本会議 第61号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1954/06/14
会議録
○議長(河井彌八君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。 —————・—————
○議長(河井彌八君) これより今日の会議を開きます。 この際、新たに議席に着かれました議員を御紹介いたします。 議席第二百六番、地方選出議員和歌山県選出野村吉三郎君。 〔野村吉三郎君起立、拍手〕 —————・—————
○議長(河井彌八君) 議長は、本院規則第三十条により、野村吉三郎君を電気通信委員に指名いたします。(拍手) —————・—————
○議長(河井彌八君) 議員松本昇君は、去る九日逝去せられました。誠に痛惜哀悼の至りに堪えません。 中川以良君から発言を求められました。この際、発言を許します。中川以良君。 〔中川以良君登壇、拍手〕
○中川以良君 只今、議長から御報告のありました通り、長らく病気御静養中でありました議員松本昇君は、本月九日、逝去いたされました。私ども同僚議員として誠に痛惜の至りに堪えません。ここに各位のお許しを得まして、同君の生前を回想し、謹んで哀悼の辞を捧げるものであります。 松本君は、明治十九年香川県綾歌郡山内村に生れ、早稲田大学商科に学ばれ、明治三十八年渡米して、苦学力行、アスベリパーク・ハイスクールを経てニューヨーク大学商科を卒業、バチエラー・オブ・コマーシャル・サイエンスの学位々得られ、特に商品の配給に関する学理と実際について蘊奥を極めて大正二年帰朝せられました。その後間もなく招かれて株式会社資生堂の支配人となり、その該博なる知識と不撓の熱情とを傾倒して、独自のチェーン・ストア組織を創始し、以て同社の発展に貢献、次いで昭和十五年社長に就任、昭和二十五年には、推されて全国区より立候補、参議院議員に当選、爾来今日に至るまで議員として憲政に尽されたのであります。 松木君は、米国に留学した上に、その後しばしば欧米を視察されて、外国の事情に頗る明るく、ために昨年は、本院より選ばれて欧米各国の議院運営等の実情調査団団長として欧米に出張されたのであります。その際、責任観念の強い同君は、老身を厭わず、その任に当り、遂に過労に陥つたことが今回の不幸を招いた原因の一つになつているとも承わつております。又、去る五月十四日の教育関係二法案審議の際に、病床からわざわざ当本会議場に、あの痛々しい病身を運ばれ、辛うじてそこの議席に着席せられまして、議員としての重責を全うせられましたことなどを思い合せまして、私どもは誠に感慨胸に迫る思いがいたす次第でございます。 松本君は、又宗教心極めて厚く、実業人を多く会員とする釈迦牟尼会の理事長として深く禅の道に精進せられ、又、社会事業にも深い関心を寄せられて、全国社会保険協会連合会会長、東京連合防火協会会長等、数多くの会長として社会公共のために尽されたのであります。 松本君について特にここに申述べたいと存じますことは、同君が、中小企業の振興に非常なる熱情を傾けたことであります。同君は、政治、経済、思想等各般に亘る諾困難を解決するの途は、一にかかつて健全なる中小企業の育成にあることを確信され、多年財団法人日本粧業会の理事長として、或いは又日本中小企業団体連盟副会長としてこれに尽瘁せられ、又、参議院議員としては、常任通商産業委員として、又、同委員会中の中小企業小委員長として、専念、中小企業振興政策の進展に尽された功績は著しいものがあることは、各位のひとしく御承知の通りであります。 政府においても、これら同君の多年の功績を讃えて、先には紺綬褒章を、昨年は又、緑綬褒章を授与されましたが、誠に故あるかなと存ずる次第であります。 今、内外諸情勢ますます深刻困難々加え、国会の責務いよいよ大ならんとするとき、殊に中小企業の前途頗る多難なる今日、松本君のごとき練達有能の士を失うことは、本院のためのみならず、はた又国家のためにも誠に痛恨に堪えないところであります。 ここに同君の逝去を悼むと共に、衷心より冥福を祈り、謹んで哀悼の辞を捧げる次第であります。(拍手) —————・—————
○議長(河井彌八君) お諮りいたします。松本昇君に対し、院議を以て弔詞を贈呈することといたし、その弔詞は、議長に一任せられたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。議長において起草いたしました議員松本昇君に対する弔詞を朗読いたします。 参議院は、議員松木昇君の長逝に対しまして、つつしんで哀悼の意を表し、うやうやしく弔詞をささげます。 議事の都合により、暫時休憩いたします。 午前十一時五十分休憩 —————・————— 午後五時十六分開議
○議長(河井彌八君) 休憩前に引続き、これより会議を開きます。 議事の都合により、今日はこれにて延会いたします。 次会は、明日午前十時より開会いたします。議事日程は、決定次第公報を以て御通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後五時十七分散会 —————・————— ○本日の会議に付した事件 一、新議員の紹介 一、常任委員の指名 一、故議員松本昇君に対する追悼の辞 一、故議員松木昇君に対し弔詞贈呈の件