運輸委員会 第34号
- 発言数
- 32 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1955/07/28
会議録
○原委員長 ただいまより運輸委員会を開会いたします。 最初にお諮りいたします。会期の終了も間近でありますので、この際閉会中も本委員会が運営できますよう、一、陸運特に日本国有鉄道の経営合理化に関する件、一、船舶、港湾に関する件、一、観光に関する件、一、空運事業に関する件を議長に申し入れたいと存じますが、御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原委員長 御異議がなければさよう決します。 なお閉会中におきまして委員派遣を必要とする場合は、その承認申請等の手続を委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原委員長 御異議がなければさように決定いたします。 なお閉会中におきましても、小委員会を存続して開会することができるようにするとともに、委員の異動等に伴う理事、小委員、小委員長の補欠選任等につきましては、委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原委員長 それではさよう決定いたします。 —————————————
○原委員長 これより請願審査を行いますが、この際請願審査小委員長より小委員会の経過並びに結果の報告につて発言を求められておりますので、これを許します。臼井君。
○臼井委員 ただいま議題となりました請願案件につき、請願審査小委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本月二十五日までに本委員会に付託になりました請願の総数は百三十件でありまして、これらにつき本二十八日紹介議員の説明、運輸当局より意見を徴する等、慎重に審査いたしたのでありますが、これを鉄道新線建設関係、鉄道電化関係、国鉄サービスの改善に関するもの、国営自動車関係、港湾関係、海運関係、海上保安関係、航空関係及び気象関係に大別して申し上げたいと存じます。 鉄道新線建設に関する請願は二十八件でありまして、いずれも地方交通の利便、資源の開発、産業の振興及び輸送経路の短縮をはかる等のため、必要な路線を建設または完成されたいというのでありまして、未成線または工事着手決定線についてのもの二十一件、予定線についてのもの三件、予定線に該当しないもの四件であります。 鉄道電化関係は十件でありまして、石炭の節約により国鉄経営の合理化をはかるとともに、輸送力を増強し、産業の伸展、旅客輸送の混雑緩和をはかる等のため、主要幹線の電化、既電化区間の延長、都市周辺の電車化等をすみやかに実施されたいというのであります。 サービスの改善に関するものは二十五件でありまして、急行列車または快速列車の運転開始、または延長列車の増発等、輸送の改善を要望するもの七件、地方線区にディーゼル・カーの運転を要望するもの四件、駅または停留所の設置、駅の改築拡張、乗降口の新設または廃止の反対等十二件、踏切施設の存続または改善等を要望するもの二件であります。 右のほか飯田線の災害防止に関するもの五件、貨物運賃の軽減を要望するもの一件、まくら木に関するもの一件があります。 国営自動車関係は七件でありまして、いずれも地方の交通に便するため、国営自動車の運転開始または運転区間の延長を要望するものであります。 地方鉄道軌道関係は一件でありまして、地方鉄道軌道整備法による予算措置に関するものであります。 次に港湾関係は十三件でありまして、港湾の築設、港湾施設の整備拡充及び港湾整備費の増額を要望するもの等が十件、海岸欠壊の防止を要望するもの二件、暗礁除去を要望するもの一件であります。 海運関係は二件でありまして、いずれも航路の国営化を要望しているのであります。 海上保安関係は七件でありまして、そのうち燈台の設置を要望するもの四件、燈台施設の整備、海上保安部出張所の設置、海難救助の強化等各一件でありまして、いずれも船舶航行の安全の確保を要望するものであります。 航空関係は二件でありますが、そのうち一件は国際空港の開設を要望するものでありまして、他の一件は飛行場の拡張を要望するものであります。 