議院運営委員会 第28号
- 発言数
- 43 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1955/06/14
会議録
○中村委員長 それでは委員会を開会いたします。 本日の議事は日程公報に掲載してあります通りですが、この日程第一から第十二までのほかに、地方行政委員会から入場譲与税法の一部を改正する法律案が満場一致で上って参りました。それからもう一つは、建設委員会から水防法の一部を改正する法律案が、これまた満場一致で上って参りました。そこで、日程のほかにこの地方行政委員会と建設委員会の二件を緊急上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。 次に、日程第一、第二について一応事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 日程第一の補助金等に関する法律の一部を改正する法律案中修正の件、これは、最初は四月、五月の暫定予算だけしかできておりませんので、五月まで臨時特例をして、六月からは予算に組み入れることになって原案が出ておったのですが、六月の暫定予算ができましたために、本予算の方からこれだけ差し引かれる関係で、今まで政府から出しておりました五月三十一日というのを六月三十日に修正をいたしたい、こういうことであります。政府の方で出してある現在委員会で審査中の案件を、そういうふうに五月三十一日を六月三十日に修正いたしたいというのであります。 日程第二の地方税法の一部を改正する法律案は、これは本院で予算を修正いたして参議院に送りました関係上、現在政府の方でこの地方税法の一部改正で出ておる分をそれに合せて——お手元にだいぶ詳しい都道府県税の問題、タバコ消費税の問題、市町村民税の問題等についての修正が配付してありますが、このように修正いたしたいという申し出であります。これもすでに委員会で審査中でありますが、政府が原案を政府の手において修正する場合には本院の同意を得なければなりませんので、そういうように修正いたしたいという申し出であります。従いまして、この政府の修正を承認するかしないかということで、御承認を得るように議長発議でお願いをいたしたい、こういう問題であります。
○中村委員長 それから日程のほかで一、二として、一が地方財政再建促進特別措置法案、この趣旨説明を聞いて質疑を行うということになっておりますが、説明のあとで、引き続いてこれに対する質疑を行うということに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それから次の二の恩給法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、これはどう取り扱いますか。
○椎熊委員 これは先般の予算折衝でこの内容が変ったわけです。そこで自民両党の予算修正をした連中が、この法案を、予算の修正通り委員会で修正したい、こういう話し合いができたのです。従って、一刻も早く委員会に回してもらいたい。このまま政府が本会議で質問を受けても、すでに内容が変っておる、予算はすでに本院を通過してしまっておりますから、この前の案通りで質問を受けても仕方がないでしょう。議会としても意味がないと思いますから、これに対する本会議の質疑はよしていただいて、直ちに委員会に回してもらう、それに対して委員会で御審議を願う、こうした方が実質的にいいだろうと思います。自由党さんもそういう御意見だそうですから、どうか一つ御同意を願います。
○山中委員 私の党といたしましては、委員会にすぐ付託せずに本会議で特別の取扱いをなすべき法案としての内容は、すでにただいま椎熊君お話のようなことで、意義を失ったと思いますので、本会議での説明並びに質問は省略して、直ちに委員会に送付することに賛成いたしたいと思います。
○山本(幸)委員 僕は反対です。なるほど実情はそうかもしれませんが、そういう理屈でいけば、これから重要法案を出してくる、しかもそれが予算を伴う法律であって、本会議で趣旨弁明を受けなければならぬようなものも、それが今度のようなケースで自民両党で修正されたということになると、いつの場合でも、本会議で説明しないで委員会で審議するという例を作ることになる。従って本会議の趣旨弁明がいやだと思えば、意識的にやろうと思えば何でもできる。私は、そういう悪例を残すことはいけないと思う。 もう一つは、なるほど民自両党のおっしゃった点についてはわからぬわけではないが、それでは、なぜ政府はこれを先に撤回しなかったか。少くとも提出しておいて、民自の議員修正を待つのだというやり方でなしに、なぜ撤回しなかったか。今現に出ておるのでありますから、私ども修正の問題について質疑するしないは別として、出ておるそのものについての質疑をいたしたい、理屈ではこういうことになるわけです。従って、やはりそういうことは筋が通らぬから、私どもは反対です。
○椎熊委員 私は、本会議で質問をするということの方が異例であるから、特別にこういうことに同意したわけです。本質からいけば委員会に回付さるべきものを、異例をもってこうした。ことに政府としては、自分の提案した通り通過さしてもらいたかったのです。修正されたくなかった。それを国会が自分の意思によって内容を修正してしまった。そうして予算はすでに通過して向うに行ってしまった。従ってこの法案は、国会の意思によって国会が直していく以外に方法がない。政府としては原案を支持したかった。ですから説明のしょうがないという状態です。実情御洞察の上、御了承を願いたいと思います。
○山本(幸)委員 これは異例ではないんですよ。なぜ異例でないかというと、この前の国会から、重要法案については本会議で質疑をするという形式をとろう、こういうことで二回にわたってやっておる。
○椎熊委員 それは特例としてやったのです。
○山本(幸)委員 異例というのは、大体その場限りのものです。
○池田(禎)委員 私は、ただいまの椎熊委員の御発言はわからないわけではありませんが、本会議において政府の趣旨説明を聞き、それに対する三党の質問を許すということは、本委員会できまっていることです。
○椎熊委員 政府の説明のしようがなくなったのだから……。
