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22回国会衆議院1955/07/08

議院運営委員会 第40号

発言数
44
登壇者
7
会派数
3
開催日
1955/07/08

会議録

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 これより議院運営委員会を開きます。  政府から、公正取引委員会委員任命について同意を求めるの件が出てきております。盧野弘君を任期満了に際して再任をいたしたいという申し出でございますが、履歴書をお配りしてございますから、お持ち帰り願いまして、次会に御決定を願いたいと思います。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に、緊急質問の取扱いについてお諮りをいたします。

野原覺日本社会党(左)

○野原委員 この前の委員会で申し上げましたように、実はこの緊急質問は、これに類した緊急質問が前に出されて上程になっておるわけです。しかしながら、わが党が青野ヶ原と板付の基地に関する質問をいたしまするのは、立川の基地問題とはケースを異にしておる。私は、この前の委員会でも申し上げましたように、特に福岡県の板付の場合には、アメリカ軍の現地の副司令官が、福岡の市長に対して高射砲陣地の拡張を要求しておるわけです。そこで私ども調達庁に、これは非公式ではございますけれども、福岡県の当局から調達庁に問い合わしましたところ、調達庁としては関知しない、こういうことになれば、事は非常に重大である。しかもめんどうなことなんだ。御承知のように、日米行政協定によれば、合同委員会に討議された場合にのみ現地においては問題になるというものが、合同委員会を素通りして、高射砲陣地拡張の要求を現地のアメリカ軍の司令官が直接市長に申し込むということは、明らかに保守党側が今日まで主張されておる安保条約、行政協定の大きな干犯だと思う。これらのことを明らかにしてやらない限り、現に現地においても困っております。こういうケースの問題でございますから、ここに緊急質問としてお願いをいたしておるわけでありますので、どうか一ついろいろ御意見もございましょうけれども、ぜひともこの問題はお認めいただきたい。福岡市が当面しておる非常に困っておる問題でございます。よろしくお願いしたい。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 御説明によると、大へん複雑な問題のようですから、緊急質問で十分くらい形式的な質問をせずに、委員会で、掘り下げて納得のいくまで一つ御研究を願います。私どもも明確に知りたい。その方が事態の真相を究明するには最も適切だと私は思う。そうしていただけませんか。

野原覺日本社会党(左)

○野原委員 椎熊委員のおっしゃることは、ごもっともかとは思いますが、委員会の質問は、あなたの御指摘を待つまでもなく当然行われることなんです。けれども、行政協定の解釈の問題に発展してきておるわけです。だから、非常に重要性を持ってきておる。しかも合同委員会にかけずに、直接現地に持ってきておる。こういう重要な問題は、単に委員会だけの問題にしないで、やはり本会議において質問の形をとって政府の所信を明らかにしていただきたいと考えます。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 本会議における緊急質問というのは、そういう意味のものでないと私ども解釈しておる。委員会等でやることが適切でない場合、そうして事が非常に重大だというような場合、そうして各党が同意するというような条件のもとに許されておる。私は、こういう紛糾した問題の真相を究明するというあなたの希望からいくならば、この問題は適切でないと思う。これに関連したような、これと同一ケースのような、今内容を聞くと、大へん違っておる点もあるようですが、大体飛行場の拡張とか何とかいう問題は、何度も本会議でやっておるわけです。私は、それも異例だと思う。緊急質問として同一の内容みたいなものを何回もやるのは異例だと思うが、皆さん多数の御意向で、今日まではそうなってきた。しかし私は、この際はやはり緊急質問の本質、これを許す今までの慣例とか、考え方とかに準拠して、ほんとうの意味の質問をするというならば、委員会の方が適切であって、委員会でやることが事の重大性を減殺するという意味は毛頭ないと思う。ことに今日の国会法は、委員会の審査というものに重点を置いておるくらいであります。そういう審議の仕方をやっておるから、こういう問題こそ、委員会で十分御検討願いたい。そういうのが私どもの主張です。

