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19回国会衆議院1954/05/18

電気通信委員会 第24号

発言数
56
登壇者
6
会派数
2
開催日
1954/05/18

会議録

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 ただいまより開会いたします。  理事並びに電波法制調査に関する小委員の補欠選任についてお諮りいたします。去る十二日理事並びに小委員庄司一郎君が委員を辞任され、理事並びに小委員がそれぞれ一名欠員になつております。現在同君は再び本委員に選任されておりますので、同君を理事並びに小委員に指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 御異議なきものと認め、さよう決します。     ―――――――――――――  次に本日公報に掲載いたしました請願二十一件について審査を進めます。日程は紹介議員の御出席の都合もあり、適宜変更いたしたいと存じますので御了承願います。なお紹介議員の御出席のない請願につきましては、専門員より説明いたさせます。  まず日程第一、第二、第三の中広川村に電話架設の請願について一括説明を求めます。中村専門員。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者は福岡県八女郡中広川村長藤島儀市外六名、福岡県八女郡中広川村久留米かすり協同組合理事長中島敏光外五名、福岡県八女郡中広川村農業協同組合理事長蒲池正雄外五名。本請願の要旨は、福岡県八女郡中広川村は久留米かすり工業、広幅綿布類の製造、竹細工、焼物工業等が盛んで、現在輸出の促進強化に努めているが、現在のごとく経済事情の変転きわまりない情勢下においては通信網の拡充整備こそ緊要かつ急務で、本村の業界においても電話架設の要望切なるものがある。ついては、中広川村の電話架設者申込者に対してこれが実現の措置を講ずるとともに交換施設の改設をはかられたいというのであります。

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 本件に関する政府の所見を求めます。庄司説明員。

庄司新治郵政技官(大臣官房電気通信監理官)

○庄司説明員 お申出の件につきましては、公社当局といたしましてもかねがねこういうお話がありましたので、昭和二十八年十二月に御要望の趣旨に沿いますように、中広川地区の交換台を五十回線から百回線に増設済みでありまして、お申出の件は救済済みと考えております。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に小出、只見間に電話回線架設の件について中村専門員より説明を求めます。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者新潟県北魚沼郡入広瀬村長近藤宏外十三名。紹介議員田中角榮君。本請願の要旨は、新潟県北魚沼郡小出町、福島県南会津郡只見村間の電話は現在相当利用されているが、中継回数多きため、通話は困難をきわめ、ことに只見川及び黒又川の電源開発の決定に伴い、建設用務その他一般用務の利用は急激に増加の一途をたどること明らかである。ついては、小出・只見間の電話回線を架設されたいというのであります。

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 本件について政府委員の説明を求めます。飯塚政務次官。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 小出・只見間に直通市外電話回線を架設することは現在のところ困難でありますが、そのような区間に対しましては、関係市外電話回線の増設をはかり、通話の迅速化を行うよう努めることとし、昭和二十八年度計画として新潟・会津若松、会津若松・只見間を増設することになつており、新潟・会津若松間はすでに運用中であります。なお二十九年度にも新潟・小出間の回線を増設するよう計画しておりますので、これが完成すれば小出・只見間の通話は相当改善されることと思われます。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、民間放送ラジオ宮崎の電波割当に関する請願を議題といたします。片島港君。

片島港日本社会党(左)

○片島委員 本件につきましては、県議会満場一致をもつて、また宮崎県の各市商工会議所連名をもつて、熾烈な要望をいたしておつたのでありますが、当局の非常な御理解によつてすでに予備免許が下付されまして、現在放送開始のために突貫工事に着手いたしておるような次第であります。提出いたしました請願の要望は一応解決をいたしておりますので、当局のおとりはからいに対し感謝いたしたいと思います。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に宮崎、延岡間に電話地下ケーブル線敷設に関する請願を議題といたします。片島港君。

片島港日本社会党(左)

