全員協議会 第1号
- 発言数
- 10 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1954/06/15
会議録
○司会者(松村謙三君) これより全員協議会を開催いたします。 私に本協議会の司会を勤めさせていただきたいと存じます。(拍手) まず、ここに至りました経過につきまして、きわめて簡単に御報告を申し上げたいと存じます。 去る三日の不祥事件の起りました後に、各党とも、このような事態、それは議会の信頼を傷つけ国会政治の根底を動かすごときことがあつてはならぬという点につきまして、みな所見を一にいたし、何とかこの分裂せる事態を収拾いたしたいという点において一致いたして、去る五日からいわゆる五党会談なるものを毎日継続して行いまして、途中、このことは衆議院に起つたことであるけれども、やはり国会全体に関する事柄であるがゆえに、参議院の政党である緑風会の代表者をもオブザーヴアーとしてこの会へ参列していただくことになりまして、今日まで協議を続けて参りましたが、幸いに、各党とも、この議会の最終日の今日に、すべての点において意見が一致いたして、そしてただいまここに全員協議会を開く次第と相なり、さらに、この協議会と同時に、近い将来に主として国会粛正のための目的をもつて臨時国会を開くことと相なつたのでございます。この臨時国会の時期及び会期等のことは、いずれ各党の対策委員長会議を開いて、そして決定をいたすことと相なりました。そのような次第でありますから、きようここに全員協議会を開き、真に国会自粛の実をあげたいと考えるので、この会を催すに至つた次第でございます。幸いに小会派の方々にも御同意を得て――きよう一部の方は不同意でありましたが、ほとんど全部の御了解を得ましたことは、はなはだ幸いといたす次第でございます。これまでの経過を簡単に御報告申し上げます。(拍手) なお、会議の主宰をするために、座長に堤康次郎君を御推薦いたしたいと思います。御賛同をお願いいたします。 〔拍手起る〕
○司会者(松村謙三君) 御異議がないと認め、さよう決定をいたします。(拍手) 〔堤康次郎君座長席(演壇の所に設けられた席)に着く〕
○座長(堤康次郎君) 諸君の御推薦によりまして、しばらく座長の席に着きます。何とぞよろしくお願いいたします。(拍手) この際、諸君の御賛同を得て、国会自粛に関する共同声明をいたしたいと存じます。つきましては、まずその文案の朗読を竹山祐太郎君にお願いいたします。(拍手) 〔竹山祐太郎君登壇〕
○竹山祐太郎君 国会は国権の最高機関として国民の信頼と尊敬を集めて国政を議するところであり、常に公平にして信を国の内外につながねばならない。 しかるに今日ほど議院の神聖と品位を傷け民主政治の健全な発達を希う国民の期待に背いたことはない。 ここにわれらは深く反省するとともに自粛自戒し各党各々その立場を異にするも良識をもつて法規典例に遵うとともに、政治道義を守り、もつて人心に及ぼした不安と失墜したる信用を速かに回復し議院の威信を保持して国民の負託にこたえんことを期する。 右決議する。 〔拍手〕
○座長(堤康次郎君) ただいまの文案に御賛成の諸君の起立を願います。 〔総員起立〕
○座長(堤康次郎君) 起立総員。よつて満場一致をもつて国会自粛に関する共同声明文を決定いたしました。(拍手) この際和田博雄及び淺沼稻次郎君より発言を求められております。和田博雄君。 〔和田博雄君壇〕
○和田博雄君 この際、私は、日本社会党を代表し、ただいま決議になりました共同声明に賛成するとともに、一言われわれの立場を明らかにしたいとと思います。 去る三日、本院がはなはだしい混乱に陥り、国民に国会不信の念を招きましたことは遺憾のきわみであつて、主権者たる国民各位に対し厚くおわびを申し上げる次第でございます。(拍手) 思うに、民主政治の理想に到達する途上には、幾多の障害が横たわり、ときには思わざる過誤もなしとしないのでありますが、われわれはこの試練に打ちかつ認耐と勇気がなければならないと思います。わが党は、あくまでも、基本的人権を守り、国民生活を擁護するため、責任ある議会政治の確立に一路邁進せんことを、あらためてここに表明する次第でございます。(拍手)
○座長(堤康次郎君) 淺沼稻次郎君。 〔淺沼稻次郎君登壇〕
○淺沼稻次郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま全員協議会で声明をされた国会振粛に関する共同声明に賛成するとともに、わが党の立場を宣明したいと存じます。 去る三日の国会運営が非常なる混乱に陥つたことは、議会政治のためまことに遺憾と存じ、主権者たる国民に対し深く謝する次第であります。(拍手) わが党は、民主主義の徹底の中に社会主義の実現を期せんとする民生社会土議の立場に立つて、暴力はあくまで否定するものであります。われわれは、今後、力による政治を排繋し、議会政治と民主主義を守り、国会の権威を高むるとともに、責任政治確立のために一段の努力を払わんとするものであります。 以上、責任を感じつつ、われわれの立場を明らかにした次第であります。(拍手)
○座長(堤康次郎君) この際議長として諸君に一言ごあいさつを申し上げます。(拍手) 第十九回国会はまれにみる名数の重要案件が審議せられ、各党は、その主張に忠実にして、その実現を見んと欲するの熱意の余り、遂に未曽有り事態を惹起いたしましたことは、その原因のいかんにかかわらず、衆議院としてまことに遺憾にたえざるところであります。(拍手)なお、主権者たる全国民に対して御心配をおかけいたしましたことは、相済まぬことと深くおわびをいたす次第であります。(拍手) 幸いに全員協議会において円満裏に衆議院の自粛自戒の共同声明を見たることは御同慶に存じます。返す返すもかくのごとき不祥事態を根絶することを期したいと存じます。 ここに各位の長期にわたる御協力を感謝し、ごあいさつといたします。(拍手) これをもつて全員協議会を終了いたしました。(拍手) 午前零時九分散会