議院運営委員会 第48号
- 発言数
- 55 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1955/07/26
会議録
○中村委員長 それでは議院運営委員会の会議を開きます。 本日の議事は、お手元に配付しております通りでありますが……。
○山本(幸)委員 その前に官房長官がお見えですから、お忙しいだろうと思うので、先にお願いしたい。
○中村委員長 それでは官房長官が見えておりますから、官房長官に対する質疑をお願いいたします。
○山本(幸)委員 官房長官にちょっとお尋ねするのですが、実はお聞き及びでありましょうけれども、昨日中村委員長から、いよいよ会期も押し迫ってきたので、この際連日本会議を開いてほしい、そうして法案審議促進に協力願いたい、こういう強い御要望があったわけです。そこでわれわれ全部が同じ意見なんですが、もちろん法案の審議促進に協力を惜しむものではありませんし、連日本会議を開くことについても、これに協力するにやぶさかでない。この点は間違いありませんが、問題は、今日までの議会の経緯を見ますると、すでに一カ月も延びてきたわけなんです。そこでいろいろまた会期について、別段これといって明確な結論は伺っておりませんが、もしわれわれがそういうふうに連日開くことに協力するにやがさかでないときめても、会期をさらに延長されることになりますと、これは国民に対して済まぬことだと思うのです。実際問題として、相当世論も起きておりますし、非難も受けておるのです。国会の権威からいっても、そうすべきでないと考えるのです。そのために、実は私どもから特に与党側の意見を聞いてみたのです。そうすると椎熊委員から、与党側を代表して、要約すると、われわれとしても会期延長には反対だ、延長なんかすべきでない、従ってその意味においてもぜひ一つ本会議を連日開いてもらいたい、こういう趣旨だったのです。自由党の福永委員も自由党を代表して、同様の趣きを開陳されたのです。そこでわれわれ両社としては——これは自由党も含んでですが、それならば、結局会期を延長しないということを条件に連日本会議を開くことを認めましょう、こういう結論に実は昨日なったわけです。そこでこの際一つ、私はくだらぬことは言いたくないのですが、率直に言うと、会期が今日まで便便と延びたことは、あなたも御承知のように、政府の法案の提出等が非常におくれておった。七月の半ば初めまでそろわなかった。そういう経緯もあったので、これは政府の政治責任でもあるし、また今法案が遅々として進まぬ、そういうこともあろうけれども、一応与党側の意見、自由党側のそういう意見も開陳せられたが、政府は一体どのような意思を持っておられるか、この際あなたからその点を明確に開陳していただきたいと思います。
○荒舩委員 関連して……。ただいま山本委員からの御発言で、野党三派は、連日本会議を開くことについては、会期を延長しないという条件付でそういうことを承認したというお話ですけれども、条件ということは共鳴ができない。われわれとしては、なるべく会期を延長したくない、会期は延長すべきでない、こういう意思を持っておりますが、それを条件にして毎日本会議を開くということではなかったことを、御了承願いたいと思います。
○山本(幸)委員 それはその通りで、別段ここで決定したわけではございません。ただ、本件はそういう条件を前提とするものであるがということで、私は発言をしたのです。
○荒舩委員 趣旨はその通りですが……。
○中村委員長 それはあなたの方の希望意見であったというわけですね。それでは官房長官から御説明を願います。
○根本政府委員 会期の問題は、国会でおきめになることでありますことは、私が申し上げるまでもないことであります。政府といたしましては、ただいま御指摘のように、会期も一カ月延長になっておるわけでありますし、なお法案も相当進捗いたしておりますので、各党がさらに審議を促進していただいく会期内に法案の大部分を通過してほしい、でき得るならば全部と言いたいところでありますが、そういう希望を持っておるわけでございます。従いまして、ただいまのところ政府として会期延長をお願いするというような域にはなっておらない次第でございます。
○野原委員 今の官房長官の御発言ですが、私は、あなたはよくも正直におっしゃったと思う。その点私は敬服するのです。なるほど政府は、当初五月末までが政府の案であったと思うのです。そういうところから官房長官もそういう発言があったと思いますが、それが六月末ということになって、今度延長する場合には、何でも中旬ごろまでを政府与党が考えていらっしゃったように聞いておりますけれども、これは自由党の非常な協力によって三十日延長ということにきまった。それでも御承知のように法案が上らないのです。なかなかやれない段階になってきております。こうなりますと、政府が当初考えていた会期よりも二カ月も経過して、こういうような状況になった。なかなか法案の審議が遅々として進捗しない。こういうことについて、官房長官というよりも、むしろ鳩山内閣としては、国会に対してどういうふうな御反省をお持ちになっていらっしゃるのか、どういう責任を御痛感になっていらっしゃるのか承わりたい。二カ月も延長して国会がかくのごとき状態であるということを、政府はどう考えていらっしゃるか、お聞かせ願いたい。
