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22回国会衆議院1955/06/29

議院運営委員会 第35号

発言数
93
登壇者
12
会派数
5
開催日
1955/06/29

会議録

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは議院運営委員会を開きます。  議長から発言を求められております。

益谷秀次自由党議長

○益谷議長 昨日、本会議散会後、四時四十分ころでありましたか、根本官房長官が私のところへ参りまして、本会期も余すところ、きょうの言葉で申しますと明日限りとなります。政府提出の重要法案は、審議未了のものがたくさんある。各常任委員会において熱心に御審議中であるが、政府は、重要な法案を全部終了いたしたいと思うので、会期の問題が差し迫っておるから、ぜひ会期の延長をお願いするという申し出がありました。その申し出によりまして、本日午前中に常任委員長会議を開きまして、各常任委員長の意見を聴取いたしたのであります。その意見の内容については、当時座長を勤めておりました中村委員長からお聞きを願いたいと思います。以上の次第でありますから、本委員会におきましても会期を延長すべきやいなや、また延長するとして、いかほどの日数を延長するがいいか、当委員会で御決定をいただきたいと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 ただいまお聞き及びの通り、議長から、会期延長の可否及びその期間について諮問がございましたので、会期延長の可否、及び期間をどの程度にすべきかについてお諮りをいたします。  なお、私から御報告を申し上げますが、ただいま議長の御発言中にもございましたように、本日午前十時半から常任委員長会議が招集されました。先例によりまして本委員会の委員長でございます不当私が座長の任に当りまして、各常任委員長の意見を伺ったのでありますが、その結果大体総合して申し上げますと、民主党及び自由党出身の各常任委員長各位は、延長の可否については、会期を延長する必要がある。なお期間については三十日間延長を適当とするという御主張でございました。社会党両派御出身の委員長各位は、若干の会期延長の必要は認めるけれども、しかしながら三十日というような大幅な会期延長には反対である、こういう御意見の表明がございました。以上常任委員長会議の状況を概略御報告申し上げます。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 ちょっと議長と委員長に質問をしたい。会期延長の可否については衆議院側が最終的な権限を持っておるわけです。しかし、慣例で行くと、やはり衆議院議長は、参議院議長とそれぞれ連絡をなすって了承方を求められる。また委員長は委員長で、それぞれ連絡して了承方を求められるわけです。こういう手続をするわけです。この前は、その手続にちょっと手落ちがあって、相当この問題が紛糾したから、念のために、そういう手続をおやり下さったかどうかということを御質問いたします。

益谷秀次自由党議長

○益谷議長 常任委員長会議で、常任委員長の意見を徴して、ただいま中村委員長が御報告いたされました通り、民主党、自由党出身の常任委員長諸君は全部三十日会期延長、また社会党両派御出身の委員長諸君は、会期延長はやむを得ないだろうが、できるだけ会期の延長は短かくしなければならぬ、従って三十日という大幅な延長には反対であるという意見でありましたので、その由を、私から河井議長に、なお衆議院のこの委員会で決定をすれば、直ちに報告をするというお約束をいたしました。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 私からもお答え申し上げかたがた御報告申し上げます。先刻理事会休憩中に参議院の議運の委員長を私から訪問いたしまして、常任委員長会議におけるただいま申し上げましたような状況、並びに、衆議院の議運の理事会において、民主党並びに自由党から会期三十日延長をすべしという御意見、社会党両派の反対の御意見を、ありのまま申し上げました。なお、民主自由両党の国会対策委員長が、ただいま両派社会党を訪問いたしまして、協力方を懇請に行っておりますということもつけ加えまして、常任委員長会議並びに本議運の理事会の状況を、ありのまま参議院の議運の委員長に伝えまして、議運の委員会で最後決定をしてから御通告をするということはいかがかと思ったので、中間報告として申し上げますということを申し上げて参りました。  そこで一つ、会期延長の可否、及び延長を必要とするならばその期間をどの程度にすべきかについて、各党の態度を御表明願いたい。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 わが党は、特別国会開会以来、政府並びに議員提出の重要案件等たくさん出ておりますが、いまだ審議未了のものが非常に多いのでございます。委員会、本会議とも非常な御精励で、この暑さにかかわりませず、連日熱心に御審議を願っておりますが、なお百件に余る審議未了のものがある状態にありますので、この際会期を延長して、これらの案件を議了していただきたいという希望から、会期延長に賛成でございます。延長の期間は三十日をもって適当だと私どもの党は判断しておりますので、三十日間会期を延長したい。これに御協力をお願いします。