○片島委員 本件は宮崎と延岡間に電話地下ケーブル線を敷設していただきたいという請願でございますが、宮崎県は毎年台風の非常にはげしいところで、電話線の被害は毎年非常に甚大なるものがありますが、すでに宮崎から熊本を経て都城市までは地下ケーブルが完成いたしまして、近く都城市から宮崎に開通の運びになつております。しかるに今まで宮崎以北延岡を経て大分までの部分が残されておりまして、この地域がまた台風の被害の最も大きなところでございますので、ぜひとも宮崎市及び延岡の間の地下ケーブルを敷設していただきたいという請願でございます。どうぞ当局において一日も早く調査の上、請願の趣旨が実現いたしますようにお願いいたしたいと思います。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 ただいまの御趣旨、当局としてもよくわかつております。宮崎・延岡間の地下ケーブル敷設につきましては、宮崎県下の特殊事情である台風や潮害等に対して、無線施設によるかあるいはケーブル線路によるか、いずれかの方法により安定した市外電話幹線路を敷設したいと考えておりますが、現在の限られた予算によりましては、ただちに実施することはきわめて困難なのでございます。昭和三十年度以降にはなるべく早急に計画を実施したいと存じております。

片島港日本社会党(左)

○片島委員 ただいまの政府側の御所見ごもつともだと思うのでありますが、延岡の市内の東海の山上に、実は現在国家警察の方で、土地も買収いたして、超短波の施設にとりかかるとか言つております。ただいま御意見にありましたような無線による施設は、すでに国家警察においてそういうようなことをやつておりますが、電通の方としてはまだその問題について全然触れられておらないようでありまして、この前帰りましたときにも、この問題について地元の人が非常に疑義を抱いておつたようであります。この点についてもひとつさらに調査の上、御善処をお願いしたいと思います。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 ただいまの御趣旨に沿いまして、できるだけお申出に沿うように努力したいと存じます。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、伊那電報電話局新築等に関する請願、第二一五〇号を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者長野県上伊那郡伊那町長熊谷友一郎外二十五名。紹介議員原茂君。本請願の要旨は、長野県上伊那郡伊那町は近時著しく産業が発達し、これに伴い通信の利用が激増しているが、伊那電報電話局庁舎は郵便局と同居にあるためきわめて狭隘で、しかも交換方式が小電式である関係上、利用者の必要に応じられず、郡の中枢地としての通信能率に著しく悪影響を及ぼしている。ついては、伊那電報電話局庁舎を新築し、電話交換方式を大共電式に改められたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 ただいまの請願については、伊那電報電話局の局舎並びに設備の現状から、すみやかに局舎の新築並びに交換方式の変更をしなければならないことは当局においても考えておりますが、設備拡張資金の制約からただちに実施することは困難なのでございますから、昭和三十年度においては実現するように努力したいと存じております。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、亀崎電信電話局の統合に関する請願、第二四八六号を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者愛知県半田市亀崎町田中五番地太田芳郎外四十四名、紹介議員早稻田柳右エ門君。本請願の要旨は、愛知県半田市亀崎電信電話局は半田市大字亀崎、同大字乙川の一部を区域としているが、半田市のほとんどが半田電話局の区域であり、同一市内に二電話局を有しているので両地域の即時通話ができず、今後亀崎地区の発展とともにさらに市内中心部との関係が緊密となることが予想されるから、現状のまま亀崎電話局を独立させておいては一層不便を増すことになる。ついては、亀崎電信電話局を半田電話局に統合されたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 電話交換局の区域合併につきましては、関係交換局相互間の通話数、距離等を勘案し、関係交換局の地域が行政上、社会経済しまつたく緊密一体化し、これを同一交換区域に統合することが妥当と認められるに至つた場合に実施することを方針としておるのでございますが、年々電気通信施設の拡張改良の予算が十分でなく、しかも合併につきましては多額の経費を要するために、昭和二十九年度においても、全国で合併を必要と認められる多数の局のうち、特に急を要する数局を実施し得るにすぎない実情にありますので、亀崎局を半田局に合併統合することはさしむき実現は困難なる事情にあることを御了承願いたいと存じます。