○根本政府委員 会期が一カ月延長になって、なお相当数がいまだ通過しないということについては、われわれも非常に心を痛めておる次第でございます。これは政府の責任ももちろんでございますが、従ってわれわれとしましては、今後は十分に法案の整備等、あるいは国会におきましてできるだけ早期に法案が提出できるように、今後一段と努力すべきであると反省しておる次第であります。
○野原委員 この問題は、実は相当国民から非難も受けておるわけです。だらだら国会だといって、そういう面から国会に対する批判も、最近評論界その他もいたしておる。そこで私は、やはり責任のある政府、それを代表した官房長官からなおお聞きいたしたいと思うのですが、政府の責任ももちろんである、このように申されたのですが、一体どういうところに政府の責任があるのか、政府の責任をあなたは御反省なすっていらっしゃるか、その政府の責任とは具体的に何であるか、そこを一つお聞かせいただきたい。あなた方はどの点を一体責任と考えていらっしゃるか。
○根本政府委員 先ほども申しましたように、政府の法律案提出の時期がおくれたということは、何としてもわれわれの責任である、こう考えております。今後につきましては、十分に事前にそういう法案を準備して、こういうことのないように努力したい、こう反省をしておる次第であります。
○野原委員 そこで先ほども私要望いたしましたように、私どもは、会期末に本会議を開くことは不満ではございますけれども、会期末でもあるし、なお委員会で上った法案も積極的に成立させる責任も痛感しておりますから、私どもとしては協力するにやぶさかではないわけです。そこで条件とすると、こう強く申したのです。やはり会期の再延長をしないということを、与党の椎熊さんからもいろいろ表明があり、なお官房長官も政府を代表して、会期の延長のはずはないのだ、こういうことを申されておりますが、私は、その点、もう一度明確におっしゃっていただくことが、実は議院においても、参議院においても、一そう審議に熱を入れるのではないかと思うのです、会期再延長をするのではなかろうかということをみな言っておるし、廊下でもそういうことを言っておる。三十日は危ないのだ、一体どうするお考えかわらぬというようなことを言っておる。やはり委員会等でもこれらの話をしておる。二カ月も延長して法案が上らない。従って臨時国会を開いて処理するというような重大な決意を固むべきだと思うのです。断じて会期は延長しないという勇断をもって御意思の表明をしていただきたいのです。重ねて官房長官の御発言を求めます。
○根本政府委員 会期の問題は、政府が主導権を握ってどうこうする問題ではございません。政府としては、先ほど申し上げた通りでございます。
○渡辺(惣)委員 与党もそれを表明されたし、官房長官も表明された。ここでは条件が一応そろっているのです。従って官房長官も二枚舌は使いませんから、政府側が、この点については会期延長を要望してくるということは絶対できないと思うのです。しかしそれは重要法案の問題できまってきますが、参議院の方に働きかけて、参議院側からそういう問題を持ち出してきて、参議院から特にそういう要望があるからといって、自分の責任じゃなく、参議院の責任にしてここへ持ち出してくる。そういう込み入った手はお使いにならないだろうと思うが、一応ここでその点を明らかにしておいてもらいたい。
○椎熊委員 私のことを引用されるので、繰り返して誤解のないようにしていただきたいのです。私きのう言ったことは、私は会期を延長しない方がいいという個人的意見を言ったわけです。会期の問題は非常に重大な問題であるから、出先のここで確答を与えられない問題だと言っておるのです。しかしながら、私としては、三十日延長した今日の段階に至って、もし国会が両院ともほんとうに能率を発揮するならば、この会期中にその問題はできる見通しがあるので、国会のやり方一つだ、こういう考え方があるのです。従って会期を延長するという考え方は今ありません、こういうことを申し上げた。 それから今おっしゃるように、政府が何かどこかへ働きかけて会期を延長するのじゃないかといっても、会期決定の権利は国会にあることですから、働きかけるといなとにかかわらず、国会全体が、衆参両院とも会期延長に反対だということならば、直ちにできないことなんです。不可能なことなんです。政府としても、出した法律案を通したいということは当然の意見でありますし、通らない場合には、さらに別の観点から考えられる場合がありましても、どう政府が考えても、決定権は国会にあるということをきのう申し上げておるのです。
