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22回国会衆議院1955/06/30

農林水産委員会 第32号

発言数
19
登壇者
5
会派数
3
開催日
1955/06/30

会議録

綱島正興自由党

○綱島委員長 これより会議を開きます。  愛知用水公団法案の審査方法に関してお諮りをいたします。本案は昨日の政府の提案理由説明で明らかでありますように、木曽川水源の水資源の利用の高度化をはかり、食糧その他農産物の生産の増進に資するため愛知用水公団を設立いたしまして、名古屋市東方の平原及びこれに接続いたしまする知多半島一帯の農地の開発、畑地灌漑等を行い、あわせて飲料用、工業用水の供給、発電等の大規模な総合開発を行おうとするものでありますが、この法案の審査のために、具体的に法案の審査に入るに先立って、現地の実情を親しく委員会において調査をいたし、本地域が果してかかる大規模な開発に適するかいなか、また一方この事業によって一部農林水産業に不利益を受けるものも生ずるやに考えまするので、これらの点の処置方等も現地を調査し、かつ現地の声を聞く必要があるかに存じますので、それぞれ現地調査のために本委員会より委員を派遣いたしたいと存じます。つきましては、この関係地域の調査のため、議長に対し委員派遣の承認申請をいたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

綱島正興自由党

○綱島委員長 異議なしと認めまして派遣することにいたします。  なお派遣委員の員数及びその選定、派遣の時期その他の諸手続等は委員長において取り計らいたいと存じますが、御一任願われましょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

綱島正興自由党

○綱島委員長 ではその通り取り計らうことにいたします。     —————————————

綱島正興自由党

○綱島委員長 引き続きこれより農業協同組合の事業運営に関する問題について議事を進めます。この際佐竹新市委員より発言を求められております。これを許します。佐竹委員。

佐竹新市日本社会党(右)

○佐竹(新)委員 先般来本委員会におきまして信用農業協同組合連合会の事業経営の問題につきまして審議をいたしまして、ここにその審議の結果におきましての動議を提出いたしたいと思うのであります。その動議の案文を朗読いたします。    信用農業協同組合連合会の事業経営の是正に関する件   近来信連のうちには余裕金の運用面において系統機関たる農林中金利用の甚だ不良なるものが生じ、農村資金が農村外に流出する結果を招来しておるのみならず、其の経営の中心が余裕金の高率運用への偏向に走り、農村金融本来の使命を逸脱し、利殖機関の如き姿を呈するもののあることは、甚だいかんとするところである。   仍って政府は、これらの弊害を是正し、系統金融の健全性の確立のため、すみやかに有効適切なる措置を講ずべきである。    右決議する。     昭和三十年六月三十日       衆議院農林水産委員会 これが案文でございます。  以下この案文に対する趣旨の弁明を申し上げます。本委員会において信用農業協同組合連合会の金融の面についていろいろ審議いたしました結果、特に委員長よりも発言がありまして、広島県の信連をモデル・ケースとして諸調査いたしたわけでございますが、その結果におきまして、大体として問題点になりますのは、系統機関の再編成。一、金利態系の再検討。二、農林中金と信連との人的機構的関連。三、農村金融の二段制三段制の可否。四、中金支所と信連の重複。五、農村金融の自立の強化。さらに農業協同組合法、農林中金法を再検討する必要があると思うのであります。それから指導体制の明確化、中央と地方との関係、農林省と大蔵省との関係、農協中央会組織の強化と農協の民主化、これらは今後農林省当局においても十分に検討される必要がありはしないかと思います。  御承知のように農村の金融は全く行き詰まって参っております。地方財政あるいはわが国の特異性とも言われる風水害、ひょう害、これらことごとく農村の大きな犠牲の上に行われておりまして、金融はますます逼迫して参る状態であるのでございます。こういう際におきまして、農村の金融には何といいましても信用農業協同組合連合会の持ちます特異性というものは大きな役割を果しておるのでございます。そういう面におきまして、この信用農業協同組合連合会が全く利殖機関たる状態であって、農村の金融ということには一顧だに顧みていないようなことでありましたなれば、これは信用連合会としての役割を果していないという結果になるわけでございます。特に調査の対象といたしました広島信用連合会のごときにおきましては、全く系統内預金が全国でも一番下位にあるということで、単位農協においては九五%以上の預金がなされておる、これが系統外へ利用されて特利かせぎの対象になっておるということは、本委員会におきましても明らかになった次第でございます。こういうようなことではとうてい農村の健全なる金融化の使命を果すことはできないと考えるのでございます。  以上のような趣旨によりまして、特に対象になりました広島県の信用農業協同組合に対しましては、農林省当局におきましても、かような役員構成、また農林省からたびたびの勧告があるにもかかわらず、これを一向に顧みない。なおかつ系統外預金をして特利かせぎを働いている。こういうような信連に対しましては特段の監督をされ、役員あるいは定款変更に対しましては、特に厳重なるところの監督をされんことを希望いたしまして本案を提出する次第でございます。何とぞ皆様方の御賛成をお願いする次第でございます。

