議院運営委員会 第43号
- 発言数
- 137 件
- 登壇者
- 16 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1954/04/12
会議録
○委員長(寺尾豊君) 会議を開きます。 常任委員の辞任及び補欠に関する件。
○参事(河野義克君) 自由党から内閣委員の愛知揆一君、通産委員の長島銀藏君、運輸委員の一松政二君、外務委員の草葉隆圓君、地方行政委員の石井桂君、建設委員の伊能繁次郎君、同じく榊原亨君、電通委員の小沢久太郎君、労働委員の徳川頼貞君、外務委員の古池信三君、労働委員の宮澤喜一君、内閣委員の白波瀬米吉君、農林委員の重政庸徳君が辞任せられて、内閣委員に長島銀藏君、通産委員に草葉隆圓君、運輸委員に愛知揆一君、外務委員に一松政二君、地方行政委員に伊能繁次郎君、建設委員に石井桂君、同じく小沢久太郎君、電気通信委員に徳川頼貞君、外務委員に宮澤喜一君、労働委員に古池信三君、内閣委員に重政庸徳君、農林委員に白波瀬米吉君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。 日本社会党第四控室から、厚生委員の竹中勝男君、人事委員の藤原道子君が辞任せられて、厚生委員に藤原道子君、人事委員に竹中勝男君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決します。 —————————————
○委員長(寺尾豊君) 緊急質問に関する件。
○事務総長(芥川治君) 社会党第四控室の安部キミ子君から、原爆実験についての岡崎外務大臣言明に関する緊急質問の御要求が出ました。所要時間は十五分。要求大臣は総理大臣、外務大臣、農林大臣、厚生大臣、本日の本会議を希望されておりますことを御報告申上げます。
○委員長(寺尾豊君) 本緊急質問を認むることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決します。 —————————————
○委員長(寺尾豊君) 案件の付託に関する件
○事務総長(芥川治君) 去る四月十日に、内閣総理大臣から参議院議長宛に書類が参りました。 参議院議員の加藤武徳君の逮捕につきまして、憲法五十条、国会法第三十三条及び第三十四条の二の規定によりまして、本院の許諾を求めて参りました。本件につきまして委員会付託についてお諮りをいたします。
○委員長(寺尾豊君) 事務総長の報告をいたしました案件につきまして、即ち議員加藤武徳君の逮捕について許諾を求めるの件が提出をされ、議長からその取扱について諮問を受けたのであります。理事会においてあらかじめ協議をいたしました結果、本案件は、議院運営委員会に付託することとし、なおこの種の案件は、今後とも同様の取扱とすることに異議がないとの決定をいたしました。 理事会の決定通り認むるに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決します。 休憩いたします。 午前十一時三十一分休憩 —————・————— 午後四時五十四分開会
○委員長(寺尾豊君) 再開いたします。 常任委員の辞任及び補欠に関する件。
○参事(河野義克君) 自由党から、議院運営委員の田中啓一君、決算委員の長谷山行毅君、議院運営委員の剱木亨弘君、同じく重政庸徳君、予算委員の伊能芳雄君が辞任せられて、議院運営委員に長谷山行毅君、同じく石原幹市郎君、伊能芳雄君、決算委員に田中啓一君、予算委員に重政庸徳君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決します。 —————————————
○委員長(寺尾豊君) 庶務関係小委員の補欠選任に関する件。
○参事(宮坂完孝君) 自由党から、加藤武徳君の委員辞任後の補欠といたしまして、松岡平市君が推薦されております。
○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決定をいたします。 —————————————
○委員長(寺尾豊君) 議員派遣要求に関する件。
○参事(宮坂完孝君) 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員長松永義雄君から、議員派遣要求書が提出されております。 派遣目的は、今回の補助金等の整理の対象となる諸施策、特に農業改良普及事業の実態並びに整理の影響及び対策等について現地調査を行い、以て本特別委員会における法律案の審議に資する。 派遣議員、第一班、秋山俊一郎君、戸叶武君、寺本広作君。第二班、千田正君、上林忠次君、三橋八次郎君。 派遣期間は、第一班、四月十六日から十八日まで三日間、第二班、四月十七日から十八日まで二日間。 派遣地、第一班、長野県、第二班、千葉県。 費用概算三万円、以上。
○委員長(寺尾豊君) 本議員派遣要求を認むるに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(寺尾豊君) 昭和二十九年度委員会関係経費の割当に関する件。
○石村幸作君 只今議題となりました昭和二十九年度委員会関係経費の割当に関する件につきまして、庶務関係小委員会において決定いたしました事項を御報告いたします。本年度委員会関係経費の予算額は、全般的な予算の縮小に伴い、前年度に比して会議費及び交際費一割、旅費二割の減少となつておりますが、庶務関係小委員会といたしましては、現に国会法等の改正について衆参両院において検討が行われている事情等を考慮いたしまして、各常任委員会に対しては、差当り従来の方式によつて算定いたしました年間割当金額の四半期分、即ち四、五、六の三カ月分を割当てることとし、爾後の分につきましては国会法の改正等に関連して、その割当方法をも併せて改めて検討することにいたしました。なお両院法規委員会(参議院の委員会のみ)及び補助金等臨時特別法案特別委員会につきましては、会議費及び交際費として従来通り常任委員会に準じて割当てることにいたしました。 委員会経費の割当方法につきこの際念のため各項目ごとに御説明いたします。 先ず、委員会会議費及び委員長交際費については、予算額の半分を各常任委員会へ均等に割当て、残り半分を各常任委員会の委員数に応じて按分することになつております。次に研究会会議費は、常任委員会所属職員が研究会等を行う場合に必要な経費でありますが、これは常任委員会所属職員が配置されていない議院運営、図書館運営、懲罰の各委員会を除き、十九の常任委員会へ予算額を均等に割当てるものであります。次に委員旅費については、予算額のうちその二割に相当する額を不慮の場合に備えて予備費として保留し、残額を各常任委員会に対してその委員数に応じ按分して割当て、そのうち予算、決算、議院運営、図書館運営、懲罰の各委員会の割当分は一応保留分に繰入れ、必要ある場合はその都度支出することになつております。次に職員の随行旅費につきましては、委員旅費の割当に準じて予算額の二割に相当する額を不慮の場合に備えて保留し、残額を委員会所属職員の配置されている十九の常任委員会に対しその委員数に応じて按分して割当て、そのうち予算、決算の両委員会の割当分は、委員旅費の場合と同様、一応保留分に繰入れることとし、議院運営、図書館運営、懲罰の各常任委員会が随行旅費を必要とする場合は、保留分から支出することになつております。 又調査旅費は、常任委員会所属の職員が調査等のため単独で出張する場合等の旅費でありますが、これは予算額のうち、その二割に相当する額を保留し、その残額を委員会所属職員の配置されている十九の常任委員会に対し、その職員数に応じて按分して割当てることになつております。 以上、本件の内容につきましては、これを各委員長に供覧して、あらかじめその御了承を得ておりますことを申添えて御報告を終ります、
