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22回国会衆議院1955/06/23

議院運営委員会図書館運営小委員会 第3号

発言数
65
登壇者
9
会派数
4
開催日
1955/06/23

会議録

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 それでは図書館運営小委員会を開きます。  きょうは図書館の方へ二、三聞いて、それを参考にしたいので、はっきりした御答弁を願いたいと思います。それは当委員会だけでなく、議院運営委員会としても、考慮しなければならない重大な問題を含んでおるのであります。従ってはっきりしたお答えを願いたい。  最初に、私からお伺いいたします。調査立法考査局では、従来専門調査員級でなく、むしろ調査員以下の下部職員が不足しているため、それで業務の運営に支障があるというふうにも聞いておったのです。今回の要求は、専門調査員級の増員ということだけになっております。果してこれで目的を達するかどうか、果してこれでプラスになるかならないか、こういう問題をまず第一にお伺いしたい。

中根秀雄国立国会図書館副館長

○中根国会図書館副館長 国会奉仕を重視するという意味におきまして、立法考査局の機構がさらに増大することは、可能な限りもちろんけっこうでございます。その一環として、その調査に当るものがふえるということは、当然必要になって参ります。ただし、この人員あるいは組織の中におけるバランスが必要であり、また職員が働くためにいろいろの諸経費、諸条件がかなえられる場合におきましては、増員することはプラスになるわけでございます。それがかなえられない場合におきましては、プラスにならない、こう考えます。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 この問題は、御承知のように下部職員が伴わないときには、完全な調査を遂行するのに支障があるというわけでありまして、お手元に配ってございます「調査立法考査局、利用の手引き」の七ページに、組織と人員の配置の表が載っております。それぞれ分野をできるだけ専門的に担当いたしますために、これだけ多くの部課に分けてございます。しかし、その表の一番下にございますような人数で、四名から五、六名、せいぜい多い課でも十二名ということでございます。この程度では指定された時期までに調査の回答を出すことは、とても困難であります。従って、むしろこういった下部職員の方をましていただきたいということをお願いしておったのであります。専門調査員級だけでプラスになるかどうかの点でありますが、人選については、両院におきまして選考の上、図書館の方に御推薦いただくことになっております。この選考の際の条件について、大体三点の希望条件を出してございます。一つは、常勤者であることであります。第二点は、ただ調査員以下の調査について指導に当るだけでなく、みずから筆をとって調査の成果をまとめ、リポートを書く能力のある者。第三点は、少くとも一方国以上の外国語に通暁していて、調査いたします場合にこれらの外国語の資料を駆使する、場合によっては翻訳等もいたす。これは現在立法考査局の専門調査員もやっておりますので、こうした三つの条件を具備する者の推薦を受けることになっております。従ってこれら三つの条件が具備され、今副館長からも申しましたように、これにやはり事務費その他の経費、場所等が伴います場合は、現に図書館にも専門調査員がありますが、それだけではカバーし切れない専門の分野もあり、委員会との連絡も思わしくいかないので、従ってそれらの専門家が入りますことは、調査事務の遂行上プラスになる点もあると、かように考えられます。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 現にいる専門調査員とこれから入ってくる専門調査員は、どういう業務を担当するかということと、また入ってくる職員の人員をお知らせ願いたい。  それから両院で七名ずつということに定めたのは、何を基礎にして要求されたか、またそれを承認をしたかという理由について伺いたい。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 第一点の御質問にお答えいたします。専門調査員の果しております役割につきましては、同じく「利用の手引き」の中の十一ページの終りから、十二、十三ページにかけて、目下調査中の事項名をも掲げて説明してございます。調査員以下の職員が調査をいたします場合に、困難な問題、あるいは意見を求められる場合、価値判断を伴うような調査につきましては、専門調査員が指導をする、またみずから調査にも当り、法案の起草にも当る、みずから筆をとって調査したものを局の刊行物に発表していくということもやっているのであります。