一方においては、今度はそれに引き続いて、社会党のどなたか知りませんけれども、少くとも米価審議会の委員が、「おそくてもいいから」と、こういうことを言われておるわけであります。この経過、なぜにかようなものを持ち出さなければならなかったのか、これらの点についてこの際、私は明らかにしていただきたいと存じます。
○国務大臣(河野一郎君) その点について、一応私から御説明申し上げて御了解を得たいと思います。 実は米価の決定につきましては、純米価論で参りますると、釈迦に説法かもしれませんが、豊凶を見てきめることがいいじゃないかという意見が大体強いのでございます。従いまして例年通り九月の末から十月に入ってきめる方がよろしいという意見が非常に多いのでございます。 たまたま予約集荷制度を実行いたしまするにつきまして、この制度を実行するに当って、この米価の決定をどうするかということについては、意見が両論に分れたのでございます。つまりこの際は、暫定米価をきめておいて、本米価は九月ないし十月の初めに豊凶を見てきめるという意見もありまするし、ないしはそうでなしに、この際米価を確定して、そうして予約をすべきだという意見との二つに分れておったのでございます。私はむしろその前者をとりまして、豊凶の帰趨を見てきめるべきだという意見を持っておりました。そういうような関係で、従来しばしばこの問題については、われわれと常にそういうことを談合する諸君との間には話し合いをしておったわけでございます。 ところがそこに問題になりました点は、今の米価の決定に当って、十五日になぜきめないかということの御質問でございましたので、そこでそういうお答えになって、十五日でなければならぬことはないと思います、と、それが十六日、十七日になっても、なるべく早い方がいいのたということで、それは質問者と私とのやりとりの関係で、それを九月にきめる、六月にきめるということと、十五日にきめる、二十日にきめるということ、もしくは十五日以後にきめることの間の話のやりとりの間違いが、そういうことに出てきたと私は思うのであります。 そこでこの点につきましても、はなはだ相済まぬことでありますが、私の言葉が足りなかったと思うのでございますが、真意はそういうことのやりとりから、そういうことが出てきたのでございまして、私はこの点について、いろいろ誤解もしくは御疑問をいただいておることははなはだ遺憾に考えておりますが、実は、私が申し上げたのは、そういう意味で、決してこれはそこに社会党の人にも、私は社会党の方に御懇意申し上げておる方が多いものですから、そういう人たちといろいろ話をやりとりしておりますうちに、そういう意見が、実は僕もそうなんだが、しかし予約する上においてはどうなんだと、純米価論で論ずる場合には、そういうことがあるのでございます。 それは、私の予算委員会における米価決定の答弁を総じてお読みいただけは、そういう疑問はないと思うのでございますけれども、たまたま御出席になりました人がそこにおられて、またそのときだけの発言で見ますと、そういう私の言葉の足りぬ点から、そうした結論になるように御了解いただいたことは、はなはだ遺憾なことでございました。もしくはまたそういうことを申す必要がなかったと、今思えば必要がなかったというようにも考えるのでございまして、これははなはだ申し訳ないと思う点でございますが、実は私の前後の事情、当時の心境はそういうことでございますから、御了承いただきたいと思います。
○天田勝正君 多分、大臣の心の中に思っておったことを綴り合せますれば、今のような御答弁のようにあるいはなるかもしれません。ただ速記録というものはあとへ残っておるものであり、この速記録を全部読みましても、結局その当日の、この問題に対しましては、一つは木村君の質問に対するものは、本院の議院運営委員会の責任である、一つは、両社会党のいずれかしらぬが、米価審議会の委員の発言のように、どうしてもとれるようになるわけであります。そこで私は今一応お聞きしたわけでありますが、結局遺憾の意を表されておりますから、多くを申しませんけれども、いずれにいたしましても心の中はどうであっても、表に出した言葉、後に残る文書、こういうものを見ますると、決して私どもの誤解でなくて正解で、どうしても大臣がよけいなことを言った。言わなくてもいいことを言うて波紋を投げ、左派社会党の方としては、この間石田宥全君に交代になりました。右派社会党の方は、川俣清音君が引き続きやっておるから、社会党というのは、いずれを指しているかわからないけれども、常識的に、こういう事態があれば右派社会党であろうというのが常識になって、党内にえらいもんちゃくまで起して、結局問いただしたところ、さようなことはないというようなことになって、われわれもはなはだこれは会派の中としても迷惑いたしておるわけであります。 今後私はかような事態を起さないように要望いたすとともに、今の事柄につきましては、さっき松岡委員のおっしゃったのと同じになりますが、自主的に予算委員会においてお取り消しになるか、どういう措置で誤解を一掃するという処置をとられるか、その点を伺っておきます。