福永健司自由党

○福永(健)委員 自由党はもとより国会の審議が能率的に行われることを望むものであります。従って、会期はできるだけ短かくて、しかも能率を上げるということにしたいわけではございますが、ただいまもお話がありましたように、現在本院において審議中のものが百数件ある、参議院においても六十数件あるというような状況であり、すでに今明日中で会期は終るわけでございます。なお、政府が提出する予定であって、いまだに提出してこないものも十数件ある。かような状況にかんがみまして、一方において、私どもは、政府の法案提出等が非常におくれたという点については、昨日も政府の反省を促しておりますのでございますが、それはそれといたしまして、私どもは、本院で審議中の法案につきましては、できるだけ早く議了をいたしまして結論をつけるということが、国会の使命であろうと考えます。そこでこの百余件の案件を議了するにどれくらいの日数がかかるかということになりますと、なかなかむずかしい問題ではございますが、この場合、おおむね三十日程度会期を延長することによって、今申し上げましたような国会の使命をぜひ全うしたい、かように考えます。

渡辺惣蔵日本社会党(左)

○渡辺(惣)委員 この国会の始まる際に、特に官房長官に来てもらっていろいろ見通しを聞いた場合、特に与党たる民主党は五月末日をもって会期を終了したいという意見であったはずであります。これは速記録を見てもよくわかるところであります。かような状態から勘案して、むしろわれわれの方で六月末日まで一カ月間を延ばすことを主張して、今日の会期が決定しておるわけであります。ところが、当初政府及び与党は五月末日の会期を提唱しておきながら、しかも四月十二日ごろまでに予算案を提出するということをしばしば当席で約束しながら、防衛分担金の折衝その他でおくれて、もっぱら政府の怠慢で今日まで時期がずれてきたと思う。そういう事情で政府及び与党自身が五月末で会期を終了したいと当初主張しておりながら、今日に至って、あべこべに、さらに一カ月延ばすといいますか、当初の政府及び与党の計算した会期から見ますと、六十日の延長ということになるわけであります。しかも、われわれは、しばしば、国会運営について、議事進行について、官房長官をこの席に再三再四わずらわして、その進行を要求して参りました。ところが、今日に至ってなお百件以上の重要案件が残っておるという状態は、全く政府の不誠意と政府与党の国会運営の拙劣さから、こういう結果が来たと思う。ところが、そのことについて政府も与党もみずからの拙劣さに対して何ら反省することなく、きょうのように数を動員して押し切るという態勢をとってくることは不満に思う。ことに国会運営について円満を期するなら、四党のそれぞれの国会対策委員長会議等を持って、あらかじめ国会の円満なる運営について相談があるべきはずであったにかかわらず、四者会談か何かの会合を持って、そうして四者会談の圧力でこれをわれわれに押しつけよう、こういうやり方は、国会の民主的な運営のルールをじゅうりんするものだと考えておるわけであります。従って、僕らは、今度の問題については、なお百件以上の重要案件が残っておるから、明日をもって打ち切ると言っておるのではない。参議院にある予算を通過せしめ、あるいは若干の問題を処理しなければならぬ期間を認めるけれども、そういう民主的な話し合いなしに、しかも、当初政府及び与党が言ったのから見ると、六十日間の延長になるということを特に明確にしておかなければならぬ。三十日の延長ではない。六十日の延長ということになるのであって、私どもは、かような立場から、若干の会期延長については了承するが、三十日間という大幅な会期延長に対しては絶対反対の意思を表明いたします。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)委員 会期延長問題は、私も、率直に言って、予算がまだ成立していない現状から行けば、議論は別として、現実には若干延長を認めなければならぬことは当然なことです。社会党といえども、その点については、政府の案であろうと、自由党の案であろうと、賛成すべきものもあった。しかし、自由党と民主党だけ、しかも政府ないし民主党は大体二週間程度というお考えであったようで、これは情報ですから真偽は知りません。しかるところ、自由党が一カ月にしなければならぬというので、社会党よりも自由党さんのごきげんを損じてはいかぬという考えからか、みずからの自主性をなくして同調されてしまった。私は、国会運営の上から行きましても、政府なり民主党としては、よほど自主性を堅持していただかなければならぬ。