山中貞則自由党

○山中委員 大体椎熊委員の御意見と同じですが、本会議で特別に緊急質問の時間を与えて許すという原則は、大体前提として、天災地変等の場合に、緊急に国会の本会議においてそれを明らかにして、その処理を進めていくというような場合、あるいはまた椎熊さんがおっしゃったように、委員会の審議等にゆだねることなく、本会議において質問等を行うことが、その問題の解決と処理に最も適当であると思われる全く特例の場合において、今まで許されてきておるわけなんです。椎熊委員もお述べになりましたように、内容においては、具体的な性格は違い、ニュアンス等の相違はありましょうが、日米行政協定に伴うところの軍事基地をめぐる紛争という問題については同じでありますから、その具体的な個々の内容等については、内閣委員会等において具体的にこれを掘り下げて、関係者にその善処を求めて、それによって結論を求めるというふうなことが最も妥当と思うので、この行政協定に伴う軍事基地の問題を、一々場所が違う、内容が違うからといって、本会議でこれ以上論議することについて、少くとも今回は、私は同意いたしかねる。

野原覺日本社会党(左)

○野原委員 自由党と民主党が、どうも形勢はなはだおもしろくないようでございますが、実は、単に場所が違うとか、内容が違うという問題じゃない。私もう一度申し上げますが、アメリカの極東空軍の副司令官K・P・マックノートンというのが、小西という福岡市長に、直接高射砲陣地の十三個所の増設個所の調査申し入れをしてきた。その申し入れを受けた福岡市長としては、この申し入れに応じていいのかどうか、日本政府に問い合せたところが、日本政府としては関知しないという。現地の副司令官は調査をさせろという。これが一体緊急でなくて何が緊急ですか。福岡市長は一体どうしていいかわからぬ。私は、委員会において究明しなければならない問題は、必ずしも本会議でできないということではあるまいと思いますが、そのことはさておきましても、福岡市長としては、ほんとうに処置に困っておる。だから私どもは、 これは緊急性がある、こう言っておるわけです。兵庫県の青野ヶ原の問題は、外務省の意向としては、爆撃演習地にどうもしたいらしい。ところがこれが明確になってきていないので、兵庫県の現地の農民が、どこから聞いてきたのか騒いでおるわけである。だから青野ヶ原現地の農民を納得させて、騒いでおるところを押える意味においても、政府はすみやかに本会議を通じて青野ヶ原に対する方針を明示してやるべきであると、私どもは非常に緊急性を感じておる。こういうことをあなた方か固執されて、数てもって認めないというようなことば、私はおもしろくないと思う。議運の筋を通してもらいたい。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 私は、あなたの主張する緊急性を否定しておるのではない。緊急性は、私はあなたのようにあるかどうかわからぬが、あなたの主張される緊急性が一応あるとみて、その上に立って、しかも委員会で質疑された方があなたの主張からいえば適当でないかと言うのです。時間の制限を受けて十分間、再質問をやってみても一度か二度、そういうことで、あなたの主張せられる究明が徹底的にできるかどうか、問題の解決があなたの主要な点でしょう。それには本会議の場を選ふということよりも、委員会の場を選ふというととの方が、あなたの目的からいえば非常に深刻に究明できる。私は、何も感情的に反対しておるわけでも何でもないのです。緊急質問の重大性にかんがみて、こういうふうに同一ケースのものを乱発され、一々それを許すということでは、緊急質問の意味を喪失していく憂いがあると私は思うのです。私は数をもって争おうとば思っておりません。しかし主張としては、あくまで緊急質問の問題については、十年間私どもその扱いについて一貫した主張のもとに立って、皆さんも御同意して、ことに紛糾した場合は、対策委員長会議の議を経なければ許さぬということまでやった。しかし、それでは議運の権威にもかかわるというので、今日では議運自体で解決しておる。しかしながら、その主張は十年間変っていないのです。終始一貫それを守り通してきたのに、今この問題だけで緊急質問の例を破って、だらしないものにしてしまうということは、いかにも私どもとしてはたえられない。問題究明に重点があるならば、その適当な場所を選んで下さい。そういう主張でございます。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 椎熊委員も申されたように、緊急性のウエートは別として、緊急性のあることについては認められた。しかし、先般立川の飛行場の土地強制調査についてやったばかりである、従って行政協定に基く同一ケースの問題だから、その意味において、むしろ委員会でやった方がよろしいという説なんです。私は、やはり具体的にやるについては、御両君のおっしゃる通りやってくれなければならぬと思う。またやられるだろうと思う。ただ緊急質問の基本的な性格というものは、天災地変あるいはその他緊急を要するもの、ないしは外交上特にそれをやることによって日本の立場が非常にプラスになるようなもの、そういうものは取り上げておると思う。従って緊急質問というものの内容をたぐってみれば、そこに政治性を相当内容に持ったもの、だというふうに解釈できる。そういう観点に立つなら、軍事基地等の問題については、政党には両論ございましょうけれども、少くとも地元の農民なり、居住者なりが、自己の財産権に影響のあるような重大な問題が何べんも出てくるのですから、何べん出てきても、こういう問題はやはり本会議で相当政治性をちゃんと了承の上で許してやる。やはり本会議でそれをやれば、直ちにその日に新聞も掲載してくれるし、あるいはラジオ等もやってくれます。委員会でやったからやらぬという意味でありません。委員会の場合も報道してくれますけれども、しかし委員会の場合は、おおむねニュース価値のあるものでなければ、私ども新聞を見た経験によってもやられておらぬ。私は、やはり緊急性があるという意味においては、少くとも本会議取り上げてやったの、だというとを知らせることが、私ども国会議員として国民の利益を守るために出ておる限りにおいては、常にそういうことを考えて扱ってやる、そのことは決して今までの  ケースを破ることでない。むしろ私は、こういう問題とか災害の問題は、その都度緊急質問をやらしたらよろしい。やらしても従来の慣例を破るものでないと思う。そういう意味において、ぜひ御了承を賜わりたいと思います。

