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19回国会参議院1954/03/29

議院運営委員会 第34号

発言数
76
登壇者
13
会派数
4
開催日
1954/03/29

会議録

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 会議を開きます。  常任委員の辞任及び補欠に関する件。

海保勇三参事(議事課長)

○参事(海保勇三君) 自由党から、大蔵委員の中川幸平君、文部委員の西川甚五郎君、予算委員の宮澤喜一君、同じく中山壽彦君、決算委員の大谷贇雄君、予算委員の横山フク君、決算委員の石坂豊一君がそれぞれ辞任しまして、大蔵委員に西川甚五郎君、文部委員に中川幸平君、予算委員に石坂豊一君、同じく予算委員に泉山三六君、決算委員に宮澤喜一君、予算委員に岩沢忠恭君、決算委員に伊能芳雄君が後任として指名せられたいとの申出でございます。  社会党第四控室から、予算委員の森崎隆君、同じく矢嶋三義君、議院運営委員の亀田得治君が辞任されまして、後任として予算委員に藤原道子君、同じく亀田得治君、議院運営委員に矢嶋三義君を指名せられたいとの申出でございます。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決します。   —————————————

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 議院運営小委員の補欠選任及び庶務関係小委員の補欠選任に関する件。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 社会党第四控室から、只今の常任委員の変更に伴いまして矢嶋三義君を議院運営小委員並びに庶務関係小委員に推薦されております。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決します。  暫時休憩をいたします。    午前十時十八分休憩    —————・—————    午後一時五十一分開会

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 再開いたします。  議長から発言を求められております。

