議院運営委員会 第70号
- 発言数
- 77 件
- 登壇者
- 15 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1954/06/03
会議録
○菅家委員長 これより委員会を開会いたします。 さきの委員会において各党の態度未決定のため留保しておきました日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を求めるの件は、各党ともおきまりになつたろうと思いますから、態度の御表明を願います。
○坪川委員 わが党は同意します。
○椎熊委員 わが党も同意。
○山本(幸)委員 異議なし。
○菅家委員長 右派の方も異議ないそうですね。
○松井(政)委員 きよう上程はけつこうでありますが、態度は……。
○菅家委員長 開会まででけつこうです。右派の方の態度が未決定だそうですから、上程しますけれども、本会議までに御表明願います。 —————————————
○菅家委員長 次に、国家公安委員の任命につき同意を求めるの件でございます。お手元に履歴書が行つておりますが、野村秀雄君の推薦があるのであります。これは植村環君が四月十四日に任期満了したその後任で、これも先ほどの理事会では各党同意ということでございましたが、あらためてお諮りいたします。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山本(幸)委員 ちよつと待つてください。
○松井(政)委員 きよう取扱うのはけつこうですが、態度は本会議場までに決定いたします。
○菅家委員長 社会党両派より、本会議までに態度の表明があります。上程はいたすことに決定しておきます。 次に、これはその都度承認を与えておるのでありますが、実況中継放送であります。NHKのテレビ実況中継ですが、これは異議ないものと認めます。 —————————————
○菅家委員長 先ほどの理事会においては、議事日程のうちの第一、日本放送協会経営委員会委員任命につき同意の件並びに国家公安委員の任命につき同意の件をやりまして、その次に第二をやり、第三、第四は一時留保して本会議を休憩しておきたいということであります。その次に、各委員会の閉会中の審査、請願、それだけやりまして、三と四は休憩後にやるということであります。
○椎熊委員 三と四はきようやることになつておつたが、問題のないことだから、やつてしまつたらどうですか。委員会で全会一致で上つて来ておるものを、この機会にやらないということはおかしい。
○菅家委員長 やらないわけには行きません。きよう中に上程しなければなりません。ただ、あとにするか、先にするかです。
○池田(禎)委員 私は、本日やることに賛成いたしますけれども、暫時休憩をされるという進め方であるならば、あとの部の方にしていただきたい。
○長谷川(四)委員 これは参議院にまわして、さよう上げてもらわなければならぬ。やはり参議院のことも考えて、やるならば早目にやつていただきたい。
○椎熊委員 参議院はどう扱うか知りませんが、休憩後の九時、十時になつてからやつたのでは、参議院の審議期間がないということを前提にしてやつてしまうことになる。それよりも、向うはどう扱つても向うの自由ではあるが、多少でも審議期間があるという程度でやらなければいけないと思う。
○菅家委員長 ちよつと速記をとめて懇談にいたします。 〔速記中止〕
○菅家委員長 速記を始めてください。 それでは、ただいまの日程は、第二、第三、第四、第五という順序に、休憩前にやることにいたします。そこで請願が終りまして暫時休憩。この委員会もこのまま休憩にしておきまして、総理大臣の海外旅行についての政府の発言がございますが、まだ正式の手続はとられておりません。今朝来官房長官に、時間的におよそ何時ごろになるかということのめどをつけてもらわなければ、運営上支障を来すという理事会の申合せもありましたので、申し込んでおる次第であります。もう少したてば総理が登院するんじやないか、それまでにはつきりした返事が、本会議を開いておるうちにわかる、わかりましたとき、本院が先に何時から政府の発言があるということになりますと、ちようどこの日程が終つて、休憩に入つたときになると思います。その休憩中に再びこの委員会を開きまして、取扱いを協議したいと思います。
○山本(幸)委員 了承しますが、先ほどの理事会における委員長の御発言によれば、その場合、外遊のことはあまりおそくならないうちにやろうじやないか、こういう発言があつた。そこで、さきの委員長の発言の通り実施できるように努力していただきたい。
