厚生委員会 第2号
- 発言数
- 5 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1954/01/27
会議録
○小島委員長 これより会議を開きます。 まず新たに厚生大臣に就任されました草葉隆圓君を御紹介いたします。
○草葉国務大臣 ただいま御紹介をいただきました草葉でございます。今後何かとお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。(拍手) —————————————
○小島委員長 次に会計課長より、昭和二十九年度厚生関係予算について御説明を聴取したいと存じます。
○堀岡説明員 お手元に配付しました昭和二十九年度予算要求額調、それによつて御説明を申し上げたいと思います。 まずそこに総括を書いておきましたが、二十九年度予算要求総額は七百五十三億六千百九十四万円になつておりまして、昨年に比較いたしまして二十億の増加になつております。あとは部局別の内訳でございます。 それをめくつていただきまして、二十九年度予算要求額調というところがありますが、そこの番号を打つてあります順に御説明いたします。 まず第一の人口問題審議会でありますが、これは前年度と比較しまして十万円ばかり減つております。これは旅費等の節約によるものであります。 それから二の医薬分業審議会は、医薬分業の問題の審議をいたしますためにその委員会を設置するというための経費でございます。 それから科学研究費補助金率は前年度と同様でございます。 それから四の国際会議その他の諸費、これは二百二十九万円の減となりますのは、昨年WHO、極東委員会ですか、それを東京において開きましたその経費が二十九年度においてはなくなりますので、大体それを引きますと前年度通りであります。 それから厚生行政広報宣伝費、これも大体かわりないと思います。 それから次の六番、国立公園の経費におきまして差引き六百五十九万八千円の減となつております。おもなものは国立公園の施設整備費が前年五千万円でありましたのが、財政その他の都合によりまして本年度の計上額四千万円、一千万円の減に相なつたのが主たるところでございます。 それから七番の厚生統計調査費、ここで千三百四十九万円もふえておりますのは、衛生統計部に勤務いたしておりますところの職員が多数ございますが、そのうち賃金職員でございましたものを常勤職員に百何名ですか振りかえましたためにふえる経費が大部分でございます。 八番の優生保護費、これにおきましては優生手術交付金に若干の増を見ておりますのは、社会保険の点数改訂を見込んだわけでございます。昨年の十二月ですかに実施いたしました点数改訂によるものでございます。 九番の受胎調節の事項におきまして九百七十八万円の差引減になつておりますが、これは優生保護相談所の補助設備が二十八年度におきまして四百箇所を見ましたが、九年度においては新設の二十箇所分だけを見ましたので、総体的に経費が減額になつておるという次第であります。その他の二十七年と八年度における優生保護相談所の補助設備は一応終了いたしまして、残りの、今度新設します二十箇所につきましての分を計上しておるだけの関係上かような金額になつている次第でございます。 十番の精神衛生対策でございますが、ここでまず精神衛生のベッドの問題でございますが、昨年千二百ベッド、二十九年度におきましては二千百ベッドの増床を見込んでおります。ベッドの内訳は二ページから裏へめくつていただきますと摘要欄にそれぞれ病院であるとか、あるいは療養所であるとかいうような区別を記載いたしてありますので、ごらんいただきたいと思います。 それからその事項の(2)の精神病院療養所の経常費、これは人件費の増であるとかあるいはまかない費の増であるとか、あるいは増床分による経費の増、そういうものを見込んだわけでございます。(3)の精神衛生費の補助、これは措置入院患者率を法律におきまして五〇から六〇に引上げる、それから入院の費用の点数改訂を三十二点から三十六点に、これも昨年の社会保険点数改訂による分でございますが、それらを見込みました関係上大幅に増額いたしたのでございます。 