議院運営委員会 第67号
- 発言数
- 52 件
- 登壇者
- 13 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1954/05/30
会議録
○菅家委員長 これより委員会を開会いたします。最初に、会期延長の件について常任委員長会議を開きましたので、その結果について議長より発言を求められております。この際議長から御報告を願います。
○堤議長 本日二時ごろ福永官房長官が来られまして、参議院の審議の状況から見て、相当程度会期を延長してほしいという申入れがありましたので、規則に従いまして常任委員長会議を開いて諮問いたした。その経過は菅家委員長から御報告を願いたいと思いますが、その結果、本日の議運によつて適当に御審議をお願い申し上げたいと思います。
○菅家委員長 ただいま議長より御発言がありました通り、本日常任委員長会議が開かれまして、慣例をもつて私が座長席に着き、常任委員長会議を開いて各委員長の意見の開陳があつた次第であります。その詳細なことは略しますが、結論的に申し上げますと、倉石予算委員長から発言がありまして、政府より適当期間の会期延長をしたいということの申入れがあつたとするならば、参議院の審議の状況にかんがみて、適当なる期間、会期を延長するということについて賛成である。しからば幾日間延長するかというようなことは、次に議院運営委員会が開かれることであるから、会期延長の期日の点は、議院運営委員会に一任したいという意見の開陳がありました。これはその他十二、三名の委員長を代表されたような形における発言でございました。赤松労働委員長、田中郵政委員長、成田電通委員長よりも、おのおの発言がございました。一つは、会期延長に反対であるということである。主として重要法案は参議院に送付されておるのであつて、参議院の審議状況による会期延長であるから、参議院の方で幾日間延長せよというのかという質問があつて、その後に常任委員長会議を開いてもらわなければ、われわれの意見は開陳いたしかねるという御発言がありました。最終的には、議長より御発言がありまして、四委員長は会期延長には反対、その他の常任委員長は、政府の要望にこたえて、今日の段階においては、参議院の状況から見ても、会期を適当な期間延長するのが適当であろうという結論は到達した次第でございます。 なお、御質問でもありましたならば、また詳しく御報告申し上げたいと思いますが、結論的には、常任委員長会議の大体の経緯は、右申し上げた通りでございます。
○山本(幸)委員 簡単に質問します。この前の会期延長の際には、たしか私の記憶では、自由党の方から会期延長を申し入れられたわけです。今回は政府側から申し入れられたということですが、それはどういう理由でそういうことになつたのでありますか。
○菅家委員長 それは私が答弁するのもどうかと思いますが、ざつくばらんに一応の経過を申し上げた方が御審議に都合がいいかと思いますので、申し上げます。元来申しますと、おもなる法案は本院を離れて参議院にまわつておる。参議院の状態は御説明するまでもなく、今停頓というか、あるいはまだ審議の状況が進んでおらないという経過もありますので、参議院から会期の延長を申し入れられることが普通のルールのように考えられます。しかるところ、参議院においても、各会派その他においてその一致点を見出しまして、当院に申し込むまでには相当の時間を要するという見通しもあつて、そこで非公式ではありますが、私と参議院の議運の委員長との間に話合いを進めたのであります。参議院の事情としては、今議院運営委員会を開いても結論は出て来ない。むしろこの際は、政府においても責任のあることであるから、政府からの方がよいじやないかというような意見もありまして、いずれから見ましても、この状態では会期を延長せよというような状態になつております。それならば、ひとつ政府側の発言によつて両院が同じようなスタートを切つて行く方法も会期延長の取扱いの一つの方法だろうということになつたわけであります。これは打割つた話を申し上げたわけでありますが、そこで政府より官房長官が参議院議長と衆議院議長に対して、会期のことは両院でおきめになることであるから適当におきめ願つて、重要法案が通過するように協力を願いたいという申入れが政府から出て来たわけでございます。その後、非公式に参議院の議院運営委員長と打合せを続けております。ただいまの段階としては、各党間の相談がある程度まで進みまして、正式に開かれる議運になるのでありますが、今のところは、七時、八時までに必ずしも結論が出るかどうかわからない状況でございますので、こちらでは種々なる都合で、この前のように切迫したる時間において議長職権というようなことでなしに、スムーズに会期延長の問題をきめたいという考え方がありますので、一応こちらの方で今議運を開いて各党の意見を伺い、衆議院としても決定線を出さざるを得ないということで、向うの議運の方に私から申し込んでおる状態であります。