○国務大臣(河野一郎君) 大へんそのために御迷惑をかけまして相済まぬのでございますが、私の真意は今申し上げたように、決して、それを私が懇談いたしました人は、純米価論の立場からそういう御意見があったのでございまして、またそのときに申したことも、そういう意味であったものでございますから、この点私は進んで、先ほどのように御迷惑をかけましたことに対しましては取り消しをいたしますと同時に、いかように謝罪することについてもやぶさかでございません。また同時にそういうことで党派の御迷惑をかけましたことにつきましては、深く遺憾の意を表する次第でございます。決してこれあるがために延ばすというようなことで、そういう延ばした方がいいという意見があるという意味で申したのではないのでございます。それは現に九月と六月の問題でございますが、今問題になっておりますのは、六月のいつきまるかということでございまして、これがそういうふうに援用されるという考え、また援用して私が申すという真意は全然ないのでございますから、その点は御了解いただきますとともに、あらためて予算委員会におきましては、先ほどの問題と同様に、私から自発的に取り消すなり、不必要な発言を申し上げて御迷惑をかけたことについての私の釈明をいたすことに決してやぶさかでございません。御了解願います。
○矢嶋三義君 官房長官に御出席願いましたが、官房長官に対しての質疑をあとにしまして、私は一、二点農林大臣にただしたいと思います。 大事な予算案を参議院で審議する段階に、ともかく政府側の発言に関連して、かように審議の渋滞することを、私は院を構成する一人として非常に遺憾に思います。そこで速記をつけての国会内におけるところの発言というものは、すべてお互いの間で責任を持たなければならないものでございますから、そこらあたりの茶話という格好には参らぬと思うのです。ましてや国務大臣として速記をつけて発言した言葉については、私は最終的に百パーセントの責任を持たれなくてはならぬ。と同時に発言されて、それが間違っていたときに、申しわけなかった、あまり適切でなかったのは遺憾とすると、取り消せば、そういうことをしょっちゅう繰り返して、それでいいというものではないと思う。事国会におけるところのお互いの発言であれば、そんな子供の言葉のやりとりで、発言しては取り消し、発言しては取り消し、そういうことでは私は相ならぬと思っております。 しかし農林大臣が非を非として認めて、先ほどからこういう発言をされておる点については、私はまあ了とするのでありますが、伺いたい点は、この米価の金額と、それからこれがいつ決定されるかということは、全国民の関心事です。従って国会でもこれを中心に議論が行われているわけですが、その段階に出てきたことは、あるいは社会党の委員が九月でもいいという意見もあった、または農業団体の方でもそういう意見もあった、そこで自分は六月十五日を一応増えたが延びたのだと、あるいはあなたがいかに弁明されようとしても、私は繰り返しませんけれども、他の委員から指摘されましたように、残っているところの速記で見る限りにおいては、日本語を文法的にこれを見るならば、はっきりとやはり参議院の議院運営委員会で、米価審議会の委員の審議の遅れているのも、米価の決定が遅れた大きな原因になっているんだ、こういう意味のことを言われているわけですね。 そこで具体的に伺いたい点は、先ほど右の天田君の方から、米価は九月でもいいと社会党の委員が言ったとおっしゃると、社会党は左右は一人づつしかいないわけですね。ところが天田君から今おっしゃったようにあなたの今の発言に対して、右派の川俣君に伺ったところが、絶対そういうことは言っていない、どこででも対決してもいいというような川俣君の口調だったということになると、いつかもここの委員会で農林政務次官から、私の党から出している石田君が引っぱり出されたのですが、必然的に、これは石田君だということになるわけなんですが、私は左派出身の議員として、このまま避けて行くわけには行きませんから、私どもの党の石田君が、そういうことをあなたにおっしゃったのでございましょうか。これは明快にしていただきたいと思います。(「引き算するとそうなる」と呼ぶ者あり)
○国務大臣(河野一郎君) 御質問でございますけれども、これは議会の中で私が話し合ったことではないのでありまして、議会外で私話し合ったことでございますので、この際右派の代表でなければ左派だ、左派の代表でなければ右派ということになりますが、私は先ほどお答え申し上げましたように、この問題につきましては、決してこの六月きめる、九月きめるということが問題になっているのじゃないのでございまして、六月の十五日にきめるか、二十日にきめるかということが問題なのでございまして、その当時の速記録をお読みいただけばわかりますように、社会党の人の中にもそういう意見があるということは、決して十五日を遅らせろという意見ではないということで私は申しておるのでありまして、この問題の決定に全然関係のないことでございますから、一つ私の例示いたしたことは、不必要であるということで、私は取り消しいたしたいと申しておるのでございますから、その点で御了解いただきたいと思います。
○矢嶋三義君 私が伺う前にその前言を長くしたのは、ただいまの農林大臣の答弁を予想して前言を長く申し上げたわけです。少くとも国会で速記をつけて話された以上は、しかもそれが社会党の議員にもこういう意見があったということは、やはり個々の論旨を展開するのに当っては、重要な一つの要素になっているんですよ。そういうことになりますと、そのお話が外で出されたことにしても、国務大臣として院内で速記をつけてやられたとなると、これは明快にしてもらわぬと迷惑するのですよ。もし私のところの石田君がこういう発言をしたということになると、私の党内でも党内問題になりますからね。それはただでは済まぬと思います。相当の問題が起ってくると思います。