○菅家委員長 それは私の意見ではなくして、土井君からそういう御発言があつて、私はその通りだと言つたのであります。私の発言とされてもさしつかえありませんが、そのために努力いたして来たつもりであります。なるべく早い機会にそれをやりたいと思つております。
○山本(幸)委員 もう一つ念を押しておきますが、それは参議院の前にこちらがやりますね。
○菅家委員長 それは間違いありません。政府もその態度でおります。こちらが先にやります。
○井手委員 一定時間あるわけですから、それまでにかけるという時間的な余裕はありませんか。
○菅家委員長 それは参議院の関係もあります。参議院は、御承知のような状態で一時停頓し、また今進めつつあるような状況でありますから、こちらを何時に済まして、参議院を何時というような一つの予定を立てますので、こちらだけでも行かないから、本会議は三時に開くしかない。その間にはちよつと至難だろうと思います。これが終つて、休憩中にこの委員会を再開して、その取扱い等を協議したらよろしいじやないかと思います。本会議はそんなにかかりません。二十分か三十分で終つてしまう。なるべく早く、山本君のお話の通り進めたいと思います。
○井手委員 理事会でどういう話が進められたか知りませんが、報告はきわめて重要なものだと考えております。大体近い時間だということであれば、本会議を若干延ばしてでも、その報告をさせるようにしたらどうか。
○菅家委員長 それは政府の都合によることだから、私の方で、発言のないのを強制できません。きようやるということになつたので、なるべく早くやつてくれというふうに言つておいたのであります。明日出発という前でありますから、向うでも遅らせるというようなことはないものと御了承願つて、今の順序で運ぶことが穏当なやり方で、またスムーズに行く方法だと考えております。それにこだわつて、きまらなければ本会議をやらないとかいうことになると、また時間を食いますから、これだけやつて休憩しておけば、いつでも委員会を開ける。本会議もすぐにも開けるので、一応休憩ということに御了承願います。従つてこの委員会も休憩しておきます。 本会議は一応三時に開きます。 なお、お諮りしておきますが、日程第四については、さきに椎熊君から御説明になりました通り、自由党がこの委員会から退席した後にこれがきまつた、満場一致の形ではありますが、内容的には自由党は反対でありますから、あるいは自由党は場内で反対するということになるかもしれません。そうなりました場合には、起立多数ではわかりませんから、記名投票でやるよりほかない。そういう場合には、記名投票でやることにいたしますから御了承願います。 午後二時四十四分休憩 ————◇————— 午後八時四分開議
○菅家委員長 それではこれより休憩前に引続き委員会を開会いたします、 この際議長から発言があります。堤議長。
○堤議長 先ほど自由党の国会対策委員長から、参議院の重要法案の審議にかんがみて、さらに二日間会期の延長の申入れがありましたから、規則に従い常任委員長に諮問をいたしまして、この議運にお諮りをする次第であります。よろしく御審議を願います。
○菅家委員長 ただいま議長より御発言がありました通り、与党たる自由党の国会対策委員長より、会期二日間延長の申入れが議長にありましたので、今議長からお話がありました通り、先ほど常任委員長会議を開きまして常任委員長の意見を徴したのであります。便宜上、私から常任委員長会議の経過を簡単に御報告申し上げます。過半数、ほとんど全員がお集まりになりまして、そのうち社会党の委員長諸君より、会期延長には反対である、しばしばの延長には賛成しがたいとの御意見の開陳がありました。自由党の多数の委員長よりは、二日間の延長が適当であるという意見の開陳があつた次第であります。なお御参考までに申し上げますと、これに関連するのでありますが、総理大臣の外遊の件でございます。この会期が延長された場合に、この国会に臨まれるかという質問がありましたが、これに対して小澤国会対策委員長は、かく信じておるし、またそういうこともいたしたいつもりである、こういう答弁がありました。これは関連事項でありますから、一応審議の上においても御参考になるかと思つて申し上げておきます。右の通りでございます。