河井彌八緑風会議長

○議長(河井彌八君) 先刻の議事の、休憩をいたしました事情について、一言申上げておきます。  議場に入りまして、今日は補正予算等たくさんの議案がありますから、できるだけスムーズに議事を進行したい。かように考えておりました。そこで議場に入りましたのちに、議長に対する議事進行の発言の通告がありました。その内容については申しませんが、結局これは緒方副総理が出て説明をせらるべきことであると議長は判断いたしました。尤も、議長は、本日の議事日程の上から、緒方副総理初め……大蔵大臣は出ておりましたが、緒方副総理初め皆さんお揃いで議場に来ておるということを予想しておつた。ところがその発言の通告がありましたときには、副総理は出ておられなかつた。そこで早速催促をいたしました。ところがなかなかお出でがない。よく調べてみますると、衆議院の外務委員会に入つてしまつて、出て来られないような実情でありました。これは甚だ遺憾なことであります。若し参議院において、参議院の委員会においてであるならば、それは議長の力を以ちまして、議場に出席を要求することができますが、衆議院となりますと、衆議院には交渉いたしましても、向うから直ぐに出席をするようにして下さらない限りは、どうもこれは仕方ない。よろしくないとは考えまするけれども、これは仕方ないということで、それでたびたび交渉いたしましたが、ちよつと見込がありませんでした。で、議事はどこまでも進行するという決意の下に議長席につきましたが、止むを得ませんので、その出席の目途がつきませんので、暫く休憩するというつもりで休憩したわけなんであります。取扱いとしてはいいことではありませんけれども、両院関係におきましてどうも止むを得ないというような判断をいたしたわけであります。  これだけ申上げまして、今後はそういうようなことのないように、政府にも要望いたしますが、衆議院にも、これは又本院のためにも、本院に必要な事柄でありますから、尊重してもらいたいということを更にもう一度申入れることにいたすつもりであります。  こういうような実情であります。それだけを御了承願つておきたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私のほうの会派から、議事進行の発言を求めるために、議長へ文書を出しておつた事情を申上げておきます。何かこの議事進行の発言を求めたために、本日のような結果になつた原因のように思われると、至極迷惑に思いますので申上げておきます。  今朝緒方副総理が、わざわざ我が党にも参りまして、総理の出席できない事情についてお話があつたようでございますが、各会派をお廻りになつてそういう事情をお伝えなされるくらいなら、本会議において、公式にその理由を参議院のためにもお話頂けるということで、本会議において答弁を求めることが適当であろうという考えだつたから、議事進行の発言を求めておつたのであります。而もその前提としては補正予算が上程になることは、公報をもつて通知になつておる。政府も又慣例に従えば、総理大臣以下出席があるはずですから、今朝のような念のいつた御挨拶があつた緒方副総理としては、率先本会議に出席しておられるものと、こういう考え方で何ら時間的に議事進行の発言が困るという事態にならないという考えで、前もつてこの発言の要旨を議長の手許に出しておつた次第であります。たまたまたまそれが緒方副総理がお出でにならないということになつたので、議長が招集のベルを鳴らしておりながら、休憩してしまつた。この間三十分以上も時間の経過をみたということは、議長の不手際ということよりも、議長をしてそうさせ、参議院としては珍らしいああいう事態にさせて、参議院の運営に事故を来たさせた原因、責任の大きいものは、政府或いは連絡に当る自由党にあると今でも思つております。その点は遺憾でありますが、この点は、それぞれの委員からも申上げるでありましよう。経過としましては、議事進行そのものが、ああいう本会議の事態を招来したのではないということだけを御了承願つておきます。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 議院の運営に非常な支障を来たしまして、先ほど来議長からも、その間の経緯について、御説明がございましたが、止むを得ざる議長の処置であると思うのでありますが、併し一方出席なさるべくして出席のなかつた政府の側について、そのいきさつを明らかにして、その事態を判断したいと思うのです。  与党の説明並びに議運の委員長の先刻の理事委員長打合会における説明等を総合いたしますと、すでに緒方副総理がお見えになられる手はずになつておつたものがそれが見えないので、再三入替り立替り、衆議院側の委員会にも行つて、直接或いは委員長を通じて、間接に出席を要求した。又一方議長におかれても議長の名において出席を夙に要求をしておつたが、出席がないので、更にその督促をやつた。こういうふうになつてどうも手落ちがないように一応窺えるのであります。併し過去、衆議院におきまする本会議の際においても、又参議院における本会議の場合は無論のこと、委員会における政府の出席、殊に総理、総理を代理しての副総理の出席等は、いわば本会議優先の立場を貫いて来られたと思うのです。ところが今回は、すでに木曜日に本日の日程は議論され、金曜日を経て、そうして今日まで数日たつているにもかかわらず、要求もすでに本日出席が約束されているにかかわらず同時刻に開かれた衆議院の外務委員会に行かれて、督促を受けながらもこちらに出て来なかつた。これについては、私は幾多の疑問を持つております。故意な作為ではなかろうかという疑いさえ持つているのです。単に参議院の本会議を軽視したということを越えた許しがたい事情にあつたと私は思えてならないので、果して与党並びに当院の議長の名における督促或いは過去に手落ちがあつたのかどうか。御当人は政府として、この連絡等について御存じなかつたのかどうか。なぜこのような議院の運営に支障を来たすような原因を作られようとしたのか。  この点について先ずお伺いしたい。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 大変御迷惑をかけたことを先ず以てお詫びをするのでありますが、事のいきさつはこういうわけであります。  先週の金曜日に、衆議院の外務委員会でMSAの協定の再質問の最後の事案として、各派一名ずつの代理質問があるので、総理大臣の代りに出て答弁をしろということで答弁に当つておつたのでありますが、私の都合で社会党右派の人と、それから左派の人の質問の半分の時間を残されて散会して、それが土曜日に引継がれたのでありますが、土曜日に、木曜と金曜でありましたか。やはり時間が遅くなりまして、とうとう二日目の日も外務委員会を開けなかつた。それで土曜日は、逐条審議をするから、月曜の日に出て来てあとの答弁をするようにという、別に時間の約束はなかつたのでありますが、そういうことを外務委員長から聞かされておつたのであります。今朝、総理大臣の病気欠席のことを先ほど小笠原委員からお話のありました各派に一応の私から連絡をしたのちに、まだ参議院の議事が始つておらなかつたので、その半分の残りのものを済ませようと思つて外務委員会に臨みまして、やつておるうちに、参議院のほうからお呼び出しがあつた。それで私は直ちに外務委員長にその旨を言うて、参議院のほうは、予算の会議があるから、そのほうに出なければならんということを言うたのでありますが、衆議院の外務委員会としては、木曜日以来非常に遅れておつて、もうあとはこの質問が終れば、討論に入るべきであるのに、それを済まさぬというと、非常に予定が違うから、ちよつと困るということで、委員長が、その委員会の権限を持つているので、如何ともいたしがたい。その間にも、参議院のほうからも、議運のかたが見えますし、又衆議院のほうからも党の副幹事長等が来て交渉しましたけれども、私が見ておりますと、委員長は頑としてそれに応じない。結局十二時半まで引つぱられたような次第であります。  私は初め少しでも済ませておいて、参議院のほうが始まれば、外務委員長は了解をしてくれるものと思つてやつたものが、今申しましたような経過をとつて、委員長がそれに応じないために、結果において、午前中の議事ができなかつたということは、私は非常に遺憾に存じます。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 すでに十時から開会ということで、特に本日は、特別な申合せをして、議運も九時半に開くと、これは公報にも出ている通りです。こういう手筈をきめてすでに散会して、本日の日程が載せられているのですが、副総理におかれては、そういう事態を十分御承知の上であつたろうかと思うわけですが、まだ今日の本会議が開かれていない。従つて若干の時間でも、向うで済せよう。