○国務大臣(河野一郎君) 御質問でございますが、これは名誉を傷つけるとか、その発言が、決してそういうことを、たとえば考えている人があるから、きめないということを私は申しておりません。これは六月十五日に間に合わないということは、そういうふうに九月にきめてもいいんだと言う人もあるくらいだから、十五日が十六日、十七日になってもいいのだと私は申しておるのではないのであります。これは米価の決定の議論としては、今申し上げますように、九月にきめた方が正しいという意見もありますし、私も現にそういう意見でございました。しかし米価審議会においての懇談会において、早くきめた方がよろしいという意見でございますから、そういうふうにいたしましたと私は申しておるのでございまして、これはまあ決して右派にしろ、左派にしろ、社会党の各位に御迷惑のかかるようなことで、決して名誉を傷つけるというようなことで発言をしているのではないことは御了承いただけると思うのであります。 またその議論が間違った議論だとは私は申した覚えはないのでございます、で私自身もその意見でおりますということも、速記録にございますように、私は明瞭に申しておるのでございまして、これがためにそれが米価論として、私はどなたがお考えになっても今申し上げた通りに、増減、豊凶がわかってからきめた方が正確でいいじゃないかという意見があることは事実なんでございまして、これは各方面にあるのでございます。でございますから、私はそれによって、それは今言う通り、十五日でなけりゃならぬじゃないかとおっしゃるものですから、十五日が十六日になっても、十七日になっても、というような意味で申したのでありまして、どうかその点は一つ、決して名誉を傷つけるとか、その人がこういう失言をしているというような意味で申しておるのではないのでございますから、御了承いただきたいと思います。
○矢嶋三義君 まあ申すことは、本人の意思がいかようにあろうとも、聞く側の大多数の人にいかなる印象を与えるかということが私は問題だと思うのです。 この社会党の某氏の九月論云々にしても、あるいは参議院の議運におけるところの米価審議会委員の審議が云々にいたしましても、これはわれわれにやはり好ましからざる印象を与えております。で私は先ほどから農林大臣のお言葉を承わっていますと、誤解を与えたとか、あるいは言葉が足りないとか申されていますけれども、これは言葉が足りないのではなくて、農林大臣、言葉が過ぎたということになるのじゃありませんか。(「さようさよう」と呼ぶ者あり、笑声)その点で、今後の国会運営の関係もありますから、私はそういうふうに考えるのですが、これは好意的に言っているのですが、いかがあなたはお考えになっていらっしゃいますか。
○国務大臣(河野一郎君) それは先ほど申し上げますように、無用な、不要な発言を申し上げて、誤解を申し上げて、はなはだ相済みませんでしたと御了承願いたいと思います。不必要な発言でした。
○矢嶋三義君 次に、大臣にまあまねるわけでもないだろうが、先般政務次官がここにおいでになりまして、米価審議会委員の非常におくれたのは、社会党が左派の石田君の推薦でおくれたためにおくれたのだということで、私はこれを聞き返したのです。そこで私はさっそく党で調べたところが、私の党のためにおくれたのは一日か、二日だというわけなんですね。それで私重ねて伺ったところが、さっきのは失言でございました、取り消します、おわびいたしますということであったのですが、これも政務次官として果して適格かどうかということを疑わざるを得ないような発言が、同じ農林省の政務次官からなされたわけですね。これは当人が、まあここで、同僚議員でありますし、一応誠意を披瀝しましたから、それでまあ済ましているわけですが、こういう事柄は、これは官房長官に聞いていただきたいからおいで願ったわけですが、また今参議院にもひっかかっていますがね、放送協会の経営委員会の委員、この承認に当っては、これも全く、その速記録をごらんいただければいいと思いますが、放送法の第十六条をほとんどと言っていいくらい無視された立場において、ここに案件として出されているわけですね。それに対する質疑応答というものは、本当に聞くに忍びないほどの内容なんですね。私は政府全般として、かようなことでは私は鳩山内閣の権威のためにも悲しむし、さらにこの国会運営上いろいろ困ると思います。 さらに、もう一点申し上げたい点は、いつものことですが、こういう種類の案件を審議する場合の資料というものは、議員からどういうものを要求されるかということはもうきまっているのですから、十分前もって資料を整えられ、答弁資料も十分整えられて、そうして本席においで願って、きわめて能率的に審議できるようにぜひ官房長官において御配慮いただきたい、かように考えるわけです。特に先ほど松岡委員から指摘されましたが、米価審議会委員等については前例を破って私のこの記録をみると、六月十日にもう明日の土曜日まで資料を出せば、一回の議運をぬいて月曜日に承認しようというところまで、特例的な扱い方まで参議院として協調申し上げておるわけなんです。そこへ農林大臣は誤解といいますか、こういう発言をされたから、参議院の全体としてはまことに重大だということになって、こういうことになったわけですが、まず資料の整理と、それからこういう席上に来て答弁される人は、すっかり十分の準備をもって臨んでくるようにしていただきたい。 それから先ほど農林大臣に申し上げましたように、これは官房長官の御所見も承わりたいのですが、国会における大臣等の答弁が始終取り消され、遺憾の意を表明されるというようなことでは、私は権威上好ましくないと思う。そういうことが繰り返えされるということは、その方が私は職務にたえないものであるし、また内閣全体としては総辞職もしなければと、集積されれば、そういうことになると思う。