○椎熊委員 会期延長について、私どもは一つの見解を持つておるのです。もし会期延長ときまつた際に、承るところによると総理大臣は明日外遊せられるということなんですが、会期は延長した、総理大臣はおらぬという国会は前例もありませんし、そういうことは同意しかねる。従つて、ただいま自由党の国会対策委員長の言明としては、おるだろうということですが、それでは私どもは会期延長に対する考え方を述べることはできませんから、おるということをはつきり委員長から言明さしてもらいたい。そうすれば、私どもおのずから考えがきまつて参ります。
○菅家委員長 ただいまの椎熊君の御発言はごもつともでございます。これは与党の国会対策委員長に責任があることでございますから、小澤国会対策委員長より発言を願います。
○小澤佐重喜君 先ほど常任委員長会議の際は、まだ私は総理大臣に確かめていなかつたのです。しかし私は、大体において国会を尊重するという立場から、必ず会期中はおられるであろうというお答えをしたのでありますが、その後常任委員長諸君のお話もありましたので確かめましたところ、会期中はおるということにはつきりきまつております。
○土井委員 ただいま小澤君から、総理がおるということを言明されておりますが、自由党は二日間延長してもらいたいということを、自由党の立場で申し入れておる。そのことはそのこととして一応承つておくわけでありますが、少くとも総理の身辺の問題についてこの運営委員会がただす場合は、これは私は自由党の小澤国会対策委員長ではなく、この点は、政府の責任の衝にあたつておるところの者がこの席上に来て、明確にこれを言明すべき筋合である。従つてこの際、官房長官なり、あるいは副総理なり、責任のある者がここに出て来て総理の身辺の問題について明確に発言をしてもらわなければ、われわれとしては承認するわけに行かない。またそういうことを認めるわけに行かぬ。議運の建前からは、小澤君の言明をそのまま聞いておるわけに行かない。何の関係もないのですから……。官房長官を呼んでください。官房長官あるいは副総理を呼んでもらいたい。
○菅家委員長 今土井君の御発言でございますが、一応与党の国会対策委員長から会期延長の申入れがありましたので、それに関連して、議院内閣制の建前からいつて、一応御発言があることはさしつかえないと思います。しかしただいま土井君の言われる通り、責任者たる政府からこれを聞くということも当然なことであります。委員長は、ただいま官房長官もしくは副総理にこの席に臨むことを要求いたしておきましたから、それまでの間にその他の質疑等がありましたならば願いたいと思います。先ほどから御発言を求められておりますから、山本君に許します。
○山本(幸)委員 私が発言を求めておるのは、やはり土井さんの主張と内容は同じです。ただ違う点は、なるほど自由党の都合によつて会期延長を申し入れたことについては、私はそのことは了承します。しかし土井さんの言うように、あくまで政府の責任者に出てもらつてその真偽の報告を願う。その際私は、官房長官や副総理ではなしに、現に総理大臣は目黒に来ておるのだから、従つてやはり総理が来られて、はつきり総理から責任ある御答弁をいただかなければだめだと思う。従つて総理の出席を要求いたします。
○菅家委員長 それではお諮りいたします。副総理か官房長官が来て政府を代表しての発言では信用できないから、本人たる総理大臣を呼ぶ、こういうことでございます。委員長としてはその点は考えておりませんが、そういう御意見がありました以上、一応この委員会に諮つて決定いたしますか。委員長としてはその必要はないと思いますが……。
○山本(幸)委員 ぼくは、何も官房長官や副総理が来られることは信用できないという言葉は使つておりません。問題は、吉田さん自身が目黒の屋敷に来ておられるのだから、従つて吉田さんに誠意があるならばこの際御出席願つて、吉田さんみずから御答弁なさるのが当然だと思います。そういう見地から申し上げておるので、必ずしも副総理や官房長官を私は信用しないとか、そういう言葉は毛頭使つておりません。
○菅家委員長 山本君の御発言でございますが、委員長としてはその必要はないと思います。総理大臣が延長される国会にとどまるか、とどまらないかということを確かめようというのでありますから、副総理でもけつこう、官房長官でもけつこうでございます。委員長としては、内閣総理大臣をこの席上に呼ぶというような考えはございません。もし、しいて御主張になるなら採決によつて決定いたしますが、採決の必要もないと思います。