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、八鹿、村岡及び香住三局接続電話回線架設の請願、第二六九四号を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者兵庫県美方郡村岡町長松岡保治外六名。紹介議員有田喜一君。本請願の要旨は、兵庫県美方郡村岡町、兎塚村、小代村、射添村と城崎郡長井村は商工業の取引等、城崎郡香住町との関係が多く、そのため養父郡八鹿、村岡、香住間の物資輸送と交通量は最近とみに増加しているが、これら町村と香住との通話は浜坂局を中継しており、八鹿局方面は豊岡を中継し、八鹿・村岡・香住間を直通する電話回線がないので、待時間が長い上に、冬季は浜坂、豊岡中継ともに山岳起伏のため障害となり、不通の場合が多く常に不便を感じている、しかして八鹿・村岡間には保守専用回線もあり、また国警の統合により村岡・原線もある。ついては、八鹿、村岡、香住の三局を接続する電話回線を新設されたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 市外電話回線計画の基本方針といたしまして、市外回線の経済化と効率化をはかるため、市外通話帯域制度を設け、全国の八都市を総括局として、府県庁所在地及びこれに準ずる都市にある局を中心局とし、その下に集中局を置き、この集中局より中心局へ、中心局より総括局へと漸次連絡せしめる回線網を構成いたしております。原・長井間に直通回線を新設することは、この市外回線網の計画上適当でありませんので、この方面の通話の迅速化をはかるため、関係市外電話回線を増設し、御要望に沿うよう努力いたす所存でございます。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、高松、男木島間海底電線増設に関する請願、第三二八八号を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者香川県香川郡直島村長宮本道衛外五名。紹介議員成田知巳君。本請願の要旨は、香川県香川郡男木島、女木島は高松より海底線一回線で接続され、三局一回線で電信電話の通話を確保していたところ、その後加入者の増加に従い男木島・直島間に新たに海底線が布設され、高松・女木島・男木島間に接続した結果、高松への直通回線新設に伴い予想外に通話が増加して常に通信混乱の状態を呈し、通話停止の状態を来している。ついては、高松・男木島間に四心入海底線を増設されたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 ただいまの高松・男木島間の海底線増設につきましては、その必要性を認めておりますので、昭和二十九年度計画として実施するよう努力しております。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、坂井局電話を海南局に所属替えの請願、第三六九七号を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者和歌山県海草郡巽村長亀井重雄外八十名。紹介議員田中織之進君。本請願の要旨は、和歌山県海草郡坂井局は海南局の隣接局として、地理的にも海南市とは密接不可分の関係にあるが、現在の坂井局の施設ではまことに不便であつて、海南局との連絡の都度市外電話で待合せを要し、地方産業の発展を著しく阻害している。ついては、坂井局電話を海南局に所属がえされたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 ただいまの御趣旨も、前の電話区域の問題と同様な請願でございまするが、電話交換局の区域合併につきましては、関係交換局相互間の通話数、距離等を勘案いたしまして、関係交換局の地域が行政上、社会経済しまつたく緊密一体化し、これを同一交換区域に統合することが妥当と認められるに至つた場合に実施することを方針としております。年々電気通信施設の拡張、改良の予算が十分でなく、しかも合併につきましては多額の経費を要するため、昭和二十九年度においても全国で合併を必要と認められる多数の局のうち、特に急を要する数局を実施し得るにすぎない実情でございます。坂井局を海南局に合併統合することはさしむき実現は困難でございます。