私は他党のことに干渉しようと思っておりませんが、そういうことをわれわれ思っております。ただ、会期延長については、わが党は、先般の理事会でも申しましたように、会期は無制限にすべきものでない。やはり一定のルールがある。土俵がある。相撲で押されて、後退して土俵を広げる。また押し出されそうになったら土俵を広げる。こういうやり方は、国権の最高機関である機関が、当初期日をきめたら、この期間の中で責任をもって提出をするというのが政府の腹がまえである。予算編成権あるいは提出権というか、それが自分の考え通り行かなかったというなら、次の国会にあらためて出すというのが、日本の帝国議会のときからの一つの慣習である。それを、今日の場合においては、自分の主張が通るまでは、どんなことをしてもやるというような最近の無制限の会期延長は、国会の権威から見て私は不穏当であると思う。あるいは外国のように年中開きっぱなしにしておいて、ひまなときに休むのは別だが、当初会期をきめて、しかも常会の場合は憲法において期日百五十日と明記しておる。そういう点についても、私は、国会法の精神からいっても、憲法の条章からいっても、こういうやり方はほんとうに民主政治の運営上適当でないと思う。こういう考え方を持っておる。  そこで、今回の問題につきましては、わが党は、やはり若干の会期延長については、他党からの話し合いはなかったが、そういう余地が残されなかったか。しかし、今日の事態になったならば、自民両党がそれぞれ正式な機関でおきめになった。今さらそれを変えるということも、ある意味においては児戯に類する議論であるかと思いますが、われわれとしては、あくまでもルールを尊重するという建前から、若干の延長はやむを得ないが、大幅の延長につきましては遺憾ながら同調いたしかねる、こういうことであります。

井上良二日本社会党

○井上委員 聞くところによると、何だか政府は、会期はあと二日ほどになっておるのに、未提出の法案があるそうですね。そういう状態で会期を延長するという考え方を持っておるなら、もってのほかだ。われわれは、この委員会において、できるだけすみやかに政府の予算案なり重要法案の成立を円滑に審議しようとして、いつ提出されますか、特に予算に関係した重要法案がいつ出されますかということをたびたび言っておる。たびたびその点は促進しておる。今日議案が百件も残てっおる。これは全部あげて政府の責任です。政府が早く出せばこんなことにならぬ。政府みずから全然これに対しての責任を考えずに、ただ法案がどうにもならぬからというので、一月延ばして、そのうち幾つ通す予定がありますか。今の状態でおそらくまたもう一ぺん延ばすということになるなら、全く、池田君の言う通り、一つのルールがきめてあるのに、そのルールを何ぼでもゆるめていかれたのでは、野党の立場は全然ありません。そんな政府の都合のいいことばっかり行きません。少くとも、やるならば、一ぺん予算が成立するのを待っておって、国会を閉会して、総理もちょっと休まして、九月ごろになって臨時国会をもう一ぺん開き、つぶれた法案について予算に関係あるならば、補正予算を出す。それでいいのです。そういう態度で臨んでもらいたい。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 今各党間でそれぞれ意見の開陳がありましたので、そういうことには触れません。また私ども、先ほど理事会で党の立場を申し上げましたから、これにも触れません。問題は、議長さんにちょっとお尋ねしたいのですが、今お聞きのように、各党からそれぞれ意見の開陳がありまして、御承知の通りであります。そこで私が先ほど理事会でも申し上げた通り、なろうことなら、会期延長問題等は、各党間の話し合いがついて、各党が了承の上で会期延長がきまるということが一番望ましいと思う。今井上さん、池田さんからお話のありましたように、最初にルールがきまっておるのに、そのルールを広げようとなさるのですから、そういうときは、特に両党だけで話し合いをして持ち込むのじゃなしに、なるべく各党間の話し合いをするという手続が一番民主的で好ましいと思う。たまたまそういう手続が欠けておったわけですが。そこで議長さんの方から諮問を受けた。私どもあなたの諮問を受けたわけです。それに従って討議をしておるが、もう一ぺんこれをもとへ戻して、あなたの御意見を伺うが、あなたとしてはどういう御意見をお持ちであるか。その意見によっては、一つ四党間で話し合いを円満にできるような努力をする余地があるかどうか。もし努力をする余地があるなら、議長、副議長さんで何らかの考究をしていただけないか、こういう考えですが、一つ御意見を拝聴させていただきたいと思う。