あえて私が申し上げるわけは、鳩山総理大臣もああいう人柄で、非常に率直で淡白であられる点はいいのですが、かって本院でもありました、前の日に憲法問題について、あるいは条約問題について答弁されたことを、翌日になって、ああは言わないほうがよかったと今は思っておりますというようなことを速記に残されておる。これは率直であると言えばそれだけだけれども、私はいやしくも国会において速記をつけての責任ある総理大臣あるいは大臣の答弁というものは、そういうものであってはならぬと思う。従って私はこれらに対するところの官房長官の御所見を承わりたいのですが、私の希望としては、次官以下の政府委員に対しては文書をもって、また閣議においては、参議院においてこういう要望があったということを閣議で披露していただいて、そうして今後の院における政府側の答弁には、十分の用意と、それから十分のあやまちなき態度をもって臨んでいただきたい。それが今後の国会をスムーズに運営していく私は原動力になると思いますので、あえて御所見を承わると同時に、御要望申し上げたいと思います。
○政府委員(根本龍太郎君) ただいま矢嶋委員から御指摘の点は、いちいちごもっともでございまするので、政府といたしましても、その趣旨に副いまして善処していきたい。特に政務次官等にも、お示しの点は政務次官会議なり、また閣僚には閣議の席で、その点をお伝えいたします。
○矢嶋三義君 農林大臣に、もう一点伺っておきますが、それは議院運営委員会ですから、内容におけることは聞きません。簡単に承わっておきます。それは米価の決定次第によっては、あるいは私ども今本院にかかっている予算の内容というものは、将来において補正されなければならないという事態が起るのではないかということも考えながら、この予算案の審議と米価問題について、重大な関心を払っているわけで、その立場から、米価についての問題が明確にならないために、参議院の予算委員会の審議が御承知の通りの段階にあるわけです。またこれは他院のことでありますが、衆議院の農林水産委員会では、米価関係の案件を、他のいかなる案件にも優先して審議するということを、全会一致で議決されたやに承わっております。そこで当面私は、大きな政治問題でもありますし、この問題に対しての政府、特に当該国務大臣であるあなたの、明確なる表明というものが、今後の国会の上に非常に至大な関係があると思うのでありますが、先ほどの御発言を承わっておりますと、六月二十日にはきめるのだというようにとれたわけですが、それまでには国会側に対して明確にお示し願えるというふうに、了解してよろしゅうございましょうか、承わっておきたいと思います。
○国務大臣(河野一郎君) 私は十五日、二十日という日を例にいたしまして、これは予算委員会でもたびたび答弁いたしております通りに、一日も早いほうがよろしい。これはそのように考えておりますし、従ってそれぞれの考えで事務の処理をいたしておるわけでありますが、御承知の通りこの問題の決定に当りましては、われわれ与党であります民主党のほうにも、いろいろ意見もあるようでございますし、現在では自由党と民主党との間にも話合いをいたしておるようなことも伺っておりますので、これらの意見の調整ができれば、なるべく意見の調整を、重要な資料としてこれを伺う必要もあるでしょうし、いたしますので、こういう点を実はなるべく督促をいたし、早く申し出ていただくように、今考えております。またかたがたそれがもしあまり遅れるようでございますれば、米価審議会のほうも並行してこれを開催いたしまして、米価審議会の意見もなるべく早く伺うようにして、こういう諸般の条件を整えた上で、政府としては一日も早く決定をする。こう考えておるわけであります。
○矢嶋三義君 最後に伺いますが、今の御答弁わかりました。それでは当該所管大臣として、あなたは当初は六月十五日を目途とされたというのですが、現在における諸情勢を分析判断して、それを基盤として考えた場合に、一応の目途をいつに置かれているわけですか。 その発言によって、少くとも私の党は、この参議院の運営を考えていかにやならぬと思いますので、ある程度責任を持つところの発言を要望いたしておきます。
○国務大臣(河野一郎君) ただいまのような重要な答弁でございますれば、私といたしましては、前段お答え申し上げた通りでございます。大体日にちはということになりますと、一応の目途といたしましては、私は二十日に肥料審議会を開くことにいたしておりますから、二十一日あたりには米価審議会を開きたいというつもりで、準備を今させております。それまでに一方党のほうからの意見等も伺いたい。こういうことに一応考えておりますが、多少のズレはあるかも知れない、こういうことでございます。
○戸叶武君 先ほどの河野農林大臣のお話のなかに、米価審議会をおくらしているのは、自民の話合いが先だから、それがきまってからのちに米価審議会を開くようになるだろうというようなお話で、まさにその通りだと思うのですが、そうだとすれば、非常に米審議会というものが、自民の話合いの何か決定線によって押しつけられているような印象が与えられないですか。それに対する農林大臣の御見解はいかがなのでしょうか。
○国務大臣(河野一郎君) 実は、これは米価審議会の前例によりますると、米価審議会には政府が、米価は幾ら幾らで適当なりやいなやという諮問をすることが慣例になっております。そういうことでございますから、そこで幾ら幾らが適当なりやということを出しますには、今申し上げるように、そういうふうな手続を踏んで私はいきたい、こう考えておるのでございますが、それがもし万一あまり遅れるようでございますれば、遅延いたしまするから、その従来の諮問の慣例を一ぺんほど変えたことがあるようでございますから、米価審議会としての御意見はどうでございましょうかという諮問の形式にしてでも、米価審議会の方の意見は意見として伺った方がいいのじゃないかというふうに考えておりますが、これは責任を持って、確定的にどっちの道をとるかということは申し上げかねますが、今のお尋ねに対しましては、従来の慣行がそうなっておりますから、そういうふうに先ほど申し上げた、こういうことであります。
