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19回国会参議院1954/02/02

建設委員会 第4号

発言数
21
登壇者
6
会派数
3
開催日
1954/02/02

会議録

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 只今から建設委員会を開会いたします。  本日は公報を以て御通知申上げておきました通り、今期国会提出予定の法律案につきまして概略の説明を承わりたいと存じます。先ず、石破政府委員より御説明を願います。

石破二朗建設大臣官房長

○政府委員(石破二朗君) お手許に資料をお配りしておりますが、これにつきまして概略の御説明を申上げます。  初めの建設機械抵当法案といいますのは、実は従来当委員会にその構想をお話申上げていなかつた法案でありますが、これは現在の我が国の建設業界におけるいわゆる建設機械の整備状況に鑑みまして今後我が国の建設業の機械化を図るためには、建設業者に対して建設機械購入のための長期資金獲得の方途講じませんと、なかなか建設業の機械化ということは困難でありますので、この建設機械購入のための長期資金の穫得を容易ならしめるという目的の下に、その前提として建設機械のいわば動産抵当というような制度を開きましてこれを抵当に入れ、長期資金の借入れを容易ならしめよう、こういう趣旨の法案であります。立法手続といたしましては、法務省と建設省との共同提案というようなことに相成るかと思いますが、目下法案の準備中であります。関係各省ともまだ十分の話合いはついておりませんし、又勿論法制局の審議も経ておりませんが、是非今国会には提案いたしたい、かように考えておる次第であります。ただ、たまたま昭和二十九年は、財政金融を引締めて行こうという政府の方針でありますので、こういう法律ができましても、果して長期資金の獲得が、我々の期待しております通り行くかどうかという見通しにつきましては確たる自信もまだ持つていないような状況でありますが、関係方面の御協力を得まして、この法案ができ、更に建設機械取得のための資金獲得が容易になりますように今後努力をいたしたい、かように考えておる次第であります。  次の公共工事前払保証事業に関する法律の一部を改正する法律案でありますが、これは先ほど御説明申上げました建設機械抵当法案と相関連する法案でありまして、すでにあります保証事業会社をしてこの建設機械整備のために資金を借入れる際、その保証事業を兼ね行うことができるようにしよう、こういう趣旨のものであります。  第三番目の土地区画整理法案でありますが、これは長年懸案になつております法案でありまして、従来土地整理法というような構想の下にたびたび御説明申上げておりました法案であります。現在建設省で法案を準備しておるものの中では比較的審議も進んでおりますし、法案は非常に長いものになりますが、今国会に是非提案いたしたい、かように考えておりますものの一つであります。内容につきましてはすでに各委員も十分御承知であろうと存じますので、省略さして頂きたいと存じます。  次に河川法を改正する法律案でありますが、これも多年の懸案になつておる問題でありまして、要点は河川管理を一元化し、更にこれを強化する、併せて現在の法規に若干不明瞭と申しては何でありますが、若干行政権に大幅に委ねられておりますような点を、利水に関する法規を、これをはつきりと法文化したいと、こういう狙いで準備をいたしておりますが、これも関係する各省は相当広く相成つておりまして、それらの間の話合いがまだついておりませんが、できますれば今国会に提案いたしたい、かように考えておる次第であります。  次の水防法の一部を改正する法律案でありますが、これもかねてから研究いたしておつたのでありますが、昨年の水害等に鑑みまして、この際是非改正いたしたい、かように考えておるものの一つであります。要点は、水防従事者が負傷、疾病又は死亡した際の災害補償に関する規定を是非入れたい。更に洪水予報についてのその責任者でありますとか、その予報の連絡の方法でありますとか、そういう点も入れたい。