○委員長(寺尾豊君) 庶務小委員長報告通り承認することに御異議ございませんか。
○松岡平市君 只今経費割当について、庶務小委員長から説明がありましたが、この表によつてみますというと、例えば両院法規委員会は八名の委員で一万四千八百円の会議費、交際費。懲罰委員会は十名の委員で一万六千円の会議費、交際費。議院運営委員会は二十五人の委員で二万五千円。仮に懲罰の倍の二十名といたしましても、委員の数からいたしましただけでも三万二千円でなければならない。それに更に八千円加わらなければ、委員数の割合から言つても足りないと考えます。これはどういう基準によつて、先ほど基準は一応お話になりましたが、結論から見て、かような会議費、交際費の割当というものは、必ずしも妥当でないのではないかという私は疑問を持つております。併しこのことにつきましては、いろいろと論議をいたしておりますれば、大変時間を要しますので、只今幸い国会法の改正等についても研究を進められております。恐らくはこの国会会期中に、その改正を見るかもわからんという情勢であります。で、そういう場合には、委員会の数等も現在とは変つて来るであろうと考えられもいたしますし、万一、又国会法が改正せられない、今国会ではされないという事態が起きましても、この表で明らかなように、必ずしもこの会議費或いは交際費の分配は、委員数等から見て妥当ではない。又ほかの理由から見てもいろいろ議論の余地もあり得ると思うのです。それについては来年度のこうした予算配分と申しますか、そのときを待つまでもなく、近い将来において十分これは検討をするということを一つ是非留保として付さして頂いて、庶務小委員会で御決定になつたことに賛成いたします。
○天田勝正君 只今松岡君が御心配になられた点は、すでに庶務小委員会におきまして一応検討された事柄であり、そのことが委員長から私は報告渡れになつておるから、改めてそういう意見が出て来ざるを得ないという結果になつたのだろうと思うのです。元来、従来の例に従つて年間の配分をいたしまして、それを検討したわけでありますが、従来の例からいたしますれば、これをそのまま認めてもよろしいわけでありますけれども、只今松岡君から指摘されましたような、これは、俄かに決定すべきでないという大多数の委員の意見からいたして、再検討を要しなければならない。さればといつて、すでに二十九年度に入つてしまつて、その配分を決定しなければならない時期に来ておる。そこで再検討をするのをいつにするかということになれは、一応第一四半期のだけはきめて、あとの事柄については国会法の改正に副つて、これが委員会の統合或いは、廃止等が行われたならば、それと相前後して検討をして直そうということなんで、一応ここにも書いてある通り、二十九年四月から六月までの第一四半期だけに割当てた。その割当は前例に従つた。こういうことなんであつて、勿論来年の予算にまで待つことでなくて、第二四半期には、当然再検討したものがのぼせられる、こういうふうに私は承知しておつたわけでありますので、委員長が、一遍きまつた第一四半期だけを報告をされたのだろううと思う。そういうことが付加されておつたのだということを確認されながら御決定願いたいと思います。
○小笠原二三男君 次に重要な案件の審議もございますから、松岡君の意見、御尤もな点があるので、これは飽くまでも、四月から六月までの一応の割当なんですから、再度割当の場合に再検討されたならば調整もできるのですし、松岡さんも庶務小委員に只今なられたばかりのようでありますから、十分検討して頂くということで賛成いたします。
○委員長(寺尾豊君) 松岡、天田、小笠原、三君の御意見もありましたが、庶務小委員長報告通り承認することに御異議ございませんか。 〔「異議な上」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さよう決します。 —————————————
○委員長(寺尾豊君) 次に、議員加藤武徳君の逮捕について本院の許諾を求めるの件を議題といたします。官房長官犬養法務大臣、井本刑事局長、三浦法務政務次官が御出席になつております。
○小笠原二三男君 只今付託せられました案件につきまして、幾多の質疑がございますが、先ず以て法務大臣からは、検察当局より稟請を受けられてから、どういう措置をおとりになられ、どういう手続を以て閣議までお持込みになつたか。経過は、緊急質問で本会議で一応お話になりましたけれども、本議題になつておりますから、詳細先ず御説明を願いたい、 次に官房長官からは、閣議決定に立至るまで法務大臣の決裁を受けられてから、荏苒日を費しておるようでございまするが、どういう政府部内の事情で、そういう御措置になられたのか。これ又一応、意のあるところを詳細に承つて、間違いのない事実に基いて質疑をしたいと思いますので、十分御説明をお願いしたい。
○委員長(寺尾豊君) 小笠原さん、先に官房長官から説明を……。
○小笠原二三男君 それでも結構でございます。
○政府委員(福永健司君) 只今、小笠原さんから御質問の点につきましては荏苒云云というお話が、ございましたが、実は加藤武徳議員の逮捕許諾請求につきましては書類が内閣へ送達されましたのは七日の夜でございます。従いまして七日の夜直ちに、どうこうというわけには参りません、これにつきまして事務的の手続の進行を八日にいたしまして、例えば八日に閣議等がありますれば、この案件を八日にかけるということも考えられるのでございますが、八日は木曜日でございまして、その翌日の九日に閣議がございました。従いまして九日の閣議にこれをかけまして、法務大臣からも事情を伺いまして手続を進めることに決定をいたしまして、その翌日の朝、参議院に右書類を提出いたしておるわけでございます。 そこでまあ九日の閣議にきまつたのであるから、九日に済むということも考えられるのでございますが、実は、在京いたしております乃至東京の近くにおりまする閣僚の中で、署名を終つておりませんものが、まあ出張等のかたは別といたしましても、終つていなかつた者が二人ございます。即ち総理大臣及び戸塚建設大臣でございますが、この両大臣の署名を取ること等で、九日の金曜のその日のうちに出す運びには行かなかつたので、翌日の十日の朝、参議院に提出いたしまし次第でございます。一部に、内閣へ参りましてから、只今小笠原さんの御表現にもあるごとく、荏苒日を過すというような印象を受けておられるかたもあるやに伺つておるのでございますが、実は新聞等にいつ来るだろうとか、もう参る、参るというようなこと等が報ぜられておりましたので、そういう印象からいたしますと、遅れたやに見えるのでございますが、現実にかくのごときものは、しかと書類が送達にならなければ、内閣といしましては事務的手続を進捗して参ることができない次第でございます。 只今申上げました通りで、おおむね書類の事務的進行の流れで、今申上げましたような程度の進行というわけでございます。更に申しまするならば、七日の夜参りましたのでございますから、八日に持廻り閣議でもということもあるのでございますが、この種案件につきましては、一面におきまして又慎重に扱わなければならない。いやしくも議員の重大なる身上に関する問題でございますから、そういうこと等もございまして、まあ閣議が、更にもう一日あとという日取りの場合でございますと、ともかくでございますが、その翌日に、閣議があることでございますので、法務大臣からもお話を伺つてからということが然るべきだと存じまして、八日の翌日たる九日の閣議にかけた次第でございます。 右のような次第でありますことにつきまして御了承を願いたいと思います。
○小笠原二三男君 七日の夜、法務当局からこの逮捕請求ですか、これが参つたときは、政府としては何ら予測しないので愕然としたという心境でございますか。それとも、来るものが来たというお感じですか。
