建設委員会 第45号
- 発言数
- 55 件
- 登壇者
- 12 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1954/10/29
会議録
○瀬戸山委員長代理 これより会議を開きます。 ただいま委員長が席をはずしておられますので、理事である私がかわつて暫時委員長の職務を行います。 本日の日程に入ります前に、昨日の委員会におきまする三鍋委員、堀川委員の調査報告に関連しての質問に対する答弁を、それぞれ聴取いたすことにいたします。植田河川局次長。
○植田説明員 昨日三鍋委員と堀川委員の代表の御質問に対しまして、次官から大体のことはお答えいたしたのでございますが、それ以外の問題につきまして、若干私から補足いたしまして御説明申し上げます。 まず静岡県の潤井川と沼川との問題でございますが、お話のような点も承知いたしておりますが、来月初めから災害査定官が静岡県に災害査定に参ることになつておりますので、その査定官の報告に基きまして、適切な対策を考究いたしたいと存じております。 次に、流失いたしました木橋の問題がございましたが、これは昨日次官が御説明申し上げましたので、御了承願つたと存じます。 愛知県の砂防工事の問題がございましたが、これは建設省といたしましても砂防に力を入れておる点でございますので、今後実情に沿いますように工事を進めて参りたいと考えておる次第でございます。 次に富山県の海岸復旧の問題でございますが、これは実は本年春にも私が参りまして、魚津付近の海岸が非常にいたんでおることを承知しております。何とかいたさなければならぬ問題でございますが、予算の関係で十分に参りませんことを、まことに遺憾に存じております。昨日次官からも申しましたように、海岸の復旧につきましては、来年度にできるだけ多くの予算を得まして、復旧を促進いたしたいと考えておる次第でございます。 次に、福井県に入りまして、仕越し工事の問題がございました。これは昨日全般についてお話のありました過年災の財源の問題にも関連するわけでございますが、二十八年災前につきましては、予算が十分にございませんが、一方どうしてもその工事をやらないと、再度災害を受けるおそれがあるというようなことで、仕越しのある事実を承知いたしておるわけでございますが、この仕越しの財源につきましては、どうしても大蔵省の融資を仰ぐ以外に道はないわけでございます。この過年災のつなぎ融資の問題につきましても、ただいま大蔵省に、二十九年災のつなぎ融資と並行いたしまして、交渉いたしておる次第でございます。 次に、九頭龍川の直轄の問題でございますが、御指摘の点は、本省といたしましても十分承知いたしておりまして、直轄にしたいという考え方をもちまして、現在大蔵省に予算を折衝する段階に入つておるわけでございます。 真名川の改修につきましては、これを促進する点におきましては、建設省といたしましても、まつたく同意見でございます。 次に、堀川委員からお話のありました災害特例法の問題で、砂防の問題がございました。本日まだ大蔵省の関係者が見えておりませんので、大蔵省からの意見も、この問題についてあるいは開陳があるかと思う次第でございますが、これは特例法のたしか五条だつたかと思いますが、あの解釈に関連する問題でございまして、非常な災害を受けるおそれのある地すべり等の工事は、九割補助するということになつておるわけでございます。大蔵省の見解は、この法文に書いてあるような工事は、二十八年度予算限りで済んでおるはずだ、こういうふうな見解でございます。私どもは、決してその通り考えているわけでございませんで、この点は今年度の予算の執行にあたりまして、何回も大蔵省と折衝した問題でございますが、ただいまに至りますまで、いまだ解決いたしておりませんで、本年度の予算の執行といたしましては、どうしても工事をいたさなければなりませんので、その分は建設省の立場といたしましては、応急的に三分の二の補助で現在実施いたしておるわけでございます。本年度内に三分の二の補助と九割の補助の残額について、予算措置はあるいは困難かと思いますので、来年度にその差額を要求することにいたして、現在その調書を大蔵省に提出しておる次第でございます。 次に、水防法の問題につきまして御意見がございまして、県が工事の責任を負つております準用河川につきまして、その水防責任が、水防法の建前から申しますと、地元市町村にある関係上、そこで使つた俵、かます等の費用に対しまして、県の補助がなくなつたというお話でございまして、この点は、どうも県において若干水防法の精神を、誤解しておると申しますか、あるいは水防法の精神をたてにして、補助の道をとざしておるのでないかというふうな疑いがあるわけでございます。御承知の通り、水防法は、水防の第一線活動としましては、どうしても地元の町村に期待することが大であります。それは県がやるといたしましても、十分手が届きかねる問題でございますので、今後の水防法の改正におきましても、やはり第一線の責任者は地元町村ということに相なるわけでございます。しかし、水防法の精神から申しまして、準用河川の水防資材を消費しました場合に、それの補填を県がするということを、決して否定しておるわけではございませんので、こういう事態が起りましたのは、他の府県にはそうないようでございます。今後県の当局が参りました際におきましても、こういうふうな点で、水防法の考え方について誤解がありますれば、その点を間違いのないように指導して参りたいと考えておる次第でございます。 次に水防資材費の増額の御意見がございました。本年は、水防資材費はわずか一億程度でございましたけれども、これが非常に効果を奏しまして、県によりましては、この水防資材費を適宜に使用できたために、災害が二分の一に減つたとさえ言つておるところもあるようでございます。水防資材費の事前の配置が非常に効果があるということを、建設省も認めておりますし、世間一般も認めておる点だと思いますので、これをできるだけ恒久的な措置にいたすことは、建設省としても希望するところでございます。ただいま水防法の改正を準備いたしておりますが、そのうちにおきましても、水防資材の補助ということは、水防法の改正の眼目といたしまして、ぜひ法文化いたしたいと考えておる次第でございます。 轟ダムの問題は、昨日次官と私から説明申し上げましたから省略いたしまして、次に五ケ瀬川の問題でございますが、五ケ瀬川の下流におきまして、本年度大きな災害がありましたことを承知いたしております。あそこにつきましては、災害復旧もいたさなければなりませんし、同時に、改修もかねてから計画がございまして、やることに相なつております。ただ予算の都合で、地元の方の御納得の行くような工事を現在までできなかつたことは、まことに遺憾に存ずる次第でございます。ただお話の中の、用地費を早く支出して用地を確保すべきであるという御意見でございまして、これは先日も地元の方が見えましてそういう意見がありましたが、災害復旧と改修とがうまくマッチいたしまして、抱合せの工事をやれる段階になれば、あるいはできるかと思うのでございますが、その抱合せがはつきり見通しがつかない前に、災害復旧費の中からのみで、用地費を一億余も支出することはどうかという問題につきましては、若干疑問の点もございますので、この点は、今後研究して参りたいと存じておる次第でございます。 次に、愛媛県の地盤沈下の問題でございますが、愛媛県は、かねてより地盤沈下の問題が起きておるのでございまして、従来の予算の配賦では十分でなかつたと考える次第でございます。先ほども申しましたように、海岸堤防地盤沈下の問題は、建設省といたしましても、来年度は本年度以上の多くの予算を確保いたしたいと考えておるわけでございますので、できるだけすみやかに地元の要望に沿い得るような工事ができるようにいたしたいと考えておる次第でございます。 簡単でありますが、これをもつて河川局関係の御説明を終ります。
○瀬戸山委員長代理 富樫道路局長。
○富樫説明員 昨日三鍋委員からお尋ねのありました点につきまして、お答え申し上げます。 まず静岡県の宇治隧谷道でございますが、これはお話のように、災害を受けまして、ただいま応急の措置を講じております。近々通れることになろうと思いますが、この位置にそのまま復旧することにつきましては、今回の災害が、この隧道の東口から東の方に至る二、三百メートルの間地すべりを起しておりまして、ただいまも詳細に調査しておりますが、この場所にやることは不適当と考えられますので、ただいま別の線を選びまして測量中でございます。この結果によりまして、来年度からでも着手いたしたい考えでございます。 次に、熱海と伊豆山の間の有料道路の問題でございます。これはかねて小田原−下田間の有料道路の区間に入つておつたもので、計画いたしておつたのでございますが、従来の計画では、有料道路として適当ではないと考えられましたので、いまだ着手しておらなかつたのであります。最近新たな計画ができ上りまして、有料道路として適当であろうと考えられますので、今後研究いたしまして、その方向に進みたいと考えております。 次に、箱根国道の静岡県側の鋪装の破壊の問題でございますが、これはお話のように、二十五年度の見返り資金で着手いたしたものでございます。見返り資金が年度を繰越せないというような事情もございまして、僅々半年の間に十数キロに及ぶ鋪装を実施いたしたのでございますが、たまたま仕事が冬季にかかりまして、しかも交通は通しながら、片側ずつ施工して行くというような状態になりまして、ことに雪の降る中を施工したというようなこともございましたので、当時われわれといたしましては最善を尽したつもりでございます。コンクリートの鋪装にいたしましても、保温設備をいたしまして養生の点にも遺憾のないようにやつたのでございますが、結果から見ますと、あのような破壊を生じましたことは、調査、設計、施工に多少遺漏の点があつたことを認めざるを得ませんので、まことに申訳ないと思つております。鋪装の厚さも十七センチを実施いたしておりますが、十七センチは当時におきましては適当な厚さであつたと考えます。交通量が、昭和二十五年を境にいたしまして、二十六年から急激に質量ともふえて参り、ただいまでは十七センチというような鋪装厚を使つておりませんので、二十センチないし二十二センチを使つておるわけでございます。当時といたしましては十七センチを適当として採用したのでございますが、その後の交通量によれば、この厚さも多少薄かつたのではないかというふうにも考えられるのでございます。 