法務委員会 第1号
- 発言数
- 15 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1954/12/16
会議録
○馬場委員長 これより会議を開きます。 本日の日程に入ります前に、一言ごあいさつを申し上げます。このたび不肖私が当法務委員会の委員長の重責を汚すことに相なりましたので、この際皆様に一言ごあいさつをいたしたいのであります。元来浅学非才特に議事その他についてもふなれな点が多いことと存じまするので、練達堪能なる委員各位の御協力によりまして、大過なくこの重責を全うすることができれば幸いと存じます。どうかこの上とも御支援御協力を賜わらんことをお願いいたす次第であります。 理事花村四郎君及び高橋禎一君より理事辞任の申出があります。これを許すに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○馬場委員長 御異議なければ両君の理事辞任を許します。 なおただいま辞任いたしました両君の補欠選任を行わなければなりませんが、理事の補欠選任は、先例によりまして委員長において指名するに御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○馬場委員長 御異議なければ中村梅吉君、山本正一君を理事に御指名いたします。 —————————————
○馬場委員長 次に国政調査承認要求についてお諮りいたします。 一、裁判所の司法行政に関する事項、二、法務及び検察行政に関する事項、三、国内治安及び人権擁護に関する事項、四、上訴制度及び違憲訴訟手続に関する事項、五、外国人の出入国に関する事項、六、交通輸送犯罪に関する事項、七、弁護士法及び執行費用に関する事項、八、戦犯服役者に関する事項について調査いたしたい旨、衆議院規則第九十四条により、議長に対し国政調査承認要求書を提出いたしたいと存じますが御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○馬場委員長 御異議なければそのようにとりはからいます。 —————————————
○馬場委員長 次に小委員会設置に関しお諮りいたします。本国会も前国会同様、上訴制度、違憲訴訟並びに外国人の出入国に関し調査を進むるため、上訴制度に関する調査小委員会、違憲訴訟に関する調査小委員会及び外国人の出入国に関する小委員会をそれぞれ設置いたしたいと存じますが御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○馬場委員長 御異議なければそのように決定いたします。 それではただいまより各小委員会の小委員及び小委員長の選任を行いたいと存じますが、これまた先例によりまして委員長より御指名いたしたいと存じますが御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○馬場委員長 御異議なければ委員長より御指名いたします。 上訴制度に関する調査小委員会の小委員には 鍛冶 良作君 小林かなえ君 林 信雄君 高橋 禎一君 山本 正一君 古屋 貞雄君 飛鳥田一雄君 井伊 誠一君 それに私を加えまして、以上九名を、小委員長には小林かなえ君を指名いたします。 違憲訴訟に関する小委員会の小委員には 佐瀬 昌三君 押谷 富三君 小林かなえ君 中村三之丞君 中村 梅吉君 木原津與志君 神近 市子君 佐竹 晴記君 それに私を加えまして、以上九名を、小委員長には佐瀬昌三君を指名いたします。 外国人の出入国に関する小委員会の小委員には 林 信雄君 鍛冶 良作君 佐瀬 昌三君 中村三之丞君 神近 市子君 古屋 貞雄君 木下 郁君 岡田 春夫君 それに私を加えまして、以上九名を、小委員長には林信雄君を指名いたします。 この際新法務政務次官欄内義雄君より発言の申出がありますので、これを許します。櫻内政務次官。
○櫻内説明員 一昨日、まことにその言葉通りはからずも法務政務次官の命を受けたのでございます。多分皆様方御承知であられると思いますが、私はほんとうの門外漢でありまして、皆様方の御嚮導よろしきを得ましてその職責を果したいと存ずるものでございます。何とぞよろしくお願いをいたします。(拍手)