益谷秀次自由党議長

○益谷議長 私は、先ほど申しました通り、会期延長の可否と期間とを皆さん方に審議をしていただくわけでありまして、すでにこの委員会が正式に開かれまして、熱心に皆さん方が審議をしておられます。その前に、ただいま山本さんの言われたようにおっしゃれば、私も喜んであっせんもいたし、四党の対策委員長会議ですか、開いてもらってきめるはずであるが、すでに既成事実になってしまっておるのであります。ここで熱心に十分に御協議を願いたい。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 全く議長さんの仰せの通りごもっともです。私の言うのは、それはちゃんと認めておるのです。しかし、問題を円満に処理する心組みがもしおありなら、ここで休憩をして、あなたのあっせんによって話をする時間くらいは、何もそう長い時間じゃありませんから、とれるわけです。決してここの議論を無視するという意味じゃありませんので、そういう点はどうですかということです。

益谷秀次自由党議長

○益谷議長 せっかくの御意見でありますが、見通しをつけなければなりません。いやしくも議長があっせんをするということになれば、ある程度の見通しがなくてはならぬと思います。すでに御承知のような事情で、また参議院の議長にも常任委員長の意見を詳細に申し上げてある。おそらくは、うちの方の委員会においても、こういう結果になりやしないかと思っておりますということも申し上げてあります。それに今委員会を開会しておる審議中に、また新規まき直しということは、参議院の議長に対しても、まことに相済まぬことになります。要は、事前に、既成事実にならぬ前にどうか御注意を賜わりたい。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 私は議長さんに御注意申し上げておるのでありません。お願いしておるのです。そういうことができませんかということをお願いしておる。それは一つ御了承願いたいと思う。  それから、ここでせっかく御諮問になったから、再び議長にあっせんしてもらうということは、議長としても見通しがなければやりかねる、こういうお説なら、それだけ承わればいい。ただ、私は、それをあえておやりになるだけのいわゆる衆議院議長として、輝ける衆議院議長として、その政治力を持ちになっていいと考えておったのであります。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 そこで、山本君の御意見の点はまことにごもっともで、さっき理事会の際にも同様の御意見がありましたので、まだ与党である民主党の対策委員長の方も十分な連絡はついていないようでしたから、さらにこちらから連絡をしまして、社会党両派へも、御相談といいますか、懇請といいますか、伺っていただきましたようなわけで、あわせて自由党の方も同様の結論を得ておるようですから、自由党の対策委員長にもおいでいただいたそうです。そういうわけでありますが、なおかつ現在お聞き及びの通り意見は相違をいたしております。そこで、どうでしょうか。それぞれ賛否の討論通告もございますから、委員会はこの程度で、どういう方法かで一つ結論を得たいと思います。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 私は、大体各党の意見が明白になっておるのですから、あえて採決など必要ないということを先ほど発言いたしましたが、社会党左派の方から御注意があって、重大な案件だから、これは進んで採決しろという御注意もありました。それももっともだと思います。もはや御意見等は尽きておるようですから、結論をつけていただきたいと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは、いかがでしょう。椎熊君の動議に従いまして、三十日間会期延長の可否について採決をいたしたいと思います。会期を三十日間延長するに賛成の諸君の挙手を願います。   〔賛成者挙手〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 賛成多数でございます。従いまして、多数により、会期は三十日間延長するということに決定いたしました。  次に、ほかの案件についてお諮りいたします。農林水産委員会の委員長から東北……。