次に、富山県の庵谷の隧道でございますが、これは三十年度に完成することは、技術的にいいましても無理のようでございますので、三十一年度に完成させる計画にいたしております。 それから神通大橋、萩浦橋の問題でございますが、神通大橋につきましては、本年度低水路の部分は永久橋にいたす考えで、ただいま実施中でございます。残りの木橋につきましては、これはそのまま使う計画にいたしておつたのでございますが、最近このいたみがはげしいので、これは永久橋にしなければならぬというふうには考えております。しかし、一方萩浦橋の問題がございまして、萩浦橋低水路の部分はただいま災害を受けておりますので、災害関連事業として災害を受けた部分を永久橋化するように計画をいたしておりますが、このとりつける部分の橋が残りますので、この神通大橋といずれを先に改修すべきか、ただいま検討中でございまして、予算が許せば二本一緒にやるべきでございましようが、予算の関係もありますので、このうち一橋を選んで来年度実施いたしたい考えでございます。 次に福井の武生から敦賀に至ります間の国道の改良の問題でございますが、これは有料道路で計画いたしておつたのでございますけれども、償還計画に多少無理な点もございますので、来年度は公共事業費で一部をやるべきではないかというふうなことを考えております。ただいま研究中でございます。 それから、堀川委員からお尋ねのございました鹿児島、宮崎方面の特殊土壌地帯の道路の補修維持の問題でございますが、御説のようにあの特殊土壌地帯は、通常のやり方では持たないわけでございまして、特に大きな側溝が必要でございます。公共事業費では、側溝だけの仕事については補助もいたさなかつたのでございますが、ああいう特殊土壌地席については、側溝の整備がまず肝要でありますので、側溝の仕事を合せた特殊改良と申しますか、第二種改良の仕事を考えて行かなければならぬと考えております。 次に、鹿児島市の東の国道十号線のトンネルの問題でございます。これは前々から問題でございまして、二十九年度においてもこの予算を要求したのでありますが、新規箇所になりますので、採択にならなかつたのでございます。明年度はぜひ実施いたしたいと考えて、ただいま予算を要求中であります。 以上、簡単でございますが、道路局関係の御説明を終ります。
○岡村委員 岐阜県のことにつきまして、何か質問したはずでございますが、これについてお答えを願いたい。
○富樫説明員 岐阜県の十九号国道のことですか。
○岡村委員 高山から……。
○富樫説明員 あの国道につきましては、五箇年計画で改良鋪装を実施するようにただいま計画いたしておりますが、高山から古川に至る間につきましては、特に改良も進んでおりますので、ぜひ実施いたしたいと考えております。 〔瀬戸山委員長代理退席、委員長着席〕
○久野委員長 質疑の申入れがありますのでこれを許します。川崎君。
○川崎委員 私は本日は建設委員の番外でございますが、ぜひ小澤建設大臣の所見を承つておきたいことがあります。 昨年臨時国会が召集されて、災害復旧に対する問題をテーマとして行われたのは御承知の通りであります。しかるに、今日、ただいまこまかい災害復旧に対する報告がありましたが、災害復旧に対する基本的な政策、つまり三党協定の精神というものが、必ずしも遵守されておらない。三党協定というのは、保守党三派の申合せではあるけれども、しかし、その背後によつて立つところのものは、各政党が超党派的に農林、建設その他の委員会を総動員して、そうして三年間に四千数百億という数字は、災害復旧のためには絶対に必要だ、これを昭和二十八年、二十九年、三十年度にわけて実施をするということで進んで来ておる国民的背景があると思うのであります。しかるに、今日災害復旧の実情は、融資にしても国庫補助にしても、いわゆる三・五・二の精神というものが少しも貫かれておらず、復旧に対する根本的なとりまとめをするのは大体昭和三十年度である。本年度の予算の審議をしたときにも、われわれはこの点を力説をして、小笠原大蔵大臣は、必ずこれに沿うようなことをやります、国庫補助においては十分でないけれども、融資の額においては、必ず重点的にこれを整備してやると言つておつたのだが、私は、これはもう総括論ではありますけれども、その点地方において非常に不満があると思うのであります。従つて、これらについて、建設大臣は、大蔵省のいわゆる国会における約束を履行しないという姿に対して、どういう要求をしておるのか、根本的に建設大臣としての御所見を伺つておきたいと思うのであります。
○小澤国務大臣 川崎君も御承知の通り、昨年の臨時国会におきましては、政府が二・五・三という比率において原案を提出いたしました。その後、二・五・三という復旧の姿ではいけないのであつて、これはぜひとも三・五・二という線で復旧をすることが適当である、なかんずく三派協定におきましては強い結論に立つたのであります。しかしながら、この三・五・二のうちの一というものは、予算をすぐ動かすわけには参りませんから、その一の部分だけは融資によつて大蔵省が行つて行くということを、大蔵省においては、すなわち政府においてもこれを承認しておるわけであります。従いまして、昨年度における補正では、全災害の三〇%の工事が進行しなければならぬりくつになつておるのであります。ところが、今年度の予算の編成にあたりましては、おそらくその通りになつておらぬと思います。すなわち二十九年度は、全災害の五〇%というものを予算で補正しなければならぬはずであつたのであります。ところが、この間に、もちろん私は当時御承知の通り主管大臣ではございませんでしたが、その当時からいろいろあつて、予算委員会でも川崎委員から相当つつ込まれたと思うのでありますが、大蔵省は大体において二十八年度の補正と二十九年度の予算には、前二十八年度災害の六〇%は工事可能であるという説明をやつたのであります。しかし建設省側といたしましては、自分たちのすでにやりました査定というものは違いないのである。従つてこれは大体両年度分合せて三〇%程度のものしかできないのだということを、主張して参つたのでありまして、この点は相当論議の的になつたはずであります。果せるかな、いよいよ本年度の予算で復旧工事をやつて参りました結果、結局昨年度の補正と今年度の復旧予算と合せましても三〇%しかできない。従いまして、現在の進行程度を見るならば、全災害の一五%あるいはせいぜい二〇%という箇所が全国にたくさんあるのであります。まことに遺憾しごくと存じます。 そこで、私どもは一旦この予算は——なるほど昨年度から見ますと、たとい一兆円の予算というわくがあつたにしましても、一応この国会に対する考えとは違つた予算を組んだのであるが、しかし、国会もこれを一応承認したのであるから、この問題は、今私としては、せめて金がなくて工事の進行ができないという箇所だけは、これは何とかしなければならぬという意味から、私、就任当時から、何度かつなぎ融資をもつて工事の進行を妨げないように話して参りました。ことに川崎君の郷里の三重県の堤防とか、愛知県の堤防などは、工事がどんどん進みまして、工事が進めばこそ今年度の災害でもどうやら去年の工事がむだになることなく過したものと考えております。それに今月の末にも何億という金を支払わなければならぬような状態になつておりますが、最近におきましては、特に大蔵省と折衝をいたしまして、善意の請負者に迷惑をかけないように、これは県の工事でありますから、県の方の期待にそむかないように努力をいたしております。いろいろな小さい問題を言うと、県との間で大蔵省にも言分はあるようでありますが、われわれといたしましては、そういうささいなことが県とあつたにしても、とにかく根本的な方針というものに対しては、むしろ政府側では工事の仕方が足らぬのである、この際そういう小さい問題にとらわれず、そういう工事の代金だけは、つなぎ融資で支払つてやることが適当であるという強い信念のもとに現在進行しております。これは愛知堤防と三重堤防の例だけでございますが、そのほか和歌山県なども、少くも十数億のつなぎ融資がなければ、現実に工事の代金が支払えないという現状であります。従つて今年度災害に対しまして、つなぎ融資を要求いたしまして、応急の復旧をすると同時に、二十八年度の災害に対しても、最小限度五十億程度のものはどうしても必要だという信念のもとに、大蔵大臣に今話しておりますし、きようの閣議にも、これは雑談的ではありましたが、現にあなたの出身県も問題があるのじやないかということも話しまして、ぜひ事務当局に反省を求めるようにということを、今ここに来る前に大蔵大臣と話したような次第でありまして、御質問の趣旨は十分了承いたしました。従つて、その線で私は努力したいと考え、またして来たつもりでございます。
○川崎委員 小澤建設大臣のただいまの答弁にあふれたる誠意のほどは、よく私は了承はいたしますけれども、実際の数字になつて現われて来ないと、われわれとしては満足するわけには行かぬ。またこれはわれわれの満足だけではなくして、国会の決議に反する、あるいはその背景をなしておるところの各政党の総意にも反するということに相なるわけであります。 そこで、ぜひこの際伺つておきたいのは、常識として、今日予算額の問題は、すでに承知をしておる、しかし予算額では十分できないから、融資の方で十分に見ると言われたが、その融資の総額というものは、四月の二十九年度予算に入つて以来、今日は十月の二十九日ですから、九月末の数字はどういうものになつておるか、建設大臣自身がわからなくてもその他の関係者から答えていただきたい。大蔵省の方としては、正確な数字を持つておると思う。それから実行予算の数字というものについても、この際ただちにわからなければ、後刻でもよろしい、示してもらつて、これが明らかになれば、議員諸君が憂えておる実際の問題について、さらに深く検討ができるのではないかと考えるのでありますから、至急にお調べを願いたい。答弁のできる程度は即答をしてもらいたいと思います。