山中貞則自由党

○山中委員 この問題は、内容の論議を議運でそう深くすべき事柄じゃないが、しかしながら、内容について許せという主張でございまして、その内容等からかりにこれを考えてみますと、これは非常に具体的なケースについて具体的な結論を必要とする問題だと考えます。そうすると、具体的な結論を得るためにどうしても必要なものは、調達庁長官というものと現地との関係、あるいは日米行政協定に基く話し合いの関係等が十分問題の中心にならなければならぬと思います。本会議場で要求されておる答弁者等を見ましても、わずかに労働大がその中に含まれていて、直接の所管にはなっておりますが、しかし労働大臣からあそこで一片の答弁があったからといって、その問題の具体的な解決の結論ではないと考える。従って山本さんのおっしゃるように、ただ新聞やラジオ等が放送してくれるから現地の人々に安心を与えるというようなことは、緊急質問を許す上において、ただそれだけでは私は条件にならないと考えます。従って委員会で、最も重点である調達庁のこの問題に対する具体的な方針と、それから今後どういうふうに具体的に解決するかを、個々のケースについて、いわゆる高射砲陣地の問題とか、そういうふうに個々に解明をしていく以外に道はないのじゃないか。従って、さきに申し述べた理由に加えるに今の理由で、今回は委員会でやっていただいた方がいいと思う。従って本会議の緊急質問は、今回はお取り下げを願いたいと考えます。

野原覺日本社会党(左)

