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19回国会衆議院1954/09/15

決算委員会 第48号

発言数
12
登壇者
4
会派数
4
開催日
1954/09/15

会議録

田中彰治無所属

○田中委員長 これより決算委員会を開きます。  前会に引続き、政府関係機関の収支のうち造船融資の問題に関する件を議題として審議調査を進めます。  本日は内閣総理大臣吉田茂君を証人として出頭を求め、本問題に対する証言を求めることになつておりましたが、ただいま証人吉田茂君から、閣議及び閣議決定事項を天皇に奏上するための理由によつて出頭いたしかねる旨届出がありました。よつてただちに正当なる理由ありとは認めがたいが、本日は一応これを了承し、あらためて出頭期日を変更いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田中彰治無所属

○田中委員長 御異議なきものと認めます。よつて証人吉田茂君の出頭期日をあらためて九月十八日午前十時に変更し、犬養健君、石井光次郎君、池田勇人君をそれぞれ順次二十日、二十一日、二十二日午前十時に証人喚問期日を変更いたしたいと思いますが、これに賛成の諸君の起立を願います。     〔賛成者起立〕

田中彰治無所属

○田中委員長 起立多数。よつて右の通りきまりました。手続については委員長に御一任願います。  杉村君より議事進行の発言の申出がありますから、これを許します。杉村沖次郎君。

杉村沖治郎日本社会党(右)

○杉村委員 議事進行について。議長に特に御留意願つておきたいことがありますので、この際私はこれを明らかにしておきたいと思うのであります。  本日の朝日新聞によりますと、岩田宙造君が、当決算委員会において吉田茂君を証人に喚問したことは適当でない、こういうことを発表いたしておるのである。これははなはだ不都合千万でありまして、岩田宙造君は、われわれが当決算委員会におきまして問題にしたところのあの虎ノ門公園を今占拠しておりますニューエンパィヤモーターの顧問弁護士であります。かの虎ノ門公園は昭和二十八年の一月二十八日にこれを国に返すことになつておりまして、当決算委員会も大蔵大臣に向つてこれをすみやかに収去することを要求して、大蔵大臣もこれを言明いたしておつたのであります。それでこれは法律上の手続をやらぬでも代執行でできることになつておるにもかかわらず、やはりこれを民事上の手続によつて明渡しをしなければならないということを言うて、大蔵省はこれを法務省に委譲して、民事事件を起してこれを今扱つておるのがこの岩田宙造君であります。そこで本日はこの虎ノ門公園明渡しに関するところの第二回の口頭弁論であるのであります。しかもこの虎ノ門公園というのは東京都民の保健上きわめて重要なる土地であります。     〔発言する者多し〕

田中彰治無所属

○田中委員長 御静粛に願います。

杉村沖治郎日本社会党(右)

○杉村委員 それを六百五十坪しか政府から正しいところの使用権がないのにもかかわらず千百三十六坪を占拠いたしておるのであります。しかもこの半分は当決算委員会で大蔵省に向つて、すみやかにさくをして、そうしてこれだけは使わせないようにしろということを要求しておつたのでありますが、いまなおそれがなされておらない。かように国有財産をかような会社にかつてに使用させておる。その会社の顧問弁護士をしておるような人が、吉田茂君の召喚が不適法などというようなことを言うのは、はなはだ不都合千万である。われわれはかようなことは今後二度と起らないようにしたい。この議論というものは岩田宙造君にあるまじき三百代言的りくつにすぎないのであります。しかも今日吉田茂君はとうく出て来ない。言いろいろな理由をつけてやつているのが、これらの連中のいわゆる入知恵によつてやつているということに、私は落ちるのではあるまいかと思う。どうか委員長におかれましては今後十分の御注意あつて、来るべき期日には必ず吉田蘭君が出頭できまするように、いろいろなりくつをくつつけられないように、ひとつ十分なるところの御注意を払つていただきたいという警告を申し上げて、私の発言を終ります。

田中彰治無所属

○田中委員長 了承いたしました。

鍛冶良作自由党

○鍛冶委員 私はただいまの杉村君の発言を聞いていると、岩田君の述べられたる説がよくないから委員長から注意せよ、こういう発言のようです。しこうしてそのよくないという原因に岩田君が弁護士として取扱つている私上の事件に関係しているからというような議論なんです。私はかような愚論をこの国会でやられることはまことに嘆かわしいことだと思う。しかし言うことはかつてであるが、かようなことを委員長に言われて、委員長はそれに基いて何らかの発動をなさるつもりであるかどうか。これは重大なことだと思いますから、委員長の御意見を伺いたい。

田中彰治無所属

○田中委員長 お答えいたします。杉村沖治郎君の議事進行は愚論ではありません。この決算委員会において国民の大切な財算があのニューエンパイヤモーター株式会社に横領されております。その顧問弁護士たる岩田宙造君がかかる意見を吐いたから、杉村君が今後惑わされないようにと言うて注意したのでありますから、国民の財産を守るわれわれからして当然のことであります。藤田君。

藤田義光改進党

○藤田委員 当委員会におきましては去る六日佐藤検事総長、七日馬場検事正を召喚いたしまして、それそぞれ証言を求めたのであります。その結果によりまして、われわれはいいわゆる国会証言法第五条に基きまして、職務上の秘密として証言を拒否した各事項に対しまして、法務大臣の承認を求めております。爾来旬日を経過いたしました今日においてすら、なお法務大臣から何ちの回答に接しないことは、当委員会の運営上まことに遺憾千万であります。申すまでもなく第五条の規定によれば、もし職務上の秘密として法務大臣がこれを拒否する場合におきましては理由書をつける必要があります。疎明をしなければならぬのであります。もしこの疎関われわれが承服できない場合におきましては、御存じの通りわれわれは内閣声を要求できる。その第四項には内閣声明は当委員会が要求してから十日以内に発表する必要があるのであります。本日の閣議決定によれば来る二十六日吉田総理は外遊するように拝聴するのであります。私たちは当委員会の運営を全国民環視のうちに円滑かつ能率的に運営するためには、どうしても一刻も早く法務大臣の承認を求める必要があるのであります。二十六日の総理の外遊から逆算いたしまして明日まで、すなわち九月十六日までに法務大臣の承認するかどうかの回答を当委員会の決議として要求されるよう、私はこの際動議を提出いたしたいと思います。

田中彰治無所属

○田中委員長 ただいまの藤田君の動議に賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕

田中彰治無所属

○田中委員長 起立多数。よつて藤田君の動議の通り決しました。委員長において所要の手続をすることにいたします。それでは本日はこれにて散会いたします。     午後一時三十五分散会

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