更に又できますならば水防責任者をもう少し明確に強化したい、こういう狙いで検討いたしておりますが、これも関係省とはまだ話がついておりませんけれども、今国会には提案できるものと、かように考えて準備いたしております。  その次の道路整備特別措置法の一部を改正する法律案でありますが、これは御承知の通りいわゆる有料道路に関する法律でありまして、現行法によりますと、この施行の期間は昭和二十九年度で終るという終期のついておる法律でありますので、これを延期したい、かように考えておる次第であります。この制度ができましたときは、およそ三年間にこの事業は完了させる、こういうつもりで発足いたしたのでありますが、その後の実施状況を見ますと、到底三カ年では終了いたさない事業もありますし、更に今後もこの事業を継続して実施いたしたい、かように考えておる次第でありまして、今後若干の期間を延長しなければならない、かように考えておる次第であります。これは現行法でも二十九年度一ぱいは有効でありますけれども、二十九年度予算において二十九年度には到底完了しない事業の予算を御審議願うわけでありますから、今国会でもすでに改正しておいたほうが適当であろう、かように考えまして、今国会に是非出したい、かように考えております。これも大蔵省方面にはまだ一部難色があることは事実でありますが、是非話をつけて提案したい、かように考えております。  その次の住宅金融公庫法の一部を改正する法律案でありますが、これはその下にも書いております通り、その狙いといたしますところは、住宅金融公庫による融資住宅の建設を促進せしめる、これがために必要な公庫業務の範囲を拡大する。又住宅及び宅地の分譲事業に対する融資の制度を創設するというようなことからして目下検討いたしております。これはまだ部内でも十分の審議を経てない問題でありまして、どういう程度に落着けますか、まだ確たる見解を申上げるわけには参りませんけれども、要するに最近の住宅事情に鑑みまして土地の取得並びにその整備造成ということが、非常に個人に任しておきましては面倒でありますので、地方公共団体若しくは特別の法人に対しまして法人がこういう事業をやろうという場合にはそれに融資の途を開こう、かように考えておる次第であります。  更にここには列記いたしておりませんが、このほかにいわゆる道路整備費の財源等に関する臨時措置法の改正という問題があるのでありまして、今回提案いたしております。二十九年度予算によりまして、揮発油税の収入のうち、その三分の一を地方に譲与するということに相成つておるのでありまして、これに当然随伴いたしまして、当然の結果といたしまして、臨時措置法の改正という問題が起つて来るかと思いますが、これにつきましてはその地方に譲与いたしますその三分の一の金額を如何なる事業に使うか、又如何にしてこれを監督指導するかというような点につきまして、政府部内におきましてもまだ意見がまとまつておりませんし、又それぞれの関係方面にもいろいろの御意見がありますので、目下これらの点について部内でも検討を加え、外部の関係方面の御意見もよく承わつた上で、成案を得て今国会に提案をいたしたい、かように考えておる次第であります。  なお、以上御説明申上げましたほかに、海岸保全法案のごときものを提案すべきではないかというような意見もあり、これにつきましても部内におきましては検討いたしておりますが、ここには省略さして頂いておるような次第であります。  最後に「備考」として付けておりますが、これはこれを建設省で全部を提案するというような考えは実は持つておりませんので、国会議員から御提案になります分につきましては勿論政府において提案するようなことはいたしませんで、これらの法案の取扱いにつきましては、当委員会ともよく御連絡いたしましてその扱いをきめたい、かように考えておる次第であります。  以上簡単に御説明を終ります。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 今政府のほうから道路の整備関係の法案を審議することがあるかも知らんというようなお話でありますが、その際には私は大蔵事務次官を是非とも呼んで欲しい。

