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19回国会参議院1954/05/29

建設委員会 第44号

発言数
30
登壇者
6
会派数
5
開催日
1954/05/29

会議録

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) では只今より建設委員会を開会いたします。  日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う土地等の使用及び漁船の操業制限等に関する法律案を議題といたします。本法案に対しまして御質疑がございましたら御発言願います。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 速記をとめて下さい。

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 速記をおとめ下さい。    午前十時二十五分速記中止    —————・—————    午後零時四十一分速記開始

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 速記を起して下さい。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 今までの質疑の御答弁、よくわかりましたけれども、先般も呉市が非常にこのような国連軍の駐在によつて財政的な被害を受けております。これに対して何らかの方策を考えないかということを伺つておるのです。それで曾つて旧海軍時代に呉市は市税に相当する補助金をもらつておつたのです呉市は。市税に相当するものですね。これは何かと言いますと、いろいろな意味で道路をこわしたり橋梁をこわしたりするものですから、それを補償する意味でもらつておつたのです、それで国連軍が現在居坐つている現状から見て、そうしたものに対して国が代弁するか、或いは代支払するか、或いは先だつての比率のように、あの比率によつて支払をするかという題、御指摘の通りの問題があることはその通りでございます。又私どもも直接呉市関係からそういうような要望に接しているわけでございます。私どもの直接業務といたしております純然たる補償関係とはいささか趣きが違うものでございますから、呉市の要望に副いまして自治庁その他の関係官庁と如何ように取扱うべきか、目下協議中というのが実情でございますが、呉市の詳細な要求書その他も入手しておりますので、これに基いて関係の深い官庁工との間に何らかの措置が必要ではないかという相談をしておるのが実情でございます。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 その相談をしている関係官庁はどこどこです。どこどこのどういう部局です。

福島愼太郎調達庁長官

○政府委員(福島愼太郎君) 自治庁と大蔵省になるわけでございます。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 国連軍との話合いはこの条約によつて一切そうしたまあ私的な条約以外の問題についての話合いは不可能ですか、今後。

福島愼太郎調達庁長官

○政府委員(福島愼太郎君) 国連軍との面接の話合いはこの問題自体についてはないと思いますけれども、これは国連軍だけじやなくてアメリカ軍にも相当関係のある問題になるわけでありまして、従いましてアメリカ軍の意向という問題にも関係がございますけれども、国連軍との間には提供します国有関係の施設を無償で提供するという以外は国連軍が日本政府に負担をかけないという原則になつておりますので、国連の関係につきましては、今後こちら側の態度が確定いたしました暁には、国連軍と話合いができないというたちの問題ではないと考えております。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 それでは折衝中の問題は大体呉市が希望しているような線に向つて、数字は別ですが、線に向つて解決されるという見込でありますか。それとも全然それは折衝はしているけれども不可能であるという見通しの下に折衝しておられますか。

福島愼太郎調達庁長官

○政府委員(福島愼太郎君) 呉市から申出のありましたときに、呉市関係の方にも申上げておいたのですが、数字的にそのまま呉市の要望が通るというようなことは或いは困難かも知れない。それから又請求される一つ一つの項目につきましても、請求の理由の立て方というような問題についても、更にこちら側で智恵が出て来次第呉市にもお願いしなければならん面があるかも知れない。方式につきましても数字につきましても呉市の言う通りにはならないかも知れないが、我々としてもできるだけ見通しを付けた上で、県側の意向も改めて相談したいということを申上げているわけでありますが、全部はできまいと思つておりますが、或る程度相当のところまでは実行可能であろうとまあ私どもは考えておるわけでありますが、直接調達庁に関連する面がその中で大部分を占めるといつたようなものでもありませんので、私どもの見通しだけで見通しが付くものでもありませんけれども、私どもは建前として或る程度の実現は可能であろうと考えます。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 今衆議院の修正案を見ましたが、このようにはつきりと明確に遡及してそうしたものに対する補償なり事態なりを考えるということになれば、その呉市に対しましても同じような考え方の下で折衝されると、又可能ならばそのような形で実現すると、そう承知してよろしうございますか。

