建設委員会 第36号
- 発言数
- 20 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1954/05/15
会議録
○理事(石井桂君) それでは只今より建設委員会を開会いたします。 本日は北海道災害に関する件について調査をいたしたいと存じます。 先ず建設省より説明をお願いいたします。
○政府委員(石破二朗君) 北海道地方に先般襲来いたしました暴風雨並びに暴風雪によりますところの災害の概況につきまして、只今までのところ集りました資料に基きまして御説明申上げます。 お手許に資料を御配付いたしてあります。五月十三日正午現在建設省が集めたものでございます。 先ず気象の概況でございますが、五月九日深更日本海を横断いたしまして、北海道の西海岸に上陸した九百六十ミリバールの低気圧は、その瞬間最大風速、浦河におきまして三十六メートル、留萌におきまして三十二メートル、小樽、函館におきまして二十七メートル、札幌二十一メートルに達する旋風を交えた大暴風雨雪となり、而もその後平均風速二十メートルの強風を伴う猛吹雪により、所によつては一尺有余の積雪を見るに至つたのでございます。 以下土木被害その他に分けまして御説明申上げます。現在までに判明いたしました被害の状況は概略次の通りでございます。 初めにお断りいたしておきたいと思いますが、これは北海道庁その他から報告して参りました生の数字でございまして、この被害額を建設省で確認いたしたというところまでは至つていない数字でございます。そこに併記いたしております通り、河川につきましては道が管理いたしております施設につきまして被害個所八十四カ所、これの復旧費といたしまして七千六百五十八万五千円、それから市町村管理の分といたしまして三個所、三百十万円、海岸の施設、道の管理分六個所、八千八十万円、市町村管理個所二個所、百五十万円。道路、道の管理いたしておりますもの十一個所、三千八百万円、市町村管理のもの五個所、六百五十万円。橋梁、道の管理しておるものはございませんで、市町村管理分が四個所で二百二十五万円。これを合計いたしまして、道の分が百一個所で一億九千五百三十八万五千円、市町村分が十四個所で一千三百三十五万円、これを総合計いたしまして、百十五個所の二億八百七十三万五千円、一応こういう数字が参つております。なおその後更に、これは十三日正午現在でございますが、十四日午前十時現在で北海道庁から報告して参つております数字はこれを若干上廻つておる数字が参つておるようでございます。なお、そのほかに港湾施設といたしまして十四個所、一億三百四万円の被害があつた模様でございます。 次に、災害救助法の適用状況でございますが、白老村その他ニカ村、合計三カ村に災害救助法を適用いたした模様でございます。 なお、一般被害の状況でございますが、人的被害、家屋被害、農業被害、水産被害、これらのものを一応報告は参つておりますので、そこに計上いたしましたが、いずれも建設省所管でございませんので説明を省略さして頂きたいと思います。新聞等で見ておりますと水産の被害、農業の被害、こういうものが特に多かつたように承知いたしております。 なお先ほどちよつと説明で失礼いたしましたが、家屋の被害状況でございますが、これは他省所管でございませんので、建設省の所管でございまして、これだけにつきましては、十四日午前十時現在の新らしいのが参つておりますから、それによつて報告をお伝えいたしますと、住家の全壊七百三十六戸、半壊千八百九十九戸、小破一万五千九百三十七戸、それから非住家、人の住んでいない非住家につきましては、これは全壊とも何も報告して参つておりませんが、七千四百八十九戸、こういう被害があつたという報告が参つております。 そこでこれの処置でございますが、北海道開発庁長官が現地を調査に赴く予定にいたしておるということでございますが、建設省といたしましては只今までのところ特別の調査員を派遣するというような措置はとつておりません。これは被害の程度の認識の問題でございますが、実は北海道におきましてはこういうまとまつて大きな暴風雨というようなのはそう滅多にないのでございますけれども、毎年冬から春にかけましていわゆる冬季の風浪融雪等による災害が年々あるのが例でございまして、昨年におきましては、一月から五月までの間に約九億ばかりの公共土木施設の被害がありました。今年はここに挙げておりますのが二億八百万円でございますが、このほかに一月以降現在までに約五億ばかりの災害が報告ありまして、今回のと合わせますと約七億ばかりになるわけでございまして、去年の一月から五月までの総被害額九億に対して今年は七億であるというような状況になつております。ただ住宅の被害は去年はそうなかつたと思いますが、これは特別のものと考えております。でそういう被害の状況でございますので、別に本省から只今までに現地に調査員を派遣するというような措置はとつておりませんが、公共土木施設の災害国庫負担法による復旧並びに公営住宅法による措置及び住宅金融公庫による融資の措置、こういうものによりまして、大体相当の復旧なり対策措置が講ぜられるものと考えております。 以上でございます。
○理事(石井桂君) 何か御質問ございませんか。
○小笠原二三男君 北海道の出先のほうからはまだこの問題について報告はないわけでございますか。