井上良二日本社会党

○井上委員 そこまで行かずに、会期延長がきまったら、本会議で討論をやらなければならぬから、それをどうするかとか、結末をつけていってもらわぬと困る。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは、井上君の御意見もありましたから、会期延長に関連したことを先にきめてしまいましょう。  会期延長の件について討論の通告がございます。自由党の山中君、社会党左派の野原君、社会党右派の池田君、お三方の討論通告がございます。その討論の扱いについてお諮りいたします。先ほど、理事会においては、時間の点は今後の先例としないということで……。

山中貞則自由党

○山中委員 もう一ぺん念のために申し上げておきますが、先ほど申し上げたように、会期延長に関しての討論時間は、かって時間制限をしておらぬ。だからといって、これは御承知のように四十分も五十分も一時間もやるようなことじゃない。これは常識論だから、こういう問題を必ずしも時間を制限するということでなしに、常識論として皆さんの頭に置いていただいて、時間を制限しない、こういうことで一つおきめいただきたい。

福永健司自由党

○福永(健)委員 会期延長に関しては、その討論は時間の制限をしないということが定説であるかのごとき表現がございますが、これは私いささか見解を異にするのでございまして、たまたま本日は会期の最終日でもないから、さほどに切迫感を持つものではありませんが、最終日であるとするならば、たとえば、その日の夕方になって会期を延長するかどうかということが議題に供され、だれかが立って四時間も五時間もしゃべりぱなしで十二時になったら、会期が延長できずに終るということになって、大へんなことになるのでございまして、これはきめてないというゆえんのものは、この種の討論というものはお互い良識を持って簡潔に行うのを旨とするという意味においてきまってない、こういうように私は了承したい。その意味で、きょうも良識的に相互に適当な時間内において討論する、こういうことがよろしかろうと思います。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 山本君が会期延長の問題に対し討論の時間制限は慣例上ないと言うのは、私の記憶だとそうではない。私と土井君とが会期延長に反対してことがある。その際は十分以内という制限があった。しかしながら、私ども五分くらいずつで終っております。すべてこういう重大案件を野放図に何時間やってもいいということは、今福永君が言われたように、そうではないのです。去年などは、ああいう状況であったから、時間の制限をするひまもなかったけれども、その以前は、みんなこういう重大なものは討論の時間制限をやっておる。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 僕の言っておるのは、三十分も四十分もかかるものじゃありません。良識をもっておやりなさるなら、おおむね時間はわかるわけです。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 どうです。三人よりないのですから、十五分か二十分以内ということにきめておいたら……。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)委員 福永君の言われたことは、今期の最終日の日とかなんとか、特殊の事情のあることで、そういうとき制限することはもっともだ。故意にやられるおそれがある場合にもっともだが、本日の場合そのおそれもない。私だれかにかわってもらうかもしれませんが、私自身やるとすれば三分か五分です。そういう場合に十分とか五分とかいうことをつけられるのは、われわれは困る。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 こまかく刻むこともいかぬでしょうから、二十分でも三十分でもよろしい、一応の範囲でやるということをおきめ願いたい。

野原覺日本社会党(左)