○植田説明員 ただいまお話のありました点は、二十八年発生災害に関する融資の問題と了承いたしますので、二十八年発生災害に関する融資についてだけ御説明申し上げます。 二十八年発生災害に対しまして、ただいまお話のありましたような線に沿いまして融資されました額は、建設省の公共土木施設の災害復旧の関係だけで申しますと、三十七億一千万円余でございます。これは二十八年度と二十九年度の年度当初にまたがつての融資に相なつております。この金額は、大蔵省の要望もありまして、災害復旧の予算がついたならば返すということに大蔵省が了解されておりまして、地方財務局等からの、償還の要求もございましたので、そのうち四億三千百七十万円は償還になつております。従いまして、現在未償還になつておりますのは、三十二億七千八百五十万円でございます。重ねて申し上げておきますが、これは建設省の河川局で所管しております公共土木施設の災害復旧費のみでございます。
○川崎委員 それから大蔵省の方の融資総額はわかりませんか。大蔵省は、本年の四月から九月三十日までに、どれだけの融資をやつておるか。
○阪田説明員 先ほど来のお話、大体二十八年度債の関連の御質問と思いますが、二十八年度債に関しましては、ただいま建設省の方から御説明がございましたように昨年度末に三十七億余の融資をいたし、それが現在まで四億ばかり回収されましたが、なお三十二億残つております。こうゆう勘定になるわけであります。この三十七億を出しましたのは、御承知のように、昨年中に工事を繰上げてやるために、工事が進みましたところに対しまして、三十七億の金が出たわけでありますが、それは結局、本年度の工事を早くやつということになりますので、今年の工事に対しまして、補助金なり起債なりがつきますれば、この三十七億は今年度に返済する、こういう形になつておるわけであります。ところが、現実の問題といたして、今年の工事費が足りないという御承知のような実情から、この三十七億が現在大部分まだ回収されていない、こういうのが実情になつておるわけであります。 それで、先ほど来建設大臣からお話がありましたように、本年度もこれと同じような性質の融資、つまり本年度借用して、来年度の補助金なり何なりで返す、こういうことでさらに五十億融資しようというような話があるわけであります。その五十億の中に、ただいまお話が出ておりました愛知、三重両県とも当然含んでおります。そういうようなお話があるわけでありますが、そういたしますと、実は資金運用部の資金繰りといたしましては、ただいまの三十七億、こういうものは当然今年の融資の計画であります。最終的なものであります。ところが、それが返せない。その上になお五十億、また来年度に越す資金を出してもらいたい、こういうことでありますから、合せますと八十何億という資金になるわけであります。建設省の方では、五十億とおつしやつているのでありますが、さらに実は補助なり何なりの対象となります計画以上に地方で事業をやつておる。いわゆる仕越し事業と言つておりますが、仕越し事業の関係——建設省関係のみならず、ほかの関係の事業におきましてもいろいろと地方では相当あるようであります。そういうような関係もよほど検討してみなければならないと思います。 現在資金運用部の資金繰りといたしましては、御承知のように、年度初めの運用計画で、大体増加するだけの資金は、みなそれぞれきまつておるわけであります。最近郵便貯金の増加はかなり良好で、上半期かなり成績がよかつたのでありますが、それにしましても、いろいろ失業保険その他の関係で、貯金の減るもの等もございまして、現在のところでは、今申し上げましたように、そういう非常に大きな資金が新たな運用資金として捻出し得るかといいますと、ほとんど見込みが立たないわけであります。年度末に近づきまして、郵便貯金も非常にふえて来た、ほかの資金も大体この程度になるというような目途がついたということになりますれば、全体を再検討いたしまして、いろいろ新規の資金を出す可能性も出て来ると思いますが、現状におきましては、そういうことで、新規の運用によりまして来年度にまわりますような資金の融資ということは、今のところ困難な状態にあるわけであります。いろいろ建設省の方、あるいは直接地元の方から、ただいまのような実情はお伺いしておるわけでありますが、さようなことで、ただいま追加融資をするというような決定は、ちよつとまだできかねておるという状況でございます。御了承願います。
○川崎委員 大蔵省側としては、融資をして、その回収を、当然定められた法律の中で行つてもらいたいということは、これは財政局としては当然考えられることです。しかし今度の問題は、いかにしてこの災害を復旧するかということに重点があるのであつて、回収するということのみに重点を置いたやり方というものは、災害復旧の根本政策というものに対して、一つのブレーキにこそなれ、プラスになつておらない。そこで問題を整理して考えてもらわなければならないのであつて、事業量のあるところへは、当然それに対する裏打ちをしてもらわなければなりません。従つて昨年予算外において、三百五十七億の融資をするということをきめたはずのように私は記憶しておりますけれども、これに対するところのものが、今日までどれほど投下されておるか。すでに建設委員会等においては、十分御議論になつたことであるとは思いますけれども、今日までのところどの程度の状況であるか。それがまず一つの大きな問題点ではないかと考えるのであります。
○阪田説明員 ただいまお話の三百何億という資金の問題は、これはおそらく三党協定で、昨年度の予算に基く災害の事業費が十分でない、それを繰上げて配賦してやるために、たしか百五十七億という額になつております。それだけの範囲内で事業の進行状況その他を見て必要なものに出す、こういう決定のあつたものだと思いますが、それに対するものが先ほど申しました三十七億になつておるわけであります。ちようど本年の三月末におきまして、各地方から進捗状況、資金の需要状況等をとりまして、それに対して大体これだけが必要だというこによりまして査定して融資いたしましたのが、先ほど申し上げました三十七億、こういうことになつておるわけであります。
○川崎委員 これはもうすでに建設委員会では十分御議論になつておるところだと思いますが、百五十七億であつたか、百五十九億であつたか、私もその二億の数字ははつきりいたしませんけれども、とにかくこれは昨年度中に実施すべきものとして三党が要求をしたところであります。それに対するところの実行というものは、わずか先ほど示された数字しか行われていない。そうして本年においてはさらに新たなる予定の事業量というものを進捗させなければならぬということになつておるわけでありますから、これは小澤建設大臣は、当時第一党の国会対策委員長として、責任を持つて言明したことと私は思う。その建前を、今日あなたは実証しなければならぬ立場なのであります。当時は、何というか、検事側に立つて、今度は行政者の立場に立つというので、立場はかわつておりますけれども、その責任においてすみやかに実施をしていただきたいということを要望いたしたいと思います。これらの問題について、われわれももつと深く研究をして、おそらく今度の臨時国会は政局のいろいろのこともあつて、冒頭解散になるかもしれませんけれども、しかし災害復旧については、一日も忘れてはならぬ議員の任務でありますし、あなたは行政上の最高責任者であると同時に、三党協定におけるところの実質上の一責任者であることは、われわれは目の前で見て来ておるわけでありますから、その意味での御奮励をお願いいたしたい。 きようは議題が災害関係に集中されておるそうでありますから、元来ならばこれでやめるべきところでありますが、せつかく建設委員会に初めて来ましたので、私は自分の専門的の立場から、一つだけ御要望ないし質問をしてみたいことがあります。それは御承知でもありましようけれども、一九六〇年に開かれる東京オリンピック大会——これは実際においては実行不可能だと私も思つておりますが、六〇年は実施されなくても、六四年あるいはその後における大会というものは、自然アジア地域において開催されなければならぬし、そういう雰囲気になつて来ると思います。ついては、これを招致をする東京都においては、種々の準備を進めておるけれども、何せ主競技場の建設あるいはオリンピック村の建設等で、大体二百数十億の費用がかかろうと思う。そうすると、現在の東京都の財政だけでは、むろんこれをまかなうことができず、日本体育協会などという主催団体は、もとよりアマチュアの団体であつて、何らの資産がないということになると、国家の強力なる援助なくしては、こういうものを招致をする実力にも欠けて来ることになるのであります。災害復旧のような問題、あるいは住宅建設というような国民全般にとつて絶対に早く着手しなければならぬ問題もありますけれども、一面国際的な文化水準を高めなければならぬ日本としては、オリンピック大会の招致というものは、すでに国論をもつて決定をしておる。その際においては、少くとも主競技場——主競技場というのは、陸上競技場、プールというものもあるけれども、とにかくメイン・スタジアムだけは、国家の手によつて建設をしてもらいたいという要望が、東京都からも来ておるし、スポーツ界全体をあげての要望となつておると思う。これは建設省内部においても、すでに何らかの研究もしておられるし、着手もしておられると思うけれども、できれば来年度予算からこれを着手してもらわなければ、間に合わぬ実情にあるのであります。その点について、建設大臣のお考えを承つておきたいと思います。
○小澤国務大臣 第一段の災害復旧の問題につきましては、大体川崎君の考えと同じでありまして、その責任を実行することができないことを遺憾といたします。 第二段の問題ですが、これは個人的にも、去年もあなたからお話がありまして、私は大いに賛成者の一人であります。しかし、その具体的方法と、オリンピックのうちのどのものに対して国家が負担するかという問題と、額をどういう方法にするかという問題が、いまだ決定いたしておらぬ問題でありまして、これは主管省が大体文部省であろうと思いますので、文部省と東京都あたりと——その後安井さんと会つて話したことがございます。また大達文部大臣と会つたときも話しておりましたが、まだ具体的成案がありません。私はこれに対して、川崎君と同じような考えを持つておりますから、至急具体化することを促進したいと思います。
○久野委員長 お諮りしますが、正木清君より本件につきまして委員外発言の申出があります。これを許すに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○久野委員長 御異議なしと認めます。正木清君。