それから精神衛生研究所におきましては、若干の研究所の器具を整備するという経費の増でございます。(5)の精神障害者の実態調査は、新規に百七十三万二千円でありますが、精神病患者の実態調査は非常に困難であります。しかしながら今までかなり本格的に調査をしたことがございませんので、二十九年度において基礎資料としての調査を行いたいという意味で、新規に計上いたしたのでございます。 それから十一番目の結核対策費でございますが、結核におきましては、まずベッドの増でございますが、毎年一万ベッドを要求計上いたしておりましたが、本年度においては九千ベッドにいたしまして、国立におきましてはいつも千ベッドやつておりましたのを、本年は増床いたさないことにいたしたのでございます。その他公立、法人立、保険立等は昨年とほぼ似たり寄つたりのようでございますが、国立の方は増床いたさないことにいたしたのでありますが、別にこれという理由はありません。二十九年度におきましては、もつぱら既設療養所の整備にあたりたい、そこに重点を置きたいということでベッドの増床を差控えたというようなことでございます。それから結核療養所の運営費は、人件費の関係とかあるいは食糧費の増とかそういうようないろいろなものを含めてでございます。それから(3)の結核予防費でございますが、健康診断、予防接種、いずれも人員の増は見込んでございます。それから患家指導はかなり重点を置きたいということで若干の増額をいたしております。結核患者の家族からまた患者が発生する率がきわめて高いので、患者が発生いたしましたならば、その家族を診断いたしまして、そしてそれの予防措置を指導することによつて、結核の発生を低めたいという趣旨で患家指導に重点を置きたいということでございます。次の医療費の減は、主としてこれに使います特殊薬品の値下りを見込んだ関係でございます。それから次のページに参りまして、(4)というところの一番上でございますが、結核回復者後保護施設、これは大体前年度と同様二箇所分を予定いたしております。 それから(5)のその他としていろいろ書いてございますのは、このうち摘要欄をごらん願いたいのでありますが、二番目の結核予防従事者の研修委託費、これは技術者の研修を結核予防会へお願いをしてやつておるのでございますが、今年度新たに肺臓外科の研修を行うというのを含めております。その点が新しいものでございます。あとは大体前年度とかわりありませんので説明を省略いたします。 次に癩対策でございますが、御案内の昨年夏におきますところのいろいろ問題がありまして、患者からの要望もありまして、それらを勘案いたしまして、予算として計上いたしましたのは、まず第一番に療養所の整備でございますが、二十八年度におきましてはベッドを増床いたしましたが、本年度は増床いたしません。これは実人員が現在のベッド数よりも下まわつておりまするし、今後二十九年度におきましては在野患者の収容をできるだけはかつて行きたいということで、それらをにらみ合して二十九年度におきましては増床の必要はなかろうというふうな考え方でございます。そこで中身の整備に重点を置いたのでございます。まずそこの摘要欄に記載いたしておりますように、高等学校の新設、中学校の新設、保育所、それから患者の希望もありますが、作業所、それから宿舎とございますのは、癩療養所におけるお医者さん等の募集にあたりまして、宿舎の問題がかなり重要な問題になつておりますので、その宿舎を大幅につくつて行きたい。こういうことで計上いたしたのでございます。 それから経営費におきましては、患者に要する費用のいろいろなものが夏の交渉にも持ち上つておりましたことは御承知の通りでございますが、患者慰安金等を一人につき四百円から五百円、それから不自由者慰安金などこまごました点は摘要欄に記載してございますので、御了承願いたいと思います。 それから私立の癩療養所におきましても、右に似たような措置を講じたのであります。 次のぺージの左側に(3)としまして、癩研究所整備費、それから癩研究所経常費とございますが、癩に関する研究は、もちろん今までそれぞれ大学なりあるいは療養所なりで行われておりますが、国において独立の研究所をつくつて癩の治療をもつぱら研究したいということのために、癩研究所を新設するというための経費でございます。