○土井委員 ただいまの委員長のお話によりますと、会期延長に対しては、政府から申し入れるということも場合によつてはやむを得ないではないかという御説であります。私はこの点について見解を異にしております。実際上の問題としては、それぞれの案件というものが両院に付託されておるのでありまして、そこで両院の法案の審議の状況を勘案いたしまして、会期を延長するかどうかという問題は、むしろ両院の議長の間でこういう問題の取扱いを決定すべきではないかと思われるのであります。政府提案の重要法案が審議未了に終ることをおそれるという場合がありましても、これは議院自身が与えられた権能の間に、この問題の処理を行うのでありまして、政府の意見は単なる参考意見であつて、会期延長の申入れをするというようなことが今後しばしば政府によつて行われることは、国会運営の上においてあまり好ましいことではないと私は思います。むしろ国会自体が自主的に、両院の議長によつて会期を延長する方がいいか悪いかということをやられるような慣習、言いかえれば立法府の自主性にまつというやり方をしていただくことがいいのではないかと考えておるのであります。これは私の意見でありまして、そのことはしばらく別といたしましても、先ほど委員長のお言葉の中に、常任委員長会議における会期延長の問題については、日時の関係その他を議運にまかされたということでありますが委員長は、それぞれ持つておりまするところの法案の審議という問題について日時がある程度考えられるのではないか、もとより法案の処理はかかつて参議院にありまするから、衆議院の方の委員長が会期の問題について目安をつけることは困難だという考え方もありましようが、衆議院に付託されておる案件などもまだ十分審議が進んでおられないし、まだ結了を見ておらないこともあるのだから、衆議院の常任委員長会議においても、会期の日時の問題等について具体的な諮問に対する答申というものがなされてしかるべきじやないかと思われるのであります。そこで具体的には、常任委員長会議としては、何か結論的に日時は出ないということでありまするが、話合いの中に何か日時の関係が出たのかどうか、全然そういうものは出ないで、運営委員会に全部を一任ということにきまつたのか、その点の消息を御報告願えればけつこうだと思います。
○菅家委員長 ただいま土井君のお尋ねでございますが、常任委員長会議では、改進党の厚生委員長小島君から、大体参議院の審議状況もわれわれは見ておるのであるが、われわれの委員会としては二日あれば大体よろしいと自分は思う、二日間の会期の延長という意見を小島委員長から述べられたこともございます。なお、ただいま土井君のごもつともな御発言でございますが、会期延長の場合には、両院議長だけで、常任委員長の意見も求めず、さらに議運に諮問もせず、議長単独に参議院議長と会期延長のことを話合うということも、実際問題としては至難であると思います。参議院議長もその意図を持つておられたようであります。どうしても自分の方の院の都合は、二、三日は会期を延長しなければならないのじやないかというお考えは、議長単独には持つておられたけれども、それぞれの会派の主張等もあるので、議長が単独に衆議院議長と協議するというようなことは、この段階においては、実際問題として、進め方としてはちよつと穏当を欠くのではないかと思う。しかし原則論としては、ただいま土井君の御発言の通りの進め方の方が、ルールに従つたやり方ではないかと委員長は考えております。これは一切の事情をこの委員会で申し上げたので、開き直つて、これはどうかと申されますと当惑いたす次第でありますが、打割つた経過を一応申し上げた次第であります。それらについて、各委員の忌憚のない御意見を御開陳願いたいと思います。
○井手委員 議長と委員長にちよつとお尋ねいたしたいと思います。今委員長からお話があつたように、今度のような再々延長は、参議院における重要法案の審議に原因があるわけであります。従つて、参議院の方がどのくらいの延長を必要とするかということについての決定がなくては、私はこちらの方で先にきめるということはあり得ないのではないかと考えております。かりに参議院との話において完全なる一致を見なくても、結論が出なくても、こちらの方で先にやるということは、逆ではないかと考えております。これは将来の国会運営の悪例として残るのではないか、さようなことを私は心配しておる。そこでお尋ねしたいのは、議長が会期延長は悪例であると先ごろ言われたことを記憶しております。今度の会期の延長は三回目に当ります。参議院から会期を延長したいということのただいまお話もありましたが、向うではどのくらいの日にちが必要であるかということを、参議院から先に意思表示がなくてはならない。衆議院においてこれを先にきめるということは、これまた悪例を重ねるものではないかという考えを持つておりますので、この点についての議長並びに委員長の考えを承つておきたいと思います。