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、山下春江君外二名紹介の電話度数制度反対に関する請願、第三九七五号、第四一〇四号、第四一〇五号を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者福島県議会議長蓮沼龍輔、紹介議員山下春江君。請願者福島県議会副議長渡辺鉄太郎外二名、紹介議員助川良平君。請願者福島県知事大竹作摩、紹介議員粟山博君。本請願の要旨は、日本電信電話公社は業務の運営を理由として、福島市の通話料金を定額制より度数料金制に改め三月一日より実施したが、公衆電気通信役務は法により合理的料金であまねく公平に提供すべきであり、またこれら制度の変更実施にあたつては五級局該当の本市のごときは地方の要望を十分いれられるべきであるにかかわらず、一方的に料金制に改正されたことはきわめて遺憾であり、これが改正実施は、県下政治、経済の中心地としてようやく発展途上にある本市の各種行政の運営はもちろん、商工業の振興を阻害し、県民に与える影響はまことに大である。ついては、福島市の電話度数料金制を撤回されたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 度数料金制は、料金負担の公平を期するための合理的な制度でございまするので、六級局以上の局に採用する方針でおりまするが、予算の関係もあり、一挙にこれを実施することは困難でありますので、加入者の多寡による局の規模、自動式に改式する時期、局の行詰まり状況等を参酌して、実施の順序を決定することにいたしておりますが、これを採用いたしますときは、地元の御理解と御協力を得ることが必要でありますので、地元の納得を得るようにいたしております。福島局の場合におきましてもこの点を十分注意いたしまして、地元の御了解を得るよう努力いたしたのでありますが、若干の行き違いがあり、地元の全面的な御賛同を得られないままに実施いたしたことはまことに遺憾に存じております。しかしすでに実施いたしたものを撤回することは種々の困難な事情がありますので、その後公社におきましても地元と折衝を重ね、実施につきまして御了解を得た次第でありまして、地元としても種々の御事情があることと存じますが、度数制度実施を機会にでき得る限りのサービス改善をいたす考えでありますので、度数制の趣旨を御了解くださいましてよろしく御協力くださいまするようにお願いいたしたい次第であります。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、非常無線通信協議会の保護育成に関する請願、第三九七六号を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者熊本市新堀町四十番地九州地方非常無線通信協議会長橘照雄。紹介議員松前重義君。本請願の要旨は、非常無線通信協議会は中央、地方、地区と各ブロツクごとに主として無線局の免許を受けた者が自主的に組織して、電波法第五十二条、第七十四条に定める非常の事態に際し必要な緊急通信を円滑に実施できるよう、非常無線通信の訓練並びに実施計画の策定及びその実行を任務とする任意団体であるが、その活動状況は年々発生する台風等に際して公衆有線通信施設の機能停止に代位し、ことに昨年の大水害には国家及び地方行政に貢献するところ大であつたと自負している。しかるに本協議会はほとんど関係者の献身的努力に依存し、その運営経費さえ構成団体への割当によつて辛うじてまかなつている状態で、計画、訓練等の実施についても十分な活動をし得ない現状である。ついては、該協議会の設定及び運営に法的根拠を与えるよう関係法律を改正するとともに、財政的援助等の措置を講ぜられたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 ただいまの非常無線通信協議会は、非常災害時に際し非常無線通信が円滑に実施されるよう、その運用計画及び実施について協議するとともに必要な訓練を実施し、及び研究を行うことを目的として、昭和二十六年七月に結成されたものでありますが、その性格は、主として無線局の免許人を構成員とする任意団体でありまして、同協議会に対する当省の現在の立場は、単にこれを指導し援助するということにとどまつておるのでございます。同協議会はただいまの請願の御趣旨にもありますように、結成以来非常災害に対し大きな貢献をしているのでございます。わが国におきましては、ほとんど例年風水害その他の非常災害の発生を見ておりますので、さらに一層その効果的な運営をはかるためには、請願の御趣旨に沿うようその対策について取急ぎ調査研究をいたします。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、戦傷病者の放送聴取料免除に関する請願、第四一五四号を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者東京都渋谷区永住町二十五番地日本傷痍軍人会長蒲穆。紹介議員橋本登美三郎君。本請願の要旨は戦傷病者に対する恩給並びに年金の復活を見るに至つたが、その金額はきわめて少く、文官の約三分の一にすぎない状態で、その生活は困窮著しく、傷痍軍人のラジオ放送聴取料を免除されれば経済上の助けとなるばかりでなく、国民の精神的感謝の一表現として一層感銘を深くし、自力更生の意欲をさらに強くするものである。ついては、戦傷病者のラジオ放送聴取料を免除されたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 受信料の免除につきましては、日本放送協会からの免除申請を郵政大臣が認可することによつて実施される建前になつております。戦傷病者に対する受信料免除につきましては、日本放送協会昭和二十九年度収支予算等の本院における承認の際にも、附帯決議がなされている次第でもありますので、同協会において目下研究中でございます。従いまして郵政省といたしましては、同協会から申請のありました際に、国会における附帯決議の趣旨を体して、善処いたしたいと考えている次第でございます。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、山花秀雄君外一名紹介の長期入院結核患者等の放送聴取料免除に関する請願を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者東京都北多摩郡清瀬村野塩斧田千代子。