こういう心境にあられたということですが、これについではやはりこちらに通じさせて、我々には別といたしましても、せめて与党の皆さんにでも、若干の御相談をなさつて行かれたとも解せられるわけですが、その間の事情はどうですか。独断でそういう行動をとられたのか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) それは、私は連絡をとつておりません。おりませんが、その質問者が十六分余しておるということでありましたから、当時もそれは予定の十時が過ぎておりましたし、端数の時間でありますから、これを済ませて参議院のほうに来ることは、簡単にできることと了承して参つておつたのであります。然るところ、今申上げたように委員長がなかなかきかなくて、これは議事が遅れているから、委員長も止むを得なかつた点もあるかも知れませんが、そういうふうで出席することを許さなかつた次第であります。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 今回に限つて、特別な態度をとられたように思いますのが、当該委員長が、去つてもらつては困るということであれば、あくまでもその委員長の言うがままにその席上におられたということになるわけです。ところが従来参議院における少なくともあなたの態度は、本会議をやつているからという唯一のそれだけの理由で、委員長を説き伏せ、まだ話がきまらないに拘わらず、その委員会の会議場を立ち上つて立ち去ろうと常にされている。(「その通りだ」と呼ぶ者あり)今後において、参議院の委員会においても、今衆議院外務委員会に見られたと同様な態度で、あくまで委員会が意思決定をするままに、あなたは行動をされるのか。この点、この際明確にしておいて頂きたいと思います。特例であつたかどうか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 私は、そういう場合は委員長に相談をして、委員長の許可なしに動いた場合は、一度もございません。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 本日の事情を外務委員会の出席者に聞きますと、あなたは今申上げたような、すでに立ち上つて立ち去らんとする、こういう気勢を示しての状態は全然見られなかつた。そういうことなんですが、その点は違いますか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 違います。それは私は、委員長にその要求をして、相当委員長と意見を交換したのですが、委員長がどうしても許さなかつた……。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 それでは、再度お伺いいたしますが、今後においても委員長が、これはむろん委員長は、委員会の意思を代表して態度をきめることでしようが、その委員長の言うがままに、本日とられたような態度は、将来参議院においてもやはりとられるのかどうか。明確にしておいて頂きたい。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) それは、委員長の指図に従うことは当然だと考えます。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 これは、たとえ与党の委員長であろうと、野党の委員長であろうと、委員長に差別はないと考えておりますが、差別はございませんか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 今まで曾つて差別を付けたことはございません。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 そこで、両院いずれに拘わらず委員会と本会議の事の軽重については、申すまでもなく御存じだと思うわけですが、本日のその委員長の了解がないからということで、さような本院に出席ができなかつた。こう言われているわけですが、副総理は、総理が出て来れない。この総理の出て来れない事情については、改めてお伺いすることにいたしますが、こういう場合、内閣法に基いて総理の職務を代行するんだとおつしやつているそうですが、こういう立場からも、又本日における議事日程からいたしましても、政府の最も重要ないわゆる予算の問題が上程されている。こういう言わば兼ね合いにおいて、委員会と本会議の軽重について如何にお考えになつているか。全然、参議院という本会議であるが故に、特別な扱いをされたのか。どうも出席について、積極的な態度が見られなかつた。同時に、与党の立場からも、与党の委員長である外務委員長に対して、何らどうも、参議院の与党の委員の働きかけというものが効を奏していない。こういう点と考え合せ、衆議院外務委員会における本日の状況が、政府与党にとつての事情から、どうも参議院の本会議というものをこれを無視してあの委員会に止まつていたというふうに考えられるわけですが、この軽重について、どういう御所見であるか、お伺いしておきたいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) それは、先ほど来申し上げましたように、委員長の許諾がないので出られなかつただけでありまして、参議院を無視するとか軽視するというような考えは毛頭ございません。  それから、委員会よりも本会議を重しとすることは、当然でございます。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 身体は一つであるのにということが、よく与党を通じて、欠席の場合言われているわけですが、今回は衆議院によつて聞いてみますと、同時刻に両方に出席するという約束がすでにあつたように伺つております。衆議院の外務委員会に出席するというお約束はすでに同様に土曜日になされている。当院における本会議出席については、議長からすでに金曜日に要求されている。いずれに対しても、その約束がなされていたということなんですが、さようなことについては間違いございませんか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 当院の本会議に出席することを議長から、金曜日に約束したということは、私は記憶にございません。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 そうすると、出席は、本朝外務委員会の席上でお聞きになつたわけですか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 何が、あるということは……、今始つたということは、外務委員会で聞きました。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 副総理の出席については、正式な文書は、ここに公示するまでもなく出席になつているというのが無論慣例ですが、併し本日、本会議が開かれ、補正予算についても上程せられるということと同時に、当院の事務局等から聞きますと、出席を頂くように、すでに連絡をしてあるというのですが、官房長官なり副長官なり、そういつたところでとどまつていたのかどうか。いずれにしても、その点は、先ほど外務委員会に出席されているときに、始まつたから来てくれということを聞いたと、こういうことになるわけですか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 特別な注意を受けたことはございません。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 出席をして頂きたいと言つたことは、然らば、従来もないし、今後もないということになりますか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 特別の注意ということですか。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 いや出席を要求していたかいないかということです。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 別に特別の要求ということではなしに、本会議が始まるときは、議案の上下なく、本会議に出席しておりました。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 議長に、ちよつとお伺いしますが、今の点は、政府なり、緒方副総理なり当該大臣の自由意思によつて従来やられ、今回も、そういう自由意思にお任せになつていたのかどうかですね。

