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19回国会参議院1954/03/31

予算委員会 第24号

発言数
13
登壇者
7
会派数
4
開催日
1954/03/31

会議録

青木一男自由党

○委員長(青木一男君) これより委員会を開きます。

佐多忠隆日本社会党(第四控室・左)

○佐多忠隆君 昭和二十九年度の予算審議のいよいよ最後の段階に入つて参つたのでございますが、入場税を国税に移管して、国家から地方に配付することを規定いたしております、地方譲与税法の審議状況、それに対処する政府の態度については、これまで各委員から繰返し質問をいたしたのでございますが、その点について何ら明確になつておりません。そこで改めてこれらの事情を詳細に質し、それに対する政府の明確な態度についてお答えを得なければならないのでありますが、その後特につい先ほどまでに私たちがいろいろ直接に調べたところによりますと、この税法、その他予算に関連する諸法案が参議院において未だ本格的な審議をなされておりませんのみならず、衆議院におきましても、地方行政委員会でも或いは大蔵委員会でも、去る二十六日、木曜日以降はこの税法その地について侮ら審議が行われておらない。従つて事態は少しも進捗していないということが明白になつたのであります。  そこでこういう状態で、特にこれらの税法を前提とする昭和二十九年度予算を審議決定することは、今の段階、今の事情ではできないことが余りにも明白になつて参つたのでございます。従つて私たちは更に事態が明白になるのを待つてこれらの問題について本格的な質疑をするという権利を留保して、本日は私たちのその態度を明確にすることによつて、あえて現在の段階で政府に御答弁を求める必要はないというふうに思いますので、その態度だけを明白にして質問の権利を他日に留保いたしますことをここに明らかにいたします。(拍手)

松澤兼人日本社会党(第二控室・右)

○松澤兼人君 参議院における予算審議の段階はいよいよ最終的なものに入つて来たのであります。我々は二十九年度予算を三月三十一日まで参議院を通過させるということに協力して参りました。このことは政府も或いは委員長においても、或いは他の委員においても明確に承認できることだと思うのであります。ただ誠に残念なことは、政府及び与党が衆議院における法案審議に一つの大きな力を以てこれを運営して行くことを怠つたために、我々が最終段階において予算の審議をする場合において欠くべからざる条件である法案の成立を見ないという形を見ているのであります。今回の入場税は、政府が総額において百九十二億、その中の一割を中央に保留して、百七十二億を地方に還元するという法律案でありまして、予算も又この趣旨からできているのであります。  中には説をなす者がありまして、法案は法案、予算は予算である、こういうことを言う人があるのであります。成るほど場合によつては法律案と予算は可分の関係が考えられるかも知れないのでありますが、併し入場税法案及び入場譲与税法案というものは予算とは切つても切れない関係にあるのであります。若しこの法律案が通過せず、又予算が修正されるということになりますと、忽ち地方財政計画にも大きな影響を与えることになるのであります。これほど重要な法律案及び予算が、政府及び与党の怠慢によつて未だに法律案が参議院に廻つて来ないということは、これは誠に政府としても重大な責任を感じなければならないと思つておるのであります。我々としましては、衆議院の審議の状況に立入つて干渉がましいことを申す必要はないと思います。けれども参議院としてはやはりその特殊性或いは又は自主性によりまして、法案と関連して予算を審議するということが絶対不可欠の要件であろうと考えるのであります。従いまして我々としては、どこまでも衆議院からこの重大な法律案が廻つて来るということを前提として予算の審議をやらなければならない、こういうことを考えるのであります。  従つて、私は緒方副総理にお伺いしたいことは、政府及び与党は、衆議院においてこの法案についてどういう関心を持つているのかということをお伺いしたいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えいたします。  政府におきましてもこの法案そのものに対し、又予算審議上本案の関係が極めて重大であることを考えまして、最善の努力を尽して衆議院の通過を図つておるのでありますが、まだ通過に至つていないことは只今御指摘の通りであります。今朝来更に努力を新たにして、三派の間の妥結を急いで、折角やつております。(「やつていないじやないか、二十六日以来」と呼ぶ者あり)政府としてはこの法案が必ず原案通り通過いたすことを信じておるのでございます。