中身はさしあたり定員十人、そのほかに常勤五人、非常勤五人の人数で出発する予定でございます。建物整備費は、そこへ計上いたしましたように二千六百九十五万円という予定でございます。 五番目の癩患者の家族の生活援護でございますが、在来はもとより生活保護でこれを行つておりましたのを、今回いろいろ新しく収容したいということもありまするし、それから秘密保持というふうな観点から、別建に家族の生活援護をやるということを行おうという予定で四千四百十七万円を計上いたしたのでございます。なおこの経費は生活保護と同一体系をとりますが、ただ家族の医療につきましては、これはそれぞれお医者さんのところへ行くわけでもありまするし、別に癩患者の家族だということを証明するがごとき医療券を持つて行くならば、秘密保持の目的が破れるということのために、そういう観点から医療関係は生活保護において行う、ただ操作については、しかるべく府県の衛生部と民生部とが緊密なる連絡をとつて、そういうことのないようにはいたしますが、そういう仕組みでおります。従つて生活保護と異なります点は、医療関係の分をこの体系では行わないということになつておるのであります。 もう一つは、費用の負担につきまして、生活保護におきましては、二割を府県なりあるいは市が負担いたしまするが、本経費におきましては、全額国の負担でもって、府県に委託して行わしめるということを考えております。それら炉おもな点であります。 なおもう一つ、在来生活保護を受けております癩患者の家族は、ただちに切りかえるという予定ではございません。ただちに切りかえますと、そこにまた秘密保持が漏れますので、これは申出によつて切りかえるということにいたす予定でございます。いずれ詳細につきましては、法律改正等をいたさなければなりませんので、その節御説明申し上げます。癩につきましては、それらの点がおもな改正点でございます。 次に十三番の伝染病予防費は、前年度とほとんどかわりございません。一億円ばかり減額になつておりますのは、二十八年度におきまして、災害関係のために経費がふえておりましたのが平年度にもどりまして、その経費を落したというために、一億円ばかりの減少を見ておるのであります。あとはほとんど大差ございません。 次に十四番の性病予防でございます。ここでも大差ございませんが、違つております点は、二番目の性病診療所補助におきまして、保健所併設の診療所と、単独診療所の補助率が二十八年度におきましては二分の一でありましたものを、二十九年度におきましては四分の一の補助率に改めて計上されておるという点が大きな違いでございます。それが大体減額のおもなる理由でございます。性病病院は在来通り二十九年度におきましても二分の一の補助率で計上してございます。 十五番目の保健所におきましては、新設がC級十箇所、それから格上げがC級からAに十箇所、このように少し数が減つております。その点が新しい点でありますのと、もう一つ大きくかわりました点は、これも補助率の変更でございますが、人件費と経営費の在来の運営費につきまして、三分の一の補助率でありましたものを、二十九年度におきましては四分の一の補助率でいたしております点が大きな変更点でございます。そういう意味合いで相当な減額になつております。 それから十六番の水道施設整備、一般的な経費の減額ということで、水道施設整備費におきましても、若干率の減額を見ております。大体去年の一割ぐらいずつ減つておると思いますが、地盤変動等につきましては、いろいろな関係上、大体二十九年度でもつて打切りたいということでございます。 それから簡易水道につきましては、これは前年度と同額でございます。このうち二億四千万円は災害分でございます。災害復旧を二年度に分割しましてやつておりますので、その残り分が二億四千万円ばかりこの中に含まれております。二十八年度におきましても、六億四千万円のうち二億四千万円は災害関係の経費でございます。七番の災害水道、これも年度割の関係上、二十八年度におきましてきまりました残りの七千五百万円を二十九年度において計上いたしたのであります。 