郵政委員会 第21号
- 発言数
- 18 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1954/04/28
会議録
○田中委員長 これより郵政委員会を開会いたします。 去る二十四日、本委員会に付託になりました軍事郵便貯金等特別処理法案を議題として、その審査に入ります。まずその趣旨の説明を求めます。 —————————————
○飯塚政府委員 ただいま議題となりました軍事郵便貯金等特別処理法案につきまして、大臣がやむを得ない事情のため出席いたしかねますので、私から提案理由を御説明申し上げることにいたします。 この法律案は、旧野戦郵便局または旧海軍軍用郵便所で取り扱われた軍事郵便貯金及び軍事郵便為替並びに旧外地等にあつた郵便局で取扱われた外地郵便貯金、外地郵便為替及び外地郵便振替貯金について、貯金通帳等に表示されている金額を一定の換算率により換算して支払うとともに、軍事郵便貯金及び外地郵便貯金の貯金通帳と引きかえに新たに通常郵便貯金の通帳を交付し、また預金者を保護するため、払いもどし証書等の有効期間について特例を設けようとするものであります。 これ等為替・貯金等の支払いに関し、現在までとつて参りました措置について申し上げますと、軍事郵便貯金につきましては昭和二十年八月十六日以後の預入金のうち千五百円を越える部分、外地軍便貯金及び外地郵便振替貯金につきましては同年十月一日以後の預入金及び払込金の全額についてそれぞれ支払いを留保し、また軍事郵便為替及び外地郵便為替につきましては、同年九月二十三日以前に本邦に到着したものの千円を越える部分及び同年九月二十四日以後本邦に到着したものの全額について支払いを留保して参つたのでありますが、この支払いの制限につきましては、従来預金者や受取人等からその解除方を強く要望されていたところであります。 ところが今回、軍事郵便貯金等と同様にその支払いが停止されておりました一般の在外金融機関の取扱いにかかる送金為替及び預貯金について支払いの措置がとられることとなりましたので、軍事郵便貯金等につきましてもこれとともに支払いの措置を講ずることが必要であると考えまして、在外財産問題調査会に諮問いたしまして、その答申に基いて支払いの制限を撤廃しようとするものでありますが、その預入金等が終戦後の価値の下落した現地通貨等によつて受入れられている事情を考慮いたしまして、表示金額のままで支払いをすることは適当でないと考えられますので、この点につきましても、右調査会の答申に基きまして、その取扱機関及び表示金額に応じ、一般の金融機関の未払送金為替または在外預金の支払いの際の換算率を適用して、その金額を換算して支払いをいたそうとするものであります。 次に、貯金通帳の引きかえについてでありますが、ただいま申し上げましたように、軍事郵便貯金等の金額は換算して支払われることとなりますので、取扱いを整一にし、事務取扱いの上に混乱を起さないようにするため、この際、その貯金通帳を一般の通常郵便貯金の通帳と引きかえることにいたしまして処理の促進をはかり、軍事郵便貯金及び外地郵便貯金の貯金通帳や外地郵便貯金の定額貯金証書による、窓口における即時払いや一部払いもどし等の取扱いを制限しようとするものであります。 次に、払いもどし証書等の有効期間の特例についてでありますが、貯金の払いもどし証書、為替証書及び振替貯金の払出し証書には、それぞれ有効期間が設けられておりまして、その確聞が経過した後なお三年間証書の再交付の請求をしないでおりますと、払いもどし金等を受取る権利が消滅することになつております。ところが終戦当時旧外地等におりまして、混乱した状況の下に権利を行使する機会が与えられないまま期間が経過して権利が消滅してしまつたものにつきましては、特例を設けて、これを救済することが妥当であると考えられますので、昭和二十年八月十六日以後、有効期間が経過し、または権利が消滅したものについては、この法律の施行の日にその払いもどし証書等が発行されたものとみねして、権利の存続をはかろうとするものであります。 以上でこの法律案の概要につきまして御説明申し上げましたが、何とぞ十分御審議の上、すみやかに御可決くださいますようお願いする次第であります。
○田中委員長 ただいま説明を伺いました軍事郵便貯金等特別処理法案は、特に復員者、引揚者等に深い関連を持つ法案で、その速急なる成立を待望されておるわけでございますが、本案に対する質疑は次会に行うことにいたします。 —————————————
○田中委員長 次に郵政行政について調査を進めたいと思います。郵政省の公労法適用職員と非適用職員の給与の不均衝是正につきましては、本委員会において今日までしばしば調査を進めて参りましたところ、昨日ようやくこの問題を解決するための、国の経営する企業に勤務する職員の給与等に関する特例法案が人事委員会に付託されたのであります。前回の委員会におきまして、本件の大体の骨子等について政府当局より説明を聴取し、若干の質疑を行つておるのでありますが、本件について政府側より、法案の名称等も正式にきまつたようでございますので、この際追加説明があれば伺いたいと思います。宮本人事部長。
