文部委員会 第37号
- 発言数
- 21 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1954/05/27
会議録
○理事(剱木亨弘君) 委員会を開会いたします。 教育職員免許法の一部を改正する法律案、教育職員免許法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整理に関する法律案の両案を一括して議題といたします。御質疑のあるかたは御発言を願います。別に御発言がなければ両案に対する御質疑は終了したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(剱木亨弘君) 御異議ないと認めます。 それではこれより両案の討論に入ります。御意見のおありのかたは賛否を明らかにしてお述べを願います。
○荒木正三郎君 私は社会党第四控室を代表いたしまして、只今議題になつておりまする教育職員免許法及び関係法律の一部を改正する法律案について賛成の意見を述べます。この法律の改正は多年教職員の実務に従事している人たちの間において要望されておつた点がかなり実現されているように見るのであります。そうして我々から考えましても、現在の教育実情に副うように努めている点が認められます。そういうことでこの改正に賛成をいたすものであります。ただこの際皆さんの御了解を得て、附帯決議を附して賛成したいと思うのです。この附帯決議の内容は相馬委員、それから加賀山委員から質疑の段階において、若干修正をしたいというような意向も述べられたのでありまするが、その点を採り入れて、そうして内容を調整したものでございます。これから読上げます。 附帯決議 今回の教育職員免許法及び関係法 律の改正は、その簡素化の実を挙げ ているものではあるが、一面高等学 校の免許状について、一級免許状の 基礎資格を修士等とし、臨時免許状 を大学二年修了以上にしたことは、 基礎資格において学校差を大きくし たものであつて、その影響するとこ ろ尠しとしない。故にその調整のた め次の諸点について連がに規定を設 ける等一段の工夫を加えることを要 望する。 一、高等学校と中学校、小学校と中 学校間の教職年数を相互に通算す ることを認めないのは、人事交流 の円滑を欠くおそれがあるから、 教職年数の通算の措置を講ずるこ と。 二、短大卒業生は直接養成によつて は高校教諭の道を閉されることに なるから、改正法の附則に規定す る経過措置の期間内において、更 に適当な措置を講ずること。 以上であります。
○田中啓一君 私も党を代表いたしまして、内閣提出衆議院送付案に賛成するものでございます。且つ又只今荒木委員から述べられました附帯決議につきましても賛意を表する次第であります。免許状の制度というものは、ひとり学校の教職員にとどまらず、如何なる免許状の制度というものも立てるのには非常にむずかしいものでございまして、教員養成の学校が漸次整備せられると共に、文部省が体系を立て、又実情にも適し、向学の精神に燃ゆるようなかたたちの希望をも達するにいろいろ工夫をされたことにつきましては誠にこれを多とするわけであります。従つて今の附帯決議は、更に一段の工夫を積んで、よくこの体系を立てるという意味のことと、且つ又実情に適し、人をして志を伸べしむるというような観点から、更に一段の工夫を積んでもらいたいと、こういう趣旨でございますので、合せまして賛意を表する次第であります。
○相馬助治君 只今議題になつております教育職員免許法の一部を改正する法律案は、その政府の意図するところとして、提案理由の説明の中に文部大臣より述べられておりまするが、教育界の現実を眺めて不必要と認められる免許制度を廃止し、現行法の極めて難解にして複雑なるものを簡素化、整理した点が一つ、直接養成における所要単位の内容を充実せしめて、それぞれの教職員資格のレベル・アツプを企図した点が二つ、現職教員における上級免許状の取得方法につきまして、実情に即応する措置を講じようとした点が三つ、以上三点は政府の善意に基く法改正であるばかりでなく、現実に即応し、必要欠くべからざる措置であるという意味合いにおいて、私どもはその措置に対して敬意を払うものであります。 但しその具体的な二、三の点におきましては、教員の現に持つておる既得権を或いは侵害するのではないか、教育職員養成機関、即ち短大等が持つておる既得権を或いは侵害するのではないかというような虞れなしとしないと思うのであります。そのことが私並びに緑風会の同僚加賀山委員より修正の意思として、質疑の過程において述べられたところであると思うのでありまして、我々としては修正意思を持つたのでありまするが、いろいろの事情を勘案し、この際附帯決議を附して、この線に沿つて文部当局が今後に亙つて善処されることを期待して、本法案に私は賛成の意思を表する次第であります。どうか附帯決議の趣旨を将来とも十分勘案されんことを重ねて附言して、私の討論を終ります。
○加賀山之雄君 教育は申すまでもなく教員諸君の養成過程、資質の向上に、教育の向上に目途があることは申すまでもないことでありまして、実施後四年間、絶えず検討を加えられ、その間幾たびも改正をせられて、又今回更に一段の進歩を見たこの改正案を提出されたことについて、私は深く敬意を表する次第であります。 先ほどからお話が出ておりますように、教育の単位が充実する。或いは養成過程の年限が延びるということは確かに結構なことには違いございませんが、問題はやはり実質的な向上ということで、単に単位、年限の増加だけではいけないので、本当にいい先生を作つて頂くということに十分な御考慮をお願いしなければならんと私は考えるものであります。従いまして今後もこの点に文部省とされましては、十分御努力を続けてお願いいたしたい。 なお荒木委員から御提案の決議案につきましては、私も経過的な措置或いは特に短期大学の考え方というものについて、まだ未熟でありますが、十分今後も検討しなければならん点があるというように考える次第でございまして、この点につきましても、十分なる御検討をお願いいたしたい。今回の両法案並びに附帯決議を含めて賛成の意を表する次第でございます。