十七番の栄養及び食生活改善、これはあまりかわりありませんが、備考欄の(3)(4)のところの食生活改善協議会並びに粉食普及指導講習会、これは金額は百七十万円ばかりのものでございまするが、昨今御承知のような粉食の普及なり指導をしなければならぬという情勢でございますので、ここに重点を置いてやつて行きたいというつもりで計上いたしたのでございます。 それから十八番、公衆衛生関係施設整備、これは大体前年度とかわりございません。 十九番の公的医療機関整備、これは前年度より一千万円の減になつておりますが、一般的方針によるものでございます。 それから二十番、国立病院地方移譲補助、国立病院の移譲につきましては、今後相手方と相談の上やつて行きますが、幾らまとまりますかわかりません。これからの相談でありますが、八千万円だけを補助金として計上いたしております。 二十一番の国立病院整備費、これは別途また特別会計で出るわけでありますが、病院関係がありましたので、ここに書いておきました。昨年度より八億一千三百五十九万円という相当大幅な増額をいたしておりますのは、主として国立病院のうちの基幹病院と称しておりますが中心病院、地域的な中心病院に主力を注いで整備して行きたい、そうして国立病院らしいものにして行きたいというのが一点、それから在来病院の移譲等の関係から一般的に国立病院の整備が非常に遅れておりまして、設備の悪いことは御案内の通りであります。そこでそういつまでもほつておかれませんので、それらの整備を十分行いたいということの関係上、二十九年度におきましては十二億円ばかりの金額を計上して、病院を移すにしろ移さぬにしろ、とにかく整備しておかなければならぬという関係上、病院の整備に重点を置いて二十九年度は昨年度より増額計上をお願いするという次第でございます。 二十二番目の国家試験につきましては、取立てて申し上げるほどのこともございません。ただインターンの問題はいろいろ問題がありましたので、この点だけをここで御説明いたしたいと思います。インターンにつきましては、実地修練施設の借料を、保健所以外の分につきましては一千円から一万円に上げましたことと、それからインターンの学生を指導していただく先生の手当を大体倍に上げたことでございます。あとは前年度とほぼかわりありません。 二十三番の保健婦、助産婦、看護婦等の養成所建設の補助金は、摘要欄に記載いたした通りであります。 それから国立病院特別会計の繰入れでございますが、先ほど申し上げましたように、整備に非常に力を注いだことと、それから国立病院の中で試験的に血液銀行を五箇所やつてみたいということ、それからがんと高血圧、これらの治療部門をそれぞれ試験的に二箇所と三箇所にふやしたいということ、これらがおもな点でございます。備考欄に「移譲経費」といたしましたのは、移譲が起つた場合の退官退職の手当でございます。なお前に問題になりました移譲何箇所とかいつてその分の経費を九箇月しか組まないということは、二十九年度におきましてはいたしておりません。いずれの病院におきましても一年分の経常費を組んでおりまして、相手方との話合いがまとまつて移譲がきまりますれば、その場合は予算を執行しない、こういうような建前で進んでおります。前に補正予算のときに補正していただいたと同様のことをやつておりますことを念のために申し上げておきます。 それから二十五番の医薬分業の調査費は、在来あるものでございます。今度は調査の仕方をかえて、薬局の経営分析に力を置いて調査をやつて行きたいと思つております。 二十六番の薬用植物栽培費は、在来は主としてサントニンの問題でありましたが、サントニンも続けますほか、けしの試験的な栽培の補助金を計上いたしております。 二十七番の生阿片買上げ一億円、在来阿片につきしましては、旧軍の所有のものを引継いで、それらの手持ちを払い下げてずつとまかなつて来ましたのがそろそろ底をつきまして、どうしても阿片を輸入しなければならぬという数量的な見通しがあります。なおかつ御案内のようにこれは国が買うということでなければ売つてくれないという条約上のきまりがありますので、国において十六トンを輸入しまして、これを指定会社に払い下げて、そこで薬に製品化するということでございます。 二十八番の医薬品買上げ、これは流行病のワクチンの買上げで、在来の計数、実績等から見まして三千四百四十六万円計上いたしております。 