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19回国会参議院1954/08/13

人事委員会 閉会後第7号

発言数
13
登壇者
3
会派数
3
開催日
1954/08/13

会議録

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) それでは委員会を開きます。  先ず派遣議員報告の件を議題に供します。前回の委員会で福岡、大分、佐賀の各県、それから新潟、富山の各県、それぞれ班を分ちまして派遣をされたのですが、その結果の御報告をお願いしたいと思います。福岡、大分、佐賀各県のことにつきましては、私と松岡委員が参つたのですが、松岡委員から御報告をいたします。

松岡平市自由党

○松岡平市君 北九州の調査班は、委員長に私が同行いたしまして、五日から十一日までの日程で行いました。  第一日は小倉から行橋、苅田を通つて大分県の中津市、中津から目田市に出て、ここで一泊いたしました。第二日目は日田から福岡県沿道の福岡県各町村を視察しながら、久留米市で附近関係町村の陳情を聞き、佐賀県に入り、鳥栖を経て佐賀市で一泊。第三日目は、佐賀県の一部炭鉱地帯を通つて唐津市に出て、それから直ちに福岡県に入つて糸島郡の前原町で関係町村の陳情等も聞きまして、福岡を経て二日市市で一泊、ここで福岡県の他の関係町村の陳情を聞きまして、翌日福岡県を出発して帰京という順序でございました。  今回の私どもの調査の主たる目的は、福岡県或いは大分県等における県内の均衡がどうであるかということよりも、むしろこの委員会にもしばしば問題になりました福岡県と大分県或いは福岡県と佐賀県というようなものの府県間の均衡がとれているかどうかということを主たる調査目的といたしまして、日程等も只今申しましたようにその調査に便宜な方法を採用したわけであります。調査の結果、かような主たる目的を持つておりましたために、日程等も非常に無理をいたしましたが、大体福岡県を中心といたしまして、これに隣接している一方佐賀県、一方大分県というものの県境周辺の状況は、大体現地における四日間で一応の事情を調査することができました。  従来県の各市町村間の均衡は県には人事委員会があり、又大部分それぞれ地域給対策委員会というようなものをも組織いたしておりまして、県内各地の実情を比較して各市町村間の意見を調整しているようであります。そういう組織がありますので、大体従来の地域給、或いは今回の人事院の勧告等においても県内の点についてはそれほど大きな矛盾というようなものはないというふうに考えられまするが、県相互の間には従来のいろいろの努力にもかかわらず、かなりの不均衡或いは格差というようなものが認められるということを調査して参りました。例えて申しますと福岡県の八屋町、これは大分県に極く近いところにございますが、これは現在二級地で、県ではこれを是非三級地にしてもらいたいと要望しておりまするが、これと極く至近の関係にある大分県の中津市は、これはもう一方は福岡県であり片方は大分県であるという相違はありまするけれども、大体は旧備前の中心地帯はもとより中津市であります。この中津市が現在二級のままであるということと比較いたしますると、明らかに福岡県で八屋町を三級にしてもらわなければ県内の均衡がとれない、こういう主張を併せ考えてみて、もうここでいろいろと申上げるまでもなく、明らかに不均衡が認められるということは委員長も私もはつきり認識して帰つたところであります。又福岡県の三級地である久留米市、この久留米市を囲んだ福岡県側の一級若しくは二級地等の有給地、これと隣接している、或いはその村の中に久留米市が突出している、そこの中にずつと挟つて入つて来ているという地域を抱えている佐賀県の北茂安或いは南茂安というようなものも、これは以前からの無給地で、現在もとより無給地でありまするが、そのままで放置されているというようなものと比較いたしまするというと、おのずから問題があることは明らかであります。こういう点をいろいろ発見して参りましたし、又現地について詳しく陳情等も聞いて参りました。いずれも詳細は書類によつて報告することといたします。なお又私の報告で漏れておるところは委員長からも御報告を適当な機会にお願いできると思います。  なおこの際一言附加えておきますが、福岡県はこの委員会でも非常にたびたび問題になつたように、全国でも地域給は非常にまあ優遇されている、こういうことでありまするが、現地について見ますというと、優遇されているというのは八幡、小倉、門司等のあのずつと一環した地域或いは福岡市、これに接続するいわゆる炭鉱地帯という面であつて、これはもう殆んど一郡全部三級地というようなところもありまして歴然たるものがありまするが、同じ福岡県内でも例えば糸島郡とか朝倉郡、こういういわゆる農村地帯というようなものは、必ずしもこれらの炭鉱地帯と比べて優遇されているというわけでもない。大分県、佐賀県との比較の前に、やはり福岡県内におけるそうした農村地帯と炭鉱地帯、まあ都市地帯というものとの間にかなりな不均衡が県自体の中にもすでに発生しておる、こういうことを非常にそういう農村地帯の市町村長が現地において猛烈に陳情した。で、これにはこれで相当な理由がある、こういうふうに考えて来たことを附加しておきます。  私の報告は一応これだけにとどめまして、なお委員会の審議途中御質問等がありました場合に更に欠けたる部分を追加いたすことにいたします。