しかし、これらの現在の専門調査員だけで両院の常任委員会における議事の経過をフォローいたしまして、論議の要点を把握して、その結果を調査に役立たせるということはできない状況でございます。従ってこのたびの両院合して十四名の高級職員の転入を機会に、従来の専門調査員と今度入ってくる人とを一括して、現在の業務のほかに各常任委員会の審議の経過をフォローし、マスターするという役目をもあわせて担当することとする。従って現在の図書館の専門調査員も、これらの委員会に関する業務を同様に担当するわけでありますが、当分のうちは、適任者であるということで、今度入ってくる高級職員が一応委員会担当の職務を持つわけであります。同時に新しい職員は、局本来の調査業務にも当ることになります。  第二の御質問については、両院それぞれ七名ということになりましたわけでございますが、両院の委員会のうち、専門員のつく委員会が十四ございますが、その委員会に一名ずつお残しになるということになりましたので、あと相当な数の専門員があぶれてくる。もしもこれを多数転入いたされました場合にどういう結果を生ずるかと申しますと、非常にトップ・ヘビーになります。しかも今回の場合のように下部職員を伴わない場合におきましては、今後の統制等も困難になりますし、機構的にも不自然であるということから、ある基準によって線を引いていただきたい、この線を、一案としては、常任委員会の審議を把握するという観点から、両院それぞれ十四名ずつというようなことも考えられますけれども、合計二十八名ではあまりに多い、むしろ先ほど申しました選考の基準に照して厳選して、両院から七名ずつにする方がよいではないか、そして共通の両院の委員会にその人が一応出席する、ダブって両院の同種の委員会が開催される場合には出席は不可能であるけれども、その場合には、あるいは速記録や情報によって補うこととし、一応共通の委員会に一人の職員が当るということでいこうというので、七名ずつという数が妥当なものとして出てきたのであります。これは事務局の方にも伝えて、両院の委員長の御了解も願うということにいたしたわけであります。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 御承知でもありましょうが、今度の常任委員会の整理統合について、その幅をどうするかということと、調査立法考査局の拡充という考え方がここにあったわけであります。そこで、これだけの拡充を要求することになると、相当大きなものになってくるが、三十一年度の予算というものは、この大幅の要求をする必要があるかどうか、それについてあなた方の方で大蔵省に対する確信がありますか。どういうふうな構想を持っておられるか、その点を伺っておきたい。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 この調査立法考査局の大幅な拡充につきましては、実は数年前から大蔵省に対しまして相当の努力を継続して参りました。御承知のように、第一回の両院の渡米議員団の勧告によりまして、アメリカの議会図書館の立法考査局のごとき充実した内容を持ち、機能を果させたいというようなお気持から、両院議長に対して勧告が出されました。この勧告案に基いて昭和二十六年度の七月から施行されました予算におきましては、従来六十名でございましたのを約二倍に増員されました。そのとき、実は三倍の百八十名案を出したのでありますが、二倍だけにとどまったのであります。そのとき、実は人員はふえましたけれども、事業費はほとんど伴わない。従ってその次の年度におきましては、人員もやはり必要性を強調して折衝いたしましたけれども、事業費に重点を置いて交渉して参ったのであります。従って、当時事業費は、ややふえましたものの、微々たるものでございました。その後も、この「利用の手引き」にいろいろ書いてございますように、少数の人間で、たとえば農林課を例にとってみますと、課長以下五名で肥料、飼料関係、食糧関係、林産関係、水産関係、畜産関係等、いろいろな問題、いろいろな種類の調査の依頼を受けて右往左往しているような状況でございます。従って、とてもこれでは迅速に回答するわけにもいかないし、内容の不完全さを免れないということで、大幅の人員要求をその後開始いたしまして、昨年度は七十六名の調査員以下の要求をいたしております。しかしながら、時局柄財政緊縮の必要から、これがなかなか実現しておりません。昨年度におきまして、国会図書館のほかの部局におきまして廃止になりました課の課員五名が振りかえられたこともございますけれども、当時の図書館運営委員会の拡充決議にもかかわらず、その希望を達し得ないという、まことに情ない状態であります。こうしたことにつきましては、この局をしてもりもり活動させ、国会の審議に役立たせるという国会の御要望に沿うためにも、この委員会の強力な御支援をお願いしたいと存じます。