○野原委員 大体意見は出尽しておるので、福永委員から、お互いの良識によって発言をすれば問題はないじゃないか、こういうことでございますから、実は私も反対討論に立ちますけれども、私だって半時間以上の原稿を作ろうといっても作れません。しゃべろうと思ってもできない。従って、良識によってやるようにして、時間の制限は付さない、こういうことでやっていただきたい。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 将来のこともありますから、時間は十分入り用なだけとってよろしい。二十分でも三十分でもいいが、一応の範囲でやるということの取りきめをしていただかないと、今後のとこもございますから、一応大体おきめ願いたい。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは討論者はここにお三方もおりますから、一つお三方でどの程度が最高でございましょうか、御意見を伺いたい。

山中貞則自由党

○山中委員 私の方は十分もあれば十分です。

野原覺日本社会党(左)

○野原委員 時間制限の必要はありません。私の良識を信用してもらいたい。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 きょうはなごやかに行っておりますが、会期延長の問題はいつでも各党間に刺激をを与える問題です。こういうふうにスムーズに話ができのは珍しい。こういう日ばかりあるとは思われません。きょうきめておかないと、将来会期延長の問題は時間制限がないじゃないかというの……。

井上良二日本社会党

○井上委員 きょうのところはいいじゃないか。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 きょうのところは時間は十分とっていただきたい。ある範囲はとっていただきたい。一時間でもよろしい。無制限ということはいけません。

茜ケ久保重光日本社会党(左)

○茜ケ久保委員 与党の諸君は何でも強引にやろうとする。社会党の了解を得ないで民主党と自由党で勝手にきめておいて……。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 そんなことはありません。強引じゃありません。ちゃんと各党の意見を聞いて……。

茜ケ久保重光日本社会党(左)

○茜ケ久保委員 強引だよ。その上に討論の時間までもきめようとする。三人とも良識をもってやると言っておるのに、議員の良識を……。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 悪例になるからだと言うのです。時間は十分とって下さい。一時間でも了承すると言っておる。   〔発言する者あり〕

茜ケ久保重光日本社会党(左)

○茜ケ久保委員 福永、発言中だ。黙れ。

山中貞則自由党

○山中委員 少し口を慎しんでもらいたい。   〔発言する者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 茜ケ久保君、論旨を続けて下さい。

茜ケ久保重光日本社会党(左)

○茜ケ久保委員 何も無理に押しつけぬで、発言者が良識をもってやると言っておるから、いいじゃないか。それをしゃにむに椎熊君のように時間をきめる。ここでは、無理にきめないで、発言者の良識にまかしていただきたいと思う。

福永健司自由党

○福永(健)委員 そこで私はこう思うのです。先ほどからいろいろ申し上げておるのですが、椎熊君が言われた、一時間でもよろしゅうございますということは、直ちに私賛成できません。というのは、そういうことにしますと、会期延長の討論は一時間まではいいという印象をあとに残すということになって、これは望ましくない。しかし、椎熊君が何がゆえにそういうことを言われるかという意味はよくわかる。従って、きょうの場合は、各党とも良識をもって処するならばということを言うておられますから、そういうことでやっていただく。しかし、それに反した場合どうなるかということが残りますので、万一良識を逸脱したり無用の時間を費して討論を長引かせるというような傾向がある場合においては、議長の善処あることを当然のこととして、あらかじめ了承しておく、そういうことにしていただけばいいのではないかと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それではお諮りいたします。ただいま福永君の御発言を動議としてよろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは福永君の動議の通り御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 さよう決定いたします。  それから会期延長についての採決の方法についてお諮りいたします。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 起立でいかがでしょうか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは、御異議ないようですから、起立採決ということに決定いたします。

井上良二日本社会党

○井上委員 ただし、条件があります。与党が、起立採決などというと、出てこないということも考えられますから、出席を見て、危ないというときには記名採決を要求することがあるかもしれません。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 井上君の御親切な御注意がありましたので、そのようなことがないように十分注意することにいたしたいと思います。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に、委員派遣承認申請の件についてお諮りいたします。農林水産委員長から、東北水害について各党一名ずつ四名の委員を派遣いたしたいというので、この承認を求る申請が出てきております。なお、建設委員長から、建設委員会として、東北水害の状況視察のために、各党これまた一名ずつ、四名の委員派遣の承認を得たいという申請が出てきております。両申請とも、いずれも派遣期間は五日間ということでございます。この取扱いについてお諮りいたします。