紹介議員山花秀雄君。請願者東京都北多摩郡清瀬村野塩日本患者同盟東京支部清水清之進。紹介議員成田知巳君。本請願の要旨は、国立、都立、私立の療養所、病院に入院加療中の者並びに自宅で療養中の結核患者は、相当の長期間にわたる安静を必要とするため、療養費が莫大となり、ほとんどの療養者は最低の生活を余儀なくされている現状で、この中にあつて療養者及びその家族の唯一の慰めはラジオ放送を聞くことで、家財を売り果す窮状でもラジオだけは手離さず、生きるための必要不可欠となつているが、その聴取料を支払うことは事実上困難である。ついては、これらの貧しき療養生活を送つている結核患者とその家族並びに生活保護法被保護世帯に対して、ラジオ聴取料を免除されるとともに、この趣旨を放送法第三十二条第二項に明文化されたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 ただいまの二つの請願は同一趣旨でございまして、結核療養者とその家族に対する受信料を免除されたいとの御趣旨はごもつともと存ずるのでありますが、結核患者のみを免除の対象とすることは、他の療養者との関係もありますので、御要望に応ずることは困難かと存じます。しかしながら公的医療機関で、その施設の管理者が収容患者の慰安に供する目的で設置している受信設備につきましては、現在免除の取扱いをいたしております。なお生活保護法に規定する生活扶助を受けている者の設置する受信設備につきましては、本年四月一日から免除されることになつておりますので、この点につきましての御要望には沿い得たものと存じます。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、茅野電報電話局新築に関する請願を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者長野県諏訪郡宮川村長今井万作外八名。紹介議員小川平二君。本請願の要旨は、長野県諏訪郡宮川村は中央線茅野駅を中心に郡内各方面に通ずる交通網の要衝となり、産業及び文化の枢要なる地位を占め、特産物の寒天製産は年額九億円に達し、その原料の仕入れから発送までの諸種の連絡はすべて茅野電報電話局を利用しているが、局舎は借入建物のきわめて狭隘かつ老朽なため、輻湊する事務処理に不便著しい状態にある。ついては、茅野電報電話局を新築されたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 電報電話局の局舎新築につきましては、現在の局舎の容量、設備の老朽度、加入申込みの積滞状況、局所在地の現在及び将来における行政上、経済上の地位等の諸条件を検討し、緊急度の高しものか巨逐次実現をはかるよう計画を進めておりますが、これが実施については、厖大な経費を必要といたしますので、現在の拡張予算の幅をもつてしては、全国には緊急に実施しなければならない局が多数ありますが、そのうち年々わずか数局しか実施し得ない状況であります。茅野電報電話局の現在の局舎容量は、加入者六百四十名分ありまして、現在加入者四百七十三名を収容しております。なお交換機増設が可能でありますので、将来加入者の行き詰まりとなつた場合において実現に努力いたします。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、電話度数料金逓減に関する請願を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者山形県議会議長加藤富之助。紹介議員黒金泰美君。本請願の要旨は、今回日本電信電話公社においては山形電話局管内の電話料金を均一料金より度数制に切りかえたが、現在山形市内の一日一回線当りの平均使用回数は事務用十二回、住宅用八回、官公庁用は三十一回となつており、旧料金相当だけの回数ではほとんど用を達し得ない実情にあるので、当局の措置は度数超過による実質的な意味の使用料金値上げをねらうものにして、利用者にとつては度数制による電話取扱いの繁雑から事務能率の低下を来す等、その及ぼす影響は甚大である。ついては、今回の度数制実施に反対するが、しいてこれを継続するならば度数料金に地域差を設け、山形市は最大限四ないし五円とされたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 山形局において定額料金制から度数料金制となつたため、料金負担が著しく増大したとのことでありますが、平均利用度数の加入者については、全国的に見ますと、加入者数が同様な局では定額料金制の場合も度数料金制の場合も大体同一程度の料金負担となつているのであります。たとえば山形とほぼ同数の加入者がある松江、和歌山、佐賀、長野、岡谷等の度数料金制の局では、事務用月額基本料は六百円でありまして、これらの局の一日平均発信市内通話度数は約六度となつておりますので度数料は千二百六十円となり、基本料、すなわち事務用六百円と合算して千八百六十円となるのでありまして、平均利用度数の加入者についてはほとんど負担増とならないわけであります。なおこの場合、定額料金制の事務用の料金は千八百円でありますので、大体均衡がとれているわけであります。もし御説の通り度数料に地域差を設けて、山形局等の度数料を五円にいたします場合には、度数料九百円、基本料六百円、計千五百円となつて、定額料金制の場合の料金千八百円を下まわり、不均衡を生ずることとなるばかりでなく、近郊地との市外通話が加入者のダイヤルにより自動的に接続が行われる通話方式、自動接続市外通話方式の採用上、度数料金に差異を設けることは、設備的にも困難でありますので、これらの市外通話料は、度数料の倍数になるように料金額が法律で定められておるわけでありまして、度数料を変更いたしますと市外通話料にまで影響を及ぼしますので、度数料を均一にいたします半面、基本料について地域差を設けておる次第であります。公社としましては、度数制実施後のサービスについては、改善をはかりたい所存でありますので、何とぞ右事情御了解のほどお願いいたす次第であります。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、合併町村内の電話交換取扱機構統合に関する請願を議題といたします。

