大蔵委員会 第60号
- 発言数
- 17 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1954/05/25
会議録
○千葉委員長 これより会議を開きます 。 本日は、まず去る二十二日当委員会に審議を付託されました国有財産特別措置法の一部を改正する法律案及び去る二十一日付託されました北海道における国有の緊急開拓施設等の譲与に関する法律案の両案を一括議題として審議に入ります。まず提出者より趣旨弁明を聴取いたします。提出者苫米地英俊君。
○苫米地委員 ただいま議題となりました国有財産特別措置注の一計を改正する法律案につきまして、その提出理由を御説明申し上げます。 国有財産特別措置法におきましては、社会福祉事業等の施設の用に供する場合に、旧軍閥関係財産等の普通財産を、地方公共団体や社会福祉法人等に対して、時価から五割以内を減額した対価で譲渡すること等ができることになつているのでありますが、更生保護事業施設につきましては、何らこのような特別措置が規定されておらないのであります。しかしながら更生保護事業は、刑務所から釈放された者等を収容して、これを保護し、その指導を行い、そのすみやかな更生をはかろうとするものでありまして、社会福祉の増進に寄与することにつきましては、ごうも社会福祉事業等と異なるところがないのであります。ことにこの事業を営むために設立された更生保護会は、更生緊急保護法により、国から委託を受け、かつ国から補助金を受け、従つて国の監督のもとに更生保護事業を営む法人でありますから、社会福祉法人等と同様の取扱いをすることはきわめて当然の措置と考えられるのであります。 よつてこの際、国有財産特別措置法を改正いたしまして、更生保護会が更生保護事業施設の用に供するとき、または現在は該当事項がありませんが、地方公共団体が更生保護事業施設の用に供するときには、社会福祉事業等の場合と同様、国有財産の減額譲渡ができることとするとともに、その譲渡代金の支払いにつきましても、十年以内の延納の特約等ができることといたし、もつて更生保護事業の健全な発達に資することにいたしたいのであります。 次に、北海道における国有の緊急開拓施設等の譲与に関する法律案につきまして、その提出理由を御説明申し上げます。 開拓事業を緊急に実施する目的をもちまして、北海道においては、昭和二十年度から同二十二年度までは、直接国費を支出して学校、診療所、住宅、共同作業場及び共同倉庫等の施設を建設し、関係市町村に管理させることといたしたのでありますが、当時は御承知の通り終戦直後の混乱期でありまして、資材の枯渇、資金の欠乏・急激なる物価変動等のためとうてい国費だけでは建設不可能であり、従いまして各市町村におきましても、事実上相当多額の負担金を支出せざるを得なかつたばかりでなく、その後も今日に至るまでこれが補修維持に多額の費用を投じて参りまして、受益者たる集団帰農開拓民に寄与するところが大であつたのでありますが、昭和二十三年度以降におきましては、国の施策変更により、北海道におけるこの種開拓事業は、補助金制度に切りかえられることになり、もつて今日に及んでいるのでありまして、これらの経緯及び実情等にかんがみますときは、昭和二十二年度以前の建設にかかる以上の施設につきましては、これを関係市町村に譲与することが管理上最も実情に即する適切な措置と考えられる次第であります。よつてこのような趣旨に基きまして、ここに本法律案を提出いたしたのであります。 何とぞ満場一致の御賛成あらんことを切望いたします。
○千葉委員長 これにて提案理由の説明は終りました。両案に対する質疑は次会に譲ることといたします。 —————————————
○千葉委員長 次に、請願及び陳情書審査小委員会設置の件についてお諮りいたします。4会期におきまして当委員会に審査を付託されました請願は約四百三十件に及び、また多数の陳情書も送付されて参つておるので、これら請願及び陳情書を審査するために小委員会を設置いたしたいと存じますが、これに御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○千葉委員長 御異議なしと認めます。よつて請願及び陳情書審査小委員会を設置することに決しました。 なお小委員の人数並びに小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長に御一任願つておきたいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○千葉委員長 御異議なしと認めます。よつて小委員及び小委員長は後刻委員長より指名することといたします。 —————————————