福永健司自由党

○福永(健)委員 国会開会中におきまして委員会等からいろいろ出張したいという希望が出る場合において、本委員会においてはこれが取扱いを非常に慎重に検討してきておるわけでございます。本件についても相当考慮すべき問題はあろうと思いますが、しかし、東北水害の実態等にかんがみまして、私は本件は認めてもよろしかろうとは存じますが、ただし、先刻来いろいろお話が出ておるように、延長はいたすにいたしましても、あとそう長い会期ではありませんので、出かけられるのなら、五日間ということでございますが、できるだけこれも時間的にも能率を上げて短縮していただく。これをどこまで短かくというようなことは申しませんが、そういうことにして認めることにいたしたらいかがかと思います。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 福永委員の意見に私も賛成です。そこで特につけ加えて申し上げたいことは、農林委員会と建設委員会とが同時に申し込みがあったのですから、なるべく関係府県等をあまりわずらわさないように、経費等もあまりかけさせないようにという意味で、同一日程、それからできる限り大きなワクで同一行動をとっていただきたい。もちろん調査のやり方によって違うところもございましょうが、ワクとしては同一行動、同一日程でやっていただきたい、こういうことを条件として認めることにいたしたいと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 そうしますと、福永君、山本君の御意見を総合いたしますと、被害地の説明、案内等において、できるだけ現地の煩を避けるため、同一日程、同一行動で農林水産委員会の派遣委員と建設委員会の派遣委員とが調査をしていただく。それから、福永君の御意見の中には、できるだけ、五日間というけれども、日程を縮めて視察調査の目的を果してもらうように、こういう御意見がありました。この二つをつけまして両委員会の委員派遣を承認するに御異議ありませんか。

山中貞則自由党

○山中委員 それでけっこうですが、本委員会の長い間の慣例になっております原則は、国会開会中に常任委員会委員派遣は原則として認めないということが不文律になっておりますから、今回の委員派遣は全くの天災地変のための特例である、従って今日までの本委員会の不文律である慣行は依然として続くものであるということは確認しておいていただきたい。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは、山中君の御発言も含めて、両委員会の委員派遣を承認するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に、決算委員長上林與市郎君から、国有財産(旧軍艦「梨」)の売払及び再取得に関する件の調査報告をいたしたいという申し出を受けております。この取扱いについてお諮りいたします。

山中貞則自由党

○山中委員 この問題は、決算委員会においても、内容についてではなく、本会議に報告する形式、いわゆる議会運営のルールについて異議のある問題でありますから、各党それぞれ研究のために本日は保留を願います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは、本日はこれを保留するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようでありますから、さように決定いたします。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に、昨日の本委員会におきまして、清瀬一郎君外四名から提出されております憲法調査会法案の趣旨説明を聞くということにきめましたが、この件についてお諮りいたします。なお、つけ加えて申し上げておきますが、この提案者の趣旨説明に関連をいたしまして質疑の通告がございます。自由党の山崎巖君、社会党左の飛鳥田一雄君、社会党右の田中幾三郎君、小会派クラブの中原健次君、合わせて四人の質疑通告がございますのであけせてこの取扱いについてお諮りいたします。