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 そこで局長に伺いたいのは、今例をとってのお話ですが、第一回の拡充の場合、二倍に増強された、第一回目には事業費というものは認められなかったけれども、第二年目からこれを認められてきたということであった。今度は事業費が伴わなければ、身動きが一歩もできなくなりますか。このときは六十名の者が二倍になったという。そのときの状況というものと、大きく異なったという点だけをあなたは考えておられますが、こういう点について、事業費というものが今申されたように非常に大きく膨張をしていきますから、これに対しての大蔵省との折衝というものに対して、あなた方もまたしかりであろうが、私たちこれを行わしめる議院運営委員会としても、またわれわれ小委員会としても、これは見のがすことのできない大きなことになるのですが、これらに対して事前に大蔵省等との打ち合せをやっておりますか。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 このたびの国会法改正に伴う常任委員会の職員の転入ということは、もうすでによほど前から大蔵省も承知しております。そうした動きがあるならば、振りかえと申しますか、腹の痛まない程度においてやりたいという気持を持っておることは、よほど前から察せられております。同時につけ加えますと、先ほど事業費についてお話がございましたが、十四名の大物クラスだけになって参りますと、実はそれらの人々が委員会に出ます関係で、もっと調査処理件数がふえて参りますのみならず、これらの職員が書きましたものを印刷にする費用とか、あるいは局員が委員長からの依頼で委員の随行を命ぜられたことも従来ございますので、そうした場合の旅費の関係とか、こういった事業費を必要といたします。人員につきましては、つり合いのとれた、バランスのとれた職員の構成に持っていくことが必要となって参ります。来年度の予算におきましては、事業費も同様でございますが、調査員以下の職員の相当大幅な人数を要求したいと思っております。一応の構想を申し上げますと、ある委員会にかかった問題について依頼される場合に、立法考査局のどの課に頼めばよいかということを明確にするためには、できますならば、委員会ごとに課を作りたい、今お手元の機構図にございますように、便宜上細分してございまして、政治部、経済部、社会部と分け、この調査関係の部の下に十課を作っております。そのほかに、調査関係でない課が四課ございますが、この課の構成を整備し、名称等も委員会に関連のある名称にいたしまして、その下に課長以下ある人数を配置したいのであります。たとえば、この中の経済部の一般経済課というのは、課長以下五名の者でやっております。一般経済課の下に一般経済係、商工貿易係、鉱工係、運輸通信係、電力係と分けてございますが、これに割り振る人数がないのでございます。従ってそこにおります職員が、実は互いに他の係員を兼ねまして、一人の者で二役、三役、五役ぐらい持っておるのであります。しかも、必要な資料の収集から依頼される議員との折衝連絡、その他の事務のためにも、かけずり回っているのであります。できましたら、一つこうした委員会別の課を作って、そこに常時勉強して準備しておることのできる程度の人数を配置したいと思います。そうなりますと、常時外国の例を前もって調べておいて、国会の審議に役立てることもできるわけでありまして、機構についても今検討中でございます。いずれにしても事業費と人件費を大幅に要求いたしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。このたびの専門員の整理によりまして、私の計算では、衆議院だけでも十九名の専門員が結局整理されることになりますと、年間人件費が一人百万円といたしましても千九百万円という国費が節約になる、こうしたこともできましたならば大蔵省にもお話して、努力いたしたいと考えております。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 十月一日から事実上の転入ということになれば、来年の三月までを予定して受け入れて、機能の発揮をさせることを当然やらなければならぬが、この点はどうですか。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 この点につきましては、先ほど申しましたような条件を具備したりっぱな方がおいでになりましたならば、今までカバーできなかった分野、たとえば建設、通信、電気の面等もこれでカバーできるという面がございます。従来の専門調査員で果し得なかった役割を、これらの方々に期待いたしたい、そうして調査員以下との結びつきも考えまして、調査員の指導、あるいはみずからのリポートの作成等にも当っていただくわけでありますので、本格的な活動は、来年の予算要求の実現を待つとしても、それまでにもあとう限りプラスになるように努力いたしたいと思います。