綱島正興自由党

○綱島委員長 ただいまの佐竹委員の提案に関しまして御意見がありますれば、御発言を許すことにいたします。——御発言がなければ採決に入ります。  ただいま佐竹君の御提案になりました信用農業協同組合連合会の事業経営の是正に関する件を本委員会の決議とするに御賛成の諸君の起立を求めます。     〔総員起立〕

綱島正興自由党

○綱島委員長 起立総員。ただいまの佐竹君の動議は可決いたしました。  なお本件の議長に対する報告書並びに政府に対する参考送付方につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

綱島正興自由党

○綱島委員長 御異議なしと認め、さよう取り計らいます。  この際政府側より発言を求められております。吉川農林政務次官。

吉川久衛日本民主党農林政務次官

○吉川政府委員 ただいま佐竹委員の御動議によって信用農業協同組合連合会の事業経営の是正に関する件が提案され、御決議になったことに関しまして、農林省といたしましてはこれが監督指導の立場にありますが、いろいろと不行き届きの点等もございまして、本委員会の各位に格段の御配慮をわずらわしておりますことはまことに恐縮に存じます。今後ともこの御決議の御趣旨に沿いまして、遺憾のないように最大の努力をいたしまして、農林省としての監督指導の使命を十分に果し、各位にこれ以上御心配をかけないように、御配慮をわずらわさないように善処するつもりでございますから、御了承をお願いいたします。

綱島正興自由党

○綱島委員長 ただいま井出委員から発言を求められておりますから、これを許します。井出委員。

井出一太郎日本民主党

○井出委員 先ほど秋田県知事が見えまして、先般の東北地方一帯を襲いました豪雨の結果による農林被害についての陳情がございました。本件については当委員会よりすでに委員派遣の手続も了して、近々に出発されるわけでございます。農林省の方においては、この被害についての報告をどの程度に集めておられましょうか、この機会に政務次官より伺いたいと思います。

吉川久衛日本民主党農林政務次官

○吉川政府委員 農林省からは調査班を編成いたしまして、すでに三名現地に急行いたしまして目下調査中でございます。

中村時雄日本社会党(右)

○中村(時)委員 昨日本会議でこの問題に関し、緊急質問まで行なったような状態であります。その際に中間報告として問題がある程度提示されるものであろうとわれわれは思っておった。そこでお尋ねしたいのは、その特急をもって調査に行かせた三名は、一体いつごろ行かせたのです。

吉川久衛日本民主党農林政務次官

○吉川政府委員 ちょっと出かけた時間はつまびらかでございませんが、一昨日出かけたと思います。

中村時雄日本社会党(右)

○中村(時)委員 それは非常に怠慢だと思うのです。この問題が起りまして、すでに建設省あたりでは、早や中間報告を作成してちゃんと提示され、昨日の本会議に発表しておるのです。大体の推定あるいはまたその中間報告というものはいつだってわかることなんだ、あれからもう何日たっています。そういうことに関して常に農林指導というものはおくれておるということのそしりがあるわけなんだ。このことに関してだけでなくて、今後とも問題ですから、十分賢明なる政務次官がいらっしゃるのですから、部下を督励して、そういうことの遺憾のないように今後は十分注意されるようこれは重ねて注意申しておきます。

綱島正興自由党

○綱島委員長 委員長から申し上げておきますが、今朝農林省に電話をかけまして問い合せましたところ、ただいままでわかっておるのは十六億ばかりわかっておるという答えでございました。

吉川久衛日本民主党農林政務次官

○吉川政府委員 各位も十分御案内の通り、農林省には出先機関に統計調査事務所を持っておりまして、そこの調査の状況等も本省としては期待をいたしておりまして、それによって調査班を編成するという段取りになりましたので、建設省よりはあるいは出発がおくれたかもしれませんが、十分御指摘のように、ごもっともなことでございますから、今後は格別注意をいたすつもりであります。

中村時雄日本社会党(右)

○中村(時)委員 今あなたのおっしゃった統計調査事務所の活動でき得る範囲というものは、予算の上で非常に限定されておる。こういう不時の事故の統計調査事項というものは非常に重大だと思っておる。それに今度は凶作が追いかけてくる。しかるに予算は五千万円しかない。そこでこういうものが活動でき得るようにするのが、党を代表される賢明な政務次官の手腕であると思っておる。賢明なるあなたは、そういうところまで気をつけていかなければならない。実際統計調査事務所は仕事が多過ぎて困っておるのです。だからよく活動ができ得るようにして、不時の事故のときには速急に、派遣されなくてもやり得るようにして置いてあるのですから、それだけのエキスパートを養成するように大いに努力を願いたいということです。

綱島正興自由党

○綱島委員長 本日はこれにて散会いたします。  明日は定刻より委員会を開きます。     午前十時五十七分散会

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