○戸叶武君 今度の米価問題というものは非常に一般からの注目を受けていると思うのです。在来の慣例があるからというお話ですが、農林大臣の御意見としては、在来の慣例の如何を問わず、とにかく自民の話し合いが決定したら、その話し合いの決定の線において、これは政府の意見として米価審議会に諮るという御意向のように聞こえますが、そういう態度でございますか。
○国務大臣(河野一郎君) 先ほど申し上げました通り、自民の話し合いが、今話し合いをしておるのでございますから、その話し合いの経過、決定を重要な資料といたして、先ほど申し上げました、その決定通りにいたすことがいいか、もしくは、また決定を多少変えてするがいいかということは、閣議において決定しなければならないと考えております。ただし、今言った通りに、自民の決定ができなければできないなりに、いたさなければならないと、こう考えております。
○松岡平市君 もう一言だけ、私この機会に官房長官にお伺いしておきたい。 官房長官は、先ほど来矢嶋委員が繰り返して、速記にとった場合の質疑応答、大臣の答弁ということについて、責任を負え、十分気をつけろということでございましたが、私は、速記をつけない大臣あるいは政府要路の言論について、この機会に一言お聞きしておきます。 と申しまするのは、先般本院におきまして、本会議に総理大臣が出席する約束をしておきながら来なかった。衆議院の予算委員会に出ているために来られないということで、ここで論議をいたしまして、おくらして本会議を開いたことがございます。この事案につきまして日刊新聞の、これは一応、非常に有力な日刊新聞の記事の中に、某閣僚は、この事態を目ざして、あれは国会末期の参議院のヒステリー症状である、こういうように話したという記事が載っておりました。もし何であれば、後刻その新聞を提出いたしてもよろしゅうございますが、こういう記事があった。その後衆議院から予算案が回付された。この予算案を政府があらためて本会議で提案理由の趣旨説明をするかしないかという問題で、ここで問題になったことがございます。これはわが会派のごときは、本会議で趣旨説明をすることは適当でないということで、ついに本会議が開かれなかったのでありますが、このことが決定されましたあと、また有力な新聞において、政府はこれを本会議で説明してもよかったけれども、自由党がたって反対したからやめたのだという趣旨の新聞記事が出ておりました。 このことについて、官房長官の、片一方はちゃんと某閣僚と書いてある、片一方は閣僚と書いてないが政府と書いてある、速記はつけてございませんが、責任のある有力な日刊新聞がこういう記事を書いているのだが、この事態については、どういうふうにお考えになるか、官房長官の御意見をこの機会に聞かしていただきたいと思います。
○政府委員(根本龍太郎君) 新聞に某閣僚がそういうことを言ったということだけは、私どもちょっと同僚の議員から、注意されて見ました。しかし閣僚でそういうことを言ったという実は確証も得ておりませんので、これはまことに遺憾でございます。(笑声) それから先般予算案が本院に回った際に、御承知の通りに議院運営委員会の方において総理も出、私も出まして、その政府の責任について申し上げもいたし、また予算委員会の理事会にも出まして、政府はいろいろと説明をいたしたわけでありまするが、その新聞が、政府は本院で説明するつもりであったが、自由党が云々といったことは私は全然存じておりません。政府はそのような態度をとったこともなく、当時におきましては、理事会におきましても、政府はどっちにするとかなんとかいうことは一つも明確にしていない次第でございます。当日はむしろ共同修正の経過を政府が説明すべきかどうかということで論争されまして、政府としては、その点については共同修正をいたした提案者がおられるから、そちらからお聞き願いたいという態度を堅持したわけでございます。本会議において説明するか否かということについては全然触れていなかったのでございます。従って、そういう経緯から見ましても、政府が本会議において説明するつもりであったなどという言葉は、私は政府の中から出るはずがない、こう信じておる次第でございます。
○松岡平市君 官房長官の話を聞くというと、第一の問題については、そういう閣僚はいなかった。それから第二の新聞記事については、そういうことは明らかではない。こういうことになりますというと、新聞社がおもしろ半分かどうかしりませんが、いわゆる捏造の記事を書いた、こういうことになると思うのでございますが、新聞記事は、それならあとでお届けいたしてもよろしゅうございますが、そういうように了解してよろしゅうございますか。
○政府委員(根本龍太郎君) 私が申し上げましたのは、新聞が捏造したかどうかということは私は断言いたしかねます。しかし私が知っている範囲におきましては、政府として、政府の見解として、本年度予算が衆議院から本院に回付されたときに、本会議においてこれを説明するという態度をとっておったということのないことだだけは私は申し上げることができると思います。