最後に、気象関係は三件でありまして、うち定点観測の復活を要望するもの一件、測候所の設置を望むものが二件、これらはいずれも気象災害を防止、軽減することを趣旨とするものであります。 以上百五件の請願の趣旨は、わが国における運輸交通の現状より見て、おおむね適切妥当な要望でありますから、政府及び国鉄においてその趣旨に沿うよう善処すべきものと考える次第であります。 よって小委員会といたしましては、本日の請願日程第一ないし九、第一一ないし一八、第二〇ないし三四、第三七、第三八、第四九、第五〇、第五二、第五四ないし五六、第六〇ないし六三、第六五ないし七三、第七五ないし八六、第八八ないし一〇一、第一〇三ないし一一三、第一一五ないし一一八、第一二〇ないし一三〇の各請願は、いずれも採決の上内閣に送付すべきものと議決した次第であります。 なお、戦傷病者に国鉄無賃乗車復活に関する請願が二十一件ありますが、本件については七月十八日衆法第五七号をもって、戦傷病者等の日本国有鉄道無賃乗車等に関する法律案が提出され、十九日本院を通過、参議院において審議中でありまして、請願の趣旨はおおむね達せられたと認められるのであります。 よって日程第三五、第三六、第三九ないし四八、第五一、第五三、第五七ないし五九、第七四、第八七、第一〇二及び第一一四は、いずれも議決を要しないものと決した次第であります。 以上御報告申し上げます。
○原委員長 ただいまの小委員長報告の通り決するに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原委員長 それではさように決します。 なおお諮りいたします。ただいま議決いたしました各請願の報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。 —————————————
○原委員長 お諮りいたすことがあります。理事でありました大西正道君が去る二十一日、有田喜一君が昨二十七日それぞれ委員を辞任せられ、理事が二名欠員になっておりまするので、この際その補欠選任を行いたいと存じますが、選挙の手続を省略して委員長より指名するに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原委員長 それでは大西正道君、有田喜一君を指名いたします。 —————————————
○原委員長 続いてお諮りいたします。観光に関する小委員でありました畠山鶴吉君、大西正道君、濱野清吾君、堀内一雄君、栗原俊夫君がそれぞれ委員を辞任せられ、再び本委員となられましたが、小委員が五名並びに小委員長が欠員となっておりますので、これが補欠選任を行わねばなりませんが、この際委員長において指名するに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○原委員長 それでは 畠山鶴吉君 大西正道君 濱野清吾君 堀内一雄君 栗原俊夫君を小委員に、畠山鶴吉君を小委員長に指名いたします。 —————————————
○原委員長 この際海運について調査を進めます。徳安實藏君。
○徳安委員 きわめて簡単に伺いますが、フィリピンの沈船の引き揚げに関しまして、運輸省が関係しておられる大体の模様をお聞かせ願いたいと思います。
○山下政府委員 フィリピンの船の引き揚げに関しましては、御承知の通り中間賠償でございまして、御承知のようにマニラ地区とセブ地区の船を政府が責任をもって、沈船を引き揚げるというような格好になっております。その実際の引き揚げの作業につきましては、民間の業者を七つのグループに分けまして入札を行いまして、そうして七つの業者の責任において沈船の引き揚げを契約しておるという格好になっております。それで引き揚げましたものはこれをフィリピン政府に納めるというような格好になっております。運輸省としましては従来からそういうサルベージ業者の監督をいたしております関係上、フィリピンのサルベージに従事します業者の作業の指導、またはそのほかのいろいろの作業上のことにつきましてのアドヴァイスもいたします。また計画もするというような仕事をいたしております。
○徳安委員 この契約は運輸省がやっておるですか。
○山下政府委員 契約の担当者は運輸省であります。
