本会議 第36号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1954/04/21
会議録
○議長(河井彌八君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。 —————・—————
○議長(河井彌八君) これより本日の会議を開きます。 議員徳川頼貞君は、去る十七日逝去せられました。誠に痛惜哀悼の至りに堪えません。 —————・—————
○議長(河井彌八君) 佐藤尚武君から発言を求められました。この際、発言を許します。佐藤尚武君 〔佐藤尚武君登壇、拍手〕
○佐藤尚武君 只今、議長から御報告になりました通り、永らく病気御療養中でありました議員徳川頼貞君は、本月十七日逝去いたされました。私ども同僚議員として、誠に痛惜の至りに堪えません。ここに僭越でございますが、同僚諸君のお許しを得まして、同君の生前を回想し、哀悼の辞を捧げたいと存じます。 徳川君は、明治二十五年、東京芝、飯倉に生まれ、学習院を了えて英国ケンブリッジ大学に留学されました。その後大正十四年以来、貴族院議員として二十四年の永きに亘り、又新国会におきましては、第一回選挙に当選せられて以来、引続き参議院議員として七年、前後通じて実に三十余年の間、議員として憲政に尽されたのでありまして、なかんずく外務委員並びに外務委員長としてよくその職責を果されたのであります。 徳川君について、ここに特に申述べたいと存じますことは、同君が、その生涯をかけて、文化を通しての国際親善に尽力された功績についてであります。君は、幾度か外遊の機会を持たれ、欧米各国はもとより、広く世界に足跡あまねく、英国皇族、スエーデン王家とも親交があり、又、各国指導者や文化界の著名人士との交遊も誠に広く、且つ深く、彼我の文化、芸術の紹介と交流に尽されたことは、人のよく知るところであります。 一方、国内においては、日本フィリピン協会、日本ブラジル協会、日本ベルギー協会等、数多くの国際的友好団体の会長として、又、国際文化振興会、ユネスコ国内委員会等の主要役員として活躍され、その洗練された人格と造詣とは、接する者を悉く魅了し去らずにはおかなかつたのでありまして、かくして同君は、我が国の文化的地位向上に多大の貢献をされたのであります。政府においても、同君の功績を頌するの措置をとり、ここに、勲二等に陞叙し、瑞宝章を授与せられた由を承わり、誠に故あることと存ずる次第であります。今や、内外の諸情勢に伴い、国会もその責務いよいよ重大を加うるときに当り、同君のごとき卓越明敏の士を失うことは、本院のため、誠に痛恨に堪えないところであります。 ここに、同君の逝去を悼むと共に、冥福を祈り、謹んで哀悼の辞を捧げる次第であります。(拍手) —————・—————
○議長(河井彌八君) お諮りいたします。 徳川頼貞君に対し、院議を以て弔詞を贈呈することといたし、その弔詞は、議長に一任せられたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。議長において起草いたしました議員徳川頼貞君に対する弔詞を朗読いたします。 参議院は、多年憲政のために力をつくされた議員正三位勲二等徳川頼貞君の長逝に対しまして、つつしんで哀悼の意を表し、うやうやしく弔詞を捧げます。 —————・—————
○議長(河井彌八君) 議事の都合により、本日は、これにて延会いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(河井彌八君) 御異議ないと認めます。次会は、明日午前十時より開会いたします。議事日程は、決定次第公報を以て御通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後六時三十九分散会 —————・————— ○本日の会議に付した事件 一、故議員徳川頼貞君に対する追悼の辞 一、故議員徳川頼貞君に対し弔詞贈呈の件