○松岡平市君 捏造だとは言えないとおっしゃれば、先ほど誰も閣僚はそういう者はおらぬ、政府はその意思を発表したおぼえはない、こういうことになりますと、雷かれた新聞記事はこれはもう一体どこから出てきたかわからぬ。印刷して広く何百万という紙数が全国に配付されているわけですが、そこにはきちんとして消すことのできない印刷がしてある。そういうふうになるというと、新聞が嘘を書いたか、ともかく誰が言うたか、いずれかにきまらざるを得ないと思う。このことにつきましては、一つ、まだ閣僚その他についての御調査が不十分でございます。せっかくここで言い出しました以上は、私もひっ込みがつかない。(笑声)これは実は官房長官なり、あるいは与党の委員諸君には、かって私個人的に御注意申し上げたことがらでもございまするが、最近政府や与党の態度も大分いろいろ複雑のようでもございますし、私たちもいつまでもこういうものを黙っておかなければならぬとも思っておりません。一つよく御調査くださいまして、新聞記事が間違いであったか、捏造という言葉が強ければちょっと弱めても結構でございますが、聞き違いであったのか、いや、やはり火のないところに煙が立たなかったのか、もう一ぺん明らかにせざるを得ないと思う。 こういう論議をここでやって時間をつぶしたくございませんから、官房長官特にその点については、よく御調査願いたい。
○委員長(郡祐一君) 他に農林大臣に対する質疑はございませんか。 ございませんければ、農林大臣の予算委員会における発言に対する質疑はこれで終ることにいたします。 —————————————
○委員長(郡祐一君) 次に、国家公安委員会委員任命につき本院の同意を求めるの件。
○政府委員(根本龍太郎君) 国家公安委員会委員青木均一君が六月三十日任期満了となりまするので、その後任として永野重雄君を任命いたしたく、警察法第七条の規定により両議院の同意を求めるため本件を提出いたしました。 国家公安委員会委員は、警察法第七条に規定されておりますように、または検察の業務を行う職業的公務員の前歴のないもののうちから、内閣総理大臣が両議院の同意を得て任命することになっております。お手元の履歴計で御承知のように、永野君は大学卒業後富士製鋼株式会社に入り同社取締役支配人に就任後、日本製鉄、鉄鋼原料統制、金属回収統制各株式会社の役員を歴任、昭和二十二年大刀経済安定本部副長官に任命されましたが、翌二十三年四月退官して、再び日本製鉄の役員となり、同社解体分離に伴い富士製鉄株式会社取締役社長となり現在に至っているものでございます。なお本人は右のほか現に経済同友会幹事、東京商工会議所副会頭、経済団体連合会常任理事等の職にも承るものでございます。 右に申し述べましたように、当人は経歴から見まして民主的警察を運営管理する国家公安委員会委員として最も適任者であると存じます。何とぞ慎重御審議の上すみやかに御同意たまわるようお願いする次第でございます。
○矢嶋三義君 一、二点伺っておきたいと思ます。 青木均一君を再任しなかったわけはどういうことでございますか。
○政府委員(根本龍太郎君) 青木均一君は大変立派な方で、ぜひ再任をいたしたいと思いまして、本人にも私案はお話ししてみたことがございます。ところが本人はどうしても、こういう職は自分として大変いい経験にはなって重大な関心は持っておるけれども、一身上の都合上どうしても今回は自分の本業に専念いたしたい、こういうことで固く御自身が辞退されておったようなわけでございます。
○矢嶋三義君 出された資料々見ますというと、一応資料が揃っておるようでございます。従って私の会派としては他に伺いたい点はありますが、この資料を十分検討した上で、次の機会に審議いたしたいと思いますので、私の会派としては、本日はこれで夜間を打ち切ります。
○天田勝正君 取り扱いは、私、今矢嶋委員のおっしゃることに賛成いたしますが、一点だけお伺いいたしておきます。 永野君は、誰も知っている通り富士製鉄の社長でございます。その本職のほうはさることながら、他のいろいろな仕事をばたくさんされております。そこでたとえば経済同友会の幹事だとか、鉄道建設審議会の委員、商工会議所副会頭、鉄鋼連盟の運営委員、失業対策審議会の委員、労働問題協議会の委員、民衆駅等運営委員、経営者団体連盟常任理事、経団連常任理事、社会福祉審議会の委員、日本生産性本部副会長、こういうようなことでやっておられる。 そこでたとえば分科審議会の委員のごとく、それに関心を持ち、熱意があり経験がある、こういうような場合でありましたならば、これはかなり多くのものを兼ねても仕事に差しつかえなかろうと存じます。しかるに国家公安委員というのは、ほとんど大臣に匹敵する待遇も受けまするし、またそれだけ仕事も私は重職であろうと思うので、特に法規の改正によりまして、この委員長は国務大臣をもって充てるというようなことにもなっておって、おそらくこれはやろうと思うならば専念いたさなければなかなかできがたい職務ではなかろうか。こう思うわけでありますが、永野君がかようにたくさんの仕事をやっておって何らその職務に差しつかえない、こういうことを具体的に説明が願えましようか。それだけ伺っておきます。
○政府委員(根本龍太郎君) 御指摘のように永野君は、いろいろの重要なる職務に携わっておる人でございまするが、この国家公安委員は常勤のあれではございませんので、よくいろいろ調査いたしてみたところ十分その職責を全うすることができる、かように判断いたしまして御同意を得たく、ここに提出した次第でございます。
○鈴木一君 関連してお尋ねいたしますが、御本人には事前に交渉されて内諾を得てあるんですか。それともこれからここできまれば交渉するということなんですか。