河井彌八緑風会議長

○議長(河井彌八君) お答えいたします。  第一、日程が載つておりまする以上は、もうそれは、政府は当然それを承知して、出て来べきものであるということを考えております。  それからこの件につきましては、土曜日に、すでに政府に通告をして出て来るようにということを言つております。  それからもう一つ申しますが、一体その日程に載つているのに、議院側から要求しなければ出られないというような気持ではおらんと思いますが、とにかく何回でも、これは緒方副総理ばかりではない、政府に対して出席を要求しなければ、どうも出が悪いというような事柄は、非常に運営上面白くないことだというふうに議長は考えております。そういう点については、やはり折角政府が自分の出した議案が上程するときに、非常に、出て来ないという、その心理が我々にはわからない。そういう点については、やはり政府がこういう機会を以て更に考えを改め、態度を改めてもらわなければいけない。何も事務局から通知がある。議長から通知があるとかないとかというようなことでなしに、進んで出て、議事の進行を積極的に支持すべきものであるというふうに、議長は考えております。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 わかりました。  今、本院の議長から特に意見もありましたが、そういうことがしばしばあつてはならないし、併し、どうもありそうでならないというのが政府の過去の実績から考えられるわけですが、緒方副総理におかれては、どうも外務委員会の委員長の言う通りにしたので、おれには責任もないし、又注意さるべき理由もないと、誠にどうも、不謹慎なような態度に見えるのですが、言葉に現わして、一体どういう御心境か。且つ今後どういう措置をなされようとするのか。お伺いしたいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 私は、参議院のほうに出席すべく外務委員長に交渉いたしまして、その点参議院のほうに、外務委員長の言うことに従つてさえおれば、一向構わない、責任はない、というふうには考えておりません。従いまして、今後も議事のために出席する順序は、十分によくあらかじめ考えまして、順序を誤らないようにしたいと思います。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 本日の会議の開かれたのは、先ず十一時五十分でありまして、休憩に入つたのが十一時五十一分であります。これは速記録に明白でありますから、その通りだと思います。  そこで、先のこの委員会が終つてから、本会議の振鈴が鳴つて、本日は、まあ異例とも申してよい、大抵最初は、定足数が足らなくして議長の手許でブザー等を鳴らしておるわけですが、今日はそういうことなしに、直ちに定足数が足りたと、こういう状況なんで、これは先般、金曜日以来議運理事会等でいろいろ審議いたしまして、今日の議事運営を野党側から協力するということからいたしまして、予定されておりまする第三次補正についての討論等も、すべて十分以内に協力申上げる、議院運営委員会は九時三十分に繰上げ、小委員会は少くとも四十五分に開く。各会派の総会は九時五十分から十時までですべて終ると。そうして直ちに十時に本会議のベルを押すと、こういう、細かいところまできめまして、野党側もこれに協力するという態度をとりましたが故に、先に申したように振鈴が鳴るや否や、直ちに定足数が足りたという、最近の例からすれば異例とも見られる議場の様子でもあつたわけです。そこで漸くにして十一時五十分になりまして会議を開きますると、議長は速記録によりますとこう申されておる、「諸君に対して一言いたします。只今議長の手許に議事進行に関する発言の通告が出ております。これに対しましては政府から説明を要することと考えます。而してその説明者であるところの緒方国務大臣がまだ出席いたしません。それは、衆議院の委員会に出席いたしておりまして、本院から、たびたび出席の要求をいたしております。まだ出席がありません、それ故に暫時休憩いたします。」こういうことであります。従つてこの事柄は、衆議院の委員会に出席しておつて、本院が如何にたびたび出席を要求しても出席しないのだと、それだから休憩するのだということでありまして、これは実に、委員会と本会議いずれを重きを置くかということは、従来の慣例、当然国会法の定むる精神からいたしましても、本会議が優先であることは申すまでもありません。これは国会が両院から成つておりますから、仮に他院の委員会でありましても、本会議が優先するということは私は明瞭の事実であろうと思うのでありますが、先ず他院の委員会があつて、そこに国務大臣が出席しておるが故に、参議院の本会議をいわば流さざるを得ないという宣言をいたしたことは、甚だ私は、どう考えても間違いであり、且つこの慣例というものは、実に重大なものだと思いますけれども、今後もかようなことで、議長はよろしいと思つておられるのか。これは議長に伺うと共に、又更に今後も、もろもろの議案の審議に当つて、政府を代表される緒方副総理も、こういうことでよろしいと思われるのか。先ず第一にこのことをお伺いいたします。