○山本(幸)委員 その点よくわかります。それはお説を聞くまでもない。会期の延長は、われわれ国会にその権能がある。それはわかりますが、今渡邊君の言ったことは、裏を言っておるのです。ベテランの椎熊委員がそれは万万御承知なわけで、もし今官房長官がおっしゃったようなことだと、官房長官の答弁はあいまいなんです。これがあいまいだというのは、政府の立場だから仕方がないということで、衆議院はそのあいまいさもある程度がまんして見ているわけです。しかし与党側の御意見も、私どもの意見も、会期の延長は反対だ、したくないということに一致しておるのです。従って会期については、私どもに権限がある。国会がやるのである。しかし、できれば全部でなくても、法案をできるだけ相当多数のものを通過させてもらいたい、成立させていただきたいが、今の段階の政府としては、会期延長をお願いするような希望は持っておりません、こうおっしゃったのです。おっしゃった手前もあろうから、今後は別な手を使って、事態が変ったから参議院の方へお願いするとかなんとかいうことをなさらぬようにしてもらいたいという意思表示をしてもらいたいと言っておるのです。
○椎熊委員 それはちょっと無理じゃないですか。
○渡辺(惣)委員 それが無理だというのは君の意見なんです。
○椎熊委員 政府が法案を通してもらいたいのは当然のことだから……。
○渡辺(惣)委員 民主党は会期延長は好まないというので、政治道義の上においても、再び会期延長問題について発言する政治的立場はないわけです。前には二週間と強く主張しておられたのを、自由党さんの方で一カ月とした。従ってそういう点では明らかに与党は誤まっているという政治的責任がある。だから再び会期延長については、民主党の場合は徹底的にそれに反対をしなければ筋が通らないのです。それでなければ、前回のああいう主張は政治的見通しが間違ったということになるのです。(「そんなことはない」と呼ぶ者あり)そこで今度出てくるとすると、政府が参議院側の要望だという形を借りて出てこなければ出る道がないと思う。そういう手の込んだことをことさらにしないでもらいたい。そういう道を事前にふさいでおかないと困るので、その点はっきりしておいて下さい。
○椎熊委員 こういう問題は、暮夜ひそかに談合したりする問題でない。あなたのおっしゃるように、表だけでやるべきことなんです。あと一週間しかない、参議院にかかっている法律案について、政府がこれを通過さしてもらうように頼む、参議院もあと半日か一日でできるならば、そこで半日なり一日なり、あるいは二日なり延ばしてもらうということはあり得る。そんなことは何も暮夜ひそかに頼み込んだり頼まれたりすることではない。われわれとしては、現に会期中に全部通してもらいたいということを念願しているわけです。それを通してもらいたいということを参議院に言って、参議院がそのつもりになってくれるかもしれない。それはすべて表であって、堂々とやるべき問題です。それをそういう含みを残しておいてはいけない。どうしてもこの会期中にやってもらいたいということを、これ一本でいくように言ったのでは、政府は答弁のしょうがないじゃないか。そういう点で、与党としても御了解を願いたいと思うのです。
○渡辺(惣)委員 与党は発言権がないのです。
○椎熊委員 そんなことはありません。そういうことをきめられてもだめです。われわれが発言権がないことはないのです。政府においても発言権がないということはないのです。
○渡辺(惣)委員 今椎熊君の話を聞くと、政府がそういう場合参議院に頼み込むことができないことはないという含みがあると言われる。そこで、そういうことをすっきりしてもらわなければ、参議院の方も会期中に審議を促進するという決意にならないと思う。そこで、政府もそういう態度はとらないということを明らかにしなければ、衆議院においても連日本会議をやることはむだになってくるわけです。
○中村委員長 今椎熊君も言われたように、目下のところこの会期は延長しない方がいい、しかし最終段階として、衆議院が送りつけた法案について参議院がまる半日とか、まる一日とかあればいいというような事情ができた場合、それを含めてもいかぬということは、議院運営委員会としてきめかねるという趣旨のお話しがあったのです。大体昨日の本委員会で民主党の椎熊委員、自由党の福永委員からお話しがあった線と、官房長官が今言われた線とは同様の線であると受け取っていいのじやないかと思います。そこで、山本君が官房長官に来てもらって意見を求めたいというのは、結局昨日の民主党及び自由党の両党から御説明申しました趣旨と、政府の考え方が一致しているかどうか、その点を確かめようということにあったと思うのです。そこで大体ここらで御了解願って、御納得いきましたら進行いたしたいと思いますが……。
○山本(幸)委員 ただ再延長しないという心がまえは昨日の通りでいいと思うのですが、別段昨日福永委員はそういうことに触れておりません。個人として非公式の話はあった、委員長がそういう含みがあったように言われるとまずいので、その点は取り消していただきたい。
○中村委員長 わかりました。
○荒舩委員 ただいま委員長と山本君との間にいろいろな発言があったようですが、ちょっと委員長のおっしゃることは違うのです。