○山本(幸)委員 委員長はえらくそのことにこだわつておられるが、今までの経緯から考えても、たとえば一昨日ないし昨日の総理の参議院における答弁等を考えますと、まだ予定であつて御返答をする段階ではないという御答弁をなさつておられる。しかもその一方においては、きよう会期延長がなければ明日は出発せられるということは、これは既定の事実になつておる。こういう既定の事実がありながら、依然として一日、二日前に、予定である、予定であるとおつしやるような総理でございますならば、私どもは、そういう点を総理の人間的な点において疑う。従つて、この際やはり総理に出てもらうことが一番納得する方法であるという点に立つて、むしろ私は総理のことを考え、あなた方の立場を考えて、そういうことを主張しておるのです。
○長委員 今の山本君の意見も、総理の出席が絶対的という意味ではないと思うのです。政府側で責任ある人が責任ある言明をここで行えばいいのじやないかと思うのです。その点で採決したりなんかする必要はなかろうかと思います。しかし、そういう責任のある回答がなされて、あとから質問もあるのだから——今見えましたから、その必要はなくなりましたが、それを聞いてから質問したいと思います。
○菅家委員長 承知いたしました。ただいま内閣より福永官房長官が見えましたので、福永官房官長よいお答えを願います。総理が開会中国会におるかどうかという点についてお答えを願います。
○福永政府委員 総理が外遊いたします場合におきまする出発につきましては、会期が延長される場合においては、その間中に出発するということは、ただいま予定いたしておりませんわけでございます。四日ということで一応前々から事務的に交渉等をいたしておりましたものにつきましても、ただいま現実におきましては、それを延ばすことにいたしておる次第でございます。
○山田(長)委員 官房長官ばかりでなしに、これは委員長にも言いたいのだけれども、この間うちから、総理が出て来てやはり外遊についての説明をどういう形であるか話すということになつておるが、いまだそれも話していない。それから何か世間では、今度の総理の外遊については、汚職の逃避だろうと言われているくらい、世間ではいろいろうわさしておる。従つて官房長官は、今言うような形で、もつと誠意あるところを見せるのがほんとうだと思う。そんなに次から次へと延ばして来て、一体二日間延ばすことをそんなにあなたは簡単に考えて、何が何でも法案を通すまでは動かないでおるのだという考えでいるのか。 〔「何を言つてるんだ」「質問か」と呼び、その他発言する者あり〕
○菅家委員長 質問ですか、質問ならば質問の要点を……。
○山田(長)委員 質問の要点は、法案が通るまでは何が何でも延長するのかということです。
○菅家委員長 それは官房長官にお尋ねになることではないかと思います。会期延長をするということに関してお尋ねになることは、先ほど述べたところでございます。
○土井委員 私はこの際議長に御質問申し上げてみたいのであります。小澤国会対策委員長を通じまして、議長に二日間延長してもらいたいということは、参議院で今審議中であります警察法の改正法案が通らない関係であろうと思いますが、議長の見解といたしましては、自由党の二日間延長という事柄について、その間はたしてこの警察法改正案が通るという見通しの上で、要するに二日で十分であるという見解の上で衆参両議長の間でそういう話合いがあつて、参議院の議長も二日あれば大体通る見込みがあるという、こういう形において二日間の延長というものを発議されておるのか、ただ自由党からの申出があつたから、何らの批判なしに無条件でここに提出されたのか、その点のいきさつをこの際伺いたいと思います。
○菅家委員長 土井さんの御質問でございますが、それは、議長はむしろここに諮問しておるのでありますから、発議着たる小澤国会対策委員長からその間のいきさつをお述べ願うのが正しいと思います。
○土井委員 それは違う。要するに会期の延長は、議長がそれぞれの関係、いわゆる自由党である場合もあるし、あるいは野党である場合もあり得ると思うのですが、いずれの党から申し入れましても、議長は議長として、国会における審議の状況というものを勘案して、しかる後、日時をそれぞれ御諮問になるのが適当だろうと思う。従つて参議院の議長に対しましても、法規の上で当然相談をしなければならない。しかる後、参議院は参議院の委員長会議、衆議院は衆議院の委員長会議にこれを諮問し、さらに両院の運営委員会に諮る、こういう形になつておる。その場合においては、申入れが二日であつても、議長の見解からすれば、たとえば二日ではとうてい見込みがないとか、あるいは二日でなくても、一日でもよろしいというような議論もあり得るのじやないか、従つてそういうことを参議院の方と議長と御相談の上でやつたのかどうか、その点をお伺いしたいのです。