○久保田(鶴)委員 私お願いいたしておきたいと思います点は、会期もあと数日に迫つて参りました。そこで接収解除ダイヤモンドの処理等に関する法律案が議員提出法案として出ておりますのと、もう一つは、接収貴金属等の処理に関する法律案、これは内閣提出として出ておりますが、この二つの法案を審議するにあたりまして、なかなか困難な問題があろうと思うのであります。そのことは、貴金属等の問題につきましては、あと数日に迫つた委員会におきましてこれを審議するに際しまして、管財局長が盲腸とかで今入院しておられるそうであります。そうすると、この問題についてここで質問いたしましても、答弁をしていただく方がないということになつておりますので、こういう点からいたしまして、この接収貴金属等の内閣提出法案なるものは、行政監察委員会におきまして今まだこれの問題についていろいろ調査中であり、また審議中でありますので、これとダイヤモンドの処理等の法律案と並行して一緒にあげなければならぬというようなことに、今申しました困難性があるのであります。そこでダイヤモンド等の問題につきましては、各党の行政監察委員の方々の提案になつておりまして、行政監察委員会においてはこれの整理はできております。そういうようなことから、各虎の行政監察委員の方々の提案となつたのでありますから、この問題は貴金属と切り離して、明日でも各党の方にこれを御相談願つて、そうして会期もあと数日に迫つたこの委員会において早くこれをこの委員会を通していただくようにお願いしたいと思うのであります。 それからもう一つは、この前に私は接収貴金属に関する資料をお願いいたしましたところ、英文でここにずいぶん出されて来ておるのであります。この英文で出されておりますのを、この委員会において翻訳をしてもらいたいと思います。このことを委員長においてひとつおとりはからいを願いたいと思います。
○千葉委員長 ただいま久保田委員からの御発言でありますが、第一の御発言は、貴金属とダイヤモンドと二つの法案が出ておるが、これは会期が切迫しておるから、この際なるべくダイヤモンドの方に集中してこれを上げたいというお考えのようであります。そこでこの点については、自由党の方では態度がまだきまらないようでありますが、委員長においては、なるべく自由党の方でも久保田委員の御発言を尊重して、これに集中して上げるように党議御決定を願いたいと思いますので、そういうふうに進めて参りたいと思いますが、いかがでございましようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○千葉委員長 さようとりはからいます。
○淺香委員 ただいま久保田委員からの発言に対して、委員長においては好意的に促進されるようなお話で、私どももその趣旨に対しては非常に賛成でありますが、先ほどの理事会で皆さんがお話合いくださいましたように、この委員会は一応散会いたしまして、懇談会の席上で、その他の問題もさらにあわせて協議されんことをお願いします。
○千葉委員長 ただいまの淺香委員の御発言は、なるべくそういう趣旨に沿うて、そして後刻開かれる懇談会においてさらに協議をしたいというふうに承りましたが、そういうことでいかがでありますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○千葉委員長 それがいいと思いますので、そのようにいたします。 それから第二の、英文を委員会において飜訳するというのは、当委員会のことですか。
○中野委員 この翻訳の問題は、かような場所で申し上げたくないのでありますが、大蔵省に翻訳を依頼したくないのであります。そのことは、十三国会においてすでに大蔵省に原文と飜訳文を要求いたしましたことが三回にわたつております。しかしいかなる理由に基くものかは知りませんか、原文と翻訳文とはまつたく食い違つた部面と、さらに非常に重要な点が抹殺されてある事実があるのであります。そのことは現在大蔵省管財局保管中の接収解除によるダイヤモンドの数量のうち、白金、ダイヤモンドを含めて約五十三貫目のものが行方不明になつておるのであります。(発言する者あり)進駐軍の原文の中には明らかにこのことが明示されながら、国会に提出いたしました飜訳文の中には、これだけが故意に抹殺されておるのであります。従つてわれわれは、この原簿を調査いたしました結果、何人がこれを抹殺したのかはわかりませんが、いわゆる大臣の認証なくして、一事務官、あるいは一係官の態度によつてこれが抹殺されているという事実があるのであります。従つてこの原文を飜訳するにあたりましては、大蔵委員会のいわゆる委員部においてこれを飜訳していただきたい、かような趣旨で久保田さんは申されたと思います。
○千葉委員長 ただいま中野委員の御発言で委員部と申されましたが、委員部ではなくて、常任委員会専門員ということで御了承願つておきたいと思います。
○中野委員 それはそれでよろしいですが、今自主党の諸君の中から、白金、ダイヤモンド五十三貫目が行方不明であるということに対して、そういうことは知らぬと言われるが、私はそのあまりにも認識不足にあきれ返つておる。ダイヤモンド、白金五十三貫目のものが一政府の手によつて抹殺されているという事実を知らないで、そしてただこの接収貴金属の問題を審議しようという考え方に私は義憤を覚えるものです。私はそれなるがゆえにただいま久保田さんがおつしやつたように、行政監察委員会においていまだ調査中のものであるというきわめて穏当な言葉をもつて表現しておるのでありまするから、この点は私は新たに考え直していただかねばならぬと思つておるのです。このダイヤモンドだけは、すでにこれはその帰属すべきあり方も決定しておるのでありまするが、淺香さんのせつかくのお言葉もありますから、懇談会において十分に協議することはやぶさかではありませんけれども、久保田さんの御主張に私は賛成するものであります。
○千葉委員長 ほかに御発言はありませんか。 〔「休憩々々」と呼ぶ者あり〕
○千葉委員長 それでは委員会は暫時休憩いたします。 午前十一時二十一分休憩