○中村委員長 私の考え違いだったのです。
○荒舩委員 きのうのわが党の発言といたしましては、会期の延長はしたくない、こういうことを申し上げただけであります。
○中村委員長 それで大体政府も民主党も自由党も、今荒舩君のおっしゃったような趣旨ですが……。
○山本(幸)委員 そうすると根本さん、そういう心がまえの点については賛成ですね。
○根本政府委員 賛成と申しますか、先ほど私が申し上げたことで尽きておると考えます。
○山本(幸)委員 今各党から意見が出ましたのは、再延長したくないという考え方ですね。それに対してあなたはどういう御意見でございますか。
○根本政府委員 どういう意見というか、この委員会の空気がそうであるということを十分承知しまして、閣僚諸公にも伝えます。
○渡辺(惣)委員 政府の態度を聞いておるのです。
○根本政府委員 政府の態度は、先ほど申し上げた通りであります。
○荒舩委員 もっとちゃんと聞くなら聞いて、ちゃんと返事をもらったらどうですか。
○山本(幸)委員 別段議運で、今ここで会期の延長はしませんとか、するとかいうことはきめるべきじゃないと思うのです。しかしわれわれ冒頭申し上げたように、連日本会議を開かれるに当っては、その趣旨に沿うて会期の再延長しない、こういう条件を前提にしますと、こう言って承認したわけです。それが連日本会議を開くということに関連して、そうでなかったならば連日本会議を開く必要もない。いわゆる定例本会議でけっこうだという理屈になるのです。従ってそれに対しては、与党がその条件をのむということに賛成されたわけではありませんが、実際問題として、一応無言のうちに委員長の計らいで、議運としてはそういう扱いができたわけです。そこで私は、政府は権限がないけれども、政府の考え方というものはあると思うのです。たとえば今度の国会は、政府としては、法案審議をするのに幾日くらいの会期を必要とするだろう、そういうことはおきめになるだろうと思う。政府としてはこのくらいが必要だと考えられるのと同じように、会期の延長についても、政府がきめる権限はありませんが、考えとしてはしたくない、そのために連日本会議を希望するという考え方だと思うのです。それをお聞きしておるので、もっと率直に言われた方がいいと思います。
○根本政府委員 今御質問のようなことでありますが、政府も同一であります。
○山本(幸)委員 それでわかりました。
○中村委員長 それでは御苦労さまでした。 —————————————
○中村委員長 それでは本日の議事についてお諮りいたします。議事日程は、公報に載せてあります外務委員会の二件に関する委員長の報告でありますが、これは全会一致であります。 それから委員会の審査終了予定議案、これは全部上りますか。
○大池事務総長 上りました。
○中村委員長 それではお手元に配付してあります文教委員会と社会労働委員会の分が上ったそうです。これは全会一致ですか。
○大池事務総長 全会一致です。
○中村委員長 これはいずれも全会一致だそうですから、それぞれ委員長の御報告を求めまして、全会一致で議決ということになります。議事の順序について事務総長から御説明願います。
○大池事務総長 議事の順序について申し上げます。日程一、二を一括上程して、外務委員長の植原悦二郎君が報告をされまして、全会一致。それから文教委員会の二案は、委員長の佐藤觀次郎君が報告されまして、全会一致。なお社会労働委員会の二案は、これも全会一致であります。一括上程をいたしまして、理事の山下春江君が報告をされる予定になっております。
○中村委員長 それではただいまの御説明のようにお願いをいたします。 —————————————
○中村委員長 なお、せんだって本委員会で、議員連盟及びその類似団体の取扱いについて、参議院と本院の議運の理事会の合同理事会を開いたらどうかという決定がございまして、委員長から参議院の議運の委員長にその旨申し入れておきましたところ、参議院の議連におきましては、本日の議運の理事会において相談をされました結果、衆議院の趣旨はごもっともである、できるだけ議員連盟の問題は両院一致の歩調で進行した方がいい、それによって結論を出した方がいいということになって、合同理事会は賛成であるという御返事が参りました。従って先ほど理事会において相談をいたしましたが、できれば本日、参議院側とも相談いたしまして合同理事会を開きたいと思います。せんだっての委員会に関連をしまして御報告申し上げておきます。 —————————————
○中村委員長 ほかに御討議願うことは本日はございません。本会議の開会時刻は何時にいたしますか。 〔「一時半」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 一時半でよろしゅうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それでは各党御協力を願いまして、一時半開会ということにいたします。 御苦労さまでした。これで散会いたします。 午後一時六分散会