○政府委員(福永健司君) 新聞等に、いろいろのことが出ておりましたわけでございますが、この種のことにつきましては、政府といたしましては正式なる通告等を頂かなければ、にわかに巷間伝うるところ等で処置するわけではないので、七日の夜参りまして、もとより政府といたしましては、来るものが来るというような感じを受けたわけでもございませんが、どういうように申上げますか、いずれにいたしましても、政府は、この事務を進めるほうの立場でございますので、どういうように申上げていいか、非常にむずかしいのでございますが、(「真実を言えばいい」「予想を言えばいい」と呼ぶ者あり)予想という意味におきましては、私どもが前以て、法務大臣等から、やがて来るであろうというような意味のことを伺つておつたわけじやございませんので、そういう意味におきましては予想しておつたというわけではございません。ただ新聞等からいたしまして、ひよつとすると、そうかも知れないという意味からいたしますと、或いはそうかというようなことも感じました。これは正直に申上げます。
○小笠原二三男君 それでは、この前に衆議院の二名のかたの逮捕請求があつた閣議決定の際、大臣或いは官房長官から事務的な手続上であろうが、或いは新聞記事等で予想せられておる点等からであろうが、加藤君の逮捕請求がどうなつて来るのかということについて、何らの話もなかつたということでございますか。
○政府委員(福永健司君) 衆議院の関谷、岡田両氏について、同じような問題があつたわけでございますが、その際に新聞には一緒に並んで名前等が出ていたのもあつたと記憶いたしますが、先ほども申上げましたようなわけでございまして、私どもは現実に、正確に、事務的手続が進んで来たことによつて、内閣としての諸般の手続を進めなければならないわけでございますので、当時閣議で、ほかに続いて、殊に特に氏名を申しまして参議院側のこうこういう人について、近くこういうことがありますかと、閣議等で私じかに質問したことはございません。まあ現実にこうしたものは、手続が内閣に対して行われた後でないと、いろいろ予測等をいたしまして、人さまに御迷惑のかかることになつてはなりませんので、そういう点では慎重に、内閣といたしましても扱つておつた次第でございます。
○小笠原二三男君 担当の法務大臣としまして、その際の閣議において関連して、この参議院側の被疑者の逮捕請求等があつた点について、具体的な説明も出されておらなかつたかどうか。その事実だけ簡単にお尋ねいたします。
○国務大臣(犬養健君) お答えをいたします。 お二人の逮捕請求に関する説明をいたしただけで、そのほかには、勿論及んでおりません。
○小笠原二三男君 先ほど官房長官は、木曜の持廻り閣議等にかけるに至らなかつたということでございますが、この種案件につきましては結論として、国会に提出する以上、或いは提出した以上、速かに国会としては結論を出して頂きたいという趣意が強いのでございますか。それとも慎重審議される場合には、何日かかろうが、これは国会のことであるから止むを得ない。国会の意思通りということでございましようか。多分、後段のよりにも御答弁にはならんと思いますが、政府としては、この手続をする以上は、速かに結論が得られるということを期待しておりますか。おりませんか。この点をお伺いいたします。
○政府委員(福永健司君) 政府といたしましては、この種の案件は、速かに結論をお出し頂くことが望ましいと存ずる次第でございます。ただ同時に、速かにではあるが、軽々に取扱つてはならんというように存じておるわけでございます。実はほかの例の場合等におきまして、これは偶然のようでございますが、大体閣議の前の日に、内閣に対して書類の送達されたのが殆んどでございます。たまたま加藤議員の場合におきましては、閣議の前々日であつたわけでございますが、速かに進めるということだけからいたしまするならば、八日の持廻り閣議も考えられるのでございますが、持廻りになりますと、担当大臣から事情等につきまして、手続を進める必要の事情ということでございますが、そういう事情等につきまして、伺うわけに持廻りでは参りませんので、こういう場合に率直に、もう御承知のごとく、閣議が一週二日が例になつておるのでございますが従いまして今申しますよりも、もつと日を挟む場合も起り得るわけでございますが、余り遅くなるというような場合におきましては、持廻りも考慮すべきものであろうと思いますが、加藤議員の場合におきましては、先ほども申上げましたように、一日待てば閣議ということにもなりましたので、おおむねその閣議にかけることが、大体適当ではないかと考えた次第でございます。 ただ、先ほど速かにということで御質問がございましたのでございますが、速かにおきめ頂きたいと申しますることは、決して、国会におきまして、いろいろの意味で慎重に検討しなければならんとお考えになること自体につきまして、そういうことが、若しありとするならば、それに対して政府としては、是が非でも速かにという意味ではありませんが、事情の許す限り速かに結論をお出し頂きたいと考えておることを御了承願いたい。
○小笠原二三男君 この種案件は、臨時閣議等におきまして、速かなる決定をしなければならない案件であると、こういうふうにお考えになつておりますか。それとも一日や二日なら、そのときかためて他の案件等と閣議決定をしてよろしいという、そういうふうに考えられる案件と御認識になつておられますか。
○政府委員(福永健司君) 私はこの種案件は、できるだけ早いことが望ましいと存ずるわけでございます。もとより一般論といたしましては、さように存ずるわけでございます。加藤議員の具体的事例の場合におきましては、先ほど申上げましたようなわけで、九日の閣議にかけることが、まず以ていろいろの意味において適当であろう。その具体的な意味においては、さように考えられましたわけであります。
○小笠原二三男君 次にお伺いいたしますが、九日の金曜日の閣議は、何時何分に始り、何時何分に終つておりますか。
○政府委員(福永健司君) 正確には記憶いたしておりませんが、私の記憶では、九時半ちよつと過ぎくらいに始りまして、十一時前には終つたものと記憶いたしております。
○小笠原二三男君 その日に、総理大臣の署名、戸塚建設大臣の署名を得られるには、時間の余裕がなかつたのでございますか。
○政府委員(福永健司君) その日に、御指摘のように総理大臣の署名を求める等の手続は進めたわけでございます。ただ書類のそういう手続が済みました時刻が、事務的にはその日の夕刻過ぎになつてしまいましたので、参議院のほうへ提出いたしましたのは、翌日の朝になりました次第でございます。
○小笠原二三男君 翌日の朝と申しますと、多分十日の土曜日と存じますが、十日の土曜日に参議院のこの種案件を扱う議院運営委員会が開かれるとも開かれないとも、国会の現状に通じておられる官房長官は、御承知なかつたのでございますか。
○政府委員(福永健司君) 参議院におかれましては、本会議の定例日は、月水、金と承知いたしております。従いまして、土曜日は本会議もないということでございますから、これと関連してこの運営委員会も、或いは開かれないのじやないかということは承知もし、考えれば、そういう理窟もつくわけでございます。私もそう考えておりましたわけであります。ただ金曜日の場合におきまして、先ほど申上げましたような時刻になつておりますので、現実に、さようなことを御協議頂くような、金曜日には本会議等があつて運営委員会をおやりになるにいたしましても、金曜日には、今申上げたように、もうすでに常識的な事務的な手続をするにはすでにやや遅い時刻になつておりましたわけでございます。但し、この土曜日の前日に、運営委員会がありましたかどうかということにつきましては、必ずしも十分承知いたしておりませんが、常識的に今考えましたように本会議の日取りと関連して、私どもは想像いたしておりましたことを申上げた次第であります。