○理事(剱木亨弘君) ほかに御意見もないようでございますから、両案の討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(剱木亨弘君) 御異議ないと認めます。 それではこれより両案の採決に入ります。教育職員免許法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)並びに教育職員免許法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整理に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)の両案全部を問題にいたします。両案に賛成のかたの御起立をお願いします。 〔賛成者起立〕
○理事(剱木亨弘君) 全会一致でございます。よつて教育職員免許法の一部を改正する法律案、並びに教育職員免許法の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整理に関する法律案の両案は、衆議院送付の通り可決されました。 次に討論中にありました荒木君提出の附帯決議を採決いたします。荒木君提出の通り附帯決議を附することに賛成のかたは御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○理事(剱木亨弘君) 全会一致でございます。よつて荒木君提出の通り附帯決議を附することに決定いたしました。 なお本会議における委員長の口頭報告の内容等については、例によりまして、委員長に御一任願います。 それから議院に提出する報告書には、多数意見者の署名を附することになつておりますので、両案に賛成されたかたがたは順次御署名をお願いします。 多数意見者署名 加賀山之雄 荒木正三郎 相馬 助治 田中 啓一 中川 幸平 吉田 萬次 高橋 道男 安部キミ子 高田なほ子 松原 一彦 上長谷部ひろ
○理事(剱木亨弘君) 次に文部省関係法令の整理に関する法律案を議題にいたします。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(剱木亨弘君) 別に御発言はございませんか。
○相馬助治君 文部大臣に一点伺つておきたいと思うのですが、只今議題になつている法律案を実は見せられて私どもは当然かような法律案は廃案になつていたか、乃至は何らかの法的措置がとうに加えられたものと了解していたのでありますが、御説明を聞いてみると、師範学校を卒業した者は兵役について特別な義務免除があるというような法律並びに太政官布告令なるものによつて出された法令が今日生きているということは、むしろ驚ろきであつたのでありますが、只今になつて、かような法律を廃止する法律案をお出しになつた経過を極く簡単で結構でございますから伺つておきたい。
○国務大臣(大達茂雄君) 御尤もな質問でありますが、実は現内閣におきまして先頃行政整理、機構の改革というようなことを企てられたことは御承知の通りであります。その際に現在既存の法令で整理すべきものがあればこれを調べて整理をしたらどうかという話があつたようでありまして、法制局長官が主となつて各省から持出して整理すべきものを調べたのであります。各省に跨つて今日もう殆んど無意味といいますか、実質的には廃棄されたと同様になつているものもございますし、或いはその中には生きているけれども、もう要らないというものもあつたかも知れません。併しさようなものについて一応大掃除と申しますか、整理してしまつたらどうだというので各省についてそれを拾い出したわけであります。その結果文部省関係のものとして只今議題になつております種類のものが拾われたわけでありまして、その内外につきまして御指摘の通り形式だけ残つておる形式になつておる、実質的にはこれは適用しようにも適用しようがないものばかりでありまして、まあいわば極く形式的な、事務的な整理でありまして、内容としては別に整理してもしなくても同じようなものであります。まあ法令の整理の一環として取上げられたものでありますから、これを文部省の関係しておりますものにつきまして、この法律によつて改めて、形式的にもその点をはつきりさせたい、こういう実は経過を経て提案をした次第でございます。
○相馬助治君 よく了解できました。もう質問はございません。
○理事(剱木亨弘君) 別に御質疑はございませんか。本案に対する御質疑は終了したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(剱木亨弘君) 御異議ないと認めます。 それではこれより討論に入ります。御意見のおありのかたは賛否を明らかにしてお述べを願います。 他に御発言はございませんか。他に御発言もないようでございますから討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(剱木亨弘君) 御異議ないと認めます。 それではこれより採決に入ります。文部省関係法令の整理に関する法律案全部を問題に供します。本案に賛成のかたの御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○理事(剱木亨弘君) 全会一致でございます。よつて文部省関係法令の整理に関する法律案は全会一致を以て原案通り可決されました。 なお本会議における委員長の口頭報告の内容については例によりまして委員長に御一任願います。 それから議院に提出する報告書には多数意見者の署名を附することになつておりますので、本案に賛成されたかたは順次御署名願います。 多数意見者署名 加賀山之雄 荒木正三郎 相馬 助治 田中 啓一 中川 幸平 吉田 萬次 高橋 道男 安部キミ子 松原 一彦 長谷部ひろ
○理事(剱木亨弘君) ちよつと速記をとめて。 〔速記中止〕
○理事(剱木亨弘君) 速記を始めて。 本日はこれにて散会いたします。 午後四時五十八分散会