福島愼太郎調達庁長官

○政府委員(福島愼太郎君) 呉市から御提示のあります案というものの数字がまあ総額で三十数億以上に亘ります額でありますので、これがどういうふうに実現して行くかということで、遡及という問題などもそれに兼ね合わせて考えられることになると思います。理論的には遡及ということを考えて然るべき問題だと思います。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 大体見通しとしてはいつ頃折衝は妥結されるつもりでありましようか。もう一つは財政的な、今日の成立した二十九年度予算においてそういうものの支出が可能であるというものを大蔵省は持つておりますか、その見通しはどうですか。

福島愼太郎調達庁長官

○政府委員(福島愼太郎君) 何分にも呉市の要求そのままの形でございますと三十億以上になります問題であります。これはそのまま今日の予算の範囲内で賄えるというような見通しは私ども持つておりませんけれども、それから又三十数億を構成します。一つ一つの費目につきましても、要求の仕方、費目の立て方というようなものについてはもつと考え直さなければならん面もあるのではないかと思いますので、どういうふうに要求項目が変つて参るか、総額が変つて参るか、又その事案の性質によりまして一遍に補償しなければならないものになるか、多少の年月がかかつても逐次補償して行くことのできる性質のものになるか、きまることと思いますけれども、呉市が現在考えております線そのままでは当面、例えば本年度の予算という面では相当処理困難なことになつておるのではないかと考えております。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 若干でもその見通しの下に支払えるという予想は、或いは大蔵省に支払つてもらおうというような考え方持つていますか、長官は。

福島愼太郎調達庁長官

○政府委員(福島愼太郎君) まあいろいろ広汎な面がございまするけれども、呉市の御要求は非常に広汎に亘つておりますけれども、その中から私どもとしましては、例えば本年度これならできるとか、これは明年度に跨らなければできないと、そういうふうなことも研究いたしまして、できるだけ例えば本年度に解決できるものはその実現を見るように考えてみたいというふうな考え方でございます。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 私の質問はこれで。

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 他に御発言はございませんか。他に御発言もないようでございますから、質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 御異議ないと認めます。それではこれより討論に入ります。御意見のおありの方はそれぞれ賛否を明らかにしてお述べを願います。なお修正意見がございましたら修正案文及び修正理由を討論中にお述べを願います。