○正木清君 当委員会が非常に重要な案件を審議中に、委員長初め委員の各位が委員外発言を認めていただいたことについて、お礼を申し上げます。 本日特に委員外発言をいただきました理由は、実は十五号台風による北海道の災害復旧についてでございます。北海道は、このたびの十五号台風によりまして、開道以来かつてないところの一大損害を実はこうむつたのでございます。災害救助法が発動されました市が九と、町村が百二十でございまして、道内の自治体の五割がこの災害救助法の発動を見なければならぬほどの一大被害を実はこうむりました。政府においても、石井運輸、保利農林、加藤国務の三大臣が、それぞれ現地を親しく調査していただきまして、政府部内に特別対策委員会まで——もちろん本省も含めてですが、つくつていただきました。このことについては、われわれ北海道から出ておりまする議員としても、実は感謝をいたしておるわけでございますが、そこで実際問題として、災害の復旧の処置でございますが、遅々として進んでおりません。私ども全力をあげて、今日まで政府に折衝を続けて来たのでございますが、建設省関係では、私の承つておりますところでは、公共の土木災害復旧のつなぎ資金として三千万円、それから岩内町の災害都市復旧のつなぎ資金として一千万円、それから九市百二十箇町村の災害救助法のいわゆる生活保護の補助金等が一億七千七百万円、このほかに大蔵省関係が、使途を明示いたしませんで道に二億、町村に一億、実は二十六日現在でございますが、五億一千七百万円。私どもはあげて政府に向つて、さしあたつての復興の緊急つなぎ資金として十八億八千六百万円はどうしても必要であるから、何とか考慮してくれないかということを、今日まで連日連夜折衝を続けて来たのですが、今申し上げたように、わずかに五億一千七百万円というのが現状でございます。 そこで、本日は建設省関係でございますので、特に関係当局にお伺いをしたいのですが、全町の九割九分まで灰燼に帰しました岩内町の復興の諸対策でございます。御承知でもあろうかと存じますが、日本海に面したあの岩内は、雪が来ておりますし、道路はもう凍りついてしまつております。今なお罹災民は、屋根のとれました学校の運動場に集団避難をいたしておるのが現状でございます。ただ救助法に基く一戸五坪のバラック建が数百戸できまして、これしかありませんから、病人その他の者を優先的に入れておるのが現状でございます。そこで、お伺いしたいと思います点は、建設省としてはこの岩内町の災害による都市復興事業について、一体どれくらいの全体としての予算が必要であるのか、その金額を明確にお示しを願いたいと思います。この都市復興事業について、さしあたつて必要とする分は、今年度一千万円を緊急つなぎ資金としてくださつたようでございますが、この点をひとつ詳細に明確にしていただきたい。 次に住宅の問題でございますが、今申し上げました通り、各大臣の視察もあり、建設省からも係官がおいでくださつたのですが、御承知のように何もございません。そこで建設省としては、岩内町の住宅対策としては一体どのような御計画を立てられたのか、これが一点。その御計画に基いて、さしあたつて二十九年度及び三十年度にどのような具体的な方策を立てておられるのか。実は昨日加藤国務大臣にお会いしたときに、岩内はさしあたつて一千戸を建てる、これに要する緊急つなぎ資金として一億は決定をした、こういうお話がございましたが、そういう点についてひとつ詳しく御説明を願いたい。なお住宅金融公庫から融資をしていただきます二十九年度分の住宅計画というものは、どのようになつているのか。そうして、この住宅金融公庫の二十九年度の計画が、現在はどのように進行しておるか。なお、建設省の御計画は大蔵省と折衝過程だろうと思いますが、その折衝過程の経過報告も、あわせて御説明願いたいと思います。
○石破説明員 私は岩内の町を、つい最近視察して参りましたので、真接の所管ではありませんが建設省関係の分についてお答え申し上げます。まず第一の区画整理の問題でありますが、これは全体の事業費が二億二千九百万円、これは大蔵省との話合いが決定いたしました。そのうち本年は約二千万円程度の整理事業をやろうということで、事実上もう予算の折衝も終りました。最近に予備金支出になることと考えております。そのうち緊急の分として一千万円の資金運用部資金を支出いたしましたことは、先ほどお話のありました通りであります。 次に、住宅関係であります。厚生省所管の災害応急住宅でありますが、これは今月の二十日には九百戸が完成したはずであります。建設省といたしましては、公営住宅を建てますことと、住宅金融公庫の特別の貸出しわくを設定することと二つあるわけでありますが、第一の公営住宅を建設しますことは、公営住宅法に基きまして、滅失戸数の三割を本年と来年度で建設するということが法律できめられておりますので、それに基きまして、目下大蔵省と折衝中であります。所要の予算でありますが、大体本年度、滅失戸数が三千戸と計算しますとその三割の九百戸、公営住宅建設の所要資金は、私は真接関係がありませんので、はつきりわかりませんが、九百戸として二億ちよつとくらいじやなかろうかと思いますけれども、いずれにいたしましても九百戸のうち四百五十戸は本年度に着手したいということで、目下予備金折衝をしております。さらに住宅金融公庫の方でありますが、これも大体滅失戸数の三割の特別の貸出しわくをつくりたいということで、目下大蔵省と折衝中であります。 折衝の経過なり見通しの点でありますが、実は予備金支出、従来の例で申しますと、大体全国的の災害をとりまとめて出すというのが例になつておりますけれども、北海道と鹿児島では、鹿児島の方を遅らかすという意味ではありませんけれども、雪の関係もあり、北海道だけは切り離してやりたいというところで、これは昨日中に大蔵省とはつきり話合いがつくかと思いましたけれども、そこまで参りませんので、実は今日も住宅局長はその話合いで大蔵省へ行つております。私どもとしては、もう今日中にでもきめて、早急に実施に移したい。なお岩内の町におきましては、国のこういう施策だけでは、商店等はむずかしいから、町の方で単独事業としてやはり資金運用部あたりから金を借りて、町営の住宅を建てたいというようなことをお話になつておりました。その点は私の方の所管ではありませんので、省略させていただきます。
○正木清君 もう一点。この区画整理の二億二千九百万円、その今年度必要とする二千万円のうち、すでに一千万円は決定済みである。そうすると、あとの残りの一千万円の見通しはいつごろか、おわかりであれば、この機会に明確にしてもらいたい。 それから公営住宅の二箇年計画によつて、灰燼に帰した総戸数の三割ですから、これに要するものは、今あなたは二億とおつしやつたのですが、私がいろいろ調べたところ、二億二千二百三十三万九千円と承知しておるのです。本年度の四百五十戸分は、本日も局長が大蔵省と折衝してくださつておるそうですが、これが問題なんです。あなたも現地を御視察になつておわかりのように、もう二十日過ぎますと、北海道はどうにもなりません。まあ北海道のわれわれですから、雪が五尺ありましても、その中で仕事もやります。建築もやります。何といたしましても、必要といたしますのは政府の緊急措置でございます。この点は、特に大臣にもひとつ閣議を通じて一日も早くこの緊急資金が決定いたしまするように御努力を願いたいと思います。 それからさらに、今お話がございましたが、住宅金融公庫による九百戸分でございますが、私どものいろいろあなたの方へお伺いをしたりなんかいたしますと、これも必要資金が五億五千八百万円と実は承知いたしておるのであります。このことも緊急にしていただきませんければ、動きがとれない。これはどうにもなりません。なぜ私はこのことについて特に強く委員外の許可を受けて発言するかというと、視察をしてくださつて、皆さんはよくおかりでしようが、私ども北海道の人間は、台風の経験が実はございません。ですから、このたびの台風に対しましても、家がつぶれるとかいうようなことは、想像もいたしませんでした。もうごらんになればおわかりになるように、個人住宅であろうと、農村では納屋であろうと、片つばしから全壊、半壊というみじめな状態です。これから海から来る風が非常にはしげくなります。あの晩は、約三十二メートルの風が吹いております。今一箇月というのが、非常に重大な時期でございまして、特に石井運輸大臣にもお願いいたしまして、実は緊急無賃輸送も、十一月の十二日までさらに再延期を願い、これは運輸省に特段の措置をとつていただきました。そういう事情でありますので、実は住宅局長が本日大蔵省に行つておられるというのですから、これ以上具体的な御答弁を願うことは無理かもしれませんが、どうかひとつ大臣は閣議等を通じて、特段の御配慮を願いたいということを申し上げて、私の質問を打切ります。
○石破説明員 お尋ねのありました区画整理費の一千九百万円のうち、一千万円はつなぎ資金として出ておりますが、正式の予備金支出は、おそらく来週の火曜日の決定になるだろうと考えております。 それからなお、住宅の方が問題でありますが、今ちよつと申し落しましたけれども、北海道全体の公営住宅建設のためのつなぎ資金として、一昨日一億円参つておりますが、岩内の町の公営住宅建設のその後の計画は、四百五十戸建てる計画のもとに、そのうち二百戸については、この二十五日から開かれております道会に所要の予算をすでに要求しておるということを聞いております。あとの二百五十戸の方は、町が事業主体になつて建設するということになつておりますので、その方の予算措置がどうなつておりますか、その方はまだ私はつきりしておりません。住宅金融公庫のものも急ぎますことは、私どもよく承知しております。火事のありました翌日に、実は北海道の建設は、遅くも十一月一ぱい、十二月になれば、もう建築はできないということは、よく承知しておりまして、努力して参つたのでありますが、先ほど述べましたように、まだ不十分の点がありますので、今後努力したいと思います。
○小澤国務大臣 今正木さんから、いろいろお話がありましたが、実はきようの閣議におきましても、加藤君が経過をつぶさに御報告になりまして、これに対して、保利君も石井君もこの現場を見ております。従つて大蔵大臣も、これに対しては非常な理解を持つております。ことに、お話にはございませんでしたが、この岩内の漁民の諸君は、もはや失業しなければならなくなつた、船がなくなつてしまつておる。この船の問題も、何とか心配して、出漁期に遅れないようにというようなことを相談した次第でありまして、御希望にこたえることは可能だと存じております。