○池田(禎)委員 たまたま小麦協定その他の問題で参議院に上程する関係上、どうしても事後に回されて、他の法案を先に衆議院に上程して質問を行わなければならぬという万やむを得ざる事情になって、この法案だけが趣旨説明と各党の質問が延期されたわけでありますから、今ごろに至ってそういうことを言われることは、本委員会の決定をくつがえすもので容易ならざることです。従って民自両党において了解がついたというならば、他党のことを申しては失礼ですが、自由党の方が質問をやらないということは一向差しつかえありませんが、社会党の質問を許すということは本委員会の決定ですから、当然政府の説明を聞いて質問を許すべきである。一たび決定したことをくつがえすということは容易ならざることです。従って、本委員会の決定通りにしてもらいたい。
○椎熊委員 それは、あなたの言うことにも一理あると思いますが、事態は変化したのです。そうして政府としては説明のしょうがない。こういう案を通したかったのに、国会の自由意思で内容が変えられた。私の方でこういう案を出したのだが、実はこういうふうに変更されるのでございますというようなことは、説明のしょうがないのぢゃないか。
○池田(禎)委員 それでは、椎熊委員の言うようであるならば、すみやかに政府は本案を撤回して、あらためて自民両党の修正に基く原案を出されることが、国会政治においては当然のことであろうと思う。
○椎熊委員 国会は自由に修正していいと思うのです。
○池田(禎)委員 不確定な法案を提出するということは、政府としても重大なる責任でございますから、どうか責任の持てる法案をお出しになるように願いたい。
○椎熊委員 政府の提出する法案が不確定とか確定とかいうが、必ず原案が通るというものではないのです。それなら国会はいらない。国会は自由に修正できるのです。
○池田(禎)委員 それなら、途中で答弁のしょうがないというような原案をお出しになることは、政府に責任があると言わなければならぬ。
○山本(幸)委員 椎熊委員の言うことは矛盾しておる。そういう法案を、全然相談もしないで、いきなり予算だけ、ほとんどまるで切りもちを二つに割ったようなことをやるから、こういうことになるのです。予算を修正するのだったら、同時に、やはりそれに伴う法律はそれぞれ事前に打合せて、政府側にも了解を求めておかなければならぬ。それをやらないからこういう矛盾が起るのです。あまりにも予算修正が国民をばかにした、ゼロと四百三十とを二で割ったようなことをやるからいけない。
○椎熊委員 どういうふうに修正するかは両党できまっておるのです。ただ、ここで原案を押えておるから委員会で審議ができない、修正ができないのです。
○山本(幸)委員 政府は知っておるでしょう。
○椎熊委員 政府でも議会でも知っておるが、手続上できないのです。委員会に回付してくれないから……。
○井上委員 これは予算が修正された、この修正に政府は同意したのです。同意した以上、当然それに基く法案は政府が撤回をするなり、同意に基く修正案を織り込んだ新しい法案を提出すべきです。それをやらないから、こういうことになる。
○椎熊委員 そういうのも一つの方法ですが、今回は、この法案を修正した国会が直していきたいというのです。
○井上委員 現に議案は提案されておる。提案されておる以上……。
○椎熊委員 ここで、この議運で押えておるから、委員会では修正ができないのです。
○池田(禎)委員 議運は委員会の確定でやったことです。個人でやったんじゃない。
○椎熊委員 それは議運の決定によってやったわけです。しかし、それによって押えておることは現実でしょう。委員会には付託されていないですよ。それをどうして修正できますか。
○井上委員 それでは官房長官を呼んで下さい。それまで審議を中止しましょう。
○荒舩委員 どうです、これは一つきょうでなく、次会にやることにしたいのですがね。議論があまり沸騰しても……。
○中村委員長 どうですか、今池田君の御発言もありましたが、だいぶ御議論があるようですから、無理をしないで、本日はこの恩給法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案の趣旨説明の件は、ここに掲載してございますが、これを留保して、次会までに各党においてよく検討するということで、本日はこれを留保するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 御異議ないようですから、保留することに決定いたします。 —————————————
○椎熊委員 この際、新たに選任されました予算委員長が本委員、会にごあいさつしたいということで来ておりますから、お許しを願いたいと思います。
○中村委員長 予算委員長が議運の委員各位にごあいさつ申し上げたいということで御出席になりましたから……。予算委員長。
○三浦予算委員長 はからずも予算委員長の重責に当ることになりましたが、経験も浅く、皆さんから格別の御協力を得なくてはならぬと思います。私は誠心誠意この職責を尽したいと思いますから、議運の皆さんの格別の御協力を賜わりたいと思います。ちょっとごあいさつ申し上げます。(拍手)
○中村委員長 それでは議事の順序をもう一ぺん繰り返して事務総長から申し上げます。
○大池事務総長 本日の議事の順序について御協議を願いたいと思います。日程第一、第二は、政府において修正の申し出があるからそれを許可するに御異議ありませんかということで、日程第一並びに第二は議長発議で御決定願いまして、日程第三ないし第十一まで九件、これは内閣委員長宮澤胤勇君が説明されまして、全会一致であります。日程第十二は、外務委員長の植原悦二郎君が報告をされまして、これも全会一致でございます。それから地方行政委員会の入場譲与税法の一部を改正する法律案、建設委員会の水防法の一部を改正する法律案、この二件の緊急上程を願いまして、委員長の報告を求め、これは全会一致でございますから御決定を願う、こういうことでございます。今説明者ははっきり申し込んでありませんが、おそらく委員長がされることと思っております。それからこの緊急上程が終りますれば、ただいま御決定になりました地方財政再建促進特別措置法案、これの趣旨説明を伺いまして、そのあと質疑は鈴木直人君、加賀田進君、門司亮君、この御三君でございます。時間はこの前は十五分でございましたが……。
○中村委員長 この前通りなら、十五分ということでございますが……。 〔「十五分以内」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それでは十五分厳守ということに決定いたします。 本会議の開会時刻は一時半でよろしゅうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中村委員長 それでは本会議の開会時刻は正一時半ということにいたします。 これをもろて本日の委員会は散会いたします。 午後零時五十二分散会