二十九番の社会福祉事業振興会、これは二十九年四月から施行になる予定でありますが、いろいろ事業として相当額の金額がいることは予想されますが、出発当初でありますので、とりあえず三千万円でもつて事業の運営を行つて行きたいという予定で、僅少ではありますが三千万円を計上いたしたのであります。 それから三十番目の生活保護費でございますが、二百七十九億八千六百六十一万円、これは中身は大体存来とかわつておりません。米価の改訂を見込んだとか、それから児童の学用品において若干の増額を見込んでおります。特に文部省におきまして初等教育の無料教育といいますか、それらのために小学校の一年生の教科書の若干を無料配付いたしておりましたのをとりやめましたので、こちらにおいてその分は見て行かなければならぬというふうなこともありましたので、その分をふくらましております。その他は大体かわりございません。 なおずつと番号を追つて行きますが、十二番の婦人保護補助金でございます。これは特殊婦人の保護施設の運営費でございますが、在来別項で立てておりましたのを、補助率が十分の一でありますので、この事項の中に総まとめいたしましたことだけをつけ加えておきます。 三十一番目の身体障害者対策は、御案内の戦傷病者の分につきましては、ずつと毎年計画的に予算によつて支給するというふうなことでほぼ底をつくわけでありますが、そういうことの関係上だんだん減額になつて行きます。今回特にこの身体障害者対策の中では、一般の身体障害者につきまして戦傷病者に行つておりましたと同様な更生医療、つまり技能を回復するといいますか、そういう便を新しく開きたいということで新規に千九百十七万円を計上いたしてこれをまかなつて行きたい、これが特に御説明を申し上げるべき点かと存じます。その他につきましては、それぞれ支給予定人員がございますので継続するということでございます。 それから裏に行つていただきましてDとありますが、点字図書貸出委託。これも今回新規に計上いたしました経費でございます。点字図書が非常に少いということで、盲人の非常な要望がございますので、点字書をつくつて貸し出してやるという仕事を点字図書館に委託したいという経費を計上いたしたのでございます。 次に三十二番の事項に移りまして、消費生活協同組合貸付金、これは前年の約一割減の金額を計上いたしております。中身は前年と同様でございます。 それから三十三番の公益質屋の整備費、これは前年と同額であります。 それから三十四番目の地方改善事業費、これも大体前年と同じ程度でございます。 それから三十五番目の社会福祉施設におきまして六千万円ばかりの減となつておりますのは、大都市における浮浪者収容施設を二十九年度においては計上いたさなかつたのであります。それがおもなる減額でございます。 三十六番の災害救助費、これのふえておりますのは、主として二十八年度の災害救助費の精算の残りがございまして、その分を二億八千万円織り込んでいるのが大部分でございます。なお日赤の設備補助につきましては、災害の発生に備えまして施設を整備するということがあります関係上、前年度より百万円だけ増額計上いたしております。 三十七番目の児童保護費でございますが、その中の措置費の中身の立て方は、母子寮における援護率を、二十八年度七〇%を二十九年度におきましては六〇%に、一〇%引下げしたということが変更の主たる点でございます。その他はかわりはございません。米価改訂その他はそれぞれ先般の補正の際に見込みましたと同様でございます。主として増額になつている理由は人員増でございます。それが大体おもな点でございます。 それから裏をめくつていただきましと、(9)とあります身体障害児療育指導補助金、この備考欄に書いておきましたが、療育措置補助は、先ほどおとなの身体障害対策において申し上げたと同様に、子供におきましても身体障害の機能を回復せしめるという意味で、更生医療と申しますか、そういうことを子供についてやつて行きたいということで、おとなと子供と相関連しておるのでございますが、三千百万円新規に計上いたしたのでございます。 