○木下委員 欄内政務次官に御調査願いたいことがあります。これは欄内次官御承知のないことと思いますが、水産大学の外房州の実験所で今年の夏だつたと思いますが、伊藤国彦、旭莞爾という二人の学生が実習するためにもぐつたのです。学校の教官がそれについて舟が出ておる。ところがもぐるときには潜水服を着るのですが、それに対しては万一の場合の装置を必ずしなければならぬのにそれをしなかつたのみならず、また万一の場合には救い上げる舟がいなければならぬ、それが遊び半分で、いいかげんにしておつたために、実習しておる学生が二人ながら死んでしまつた。担当の一番責任のある教官は、それをそう大した過失がないということでやつておつたのですが、一人はやめてアメリカに行つてしまつた。考え方によるとやはりうるさい問題を逃げた節が多分にある。これは浅いところでもぐつておつたのですが、どう考えても学生を実習のためにもぐらせるというような場合には、万全の措置を講じてやらなければならぬ、そういう点について今の綱紀がゆるんでおるために、こういう不祥な事件が起つた、この点についてはその後大きなあの洞爺丸の事件とか何かが起つて来たからあまり世間で問題にしていないらしいのです。またあまり世間で問題にならないように、とにかく潜水服着てもぐることで、多少専門的な領域があるので、そこに隠れていいかげんにされておるという事実があるように聞いております。そういう点がありますので、人権擁護の立場からも、また人命尊重というような意味からも、この点私他日詳しくお聞きしたいと思つておりますから、どうかひとつよろしく御調査をしておいていただきたいということを、本日この機会にお願いしておく次第であります。
○岡田(春)委員 同じく人権に関連して簡単に調査を願いたいことがあります。北海道に深川という町がありますが、この町の警察署が町の高等学校の学生に対して、学生運動に関して極端な干渉をやつて、そのために学生が三名相次いで自殺しました。うち二人は命をとりとめたのですが、一名だけは遂に死んだ事実があるのです。この件についてはあとで詳細な資料を法務省の方へ差上げますから、ひとつ人権擁護の建前から擁護局において早急にお調べを願いたい、こういう点を要望いたしておきてます。
○櫻内説明員 ただいま調査御要求の事件につきましてはさつそく調査いたしまして、後日御報告を申し上げたいと思います。
○馬場委員長 この際花村新法務大臣より一言ごあいさつをいたしたい旨の申出がありますのでこれを許します。法務大臣花村四郎君。
○花村国務大臣 この機会に一言ごあいさつを申し上げたいと思います。 不肖今回はからずも法務大臣に任命せられたのでございますが、法務行政のすこぶる重要でありますることは多く申し上げるまでもないのでございまして、この重要なる法務行政を遺憾なくなし遂げ得るかどうか、まことに私としては不安なきを得ないのでございます。しかしここに有力なる法務委員の諸君が御支援を賜わることを考えまするというと、これは不安どころかむしろ大いに楽観的気分を強めざるを得ないのでございます。私はいわば法務委員会から法務省へ養子に行つたようなものでありまして、昔から本家と養家の関係は一身同体的な立場でありますることは多く申し上げるまでもないのであります。さような意味において、養子に参りましても私の気持は一向かわらないと同時に、諸君のお気持も一向かわるようなことはないのじやないかと、私は深く信じて疑わざるものであります。私の養子に行つた先でうまく行くか行かぬかということ、これはわが国伝来の、婿養子のことは一切その実家において責任を負うといううるわしい慣行が行われて参つておりますので、この慣行をどこまでも尊重するという気持には少しもかわりはありません。従いまして、皆様方に責任をあえて塗りつけるというのじやありませんが、この慣行を尊重する意味において、あるいは御迷惑がかかるような場合もあるかもしれませんが、しかしこれは私の責任にあらずして、日本の慣行がそうさせるのであるという意味に御解釈を願いまして、今後ともそういう意味で——もちろん養子に参りました私も責任は重大であるが、本家の皆様方もやはり責任重大であることをお考えおき願いたいということをこの機会にお願いをいたしておく次第であります。どうぞ今後はいじめないようにお引きまわしを願い、そうしてたまにはやはりむちうつて大いに飛ばすことに専念していただくことをこの機会にお願い申し上げまして私の新任のあいさつにかえる次第であります。(拍手)
○馬場委員長 本日はこの程度にいたしまして、次会は公報をもつてお知らせいたします。 これにて散会いたします。 午後二時三十一分散会