松澤兼人日本社会党(第二控室・右)

○松澤兼人君 私は只今の副総理のお話を聞きましたが、これはやはり我々として態度をきめなければならない問題である、こう考えますので、これ以上質問いたしません。

青木一男自由党

○委員長(青木一男君) 只今の政府の答弁に対する各派の態度を確かめるために暫時休憩いたします。    午後四時二十四分休憩    —————・—————    午後四時四十二分開会

青木一男自由党

○委員長(青木一男君) 休憩前に引続き会議を開きます。

高橋進太郎自由党

○高橋進太郎君 議事進行について。私はこの際、予算審議の質疑を打切りまして、直ちに討論に入られんことの動議を提出いたしたいと思います。  その理由といたしましては、昭和二十九年度予算は明日より施行せられるべきものでございまして、これが成否は国民経済に影響するところ極めて甚大であります。従つてこの段階におきましては、当委員会並びに参議院といたしましては、その態度を決定すべきであるということはしばしば当委員会の審議日程においても確定しており、決定いたしたところであります。且つ審議機関たる参議院といたしましては、その職責上当然本日においてその態度を決定すべきことは当然であると存ずるものであります。従つてこの際質疑打切りに対して二、三反対する論拠といたしまして、入場税の国税移譲に関する法律が衆議院において未だ審議中なることを以てその論拠とされておるようでございますが、元来法案審議と予算案審議とは別個の問題であり、且つ可分の問題であると信ずるものであります。従つて税法の審議が未了であるということを以て予算の討議決定をなさないという理由にはならないと考えるものであります。而も二院制度の建前上、衆議院の審議に顧慮することなく、当院独自の判断を以てなすべきものであると信ずるものであります。従つて私はこの際、この昭和二十八年度の会計予算の最終日である本日、この段階におきまして、速かに審議を終了いたしまして、そうして当委員会並びに参議院の審議機関たる職責を尽すべきであると存ずるのであります。  よつて予算審議につきましては質疑を打切りまして、討論に入られんことの動議の提出をいたす次第であります。

佐藤清一郎自由党

○佐藤清一郎君 私は只今の動議に賛成いたします。    〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕

青木一男自由党

○委員長(青木一男君) 高橋君の動議に賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛成者起立〕

青木一男自由党

○委員長(青木一男君) 少数と認めます。よつて高橋君の動議は否決されました。(拍手)

森八三一緑風会

○森八三一君 私は只今の高橋委員の、質疑を打切りまして直ちに討論採決に入るべしという動議に反対をいたしたのでありますが、反対をいたしましたのは、今更理由を申述べる必要もないと存じます。我々がこの重大な予算に対しまして賛否の態度を決定いたしますのに十分な条件が揃つておらんという理由に基くのであります。そうしてその理由を完成するために只今松澤委員の質問に対して、緒方副総理から答弁がありましたが、政府当局も鋭意その条件の揃うことに努力を傾注しておるというお話でありまするので、その努力の成果が具体的に現われて参りまするまで暫らくこの委員会を休憩に付されまして、そういうような事態が発生して参りますれば、我々は当然予算の審議に条理を尽して善処しなければならん立場に置かれておりますわけでありますので、そういう態度をとりたいと思います。  つきましてはこの委員会を、そういうような情勢判断をいしまする期間、暫らく休憩に移して頂きたい。若し本日そういうような事態が発生いたしませんで、この状態が継続するといたしますれば、明日定刻に委員会の招集をされたいということを要請いたします。(「賛成」「異議なし」と呼ぶ者あり)

青木一男自由党

○委員長(青木一男君) 了承しました。  それでは休憩いたします。    午後四時四十七分休憩    〔休憩後開会に至らなかつた〕

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