○小笠原二三男君 官房長官は、衆議院の議院運営委員長等をなされて、いろいろ事情に通じておられるわけですが、土曜日の朝、これが御提出になられたということは、参議院においてこれの取扱が始るのが、やはり本日の月曜日からになるであろう。そういう予想がおありになつたことと思いますが、その点は如何ですか。
○政府委員(福永健司君) その点は、そういう予想をいたすといたしましても、そういうことは望ましいと考えたわけではないのでありまして、そうなるのも止むを得ないものと考えておつたような次第であります。
○小笠原二三男君 こうして七日、八日、九日、十日と経つて、御尤ものようであるが、ただ、ということで、一一注釈付の説明なんですね。これは私は荏苒日を送つたというのは、何らそれを立証するに足る証拠がございませんから、これ以上私としては端的には申しませんけれども、結果としては何だかだらだら延びて来たように考えられる。これが誤解であるならば、この誤解は、政府としても積極的に一掃しなければならん。これは今の国会も政府も、共に国民に対する責任だろうと。私はそう思います。それであと、私だけで質問しては恐縮ですから、この程度でおきますが最後に、念のためにお尋ねしますが、七日にこの逮捕請求が出てから、政府与党である自由党から、官房長官なりその他の大臣等がこういう、結果として十日までずれて来るような状況になるような要請を受けられたかどうか。この上は非常に一般としても誤解であるというようならば誤解として言われてもいいですけれども、噂のあるところ、その事実のあるなしだけ、簡単にお答え願いたいと思います。
○政府委員(福永健司君) 私どもは、さような要請は全然受けていないわけでございます。
○天田勝正君 私は、今質問いたす順序としては、いろいろ小笠原君が言われましたように、検察庁で、これが法務大臣の指揮を受けるという事柄から始つて、それが内閣に移されて、内閣から本院に提出された。こういう順序でありますから、やはり法務大臣の説明を聞いて、それから一緒に質問をするほうが誠に都合がよろしいわけですけれども、先に委員長が官房長官の説明を聞くという措置をとられたのは、別に私は、それに不賛成というわけじやございませんけれども、官房長官の都合等で早く帰さなければならん。こういうことからですか。それだつたら、その時間等を一つ確かめて頂きたい。
○政府委員(福永健司君) 御尤もなお話でございまして、大変私恐縮に存じますが、実は委員長に私がお願いをいたしまして、あちこちから、まだ出て来るようにといわれておりますような事情等がございまして、若しお許しが頂けるのなら、私に対する質問を先にお願いをいたしたいと申出た次第でございます。この点は、私がお願い申上げたのでありまして、そのことを明らかに事前に、十分皆さんに申上げなかつたことを恐縮に存じます。
○天田勝正君 それでは、簡単にでも経過的なものだけ法務大臣が説明されて、その間官房長官おられて、法務大臣に対する質問等を聞いておられる時間はあるかどうかお確め願いたいのですが、どうなんですか。
○委員長(寺尾豊君) 実は、官房長官のほうに連絡も若干遅れましたので、長官としては、先に約束せられたというような、先ほどのお話もありましたので、お許しを頂ければ、官房長官は、本日は……。
○政府委員(福永健司君) まだ結構です。
○天田勝正君 それでは意地悪く扱う必要もないと私は思うから、そこで、どうせこの委員会は明日も続行されると私想像いたします。今晩だけで終るというわけにも行かないと思いますかか、順序としては、私は法務大臣から先に質問を申上げたいと存じますので、明日一つ、それじやもう一遍、官房長官においで願いたい。こういうことを委員長から……。
○田畑金光君 官房長官に二、三お尋ねしておきたいと思いますが、参議院に対する逮捕許諾の要求は、初めて、この国会におきましては初めてでありまするが、すでに政府に対しましては、いわゆる逮捕許諾の第四号になろうと思います。つきましては第一号の有田二郎君の逮捕の許諾の要求に対しまして政府のとられた措置と、更に第二号としての藤田義光君に対する逮捕要求に対する政府のとられた措置、これにつきまして、まずお尋ねいたします。
○政府委員(福永健司君) 先ほどもちよつと触れました次第でございますが、政府に対しまして書類の送達がございまして、それから閣議決定をいたしまするその間の時間的の経過等からいたしますと、概ね先ほど申上げましたように、閣議の前日に書類が参つております。従いまして、翌日閣議決定を見て、その日の中、或いはその翌日に国会に提出をいたしているわけでございます。従いまして、先ほど申上げたように、加藤議員の場合におきましては、閣議との間に一日、日がございましたが、先刻申上げましたような考え方で、定例閣議の日に、これを協議いたしておりますようなわけでございます。従いまして僅か時間の差は、確かにあるのでございますが、そういうたまたま閣議の前日来たか前々日に来たかということによつてのその後の処理等におきましても、おおむね衆議院の場合と参議院の場合とにおきまして差があるような措置は、もとよりいたしておらない次第でございます。
○田畑金光君 私のお尋ねしていることは、政府に対して逮捕許諾の要求が来てから閣議において処理されて、衆議院に廻されて、それが衆議院において決定された。これが一体その前後、有田君の場合が何日くらいかかつているのか。藤田君の場合が何日くらいかかつているのか。それを御存じであろうと思いますので御説明願いたい。
○政府委員(福永健司君) 国会の御意思の決定は、これはもとより調査いたしますれば、直ぐにわかることでございますので、正確に調査いたしましてお答え申上げたいと思います。
○田畑金光君 只今の点は、次の機会に官房長官から正確な日数等についての御報告を伺うことにいたしまして、更にお等ねしておきますことは、先ほど来、この種の案件というような言葉で苦しい答弁がなされたわけでありまするが、この種の案件というのは、持廻り閣議で処理して然るべき案件ということにはお考えにならないかどうか。殊に逮捕許諾の要求書については、内閣としては単に事務処理の手続をとると、こう考えておるのでありまするが、その内容の是非の判断まで内閣において、政府においてやられて、議会のほうに廻すだけのものか。この点についての所見を伺つておきたいと思います。
○政府委員(福永健司君) 先ほども申上げましたように、私はできるだけ速かなる事務的の進行という観点からいたしますならば、持廻りも、場合によつてはやるべきであると存じております。ただ具体的の場合におきましては、先ほど申上げたような事情でございますので、持廻り等におきましては、当該責任の大臣から、法務大臣から事情等を伺うということが困難になりまするので、そのような観点からいたしまするならば、持廻りは必ずしも適当とは思いませんが、併しまあ早くという点から言いますと、閣議まで相当日数があるような場合におきましては、定例閣議がないからということで、そのことのみを以て長く延ばすべきでないと存じます。そういう次第でございますので、速かにということと、又軽々に扱つてはならんという、両方のことからいたしまして、今度の具体的の場合の扱い方が、先ほど申上げたような次第になつておるわけでございます。 なお後段御質問の、閣議におきましては、もとより事務的に、そういう手続を進あることについて決定をいたすものと考えておりますし、内容について、これは許諾を与えるべきか否かというような点は、まさしく国会がおきめになることだと、そういうように私は了承いたしております。