河井彌八緑風会議長

○議長(河井彌八君) 天田君にお答えします。  先刻も申上げました通り、只今取扱つた行き方は、決して好ましいものであるとは考えておりません。若しこの問題が参議院内でありまするならば、議長は、全部の委員会でも、会議を停止して議場に出席するように命ずることができると考えております。従いまして政府も又議場にすぐ来ると私は思います。ところが、衆議院でありますると、衆議院の委員会は、参議院の本会議に対しては、優先とすることはできませんけれども、併し衆議院の委員会の、即ち委員長が、参議院の意向を何と言いますか、尊重する、ということは、いいかどうか知りませんけれども。それが、尊重せざる場合におきましては、そういうことも、遺憾ながら起つても止むを得なかつたと考えます。議長の判断では、しばしば申入れをなしまして、而もそれで、なお直ぐに緒方国務大臣が出席するという見込がありませんので、それで止むを得ず、これは休憩いたしました。併しこれは、やはり議長独自の判断で決定をいたしたことでありまして、衆議院からどうされたという考えは議長は持つておりません。事実は、そういう止むを得ない事情であつたということを申述べておきます。  従いまして、今後そういうことの起らないように、更に交渉なり、努力なりを続けるということは考えております。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 私は、大前提として、緒方副総理の同じ事柄についての所見を承つておきたいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 私は、実は今日は九時五分前に参議院に参りまして、自由党で総理の欠席問題について、いろいろ事情を聞いていたわけでありまするので、九時五分前から九時半頃までそこにおつて、それから各会派の総会があつたのでありますが、その後十時頃は体が空いて、どこにも出席すればできるようになつておつたのでありますが、十一時真近になつて、まだ参議院のほうの本会議の開催がありませんし、又衆議院の外務委員会のほうは開きたいという何がありましたので、こつちの様子を聞かせましたところが、まだわからない、という話で、それで先ほど申上げましたように、十六分という何があつたものですから、それに出席して、少しでも質問を済ませておこうという気持になつて出席したような次第であります。こういう場合も稀有の例で、普通の場合には、勿論本会議或いは予算を先に考える。これは私も、議長とは立場は違いますので、両院の間の関係を、本会議を優先或いは予算を優先というふうに、もつと自由に判断し得たと存じますが、今日の実情は、今申上げた通りで、一時でも、一人だけの質問を済まそうと思つておつたところが、ついに委員長に引き止められて、こちらの本会議に間に合わなかつたという実情であります。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 続いて副総理にお伺いいたしますが、先ほど来藤田委員によつて、事態はかなり明白になつたわけですが、議長は、先ほど藤田委員にお答えになつたように、すでに公報が出ておるのであります。正式に要求書を出すことを慣例とせいというならば、本院は、そういう要求も或いはいたしてもよろしいかも知れませんが、いずれにいたしても、公報としてすでに出ておる。そういたしますと、さつきからの副総理の御答弁を聞きましても、本会議を重しとするということは当然であるというお答えを得ておるわけです。従いまして公報に出て、その間に本会議があろうとも、常任委員会と二つが同時に開かれることはありましようけれども、本会議の公報を見た以上は、他はたといどういう事情があろうと断わる。例えば本日のように、多少こちらの本会議がずれたが故に、その間の時間が惜しいということから、委員会に出席されることもありましようけれども、それは、飽くまでも本会議が開かれるまでということを断わつて出席されるべきであろうと私は思いますけれども、そうしたことについて、どう考えられましようか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 断わつてはおりませんでしたけれども、常識的に、十六分という何で、質問が十六分、私の答弁が十分という当時の模様で、こつちの本会議の出席に、恐らく差支えないと常識的に考えておつたのでございます。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 私一つお伺いしたいのですが、この前、税法関係の諸法案が、本会議の質疑の案件としてかかつたときに、数人の質問者から文部大臣の出席を要請しました。そのときに、議運の委員長並びに与党側の理事のかたが、突然の要求であるから出席できないと、遂に出席願えなかつた。そういうことがあつたわけです。私、今からお伺いするのは、本日は参議院の定例日である。それから公報にちやんと出ていたということを前提として私は一言お伺いするわけですが、今ほどのこの答弁を承わりますと、平素は、他院からの本会議の出席要求があつた場合に、緒方副総理は、非常に強引に、委員長に退席を要求するのが常でございます。本日もそうされたということは答弁されているのですが、緒方副総理が、参議院の本会議に出席しなければならんから、退席を許可してほしいと申出たのに、衆議院の外務委員長は許さなかつた。それで参議院に迷惑をかけた。こういう発言でございます。更にあの当時、議員は約八割か九割くらい議場に入つていて、傍聴席も一ぱいであつた。約一時間ばかり時間を空費したわけですが、その際に、議運の委員長も議場内には姿は見えませんでした。与党側の議運の理事諸君も姿が見えなかつた。恐らく衆議院に交渉に行かれておられたと思いますが、それほどまでして、参議院の本会議の進行はできなかつた。この事態というものは、衆議院の外務委員長の一人の強引さというものが、参議院の定例日における本会議の進行を非常に不円滑にしたということになると思います。従つて先ほど議長は、衆議院側に対して、何らか処置をしたいという意味の御発言がございましたが、どのようにその参議院側の意思を表明されるつもりか。又私は議運の委員長に対して、お伺いいたしたい点は、これは衆議院にしても参議院にしても、議運の委員長としては、今後の議院の運営に当つて、会期末になればなるほど、法案が錯綜して来れば、いろいろ問題が起つて来ると思う。これに対して議運の委員長としては、どういう善後処置を講ぜられるおつもりか。お二人から、私は承わつておきたい。

