内閣委員会 第3号
- 発言数
- 14 件
- 登壇者
- 7 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1954/12/06
会議録
○稻村委員長 これより内閣委員会を開きます。 先会に引続き自衛隊法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を続行します。質疑の通告がありますので、これを許します。辻政信君。
○辻(政)委員 この法案を通すかいなかを決定するに先だちまして、民主党を代表して対馬、壱岐等の不安な現状に対して、政府は将来どういう対策を講ぜられるかを結論的にお伺いいたしたいと思います。
○木村国務大臣 対馬の問題はかねて申し上げましたように、日本の国防上重要な地点と考えております。これにつきましてはわれわれは相当の関心を持つておることは論をまたないのであります。しこうしてこれに対してどういう施設をするかということについては十分検討を要する問題でありまして、あるいは海を先にするかあるいは陸を先にするか、こういう問題があるのであります。また一面において国際的に見て非常な関心を要することはもとより議論をまたないところであります。もろもろの点を十分勘案いたしまして、将来これに力点を置いて考慮をめぐらしたい、こう考えております。
○稻村委員長 この際暫時休憩します。 午前十一時十一分休憩 ————◇————— 午前十一時二十一分開議
○稻村委員長 休憩前に引続き会議を開きます。 他に御質疑がございませんければ、これにて質疑は終了いたします。 討論に移ります。下川儀太郎君。
○下川委員 社会党左派を代表しまして簡単に討論をします。 自衛隊法の一部改正につきましては、御承知の通り、わが党は党の性格の上から平和憲法擁護あるいは再軍備反対を主張しております。従つてこの管区の問題、あるいはまた一枚の看板を塗りかえるにいたしましても、すべてが反対でございます。われわれは今日のあらゆる面から徴してみましても、こうした自衛隊の存置それ自体に対しても常に反対を主張して参りました。従いまして、たといその予算が先般の国会において通りましても、現実的な面におきましては、こういう改正によつてあらゆる面がその要素を帯びて来る、あるいはこうした自衛隊の存置それ自体におきまして、われわれの今日まで主張して参りました再軍備反対の線がより強く破壊され、あるいはまた自衛隊の強化が今度の平和と独立の面におきまして、むしろ国民的な生活の不安あるいはまた混乱に陥るその前提をより強化するという立場を考えますると、わが党といたしましては、これは一応単にささたる問題のように考えるかもしれませんが、われわれにとつては重大な問題として、これに対して強く反対するものであります。はなはだ簡単でありますが、以上をもつて討論といたします。
○稻村委員長 平井義一君。
○平井委員 自由党を代表いたしまして、ただいま上程になつております自衛隊法の一部を改正する法律案に賛成をいたすものであります。 本案は自衛隊法第十三条第二項の規定に基いて、国会閉会中の措置として去る八月陸上自衛隊について第五及び第六管区隊を増置いたしたのでありますが、右は次の国会で自衛隊法を改正する処置をとらなければならないことになつておりますので、同法中の別事を改正しようとするものでありまするこの管区隊増置のものであります陸上自衛官二万人は、すでに先国会で本委員会において認められたものであり、かつ予算にも計上されているのであります。特に今回新たに処置しようとするものではないのであります。さらにこれを二管区隊としたことも、現在の部隊編成にかんがみて不当ではなく、またこれを北海道及び宮城県に設置いたしたことも、現在の諸情勢にかんがみ、きわめて妥当な処置であると思うのであります。 以上の観点から、本案は妥当なものとして賛成をいたすものであります。
○稻村委員長 鈴木義男君。
○鈴木(義)委員 わが党におきましてはこの提案そのものは事後にかかるものであり、重大なるものでございませんが、自衛隊そのものについて十分に考慮しなければならないという立場をとつているものでございます。従つてこういう問題については事前に国会の承認を求むべきものであるということについて遺憾の意をもつているわけであります。ただいまこれを承認することにつきましても、同じ理由に基きましてわれわれは反対であります。
○稻村委員長 高瀬傳君。
○高瀬委員 私は日本民主党を代表いたしまして自衛隊法の一部を改正する法律案に対して賛意を表するものであります。先ほど平井君から申されました通り、これは国会休会中に政府が自衛隊法に基いて政令をもつて処置した事項であります。これを追認するのは当然であろうと思います。 なおわが党といたしましては、ただいま辻政信君より所見の開陳がありました通り、壱岐、対馬に対する防衛その他の自衛に関する適切なる処置を急速にやられることを前提といたしまして、しかもこれに対しましては、ただいま辻君の質問に対して木村防衛庁長官が誠意をもつてその適当なる処置を考慮するというお話がございましたので、わが党といたしましては十分その点の実現を確信いたしまして賛成いたす次第であります。
○稻村委員長 これにて討論は終了いたしました。 採決を行います。自衛隊法の一部を改正する法律案について賛成の諸君の起立を願います。 〔賛成者起立〕
○稻村委員長 起立多数。よつて本案は原案通り可決いたしました。(拍手) なお本案について委員会報告書の作成につきましては委員長に御一任願います。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十八分散会