○政府委員(根本龍太郎君) 御承知のようにこういうような重要なる職責につきましては、一応内閣において同意を求めるの件を決定するときに当りましては、御本人の意思をも、これは内諾は得ておるわけでございます。そうして両院の同意が得られてのち初めて正式の任命をするという手続になっておるわけでございます。
○天田勝正君 もう一つ伺っておきますが、私の計算によれば本職の博士製鉄のほうを月の半分勤める、こういうふうにすると、休みの日を除くと、この公安委員を除いて、一役職に対して一日しか出席ができない、こういうことになるわけであります。そこで公安委員会の委員というのは、月に一度ぐらい出席すれば、大ていその職責が全うできる、こういうことになりますか。
○政府委員(根本龍太郎君) 国家公安委員会が一週一回、従いまして月四回の合同になっている予定だそうでございます。
○松岡平市君 よけいなことですがね、ここでちょっと将来のこともありますから、特にまた先般来官、房長官もお聞きの通り、米価審議会委員の承認の手続について、いろいろと紛議を来たした直後でもありますのでお聞きいたしておきますが、この承認というものは、官房長官今、慎重御審議の上きめてくれろとおつしゃるが、非常に急ぐ、慎重に審議しても間に合うかということについて、特にこの案件について政府の御意見を承わりたい。
○政府委員(根本龍太郎君) 政府といたしましては、ここに説明申し上げましたように、青木均一君の任期は六月三十日でございます、従いましてその任期満了のうちになりますればけっこうでありますが、さらにまた何らかの御都合で、どうしてもできなければ、これは若干欠員としておっても、これはそのために国家公安委員会の機能が停止するということではございません。しかし政府としては、なるべく青木均一君の任期満了直後にはこれが公安委員としてその任につき得ることにしていただきますれば、まことに幸いと存ずる次第であります。
○松岡平市君 私の方の会派は、さきほどの矢嶋君の御提案の通りに取り扱うことに御異議ございません。
○委員長(郡祐一君) 本件に関しましては、他に御発言がございませんければ、各会派において御相談の上、次回以降に決定いたしたいと思います。 —————————————
○委員長(郡祐一君) 次に、日本放送協会経常委員会委員任命につき本院の同意を求めるの件。 本件に関しましては、前回留保をいたしておきましたが、本日、早稻田政務次官から発言を求めておられますので、これを許します。
○矢嶋三義君 委員長、その発言の前に……。
○委員長(郡祐一君) それでは早和田政府委員の発言の前に、矢嶋君の発言を許します。
○矢嶋三義君 この案件の取り扱いについては、先ほど理事会でも話の出たところでございますが、先般の議院運営委員会の最後に、政府側においても再考されることを要請するということで結んでございますので、その要請に対していかようにお考えになり善処されたかという角度において次官に発言をいただき、それを聴取し、それ以外は、先ほど理事会で話し合ったように委員長として取り運んでいただきたい、かように要望いたします。
○政府委員(早稻田柳右エ門君) 一昨日の当委員会にまかり出まして親しく御説明を申し上げ、かつお願いすべきでございましたが、病気のために失礼いたしまして、まことに恐縮に存じておる次第でございます。当日長谷政府委員より御答弁を申し上げたことにつきまして、若干適切でないと思われる点がございまして、この点もまことに相済まぬことだと思っておりますが、本日私からあらためて御説明を申し上げ、さらに皆さんの御了承をいただきたいと存じます。 今回のこの日本放送協会経営委員の選考につきましては、従来と同様の方針のもとに各方面から候補者を選定し、それぞれ検討をいたしましたが、何分地域的の制約等もございまして、御指摘のような疑問もあろうかと存じまするが、政府といたしましては万全とは申し上げませんが、最善の方途を講じまして、そうして当委員会の御承認を仰ぐことに相なった次第でございまするが、ただいま矢嶋委員などからも仰せになりましたように、一度再考して出直せと、こういうお言葉と拝しまして、実はその後さらに省内においていろいろ検討をいたしましたのでございますが、何分今回はすでに、ただいま申し上げましたように、前年同様の考え方で検討をいたしてございまので、事ここに至りましたので、今直ちにこれを振りかえる等のこともなかなか困難な状態でございまするので、まことに恐縮おそれ入りますが、至らなかった点は幾重にも御諒恕をいただきまして、今回ば御承認をいただき、来年度におきましては十分御指摘の点に対して留意をし、最善の方途をとって万全を期し、運営に遺憾なからしめるように手配をいたすことに深く決意をいたしておる次第でございます。 つきましては、まことに重々恐縮にたえませんが、今回はお願いいたしました三氏をすみやかに御承認賜わりまするよう重ねて懇請をいたしまして御説明にかえる次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○天田勝正君 どうも当委員会は引き算がはやってきたのですが、今の早稲田さんの話を聞いておりますと、結局再考してくれろという話だったけれども、この段階に至っては政府側としてはなかなか再考困難だ、そういうことになると、今度はわれわれの方が再考しなければならぬということに落ちつくわけなんです。再考するにしても、若干の私質疑をして自分の会派で相談いたしたいと思いますので、若干の質疑をいたしますが、そこで先般問題になりましたのは十六条の関係でございます。この十六条は、まことに多くのことが規定されておりまして、第五項まで規定がございます。