○徳安委員 それで最近契約されましたものの内容をお知らせ願えませんか。
○山下政府委員 この解体の計画につきましては、地区をABCDEFGという七つの地区に分けまして、そうして解体の作業を計画いたしまして、各地区につきまして入札を行いました。それで当初の請負金額としましては総額が二十八億九千三百八十二万二千円というような金額でございましたが、フィリピンからもっと値引きをしろというような要求もございまして、この作業の計画の内容を一部若干変更いたしまして、結局二十三億四千三百九十二万二千六百十一円というような請負の総額に決定いたしました。そのうち今回本年度分の仕事といたしましては二十三億四千三百九十二万二千六百十一円のうち、十三億五千八百九十一万二千六百八円という仕事をやることになっております。そしてこの契約は七月の十一日に正式に業者と契約をいたしました。
○徳安委員 その契約されましたのは、どこの会社とどういうような契約をしたということはわかりませんか。
○山下政府委員 わかっております。Aの地区でございますが、Aの地区の解艇の請負金額は三十年度分でございません。三十二年度分まで含んでおりますが、三億八千九百六十三万八千五百五十七円でございまして、宮地サルベージに契約をいたしております。それからそれの本年の分といたしまして二億二千六百六十九万一千七百十二円でございます。 それからBの地区といたしまして、解艇の請負金額が五億四千百七十万三千九百十円でございまして、これは日本サルベージと契約をいたしております。本年の分といたしましては、このうち二億六千八百四十六万八千四百五十八円というふうに契約いたしております。 それからCの地区につきましては、解艇の請負金額が二億六千二百二十二万七千二百六円、これを飯野重工業に契約をいたしております。本年の分といたしまして、一億六千九百十一万三百二十五円という金額になっております。それからDの地区といたしましては、解艇の請負金額が三億四百十二万九千七百二十八円でございまして、株式会社岡田組と契約をいたしております。本年の分といたしましては一億五千八百九十六万八千六百九円という金額でございます。 Eの地区におきましては、解艇の請負金額が四億八千百三十万三千四百円でございまして、これを株式会社呉造船所と契約をいたしております。その本年の分といたしまして三億三千百八十一万五百六十四円でございます。 それからFの地区といたしまして、解艇の請負金額が一億九千九百二十三万三千七百六十円でございまして、甘粕産業株式会社と契約をいたしております。本年の分といたしましては八千百七十八万五千四百五十八円でございます。 それからGの地区といたしましては、解艇の請負金額が一億六千五百六十八万六千五十円、これは東洋海事工業と契約をいたしております。そのうち本年の分といたしまして一億二千二百七万七千四百八十二円という内訳になっております。
○徳安委員 その引き揚げに対して引き舟が要るそうでありますが、この引き舟は契約した各会社が雇うのだそうですけれども、これは最近うわさによりますと、何か日本の船でなしに、外国船を利用しておるという話でありますが、それは事実でありますか。
○山下政府委員 一件だけそういう例がございます。
○徳安委員 それはどこでしょうか。
○山下政府委員 御説明申し上げます。甘粕産業と宮地サルベージ会社が引き舟を回航する場合に、いろいろ国内の引き舟を当ってみましたけれども、交渉がうまく成立しませんので、パン・アメリカ号という、総トン数六百トン、馬力千八百馬力、所有者はニューヨークの銀行でございます。シナ人の方という人がこの運航者の代表でございますが、そういう船を契約いたしまして、この甘粕産業と宮地サルベージの引き舟を引っぱっていくというような契約をいたしたわけであります。と申しますのは、現在台風のシーズンを控えまして、しかも作業が相当急を要するというような関係上、こういう引き舟の専門の船を利用した方が回航上非常に便利じゃないかというような関係と、もう一つは引き舟の契約が非常に割安であったというような関係上、甘粕産業と宮地サルベージはこのパン・アメリカ号を利用したという格好になっております。