○宮本説明員 この給与の特例法につきましては、大分前の委員会にお身まして、郵政大臣からも三月中に国会に提案すべく準備中であるということを申し上げました。爾来関係各省と鋭意折衝を重ねておつたのでありますが、若干その間手間取りまして、今回やつと国会に提案することになつた次第でございまして、先週の閣議を終えましてこの法案が国会に提案された次第でございます。本日衆議院の人事委員会におきまして第一回の委員会が持たれまして、加藤国務大臣より本案の提案理由の御説明がありまして、それでもつて本日のこの法案に関する委員会は済んでおります。大体母上であります。
○田中委員長 本件については前回の委員会において、本委員会として非常に深い関心を持つて来た関係から、付託委員会等のことについても委員長に善処を求められたのでありますが、人事委員長及び人事委員の諸君にも、委員会の意図いたしておる点は十分連絡をいたしておりますし、早急成立をさせる意味合いにおいて、人事委員会の審議も急がれるようでありますが、なお本件については次回の委員会においてさらに連合審査会等を持つかどうかということについても、御相談をいたしたいと思います。 —————————————
○田中委員長 なおこの際委員長より郵政当局に、秋田県の大館市の郵便局舎の問題についてお伺いをしておきたいと思います。御承知のように昨年の四月二十九日に大館郵便局の局舎が類焼の厄にあつたので、ちようど明日が一周年にあたるわけでありますが、実はこれの仮局舎もできないために、大館の市役所の一部及び借り入れたバラックで、二箇所にわかれて業務を執行している状況でありますが、これの復旧工事が非常に遅れておる関係から、大館市の方からは市庁舎の明け渡しを求められておるようでありますが、その後郵政部内でこれの復旧建設の方がどういうように進んでおるか、この際承つておきたいと思います。
○飯塚政府委員 昨年の四月の下旬に大館の大火によりまして、局舎が全焼いたしましたので、その当時からわれわれといたしましても、すみやかなる復旧を念願しておつた次第であります。従いまして大館市の復旧に関しては、特に郵政省から簡易保険の積立金の特別の短期融資まで、去年は市当局に対していたしたのでありますけれども、その後郵便局を新築する点につきまして、特に大館市はこの大火にかんがみまして、永久建築をしたい、しかも防火都市として地区を設定して、防火都市を建設する、まことにその構想としてはわれわれも賛成しておるのであります。従いまして今度の大館の郵便局の建築は、いわゆる本建築として、火災等に耐えるような建築を考えておるのであります。しかも大館といたしましては、特に大館市の特別なはからいによりまして、一般の市民の便利の点も考えまして、特に市庁舎を一時貸していただいておるのであります。これらの点から考えましても、すみやかに建築をしなければならないことを当局としても考えておりましたが、昨年の予算の組みかえ等によりまして、郵政省の建築、営繕関係では、かなり大幅な削減を見て、昨年は大館の建築はでき得なかつたのであります。二十九年度の予算には必ず大館の新築を実行したいと思つておりましたところ、緊縮予算の関係上、新規事業、営繕等に対しては、一切差控えなければならないような方向に向つて来たのであります。しかしこの点が明らかになりましたので、私も省議の際、同じ新規事業といつても、あるものをさらにこれを新しくつくるとか、ここに新しい構想によつてものをつくろうというのと、大館の災害の復旧とは性質が違うので、たとえば新年度になつてから災害によつてなくなつた郵便局があつたとしたならば、それをそのままにしておくつもりであるか。これは常識から考えても、新たにつくらなければならないということはだれでもうなずけることである。それを考えた場合に、去年から約一年間、大館としては市でも郵便局でもがまんをして過つて来たのである、これはぜひつくらなければならないということを私も主張したのであります。従いまして現在の郵政部内といたしましては、何とかしてこの大館の郵便局舎の新建を今年中にやりたいという気持を持つておるのであります。まず第一に敷地の問題でありますけれども、これはすでに整地等を実行さしておるのでありまするから、地元の市長その他郵便局関係からも、切実な訴えが何回となく出ておるのであります。ただいま委員長のお話のように、この郵便局舎に対しては、地元においても非常に熱心に郵政当局に協力をして、その実現をこいねがつておる次等でありまするから、私も郵政部内の人間として、部内においてすみやかに極力その実現を期したいと努力しております。なお郵務局・建築部等から参まりして、今までの経過等について御報告申し上げたいのでありまするけれども、まだ見えておりませんから、もしもこの委員会がこれで終了いたしましても、ただいまの委員長のお気持と、地元から陳情等が参つておりまするその精神を、十分に大臣にも当局にも連絡いたしまして、すみやかに実現するように努力したいと思つております。
○田中委員長 委員長から重ねて伺いますが、なるほど局舎の改築等に要する予算が二十五億に削減されておるのでありますが、この中には二十九年度に着工する新規工事の関係は全然含まれていないというのですか、その点はいかがですか。
