P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
19回国会参議院1954/11/29

議院運営委員会 閉会後第7号

発言数
43
登壇者
6
会派数
3
開催日
1954/11/29

会議録

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 開会いたします。  臨時国会召集に関する問題をお諮りいたします。  衆議院の議運の委員会におきましては、参議院の議運の理事会等に連絡もありまして、本日、一応明日から十二月の八日まで九日間の会期といたしまして、臨時国会を開会をする。かような連絡がありました。御承知のように会期の問題は、常任委員長懇談会等を経て明日決定せられると存じますが、一応御報告申上げます。  次に開会式に関する問題でありますが、理事会におきましては衆議院とも連絡いたしまして召集日である三十日に開会式をとり行う。時間は午後二時からとり行う。それから式辞案につきましては、お手許にお配りを申上げておる通り、理事会では一応かように決定いたしたわけであります。式次第につきましては従来通りでありますが、式辞案等につきましては、御覧を願いまして御決定をお願いいたします。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 只今委員長から御報告がありました通り、明三十日午後二時から開会式をとり行うことに相成りました。臨時国会開会式の式辞案はお手許にお配りしてある通りであります。只今朗読いたします。   天皇陛下の御臨席を仰ぎ、第二十回国会の開会式を挙げるにあたり、衆議院及び参議院を代表して式辞を申述べます。   現下内外の情勢を勘案し、われわれは速かに、国民生活の安定を図るため、社会保障の充実と国内産業振興の方策を樹て、進んで国家繁栄の道を開かなければなりません。   ここに開会式を行うに当り、我々に負荷された重大な使命に鑑み、日本国憲法の精神を体し、おのおのその最善を尽して任務を遂行し、以て国民の委託に応えようとするものであります。  なお、この式辞案につきましては、衆参両院の理事会において協議の結果、こういうふうに決定になつたことであることを附加えて申上げておきます。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 開会式に関する以上の諸点について、御報告申上げました通り議決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 異議はありませんが、お尋ねだけはしておきます。「国民生活の安定を図るため、社会保障の充実」ということが言われておりますが、具体的にはこの臨時国会でこの問題についてはどういうことを政府なり国会なりが案件として用意しておるのですか。或いは国内産業振興の方策を立てるのですか。政府からはこの問題で、具体的にはどういう案件が出ておるのでありますか。  又第三点としてお尋ねしますが、今回の臨時国会を召集された趣旨、これは政府は、国会各会派の要請によつてその趣旨に則つて開いたということになつておりますが、その趣旨とする点がここに盛られておる通り、理事会なりその他で御検討になられたのですか。その点事務当局でもようございますが、お答え願いたい。

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 只今お尋ねの点でありますが、本来政府から答弁すべきことかと思いますが、社会保障充実のこの字句につきましては、衆議院から聞きましたところによりますと、今度の補正予算にその意味が組まれておるということであります。  なお今回の国会の要求は、もとよりこれは政府から御答弁すべき筋合いで、私からお話を申上げる筋合いでないかも知れません。これも政府から聞きましたところによりますと、その要求に従つて臨時国会を召集いたすことにしたということであります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 この式辞案は、結局議長にもお尋ねしておかなければなりませんが、政府が答弁する筋合いのことではない、国会として、こういう趣旨で開会するのだということですから。従つて国会として、この趣旨に則つたものが具体的に実際盛り上げられておるのかどうか。こういう点が大事なんです。それで適切であるかどうかということについては、議長にもお伺いしなければなりません。具体的に言うならば、災害関係の対策を樹立し、これが復旧を速かに図る、或いは懸案になつている自粛三法を仕上げるとかいうことが大きな問題ですが、これは全部隠されて、あるのかないのかわからん。こういう趣旨の下に臨時国会が開会されるということでは、ポイントがぼけているような感じがするのですが、どうしてこういうようなことになつて来ているのか、議長にお聞きします。

河井彌八緑風会議長

○議長(河井彌八君) 議長は、直接この内容に入らなかつたのであります。従いまして小笠原君の言うような御意見が盛られるようなものがあれば適当かもわからんと考えますが、これは慣例によりまして、議運の理事会等において検討せられまして、この通りになつたわけでありますが、議長としては、別に何も意見を加えなかつた次第であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そうすると、議運でこれが衆参両院の一致した式辞案として、明日この式辞が国民の前に国会から示されるということであれば、この国会は、社会保障の充実に反した、国内産業振興を減退せしむるような、そういう措置に積極的に出るというようなことはあり得ないと了承しておいてよろしゆうございますか、やはりこれも議長にお尋ねいたします。