中村寅市衆議院専門員

○中村専門員 請願者島根県議会議長中島竜一。紹介議員高橋圓三郎君。本請願の要旨は、町村合併が全国的に実施されている今日、合併町村内の電話交換取扱い郵便局が合併前そのままに数局存置されているということは、町村合併促進の本旨に反するばかりでなく、現在進行しつつある合併施策にも相当の影響を及ぼすものであり、なおこれが統合にあたつては地元民に多額の公債引受を要求している例があるとのことであるが、現在の地元民の経済力をもつてしては、かかる莫大な負担はとうてい困難である。ついては、合併町村内の電話交換機構をすみやかに一本化し、これが経費を国庫負担とされたいというのであります。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 町村合併によつて、同一町村に二つ以上の交換局ができた場合、その交換局を合併して同一市内サービスを行う加入区域合併につきましては、関係交換局の地域相互間の通話数、距離、経済的諸条件等を総合した計画上の基準がありますが、現在この基準に該当しておりながら、年々の拡張資金が十分でないために、加入区域合併を実施できない局が多数あり、緊急度に応じてその一部を実施している状況でありますので、これらの局との振合いを勘案して、でき得る限り実施して行きたいと考えております。なお右基準に該当しないもの及びただちに合併を実施し得ないものにつきましては、関係交換局相互間の市外回線を増設して、通話の改善をはかるよう努力いたします。

