P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
19回国会衆議院1954/02/09

郵政委員会 第6号

発言数
23
登壇者
4
会派数
1
開催日
1954/02/09

会議録

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 これより郵政委員会を開会いたします。  前会に引続き、郵政行政一般について質疑を続行いたします。  この際委員長より二、三点伺いたいと思いますが、前回の委員会で、大臣及び前の人事部長より、公労法非適用職員の待遇是正問題について、いわゆる五現業同一歩調で本国会に立法的な処置を講ずるような準備が進められておるというお話で、ございましたが、その立法の方向については、公労法の特例法としてお取扱いになるのか、また郵政の公労法非適用職員の範囲も相当あるわけでありますが、そのいわゆる企業官庁の管理職のうちでどの程度の範囲を、今回一般公務員と切り離した形において法的処置を講ずることによつて、いわゆる公労法適用職員との間の給与の是正をはかられようとするのか、この点をまず伺いたいと思います。

宮本武夫郵政事務官(大臣官房人事部長)

○宮本説明員 この点につきましては、単行法で制定して参りたいと考えております。なおその範囲でございますが、本省におきましては課長以上、地方局におきましては部長以上ということにいたしております。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 特定局長等は当然非適用の中に現在は入つておるわけでありますが、今度の……。

宮本武夫郵政事務官(大臣官房人事部長)

○宮本説明員 適用職員の方に入つております。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 次に先般いただいた、また御説明伺つた二十九年度の予算に関連いたしまして、これは従業員のみならず一般からも要請されておる郵便局舎の改築関係の予算につきまして、昨年度にわれわれ国政調査の関係から、郵政当局にこの点については三年ないし五年の長期計画のもとに計画の立案を求めて、大体三年計画で初年度は四十五億程度のものをかけて、局舎の復旧及び改築等について処置するような御方針を伺つておつたのでありますが、本年度の予算にはこれが著しく削減をされて、予算面ではわずかに二十五億五百余万円しか計上されておらない。これは昨年度の当初予算の三十一億よりもなお減少しておるようなことになると思いますが、局舎の改築の問題は郵政部内の懸案でありますにかかわらず、本年度二十五億余に削減されたことについては、三年計画をどの程度に延長しなければ予定の計画が達成されないか、また削減されるに至つた事情等について伺いたいと思います。

佐方信博郵政事務官(経理局主計課長)

○佐方説明員 お答え申し上げます。建設勘定の最初の要求は、御承知の通り四十五億だつたわけですが、結局ことしは建設資計画を非常に押えるという一般方針に従いまして、一般会計におきましては前年三十億くらいの建設費でありましたのが、ことしは十四億になるというようなことから、郵政会計におきましてもほぼ前年並の二十五億でやつてくれというふうに相なつたわけであります。もちろん今年は前年ほど郵便の方で益金が出ませんので、わくをふやすといたしますと、借入金をふやさなければならぬということになつておりますが、建設資計画全体のわくが非常に減つておりましたために、財源的にも非常に苦しくなる。それから先ほど申しましたような一般会計との均衡かうも、一応二十五億でがまんするということになつたわけでございます。この二十五億の内容ですが、ほとんど前年からの継続工事をやることになりまして、新規は非常に少く入つておりますから、その計画をどう引延ばすかということについては、いろいろ計算の方法もあろうと思いますが、完全に一年はずれるということが言えるかと思います。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 重ねてこの点について伺いますが、二十五億五百余万円は借入金いわゆる他会計からの繰入れである。これはどういう内容になりましようか。

佐方信博郵政事務官(経理局主計課長)

○佐方説明員 予算書をお持ちでございますならば、三百三十ページに書いてございますけれども、その二十五億の建設勘定の財源といたしましては、減価償却の引当金が十億円あります。それから損益勘定からの剰余金が五億円あります。それから設備負担金が四億九千八百万円、資金運用部からの借入金が五億円、合せまして二十五億ということになつておるわけであります。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 さらに伺いますが、他会計からの繰入れ四億九千八百万円あるのでありますが、この中の貯金関係はどうなつておりますか。

佐方信博郵政事務官(経理局主計課長)

○佐方説明員 本年は貯金関係といたしましては、設備負担金はもらつておりません。貯金支局いわゆる地方貯金高等につきましての建設を、この計画でやらぬことになつておりますので、貯金からの負担金はないことになつております。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 その点については普通局及び特定局等の中で、貯金関係で利用している事実は、これは否定するわけには行かないと思います。その意味で貯金関係の工事はことしはやらないどいたしましても、一般の局舎の建設関係は、貯金特別会計も応分の負担をするのが当然じやないかと思いますが、何かそのほかに貯金会計から繰入れられない事情があるのじやありませんか。

佐方信博郵政事務官(経理局主計課長)

