決算委員会 第52号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1954/09/27
会議録
○田中委員長 これより決算委員会を開きます。 まず理事の補欠選任についてお諮りいたします。委員の異動に伴つて現在理事五名が欠員となつておりますので、その補欠選任を行いたいと存じますが、先例によりまして委員長において指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 御異議なしと認め山田長司君、押谷富三君、田中角榮君、高橋英吉君、吉田賢一君の以上五名を理事に指名いたします。
○田中委員長 本日はかねて審議継続中でありました政府関係機関の収支のうち、造船融資の問題に関する事項について協議いたします。さきに本委員会におきまして、証人検事総長佐藤藤佐君、及び証人検事正馬場義績君の証言を求めたのでありますが、証人らが職務上の秘密のゆえをもつて証言を拒否された部分が少くないので、本委員会は法務大臣にその証言の承認を求めたのであります。しかるにさきにお手元に配付いたしておきました通り、同大臣から九月二十一日付法務省形事秘第四百六十九号をもつて、十七点中三点を除くほかはすべて承認を拒否されたのであります。同時に承認拒否の理由の疎明がされておりますが、きわめて抽象的で確実性を欠き、かつ法律的妥当性が欠如しておる感がきわめて深いのであります。そこで本問題の調査の完璧を期するため承認拒否の理由を法律的に検討し、同時に公務のための本質につき、法律上の見解を調整するために、学識経験者を招聘してその意見を求めることに先刻理事会において協議決定したのであります。これについて何か御意見があれば発言を許します。鍛冶君。
○鍛冶委員長 私は先程理事会で会で言つたのでありますが、委員長はこれに耳をかさないで、重ねてこの委員会に推移せられたことはまことに惜しみてもあまりある。今そこで読まれたのを聞いておりますと、この疎明は抽象的でよくわからぬという。わからなんだらまず法務大臣を呼んで、そうしてここで十分聞かれるのが順序です。それをやらないで何ゆえに第三者の意見を聞かなければならぬのか。われわれは法務大臣をここへ呼んで、法務大臣が言われることに納得行けばそれでよろしい。納得行かなければ行かないだけの手続をとればよろしい。あえて第三者を呼ぶ必要は毫も認めません。いわんや先ほどから聞いておると各党からすきな者を出せ。なるほど各党といえば四つの党派があつて、自由党は何人おろうと一人の党です。自由党から出すものは一人だけにして、あと大勢のものを出して負かしてやろう、まことにどうもさもしい考え方じやありませんか。そういうことがほしいのならどつかへ行つて討論会をおやりなさい。何の必要があつてさようなことをやられるのですか。あなたのねらいが私は情ないと思う。かようなことは国会の権威のために私は十分考えてもらいたい、私はその意味において絶対反対いたします。
○吉田(賢)委員 私は委員長の今の御説明についてこれを了承する分となお敷衍してわれわれの考えを述べておきたいと思うのであります。それは二十一日付の法務大臣の承認拒否についての回答書の問題でありますが、やはりこの回答書を通読してみますと、国政調査権の範囲につきまして、かなり独断的な意見が述べられております。また証人の証言拒否権の限界と国政調査権の関係につきましても、相当根拠の説明を欠いた独断がわれわれに見えるのであります。これらの問題はやはり将来の国会の国政調査権の行使の上におきましても、またやがて調べるだろうところの多数の証人の証言を求める範囲、あるいは拒否の妥当の有無といつたような問題に関連しましても、この際委員外の学者その他良識のある人々の意見も十分に聞きまして、われわれとしましてできるだけ調査の完璧を期するということは、これは国会議員としての職責の上から見ましても、また委員会自身の使命から見ましても、当然なことであろうと思いますので、ぜひともこれはひとつそのような方面の権威者の意見をいろいろと聞くことが望ましいと思います。 なお私はその上に、いわゆる証言を拒否する場合にしばしば用いられました公務上の秘密、公務員としての守るべき秘密の限界、こういつたようなことが述べられておりましたので、その公務と秘密の関係及び公務の国政調査権の対象となりまして、どういう公務、どういう秘密との関係においてどうあるべきかという考え方につきましても、幾多の問題があると思いますので、国政調査権と公務との関係もなおあわせまして、多数の学者などから、あるいは在野法曹などから意見を徴することにしたいと思います。なお私は委員長に呼ぶべき人々は一任しまして、適当におはからいを願いたいと思うのであります。
○片島委員 公務と称していろいろと出席しなかつたり、あるいは職務上の秘密と称して証言を拒否したりすることに対しては、私たち今日まで委員会で追究をして参つておるのでありますが、しかしながらこの重要な問題が単に野党が政府を攻撃するというふうに、野党と与党との対立みたいなように一般に感じを与えることはよくない。この際こういう問題については第三者的な立場における人々の意見も十分聞いて、第三者的な一般国民の声がどうであるかということをこの際明確にしておく方が本委員会の運用上私は適切であると存じますので、ぜひともさようにしていただきたいと思います。
○田中委員長 それでは討論をこれで打切りまして、各位の希望に基きまして東大教授宮澤俊義君、同團藤重光君、京大学長瀧川幸辰君、政治評論家両部眞之介君、弁護士海野普吉君の五氏を、参考人として指名招聘し、その意見を、求めることにいたしたいと思いますが、これに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○田中委員長 起立多数。よつて、参考人の招致の件を決定いたしました。 つきましては次回委員会を十月五日火曜日午前十時とし、同日参考人を招致し、その意見を求めるよう委員長において手続をとりますから御了承願います。 本日はこれで散会いたします。 午後一時五十八分散会