○徳安委員 今お話を聞いてわかったのですが、結局一千万円に近い金を中国の商人に持っていかれることになるわけであります。まことに残念なことでありますが、しかしいろいろ事情があってそのようになったと思います。今後できることならやはり日本国民の持っている船でできるだけ利用していただくように、運輸省でも指導していただきたい、これが私どもの念願です。御所見を伺いたい。
○山下政府委員 今回の例は、先ほど申しましたように一ぺんに多くの引き舟を引っぱっていくというような関係上、なかなか引き舟がなかったということもあります。それからまた価格が非常に割安であったという関係上、やむを得ず甘粕産業と宮地サルベージとがこの船を契約したというような状況でございまして、この裁定は、今後こういうような例にはならぬよう、極力日本の船でいたしたいと考えております。
○臼井委員 青函連絡等の貨車航送線についてお伺いしてみたいと思う。これは国鉄の関係でありますから、あるいは本日は適当でないかもしれませんが、船舶局長として何かそれらに関係して御承知のことがあり、あるいはまた意見を申し述べる機会があればと思って伺うのでありますが、貨車航送船で昨年の洞爺丸事件、先般の紫雲丸の事件を見ても、船が貨車を積んでいて傾いて、あるいはひどい衝撃を食って、中に積んである貨車が倒れる。これがかしぐごとに片荷になって転覆しやすくなるし、転覆して沈没する時間が非常に短かいというふうにわれわれしろうとでも考えられる。そこで考えられるのは、たとえばそういう傾いて、とめるホックみたいなのは何といいますか、かぎですね、あれがはずれるとか切れるようなことがあっても、要するに貨車が横倒しになるとか片荷にならないように工夫したならば、あれほどの災害の起る機会も少くなるのじゃないか、私どもしろうと考えでそう思うのですが、何かそのようなことについて議論がございますか、どうですか、その点をお伺いしたいと思います。
○山下政府委員 その問題につきましては、運輸省におきましても、造船技術審議会というのがございますが、そこに安全部会というものを設けまして、船の安全性の部面につきましていろいろ議論をいたしております。お話しになりましたような点につきまして、近く委員会で結論をつけるというような段取りになっておりますが、御承知のようにああいう重量のあるものを、船の甲板の上に積みます場合には、どうしても船の重心が上りぎみになる。それから傾斜した場合に倒れやすい。倒れましたときにはなお船の安全の性能が悪くなるというようなことになりまして、安全性の見地からは、船の上にああいう貨車のようなものを積まないということが、安全のためにも好ましいということははっきり言えると思います。
○臼井委員 貨車を甲板の上に積まないで、あるいは下に積めるような方法が講ぜられれば一番いいのですが、しかし現在のままのように積まざるを得ないというならば、私の考えでやはり万一そういう衝撃とか風波のために片寄って、そういうかぎがはずれた場合でも片荷にならないようにそこに工夫する。一般の船舶についても何か片荷になることは、しけ等の場合には危険だというので、それぞれ貨物の中でも何か部屋を仕切って、あまりはなはだしく片荷にならぬように防いでいるということを聞いているのですが、そこでどうしたらかぎがはずれたり、切れたりした場合にそうならぬかという問題、それには中ががらんと広ければ操作などによって危険もなく、便利でもあるでしょうが、列車のすぐわきに仕切りが一つできれば、そういう一列車なり一貨車だけがはずれても横倒しにならぬ、こういう第二段の考え方、こまかく一レールごとに部屋を仕切るということもありますが、部屋を仕切らぬでもできるだく軽くて丈夫な柱を立てておいて、それで最後のときにはささえられる。あるいはまた最近はエレベーターなども鋼鉄線より何かビニール製のロープが非常に丈夫にできる、そういうロープでささえられるとか何かしたなら、この間の紫雲丸のようにああいう急速に衝撃を食って傾く、そうして貨車が片荷になってくるりとひっくり返るということも防げるじゃないか。その点一つしろうと考えですが御研究をいただきたいと思います。ちょっとこの機会に申し上げます。
○原委員長 それでは本日はこの程度で散会いたします。 午後二時四十八分散会 ————◇————— 〔参照〕 請願に関する報告書 〔都合により別冊附録に掲載〕