○佐方説明員 直接的には地方貯金局は建てませんので、負担金を入れないということになつております。間接的にはもちろん普通局等についても分担すべきものがありますけれども、一般会計は財源が苦しいので分担することをやめたのでありますが、その分については資金運用部からの借入金等でまかなつてほしいということに話がなつたわけであります。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 この点について大臣がおられるならば、大臣から伺いたいのでありますが、資金運用部からの借入金が五億円ございますが、従来の例から見ましても、資金運用部の原資というものは、郵便局の窓口を通じて受入れられるものなのです。その点から見て従来からも、たとえば簡易保険の関係であるとか、あるいは貯金の関係であるとかいうような関係から、郵便局の窓口を通じて集まつて来る資金が、その資金を吸収する窓口の建設等に十分利用されておらないという点は、私非常に問題だと思うのでありますが、その点についてこれらの資金運用部の金——元をただせば郵便局の窓口を通じて吸い上げて来たこれらの資金を、もつと局舎建設の関係に活用するということについて、郵政当局として何か根本的にお考えになつておることがあるのでしようか。

佐方信博郵政事務官(経理局主計課長)

○佐方説明員 この問題はやはり大きな問題でございますから、大臣からお答え願う筋だと思いますが、本年に関します限りは、建設資資金のわくが減りまして、ほとんどどこも前年よりもふえておるところはないような形でありましたが、郵政会計だけはそういう自分で金を集めて来ておりますから、前年並の借入金だけはしようという程度になつたわけであります。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 さらに伺いますが、二十八年度のうちで、三月末に二十九年度へ繰越しになるであろうこの局舎建設関係の経費は、どの程度見込まれるのですか。

佐方信博郵政事務官(経理局主計課長)

○佐方説明員 それは三月末まで行きませんとはつきりわかりませんが、ことしは非常に少くなるだろうと思います。もちろん念のために申し上げますが、この繰越しになりました金は、この二十五億とは全然別に使えるということになるわけであります。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 それにいたしましても、先ほどの主計課長の説明のように、継続事業等のためにほとんど新規の建設ということは不可能になるということでありますが、大体局舎の建設関係としては、二十九年度に手をつけられるものは全体で何件ぐらいになりましようか。

佐方信博郵政事務官(経理局主計課長)

○佐方説明員 新しく手をつけますのは、大体郵便局といたしましては、普通局は五局ぐらいだろうと思います。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 この点については、本委員会が昨年度より引続き郵政当局に要請しておつた問題でございますので、予算審議との関連もありますけれども、なお他の委員諸君からも質疑があろうかと思いますので、委員長としてはこの程度で本日はとめますけれども、先ほど申し上げた資金運用部の資金の活用等によつて、不良局舎等が相当数に上つておるのでありますから、それの改築等の推進について、当局としても具体的な計画をひとつ立てられるように、昨年本委員会に提示された三年計画が、ほとんどまつたく初年度実効を収めることのできないようになつているという点を非常に遺憾に思いますので、この点はさらに委員会で質疑も行われることと思いますけれども、当局としても真剣に、特に不良局舎の改築等、これはまかり間違えば人命にも影響する問題でありますから、十分御検討を願いたいと思います。  それから郵務局長にお伺いいたします。これは当然法案が出て参ると思うのでありますが、これまた本委員会で昨年から非常に強い一致の要望として出ておりまする郵便切手、収入印紙等の売りさばき手数料の増額の問題については、今度法律案も提出されるようであります。大体手数料の引上げはどの程度を見込んでおり、予算的な措置はどういうようになつておるか、この点郵務局長よりお伺いしたいと思います。

松井一郎郵政事務官(郵務局長)

○松井(一)政府委員 前の国会から、いろいろと現在の印紙、切手の売りさばきの手数料というものが制定された時代から数年を経て、現在のやり方では少な過ぎるというような陳情がありました。私どもの方でもいろいろと今検討しておりますが、確かにその当時といろいろな面において違つておる。従つてこれはやはりある程度修正しなければならぬ。修正する限界はどういうふうに区切るかということを、今まだ法案が本ぎまりになつておりませんが、これに先立つ予算というものも当然見込まなければならぬ。そこですでに私どもとしては予算面においても大体これに必要な措置というものを準備しております。現在私どもが考えておるやり方で行きますれば、大体年間を通じて従来よりも一億二、三千万円の増になるのではないかというような見込みでございます。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 この点についての法律案の提出の時期は、大体いつ、ころになるのですか。

松井一郎郵政事務官(郵務局長)

○松井(一)政府委員 今極力急いでおりますから、おそらく中旬には提案の運びになると思います。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 それでは本日はこの程度にいたしまして、次回の委員会は迫つて公報をもつてお知らせいたします。  本日はこれにて散会いたします。     午前十一時二十九分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