なお上にもどつて恐縮ですが、五番目の児童補導補助金が減になつてゼロになつておりますが、これは浮浪児等に対する身のまわりの品物の支給でございますが、大体寄付による品物等で支給できるのじやなかろうかということで、本年度は計上されなかつたのでございます。 それから十番の母子手帳の作成補助も、国の経費をもつて作成しなくてもというふうな、常識と申し上げては変ですが、そういう趣旨で計上いたさなかつたのでございます。 それから三十八番の児童福祉施設におきまして、これは二十八年度と比べまして二億円の減になつております。これは一般的方針によるものと御了承おきを願いたいと思います。 それから十三ページでございますが、三十九番母子福祉対策、これの貸付金が昨年度よりも一億七千万円の減になつておりますが、これの主たる理由は、貸付金の返還を見込んだのでございます。それがまた元金として貸し出されますので、それを見込んだのが主たる原因でございます。なおここで申し上げておきたい点は、この母子福祉貸付金の本年度計上六億二千万円のうち二千万円の分は、孤児に対する貸付金として計上いたしたのでございます。御案内のように母子福祉貸付金のあの法律のうち、孤児というものはあの法律の対象になつておりませんが、今回は孤児については就業資金、就学資金を貸しつけるということで、これはいずれ法律改正の必要があると思います。その際に詳細御説明申し上げるかと思いますが、さような意味で二千万円ここへ計上いたしたのでございます。 なお三十九番のうちの(1)の母子相談員の設置補助がゼロになつておりますのは、これは平衡交付金において計上するという趣旨でもって、本年度はこの予算に計上いたさなかつたのであります。 それから四十番の社会保険国庫負担金でありますが、まず厚生保険特別会計への繰入れは、事務費については、これは在来通りの全額国庫負担でありますが、増額いたしましたおもなる理由は、被保険者数の増、あるいは事業主数の増、あるいは事務費の単価増、それらによるのであります。それらの内訳は十三ページの裏の備考欄に記載しておきました。 健康保険、厚生年金保険事務費は、それぞれ同様でございます。 それから日雇につきましては、被保険者数はそれぞれ前年度とかわりなく五十万人を見込んでおりますが、事務費の一人当りの単価増を見込んだ関係上ふえているわけであります。なお別途市町村交付金というものを備考欄に四百八十万円計上いたしました。これは日雇労働者健康保険法を運営するにおきまして、市町村の窓口を使いますので、その市町村の事務費を交付しなければならぬということの関係上計上いたしたのでございます。 次に、こまごましたことは飛ばしまして、十四ページの一番上の(8)、日雇健康勘定財源というところを御説明申し上げます。ここにおきましては、新規に給付費についての一割を国が負担するということで二億一千五百万円を計上いたしたのでございます。このことによつてどういう結果が生ずるかといいますと、主として起りますのは療養期間の三箇月を六箇月に延長するということが実現されると思います。いずれこれもまた法律改正の際に詳細御説明を申し上げることと存じます。 それから九番の厚生年金保険給付費財源、ここで在来とかわります点は、坑内夫以外の一般被保険者の給付負担につきまして、在来一割でありましたものを一割五分に増額して、五〇%の増を計上いたした次第でございます。これはすでに皆さん御承知の通りでございますが、いずれ法律改正の際に詳細給付の中身等、あるいはそれぞれ相当大幅な変更がございますが、それらは申し上げるかと思います。 船員保険につきましては、前段厚生保険特別会計において申し上げたことと同様でございます。船員保険について、特に給付費の減額のことをちよつと申し上げておきたいと思いますが、これはC船員が向うの方に移りますので、その関係上こちらの方の給付でなくなるということが大部分の理由でございます。 次に裏をめくつていただきまして、四十一番の国民健康保険助成でございますが、まず助成交付金二割は前年度と同様でございますが、内訳は、備考欄に書いておきました通り、受診率一三五%を一四〇%と見ました。一三五は、二十八年度の積算の結果で、一人当り五八・六を本年度の実績等から勘案いたしまして五六・七、被保険者数におきましては、二千六百五十万人を二千七百二十八万人に、こういうことからかけ算をいたしまして四十一億円を計上いたしたのでございます。