○田畑金光君 先ほど申上げましたように、今回の加藤武徳君については、今国会におきまして第四号ということになつておりまするが、恐らく造船疑獄の発展の状況を見ますならば、更に第五弾、第六弾ということも予想されているわけであります。恐らくだんだんと級も上つて来るように見受けられるのでありまするが、こういう客観的な情勢を見るとき、政府は、予想される第五弾、第六弾等に対しましては、同様に速かにこの種の案件は手続をとつて、国会の意見を問う。こういうような考え方を持つているのかどうか。それともあらゆる策を弄して荏苒日を過ごそうとするような用意がおありかどうか。この点についてお尋ねいたしたいと思います。
○政府委員(福永健司君) 客観的事態を如何に認識するかということは、これはまあ只今第五弾、第六弾続々あるかのごとく予想されると表現されたのでございますが、これはまあ人によつて見方もいろいろ違うと思うわけでございます。私はさようなことを予想いたしてはいないわけでございます。いずれにいたしましても、この種の許諾請求等がありまする場合におきましては、もとより策を弄して荏苒日を過ごすというようなことがあつてはならないし、政府は、さようなことをいたす考えは毛頭ないわけであります。
○小笠原二三男君 今日は、私荒ごなしで聞いておるので、大体の事実をなえわかれば、あとは慎重会派で協議の上、明日やりたいと思うので、暫時、御発言等がなければ、官房長官は本日はこのくらいで、次に法務大臣に質問したいと思いますので、一つそういうふうに……。
○委員長(寺尾豊君) 官房長官、御苦労さまでした。
○松岡平市君 法務大臣の御質問は、この案件を政府、閣議に付せられるまでの順序等についての御質問であつたように考えております。で、それについて、法務大臣がここに御答弁をなさる場合には、当然に議員加藤武徳君のいろいろな身分、名誉に関するような事柄に言及されることと考えます。さよういたしますれば、言うまでもなく、加藤君は一応ここで被疑者として逮捕の請求を受けておられるけれども、未だ全く、我々、加藤君を罪人として扱うべき何らの資料を持つておらない。従つてそれらのお話を聞くのも、公開の席では加藤君の名誉のためにいささか不都合であると考えますので、私は国会法第五十二条によりまして委員会を秘密会にせられんことの動議を提出いたします。
○石原幹市郎君 私も、只今の松岡委員と大体同じような考えを持つているのでございまして松岡君の動議に賛成いたします。
○天田勝正君 私は、先の理事会におきましても、必要がある場合に秘密会に移行するということについて反対しているものではございません。併しこの機会に秘密会に移すということについては、私は反対している。なぜかと言えば、まだ手続的な運び方を如何なさつて参つたかという小笠原君の質問であり、私も発言をいたしませんけれども、官房長官が、内閣としてとつた手続について、今説明があり、その前段であるところの法務大臣が扱われた順序を伺い、その事実の上に立つて改めて質疑を展開して行きたい。こういうことなんであつて、その段階において秘密会に移行する必要は何らない。更に又私も、考えを申上げますならば、本来これは、その内容においては、各党派という問題でなしに、何万、何十万の国民の信託を受けて国会に議席を有しておりますお互いの身分保障の問題でありますから、慎重を期するのは当然であります。で、できまするならば、その身分保障は、元来憲法によつて保障された通り保障されるのが原則であつて、これを外すということのほうが、異例に属する。私はそう解釈いたしておりますから、そこで本来議員の身分が保障されるという観点に立つて、この委員会の論議が展開されるべきはずである。そういうことは中外に闘明されてこそ、この案件についてはどうなるかわかりません、だが、本来的なものは、やはりこういう機会に闘明しつつあるということが望ましいのであつて、それには個人の名誉に関する、個人の名誉に亘る事柄になつたら秘密会にするけれども、一般論等が発言される場合には、成るべく公開で行く。こういうことが私は望ましいと思う。決して我々も不用意に、個人加藤君の名誉を傷つけるがごとき発言をする意思は、毛頭ございません。この点を申し添えて、今の段階においては、一つ秘密会にしないようにお願いしたい。
○小笠原二三男君 私も、原則的には天田君の御意見の通りでございますが、ただ法務大臣が、これからお述べになるのに、新聞紙上で伝えられるように、三人の議員の許諾を求めたいということが検察部内でお話があつて、法務大臣の決裁を受ける場合に、法務大臣が、これらについて分離する形をとられた、その理由として、被疑事実なり、内容にも触れられる。こういう点がございます限りにおいては、初めからこれは秘密会にしてお説明を頂くことには、私はその名誉保持という観点に立つ限り、異議はございません。そういうことがなく、ただ経過的な説明であるならば、この段階では秘密会に移る必要はないと思いますので、法務大臣に、そういう点に何らかそういう形で触れられる点があるのかないのか。委員長からお尋ね願つて明らかにして頂きたいと思います。
○松岡平市君 法務大臣の措置の一般的なことについては、すでに本会議で緊急質問において十分質しております。この委員会において、なお突き進んで、あの答弁以外のことを聞こうとする場合には、当然に捜査の段階、秘密というようなものに亘つても御説明を願わなければ、我々は釈然とし難いものがあると思うのです。従つてただ一般の経過だけは、すでに本会議で緊急質問でお互いに聞いているという事実を一つお考え下すつて、あれだけのことでよければ、私は最早、只今の小笠原君の質問は御撤回願いたい。むしろ私は、それより一歩突き進んだ事情を聞くための小笠原君の御発言であつたと考えますし、法務大臣にも、又或いは相当捜査の内容等についても御説明を願おうという希望を持つておりますから、特に秘密会を私は動議として提出した次第でございます。
○委員長(寺尾豊君) 只今法務大臣にお聞きいたしましたところ、大臣は、秘密会にして頂くほうが十分なる御答弁を申上げることができると、かようなことでありますので、松岡平市君から秘密会とすることの動議が提出され、賛成者がありますので、これを議題といたします。 松岡平市君の動議に御異議ございませんか。 〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○松浦定義君 話を最も慎重に、且つ、急速に結論を出すためには、やはり只今の動議は、私はいいと思うのですが、ただ動議の取上げ方ですね。まあ石原委員が賛成をされたのですが、この議運は、やはり各会派を代表して出ておるのですから、自分の会派から動議を出して、自分の会派が賛成したから、それで動議が成立したというような一般の常任委員会と同じような形では、私はこれはいけないと思います。(「その通り」と呼ぶ者あり)そういうことであるならば、何も議運に数を持つて来なくてもやはりいいことなんです。その数の問題が問題になるということは、結局内容によるわけでありますから、私はそういう意味で、決してこの結論が出ることには、法務大臣がそういうような考えであるならば、私はまあ反対はいたしませんが、ただ、今のような動議の取上げ方で今後この種の問題を解決するために進められるというようなことでは、私は了解できませんから。
○委員長(寺尾豊君) 松浦君に申上げます。 先ほど松岡君から動議が提出され、石原君からこれに賛成をされましたけれども、私はこれを取上げません。天田君の御意見も聞き又小笠原君の御意見も聞き、法務大臣の御意見も聞き、而してこれを取上げたのでありますから、私はこれに対しては、十分委員長として手を尽したと、かように考えております。
○松浦定義君 只今のお話でありますが、動議があつて賛成者もあるんだというお話があつたと思いますが、その賛成者は、やはり石原君だと思いますから申上げたのであります。