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 以上で本委員会に付託されました請願の審査を終了いたしましたが、採否の決定は次会に延期することにいたしたいと存じます。  なお本日公報に掲載いたしました陳情書の審査は、次会に延期いたします。     ―――――――――――――

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 次に、去る五月十五日本会議に上程されました雑音による無線受信障害防止に関する決議案が否決されました件について、橋本登美三郎君より発言を求められておりますので、これを許します。橋本登美三郎君。

橋本登美三郎自由党

○橋本(登)委員 こまかい問題についてはいずれ御相談申し上げたいと存じますが、一応委員長に聞きたいのです。御承知のように雑音による無線受信障害防止に関する決議案は、各党全会一致の提案ということになつて上程をしたわけでございます。これは当然第一党である自由党が説明するわけでありますが、原君がぜひ説明の任に当りたい、こういうような希望もありましたので、各党とお話合いの上において原君に趣旨弁明をお願いしたわけであります。この内容は当日の決議をもつて報告せられたように、非常に簡単なものであつて、あるいは実際上むずかしい問題ではありますが、当日本会議で問題になつておるような提案理由ではないはずであります。しかもこれは委員会において二、三回にわたつて質疑が行われて、その質疑の内容においても、原君が提案理由として説明したような内容ではないはずである。こういうことは、もちろん十分理事会においても相談しなかつたという点はありましたろうけれども、決議案として上程の理由を説明せられる場合においては、その理由とするものについて質疑が行われた場合には、その質疑の行われた範囲内において当然上程の理由とされるべきであり、もし質疑が行われない場合においては、当然本人からこういうような理由を説明したいというような説明があるのが常識であります。われわれはもちろんあの本会議でも説明せられたようないわゆる理由が理由として言われるとは考えておらなかつたものでありましたから、大体委員長の方において適当におとりはからいがあると考え、また事実委員長は一応最善を尽して、提案理由についても一応の注意は喚起したように私は聞いております。その点委員長として特に手落ちがあつたというわけではありませんが、にもかかわらず非常に見当違いな提案理由の説明のためにこれが否決されたということは、この委員会、ことに賛成の意を表して同じく提案者の一人となつたわれわれといたしましては、はなはだ本国会に対して面目を失する結果になつてしまつた。この点は他の党からも非常な注意と抗議を私自身が申し込まれておるわけであります。この問題について、もちろんわれわれにおいても十分な措置がなかつたということが言えましようけれども、当然この種の問題は各党の最大公約数によつて説明すべきであつて、あのような一方的な、ことに汚職とかその他のような理由は、どう考えても雑音の方には関係はないように思いますが、そのような説明をせられたことについては、一応原君からも説明をお聞きしたい。しかしあえてこの委員会で事新しく問題にする程度のことでもありませんので、委員長が近いうちに、なるべく早い機会において理事会を招集して、この問題の善後措置を明らかにして、これに対する態度を明確にしてもらいたい。こういうことをお願いいたしまして、私の質問の要旨にかえたいと思います。

成田知巳日本社会党(左)

○成田委員長 お答えいたします。ただいま橋本委員の御指摘がありましたように、当委員会で全会一致できまりました決議案が、決議案の案文においては一言一句違わないように委員会の決定通り原委員が説明されたのでありますが、その趣旨弁明においていささか行き過ぎがありましたために本会議で否決されたということは、まことに遺憾に存じております。特に委員長である私が十分原君に注意を喚起しなかつた、こういう点についてまことに委員の皆さんに申訳なく存じておりまして、まさに罪万死に値するものがあると思つておりますが、今後こういうことのないように十分注意いたしますし、同時に今橋本委員の御要求のありましたように、近く理事会を開きまして、この問題について十分御懇談申し上げたいと思つておりますから、さよう御了承を願いたいと思います。  本日はこの程度にいたしまして、次会は追つて公報をもつて通知いたします。  これにて散会いたします。     午後十一時三十八分散会

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