厚生委員会 閉会後第4号
- 発言数
- 11 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1954/09/14
会議録
○委員長(上條愛一君) ただいまから厚生委員会を開会いたします。 委員の異動を御報告いたします。九月十四日付をもつて湯山勇君が辞任され、小笠原二三男君が選任されましたので、御報告いたします。
○委員長(上條愛一君) 次に、中国人俘虜殉難者遺骨送還に関する小委員長の報告を議題といたします。御報告を願います。
○竹中勝男君 中国人俘虜殉難者遺骨送還に関する小委員会の今日までの経過の概要を御報告申し上げます。本委員会は、去る八月十一日に設置され、私が小委員長に互選されまして、今日までに五回に亘りまして小委員会を開きました。そうして中国人俘虜殉難者遺骨の送還問題につきまして熱心に調査審議を進めて参つたのでございます。 即ちまず、中国人俘虜殉難者慰霊実行委員会の事務局長菅原恵慶君、同事務局次長赤津益造君、並びに東京華僑総会常務理事呉修竹君の主君を参考人として招致いたしまして、戦時中中国人俘虜労務者を日本へ連行した状況、殉難の状況、昨年実施した遺骨送還の状況、並びに現在各地における遺骨の収集状況その他につきまして詳細なる説明及び意見を聴取して質疑を行い、又外務省アジア局長の出席を求めて昨年度における遺骨送還の経緯、並びに今後の遺骨送還に対する政府の方針などに関し説明を聴取しました後、質疑を行なつたのでありますが、他方関係資料を収集いたしまして、慎重にこれを検討いたしたのでございます。そうしまして現在までにほぼ判明した点を総合いたしますと、第一は、戦時中日本へ連行された中国人俘虜労務者は三万八千九百三十五名であつたこと、第二、俘虜のうち死亡したものと推定されるものは六千八百三十名であること、第三、昭和二十八年に送還した遺骨数は一千二百四十一体でありますが、このほかに終戦後釈放された俘虜たちが帰国する際、若干遺骨を持ち帰つたものもあります。第四、現在各地において収集してある遺骨数は約一千体であること、第五、未発掘の遺骨がなお相当数あるものと推定されること、第六、政府は今後の遺骨送還問題について何らの具体的方策を示さず、もし中国側より遺骨送還問題に関し何らかの意思表示があればその際考慮するという、きわめて消極的態度をとつておるということが明らかになりました。 なお、昨日十三日私が小委員会を代表しまして、中国人俘虜殉難考慰霊実行委員会の代表者、菅原事務局長、赤津次長、中田小春女史、呉修竹華僑総会常務理事などと面談して実行委員会側の意見を聴取したのでありますが、その意見の要旨は次のようであります。 第一は、現在各地に収集されている千体の遺骨を、おそくも十一月上旬頃までに送還できるように政府において配船の準備を進めてもらいたい。第二は、中国紅十字社代表李徳全女史が来朝の際、殉難者の合同慰霊祭を浅草本願寺において行い、女史一行がこれに参列するよう一行の日程に入れることを希望しております。ただし、全国から遺骨を集めることは困難であるから、東京にある百二十九体の遺骨を中心として、できれば、地方からは、位牌をもつて来るようにしたいとのことでありました。第三は、遺骨の調査収集から送還船の出発に至るまでの間に相当経費が必要であり、従来から政府に対して何らかの形においてこの経費の助成を要望しているが、すみやかに実現するよう切望するということ、第四は、遺骨送還は日本国民として実行せねばならん大事業であり、すでに収集した一千体の遺骨についても、また今後収集する遺骨についても、あくまでも慰霊実行委員会がこれに当らねばならんとは考えていないのであつて、政府が日本赤十字社などの団体に委託してこれに当らしめ、慰霊実行委員会がこれに協力することが最も適当であり、すでに実行委員会においてもさような趣旨の決議を行い、日赤にも厚生省にもこのことを伝え、閣議においてそのことを決定するように要望しておる、第五、今後の遺骨の調査発掘についても、市町村が責任者となつてこれを行い、慰霊実行委員会が協力するという形をとることが、この事業を円滑に進めるのにむしろ適当であると考えておる。第六、本件に関する参議院厚生委員会の意向を中国側に伝えることを要望すると共に第四次……、今まで第三次送還が済んでおつたわけですが、第四次遺骨送還の際は、国会の厚生委員会代表が参加することを希望する。以上が実行委員会の意見の要点であります。 なお、これとは別に慰霊実行委員会の会長をしておられる大谷委員にもお目にかかり、御意見を伺いましたが大体ただいま申し述べました実行委員会の意見と同趣旨でありました。 以上が今日までの小委員会の経過でありまして、中間報告をこのようにいたしますが、小委員会としてはいま少しく審議を重ね、政府日赤などの意見も確かめた上結論を出すことにいたしたいと存じておる次第であります。 以上が小委員会の今日までの報告を中間的な報告として申し述べたものであります。
○委員長(上條愛一君) 只今の竹中小委員長の報告について質疑がございましたらお願いいたします。
○竹中勝男君 ちよつと一言補足的に申し上げておいたら御参考に……。まあ、これは結論を出しておりませんけれども、小委員会では大体お話合い申しておりますところによりますと、まあ、この実行委員会がただいままでやられておることについては、その実績を私どもは認めておるわけでございますけれども、今後の問題といたしましては、なるべく日赤のような団体が主体となつてやられることが遣骨の送還にしましても、慰霊にいたしましても、又遺骨の収集その他今後のことについては一番適当ではないかということを話合つておるのです。それだけ付加えまして、皆さんに今日は御相談し御意見も伺つておきたいと思います。それにつきましては、やはり前にすでに御存じと思いますが、日赤が慰霊実行委員会から脱退しましたいきさつもございますので、やはり日本政府、閣議においてでも厚生省あたりが主になつて、この遺骨問題はすべて日赤においてなされるような申入れを、申入れといいますか、そういう政府の意向が日赤を動かすのではないかというように私どもは考えております。まあ、これは委員の一人として私が御参考に申したいと思つておる点であります。
○委員長(上條愛一君) 小委員長の、ただいまの御報告に御質疑がありましたら……。それでは質疑がないようでございまするが、質疑はないものと認めてよろしゆうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上條愛一君) それでは御異議ないものと認めます。それでは只今の小委員長の報告はこれを了承することにいたしまして、次に移りたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上條愛一君) 御異議ないと認めます。
○委員長(上條愛一君) 次に、中共地区からの引揚者調査のため議員派遣要求書を議長あて提出いたしたいと存じます。本件については、九月六日の委員長、理事、小委員長打合会において、厚生委員から二名派遣することとして、前回出迎えの方以外の方になるべくおいでを願うことに決定いたしたのであります。人選その他の手続は、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(上條愛一君) 御異議ないと認めます。議員派遣要求書を提出することに決定いたしました。 ちよつと速記をとめて。 午後一時二十九分速記中止 —————・————— 午後一時四十四分速記開始
○委員長(上條愛一君) 速記を始めて。 それでは本日は、これにて散会いたします。 午後一時四十五分散会