○委員長(寺尾豊君) ちよつと申上げます。 小笠原君の御発言の中にも、さような意味もありましたので、まあ私は、ここでお聞きになつておる皆さんが一応御了承を頂ける、又形式といたしましては、さように整つておりますので、諸般のこの状況を判断いたしまして、これを議題といたした次第であります。
○小笠原二三男君 松浦君の御発言は、この種問題について慎重な審議をして行くというのに、多数を以て制するというような弊を除去したいという念願から御発言になつたことで、委員長としても、私の発言等もあつて、善意を以つて措置をとつたと言われておりますが、松浦君のおつしやることは御尤もだとお考えになるならば、委員長も今後において松浦君の意見のようにやることを意思表明なされて、そうして決定は決定としてお進め願いたい。何も言い合いをするような問題ではございません。
○委員長(寺尾豊君) 松浦君の御意思は、只今小笠原君がおつしやつた通り、極めて私も同感であります。但し私のとりましたこの処置も、おおむね皆さんに認めて頂きたい。かように考えておりまするから、よろしくお願いをいたします。(「了解」と呼ぶ者あり) 松岡平市君の動議に御異議ございませんか。 〔「異議あり」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) それでは松岡平市君の動議に賛成の方の……。
○小笠原二三男君 これは、天田君も発言した趣意からいつての異議ありなんで、肚の中では、万止むを得ないと思つておりましようし、それから賛成が多数なんだから、それで異議ない者多数と認めて、異議ない振りをしてきめてもいいんです。
○委員長(寺尾豊君) この辺で、どうでしようか、委員長に協力せられるというような意味で、不肖私は、いわゆる法規に暗く、併しながら私は、委員の皆さんから御推挙を賜わつて再度の勤めをいたしております。でありますから、若干のところは御寛容賜わつて、そうして御同調が願いたい。かように思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) すそういたしまと、皆さんの御賛同を賜わつたものといたしまして、これより秘密会に入ります。 よつて、議員、並びに本件に関し、要求に応じて出席された国務大臣、政府委員及び事務をとる職員以外の方は、御退席をお願いいたします。 〔午後五時五十九分秘密会に移る〕
○小笠原二三男君 ちよつと速記をとめて下さい。
○委員長(寺尾豊君) 速記をやめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(寺尾豊君) 速記をつけて下さい。秘密会に決定をいたしましたので、特別に必要な事務処理者、これは速記者等以外の諸君の御退席を願いたいと思います。 ちよつと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(寺尾豊君) 速記を始めて。 それではさきほどの小笠原君の御質疑につき、お答え願います。
○国務大臣(犬養健君) お答え申上げます。 それでは、議員加藤武徳君に逮捕請求を申上げなければならない事態に立至りましたことは、誠に遺憾であると存じます。実はこの審議をお願いいたしますいわゆる被疑事実についても、刑事局長を帯同いたしまして、御説明に上つたわけでございますが、それより以前にそこに立至るまでの経過について説明をせよと小笠原さんのお話でざごいますから、御説明申上げたいと思います。 元来、議員逮捕請求に関する書類は、大体の場合厖大なものになりますので、ここにおります刑事局長において、検察庁から送付されましたものを熟読いたしまして、特に加藤君の場合には、非常に時間を費して熟読いたしたのでありますが、その要点を書き取つて私に報告し、いわゆる検察庁法第十四条によります指揮を求めたわけでございます。四月の四日の日曜日終日を費しまして、最後に關谷、岡田両議員の逮捕請求に関する調書を熟読いたしまして、そして月曜日の朝私の補佐役であります清原法務事務次官と共に法務大臣室に参りまして、両議員の逮捕請求に関する私の指揮を求めたわけであります。そこで加藤君の場合はどうであるか。こういう問題でございますが、たしか四月三日、四日と加藤君に関する書類も検察庁からもらいまして読んだ次第でございますが、率直に申上げますと、書類に不備がありまして、言い換えますとまだ捜査が済んでいないと刑事局長が認定する事実がございまして、そしてこれは四月五日の朝、私に逮捕請求すべき案件の対象とするには早い。こういう判断をして、私のほうに報告があつたのでございます。従つて正式に四月五日に逮捕請求すべき案件としては關谷、岡田両衆議院議員の逮捕請求の件二つだけ、こういう意見の具申がありまして、私は、それを容認いたしました次第でございます。 それで先ほど官房長官が申上げましたように、加藤議員に関する逮捕請求は、四月七日に行われたのでありますが、五日、六日、七日の朝まで、最後まで書類の補充をいたしまして、最後に、これならば法務大臣に指揮を求めるに足るだけに出揃つたと認定をしまして、改めてその認定の根拠である書類の要点を私に説明をいたした。私は逮捕請求をいたすに至つた、止むを得ないことであるが、逮捕請求すべきものであると考えまして、四月七日に請求の手続をとつたわけでございます。それはたしか午後一時半少し過ぎておつたと思います。
○小笠原二三男君 先ほど懇談中に、質疑は明日というようなことのようにきまつたので、説明だけ承わつておきたいのですが、局長から、その書類の不備等のお話もございましたが、これは内容に亘る件で、逆になるんですけれども、その不備であつたというものを概括的に簡単におつしやつて頂きたいと思います。あとで趣旨説明を受けるとき詳しく聞きます。
○政府委員(井本台吉君) この逮捕許諾に関する事情を一括して御説明申上げたいと思いますが、如何でございましようか。
○小笠原二三男君 それでもいいです。
○政府委員(井本台吉君) それでは、私から概略御説明申上げます。 加藤議員の被疑事実は、次の通りでございます。 加藤議員は、昭和二十六年の三月頃から、飯野海運株式会社、取締役副社長三盃一太郎並びに同会社調査部調査課員小山朝光その他から海運助成案の参議院における審議、殊に外航船舶建造融資利子補給及び損失補償法案並びに昭和二十八年度予算案等の審議表決に関しまして、油槽船に対する日本開発銀行よりの融資額の増額、利子補給及び損失補償法の適用範囲の拡大、その他に関しまして尽力かたの請託を受け、その実現を見まするや、右請託実現のお礼並びに今後も同様な尽力を受けたいという趣旨の下に与えられるものであるということを知りながら、昭和二十八年八月中旬頃に、杉並区高円寺一丁目五百二番地の自宅で、右の小山を介しまして、三盃から現金二十万円を受取つて収賄したものであるということが被疑事実てございます。 この被疑事実につきましては、東京地方検察庁の長谷岳検事が担当いたしまして、加藤議員は二回に亘り、数時間取調べをしております。 この認定事実でございまするが、これは三盃一太郎並びに小山朝光両人を詳細取調べました結果、この利子補給法案等に関しまして、加藤さんにつきましてはいろいろ検事が調べをしておるのでございまするが、この三盃並びに小山両氏の関係と加藤議員と、供述の内容は非常に違つておるのでございますが、元来この涜職関係の事案につきましては、物的な証拠が殆んどございませんので、当事者の併述が、渡した、或いは受取つたということ以外に、そのときの事情、如何なる事情の下に金が渡されたか、その雰囲気にもよりまして、この金が職務に関係したお礼であるということに認定し得るかどうかということが認定されるのでございます。この事案につきましては加藤氏の関係はできれば在宅のまま取調べを進ませて行きたいと考えたのでございますが、二回の取調べの模様も、いずれも或る程度、前後の供述が違つておりますし、又関係者の供述と違いますので、交通を遮断いたしまして取調べをいたしますことが、この事案の真相がはつきりとわかるというようなことで、いろいろ考慮いたしまし結果、かような逮捕許諾請求をお願いするに至つたのでございます。 なお本件につきましては、調べを進めた結果によらなければ、今すぐにこれは起訴し得るかどうかということは申上げかねる次第でございまするが、十分に調べまして、真相をはつきりさせて適当な処置をしたいという考えを持つております。 なおこの罪状隠滅をするに足る虞れがあるかどうかという問題でございますが、特に加藤氏が、かくくの事実で罪状を隠滅する虞れがあるというようなことを申上げたのではございませんが、かような涜職事案の性質上、非常な微妙な調べをいたさなければなりませんので、関係者の交通を遮断いたしまして取調べをいたしませんと、どうしても調べができないというので、やむなくかような結論を出した次第でございます。 なお加藤氏の逮捕請求が二日間おくれましたのは、その関係者の調べが未だ十分にできていないということで、四月七日の昼頃まで関係者の調べをしておつたというような事情でおくれたわけでございます。 以上御説明申上げます。