青木正自由党

○青木小委員 これは内容によっても、委員会によっても違うのですが、専門調査員を十四名増加する、それに伴ってどのくらいの下部の職員が必要になってくるか、およその見当でも伺いたいと思います。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 去年はこうした動きがなくて、すでに七十六名という不可決な最小限度の要求を出してございます。精密に業務量の増加、質的な検討をして、これは理由書を付して要求して、ございますが、こうした大物クラスの転入があったからといって、昨年度の人員要求をそう大幅にふやすということも諸般の情勢上通過する見込みはないので、大体昨年程度の人数をつかむべくやっております。

青木正自由党

○青木小委員 さっきの話で、課を充実して国会の常任委員会に対応するようなものになるようにいたしたいというお話だったのですが、そうすると、課長クラスの方はどうなるんですか。現在の課を再編成するのか、あるいは専門調査員の方へそれぞれ担当を持たせるのか、どっちですか。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 新しい専門調査員は、図書館の現在の専門調査員と同じように、調査のための最高スタッフといたしまして、マネージメントの面は関与しないものとし、その方は部長、課長でやっていく方がよいと存じます。常任委員会と関連をつけた課の編成と申しますか、これは何も今の委員会の通りに作らなくても、比較的依頼調査の少い委員会につきましては、二つの委員会を統合した形のものにすることもできますので、課長もあるものは兼務としてやっていくということも考えられます。しかるべく検討いたしたいと思います。

青木正自由党

○青木小委員 理想案はいろいろあるでしょうが、さしあたりやるとして、どのくらいの最小限度になってきますか。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 三十一年度の予算についてですか。

青木正自由党

○青木小委員 今年度のさしあたりの問題です。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 お答えいたします。今いろいろな場合が考えられまして、まだ決定していないようでございますが、衆議院並びに参議院の事務局から聞いておるところによりますと、三月末までは従来の専門員としての身分が続き、事実上局の方で業務を担当してもらえるということになります。いずれにいたしましても、この十四名は場所を借り、机を借りておっただけではお茶をくむ者もいないという状態で、やはり少くともお茶の世話なり、それから官報、新聞、議案、その他の資料の配付ということもございますので、ごく遠慮した最小限度、アルバイトでもよい、給仕でもいいから、両院から二名ずつという要求を持っております。経費を分けてもらわなくても、事務上使わせてもらえばよいわけです。これは事務局にはいろいろ直接お願いしております。  それから事業費につきましては、先ほども申し上げましたように、十四名の人々は自分でお書きになるわけです。そうすると、その書いた調査成果を印刷して、議員の方にお配りする必要がある。ところが今、局の印刷費は非常に少うございます。専門調査員並びに調査員以下の書きましたリポートそのものが原稿用紙のままで積まれておりまして、日の目を見ない状況でございます。従ってこのたびの転入を機として、三月末まででも、こちらにも配っておりますレファレンスという月刊誌をもう一冊ふやしまして、これに実のある調査研究を書いていただく、これが大した額ではありませんが、ある程度出て参ります。すなわち印刷費でございます。  それから旅費であります。このたびの転入によって旅費の必要が生じるということはおわかりにならないと存じますが、従来委員長あるいは委員会からの依頼によりまして、委員が調査のために出張されます場合に、出張報告などを書かせるのに便利だから、ついてこいという命令のあることがございます。その場合には、局の旅費の許す限りは出しますが、少い場合ほお断わりしたこともございます。ある場合には、関係のある省から旅費を借りまして出張をさせたこともございます。従って今度二名の方が一名ずつになれば、いろいろの関係でそうしたこともあるのじゃないかと考えますが、その場合に使わしてもらいたい旅費のことも計算いたしております。  そこで額にして申しますと、先ほどのアルバイト費あるいは給仕費、印刷費、旅費を合せまして、両院で百万円程度、一院で五十万円程度のもの、これは経費の振りかえをお願いするわけではありません。そうした印刷などが事実上できるという形をとっていただけるということになれば、私の方ははっきりすると考えます。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 事務総長、これは三月まではこちらの方で責任を持つわけですかね。

大池真事務総長

○大池事務総長 そういうことです。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 そうすると、今の局長が何とかしてくれないかという給仕給はどうですか。