○政府委員(石破二朗君) この公共土木施設の災害復旧の問題、公営住宅の問題、住宅金融公庫の問題、まあいずれも建設省直接の出先というものは実は持ちませんので、それぞれ道が管理し、こういう現地の行政に当つておるのでございまして、私のほうは道からの報告を受けて、必要がありますれば、程度によりましては現地に本省から直接人を派遣するというような体制をとつておりますのが従来から現在までの行政組織であります。
○小笠原二三男君 それで従来道から入つて来た調査報告をあとで査定した結果から考えれば、まあ慣例としては何%くらいの歩留りになつているのですか。
○政府委員(石破二朗君) はつきりしたことは申上げられませんが、まあこれの八掛前後になるのじやないかと思いますが、ただやはり通信施設などの復旧もまだ十分でないところがあるかも知れませんし、或いは今後又被害報告が殖えるかも知れません。どうもはつきりしたところは今のところ申上げられませんです。
○小笠原二三男君 この河川の道の管理分七千六百五十八万円程度というのは八十四カ所と随分細切れになつていますが、これは堤防の決壊等ですか。被害の内容は何なんでしようか、こういう暴雨風ですか、強風の場合。
○政府委員(石破二朗君) この中身につきましては、まだ何も言つて来てないと思いますけれども、従来のこういう程度の雨が降りこの程度の風が吹いたというような場合に、この八十四カ所でこういう七千六百万円というような金額を報告して来ておるというところから推定いたしますと、多分堤防の決壊でございますとか、護岸が害んだのでございますとか、そういうのが多い、ちよこちよこした、一件当り百万円からでございますから、小さいものが平均しては多いのだろうと思つております。
○三浦辰雄君 去年は大体五月一ぱい頃までに融雪から九億程度の被害があつたというのですが、去年はたしか融雪時に大きな雨が降つて、それが重なつて何か水害を出したように思うのですが、昨年五月までに九億ということは、一昨年もその前の年もというか、例年といつた意味のようにも取れたのですけれども、その点はどうなつているのでしようか。
○政府委員(石破二朗君) 一昨年なりその前の年のを正確な数字を持つておりませんから断言はできませんけれども、実は去年の一月から五月の間に特別の大水害があつたような私も記憶をいたしておりませんし、ここに参つております係の者もちよつとここで記憶いたしておりませんところをみますと、去年の九億という数字は特にひどい数字じやなかつたんじやなかろうかと思いますが、次回までによく調べまして御報告いたしたいと思います。それによりまして今年のも異例ということになるかも知れませんが、調べさして頂きたいと思います。
○田中一君 これは大体通信その他が杜絶しているという個所があるために詳細はわからんというように新聞で見ていますけれども、いつ頃になればこれは大体の全貌がわかりますか。
○政府委員(石破二朗君) その復旧のめどは私はよく存じませんけれども、これどうもここで余り無責任なことを言いかねますが、若干は被害状況が通信施設が不十分なために報告漏れというものもあろうかと思いますけれども、昨年発生いたしました西日本なり近畿、中部地方の水害報告の例によりますと、まあ第一報よりも非常に殖えたというような例のないのが通例でございますから、まあそう今後通信交通杜絶のためだつたという理由で、この報告額がえらく殖えるということはないんじやなかろうか、まあそう考えております。
○小沢久太郎君 石破官房長にちよつとお尋ねしたい。これは五月十日の暴風による被害のほかに融雪災害、それはこの中に入つておりますか、入つておりませんか。
○政府委員(石破二朗君) このほかに一月以降現在までのいわゆる冬季風浪、融雪による災害が約五億程度でありますから、合計七億ということになると思います。
○三浦辰雄君 ままこうやつた現在の報告の程度であると、数字からいつても今までの詳明からいつても、特段にこれは言うほどのまあ数字じやない。成るほど災害を受けたほうからいえば同情に堪えないわけだけれども、大きさから見ると、いわゆる新聞が報じているほどの土木施設関係については災害ではないが、問題は私は官房長の説明にもありましたように、農業被害、水産被害といつた面、殊に温床苗代のようなものはその四割乃至五割が風で温床の施設を吹つ飛ばされ、そのあとに雪が積つて非常な被害を受けたようなことを聞いておりますし、水産の船については新聞紙上今日でもまだ相当数の行方不明といつたような問題がある。こういう全体の被害というものを背景としてこの土木というものを見なければならないことだと思うんですけれども、私は委員会で今日は建設だけの報告しかなかつたのですが、専門員等を適宜お使いの上、委員長が他の委員会に属する被害、農業とか水産とか、こういうものを集められて、一つこの次にこれを問題にするときには同時にしたいし、なお参考にお配りを願いたい、こういうふうに思うのです。
○理事(石井桂君) 只今の三浦委員の御希望の資料は極力集めましてお配りすることにいたします。
○田中一君 大体この程度の報告しかできないんですから、今日の委員会はこの程度にして頂きたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(石井桂君) それではちよつと速記をやめて。 〔速記中止〕
○理事(石井桂君) それでは速記を起して下さい。 本日は委員会はこれを以て散会いたします。 午前十一時十七分散会