○堤議長 私から御答弁いたします。それはまだ参議院とは相談はいたしておりません。参議院議長は、この前の申入れによつて、きよう中に議案を通すということでせつかく努力しておりまするが、自由党から、その状況を見て困難だと思われるから、さらに二日間延長してもらいたいという申入れがありました。参議院にも同様の申入れがあつたはずであります。そこで私は常任委員長会議に諮問し、さらに議運の委員会に諮問をいたしまして、その結果、これから参議院議長に相談をいたします。両方の意見が一致するか、一致しなければ、さらに衆議院でそれを決定しなければならぬ、こういう順序でありまして、土井さんの御質問に対しては、これから参議院議長に相談に行くというのが規定になつておりますから、さよう御了承を願います。
○井手委員 今の議長の答弁に対しましては、あとでまたお尋ねいたしたいと思いますが、その前に福永官房長官にお尋ねいたします。ただいま一応御方針は伺つたのでありますが、遠方でよく聞きとれなかつたので念を押しておきます。もし会期が二日間延長になれば、その二日間の間は首相は絶対出発しない、かような方針でございますか。
○福永政府委員 お言葉の通りでございます。
○菅家委員長 その問題は、それできまりがついたと思います。 それでは会期延長に対する各党の意見をお述べ願いたいと思います。 〔「質問がある」と呼び、その他発 言する者あり〕
○坪川委員 わが党といたしましては、延長について申入れがありました会期を二日間延長するということに同意いたします。
○菅家委員長 改進党は……。
○椎熊委員 改進党は、自由党の申出による本会期の開会日数を延ばすということに賛成いたします。
○菅家委員長 社会党左派は……。 〔「質問がある」と呼び、その他発 言する者多し〕
○山本(幸)委員 そういう意見を申し述べる前に、質問を申し上げたいと思います。この際質問をお許し願いたい。
○菅家委員長 この案件は何べんも取扱つて来ました。皆さんもこの取扱いはよく御承知でございますから、これに対しての御意見をお述べ願いたいと思います。 〔「懇談」と呼び、その他発言する 者あり〕
○菅家委員長 懇談にしても、もう数回取扱つたことでありまして、質問の要点はわかつておりますから、各党の意見の御発表を願いたいと思います。御発表がなければいたし方ありません。
○山本(幸)委員 議長に対する質問がある。私の方の党は、この二回にわたる会期延長の際、その都度詳細に、会期延長はあげて政府与党の責任である、こういう立場に立つて反対をいたして参つたわけです。今回の会期延長は、三回にわたり延長を要求せられておるわけですが、先ほど土井委員から議長に対しまして質問がございましたときに、議長の御答弁によれば、要するにここで一応諸君らに諮つてみて、その結果参議院側と話合いをする、かような御答弁であつたのであります。しかし今度の国会におきましては、今日までたびたび議論せられておりまして皆さんも御承知の通り、衆議院側の法律案は、なるほどまだ審議中のものもございましよう。あるいはまだ審議ができないものもありましよう。しかし世間から関心を持たれた、俗に言う重要法案等については、全部参議院側でこれをかかえておる。しかも参議院側の状況は、説明するまでもなく防衛法案は上り、あるいはまたMSAも上り、秘密保護法も上る、こういう状況であつて、いわゆる重要法案と言われた中で、今残つておるのは警察法だけです。そこで警察法のこの問題について、先ほどの話によると、とうてい審議ができない、従つてその審議のために二日間の会期延長を要求せられるという趣でありますけれども、私どもは、ともあれ先ほどから申し上げておりますごとくに、まずその前に、委員長なり、議長なりに私ども自身としてお尋ねいたしたいことは、今までは参議院に法律案をかかえておつたから、従つて参議院側から要請があつて、それを衆議院側は受けて立ち、しかる後両院の話合いの上で会期の延長をやつて来た。これは過去二回ともやつて来たわけです。今回は特にその要素が強いということは、私が申し上げるまでもない。しかるにもかかわらず、参議院側には何らの話合いもしないで、参議院側の意見も求めないで、しかも衆議院だけが今までのルールを破つてここで常任委員長会議を招集せられ、あるいはまた議運にこれを諮問せられるというやり方は、まさに私は今までのルールとは逆行しておると思う。私は、決して筋の通らないことを皆さんにお訴えしておるのじやない。少くとも今までの経過、歴史から考えて、筋の通つておる点に立つて申し上げておる。だから私はまず討論等に入る前に、少くとも委員長から、今までのルールをかえた理由はどこにあるのか、なぜ参議院と話合いをされなかつたか、なぜ参議院と協議をされなかつたか、そういう点を明らかにしていただかない限り、私どもとして最終的な討論に入ることはむずかしい。従つて、どうかそういう意味を御了解願つて、この際委員長なげ責任者である議長なりから、よく私どもの納得できるように、この筋の通つた点が反駁できるように御説明をいただきたいと思います。