それから保険者補助金におきましては、事務費の単価は同様でございますが、人数は先ほど申し上げました被保険者数二千六百五十万人というものを使つております。なおこの保険者補助金のうち、特に申し上げておきますが、保健指導員というものの補助金がありましたが、これは本年度は計上いたしておりません。それから保健婦の補助金につきましては、在来の三分の一を四分の一の補助率に変更いたしております。それがこの中の変更のおもなる点でございます。 それから三番目の直営診療所建設補助金は、本年度は財政の都合もありますので、一億五千万円だけを計上いたしたのでございます。 次に十五ページの一番冒頭でございますが、五番の団体連合会補助金、これは府県の国民健康保険の団体連合会におりますところの職員の設置補助金でございますが、本年度はいろいろの都合で計上されなかつたのでございます。第六番の審査会補助金は、これは平衡交付金に組み入れたのでございます。それから再建整備貸付金は、法律の要求に従いましていろいろの貸付がだんだん減つて参るような計算になります。それで一億円だけを計上いたしました。第八、第九の災害関係は、昨年の災害でございますので、本年度は計上いたさなかつたのでございます。 四十二番の健康保険組合の事務費でございますが、健康保険組合の事務費の増は被保険者数の増によるものであります。それから一人当りの経費は、政府官省における被保険者一人当りの経費と同額の単価を、在来通りそのままの単価で計上いたしております。その次にあります労働保険組合と申しますのは、日雇健康保険におきまして、たしか二箇所と思いますが、組合をもつて運営いたしたいという申出がございますので、それを行わしめた在来古くやつておるところであります。それに要する事務費を全額それぞれ計上いたしたのであります。 それから四十三番の引揚げ援護事業であります。これは引揚げの見込みでございま差、何人帰るかなかなかむずかしい算定でございますが、一応二十九年度におきましては五千人ということで、在来の単価でそれぞれ計上いたしたのでございます。 それから留守家族等援護、これも法律に基きましてのそれぞれの経費を在来の程度から見て計上いたしたものであります。 四十五番の戦傷病者戦没者遺族等援護、それに例の遺族年金、障害年金、これも遺族年金につきましては前年度に比べて増額を見たわけでございます。 それから四十六番の旧軍人遺族等恩給事務処理、これは昨年度よりも若干減つております。 以上までが厚生本省関係であります。 以下人口問題研究所、公衆衛生、精神衛生研究所等それぞれ特別に申し上げることはございません。 なお五十二番の検疫所におきましては、二十八年はたしか四箇所か新設いたしましたが、二十九年度においては出張所は新設いたさないという予定でございます。 五十三番の癩研究所は前段御説明申し上げた通りでございます。 五十四番の療養所におきましては、結核とか精神とか癩とか、それぞれの事項で御説明申し上げた通りでございます。 国立衛生試験所は特別申し上げることはございません。 国立光明療、国立身体障害者更生指導所、保養所、教護院、医務出張所、麻薬取締官事務所、引揚復員官署については特別に御説明申し上げることはないと思います。 以上が一般会計の概要でございます。 なお特別会計につきましては、厚生保険特別会計におきましては、先ほど国庫負担のところで申し上げたので説明を省略させていただきたいと思います。船員保険特別会計も同様でございます。それから病院特別会計におきましては、病院特別会計に対する一般会計からの繰入れの際に申し上げましたので、特別に御説明申し上げることはないように思います。 取急ぎましての雑駁な御説明でございましたが、概要以上の通りでございます。
○小島委員長 以上で説明は終りました。ただいまの御説明に関して御発言はありませんか。——なければ本日はこの程度にいたして散会いたします。 なお次会は明後二十九日午前十時に開くことといたしまして大臣か出席の予定でありますから、大臣に対する質疑はそのときにまとめていたします。 午前十一時五十四分散会