河井彌八緑風会議長

○議長(河井彌八君) 矢嶋君にお答えいたします。  本日の議事停頓の実情とその理由をはつきり衆議院議長に申入れまして、今後のやはり参議院の議事のために、十分な了解をもつて議事が進行するように取計らつてくれと、こういうことの要求をいたします。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) お答えを申上げます。  誠に、議院運営が円滑に行かなかつたということにつきましては、甚だ申しわけがないと思つております。なお今後如何なる運営をやつて行くか、どういうふうにやつて行くかという御質問でありますが、本日皆さんがたが、いろいろこの問題について、御意見をお出しになつています。緒方副総理も、又誠意を開陳せられている。議長も又、今後の運営等についての十分な御注意をされることをお示しになつておる。これらの皆さんがたの御趣旨、又政府側も、ここに改めて、お互が反省すべきところは(「お互いじやないよ」と呼ぶ者あり)反省し、今後の運営を期したいと思います。お互にということは、何にも私は、言葉の表現が悪ければいつでも取消しもいたしますが、この運営は、与野党ともに、皆が責任を持ち合うて、理解し合いまして、政府並びに議長ともに、十分に与党といたしましても連絡をとりまして、政府が親切丁寧に、議長はその責任において使命を完遂して行く、こういうことがなされなければならない。その間における斡旋又犬馬の労は、不肖といたしましても、皆さんがたの御意見、御要望に応じまして、運営の全きを期したい。かように考えております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 今の委員長の御発言ですが、随分舌足らん点が多々あるようです。又責任の一半も私たちのほうまで背負わされるようなお話なので、誠に恐縮する次第ですが、私は緒方副総理なり、議長なりに対して、どうこうという意見が野党側から出るくらいなら、少なくとも政府与党である自由党のほうで、もつともつとこういう議事進行について、いろいろ方法を考えられて、率直に遺憾の意を表明せられる点は表明して進むべきではないかと思うのです。  先ず議長の取扱については、招集のベルを鳴らしておいて、荏苒どういう理由があつたにもせよ、三十分以上も経過して休憩せざるを得なくなつたようなことは、議長は、運営上は、客観的にまずいと言われるのです。併しながら内容として、そうせざるを得なかつた事態というものは、これは議長の責任ではない。飽くまでも政府なり、政府与党の間における連絡が不十分、準備疎漏なところから起つて来た問題なんだ。従つてそういう点で議長の不手際ということは、結局は参議院全体の不手際の問題なんです。而も参議院の運営のイニシアチーブを取つておるのは自由党の諸君なんですから、私はどうしても、皆さんの不手際がこうさせたと言わざるを得ない。  又副総理にしましても、十時定刻の会議が遅れた。で、MSAのほうの残つている分についての質疑に答えよう。そういう善意を持つて外務委員会に時間を利用して出かけられた。その事情そのものは、その立場にあれば、私は了承できないことはない。併しながら、それは飽くまでも参議院の本会議が優先される建前でお出かけになつておるならば、外務委員会の阻止するというようなことも何らかの方法を以て緒方副総理は参議院のほうに出られることができたろうと思う。而も衆議院の外務委員長は、自由党から出ておられる。それほど、自由党の統制なり箍なりがゆるんでいるとは思えない。少くとも自由党の緒方副総理が、参議院に行くからちよつと待つてくれと言うのに対して、小会派である勢力の微弱な社会党両派が、とやこう言つたところで、鎬を削るとなれば、鎬をつけるだけの情勢になつておるのです。又それが、MSAを是非本日中に上げたい。だから、参議のほうはちよつと延びてもいいのだというような、そこで政府並びに政府与党がぐるになつて、こういうことをやつたのだということであれば、却つて参議院としての私たちの会派としては、これは気持の上から言えばみじめだ。参議院全体として余りにみじめだ。私はそういうような曲解らしいことは言いたくない。飽くまでも善意を持つて善処したけれども、うまく行かなかつたと言うほうが、私たちとしては、ほつと助かるような気持さえするのです。  併し本会議場において委員長ほか各議運の委員がおられなかつた。そうした事態を収拾するにしても、議場内において誰を相手にして話合えばよいかわからないし、これをまとめることができないでしよう。そういう点から言つても、実は皆さんがたは、毎朝国会対策委員会議をやつて、それで十分練つて来ておるならば、議運の委員長が出席要求のために衆議院においでになるなら、議場に残つておる他の者に、他会派と折衝する場合の分担をしておくべきはずなんです。これは、而も自由党も国会対策委員長なり、その他幹部のかたがたがおつて、外務委員長一人、抑え切れないはずはないわけなんです。そういう点から言えば、どうしても、何とかまあ両方うまく適当にやりたいというような気持があつて、それが齟齬を来たしたのだということだろう。それならば、そうだと、いろいろ議論に亘るような質疑をされる前に、加藤君なり或いは松岡君から、この際野党側等に対しても、本会議におけるああいう事態があつたことは遺憾であつたという意味合いの積極的な発言を以て、何とか議事を正規に乗せて進めてもらいたいと思うわけなんです。  私はそういうことが一番先にあろうと思つて期待して出ていたが、黙つて質問をさせて、そうして黙つて聞いている。これではいつまで経つても時間がかかりますよ。この際、議事進行をかねて、加藤君に御注意申上げます。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 小笠原君の只今の御発言の気持は私もよくわかります。  ただ、この委員会が始まつて、劈頭に私のほうからの発言がなかつたのは、実は委員会を開く前に御承知の通り、相当長い時間理事会をやりまして、その席で私から本朝来の経緯を縷々説明を申上げたわけですが、実は十分な御了解が頂ける段階にまで達しなかつたわけです。で、理事会での社会党両派の理事の強い御要望として、とにかく運営委員会を持て、そうして副総理に本朝来の状況を聞こうじやないか。こういうことで、最後に私どもも社会党両派の御提案に賛成をせざるを得なかつた。こういう経緯があるわけであります。従つてこの委員会の冒頭に私のほうで発言をするのは、議事の運営上どうだろうか。そういう遠慮の気持がありましたために、今に至つたようなわけであります。  従いまして小笠原君の発言の趣旨もよくわかることでありまするし、我々も本会議のベルが鳴つてからのち、随分と気を揉んだわけです。これは今の御発言の小笠原君自身がよく御承知の通りである。あそこであのような交渉がなされて、直ちに松岡君は衆議院の外務委員会へ参りまして、外務委員長にも又緒方副総理にも、縷々こちらの模様を話したのであります。その帰つて来るのが余りにも遅いので、私も直ちに席を立つて衆議院のほうへ行つた。それから更に第三番目の我が党の議院運営の委員が席を立たざるを得なかつた。こういうことで、随分と手間をとり、又我が党の場内交渉の任に当るものがそこにおらなくて、大変に他の会派に御迷惑をかけたということは、恐縮至極でございます。発言が大変遅れまして恐縮をいたしましたが、そのような状態、こういう経過を申上げると同時に陳謝をいたす次第でありまして、本来の軌道に乗せて審議を進めて頂きたい。  このようにお願いをいたす次第であります。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 私は、従来野党側は、参議院におきましては野党らしからざるほど協力し過ぎておるとさえ思つておるので、お互に反省すべきだなどと言われますと、どうしても了承できないのであります。  丁度緒方副総理も見えておりますからいささか申上げておきたいと思うのですが、従来我々社会党を初めとする野党陣のとつた態度は、土台、与党の諸君から官房長官にすら余りよく了解されておらないということで、いつも私は、官房長官が来られたときは文句を言うわけですが、第一、我々が緊急質問などをいたす場合でも、同一件名の場合には、両社会党において自主的に調整をして重複せざるようにすらやつておる、今日の本会議の問題につきましても、先ほども申上げましたけれども、いろいろ議運理事会で検討いたしました結果、やはり土曜日は一齊に委員会をみつちりとやるほうが議事の進行上都合がよろしいという結論になりまして、特にこのことは与党の諸君からも、前日来申されておつて、月曜日には副総理が出て来られて、而もその副総理の出て来るのは、予算委員会の予算の審議を進行せしむるために、予算委員会に多くの時間を割きたい。こういうことでありまするから、そこで我々も、成るほどその点は尤もであるからというので、本会議に総理の御出席を、仮に本会議優先の原則とは言いながら、恐らく一日かかるであろう本会議に釘付けをしたのでは、予算の審議にも差支えることがあろうということで、そこで我々は、この本日の本会議においては、副総理の本会議における出席を求めるのは、補正予算の問題だ。これが上つたならば、予算委員会に出てもらつても、他の議案は上つて来るものを議了して行く。こういう態度で臨み、而も我々の討論も、補正予算等の重要な問題であつても十分以内にしようとしうことすら我々が発言をいたしまして、そのように協力して参つたのです。決して私は、お互の反省などという考は微塵も持つ必要はない。特に本会議に入りましても、御承知の通り直ちに野党側の議員席は殆んど一杯になるというくらい協力した。それがあの通り議事の停滞を起した場合に、私なり左派社会党の矢嶋さん、藤田さん等がしばしば与党席に参りまして、理事の諸君と直接場内交渉を持とうとして努力されたことは、最後に交渉に参りました劔木さん等もここにおられるからよく御案内だと思うのです。初めは加藤さん、或いは松岡さんがおられない。田中さんがおられるから、これに交渉をする。この人も出て行つて、又おられなくなるから劔木さんに交渉をする。この人も出て行く。最後に残つたのは上原さんという状況で、交渉する相手がないという始末で、我々のほうは、そのくらい交渉した。  こういうふうに私は申上げまして、決して我々のほうは反省はいたしません、お断わり申上げておきます。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 大変申訳ないので、陳謝をしたわけですが、私のほうも場内で交渉すべき者が、次々に政府との連絡、衆議院の外務委員長との連絡等に席を立ちまして、誠にこの点相済まなかつたわけでありまして、この点も併せて陳謝をいたすわけであります。

田畑金光日本社会党(第二控室・右)