○飯塚政府委員 詳細な点は私はつきり存じておりませんけれども、この営繕費の中には新築のものは一つもない、ただ従来からの継続事業にのみこれを使うということを報告されております。
○田中委員長 なおこの大館市は秋田県にある関係から、政務次官の出身地の関係もあるので、引続き御努力なされておることと思うのですが、ただいまの御答弁でありましたように、新たに永久建築をやるわけでありますけれども、まつたくいわゆる新規の事業というのではなくて、災害復旧という点だと思いますので、ただ郵政部内で、政務次官の方で極力努力するということだけでは、これは地元の要求にも応じられないし、すでに一年間かりの局舎も建設しないで市庁舎等を借り入れてやるという以上は、これはすでに本建築のものをやるという方針が当然きまつておることだと思うのであります。要は実行だけの問題のようにも伺えるのでありますが、たとえば仙台の郵政局管内では、これは本年度において第一順位というか、最優先的にこれの建設にかかるという方針はすでに確定いたしておるのでしようか、念のために伺つておきたたいと思います。
○飯塚政府委員 仙台の郵政局管内における郵便局の新営に関しましては、実は大館よりも先順位のものが従来あつたのであります。それを昨年度以来新営する方針で進んで参つたのでありますけれども、ちようど一年前に大館が罹災したために、これをぜひその先順位のものと一緒にやつてほしいということを昨年から仙台当局にも要請して、仙台当局としても本省の予算にはぜひ入れてほしいという気持を持つて、本省にも要請しておつたことと私は心得ておりますが、昨年度から予算の削減をされたために、こういう結果になつたことは私としてもすこぶる残念に思つておりますので、ただいま努力をすると申し上げたことは、ただ努力をしてそれが実現できなかつたというような努力でない努力を私はしたいと思つて考えております。なお郵便局の次長も参つておりますから、その点を詳細にお答えしたいと思います。
○田中委員長 なお政務次官でも郵務局次長でもけつこうですが伺いたい。こういうふうに災害で、あとの局舎をどつちにしても建てなければならぬというような場合には、いわゆる新視事業というようなわくで通例押えられることになつておるのですから、われわれこの前本年度予算について説明を伺つたときにも、二十九年度において着工する新事業は全然やらないという形で予算が組まれておるというような説明は、実は伺つておらないのであります。従つて全体の額はなるほど縮減せられましたけれども、その中においてもやはり二十九年度に着工するものは、新たに建設にかかるものは当然入り得るものだというふうに了解しておつたのですが、その点はいかがでしようか。
○渡邉説明員 災害によるものも、その他の理由によるところの新築につきましても、これは新しい計画といたしまして同じように扱つております。火災によつて焼失いたしましたような場合には、もちろん早急に建築しなければならないものと存じますが、やはり計画といたしましては、予算要求をやる場合に、そういうようなものを含めて要求いたしまして、二十九年度につきましても、御承知の通り相当の予算の要求はいたしたのでありますが、残念ながら削減を受けまして御承知のような額になりましたので、二十九年度といたしましては、羽田の空港における郵便局の新設だけということに相なつた次第であります。
○飯塚政府委員 これは速記をとめてもらつた方がいいかもしれませんが、その問題につきましては、省議の際に郵政担当当局としてはそういう意見を述べられたので、その際私、が新営災害の復旧と違うからということを建築部長にも強く要求して、特にそのときから、実を言うと大館の郵便局に対してどうにかしなければならぬという気持が起つて来ておるのでありますから、その点はもうしばらく部内のやり繰りと申しますか、そういう点で極力努力するということで、さらに次の機会においてその結果を御報告申し上げるようにした方がいいのじやないかと思います。
○田中委員長 ただいま政務次官からの御答弁にありましたように、早急に部内の意見もまとめていただいて、こういう災害復旧関係のものを新視事業と同一な形で取扱うことは私は不当だと思います。その意味でもし大蔵当局がそういう点について無理解であれば、これは委員会としても大蔵当局に対してそういう蒙を開かねばならぬと思います。そういう意味でまず郵政省部内の意見をまとめていただいて、もちろん一年間で完成するわけではないと思いますけれども、すでに敷地も整地までされておるということでありますならば・早急に何を振りかえても着工するような努力を要請しておきます。省の方針が具体的にまとまりましたならば、委員会の方へも報告を願いたいと思います。
○飯塚政府委員 ただいまの御激励のお言葉によつて、われわれも非常に意を強うしたのでございますが、その線に沿つて至急に実現をするように努力いたしたいと思います。
○田中委員長 次回の委員会は追つて公報もつてお知らせすることとし、本日はこの程度で散会いたします。 午後二時五十分散会