○野原委員 私は、あまり固執してこの問題について発言はいたしたくありませんけれども、山中委員の発言になったことについて、私としてはいささか了解できない。それは具体的なケース、具体的な問題は、あたかも本会議で取り扱ってはいけないというような、あるいは本会議における緊急質問というものは、反対解釈をいたしますと、何だか抽象的なものであるんだ、こういうような意味を持ったことは、私ども了解できない。抽象的とか、具体的とかいうことは、問題の事柄によってきまるのであって、事は緊急であるかどうかということだ。椎熊さんは、率直に緊急性をお認め下さっておる。私どもはこれはやはり緊急だ、何といっても、一体現地ではどう処置したらいいのかわからぬのです。それから山本委員が申したように、現地の住民なり、現地の当局にとっては重大問題です。立川の問題は、緊急質問に取り上げていただいたから、立川にとっては、やはり国会が大きな関心を持って、われわれが当面しておる、困っておる問題を論議してくれたと、これだけでもやはり納得する者は納得しておる。兵庫、福岡の場合は、政府の見解もまだ明示されていない。こういうときでありますから、調達庁だけでなしに、政府としては、一体どういう考えを持っておるのかということだけでけっこうなんです。それだけを簡単に本会議で答弁していただけばけっこうでございますから、時間の制限その他は皆さんの御指示に従います。だから、一つぜひとも取り上げていただきたい。われわれも他の緊急質問には協力してきておるんですから……。

山中貞則自由党

○山中委員 緊急質問の慣例は、やはり各党一致しないと今まで許しておりませんから、採決とかそんなことなしに、きょうのところは一応保留したらいかがですか。意見が合いそうにありませんから……。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 いかがでしょう。両論に話が分れておるので、取扱いが非常に困難ですが、できましたら近々のうちに委員会等で十分究明をしていただいて、なおその上で必要性があれば御相談を願うということにして、しばらく保留して、委員会等でとりあえず十分な究明をしていただいたらいかがでしょう。

山中貞則自由党

○山中委員 委員会等で行なって成り行きを見るということについても、左派の方は御異議があるようですから、そういうふうな私の注文以上のものを入れずに、きょうは保留ということだけにしてもらいたい。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 山中君の御意見のように、本日のところは保留ということでいかがでしょう。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 各党の、先ほどからの非常に御理解のある話を承わって敬意を表しておるのですが、ぜひ一つ私どものお願いしておる点は御研究いただいて、私どもはお許しいただけるということを期待して、本日は保留ということに賛成します。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 本日は保留することに御異一蔵ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようですから、さよう決定して、保留にいたします。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に本日の議事でございますが、公報に掲載してございます通り、恩給法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、これは内閣委員会理事高橋禎一君の御報告、修正案の趣旨弁明は長谷川保君、これに対し討論の通告がございます。賛成討論、床次徳二君、民主党、福井順一君、自由党反対討論、受田新吉君、社会党右派、こういうことでございます。  この討論の持ち時間についてお諮りいたしますが、十五分以内ということでいかがでしょう。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようですから、持ち時間を十五分以内ということに決定いたします。  なお、緊急上程の案件ですが、大蔵委員会から、開拓者資金融通特別会計法の一部を改正する法律案、労働者災害補償保険特別会計法の一部を改正する法律案、国有財産特別措置法の一部を改正する法律案、地方自治法第百五十六条第六項の規定に基き、税関支署の設置に関し承認を求めるの件、この四件が満場一致で上ってきておるようですから、これを緊急上程するに御異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。なお、農林水産委員会の分もそこに書いてございますが、これはまだ上っいないようです。上れば、満場一致の案件のようですから、本会議までに上りましたら、委員長の意見を聞いて、緊急上程するということで御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次にお諮りをいたします。昨日の本委員会で、商工委員長からの申請にかかる石炭鉱業合理化臨時措置法案審査のために、北海道と九州の現地調査、これは現地のいろいろな人の意見を聞くことが含まれておるようですが、その委員派遣の件を承認いたしました。北海道班、九州班、それぞれ五名ずつでございますが、北海道に出張をいたしますに際して、かねてから懸案でございます風倒木の調査も兼ねてやってきたい、こういう先刻商工委員長から熱心な申し出がございまして、そのために、北海道班については五名承認されておりますが、さらに三名の追加をして、八名の委員派遣を承認してもらいたい、こういうことでございます。当時各党の理事の方々がここに在席をされましたので意見交換をしました結果、これを承認しようということに意見が一致いたしましたが、承認するに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようでありますから、第一班の北海道班の商工委員会の委員派遣を、五名を八名に増員することに決定いたします。