○田畑金光君 私一、二副総理にお尋ねしておきたいと思うのですが、先ほど委員長の発言もありましたが、今日のこの議事の渋滞というのは、政府の怠慢であり、与党の委員の無力の結果だと、こう考えているわけです。私は二十六日の議運の理事会に出ておりましたが、その当日の加藤君の発言では、二十九日の本会議、予算委員会には、総理は担架に乗せてもつれて来ると。こういうようなわけで、実は補正予算に関する限りは、土曜日でも本会議を開いて処理してもらいたいというような申入れがあつたわけであります。そういうようなことが全然なされていない。殆んどそのような紳士的な協定というものが踏みにじられている。こういうことになつているわけであります。  そこで、私は想い起すわけでありますが、昨年の十六国会におきまして、スト規制法案のような重大な法案が参議院の労働委員会において審議されている際に、緒方副総理にいたしましても、予算委員会が開かれている。勿論本会議の場合は言うに及ばずでありますが、予算委員会に名をかりて、忽々のうちに、重要な法案を審議している労働委員会を去つて行く。こういうようなことが今まで見られていたわけであります。一体本日起きました現象は、参議院の本会議にかかわらず、本会議があることを議事日程によつて承知し、而も土曜日に通告を受けておきながらも、なおかつ衆議院の外務委員会に名をかりて本会議に出席をしなかつたというような事例が、今まで政府としてはあつたかどうか。そのような態度をとつた事例があつたかどうか。このことを第一、緒方副総理にお尋ねしておきたい。  第二に、私が緒方副総理にお尋ねしたいことは、先ほどの副総理の話によりますると、今朝ほど九時五分から九時半まで参議院の自由党与党のほうに行つて、総理の出席問題について話合つた。それから各会派を廻つて、了解を得て歩いた。こういうような発言がありましたが、私たちは、副総理が我が会派に来たことを承知いたしておりまするが、総理の出席しないことについて、了解を与えた覚えはない。又了解を求めに副総理がおいでになつたとは見ておりません。単に吉田総理の病気の実情と、そうして副総理としても出席のため努力をしたが、病気が非常に思わしくなくて、まあ丹波の篠山から医者を招いてみてもらつたが、なお思わしくない。こういうような実情の報告を私どもは聞いた程度であつて、了解を与えたとはゆめゆめ考えておりませんが、一体副総理は、今朝ほど来各会派に廻つて了解を得て歩いたのかどうか。  少くとも総理の出席の問題に対しましては、先週来この議運の理事会におきまして、常に問題が論議されておるわけであります。総理の権力的な態度、我儘な態度のために、この議事も渋滞しておると我々は考えておるわけでありまするが、一体副総理といたしましては、各会派を廻つて、そのような報告をなさるくらいであるならば、なぜ、本日の議運に出席して、総理が出席できないということをこの議運において釈明しなかつたのはどういうわけか。この議運に了解を求める努力を払わなかつたのはどういうわけか。この点について副総理にお尋ねいたします。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 外務委員会に出席するに名をかりて本会議に故意に出なかつたという事実はございません。今までもそういう例があつたとは思いません。少くも私の記憶にはございません。  それから今朝ほど各派を廻つたのは、それによつて総理の欠席を是認してもらおうという公的といいますか、公的な行動をしたとは少しも考えておりません。ただ先般来、総理の欠席が長いので、これを自由党のほうに行つて話をしました。この同じような話を各派にしておくことは、儀礼上もすべきであると、そう考えて廻つただけでありまして、その事由をお認めになるかお認めにならんか、これは勿論各会派の御自由でありまして、私はただ、すべきと考えたことをしただけでございます。

田畑金光日本社会党(第二控室・右)

○田畑金光君 今の副総理の答弁によりますると、委員会の出席のために本会議に出なかつたような例はない、政府としてもそのようなことをやつたことは一度もない。こういうようなお話がありましたが、その御答弁が雄弁に物語つておるように、本日の副総理が参議院の本会議に出席しなかつたということは、参議院に対する軽視であります。少くともMSAを早く通すということがこの内閣にとつて、この政府にとつて重大な課題であるという考えの下に処置されたことに間違いありません。誠にこれは重大な今後の院の運営にとりまして悪例を残したものであると考えております。我々は又今回の措置は、今後とも十分にこれは考えて参らねばならん問題だと考えております。  私の質問いたしました第二の点に対しまして、副総理は朝来各会派を廻つたが、それは了解を得るとか得ないとかいう問題じやなくして、単に報告程度であつたと、こういうようなお話がありましたが、一体総理の欠席というものは、すでに二週間を経過いたしておるわけであります。而もこの国会におきましては、MSA予算を初めといたしまして、重要なる法案が次から次へと出ておるわけであります。一体、こういうような重要な法案の審議、こういうような重大な軍事予算の審議に当りまして、二週間以上も総理が出席しないということは重大なる問題だと考えております。  一体こういうような総理が病気のために事故があつて欠席をする。こういうような場合は、副総理というものは職制上、どういうような資格を持つて内閣を代表され、どういう権限によつて、或いは根拠に基いて総理の職責を代行しておられるのか。或いは総理の職責を代行すべきものと解釈し得るのかどうか。この点についてお尋ねしたいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 内閣法第九条によりまして、総理が事故があるときにこれに代つて職務を行うものとして、あらかじめ国務大臣の中から指定をしておく。そういうことになつておりまするので、いろいろの場合があろうと存じますが、総理大臣が病気で休んでおるとき、その仕事を代行する。職務を代行することも、その中に含まれておると考えております。

田畑金光日本社会党(第二控室・右)

○田畑金光君 内閣法の第九条を見ますと、成るほど「内閣総理大臣に事故のあるとき、又は内閣総理大臣が欠けたときは、その予め指定する国務大臣が、臨時に、内閣総理大臣の職務を行う。」ということになつておりまするが、そういたしますると、副総理が臨時に内閣総理大臣の職務を行う。こういうことになつておるのだという御答弁でありまするが、そう解していいのかどうか  それから私は特にお尋ねしたいことは、こういうように長期に総理が事故のために欠けておる。そうなれば、当然政府といたしましても、臨時の総理を正式に立てること等によつて、この国会に対し、或いは政府の提出いたしました重要法案の審議に対しまして、責任を明確にすべきであろうと考えるわけでありますが、この点につきまして、政府はどういう考え方を持つておられるのか、この点についてお尋ねいたします。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) ちよつと田畑君に御相談ですが、非常に時間も経過をいたしまするし、又政治論その他になつて来ると、なお相当な時間もかかると思います。できるだけ一つ、要約して頂いてですね、結論を出して頂くか、乃至は更に続けられるならば、一応休憩でもいたしたいと思いますので、簡潔にお願いをいたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 議事進行ですが、本日の本会議の議事進行の発言は、我が党だけですか。右派のほうからも要求がございますか。