○菅家委員長 社会党右派の御発言を願います。 〔「答弁がないじやないか」と呼 び、その他発言する者多し〕
○菅家委員長 傍聴の方お静かに願います。
○山本(幸)委員 今私の申し上げたことが御理解されず、しかも……(「発言を許しておらぬじやないか」「答弁がないからだ」と呼び、その他発言する者多し)質問をしたいから、討論に入る前に手をあげておるのです。質問を許さないということはない。 、
○菅家委員長 発言を許さないものを聞くわけに参りません。ルールは守つてもらわなければなりません。
○山本(幸)委員 委員長もルールを守つてもらいたい。そういう態度では、私はあなたを不信任する。 〔発言する者多く、議場騒然〕
○土井委員 議場を静粛にしてください。
○菅家委員長 静粛に願います。土井君に発言を許しました。
○土井委員 ただいま委員長が各党の態度を表明するようにということを言われておつたのでありますが、わが党並びに左派の方からも、なお質疑をしたいという意見がございました。従来の委員長でありますならば、質疑は十分尽さしむべきであるにかかわらず、きようの会議では、何かお急ぎであるのかどうかわかりませんが、質疑を許さないということは、これは運営委員会の従来の慣例上反則ではないかと思われるのであります。質疑の時間はそれほど長いわけでもございませんし、また質疑の時間も、いたずらに長くするようなことであれば、時間を制限して質疑をさせてもいいわけでありますから、十分に質疑をさせて、しかる後お互いが了解して採決に入るということが、これは議運のみではなくして、常任委員会の正常なるルールであります。従つて私は、質疑者があります限りにおいては一応質疑をなさしむべきものである。質疑が尽きないうちに採決するということは、これはわれわれとしては当然これに対しまして了解を与えるわけに行かぬ。従つて私は、質疑の終了しない間において討論をいたすという考え方はございませんので、質疑の続行をお願いしたい。これは採決が……(「質疑をやらせろ」「採決」と呼び、その他発言する者多し)要するに、質疑を打切つて討論採決するというようなことは……。 〔発言する者多く、聴取不能〕
○菅家委員長 ただいま土井君の御発言でございますが、従来と何らかわつた取扱いではございません。この問題はしばしばこの委員会で取扱いまして、従来と同じような取扱いでございます。すでに質疑が重複するときには、従来も重複したら質疑は行わないことになつております。(「質疑が済んでいない」と呼び、その他発言する者多し)従いまして、すでに討論に入りました。討論を宣告いたしました以上は、委員長は宣告した以上はこれをかえません。(「議事進行」と呼び、その他発言する者多し)小会派は討論はありませんか。中村君。——小会派に発言を許します。 〔発言する者多し〕
○菅家委員長 小会派に発言を許しました。中村君。
○中村(英)委員 私も、委員長の今日の扱いは、従来の行き方から見ますと、十分質疑を許して、しかる後討論というのが議運の今までの行き方です。しかし今日私見ておりますと、十分質疑を許されずに討論を委員長が許したいということは、今までの委員会の行き方と比べてきわめて変則です。そういう意味で、私はもう少し質疑を許して、しかる後——そう時間はかからぬと思いますから、しかる後質疑が尽きたならば討論すべきである。私はそれまで保留します。
○菅家委員長 ただいま土井君の御発言にお答えしたと同様でございます。従来と何らかわつておりません。 それでは、討論は終りましたので採決いたします。 〔発言する者多く、議場騒然〕
○菅家委員長 ……(発言する者多く、聴取不能)挙手を願います。 〔挙手する者あり〕
○菅家委員長 挙手多数。 〔「何の採決だわからぬ」と呼び、その他発言する者、離席する者多く、 議場騒然〕
○菅家委員長 ……賛成……挙手……(聴取不能) 〔挙手する者あり〕 〔発言する者、離席する者多く、議場騒然]