人事委員会 第24号
- 発言数
- 5 件
- 登壇者
- 1 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1954/05/28
会議録
○川島委員長 これかり開会いたします。 閉会中審査申出の件についてお諮りいたします。御承知のように、閉会中もなお委員会において審査を行う場合には、その案件及び目的を記した申出書を議長に提出いたすことになつております。この申出書に記載いたしまする案件は、一応公務員の給与に関する件として申し出たいと存じます。 また当委員会に付託になりまして、今日まで審査いたして参りました国家公務員法の一部を改正する法律案につきましてお諮りをいたします。本案については十回にわたりまして委員会を開会して、質疑応答を重ねたのであります。その内容は諸君御承知の通りでありまするが、第一は、政府の提案理由によりますると、行政機構改革の一環として人事院の改組を行うと、かように申しておるのでありまするが、人事院の機構と公務員の制度とは表裏一体のものであります。しかるに行政機構改革の全貌が全然わかつておりません。これに対して政府の説明ははなはだ不十分であつて、まだ委員諸君の納得の行かぬ点が多いのであります。 第二は、第三国会におきまして人事委員会を改組して、人事院を設けますときの政府の提案理由といたしまして、従来一般公務員に与えられておつたところの団結権、団体交渉権、罷業権等を、これに制限を加うるかわりに、特に人事院をつくつて公務員の福祉利益を増進するのだと、かようになつております。しかるに今回提案の説明におきまして、これに対する明確なる答弁がなかつたのであります。 第三には、公務員法に基きまして公務員の政治活動の制限は人事院規則によつて定められておるのでありまするが、元来この制限は当然法律によつて規定すべき重大なる事項であります。人事院規則制定当時は占領下にありまして、特殊の事情があつて、かような措置に出たのでありましようけれども、もしも人事院を改組して内閣直属の委員会制度にするならば、同時にあるいはこれに先行して政治活動制限を立法化することが必要ではないかという議論が活発に行われたのでありまするが、これに対しても政府からして委員の納得の行くような明快なる答弁がなかつたのであります。 なお第三国会におきまして吉田総理大臣は当時の委員会に数回出まして、人事院をつくる一つの目的として官吏の官僚化の弊害を是正するのだということを、明確に答弁をいたしておるのでありますが、今回の改正にあたりましてこれがいかにして変更されたかという点について、政府は何らの答弁がないのであります。 最後に人事院の独立と機構の問題でありますが、加藤国務大臣の説明によりますと、たとい人事院が改組されて人事委員会となつても実質的に変更されないのだ、かような答弁でありますが、しからば何ゆえに人事院を改組して人事委員会にするかということについては、はなはだ撞着したる答弁でありまして、これまた委員の納得の行かぬ点があります。(拍手)従いまして、これらの不明確の点があるにかんがみまして、この法案は継続審議にいたしたいと存ずるのでありますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川島委員長 御異議がなければ委員長において議長に申し出まして、さようにとりはからいたいと存じます。(拍手) —————————————
○川島委員長 なおただいま決定いたしました閉会中審査の案件が正式に付議となりました際には、各地に委員を派遣いたし、実地にその事情を調査いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川島委員長 御異議がなければさように決定にたします。 なお派遣委員の人数、期間、派遣地等につきましては、議院運営委員会の基準の決定をまたねばなりませんので、委員派遣の承認申請の手続等につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川島委員長 御異議なしと認めます。よつてさように決定いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時八分散会