○瀬戸山委員 ただいま正木さんから、北海道の惨状を訴えられて、緊急なる措置を要望されたわけであります。正木さんは三十何メートルの風で非常な災害を受けたと言われるが、私は宮崎県の南端でありますから、災害についてはエキスパートです。そういうことで、昨年北海道へ住宅事情のことで参りまして、大体の状況を知つておりますので同情にたえない。北海道のこういう寒冷地帯の特殊事情を十分お考えなさつておられるわけでありますから、ひとつすみやかに対策を講ぜられんことを、私からもお願いいたしておきます。 そこで、先ほど川崎委員が、特にきようは建設委員会に入られて質問されたわけですが、一般の災害復旧に対する緊急融資、昨年度の百五十七億が、たつた三十七億だということは、実際こつけいなことです。大臣は、一生懸命努力をされておるお気持を、せつかく披瀝されましたから、これ以上申し上げませんが、今年度の発生災害に対しても、十二億余の緊急融資をして、またそれがどうのこうのと言つておる。昨日も非常に議論いたしましたが、これについても、さらに特段の御配慮を願つて、大蔵省関係においても、いろいろ資金繰りもありましようけれども、これは刻下の一大事でありますから、十分なる御考慮をお願いいたしておきます。 ただここで、官房長御存じかどうかわかりませんが、今日は所管の局長がお見えになりませんので、私北海道の住宅の問題でちよつと気になつた点がありますのでお伺いいたしておきます。それは御承知のように、公営住宅あるいは金融公庫の住宅を建てる場合には、北海道は全部いわゆる耐寒住宅を建てなければならないという法律を、私が提案してやりました。こういう緊急の場合の措置についての配慮が、あの法律には入れてありませんが、どういうふうにこれを措置されておるか。こういうときは臨機応変にやるべきであると思いますが、あの耐寒住宅と、今度の緊急の先ほど御説明の住宅との関係において、どういうふうな措置をされておるか、この際承つておきたいと思います。
○石破説明員 両方とも、耐寒住宅を計画いたしております。ただ、私も現地を見まして感じたのでありますが、緊急の場合には、あるいはお考え願わなければならぬ点が出るのじやなかろうかとも思いますし、さらにあそこを見まして感じましたことは、商店が焼けた場合等には、現在の公営住宅法なり住宅金融公庫の制度では、なかなかやりにくいという点もあるようでございます。りくつを言えば、こういうものはめいめいの自己資本でやるべきものかもしれませんけれども、ああいう大火の場合には、商店の復興というようなものを考えて、やはり特別な法律をつくつておかなければならぬのじやないかということを感じましたので、その点をつけ加えておきます。
○瀬戸山委員 大体それを聞いて安心しましたが、あの法律の立案者といたしまして、今の状況を聞いてみると、ちよつと心配になつた。特に北海道の住宅政策は、耐寒住宅に努力してもらいたい。しかし、ただ法律の末節にこだわつて、住民に非常な迷惑をかけるというようなことでもいけないと思いますから、そこはひとつあまり規則ばらないで、適当な措置をお願いいたしておきます。 それから、昨日の委員会における堀川委員の視察の報告に関連してお尋ねしておきます。残念ながら、昨日は河川局長もおられませんし、稲浦次官も退席され、大臣は御病気でおいでにならなかつたが、私はまず結論的なことをはつきりしてもらいたいという気持で、昨日は詳細なる意見を申し上げ、また御所見も承つたのでありますが、重ねてくどくどしくは申し上げません。そこに出ております大淀川の上流の問題でありますが、これは長い間の懸案でありまして、建設省としても、昭和二十四年から直轄工事をやつていただいております。もちろん地元の住民も非常に感謝いたしておりますが、これは国全体の問題でありまして、その工事の進捗がなかなか思うように行かない。これは財政の問題もあります。ところが、毎年同じような災害が繰返されておる。三千五百町歩は、すでに水浸しを受けることになつておる。米は一万石ないし場合によつては三万石の減収、損害は二億ないし十億という災害を毎年こうむつておるというような状態になつております。これを計画してやろうということで、建設省でも一生懸命研究してもらつて、先ほど申しましたように、工事も少しずつではありますが進んでおります。ただ問題は、あの図面でもわかりますように、盆地でありまして、広い集水面積の水を、ただ一本のはけ口で非常な狭窄なところから出すということになつております。大正十五年、事もあろうに、ほとんど平地のあそこに一万五千キロの発電ダムをつくつた。その当時は、地元農民の非常な反対があつたのでありますが、今日のような時勢とは違いまして、いろいろこれにりくつをつけて、決してそういう損害が起らないような措置をするような説明のもとに強行されてしまつて、今日まで相当の歴史を経過いたしております。ところが、先ほども申しましたように、どうも毎年——今年も四回、五回と連続して来ましたが、同じようなことを繰返して今日まで忍びに忍んで来ておる。ようやく直轄改修を始めるということで、愁眉を開いておりますが、それではどうにもならない。いよいろ大手術をやらなければならぬということははつきりしておる。稲浦次官は専門的の技術面から現場を見られたことは、たびたびあると思う。今日は大臣もお見えになりましたが、この前大臣にわざわざあの地方の災害視察に行つてもらつて、住民も非常に感激をいたしております。道路の関係か時間の都合かで、ダムの全部を見ていただく余裕がなかつたそうでありまして非常に残念でありますが、大体の話は聞いておつたということであります。そこで、私長い間建設省当局ともいろいろ御相談を願つておりましたけれども、約二十億の金をかけてあの河川改修をすることになつておりますが、かりにそれだけの巨費を投じて、この改修、堤防その他をやつても、決してそこの治水に万全を期したというような結論にはならない。私しろうとでありますけれども、だれが見ても、そういうことになる。そこであのダムをこの際撤去しなければ解決がつきません。これはどんなにりくつを言われても、つかない。専門家の稲浦次官も、十分に御承知でしよう。今電力については、非常に大切なときでありますから、そう軽々に撤去撤去というわけには参りませんが、二十億の金を投げて治水計画を完成しても、なおかつ災害を免れることができないで、年々一億ないし十億の損害をこうむつておる。また食糧増産を叫ばれて、自由党でも輸入減をはかるために、新たな政策を今検討いたしておるような状況でありますが、まあ部分的でありますし、数は少いけれども、一万石ないし三万石も年々減収して、農民に非常な苦しみを与え、一万五千キロの電力と、そういう巨費を投じて、しかも年々そういう災害をこうむるということを比較検討いたしますれば、これはどうしても撤去するよりほかに方法はない、こういうように私どもは考える。そうして地元民は、もういよいよしんぼうし切れなくて、今こそ私言いますけれども、昭和二十一年に爆破の計画があつたのです。そういうことは、非常に共産党的な考え方になりますけれども、そうなつておる。もう処置なしということになれば、われわれの力で爆破するというのです。ほとんど平水でありますから、今低いダムをつくつておるが、そのダムをつくるところが非常に狭窄部になつており、多少滝の状態であつた。そこで徳川時代に、狭窄部が高くなつておるから、わざわざ岩盤を切つて、その底を低くして川をつくつたところで、そこのところにぴしやつとすえたのである。そういう古い歴史があります。非常に地元の無知と言つてはおかしいが、生活に迫られておる農民は、爆破するというくらいな議論をした。けれども、専門家に聞くと、ダイナマイトの一つや二つでは、なかなかあそこは爆破できないという話があつたのであります。そういう深刻な場面に来ておるのでありますから、これを撤去しなければ解決がつかない、こういうように考えておるわけです。昨日も植田次長からいろいろ御説明がありまして、次長に即答をしてくれとは私は申し上げなかつたのでありますけれども、今日はよく事情を知つておられる稲浦さんが正面におりますから、大臣の見解を聞くとともに、稲浦さんの所見を承つておきたい。
○稲浦説明員 昨日ごく概要をお答えいたしましたが、過去において実績を見まして、あの狭窄部にああしたダムをつくつたのは、治水的に見て非常に問題であることは、はつきりしておるわけであります。瀬戸山さんも御存じのごとく、過去数年間、どこかにはけ口がないかとうことをいろいろ検討したのですが、結局あの盆地で、あの口よりない。出口にダムがあるということだから、これはもう大きく切開してしまうよりしかたがない。言いかえれば、撤去する、そうしてあの狭窄部をももう少し開鑿すれば、あの盆地の水害が除かれる。そこで、その上流部の河川を、中小河川等でいろいろ改修しておりますが、これは今お話のあつたように、堤防で囲んでしまうということになると、どんどんと下に水を流します。そういうことになりますと、今度は下流の宮崎市に洪水の被害を与えるということになりますから、かりにこれを撤去すれば、適当な場所に洪水調節の非常に能率のいいダムをつくり、それで調節して、上流部の湛水を防ぐと同時に、下流の洪水を調節して行くというのが一つの方法じやないかと現在考えております。そこで先年、ダム地帯がありましたので、ある程度の調査をしましたがこれが地盤がよくないので。ほじくつてそのままになつております。これをさらに研究しまして、洪水調節の有効なダムをつくつて、洪水調節をやると同時に、なくした一万五千キロか幾らかの電力を確保できれば、非常に幸いだと思つております。 さような考えを持つておりますと同時に、大淀川の水系について、全体の治水計画をもう少しはつきりさせて、綾川等のダムも、電力プロパーでなしに、洪水調節を主体としたダムをつくつて下流の水害を除去する。かような水系全体の治水計画を立てて、またなくした電力をどこかで補充する方法をとりたいというので、今河川局にさような方法について検討を申しつけておりますが、地方建設局でそうした方針のもとに成案をつくりまして最後の決定をしたい、かように考えております。 大体そういうような方針でありますが、建設省としましては、建設大臣が河川の責任を持つている以上、まず治水を主に考えなければならない。利水はそのサブ・プロダクシヨンとして考えるべきものである。だから、ダムを撤去しますと、治水の完璧を期するために水力を喪失するということも、ことによつたらあるかもしれない。しかし、それはできるだけどこかで確保したい。電力をとることが主体でない、まず治水の完璧を期して、川の完全なる維持をやつて、しかる後に利水をはかるというこの原則のもとにやつております。今後とも成案を得たいと思いますから、よろしく御協力を願いたいと思います。