大池真事務総長

○大池事務総長 局長から二名くらいの者と、三月までにでき上ったものの印刷費を回してくれということですが、われわれの方では印刷費がないというわけじゃないですけれども、衆議院の予算でやることになるならばできます。けれども大蔵省との今日までの打ち合せでは、こちらから転入をされる者が七人あるいは八人あるとして、その者の俸給は、本人にくっついた俸給費だけは、移入という形で、あなたの方に身分を移して支払っていただくまでの了解はついている。それ以外のそれに関連するいわゆる事務費に当るものの移入は、法律的に不可能だということで了解できない。そこで問題は、あなたの方でそういう印刷が出た場合には、それを図書館のレファレンスという名前で出そうが、衆議院の方の名前で出そうが同じで、議員さんにそういう一つの知識を取り上げていただけばいい。そういうことで、委員会との関連で調査したものがあれば、それをいただいて、こちらの予算の範囲で出し得るならば出す、出し得ないものは来年度の予算で出すという、これより以外に手はない。でき上ったものを議員さんに配る方法はつきます。予算はどちらから出してもそれはできると思いますが、給仕の二名についての問題は、われわれの方では、本年六月一ぱいで行政整理をしなければならぬ者が十六名あるわけです。そして前年度十九名やって、それの補充はできないわけです。行政整理ですから、補充できない人がやめてくれればいいけれども、補充しなければならぬ仕事にタッチしている者がやめているわけで、ありとあらゆる人間を含むわけです。しかも給仕のごときは絶対にないのです。実際に困っているのです。それで今度そういうものを、現実にどの部屋を差し上げて、そこでどうということを現実に即していただかないと、向うへ行ってしまったあとお気の毒だから、できるだけはしますが、実際庶務の方に話しておりますけれども、そちらの方に二名だけだれとだれを回すという余地はないのです。できるだけやるように話すといっても、どうにもならぬという状況であります。

青木正自由党

○青木小委員 十四名行くが、事業費は全然ないというわけですか。

大池真事務総長

○大池事務総長 人件費はできますけれども、それ以外の事業費というものは、現実にはないのじゃないですか。旅行するとか何とかいうなら別問題ですが、そういうもの以外のもので、三月までの間のものはないわけです。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 お答えいたしますけれども、給仕でも、アルバイトでも、実際使わせてもらうということと、印刷費は今申し上げました程度でありますが、それと命令がありました場合の随行する旅費、その三月までのものがないと……。

大池真事務総長

○大池事務総長 随行するといっても、あなたの方の職員が随行するということですね。衆議院の人を連れていくというなら話はできるのでありますが、図書館の人を連れていって、その旅費ということはできないと思います。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 こちらでは何としても予算がないからといって断わっても、それじゃ農林省の予算で出すから、農林省関係のところに行くという例も今まであることだし、連れていけば書くのに便利だということもあるので、万やむを得ない場合には、これは両院で適当に……。

大池真事務総長

○大池事務総長 その場合には打ち合せて、できるだけやるより仕方がないと思います。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 関連いたしまして……。実際人件費だけは移入になって、あとは全然下の者についてはアルバイトも給仕もつかぬ、こういうことになりまして、これで三月までいきますと、最悪の場合には、大蔵省から、今までそれでやれたじゃないか、それでやれたんだから、今度からその下の者がなければいかぬということはない、それで済んでいるじゃないかということで、来年度予算の拡充がますますむずかしくなる。そこで次のような折衝が可能であればと思います。何がしかの専門員の整理によって国費が浮くわけです。本来からいうと、そのときに、もし各常任委員会から下部職員を希望通りちょうだいできないとすれば、何かそのものをリザーヴして置いてもらって、来年度はこれを回してやるという言質を大蔵省から取っておけばいいじゃないか、そこに一本手を打っておこう。それから、三月末までの人員の増加になりますが、給仕クラス四人くらいでありますけれども、何かこの際十四名の移入に伴って、新しくそれを認めさせるという折衝を大蔵省とする必要がある。この二点ぐらいは、ぜひ事務局にもお願いいたしたいと思います。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 この委員会で決議をしておこうじゃありませんか。たとえば、明年の三月までに要する補助員、印刷費、旅費等については、しかるべく考慮を払うということ、明三十一年度の拡充予算要求については、強力にこれを推進する必要がある、この委員会で認めるというくらいの要求をしようじゃないですか。こっちはうちうちと同様なんだから、もしどうしても必要だというときには、何とかして方法を考えて、来年の三月くらいまで考えておくということは、衆議院としては、うちうちではあるけれども、内容が違うからそうはいかないということもあるので、今申し上げたようなことを皆さんに諮って、決議事項にしておく方がいいのじゃないかと思いますが……。

青木正自由党

○青木小委員 やりくりは本年だけで、いつまでもやりくりでやれということはできないと思います。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 そこで、いかがですか、今のようなことに賛成してもらえますか。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 今までの経緯は私はわかりませんので、議事進行上じゃまになるかもしれませんが、専門員十四名は向うへいくわけですね。