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) 新潟、富山班、千葉君。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 新潟県、富山県の両県につきましては、宮田理事と私が参りまして、八月五日より四日間の日程で地域給の支給地域区分についての実情調査を行なつて参りましたので、その結果について御報告申上げます。  大体の日程といたしましては、八月五日上野発、同日夕刻新潟に着き、翌六日新潟県庁において県内全般の実情について説明を聞き、国会における審議状況を報告した後、車で新発田市、新津市及び柏崎市の各地を廻り、柏崎より直江津市を経て、糸魚川市、青海町に至り、この間各地において実情視察を行うと共に意見の交換を行いました。続いて翌七日は富山県に入り、先ず魚津市に下りて実情を調査し、引続いて富山市に至り、県庁において懇談を行なつた後、新湊市、氷見市及び高岡市を廻つて実情調査を行い、翌八日帰京した次第であります。  切詰められた日程であります上に、地元における調査要望個所も極めて多く、十分の調査を行うには極めて時間も限られており、かなりの強行軍ではありましたが、これは一面現行の地域区分についての地元における疑念と、その合理的な解決を要望するの現われであると考えられますので、我々としましてもできる限りの努力をいたし、時間の許す限りの調査を行なつて参りました。調査についての各地における詳細の意見或いは資料等の内容については、時間の関係上口頭報告を省略して専門員室に備えておきました資料等によつて御了承頂くことといたしまして、調査の概要について御報告申上げます。  新潟県、富山県につきましては、先般の委員会においても問題となりましたように、全国的なバランス上、極めて不利な扱いを受けている地帯の一つである北陸地方のモデル・ケースとして我々の調査を行なつたのでありますが、このことについては地元各地においても極めて控え目ながらも又切実な要望がなされておりました。  先ず県庁における懇談会の席上、全般的な問題として取上げられたのは次のような点であります。  当地方は五月二十九日の人事院勧告においても町村数に比して極めて不利な扱いを受けている。新潟県の場合、人事院の資料によつて見ても全町村数三百五十四、勧告地域二十二で、その比率も六%程度であり、全国平均率の一五%に比して極めて不利である。それから人事院勧告が必ずしも県の申請した順位表によらず、順序が狂つて勧告された地域があり、問題が残されている。これは新潟県であります。それから地域給是正の場合二段とびはやらないという前提で考えられては、従来不利であつた地帯はいつまでたつても不均衡が残り、問題の解決ができないと考えざるを得ない等の意見が述べられ、地域区分の根本的解決を望む声が強く叫ばれております。又勧告以降の町村合併の取扱いが不利になるようなことはないかとの疑問や、市の編入された地域の取扱いで人事交流の問題もあるので、特に格差を付けないよう考慮されたいとして、新潟市の松ヶ崎浜村の事例を挙げて市域の取扱いについての検討を望まれておりました。なお、新潟県においては地域給の問題と併せて寒冷地手当、豪雪手当等についての制度改訂、若しくは創設の要望がなされましたことを併せて御報告申上げます。  各地を通じて熱心に質問がありました点は、地域給改訂の実現の見通し、その予算化の見通しについてでありまして、この点国会に対する期待も極めて大きいことを痛感した次第であります。なお各地域別の個々の問題としては、新潟県内において新潟市、新発田市、新津市、柏崎市、直江津市、糸魚川市、青海町、富山県において富山市、魚津市、新湊市、氷見市、高岡市については現地の実情を調査し、詳細な資料の提出を頂き、その他若干の町村についても資料の説明を聞いて参つたのでありますが、これらについてはなお詳細な検討を要する点もありますので、今後の具体的な審議過程において申上げることといたしまして、この際は調査の概要のみを以上御報告申上げる次第でございます。