井上良二日本社会党

○井上委員 これは、憲法調査会設置に関する問題で、非常に重要な法案でございますから、ぜひ一つ発言の機会を与える。ただし、議案が非常に輻湊しておりますから、万が一、時間の関係等があってやむを得ない場合は、場内交渉でお許しを願うことがあり得るということを御了承願って、発言を許していただきたいと思います。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 憲法調査会の問題は、きょうは、会期延長の問題で、参議院の出方等を見て、それから本会議を開かなければなりませんから、場合によっては相当時間がおそくならないとも限りません。そういう際にやるということもいかがかと思いますから、次回の本会議においてこれをやるということにいたしたいと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは次回の本会議ということでよろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議がないようですから、憲法調査会法案の趣旨説明は次回の本会議ということに決定いたします。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に、公正取引委員会委員任命について政府から同意を求めてきております。(「次会まで保留」と呼ぶ者あり)お手元にございます通り、吉田晴二君が三月二十九日に辞任されまして、その後任として塚越虎男君を任命したいということでございます。先例によりまして各党へお持ち帰りを願いまして、次回の委員会でおきめを願いたいと思います。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に、日本国有鉄道経営委員会委員任命について同意を求めるの件、これは前回の委員会で申し上げた通りです。   〔「保留」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 本日保留の声がありますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようでありますから、保留に決定いたします。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に、緊急質問の通告があります。この緊急質問の取扱いについてお諮りいたします。

井上良二日本社会党

○井上委員 今、椎熊君から、何か参議院の方との話し合いによって会期延長がきまらぬ以上、本会議が開けない、こういうお話ですが……。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 開けないということではないのです。

井上良二日本社会党

○井上委員 私どもは、本会議を開いて、緊急質問なり急ぐものだけを先に上げてしまって、そのうちに参議院の態度がきまると思いますから、やはりこの緊急質問はやっていただきたいと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 先ほどの理事会で懇談の結果、社会党右の方からの東北水害に関する緊急質問を本日実施したい、それから社会党左の方からの南米方面に対する日本の移民の虐待に関する緊急質問、これは本日のところは保留するという、こういうことに理事会の意見が一致いたしましたが、その通りにいたしまして御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようですから、さよう決定いたします。緊急質問のうち、東北水害に関する緊急質問を本日、行うことにいたします。  それから、質問者の持ち時間、これはどういたしますか。   〔「十分」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは十分ということにいたします。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次に、緊急上程の案件について事務総長から申し上げます。

大池眞事務総長

○大池事務総長 緊急上程の案件で、建設委員会から、道路整備費の財源等に関する臨時措置法の一部を改正する法律案が、両社が反対で、多数決で可決されてきております。これの緊急上程をお願いいたしたいと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは本件を本日の本会議に緊急上程するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。  なお、本件の採決についてお諮りいたします。これは起立採決で御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。     —————————————

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次いで、本日の議事の順序について事務総長から申し上げます。

大池眞事務総長

○大池事務総長 議事の順序といたしましては、会期の件、これは最も優先的なものでございますので、この会期の件を御決定願って、緊急質問をして、日程に入る、これが順序だと考えます。

井上良二日本社会党

○井上委員 会期の件で参議院がきまらなければあと回しですか。

大池眞事務総長

○大池事務総長 向うでは、すぐ議運を開いて御返答をいたしたいと思うと言っておりますから、わずかの時間で来ると思いますが、向うの様子を見まして、非常におくれるというような見通しがつきましたならば、井上さんのおっしゃるようなこともあるかと思いますが、もしわずかの時間で来るようなことなら、会期の件と、それから緊急質問、次に日程に入りまして、日程の次が緊急上程、こういうことになるかと思います。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 次回の本会議はいかがいたしますか。

椎熊三郎日本民主党

○椎熊委員 次回の本会議は、明日が定例日になっておりますが、明日は、本日の会期延長の件が決定すれば、本会議を明日休んで、金曜日か土曜日に本会議をやるということにしていただきたい。

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 それでは、この委員会で次回の本会議を金曜日にきめるというわけにも行きませんから、今の椎熊君の発言を含みとして、明日の定例日は本会議を開かないで、次回の本会議は議長に取り計らいを一任する、こういうことで御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

中村梅吉日本民主党

○中村委員長 御異議ないようですから、さよう決定いたします。  本会議の開会時間は各党に御連絡いたしまして、振鈴を鳴らすことにいたします。  本日はこれで散会いたします。    午後三時二十五分散会

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