大池真事務総長

○大池事務総長 十九名がやめることになりますが、そのうち七名だけ行きます。参議院からも七名、衆議院からも七名で、計十四名です。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 その十四名の人は、図書館の方ではぜひ要るという人ですか。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 ぜひという意味は、こっちのぜひにもなるわけで、専門員制度を置いて、立法考査局の方で議院全般の立法に対して大いに役立ってもらいたい、こういうことなんです。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 役立つものを、どうしてやめさせなければならないのですか。この間の運営委員会でも専門員の話が出ておったが……。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 今申しましたように、要するに立法考査局というものがありまして、そこであらゆる資料がそろっている、委員会で立法するにしても、一応立法考査局にすべての資料を出してもらわなければならない、そういう場合、立法考査局の方でやっていただければ、二重の手間が省けるという考え方です。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 それなら意味がわかるのです。議院の問題を図書館でやるということなら意味がわかる。図書館の方でそんなに要らないものを、私の方も要らないからお願いしたいというふうにも聞えたものですから……。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)小委員 代議士の数をそう減らすわけにもいかぬのと同じですよ。四百六十七名を三百人くらいにしてもいいという議論もあるが、そうもいかぬということと同じですよ。

青木正自由党

○青木小委員 考査局の方は、多ければ多いほど多々ますます弁ずる、それだけでは困る。それでいろいろ下の方がなければならないわけですね。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 そこで松澤さんの御意見もわかるが、これだけを拡充強化しようということではだめなんです。手足となって働く人をどうするか、調査員はどうしてくれるか、こういう問題が残されているのです。それと、事務費をどういうふうにやってくれるかということなんです。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 池田さんが言われる国会議員四百六十七名の数を減らすわけにもいかぬということは、これは法律によってあるわけですが、これは……。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)小委員 法律にはないけれども、専門員制度というものがあって、それは法律によってきめられているわけで、それを今度改正するに当って、根拠をそこにおいたわけなんです。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 こっちの制度が解消したから、あっちにやらなければならないということはないわけでしょう。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)小委員 そういうふうに改正になったんです。

荻野豊平日本民主党

○荻野小委員 先ほど、手足がなくて困るということですが、この予算措置に対して、ここで決議をしておく、これについては図書館の方のお考えもありましょうが、先ほど申しましたようなことで、今委員長の言われたように、ここで一応決議しておくことはどうですか。それと、その点こちらの決議だけでなく、一応大蔵省の責任者に来ていただいてこの経緯を話して、認証を求めておく必要があるんじゃないですか。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 私もその通りだと思うのです。しかし決議とかあるいは申し合せということは、どうしてもこれは必要だから、そうしなければならないということを各党が認めた上での決議であり、申し合せである。そうなれば強力なものだと思うのです。大蔵省も当然これは認めなければならないと思うのです。さらにもう一段念を押して、荻野さんがおっしゃるように、大蔵省の出席を求めてこの事情を把握してもらって、その上の考慮を来年度予算にすべきであるということになれば、なお一そう裏づけとしていい方法だと思います。ですから、ここで決議をしておきまして、次回の会合の場合に大蔵省からの出席を求めて、より一そう強く要求するということにいたしたいと思います。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 今のことには賛成ですが、どうもわからないからお聞きするわけです。こっちで首を切って、向うへ奉職させるという法があるのですか。

大池真事務総長

○大池事務総長 法じゃないのですが……。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 それでは向うに使っていただこうということじゃないですか。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)小委員 それは、各党の話し合いできまったんです。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 それじゃ法じゃないですね。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)小委員 法律そのものじゃないけれども、国会法改正に伴って、そういうことにしたわけです。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 あなた方は何でも知っているが、私たちはわからないからお聞きしたわけなんです。

