運輸委員会 第3号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1953/12/15
会議録
○委員長(前田穰君) これより運輸委員会を開会いたします。 昨日に引続き一般運輸事情調査のうち気象台予算に関する件を議題といたします。 ついては、昨日のいろいろの皆さんの質疑その他に鑑みまして、本件に関しまして政府へ申入をすることが適当でないかと考えましたので、一応決議案を起草いたしてみたのであります。専門員に朗読させ、説明させますから御聴取願います。
○専門員(田倉八郎君) それでは申上げます。 気象業務の整備充実について 気象業務は気象災害の防止軽減、交通安全の確保、産業の振興、国土の開発に基礎的資料を提供する重要なる業務である。 わが国の如き世界有数の気象災害国においては、この整備充実のため必要な予算及び定員について国家財政の許す限りの最大限の考慮を払うべきであるにも拘らず、従来の実情はこの点において遺憾少しとしない。 最近においても観測船による太平洋上定点(X点N39゜E153゜T点N29゜E135゜)における気象観測及びビーコン業務を財政上の理由で昭和二十八年十一月二十五日以降廃止するに至つたことはまことに遺憾である。 この業務はわが国の気象事業に重要なものであり、唯に航空業務に至大の関係があるのみならずX点は東北北海道の冷害予想に、又T点は台風進路の予想に重大な資料を提供し来つたものであつて、この業務の廃止は気象災害の防止軽減、海上交通の保安、海洋資源の開発に必要な資料を失うこととなりこれより莫大なる損失が憂慮せられる。 よつて政府は気象業務の整備充実のため所要予算及び定員について特別の考慮を払うとともに太平洋上定点観測については、ICAOにも働きかけ出来得る限り速かにこれが復活を実現し得るよう必要な措置をとられんことを要望する。 右決議する。 それで、昨日非公式に差上げました案と違いますことは、昨日の案によりますと、この定点観測業務を昭和二十九年度予算で直ちに実現することを要望するがごとき趣旨のことが書いてあつたのですが、昨日の皆様の御質問、答弁によりまして、そういうことは要望はしても実現が極めて困難であるというようなこともわかりましたし、又来年の三月にはICAOの会議があつて、太平洋のみならず、大西洋上における定点観測についても、いろいろの動きが予想される関係も明かになりましたので、この案のごとく、定点観測つきましては、性急に二十九年度に直ちに実現といつた行き方を改めまして、ICAOにも働きかけ、その他いろいろな方法によつて、でき得る限り速かに復活がなし得るように、こういう趣旨に改めました点が、今日の案と昨日の案と違う主要点であります。
○植竹春彦君 只今委員長から御発言になりましたこの決議案に賛成をいたします。 昨日の、今専門員から説明のありました非公式内示によりまする案と、この内容とは、二十九年度の予算措置に関する点につきまして相違いたしております。即ち、本日ここに発表せられましたる案は、二十九年度予算に対しまする政府の立場を十分に考慮せられ、而もこの気象業務の確立のために、内容におきまして強く且つ十分な要件が充たされておると存じますので、この決議案を速かに採択せられまして、この決議案の内容通り速かに政府において措置せられんことを要望し、この決議案に賛成する次第でございます。
○大倉精一君 私も大体原則として賛成をいたしますが、ただ、こういうことを御賛成を得られんか。ちよつと申上げたいと思うのですが、それはやはり特に具体的に早くこの定点観測を復活するというのが眼目でありますので、ここであえて政府を拘束するという意味ではなくして、やはり二十九年度予算という問題を大体中に入れて、「なるべく二十九年度予算において」と、「なるべく」というような字句を挿入したらどうかと思うのですが、一応一つお諮り願いたいと思います。「よつて政府は気象業務の整備充実のためなるべく二十九年度予算において」という字を挿入したらどうか。
○委員長(前田穰君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(前田穰君) 速記を始めて。
○大倉精一君 この際、この原案に対して修正案として次のように提案します。 一行目の「気象業務は気象災害の防止軽減」というこの「軽減」を削除する。次に、十三行目の、「この業務の廃止は気象災害の防止軽減、」のこの「軽減」を削除する。次に、最終の節で「よつて政府は気象業務の整備充実のため所要予算及び定員について」、この次に次のように挿入れをする。「ついては昭和二十九年度予算編成に際して」、こういう字句を挿入します。 以上の修正を提案します。
○委員長(前田穰君) 只今大倉委員から三点について修正意見が出ましたが、その修正意見を含めまして、先刻専門員から朗読しました決議をいたすことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(前田穰君) 御異議ないと認めてさように決定いたしました。 つきましては、只今朗読いたしましに案文を当委員会の決議として、大蔵大臣、運輸大臣、内閣官房長官にそれぞれ申入れることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(前田穰君) 御異議ないものと認めまして、さように決定いたしました。 なお本決議案は参考のため予算委員長へも送付いたしたいと存じます。その他申入の方法については、委員長に御一任願いたいと思います。 それでは運輸委員会はこれで散会いたします。 午後二時二十一分散会