河井彌八緑風会議長

○議長(河井彌八君) その通りだろうと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 よくわかりました。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) では、先刻御報告申上げましたように決します。   —————————————

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に、召集日の議事についてお諮りいたします。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) 明日は召集日でございますが、規則によりまして、午前中に登院数が定数の三分の一に達しますと、議長は振鈴を鳴らします。そのとき議長は、仮議席をきめて公報に出しておきますから、それによつて御着席を願います。それで開会されますと、仮議席を指定いたします。  それから本日の理事会等でいろいろ御相談が成つておりますが、現在図書館運営委員長が欠員になつておりますので、常任委員長の選挙、それから落しましたが、その前に先般一部議員の再選挙がありまして、新たに当選された方がありますから、その新議員の方を紹介いたします。それから図書館運営委員長が欠員になつておりますから、それの選挙をして頂き、それからそれまでに準備が整つておりますならば、会期を決定をして頂きます。それで休憩をいたしまして、只今きまりましたように午後二時開会式を挙行するため、議場の模様替等をいたします。それから開会式後において再開いたしまして、これは又模様替を……、普通の議場に直さなければならないから、その時間衆議院における演説等の時間を勘案して、内閣側の演説を聴取する。こういうことになろうと思います。  これが召集日の議事でございます。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の通り取運ぶことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決します。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 ちよつとお尋ねしますが、新議員はどなたとどなたですか、御披露願います。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) その新議員は、先般当選せられた五人、全部であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は、この点については別に改めてお尋ねしたいと思いますが、今日だけは一例としてお尋ねしておきますが、当初当選が確定して、議員在任中の期間というものは、将来の議員の年数にこれは加算になるものですか、ならんものですか。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) ちよつと御質問の意味を……。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 もう一度申上げます。前に三ヵ月、五ヵ月勤めて、当選無効、失格ということになつた、その三ヵ月、五ヶ月というのが、議員の勤続年数というものがあるならば、勤続年数として加算せられるものでありますかどうか。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) その問題は、例えば勤続年数が直接影響するところの、例えば退職金法の制定というようなことに関連して来ると思いますので、退職金法の例えば制定の際に、その内容がその点にどう規定するかということにかかつて来ると思いますが、過去の議員の活動は、現在の国会法において、資格がないということが証明されるまでは、その議席は有効に続いておるということになつております。議席、又いろいろな経済上の受領とか、いろいろな点におきまして。従つて新たに立候補せられる議員に対しては、そういつた国会法の現在の建前が考慮せられるのではないかと想像いたしますけれども、併しそれは新法を制定する際の問題だろうと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そうすると、事務的には、これは一律に解釈はきまらない。そのときのとりきめ方如何によるということですか。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) 議員の勤続年数がどのくらいであるかということが、実際的に影響を持つほかの制度が現在ないと思いますから、そういう勤続年数がどのくらいであるかということに関する新たな法律等ができます場合に、その法律によつて如何ように決定すべきかということになろうと思いますので、その前までは、解釈としていろいろなことは出ようと思いますけれども、確定しておるということはないと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 ついでに伺つておきますが、事務的には、或いは法律的には、今回の例のように一応当選が確定し、議員としての公務を果しその後失格した。そしてなお又当選してお出でになつたという場合、最初の任期中の議員のあらゆる問題について、全部が全部慣例となるように明確な解釈ができておりますか。こういう議運等に何ら図ることなく、一切が一つの先例として、慣行として一次的にも解釈が統一されておるかどうかということを聞いておるのです。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) 議員が今回のように途中で資格がなくなつたといこうとが判明せられるまでは、その議員活動が如何ようであるかということについては、国会法の百十三条によりまして、「議員は、その資格のないことが証明されるまで、議院において議員としての地位及び権能を失わない。」という規定によつて解釈されて来ておりますので、それの意味するところが不分明であるというふうには解しておりませんが、それが具体的にどういう意味であるかということに関する議院運営委員会等の決定等がございませんけれども、その資格のないことが証明されるまでは、議院において議員としての地位及び権能を失わないということで一貫して処置されて来ておると存じます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 その一例として、具体的にそれじやお尋ねしますが、前の暫定的な任期ですね、結果的に見れば。暫定的な任期にあつて、今回失格したというかたは、それだけの任期中議員として勤められたかたですよ、仮に。そのかたは、前議員なり元議員ということでいいわけですか。そういう処遇を議院として与えますか。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) 今度当選した、しないにかかわらずですね。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 今度失格してしまつた、その暫定的な当選議員であつた。前に議員たることが曾つてなかつた。それだけという場合に、前議員としての一切の処遇を議院が与えますか。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) そのかたが、裁判の結果無効になつたけれども、実際議員として勤めていた、それがそのときの効力がどうであるかということは、今申上げた通りであります。  あとになつて現在になつて、その人を前議員として処遇するかどうかという問題につきましては、この国会法の観点以外にも論ぜられる点はあろうと思いますけれども、少くとも現実の場合には、そのかたは、その選挙の問題になる以前においてすでに有効に六年議員となられておりまして、現在そういう問題は起きない。つまり依然として議員であるということに変りないわけでありますから、現在としては具体的に問題は起きないと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 具体的には、名前を言えば、具体的に起きないけれども、仮にその暫定的に……結果としては失格なんですから、暫定的に議員であつただけの人は、前議員として処遇されるか。客観的なことを聞いておる。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) その点については、今申上げたように、国会法百十三条は、その判決なら判決があるまでのことを規定しておるのでありまして、その判決が確定しますと、違う観点も生ずるわけで、その後になつて、前を振返つて前議員とするかどうかということは、論理的には別個の問題だろうと思いますけれども、それは前議員としてどういうかたを扱うか、又どういう目的のために前議員として処遇するかどうかという問題でありますので、そういう問題が慣例的にありまするならば、又それを決定しなければならない事情がありますならば、それは私どもも研究し、又庶務小委員会でも決定して頂きたいと思います。今そういう問題を仮定して、それはどうあるべきであろうというふうに申上げるまでの用意はございません。