その中で第四項には委員になることができない項目が一から七号まで規定されておりまするが、今回政府が任命しようという三君については、この一号から七号までには全く該当しない。当然すんなりと任命のできるものであるという確信がございますか。これが第一点でございます。 第二点は、この経営委員についてはまことに重大でございまして、内閣総理大臣の罷免権が発動できるように相なっております、二十条で。そこでしかもその罷免が、おそらくその前段に勧告があるのでしょうが、勧告があっても委員が承知しないという場合には、「両議院の回想を得て、これを罷免することができる。」と、こうなっておって、そうしておまけに、「この場合において各議院は、その院の定めるところにより、当該委員に弁明の機会を与えなければならない。」こういうことになっておるのですから、どういう機会に弁明の機会を与えるか、細目は規定してありませんが、もしや当人が、その弁明は本会議で弁明さしてもらいたいということにもなりかねない。そうなると、本院の運営上非常に関係がありますので、私はお伺いするわけですが、これだけ罷免権までも発動できる委員というのは、他にそう容易にあるものではないと私は存じます。そこでそういう人が、今早稲田政務次官のおっしゃるように、どうも万全とは思われない、しかし事ここに至ったからということでは、なかなか全体の了解を得るにも私どもとしては困難だと思うわけですけれども、それをあえてこの機会に、どうしても人をかえずしてやらなければならないという大きな理由がございましょうか。 それから第三の質問は、先般問題になっておった十六条の関係からいたしまして、つまり「教育、文化、科学、産業その他の各分野が公平に代表される」と、こういう既定があるのに、ここに代表されている人物はないじゃないかということが指摘されて、それに対する適切な答弁がないところにつかえたのでございます。私かりに今度の三人と、現在その職にあるところの五人の方をすっと調べてみましたところが、全部が産業界の代表ではあるけれども、他の代表では一つもないという結論にならざるを得ません。たとえば北海道地区の伊藤豊次君は伊藤組の社長、以下本職だけを申し上げます。俵田明君は宇部興産の社長でございます。西彦太郎君はホテルテイト取締役で、国際観光の取締役、ホテルラクヨウの会長、それから福田虎亀君はは熊本興発の社長であり、矢野一郎君は第一生命の社長である。今度の遠藤君は東北電通興業株式会社の社長である。佐々木長治君は伊豫鉄道の取締役、四国電力の監査役、三輪常次郎君は興和紡績の会長、興服産業の会長、名古屋ビルディングの社長、名古屋観光ホテルの会長、こういうのがみな本職でございます。 こういうふうに、今度任命しようとする者以外を全部とらえましても、この第十六条の定むるところの教育、文化、科学、産業、このうちの先の方の三つ、教育、文化、科学というのを先に並べた一つの意思というものは、私はいわゆる独占事業ともいわれる放送でございますので、そういうことに、よりウェイトを置いて勘案しなければならないというので、教育を持ってき、文化を持ってき、科学を持ってきた、そうして産業の方はあとに持ってきたという意思が私はあるのじゃないかと思いますが、それらのことを全部通じて一つも考慮されておらない。こういうことは一体いかがなことを意味されるのでございますか。 それが今度出したのだから、どうもこの際はということになれば、孫子末代までこのままで行ってしまう気がいたしますけれども、その点どうお考えになりますか。三点御質問申し上げます。
○政府委員(早稻田柳右エ門君) それぞれまことに適切なお言葉をいただきまして感謝いたしておりますが、ただいまお尋ねの第一点は、いずれも適切でございまして、お説のような面に該当しているものはございません。 それから第二点につきましては、今までにそういう段階にあったことはございませんので、今後もそういうことのないようにと存じている次第でございます。 それから第三点の十六条につきましては、お説の通りでありまして、全く返す言葉もございませんが、先ほどもちょっと触れましたように、地域的な制約等ございまして、地方等においてはなかなかその専門的な人を得ることが困難な面等もございまして、この条項にぴったり当てはめることを得なかった点は、まことに遺憾に存じておりまするが、由来この条文は、私ども漏れ聞くところによりますと、戦争直後に占領軍の方から持ってきたものをそのまま翻訳したというような、状況であったと聞いておりますが、これがこの東京附近でございますれば、ぴったり当てはまる人も多数あらせられるわけでありますが、地方においては困難な点等ありまして、広義の意味で選任をさせていただき、そうして専門的なことについては番組の審査会等もございますので、そういう面で勘案してやっていただき、調節をとっていきたい、こんな気持で従来やってきておりましたので、今回のような御質疑をいただくような結果になったわけですが、来年度は一つ慎重にお説の点を勘案いたしまして、最善を尽して教育、文化、科学、産業その他のそれぞれの分野がはっきりいたすように、責任をもって手配をさしていただくことを重ねて申し上げまして、御了解をちょうだいいたしたいと存じます。
○松岡平市君 どうでしょう、いろいろありましょうがね、ちょっと速記を……。
○委員長(郡祐一君) 速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(郡祐一君) 速記を始めて。 本件に関しては、これを次回に留保いたしまして、本日はこれをもって散会いたします。 午後三時四十二分散会