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) はい。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 なお、これは専門員に承わりますが、大蔵事務次官は政府委員とは違いますが、呼ぶことはできましようね。

武井篤常任委員会専門員

○専門員(武井篤君) できます。

土屋政三参事(委員部第二課長)

○参事(土屋政三君) 只今の赤木先生の御要求でありますが、事務次官は政府委員としては承認しておりませんので、説明員としてこちらから懇請いたしまして、向うで承諾されれば出て来て頂けると思います。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 それで委員長にお諮り願いたいと思います。説明員として大蔵次官を呼ぶことを皆さん御了承になりますか、お諮り願います。

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) お諮りいたします。赤木委員の御提案皆さん如何でございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 御賛成でございますので、さよういたします。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 それからもう一つ、私が申しましたあさつての治水の予算の際に、緒方副総理、大蔵大臣、農林大臣の是非おいで下さるように願いたいと申しましたが、その際にもやはり河野事務次官の、説明員としての御出席を、皆さんが同意して下さるかどうかお諮りを願いたい。

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 赤木委員の提案如何でございますか。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) 御賛成でございますので、さよう取計いをいたします。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 今私の申しましたあさつて三大臣が来られなければ、三大臣の来られるときの委員会で質問いたしたいと思います。

石川榮一自由党

○石川榮一君 只今赤木先生のお話を伺うと、四日の日のスケジュールができておりますが、大臣が来なければこの委員会は延長ということでございますか。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 皆さんが賛成して下さつたので、特に三大臣と大蔵事務次官の四人が見えたときに質問したい。都合のつく日に……。

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) さよう取計いをいたします。只今の石破政府委員の御説明に対して、御質疑のおありの方は御発言を願います。

石川榮一自由党

○石川榮一君 只今官房長から御説明頂きましたが、殆んどまだ各省との話合いがついておらない。要するに建設省の御意見のあるところ、心がまえのあるところを御発表になつたようにしか聞えないのですが、会期は相当長くかかるとは思いますけれども、それにしましても、今までこれらの問題は、すでに建設省としましては、速かに立法しようとする意図が従来もあつたように私どもも想像しているわけですが、そういう経緯から考えまして、まだこれが各省との話合いがつかないという段階でありますと、今国会に提案するといいましても、ずつと遅れまして、会期末になつて出すということになり、これは相当重要法案でありますから、結局これを法案として公布することが困難になる状況が起つて来るのであります。従いまして、これらの各法案につきましてはいろいろ論議すべき余地が相当あると思いますが、発表なさつた以上は、早急に各省と積極的に交渉を進めて頂きまして、若しどうしても或る一省等が納得行かぬというような場合には、やはり建設省は建設省自体の考え方の一応法案を作りまして提出しまして、国会の審議決定に待つべきものと、こう思いますが、恐らく建設省のお考えになつていること全部各省が了承するとは思えません。従つて他の省と若干の意思の齟齬がありましても、どうしても必要と信ぜられる案につきましては、各省の意見が多少そこにあつても、両院の審議を経てその決定に従がおう。要するに交渉に暇をかけて、了解できなかつたならば、この国会も見送つて、もう荏苒日を送るということであつてはならないと思う。恐らく河川法のごときはそういう事態になると思います。各省との了解ができ、各省手を挙げて賛成するということのような河川法案というものはできないと思う。ですから建設行政として、治山治水、又利水としての立場からどうしても必要だと信ぜられるものは思い切つて他省との折衝はいたしましても、どうしても了解することができないということになりましたら一応出して頂きたいと思う。あとは国会の審議に従いまして、各省に国会のほうから説明するなり、意見を徴するなり、その間の調整をいたしたいと思いますが、そういうお考えがありますかどうか、この際明らかにして頂きたいと思います。

石破二朗建設大臣官房長

○政府委員(石破二朗君) 只今の石川委員の御意見御尤もです。準備が遅れておりますことは誠に申訳ございません。只今御説明申上げました法案のうち、お話の通り河川法が一番問題になるのは御承知の通りであります。更に道路整備特別措置法の一部を改正する、つまり施行期間を延長するという、この二つが一番関係各省の了解を得にくい問題じやないかと、さように考えております。そのほかのものは、建設省の十分の希望が達せられなくても、或る程度関係各省で折合がつく問題であろうと、かように考えております。この二つの問題になります。  法案につきましては、いま暫らく折衝もし、模様も見さして頂きたい。今国会に一応改正するという建設省の希望が通りますように、今後当委員会とも十分御連絡申上げまして、御指導も頂き、御援助も頂くようにさようにいたしたいと、かように考えております。大体石川委員の御意見の通りにいたしたい。かように考えております。

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) ほかに御発言ございませんか。では本日は十一時に見学に出発いたす予定になつておりますので、この程度で散会いたしてよろしうございますか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

深川タマヱ改進党

○委員長(深川タマヱ君) それではこれで散会いたします。    午前十時五十六分散会

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