松岡平市自由党

○松岡平市君 私、ちよつと関連してお聞きしますが、議員としての資格を失うまでの間行なつた活動は、議員と同様に取扱われることは規定されておる。併し失格ということ、これは議員たる身分は当選のときに遡つて失うのではないか。それとも、判決があつたときに議員としての資格を初めて失うのかどうか。その疑義を私は小笠原君は質しておられると思う。あなたがたの解釈として、一体失格ということは、当選の当初に遡つて議員たる資格がなくなるのか。議員としての活動とは別だ、あなたのおつしやる通り。資格はどうなるか。こういうことです。

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 再選挙のあの問題のときもありましたが、前に選挙の訴訟の結果無効になりました例が一つはありますが、私どもの解釈としましては、判決があるまで。つまり遡つて失格するというふうには解釈しておりません。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 速記を止めて。    〔速記中止〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 速記を始めて。  昭和二十九年度参議院及び裁判官弾劾裁判所の予定経費補正要求に関する件。庶務関係小委員長の報告であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 只今議題となりました参議院及び裁判官弾劾裁判所の昭和二十九年度歳出予定経費補正要求に関する件につきまして、庶務関係小委員会における審査の結果を御報告申上げます。  先ず、参議院の補正要求額は、追加額三千七百三万円、修正減少額六百五十三万二千円、差引補正額三千四十九万八千円でありまして、これをすでに成立した昭和二十九年度予算額十一億七千七百六十万円に加えますと、十二億八百九万八千円と相成ります。右の追加額三千七百三万円は、第十九回国会の会期延長及び第二十回国会の開会等に伴う議員の応召旅費、滞在雑費、議会雑費、職員給与等の予算の不足を補うために必要な経費でありまして、修正減少額六百五十三万二千円は、参議院庁舎増築費の一部を節約したものであります。  次に、裁判官弾劾裁判所の補正要求額でありますが、これは既定予算のうち四万三千円を庁費において節約したものでありまして、この修正減少額をすでに成立した昭和二十九年度予算額七百三十六万四千円から差引きますと七百三十二万一千円となります。  以上の通り決定いたした次第でありますが、何卒本委員会においても御承認あらんことをお願いいたします。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 委員長報告を承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決しました。   —————————————

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に、参議院予備金支出につき承認を求めるの件。

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 只今議題となりました国会予備金支出承認要求に関する件でありますが、十一月七日挙行されました全琉球戦没者追悼式に本院代表として参列されました議員常岡一郎君の琉球派遣に要しました外国旅費及び庁費であります。  お手許にお配りいたしてありまする通り、今回承認をお願いします金額は六万七千百五十五円でありましてそのうち外国旅費が四万六千九百五十円、庁費、庁費と申しますのは花輪等の費用でありますが二万二百五円、計六万七千百五十五円を国会予備金に関する法律に基きまして本委員会の事後承諾をお願いする次第であります。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 本件を承認するに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決しました。  明日委員会を九時四十分に開会いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決します。  散会いたします。    午後四時三十五分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