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 第二控室からも、引続き御通告があります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 内容は。

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 同じ内容です。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 本会議で、一応筋を立ててやることにしておるので、私たちはこの問題の筋は、この委員会では敢えて押えて、先ほどから質問してないのです。  それで、このあとなり、或いは明日明後日、必ず議運としてはだね、各委員会等における総理の不出席問題が問題になる機会は必ずあると思うのです。そのとき、かためてですね、お尋ねしようと思つて、本会議の日程に、一応議長のほうで載せるようですから、それで押えておつたのですが、右のほうでは、この総理不出席問題を、この機会にここでおやりになろうというお考えならば、私たちも又別に考えなおしてやりますが。

天田勝正日本社会党(第二控室・右)

○天田勝正君 今小笠原君の指摘した通りに、私のほうも考えておつたんです。ところがたまたま先ほどあなたの発言の中にもあつたように、一体、その議事進行を出したが故に、議事が停滞したような発言があつたから、それでそういう発言を、今のような田畑君の発言も出て来たんですが、それを、そういうことでなしに、やはり議事進行として載せて行くことさえ明らかならば、私のほうでは、すぐ今の質問はやめます。

田畑金光日本社会党(第二控室・右)

○田畑金光君 今の小笠原君の発言を聞きますると、まあ議事進行におきまして、正式にこの問題は取上げる。こういうような趣意であるとするならば、私は一応その問題に対する、私の質問に対する副総理の答弁を保留することは異議ありませんが、ただ私の先ほどお尋ねいたしておりまする点は、副総理は各会派を廻つて、総理の出席できない事情についての報告をして歩いた。これは事実でありまするが、一体、当然にそういうような問題については、この議運におきましても政府側といたしましては報告して然るべきだと考えるわけであります。殊にこれは、先ほど申し上げましたように、先週から、この議運におきまして、理事会において問題になつておる件でありまして、総理の出席するかしないかという問題が、重要な法案の各種委員会における審議におきましても、或いは本会議における議事の運営におきましても、重大なる問題になつているわけであります。そういうことを考えたとき、なぜ議運におきまして政府側は、総理の出席できざる理由を報告する等の態度に出でなかつたのか、この点について、私は先ほどからお尋ねしているわけであります。御答弁をお願いします。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 田畑君の御質問の点なんですが、小笠原君が先ほど発言された本会議における議事進行に関するこの件の扱いをどのようにするかということが議論されているわけなんですが、恐らく副総理とされても、このことが本会議の発言で、あり得るんだ。  こういうことも、恐らく心に持つておられるので、発言がなかつたということも考えられるのです。又積極的にこの問題が、ここの議になつておるのになぜ発言をしなかつたか、こういう御意見であればともかくとして、小笠原君の発言のように、この問題は、本会議で取扱うのだ。こういうことなので、今このことに対する副総理の答弁は、お求めにならずに、これからの小委員会で検討なすつたら如何でしよう。

田畑金光日本社会党(第二控室・右)

○田畑金光君 私のお尋ねしているのは、その内容についての云々じやなくして、少くとも各会派を廻つて副総理は報告をなされておる。それくらいの措置は、この議運においてもとられて然るべきじやなかつたか、このことを私はお尋ねしておるわけであります。その点について私は副総理に答弁を求めておる。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 我々与党として、今朝、各会派を副総理が廻られたということも承知いたしておりまするし、又我々が積極的に副総理に、運営委員会に出席をされて、各会派へ了解を求めようと発言をなされた、そのことを御報告をなさいという進言をすべきが、或いは筋であつたかも知れないのだが、実は与党としても、そのことを十分やつておらないわけなんで、これは政府の或いは責任かも知れないが、同時に我々の責任でもあるわけなんであつて、このことも、先ほど併せて陳謝したと、こういうようなつもりでいるわけなんで、一つこの問題は、この程度できり上げて、委員長の発言のように休憩をして頂き、どういう工合に扱うかを御相談を願いたい。こういうふうに思うわけです。

田畑金光日本社会党(第二控室・右)

○田畑金光君 私は加藤君にお尋ねしているわけじやない。それは、加藤君のお話のように、与党の進言がなかつたので、或いは副総理が報告されなかつたのかも知らんが、併しそのくらいの問題は、私どもは当然に議運においても政府の側から釈明があつて然るべきだと思うのだが、なぜそのようなことがとれなかつたか。このことを私は緒方副総理にお伺いしているわけです。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣総理大臣臨時代理

○国務大臣(緒方竹虎君) 私、議運には、この頃大体官房長官が出席しておりますので、うつかりしておつた点もありますが、同時にそのときは、私予算委員会の理事会に出て、これの問題を議することになつておりまして、それからあとは時間がなかつたものでございますから、然るべく御了承願いたいと思います。   —————————————

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) なお委員の差替えが一件でございます。  常任委員の辞任及び補欠に関する件。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) 自由党から、決算委員の宮田重文君が辞任せられて、長谷山行毅君を後任として指名せられたいという申出が出ております。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決します。  暫時休憩いたします。    午後三時七分休憩    —————・—————    午後八時十一分開会

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 再開いたします。  次回の本会議に関する件。  本件につきましては、理事会で協議いたしました結果、年度末を控えて、四月一日までに成立を要する議案がなお相当残つておりますので、明日は、定例日ではございませんが、特に本会議を開くことに決定いたしました。理事会決定通り認めるに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決します。  散会いたします。    午後八時十二分散会

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