○田畑金光君 私、只今の刑事局長の説明につきまして、請求するに至つた外貌については把握できましたけれども、なお説明の中で質したい二、三がありますので、質疑を求めたいと思います。
○委員長(寺尾豊君) 田畑さん、どうでございましようね、それは……。
○田畑金光君 ちよつと、それじやお尋ねしますが、そうしますと、明日やはり同じように秘密会議で法務大臣、刑事局長に質疑の時間をもつわけですね。
○委員長(寺尾豊君) その通りです。
○天田勝正君 私は、委員長にお伺いしておきたいのですが、それは、今法務大臣がここで御報告されたものに関連して刑事局長が説明をなさつたわけですが、その被疑事実等の内容に亘りますと、加藤君自身の名前が出て参りますし、ときにとつては、我々もいやいやながらでも加藤君を俎上にのせてでも物を言わざるを得ない。こういうことになりますから、これはもう秘密会でやるのが私も然るべきものと、こう思う。 ところが、私は実は、公開のところで質問したいと思うのは、先日、本会議における法務大臣の、緊急質問に対する答弁等を聞いており、且つそれが今の説明とは食い違つておる。それから官房長官に対して私は一緒におられて質問したいというのは、やはりさつき小笠原君が官房長官に、どうも荏苒日を送つたのではないかということを言われておられた。その前段の法務大臣の処置自体に、私はそういう荏苒日を送つたような点があると、私自身はそう思つております。ですから、そういう点の質疑については、一向秘密にする必要はないと、こういうことが私の意見であります。でまあ、そこらから直ちに秘密会に入るということに反対したわけですけれども、これは委員会できまつたことですから、直ちに秘密会に入つても、今とやこう言いません。ただ明日、この委員会を続行するに当つて、直ちにこのままの、秘密会のままの続行か、或いはそうでなしに普通に委員会を開いて、やはりこの被疑事実等の内容に入つたときには秘密会にする。こういう処置でやられるのか。 それを一つ委員長にお伺いしたい。
○委員長(寺尾豊君) お答えをいたしますが、天田委員の申されるような秘密会を要しないという質疑がおありであるということであれば、先ずその質疑等も行なつて、のちに秘密会とすることを要するというときに秘密会にして差支えはないと私は考えます。
○天田勝正君 そういう措置さえとつて頂きますれば、今日皆さんが、これでもう打切つて、明日に延ばすという御意見ならば、私はそれに賛成いたします。
○田畑金光君 実は私、他会派からも理事が出ておりますので、先ず連絡しないということは、これは申訳ないのですが、本日の理事会等におきまして、この案件について、どういう、まあ今後の日程と申しますかに取上げて処理されようという決定がなされたか。まだ理事会等では、これについて全然そのような見通し等もまだされてないのかどうか。或いは日程等について、こういう日程でこの案件を処理して行こうというような決定がなされておるとするならば、それを御説明願いたい。
○小笠原二三男君 これは、私も入つておつて、私が多数発言したようなあれがあるので、間違いがあつては、あとで又お叱りを受けるから、天田君も又あとで来るし、お互いに仲間で追及されても困るから、私から代つてお答えしたいと思うのですが、速記をとめて下さい。
○委員長(寺尾豊君) 速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(寺尾豊君) 速記をつけて下さい。
○委員外議員(千田正君) 大体皆さんからいろいろのお話があつたわけおりますが、私自身がお尋ねしたいのは、今まで……、さつき松岡君からお話がありましたが、政府当局は、一応この捜査方針その他に対して、本会議においてすでに御説明があつた。その点も了解します。ただ現段階において、法務大臣並びに捜査方針に多少疑義がありますので、こういう質問をしたいのでありまするが、これは先ほどから大分お話がありますので、明日に譲るとしまして、明日はやはり只今政府から要求された問題を中心としてやりますのですが、秘密会を最初から取上げてやられるかどうかという点については、理事会その他によつてお諮り願つてから明日は開始されますか。それとも、このままの姿において明日はおやりになられるお考えでありますか。 その点だけ一応承わつておきたいと思います。
○委員長(寺尾豊君) お答えをいたします。 明日は只今小笠原委員からも御説明のありましたように、本件は議運の委員会においてこれを審議するということを、大綱をきめたわけであります。従つて明日は、理事会を開きません。同時に秘密会に入る前に一般質問、一般質問というと語弊がありますが、秘密会を要しない御質疑があれば、秘密会でない会議、必要とした場合には秘密会に入る。かようにいたしたいと存じております。
○石原幹市郎君 私は一つ資料と言いますか、参考に要求しておきたいと思うのですが、今日まで国会にこういう逮捕を請求した案件ですね、その被疑事由の極く簡単なものでいいのですが、それから、更にそれがその後裁判の結果、どういうふうになつたかということを全部まとめて一つ御提出を願いたいと思います。
○国務大臣(犬養健君) 大体できておりますから……。
○松岡平市君 只今千田委員の質問に対して、委員長は、明日は理事会は開きませんと、こうおつしやつたのですが、私は委員会の(小笠原二三男君「この問題について……」と述ぶ)この問題についてなんですが、私は、この委員会を極くスムーズに、いろいろな問題等を審議の過程で起さないためには、例えば質疑の持時間というものもありましようし、それから又、どの程度のところで秘密会にするか。これは先ほど秘密会の私が動議を出したことについて、ちよつと揉めたわけでありますが、そういう点についても、折角今まで議運は、委員会としては至極平穏裡に、円満裡にやつて来ており、こういう甚だ遺憾な案件の審議で、お互いにここで言い合いをするということは、絶対に私は避けて行きたい。こう思いますので、やはり必要があれば、議事の進行については、一応、大体のことは一般の常任委員会でもそうでございますので、やはり理事会で、こういうふうに。これは勿論今までの議運で理事会の決定は、決定を御異議ございませんかというやり方ではなしに、一応のプランと申しますか、筋道だけは、各会派代表が集つております理事会で下相談をしてそれを委員会にお諮りをして、御承認が得られなければ、更にそれを適当に委員会で修正をするというようなことをやつて私は運営して頂いたほうが、非常に急がなければならん委員会でもありますから、私適当ではないかと、かように考えます。 これは、一応皆さんにお諮りを願つて、若し皆さんが、そういう必要がないとおつしやればこれは強いて主張することではありません。けれども、委員会の運営上、明日は理事会は開かんという御発言は、少し強すぎやせんかと思う。