○瀬戸山委員 今の稲浦さんの御所見で、安心をいたしました。これ以上申し上げる必要はないのでありますが、いかに深刻であるかということの一つの例として、これは申し上げるのであります。今おつしやつたように、あの下流で、地点は申し上げませんが、数年前正式に調査したことがあるのであります。約十億トンでありますか貯水するりつぱなダム地点があります。ところが、学者が、詳細なボーリングではありませんが、ある程度ボーリングをされて、八十メートルのダムであつたと思いますが、火山岩であるから非常に危険であるということで立消えになつておるけれども、そこをもう少し詳細に調べていただきたい。私はしろうとでありますけれども、大淀川の上流を、もう何百年来同じように水浸しになるのを、そうやつて放置してあつたというのは、日本国民は治水というものの——一般的には今日理解が深くなりましたが、理解が少い。天然自然の現象でしかたがないという考え方があつたので、それをいいことにされたかどうか、昔の話ですから知りませんが、あそこを一つの洪水調節の場所として、下流の河川改修をされた。従つて上流の治水をすると、今まで八〇%進んでいる治水計画はもう及ばないということになる。今度の洪水の場合、あそこのゲートを全部開放しまして、それが下流に影響して、六万の宮崎全市民に退避命令があつたというこういう深刻な場面になつておりますから、そこまで考えなければ、この治水計画というものは成り立たない。残念なことには、各支流の上流にそういう洪水調節のダムをつくる場所がない。御存じの通り、あそこは火山灰地帯で、そういう場所がありません。ここが非常にむずかしいところであると思う。そこで地元の方では、これは日本の最高権威者を集めたわけではありませんが、今度はあの上流を、鹿児島県の志布志湾の菱田川にこれをさかさに流すという計画を立てている。それが今日の金にして約六十億かかるという計算が出て、建設省にも試案として出してあります。こういう方法もある。六十億かけて逆流させて鹿児島県に追いやるというので、大騒ぎしたことがありますが、そこまで地元は深刻に考えております。そこで結論は、あのダムをとることが先決だということになつて来る。ただとつたのでは、また下流が問題になります。そこで、数年前やりました地点とは違つてもよろしゆうございますから、そういうところにさらに洪水調節のダムをつくつて、電気が起ればそのとき電力を八万キロ起すという計画であつた。そうすると、一万五千キロがなくなつても、治水がよくなり、さらにまた電力はふえるという非常にいい計画だということで、真剣であつたのでありますが、岩質のために今一頓挫しておる。そういうところでありますから、どうか真剣に今の撤去するという方針のもとにひとつ計画を進められたい、これをお願いしておきます。しかも、これは今日まで、研究するするで、もう数年来ておるのです。もちろん研究はしてもらつておるようでありますが、出先機関だけでは、この問題は解決できないので、ひとつすみやかにその結論を出してもらいたい。一年や二年では、これは解決しません。結論を出しておけば、農民もいつの日にかそうなる、何年か後にはそうなるという確信を得ますから、やはり増産に励むことができると思います。今は暴動が起りかかつておるという状況だろうと思うのです。今度加藤国務大臣がわざわざそこに行かれるそうでありますが、相当の騒ぎが起るだろう。今共産党が利用して、盛んに騒がしております。しかし、いいことでありますから、ついて行くおそれがある。率直に申し上げるとそうです。どうかひとつその点をよく考慮されて、対策を立てられるようお願いします。
○村瀬委員 大臣が御出席でありますから、簡単に二、三お尋ねしておきます。 臨時国会が開かれることは既定の事実であります。先ほどから川崎委員を初め多数の同僚委員の災害復旧その他に対する熱烈な質問に対しましての御答弁では、まだ明らかにならない点が多いのでありますが、一体この来るべき臨時国会に、大臣はどういう補正予算を出すことを予定なさつておられるか、その概要を承つておきたいと思います。
○小澤国務大臣 御承知の通り、私の方の所管の今年度の災害は、各府県からの申出によりますと、大体五百億をちよつと欠けております。この各府県からの申出に対しましては、建設省で査定を行います。過去の実績によりますと、この査定した結果は、各府県からの申出の約七〇%ないし七五%の間で査定が終つています。今度のものはどうかわかりませんが、過去のものは、すべてそういうふうになつております。それに対しまして、大体三分の二の補助ということに考えて、さらにそれに対して今年度、三・五・二で行くか、二・五・三で行くかという問題があります。こういうふうに計算をいたしますと、今年度の災害に対して、私の方の所管で必要な金額は、三といたしまして七十五億、二といたしますれば五十億であります。今私の方は、この三という線を省内で決定をいたしまして大蔵省に要望するつもりでおりますが、大蔵省はまだ三ということに対して、承諾を与えておりません。現に今日の閣議でも、雑談的ではありましたが、少くとも去年の災害に対して非常に復旧が遅れておるという点から見ても、せめて本年度は三で行くのが適当じやないかという主張を私がやつて参りましたが、大蔵大臣はそれに対して、なかなか賛成のような意思表示はしなかつたのであります。私の方は、最後まで三で行くという考えでありますが、三で行つた場合に七十五億、それから各省の関係は、これも過去の計算でありますが、建設省が六でありますれば各省が大体四というのが、農林省、運輸省みな加えて、大体そんな割合に行くのです。従つて今年度も、大体あと三百億ないし三百五十億がよその災害じやないか。これは想像でありますが、そうなつて来ますと、各都道府県の申出が八百億程度じやないかと思つております。八百億ということになると、三だというと全部が百二十億、二だというと八十億になります。八十億ということになりますと、これは皆さん御承知の通り、今年度の予算を三派協定で修正をする際に、小さい項目がたくさんあつたのでありますが、この小さい項目から持つて来るのはめんどうだから、一時この五十億だけを予備費からとつておこうというので、予備費から取つております。この分は当然返つて来るのであります。形式上は補正予算が必要でありますが、実質上は予備費が百三十億あると見てさしつかえないのであります。従つてこの百三十億のうち、かりに二十億使つているのじやないかと思いますが、百五十億くらいあるのでありまして、結局三をやる場合におきましても、大体大きな補正なくして予備費だけでやつて行けるのじやないか。私はこういう見通しを持つておりますから、この災害に関する限りは、しかも私の方の所管に関する限りは、臨時国会で補正予算——まあ形式上の補正予算は別ですよ、今の五十億をこつちに持つて来るというような形式上の補正予算は別ですが、実質的に新しい財源を加えて、昨年のように災害に持つて来なくても、私の今考えているところは、大体実行できるのじやないか、こういうふうに思つております。
○村瀬委員 非常に数字はつじつまの合つた御答弁でありましたけれども、私は今年の災害の非常に片寄つた——全般的に災害が均霑するのは、仕合せでははないのでありますが、いわゆる均霑をしない、非常に片寄つた災害の年でありますので、その特殊事情から考えまして、今のような算術的な数字のみでは解決のできない問題があるのではないかと思いまして、補正を当然要求していただかねばならないものがあると思いますが、その理由を一々述べまするには、時間がありませんから次会に譲ります。 そこで、具体的なことを一つ聞いておかねばならないのでありますが、愛知、三重等におきましては、先ほど川崎委員から質問がありました二十八年度の百五十七億ということに関連をいたしまして、工事を先にやつてしまつておる。和歌山、福岡、熊本等もみなそうでありましたが、それに原因をいたしまして、二十九年度の割当はありましても、その前に借りた分の充当をしなければならなかつたというような関連もありますし、そうかといつて過年度災害その他今年の災害等に対して、手をこまねいてそのまま見ておるというわけにも行かなかつた関係上、特に愛知、三重におきましては、地建において委託工事をして、すでに契約をしてしまつた工事が相当あると思うのであります。これなどは実情がそうなんでありますから、そこに大蔵省関係者もおられますけれども、ただ数字だけで、いろいろな還付金がないとか、なかなかバランスが合わぬとか言つておれる性質のものじやない。もうすでに地建で契約して工事をやらせておるのであります。そうすれば、人夫賃も支払わねばならないわけでありますし、その人夫賃が遅れるということになりますと、生活に困つていろいろな治安上の事態も起るという切迫した事態に差迫つておるのでありますが、この地建で委託工事をして契約をした総額は、大体幾らであり、そうしてそれをするときには、何十億という工事であるならば、大蔵省とも当然何らか一つの話合いの上でなさつたものと思うのでありますが、大蔵省はそれに対してどういう道義的な責任を今現にお感じになつておるか、そうしてこれに対する処置はいつごろ金をお出しになるのであるか、大体日どりをあらかじめここで承つておきたい。
○植田説明員 ただいま村瀬委員からお話になりました御質問通りの数字を持合せておりませんので、若干食い違うかと思いますが、結果的には同じことになりますから、ひとつ御了承願いたいと思います。 御承知の通り第一期計画と第二期計画にわけておるわけでありますが、第一期計画が百四十九億円、第二期計画が百七十八億円でございます。第一期計画の百四十九億円の内訳は、災害復旧事業費で百八億円、助成費で四十一億円ということに相なつておりまして、現在はこの第一期工事を実行中でございます。これは愛知、三重海岸堤防復興計画としまして、建設省が取上げておる計画でございますが、建設省が委託を受けております分と県で施行しておる分がありまして、その全工事量の六割に相当する工事を、建設省が委託を受けて実施いたしておるわけでございます。現在の第一期工事の進捗状況は、七三%程度でございます。これに対しまして、現在まで災害復旧事業費及び助成費で、県に対しまして補助いたしておるわけでございます。現在まで契約いたしました金額、従つてこれができ上れば支払わなければならない金額との間におきましては、十八億五千万円の差額があります。ただいま契約いたしました金額は幾らかというお話でございましたが、その地建分は詳細にわかりませんが、県と直轄分とを合せまして、現在資金的に十八億五千万円不足しているわけであります。これは愛知、三重両方でございます。