山中貞則自由党

○山中委員 近時、議運のこれまでの、国会開会中原則として委員派遣を認めないという線が、いろいろとなしくずし的に変更されていくような傾向なしといたしませんので、今回認めましたこの両件につきましては、認めるだけの理由があったという点を、私は明確に委員会の了承事項として速記にとどめる必要があると考えますので、申し述べさしていただきます。  今回の両委員会の委員派遣の承認については、いわゆる天災地変であるところの風水害のために特別に派遣するという理由が一つと、さらにまた、石炭鉱業合理化臨時措置法案の審議について、いわゆる国会審議と同様ないしは延長と解釈しておる現地に出向いての聴聞、あるいは公聴会に準ずるような審議をするために特別に認めた、こういうことを前提にして今回の委員派遣を承認しておく必要があると考えますので、以上のことを申し上げまして、委員会の了承のもとに、これを記録にとどめておきたいと考えます。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 昨日の委員会では詳しい話が出ませんでしたが、理事会で相談をして、承認をしようという結論が出ました際には、山中君ただいま御発言のような趣旨において承認しょうということになりましたので、理事会で十分討議を尽したものですから、委員会の際には、速記録にとどまるような論議をしないで承認をいたしましたが、山中君ただいま御発言の趣旨の通りと私ども承知をいたしますから、さよう一つお含みを願います。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 ちょっと皆さんに御了解をお願いしたい。大へんあつかましいことで申し上げにくいのですけれども、事態やむを得ないものですから、率直に事情を申し上げまして御了解を得ておきたい。それは、今朝来理事会等でいろいろ御心配を願いましたわが党の並木芳雄君のことなんですが、大体理事会では結論に達しまして、それぞれの処置を各党において了解される段階に相なりましたところ、今朝登院しておったはずの並木君が、その後行方不明でございます。あらゆる手を尽して探しましたし、院内の放送などもやって探しました。事務局では、衆議院内のあらゆる部屋を見回りました。党としても全力をあげて今なお探しておりますが、いまだに所在がわからないので、おそらくは外出でもしておるんじゃないかと思います。御迷惑をかけて大へん済みませんか、本日のところは、理事会で取りきめたような取扱いに進んでいくことが不能の状態にございますので、あらためて次の本委員会には、私ども党からも厳重なる文書等を発して、時間を定めて登院させまして、所在を明らかにしておいて事態の解決をしたいと考えますから、そういうふうに一つ御寛大なる処置をお願いいたします。