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) 非常に酷暑きびしい折から、委員各位が九州方面、それから新潟、富山方面に行かれまして、いろいろ現地における詳細な事情を調査されまして、今、本委員会としては真剣に取組んでおります国家公務員の地域給の問題の結論を出しますることに非常に参考になることと考えまして、御苦労のほど厚く感謝をいたします。  ではこれで報告を終ります。   —————————————

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) それでは次の議題に入りたいと思います。前回こ引続いて国家公務員の給与等に関する調査のうち、勤務地手当に関する件を議題に供します。  本日は前回と同じように政府関係、それから専門員、関係の事務当局者以外は非公開として審議を進めたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) さよう取計らうことにいたします。速記を中止して。    午前十一時四分速記中止    —————・—————    午後零時十一分速記開始

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) それでは速記をつけて下さい。  国家公務員の勤務地手当に関する問題につきましては、九州方面、新潟方面等の調査の御報告を今日承わつたわけでありますが、なお過日県別に調査をして参りました点等も併せまして、更に総合的な調査を進める必要がございますから、専門員のほうでこれらの点を総合した全体的な調整を図るための資料を作つてもらいますために、この問題についての審査を十九日まで延期をいたしまして、十九日の午前十時から、できました資料に基いての審査を継続をいたしたいと存じますが、御異議ございませんですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) さよう決定をいたします。  それから第十九通常国会で、日本国との平和条約の効力の発生及び日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定の実施等に伴い国家公務員法等の一部を改正する等の法律の一部を改正する法律案が議員提出として提案をされまして、継続審査になつておるわけでありますが、全駐留軍労働組合の中央執行委員長市川誠君から、最近北海道地区よりの米陸軍部隊撤退等によつて約四千数百名、他に軍属、労働者、約三千名の駐留軍労働者が失業の危機に迫られておつて、この法律案の内容でありまする退職手当の問題が解決をしておりませんので、何とか委員会で御善処を願いたいとの要請が参つておりますから、明日この法律案を議題として審査することに御異議ございませんですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 只今の委員長のお諮りの内容ですけれども、議員提出を以て提案いたしましたこの法律が継続審議になつているという点についてはいろいろな意見もありますので、この際はその点は余り明確にされないで、そして駐留軍の労務者に対する退職手当等の問題について明日審議をするということにしてもらいたいと思いますが、如何でしよう。

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) ちよつと速記をとめて……。    〔速記中止〕

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) 速記をつけて下さい。  それでは只今御報告申上げました、継続審査になつている法律案の審査というそういう打ち出し方は、各会派のいろいろな事情等もございますから、そういう明確なことでなしに、駐留軍労務者の失業問題が、これは国家公務員に準じて待遇されるということになつておりまするために、人事委員会で取扱つているわけですが、失業に直面して退職手当問題が解決しておらないという、そういう実情調査のため、明日特別調達庁長官に、それから全駐留軍労働組合の中央執行委員長市川誠君並びに書記長の久保具人君を参考人として出席を求めて、事情聴取をするという形で、この委員会を開くことに御異議ございませんですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○委員長(松浦清一君) それじやそのようなことで明日特別調達庁長官を呼び、又参考人として全駐労の組合関係者を呼んで事情聴取することに決定をいたします。  本日はこれを以て散会いたします。    午後零時二十分散会

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