○村瀬委員 われわれが聞いておるよりは、この十八億五千万円という数字は少いので、もつとあると思うのでありますが、一応その数字を基礎といたしましても、労働者の人夫賃も払つてない、資材費も払つてないということになりますと、それはその地方にとつては重大な経済パニックの一つの原因にもなるわけでありますが、大蔵省においてはどういうお考えでありますか。これはいずれ当然出さねばならない問題でありますから、二十億そこそこのものは早く融資すべきだと思うのでありますが、それはいつごろになりますか。
○阪田説明員 ただいまの点につきましては、先ほども申し上げたわけでありますが、数字につきましては大体十八億というふうに私どもの方も伺つております。ただこの数字は、十八億円と申しましても、先ほども申しましたように、本年度償還すべき額、これは愛知、三重両県で二十億になるのでありますが、二十億は返さないで、そのまま今年の事業費に充ててしまう、さらにその上に十八億円いる、こういうことでありまして、資金運用部が資金繰りをつけなければならない金額としては、三十八億ということになります。それで、これと同じような状況にあるものが、先ほども申しましたように、融資としては三十七億、あるいは追加所要額としましては四十億というような金額があるわけであります。そのような、かなり大きな資金繰りがいりますし、先ほど今年度の、たとえば災害のお話がございましたが、本年度の災害につきまして補助が出ました残りの起債で地方が調達しなければならない額、これについてももちろん考えて行かなければならないと思います。その他金融関係でいろいろな資金の要望がたくさんあると思うのでありますが、地方債関係だけでも、ただいまいろいろ聞いておりますのは、現在の計画、千九十億ばかりの計画でございますが、それ以上に追加してもらいたいというのが、二百億以上あるように覚えております。そのような状況でありますので、現在の資金運用部の資金の状況といたしましては、どうも今すぐにこれらのものに対しまして資金を割振るということは、全然余裕がないわけでございます。どうしましても、今後の状況——これは郵便貯金等は、十二月、一月は非常に超過する月でありますが、ただいまは御承知のようなデフレ情勢ということで、先の預金の増加等につきまして、非常に見通しをつけにくい状況にありますので、その辺のところ、こちらで資金が当然ふえるものだときめ込んで計画を立てるわけにも行かないのでありまして、いろいろむずかしい情勢がありますので、どうもすくにはこれらの——こればかりでなく、ほかにもたくさん要望があるわけでありますが、どの程度の手当をなし得るか決定しかねる、こういう状況にあるわけであります。たいへん申訳ないのでありますが、全体としての状況はさようなわけでありまして、これに限りませず、ほかの方にも建設費の要望が非常にたくさんあるわけでありまして、現在のところ、処置はただちにはつきかねる、こういう状況にあるのであります。
○村瀬委員 いろいろ答弁を多岐にわたらせて、焦点をぼかすような感じがするのでありますが、大体昨年度あなたがこの席においでになつて、三月三十一日現在で百八億ぐらいは残しておかなければなかなかやりくりができないと言われた。われわれは百八億も残しておく必要はない、一応これも出して緊急事態に応じさせたらどうかという押問答を大分したのでありますが、そういうことから考えてみますと、今あなたがこういうふうに、時期はわからない、いろいろこれもいる、あれもいるとおつしやられても、金はかなりあるのではないかという気がするのです。やはり去年の年度末の百八億をとつておいたような金が、きつとあるのではないかというような気がしてならないのであります。この十八億五千万円のごときは、当然支払わなければならぬ金なので、あなたが、かりに地建の局長であり、知事であつたとしたら、実際困る問題なのでありますが、ほんとうに金がないのがどうか。ないとすれば、一体いつ、何の金を当てにしておるのであるか。郵便貯金ばかり当てにしておるのであるか、何かほかに財源があるのであるか。もう少し正直に、安心の行くような御答弁を伺いたいのであります。
○阪田説明員 昨年度百八億の点についてお尋ねがありましたが、百八億というのは、そのときも御説明申し上げたと思うのですが、資金運用部の七千億もある資金を繰りまわして行くわけでありますから、その程度の余裕金といいますか、資金は持つていないと、うまく運営がつかない、こういう趣旨で申し上げたのであります。それで、今年もそんなことをしておるのかというお話でありますが、これはやはり本年度の運用の計画におきましても、去年から持ち越しました百八億の資金と同額の資金を持ち越すように、ちやんと計画してございます。その程度ありませんと、年度初めの地方に対する短期融資等もございますし、そういうものにさしつかえるわけであります。その程度は、やはりどうしてもとつておかなければならぬと思います。従いまして、やはりそれだけとつて行くというふうに考えますと、どうしても現在の計画以上に新しく資金を追加して出すということは、今見込んでおる以上に資金がふえなければ、出て来ないわけであります。ほかの融通をやめる、ほかの方に出すつもりでおつたものを今度はやめてしまうというようなことでもしなければ、出て来ないわけでありまして、それそれ当てがあつて、契約もし、工事もしておるものを、簡単に切るわけにも行きませんが、やはりこれからふえる資金というものがあるわけではないのでありますから、現在のところ——郵便貯金だけというお話でありましたが、何といいましても資金運用部資金の半分以上は、郵便貯金の増加ということでまかなつておるわけでありまして、これは今年九百億ぐらいの増加を見込んでおるわけであります。これは現状におきましても、九百億よりはふえると私たちは思つております。ただその他の関係におきまして、たとえば失業者がふえますために、失業保険の給付が非常にふえる。この関係で、実はかなり大きな食い違いができまして、失業保険の預金が非常に減つておるわけであります。そういう要素もありまして、いろいろ全体を検討いたしてみますと、現状では年度初めに見込みましたより資金がふえるという見込みは立たないわけであります。どうしても今後の状況を見て、確かなところを見て運用計画を立てて行こうというよりほか、しかたがないだろうと思います。
○村瀬委員 今の数字の点については、大体大学の教室で講義をなさるならば、それでもいいと思うのですけれども、しかしそれでは、政治問題としてはどうしようとなさるのでありますか。これは絶対見込みがない、だからこの十八億五千万円は知らぬぞとおつしやるのでありますか。そのほかの五十億も……。あるいは事情はこうではあるけれども、そこが政治であるから、何とかして、ひとつ無から有を生じてでもこれをやるのだ、こういう親心がおありになるのであるか。そしてその時期は、あるいはもう一月待つてほしいというのか、あるいは一月半待つてもらいたいというのか。その点一つの政治問題として、お互いにあなたも政治家で国の行政をあずかつておるのでありますから、そういう大学の講義式でなく、ひとつ御答弁願いたいと思います。
○阪田説明員 おしかりを受けて、はなはだ恐縮でございますが、大体先ほど来申し上げましたようなことでありまして、十八億をいつ出すか、どこで出すか、というお話でありますが、資金運用部の現状といたしましては、十八億よりも先に、愛知、三重両県で申しますと、二十億円回収すると見込んでおりましたものが、回収されないわけであります。その資金の調達を、とにかくまず考えなければならないのでありますが、それを一体どう手当するかというのが、現状としては非常に苦しい。先ほど申し上げましたような資金状況でありますから、せつぱ詰まつた問題であります。それを何とか、回収されない場合にはつじつまを合せるように手当をしなければならない、その上にまた十八億出す、こういう問題でありますから、おつしやるように簡単にどこから見出すというわけにも、これは数字のことでありますから、ちよつとできかねるわけであります。しかも愛知、三重両県の状況は、私ども十分伺つておりますが、さようなことで、現在の計画をとにかく実施して参ろうといたしますと、ちよつと現状では、これ以上新規に出すということは、できかねるわけでございます。御了承願います。
○村瀬委員 最後に一つ、それでは建設省に伺いますが、これだけ委託工事として、いわゆる地建で契約をなさつたわけであります。これは必要やむを得なかつたので、よくやつてくれたと思うのでありますが、しかしその際に、大蔵省に、大体こういうふうにするからということは、ある程度の了解は得られなかつたものでありましようか。少くともこういうふうにせざるを得ぬ情勢だ、現場を見れば放任しておけぬのだというくらいなことは、お話になつたのかどうか、それを伺つておきます。
○植田説明員 建設省といたしましては、これは形式的に申しますれば、県の工事の委託を受けている、こういうかつこうになるわけでございます。資金面につきましては、補助金で出すものは出すのであるし、県の予算に計上せられたものは、計上せられた分について委託を受ける。従つて、資金の手当については県がやるべきである、形式的に申せば、そういうことになるかと思いますけれども、しかし、建設省が乗り出しまして、初めは直轄でもやりたかつたが、直轄が事実上困難でございましたので、その六割を委託を受けたというふうな形におきまして、これは建設省におきましても、資金面につきましても十分責任はあるわけでございます。この資金の交渉につきましては、ちよつと先ほども申し上げましたように、形式的には一応両県の責任になるわけでございますから、両県から大蔵省にも再々申し上げておるものだと思います。また建設省といたしましても、その点につきましては、大蔵省に話してあることは事実でありますが、大蔵省との間において、どれだけの資金をどういう時期に支払うということについての確たる約束は得ていなかつたのが実情のように承知いたしております。 なお、ちよつと申し落しましたが、先ほど七三%できたと申し上げましたが、これは本年二十九年度末までの出来高でございます。しかし、このうちの大部分は本年内にできるわけでございますが、十八億五千万円が全部すぐお借りしなければ、どうしても支払いできないというものでもございません。本年末程度を目安にいたしまして、その期間に、分割でけつこうでございますから、ぜひこの金を貸していただきたい、そうでなければ、どうも現地での支払いが困難を来す、こういうふうな考え方でございます。