山中貞則自由党

○山中委員 この問題は、先週の土曜日の理事会において私が問題として提起いたしました際に、並木君を呼んでもらうために相当手を尽してもらったりですが、本会議のある日であったにかかわらず、並木君の所在が香としてりかめなかったのです。それで持ち越しまして火曜日に論議をいたし、またさらに昨日もわざわざ発言をいたしまして、明日は結論を得たいということで、委員会の了承を得て、また党を回しくせられる民主党の各位も了解されて、明日は本人に対する処置等を具体的にきめて、しかも本委員会においてそれを実行させるという言明等がございました。本日また理事会等において具体的な結論が出て、そうして、あとは本人がその結論に従って行動されるだけの段階にきておるわけであります。従って並木君自体としても、また同僚の党を同じくされる民主党の各位も、きのう、明日は並木君の問題は結論が出るのである、従って並木君としては、明日は議員として一番大きく比重を占めるのは、議運に出席しなければならぬということが一番大きな点であることをよく了解しておると思う。しかも本人は、現在どこを調べても、八方探してもいないと言われますが、一時ちょっと前には行政監察委員会の部屋に、うしろの方でなく、前の方に立って傍聴しておったのを私は見ております。行方不明ということは、私はよほど本人が何らか意図するところがなければあり得ないことだと考える。しかも一時前でありますれば、公報記載の本会議開会時間というものは迫っておる時間でありますから、議員たる者は当然院内にとどまっておるのが普通の義務であります。しかも並木君は、本日は議運において自分が国会に対して果さなければならぬ大きな義務を持っていながら、そのような、どこを探してもいないというような態度をとられることは、私は、並木君の良識を期待し、しかもまた並木君と党を同じくされる民主党の、党としての善処を期待して結論をつけることを了承した立場にある者として、まことに不可解な行動である。しかもまた議運というものに対する考え方、国会に対して本人は一体いかなることを考えておるのであろうか、いかなる考え方で自分の問題を考えておるのであるか、私は大きな疑問を持たざるを得ない気がするのであります。従って、探していないなら、来週に延ばすことも、本人がいなければ解決できない問題でありますからやむを得ませんけれども、しかしながら、その本人の態度というものから考えまして、先ほど理事会において結論を得ました並木君の今回の事件の処理というものは、私は一応御破算に願いまして、あらためて並木君の国会に対する良識というものをもう一ぺん私は再検討し直したいので、結論をつけることは御破算にしたいと思う。

野原覺日本社会党(左)

○野原委員 並木君の行動について批判を下す前に、民社党の議運の方々にお尋ねしたいと思いますが、山中君がこの提案をいたしましてから、かなり日もたって、きのうの議運でも、明日はこの問題を論議するということになっておりますので、民主党の議運の方々が並木君に対して、君の問題はおそらく本日ごろ結論が出るだろうから、そのつもりで十分待機しておってくれ、こういうような要求をされておられるのかどうか、事前に何ら本人に通知もしていないのかどうか、この問題によって、並木君の良識なり行動に対する批判が、私どもは出てくると思う。一体議運の方々は、どういうふうに申されておられたのか、お尋ねします。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 並木君の問題は、党としては非常に重大な問題として、総務会では三回にわたって論議いたしました。代議士会等にも私から報告いたしました。きのうなどは、本人に反省を求めるために、国会対策委員長の立ち合いのもとに、私は相当言いました。そこできのうなどは、そのために親友である中曽根君、櫻内君等は、八方奔走していろいろな手段を講じましたので、きょうはどうしてもその結論に達するように皆さんにお願いするだけのことになっておるんだからということは、当然知っておらねばならぬ状態であります。従って、本日は午前中から登院しておるということです。しかも他の委員会を傍聴しておったくらいですから、当然運営委員会が開かれる時刻等は本人において御注意あってしかるべきだと私は思うのであります。従って、特に文書をもって、それだけのことで、あすはこれこれだということは言っておりませんけれども、連続して大問題として扱っておるから、たとえばそれが私個人のことであったとしたら、いても立ってもおられない。党内におけるあの人の立場等に関しては、非常な論議がかわされております。これはまだ皆様に申し上げる時期に至っておりませんけれども、相当な覚悟で論議がかわされておる次第であります。今山中君から、せっかくここまでまとめてあったのに、そういうことであるなら今までの取りきめは一切水に流す、こういうお言葉でありましたが、これは何とも残念なことで、それが皆さんの御意思であればやむを得ないのですけれども、せっかく私どもはこの一週間この問題のために非常に苦労もいたしましたし、皆さんにも御迷惑をかけた問題ですから、この上御迷惑をかけることはまことに申し上げにくいのですけれども、どうかきょうのところは、毎日こうやって集まっております議運の者といたしまして、出先の者の立場をも一つ御同情願いまして、昨日の取りきめを水に流すということだけは一つ御かんべん願いたい。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 いろいろ本人に事前に連絡しておくことについて、党においても不十分な点があったかもしれませんが、先ほどの水に流すというのは一つお取り消し願って、やむを得ない事態として、次会にきめることに御承認願いたい。

