厚生委員会中国人俘虜殉難者遺骨送還に関する小委員会 閉会後第3号
- 発言数
- 5 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1954/10/25
会議録
○委員長(竹中勝男君) それじや時間の関係もございますので、直ちに只今から中国人俘虜殉難者遺骨送還に関する小委員会を開会いたします。 本日は遺骨送還問題に関し、中国人俘虜殉難者慰霊実行委員会事務局長の菅原さんに、参考人として御出席を願つております。 十月二十日の小委員会における当小委員会の決定に基き、即日慰霊委員会に提示いたしました五項目の事項は、次の通りであります。 一、中国人俘虜殉難者慰霊実行委員会(以下慰霊実行委員会と謂う)は此の際解散すること。 二、今後華人遺骨に関する一切の仕事は日本赤十字社一本で之を行うこと。 三、慰霊実行委員会解散したる後はその参加団体及び関係者は日赤の行う遺骨に関する仕事について一切容喙しないこと。 四、李徳全女史来目の際日赤主催で人道的立場に立つて中央一本で遺骨の慰霊祭を行うこと。 五、慰霊実行委員会が従来華人遺骨に関して使つた費用については日本赤十字社がその実費(七〇万円以内)を支払うこと。 以上の項に対する慰霊実行委員会の回答をこの際求めたいと存じます。それでは菅原参考人から慰霊実行委員会を代表してお述べを願います。
○参考人(菅原恵慶君) 中国人俘虜殉難者の遺骨送還に関しまして、参議院厚生委員会の格別な御配慮を頂きまして、私たちは心から尊敬と感謝をしております。今後の遺骨送還が、当実行委員会が従来実行して参りました趣旨並びに厚生委員会が遺骨送還に関する小委員会を特設されました趣旨により、政府が実質的に保証し、人道、平和、友好の精神に立つて、日本赤十字社が主体となつてとり行う線で進行することは私たちの念願する方向と合致するものでございます。 以上の趣旨が実現される場合は、私たち中央の実行委員会は解散いたしまして、日赤がとり行う調査、収集、慰霊、送還事業に対し、誠意をもつて協力、奉仕する用意がございます。この点は本年四月、大谷委員長の提案を討議した常任委員会並びに九月十四、十五日の全国協議会において検討し、了承されておるのでございます。今回厚生委員会がお示しになつた案を拝見いたしまして、事柄が重大でありますので、緊急に幹事会を開いて慎重に協議いたしました結果、大谷委員長の帰国報告を聞き、且つ全国合同慰霊祭後の全国協議会を経なければ、措置案の具体的内容、解散の時期などについては、全般的な回答を申上げかねますので、暫く御猶予をお願いするとの結論が出ましたので、私が今日その意向を申上げる次第でございます。併しながら措置を急がねばならん問題でありますので、幹事会並びに事務局長として責任を以て申上げ得る件については、この機会に申上げておきたいと存じます。 お示しの五項目のうち、第一項については、先に述べました意味におきまして、全国合同慰霊祭並びに全国協議会以前に解散することは不可能でございます。 第二項につきましてここで申上げ得ることは、殉難者遺骨の送還については元来、三団体代表が北京において中国紅十字会に自発的に申出たことに始まつており、従つて従来とも日赤を含む三団体が、中国紅十字会の希望もありまして、当実行委員会を援助しており、赤十字船の発航即ち船を出すときなどについても、独自に且つ実行委員会と併行して政府と折衝いたしており、配船、送還、遺骨の数、捧持団員の氏名並びに数の通告などは、中国紅十字会との公式連絡はすべて三団体がとり行なつて参りました次第でございます。日赤がこれを行うという場合、私たちは三団体が当然関与するものと了解いたしておるのでございます。従つて日赤一本という言葉は疑義を生じさせる虞れがあると考えられます。 第三項につきましては、この項の内容は第二項に尽きていると思われますので、改めて取上げる必要がないのではないかと考えます。若しこのままの表現、趣旨でありますと、無用の混乱、誤解を生ずるものと考えますので、意見を申添える次第でございます。 第四項につきましては、全国合同慰霊祭については、去る七月に発案し、八月以来準備を進めております。大谷委員長は北京において、中国紅十字会会長李徳全女史に慰霊祭執行の趣旨を述べ、当日の参列かたを要請し、実行委員長として一回は面接しておられるはずであります。従つて当実行委員会が慰霊祭を中止したり主催を変更することは、今日においては不可能でございます。状況は次のごとくでございます。一、中央並びに地方十数カ所の実行委員会の共同責任で準備を進めており、当日は各地から遺骨、位牌を捧持して、代表が多数参集することになつておりますし、すでに八万枚のビラと五千枚のポスターが配布されております。第二に、この趣意で各方面より寄進、花環なども集まつております。第三、日赤に対しては、八月以来、再三再四、主催又は共催、協賛のいずれの形式でも私たちは異存なき旨を伝え、ビラ、ポスターの印刷時期を延ばしてまでも申入れて参つたのでございますが、ついに賛成を得られず、今日に及んだのでございます。四、而も私たちはこれからでも、日赤が共催又は協賛に御同意下さるならば、喜んでお受けするつもりでございます。この際日赤が協賛して呉れることは今後の事業に有終の美を約束することになるとも存ずるのでございます。 第五項目につきましては、これは全国協議会後に御回答申上げさして頂きます。 私が幹事会並びに事務局長の責任において申上げ得ることは以上でございます。 最後に貴委員会に対しまして申上げたい件が二つございます。一つは北京にこの問題について李徳全女史としばしば会見し、周恩来総理より直接感謝の言葉を受けております大谷委員長、並びに国会議員団長として本問題に並々ならん配慮をなされた鈴木茂三郎氏、田中稔男氏らの意見をも徴して頂きたいということを、念願するものでございます。二つには、私たち幹事は今後中央実行委員会総会並に全国協議会において、貴委員会の御尽力の方向に副うように最大の努力を払う所存でございます。以上でございます。
○委員長(竹中勝男君) 有難うございました。今の御回答につきまして何か御質問或いは更に御説明を願う点は、ございませんですか。それでは参考人に対する御質疑はこの程度にいたしてようございましようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(竹中勝男君) 御異議ないと認めます。参考人のかたには大変有難うございました。これで一時休憩いたしまして、小委員会を更に継続いたします。 午前十時九分休憩 —————・————— 午前十時三十一分開会
○委員長(竹中勝男君) 休憩前に引き続き再開いたします。本日はこれにて散会いたします。 午前十時三十二分散会