○瀬戸山委員 これは、去年からこの議論はしておるので、阪田さんも神経衰弱になるくらいにお考えだと思うのですが、ただ、今あなたのお話を聞いておると、よけいなことをやつたのだということになるわけです。私ども現場を見ると、普通の河川と違いまして、申し上げるまでもないことでございますが、毎日二回ずつ海岸は潮が入つて来るのです。しかたがないから、あれだけの田地が潮浸しになつては困るというので、現場では毎日一生懸命やつておる、そういう実情です。金が足らないから貸してくれというと、その百五十七億は仕事に応じて出すと大蔵大臣はここでもおつしやつた。仕事をやりさえすれば、仕事に応じて出す。幾ら出すということは、仕事がどれだけできるかわからぬから、いつまでに幾らということは言えぬが、仕事に応じて出しましよう、そういう話も出たのだけれども、政治家としてはそれは当然だ。毎日水浸しにさして、あれほどの広大な田地やその他に浸水するということは、重大事件ですから、それを何とか食いとめる方策をやつて、しかも満足でないけれども、それでもまだこれほどの未払いが現に済んだ仕事にある。まだこれからやらなくちやならぬのは、この次の話ですから、そこまではとうてい追いつきそうにないが、済んだところだけでも、これは何とかしなければならぬわけです。結局問題は、あなたは人の金を預かつておるのだから、銀行屋さんあたりに一生懸命やられるのは、これは大いにけつこうなんですが、ひとつ建設大臣もよくお考えくださつて、政治的な問題ですから、どの金をどうまわすかということは、こういうふうなときに考えなくちやならぬのじやないかと思う。何もかもやるべきことですから、いろいろ操作してみると、金がこれだけわくがきまつておる。その金を、これもやらなくちやならぬ、あれもやらなくちやならぬということをやつておつたのでは、これは解決つきませんから、どうかひとつ、そういうふうに資金運用部の最高の方式を再検討してもらう、こうしなければ出て来ぬと思う。阪田君がいくら計算されても、元はきまつておるから、出て来ぬだろうと思います。その点をひとつ考慮してもらいたいと思います。
○久野委員長 阪田さんは所管でないかもしれませんが、事実は、昨日主計官が参りまして、節約額が九十億残つておるといつて、当委員会で言明しております。当然この節約額は他の面へ流用されるかもしれませんが、こういう差迫つた急場の問題ですから、この中からひねり出すと申しますか、流用すると申しますか、何らかの措置が講ぜられても当然じやなかろうかと私は思うのです。かつてに仕事をやつたのだから、かつてに県で都合せよという立場を国がとるということは、明らかに政治上の重大な問題です。現に私は昨日の当委員会でも申し上げましたが、すでに支払いが遅延をいたしております。遅延をしているために、労務者が困つております。困つているために、生活必需品の手当についてさえも困難を来しております。そのために、一部の労務者が逃亡するとか、あるいは物を盗むとかいうような刑事上の事件さえも起きております。そういうような事柄は、阪田さん自身も御存じになつていることだと私は思いますが、御存じになつておるにかかわらず、金がないから出さないとか、そういうような逃げをここで打たれるということは、はなはだ遺憾に思います。当委員会といたしましても、数回にわたつてこの問題は論議しておるのでございますから、どうかほんとうに真剣な立場から、さらにひとつ再検討をお願いいたしたいということを、特に強く私からも要望いたしておきたいと存じます。
○川崎委員 きわめて簡単なことですが、今の阪田君の話では、十八億五千万円の問題については、新たに考慮する余地はないというふうに聞いたのですが、そうですか。
○阪田説明員 先ほど来たびたび申し上げておりますように、現在のところで、資金運用部の資金繰りを見て、新たに新規の追加融資をなし得る余地があるかというと、現状のところではちよつとないわけであります。
○川崎委員 十八億五千万円の問題は別にして、新たに資金の操作をする余地はないということでありますか。
○阪田説明員 その十八億五千万円を含めまして、新規の資金繰りの余地はないということであります。
○川崎委員 これは重大な問題で、単なるやりとりとして終るべき問題ではないから、阪田君のような、実際に資金運用部の金の操作を知つている人からこういう言明があつた以上は、大蔵大臣を至急に呼び出して、建設委員会として、昨年の災害復旧に対しての跡始末をどうするか——大蔵大臣は、事業量があれば必ず払う、やつたものに対して払うと言つているのだから、その言明と今の問題とは、非常に食い違いが起つて来ている。そこが当委員会としても究明しなければならぬ問題でもあるし、同時に、われわれ予算委員会の一員としても、看過することのできない重大な問題に発展する可能性がある。可能性があるではない、重大な問題であること自体だと考えているのですが、これに対して建設大臣はどう思われますか。
○小澤国務大臣 川崎君の言う通りだと思つております。
○阪田説明員 大蔵大臣が御出席になつてお答えになるかもしれませんが、今の、やつただけは出すということについてちよつと申し上げますと、これは、百五十七億の話がきまりましたときに、これは百五十七億が限度だ、その範囲内で仕事が進んで、金が必要なものは出して行くのだ、こういうことであつたわけです。従いまして、去年の年度内に仕事が済めば出そうということは、大臣は当然言われたわけです。そのときには、結局年度末にその進捗状況を見まして、愛知、三重に十億ずつ出しているわけであります。今度足りないと申しますのは、二十九年度になりましてから、工事が非常に進みまして、その結果十億も二十億もさらに追加をしなければならぬ、こういう状態になりましたわけで、百五十七億に関連する問題ではなくて、本年度になりまして新たに発生した問題で、本年度の事業費額が予定よりも少かつた、しかも工事が非常に進んだ。そういうことになりまして、非常に仕事が進んだということは、もちろんけつこうなことだと思いますが、資金繰りがつかない、こういう問題だと思います。それで私どもも、非常にそういうことで仕事が進んでいるので、資金が足りないという状況は、先ほど建設省からもお話がありましたように、建設省の方からも、現地の方からも、たびたび拝聴しております。ただ私どもといたしましても、今年の資金運用部の計画が非常に一ぱい一ぱい見積つたきゆうくつなものでありましたので、なかなかそういう新規の資金を出す余裕はむずかしいのだということは、そのたびごとに申し上げておつたわけであります。何にも出すのがいやだとか、出さぬという意味ではありませんが、状況はそのようであるということは、その都度私どもの方で申し上げておつたつもりであります。
○川崎委員 非常にこの問題は焦点が明らかになつて来てけつこうですが、あなたの答弁をそのまま真に受けるわけには行かない。その点は私もかなり熟知しておるのですが、昨年度の百五十七億の特別融資の問題については、大蔵大臣の言明、すなわち昭和二十八年度中に行つた事業量に対しては必ずやるということの言明のほかですよ。本年の予算委員会の冒頭において、すなわち記憶すれば、二月二日の予算委員会において、私と、それから社会党の左派のだれであつたか代表質問に答えて、昭和二十九年においても、非常に国庫の補助額が少いから、融資をもつてこれに対しては十分の手当をいたします、もとより事業量がないにもかかわらず、しきりと陳情その他によつて融資を実施してくれというような要望があるから、こういうものについてはできません、また最近監査の結果、二重申請等の問題もあつて、災害復旧の問題については、必ずしも現地の要望が正しいものとは思つておらぬ、しかし昨年災害において最も打撃を受けた——大蔵大臣の言明をもつてすれば、自分の故郷があれであるから、愛知、三重、和歌山、福岡、熊本等の諸県における重要なる工事につきましては、事業量が進捗いたしました場合においては、必ず融資の補填はいたします、こういう言明をいたしておるのですよ。それは予算委員会の速記録を読んでごらんになればわかります。従つてそのことは、おそらく建設委員会は、もつとこまかく具体的に、専門のことであるから、御議論もあつて、村瀬君のような質問になつて来たと思うのです。あなたの今言われたことの全部を信用するわけには行かない。これは一部分であつて、本年の工事量に対しても、重要な災害地についての実際に必要なものに対しては、融資をもつてこれに充てるということを言明しておるのだから、その点について食い違いがありはしないか。むろん実際資金運用部の資金が足りないのだということは、あなたが一番よく知つているのだから、それはそうでしよう。けれども、そのことと国会における大蔵大臣の言明とは、事態の進捗につれて食い違いができておるのだから、その点はどうかと建設大臣に今尋ねた。建設大臣は、私の言う通りだということになつておりますから、これはあらためてあなたに申し上げておきますが、もう答弁はいりませんよ。それは事態がすでにかわつて来ておるのだ。あなたの今言つておることを、そのまま大蔵省全体を代表した意見とは思つておらない。しかし、資金運用部の資金の操作については、あなたは責任者であるから、その責任者が、一つも出せないとこう言つておることと、大蔵大臣の今まで言つて来た約束というものは、違つて来ておる。この点に対しては、政治問題に発展するということを私は申し上げておるのです。答弁はいりません。
○小澤国務大臣 それは、川崎君は一人できめておるが、私は理財局長が全然出さぬということを言つておるようには考えない。出さぬということになれば、私の方でも聞きつばなしには行かない。ただ、現在の段階では資金繰りで困難であります、だんだん進みますれば……というような言葉で答えておるから、私は多分に含みを残しておると思つて黙つて聞いておるのであります。だから、自分かつてに解釈しないようにお願いしたい。
○久野委員長 本日はこの程度にて散会をいたします。 午後一時十六分散会