山中貞則自由党

○山中委員 私は、先ほどきまりました並木君に対する結論についても、本心は納得をいたしておりません。しかしながら社会党の両派の皆さんが、こういうことで落ちつけてよろしいだろうという卸表明がございましたので、自分たちの党の立場のみを主張したとて、それは議運のあるべき姿でないと考えましたから、言いかえれば、妥協して同意をいたしておるようなところもございますし、また各党一致できめました読み上げてもらう文書の中には、自今は深く反省して、議員としての言動に十分に注意いたしますということも入っているわけですが、しかしながら、今の並木君の議員としての行動は、私たち議運が取り上げて公式に要求しておる並木君のあるべき行動というものと、全くどう考えても背反しておりますので、私は、どうしてもこの結論をこのままこの次に繰り越して、並木君の出席を求めて、それで解決するということについては同調できません。どうしてもこれは白紙に返したいと思う。

野原覺日本社会党(左)

○野原委員 並木君の問題については、私は議運の理事でございませんから、どのような結論が出たか存じません。並木君については、結論が出ていないと私の記憶では思っております。本日この議運において論議決定するということであったはずであります。従って理事会で結論が出ていらっしゃるならば、理事会の結論は、理事会で白紙に戻すなりなんなり御自由にしていただきたい。私はそこで、並木君がどうしてもいないということであればやむを得ないので、次の議運の委員会において論議決定する、このようにしてもらいたい。ただし、並木君の責任追及は、私どもが次に論議決定する場合には、一そう加重するであろうということを申し上げておきます。

長谷川四郎日本民主党

○長谷川(四)委員 椎熊さんから、ただいお聞きの通りのお話しがあったのでございます。いずれにいたしましても、御本人もおらないことでありますから、山中君の御主張通りでやむを得ないと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 野原君の御説の通り、理事会で懇談をしまして大体意見の一致を見出したということだけで、委員会には、その経過及び結論を御報告申し上げ、そうして最後の処置について御相談を願う、こういう意図でございました。まだその段階まで至っておりませんが、本人がいないところで議論してもいたし方ないと思います。そこで椎熊君から、次会にこの問題は持ち越しを願いたいというお願いを申し上げたようなわけであります。そういうわけですから、一つ事情やむを得ないものとして次会の運営委員会に取り上げ、そうして決定していただくことにしていただきたいと思います。ちょっと速記をとめて下さい。   〔速記中止〕     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 速記を始めて下さい。  最後に、事務総長から本日の議事の順序について申し上げます。

大池真事務総長

○大池事務総長 それでは本日の議事順序は、一番最初に、日程第一の恩給法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案が議題になりまして、これに対して高橋禎一君が内閣委員会の理事として御報告があり、この委員会議決の議案に対する修正案が提出されまして、その修正案の説明を長谷川保君がなさって、これに対する討論は、先ほど申し上げた通り十五分以内で主君がなさるわけであります。従いまして修正案がありますから、賛成の方から先になりましまして、床次君、受田君、福井君。そこで採決は、修正案をまず採決をして、次に原案の採決をすることになりますが、この採決方法はどうなさいますか、御決定願いたい。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 起立採決でよろしゅうございますね。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは起立採決ということに決定いたします。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 出席が少いと見ますと、記名投票を要求するかもしれません。このことは、これから一々断わりませんで、原則にしておきますからどうぞ……。

大池真事務総長

○大池事務総長 そこで緊急上程を大蔵委員会の四件、並びに、もし農林水産委員会の分が上りますれば二件ありますから、それをお願いをいたしますそれだけでございます。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 以上で終了いたしました。お暑いところどうも御苦労さまでした。  開会時間は何時にいたしますか。   〔「三時正確に」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは本会議を三時正確に開会いたします。  本日はこれにて散会いたします    午後二時二十一分散会

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