○委員長(寺尾豊君) これはちよつと、只今松岡さんの御意見でありますが、誠に御尤もと存じますが、私は決して理事会を一切必要ないと、こういう意味で明日のことを申したのではありません。明日は、理事会を開く必要がないという、こういうことにおいて申上げたのであります。場合によつては、場合によつては皆さんの御意見もありましようし、又いろいろの段階に入る場合、理事会を必要とする場合には、これは開くということは当然のことだと思います。
○小笠原二三男君 さつき理事会の、それを申上げたのは、前以て議運の一人一人の委員に何ら知られない形で、発言されない形で、初めから理事会でスケジユールを組むということは避けたいということなんで、その都度問題が起つた場合に、ここで、これは理事会できめてほしいということで、大方の御意見がまとまつたら理事会等も行われる。けれども、それは委員各位の納得ずくでやるようにしなければ、これは、代表的な私なら私だけが呼んで質問するとか、藤田君だけが、社会党が呼んで質問するというようなことではない。それぞれ議員として委員として観点のあるところで議論が行われるわけですから、そうして頂きたいということです。 それから天田君の先ほどの秘密会云云ですが、明日、当初から秘密会に入らない。これは私も了承します。併しそのことは、結局先ほどから言うように、個人議員の名誉に関することについては、その公開の場合にはお互い言い合わない。そういう良識の下に、その秘密会を開かないというような建前で一応端的に自分の良識で公開でやれるという点をやつて頂き、それを徒らにセーブするということのないように、ただ併し、何でもかんでも暴露してやればいいのだというようなことは、この際さつきの申合せがあるからこれは議員の良識に待つ。こういう形でやつて頂いて、それでやはり当然、大体の内容に入る場合には秘密会等が行われるということも、了承して進んだらいいと思います。
○藤田進君 本日打切つて明日にするという決定の前に、確かめておきたいのですが、ややもすると、慎重な審議ということが時間をとる結果となり、延いては殊更に時を稼いだという批判を受けないとも限らないと思う。これは今後の運営如何によると私は思います。 ところで法務大臣並びに関係政府委員におかれては、衆参両院のこの会議を控えて、それぞれ出席の要求があるやも測り知れないと思うのであります。併し明日に引続き定刻に開くといたしましても、さような事情で質疑を残しておる法務大臣以下政府委員に対して、質疑が事実上行い得ない。他の本会議或いは委員会という事情において出席がないということになりますると、自然慎重な審議ではなくて、徒らに時間を過すという結果になるので、若し出席がむずかしいというのであるならば、止むを得ず本日引続きやるのもやむなしと私は思いますので、その出席等について、あらかじめ都合を聞いた上で決定いたしたいと思います。
○委員長(寺尾豊君) 只今、法務大臣と御相談をいたしましたところ、明日は、十時半から出席可能ある。かようなことでありましたから、本委員会も明日十時半から開会をいたしたいと存じておりますが、如何でありましようか。
○藤田進君 十時半から三十分とか四十分というのが通例でありますが、通常の委員会ならば、それらの点については、如何ですか。
○国務大臣(犬養健君) ちよつと補足して説明さして頂きたい。 十時半と申しますのは、九時半から閣議がございまして、大体そうむずかしいことがないと、十時半に済む。こういう腹算用でございますから、少し遅れることがあるかも知れません。併し私がいなくて済む閣議の議題でございましたら、十時半に閣議の部屋から出て参ろうかと思います。参議院の法務委員会もございますが、政府といたしましては、殊に法務省といたしましては、本体をできるだけ早く御説明をいたし御質疑に応じたいので、法務委員長の御了解を得て、こちらへあがるつもりでございます。大体、今日は非公式ですが、法務大臣の出席は、明日議運に出席要求を受けておるから、むずかしいかも狩れんということを一、二の議員に申上げてあるそうでございます。
○藤田進君 出ることが、はつきり確認できましたので、いいでしよう。
○委員長(寺尾豊君) なお秘密会の議事は、特に議決がなければ、会議録に掲載され印刷配付されることになつておりますが、本日の秘密会の議事を印刷配付する、会議録に掲載するかどうかについてお諮りいたします。
○天田勝正君 それを、今直ちに決定しなければなりませんか。
○委員長(寺尾豊君) 本日のものだけをあとへ廻すなり何なりの……。
○天田勝正君 だから、私の耳で聞いておるのは、それこそ私は明敏ではないけれども、あの範囲では、別段秘密のことはなかつたと思うのです。
○小笠原二三男君 そうなれば、それは意見なんだから、満場のところで諮られる。諮られたら起せとか起すなときめられたらいいので……。
○天田勝正君 起すとか起さないという話と違うのだよ。
○小笠原二三男君 秘密会だもの、秘密にしているのだもの、現に。
○天田勝正君 僕は発言を許されておるのですから。とにかくこれを公表するかしないかの話は、又別なんです。だから印刷局に廻すか廻さないかは、それをそう一々はたから口を聞かれたら喋れやしない。それをあとでそういうふうにこれを公表するかしないかを諮るということは、要するにその内容が秘密にどうしても亘つて、これを公表できないというものであるかどうかということを判定して、それぞれきめるのであつて、そういうことからすると、私は今俄かにこれを秘密ともきめられないし、問題を見てみないときめられないという私は気がするのです。さつきの私の受けた感じでは、それは秘密のことではないと、こう思うけれども。だからそれを御決定するのを、明日の朝に、延ばすことはできないのか、結論はそこなんです。
○委員長(寺尾豊君) それでは、事務局から説明いたします。
○参事(河野義克君) 今、天田さんのおつしやつたことは、御尤もですが、従つて今日保留して、あとで公表するかしないかをきめてもいいわけですが、今日一応公表するしないということをきめて、秘密性というものは、時が経過するにつれて秘密にする必要がなくなるということはあり得るわけで、或る時期に、公表しないということをきめて、あとにそれを解除すべく議決したことはあるわけですから、天田さんが言われたように、これは今日は留保されてもいいし、公表しないということにきめられて、或る時期に、もう一遍よく見て、その時期において公表する必要があるかないかということを、もう一遍きめられても、どちらでもいいわけです。
○田畑金光君 私は、やはり天田委員のお話のように、今日聞いたところでは、どうも却つて本人の名誉のためにも、これは配付したほうがよさそうにも実は考えるのだが、併し明日、同じく秘密会として継続されるならば、本日のところは留保されて、明日秘密会における質疑応答その他を聞いた後に、本件の御意見については決定を願いたい。かように考えます。
○委員長(寺尾豊君) 松岡君何か…
○松岡平市君 私は、かようにお取計らいを願いたいと思う。只今の秘密会の速記を公表するかしないかということについては、明日ここで、今ここで論議を重ねずに、明日改めて適当な機会に、公表するかしないかということを御決定願いたい。
○委員長(寺尾豊君) そうしますと、只今松岡君の御発言のように、本日はこのままで伏せて置き、明日の秘密会の結果において、これを如何にするかを決定せよと、こういう御意見でございます。田畑君も同様のこの御意見に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(寺尾豊君) さように取計らいいたします。
○委員長(寺尾豊君) 本日は、これにて散会いたします。 午後六時四十八分散会