大池真事務総長

○大池事務総長 ちょっと私から御説明しますが、図書館の立法考査局の方で人員が足りないから、もう少し人員を増してくれという要求が毎年大蔵省に出ているわけです。しかし大蔵省としては、全般的な振り合いもあるから、そこだけふやすわけにいかないというので落されるわけです。一般の行政整理をする場合に、立法考査局だけふやすというのはおかしいじゃないか、立法考査局で専門調査員をふやすと、調査員が足りないから、それをふやしてくれということになるのでできない、そういう関連性もあって落されてしまうわけです。しかし立法考査局として、どうしてもほんとうに動くためには必要だというわけですが、たまたま衆議院の方で専門員の制度が変って、十九名が余ってしまう、制度改革によってそれは廃官になるわけです。従って、どうしても十九人やめなければならない。その十九名の中で、考査局の方から見て、今かりに定員がふえておって採りたいというときに、当然選考に上るような優秀な者で、やむを得ずやめていかなければならぬという者がある場合には、適当と認める者をできるだけ多く採りたい、今度両院で急に要らないということに対応して、十四名程度の者は振りかえて採ってもらいたい、こちらは十九人の中の七人ぐらいでありますが、その範囲内で、七人くらいは振り向けるということになれば、大蔵省としても一応認められるという内相談の結果、それだけは容認してもらったわけです。そうすると立法考査局の方で採ってくれれば、今定員がかりに十四名ある、その程度しか採れないので、それはふるって採ってもらうわけで、先ほど申しましたように、三条件を満たされるような人を採る、そういう頭ができれば、来年はまたふやすという政治的含みで、またこちらで余った人を救済しようというような意味もあって、向うへ持っていってもらうという折衝ができたわけであります。しかし法律的には、どうしても向うにその人たちを突っ込むという権利はないわけです。

松澤雄藏日本民主党

○松澤小委員 わかりました。

栗原俊夫日本社会党(左)

○栗原小委員 これは予算を立法考査局の方に渡して、適当に採れと言えば向うが採るわけで、そういう条件に合ったから採るというわけでしょう。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)小委員 それは事実、法の精神としてはそうです。たとえば首切ってしまって、金をやるからお前の方でそれを採れと言えば、それは一番すっきりするかもしれぬ。そういかないところが現実にある。僕の言ったのも、四百六十七人の代議士を三百人にしたっていいじゃないかといっても、そうはいかない実情にある。それは法というものの形において形成されている、そういうことを言ったわけです。

荻野豊平日本民主党

○荻野小委員 これは関連する事項でありますが、今の上級者問題に対して、手足がほしいというお話があったのです。そこで局長さんに伺っておきたいが、先般議運において、赤坂の図書館は非常にきたない、そうしてパンの食い散らかしがころがっているとか、ごみが散らかっておるとか、掃除が行き届いておらぬという御批判があったやに承わっておるので、委員長と私と松澤君の三人が行って現場を見て参りましたら、非常に掃除が行き届いてきれいになっております。批判の余地はありません。ただ赤坂の図書館に参りますと、三千あるいは五千の拝観者が一日にあるそうでございます。それが紙を捨てる場合もある、子供がキャラメルを食って、それを散らかすこともある、そこで最善の努力はしておるが、何しろ二人の掃除係だそうでございまして、非常に苦しい、これに対して何とか人の配置の心配をしてもらいたいということも関係者からお話がございました。これは今後の人員の問題もありますし、予算措置の問題もありますが、こういう点も今後お考えを願っておきたいと思います。

角倉志朗国立国会図書館参事(調査立法考査局長)

○角倉国会図書館参事 今お話がございましたが、調査立法考査局の方は赤坂にはございませんで、三宅坂の参議院寄りの場所にございます。赤坂離宮の本館の方のことにつきましては、副館長から……。

中根秀雄国立国会図書館副館長

○中根国会図書館副館長 先般赤坂離宮の方を御視察いただきまして、清潔にできているというお話でございますが、末端の人が非常に手薄でございます。たとえば、赤坂の方は旧赤坂離宮時代からの庁仕さんがおって、手塩にかけて掃除しているからあの程度に掃除が行き届いているのですが、御指摘の通り、非常に手薄でございます。将来予算的にもいろいろ配慮いたしていきたいと思います。ただし大蔵省との折衝におきましては、なかなか困難でございます。その点については努力していなかったことはないのでありますが、ただいまお話の、立法考査局の人員が充実した場合には、それらの点について考慮せよとのお話でありますし、末端の人の面につきましても、私ども十分努力いたしたいと思っております。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 それではここで一つ今申し上げた委員会の申し合せをおきめ願いたいと思います。案をちょっと読みます。   明年三月末までに要する補助員、印刷費、旅費等について大蔵省としかるべく協議の上、両院において考慮を払うこと。   明三十一年度の拡充予算要求については、強力にこれを推進することを認める。政府はすみやかに明年度予算に計上すべきである。  こういうことを結論としておきたいと思いますが、いかがでございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

長谷川四郎日本民主党

○長谷川小委員長 御異議ありませんから、そのようにいたします。  ほかに御意見ありませんか。——御意見がなければ、きょうはこの程度で散会いたします。御苦労さまでした。    午前十一時四十分散会

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