石川榮一自由党

○石川榮一君 私は只今議題になつております日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う土地等の使用及び漁船の操業制度等に関する法律案に関しまして、原案に対し修正案の提案の理由を御説明申上げたいと存じます。又修正部分並びに修正部分を除く原案につきましては賛成の意を表明せんとするものでございます。  先ず修正案を朗読いたします。   日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う土地等の使用及び漁船の操業制限等に関する法律案の一部を次のように修正する。   附則第二項のうち第一条の改正規定中「日本国に駐留する」を「日本国内及びその附近に配備された」に改める。  簡単にその修正の理由を御説明申上げます。本法律案の附則第二項におきまして、日本国に駐留するアメリカ合衆国軍隊の行為による特別損失の補償に関する法律の第一条を改めるに際しまして、「日本国内及びその附近に配偏された」とありますのを「日本国に駐留する」と改め、現行法にあります「その附近に配備された」という文字を削除しておりますが、これは本委員会並びに建設、水産連合委員会の審議を通じまして、十分各委員の質疑の状況から御承知の通りでありまして、又会議録によつても明らかになつておるところでありますけれども、本法律案が提案されました目的とは無関係でありまして、又改正の積極的な理由も明確でないのでありまして、多分に疑義がありますので、本法律案による改正は適当ではありません。従いまして現行法の通り「その附近に配備された」というこの表現を残しておくことが妥当であると存じまして本修正案を提出いたしました次第でございます。  又修正部分を除く原案に対しましては賛成であります。  以上提案の修正意見の理由を申上げました。よろしく御審議を願います。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 私は社会党を代表しまして、今石川君が提案された修正案並びに原案を条件附で賛成するものであります。  この国連軍との条約につきましては、我々が日本国民として好まざる存在なのでございます。我が国は未だ国際連合にも加盟しておりません。ただ一方的に隣国朝鮮の動乱のために曾つての占領軍がそのまま形を変えて、アメリカとの講和条約も発効した後まだ一年有余、このように居坐つている形は、我々日本国民としては好ましくない姿であります。併しながらその条約が遅ればせながらも一応の締結に至つたことにつきましては、不満ながらもその地元の各関係地方民に取りましては一応安心するような気持を持つております。この条約に関連しまして只今提案になりましたところの本法律案が提出されたわけでございますが、主としてこのような補償の法律ができましても、例えば内灘その他の事例がある通り、この補償金の支払というものがなかなかスムーズに進んでおらない。ただ名目だけであつて、調査或いは計算の問題、その他実例に即した妥当なる数字がきまつておりながら、この支払に対してはいつも延引しておる。こうした事態につきましては、殊にこの法律におきましては遡及して、空白時代であつた一年有余の間に遡及しての補償をしようということでございますから、その計数の調査に万全を尽すのは当然のことと同時に、それは全体の数字ができないまでも、中間的な補償の支払というものは必ずしなければならない、又して頂きたい。そうして地元の各国民の持つておるところの利益というものが完全に護れるような措置を、一日も早く護られるような具体的な方途をとつて頂きたい。同時に又呉市、海田市等関係市町村につきましても、今次の地方財政の逼迫状態から見まして、この点につきましても質疑の途中において長官から答弁があつたようにできるだけ早く、それから地元の正しい基礎の上に立つところの補償を支払うような努力を関係官庁共に払つて頂きたい。このような希望条件を附けまして本案全部に賛成いたします。

近藤信一日本社会党(第四控室・左)

○近藤信一君 私もこの修正案並びに修正案を除く原案に賛成するものでございます。  そこで私はやはり損害補償をこうむるところの地元の人たち、更に漁民に対しては、今田中君が言われましたように、政府では一応の補償は言明されるのであるが、なかなかそれが実現に対しては困難な情勢が今までも例があるのでございまするが、この場合におきましては早急にそれらの不安というものをなからしめるような方法を講じて頂きたい。そういうことを政府としては適切にやつて頂きたい、こう私は条件を附けまして、私も原案に対して賛成をするものであります。

三浦辰雄緑風会

○三浦辰雄君 私はこの修正された部分及び修正されない原案の部分、これに賛成を申上げます。  ただこの機会に希望を申添えなければならないのは、今社会党の諸君からも強く希望を述べられましたように、是非ともこの施設の使用によつて損害をこうむつた者に対する損失の補償については極力誠意を以て速かにこれを解決する。この点を強く要望いたしまして賛成申上げます。

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 他に御発言はございませんか。他に御意見もないようでございますから、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 御異議ないと認めます。  それではこれより採決に入ります。日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う土地等の使用及び漁船の操業制限等に関する法律案につきまして採決をいたします。先ず討論中にありました石川委員の修正案を問題に供します。石川委員の修正案に御賛成の方の御挙手を願います。    〔賛成者挙手〕

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 全会一致でございます。よつて石川委員の修正案は可決されました。  次に只今可決されました石川委員の修正にかかる部分を除いた原案全部を問題に供します。修正部分を除いた衆議院送付案に賛成の方の御挙手を願います。    〔賛成者挙手〕

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 全会一致と認めます。よつて本案は全会一致を以て修正議決されました。  なお本会議における委員長の口頭報告の内容等爾後の手続は、慣例によりまして委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 御異議ないと認めます。  次に、本案を可とされました方は例により順次御署名を願います。   多数意見者署名     石井  桂  石川 榮一     三浦 辰雄  石坂 豊一     小沢久太郎  鹿島守之助     赤木 正雄  飯島連次郎     近藤 信一  田中  一

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 暫時休憩いたします。    午後一時一分休憩    〔休憩後開会に至らなかつた。〕

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