○菅家委員長 これに関係する部分だけお答え申し上げておきます。事情を申し上げれば、そういう行き方も一つの行き方ではございますが、実際の実情は、参議院においては本日中に議運を開いて一致点を見出して、当院に交渉するという段取りにはなりかねるという話も、向うから非公式ではありますが、あつて——これはある程度非公式に話を進めざるを得ないわけでありますが、向うの議長としても、参議院として常任委員長会議を開いて、本日中に幾日という決定的なものを出して交渉することはむずかしい。やはりこれと並行して、衆議院においても、両院の問題であつて、当院だけの問題でないから、内容的には参議院に重点があるとしても、両院の協議の問題であるから並行して開いてもらつて、でき得べくんば、参議院側の主張と衆議院側の主張との食い違いのないように、円満にきめてもらいたいというような意図を多分に向うは持つておられる。参議院の議運の委員長もそういう考えを持つておられます。この前はしばしば行き違いも生じたのですが、その点は慎重にこちらとしても取運びまして、本日は衆議院では二時半から常任委員長会議を開き、その結果、三時前後から議運の理事会を開き、その結果さらに議運を開いて一つの線を出したいということで、なるべく参議院側とその点は協調したい。衆議院の事情は、この前のような事情がありますので、最終日になりまして種々なる齟齬を生じ、紛糾を生ずるおそれがあるから、基本だけをきめて、本会議で決定をしたい。本会議は明日 午前十時の開会になつておりますから、それで衆議院側はきめざるを得ない事情にあることを十分了承してもらいたいということを、こまごま参議院の議院運営委員長にも申し上げ、議運の委員長から議長に通じてもらつた次第であります。先ほどまでこの委員会を遅らせて待ちましたが、できるならば、六時までに参議院側のある程度の線を出してもらえば、それを基礎にして、こちらの委員会も協議できるという考えを持つたのであります。しかしなかなか六時には来ませんので、こちらの方はこちらの方の院の立場において、この委員会に議長から諮問があり、答申をしたいということで、参議院の議運の委員長にも申し入れておる次第であります。 今議長から何かお答えがあるそうでありますから……。
○堤議長 大体今委員長から御答弁になりましたが、私は、たびたび会期延長をするということは、まことに遺憾なことと思つております。それはこの前も申し上げた通りでありますが、規則によつて政府から申出がありますると、これはやはりお諮りいたさなければなりませんので、諸君の御意向を伺つておるような次第であります。その他は、菅家委員長から御説明になつたことで御了承願いたいと思います。
○菅家委員長 なお関連事項で、事務総長から事務的に、折衝した経過並びにその他について、今の参議院の段階において事務局から交渉しておることについて申し上げたいと思います。
○大池事務総長 ただいま菅家委員長からもお話がありました通り、ぜひ六時までに参議院の方の経緯を、できるだけ結論を得て申し出てもらいたいということを議運の委員長を通じて参議院の議長まで通じておつたので、そこで六時少し遅れたころでありましたが、芥川総長から私のところまで連絡がありまして、菅家委員長からそういう申入れがあつたので、現在の参議院の段階について報告をいたしたいという電話の報告がありました。それは議長室に各派の代表の方が個々に見えまして、大体三日間延長をいたしたいということで話がほぼまとまつておる、従つて、これから正式に常任委員長会議にこれを諮つて、さらに議運に諮つて、その議運の決定を待つて衆議院側に申入れをいたしたい、そこで六時という時間の御制限があつたけれども、六時までにはむずかしいと思う。常任委員長会議は三十分ないし四十分かかるかもしれない。その後の議運等で相当時間が延びるかもしれぬけれども、衆議院では待つていただけるかどうかというようなお話があつたわけであります。従いまして、その連絡のことを菅家委員長に報告をいたしまして、参議院の方でそういうことを言つておれば、並行的に審査しておる間に向うから正式に協議がまとまつて連絡があるかもしれぬし、参議院の空気がわかつておれば、こちらの議運でその旨を諮つて進めておつてもいいではないかといいうことで、実は招集があつたのが経緯でございます。それだけ御報告申し上げます。
○池田(禎)委員 主として議長にお尋ねいたしたいのですが、先般の再延長の場合も、こういう事柄は好ましいことでないという御意見を述べられた。私どもも、そのつもりでおつて反対をしたわけです。今回再々延長をするという。御承知のようにこの通常国会というものは、憲法をもつて期日が明示されておる。臨時国会や特別国会のよううな臨機応変の措置でなく、あらかじめ憲法によつて、これが積極的に何日間と明示されておる。その会期において政府は審議し得るだけの準備と用意をもつてなされるのが、法案提出者の責任でなければならぬ。与党もまた、これにこたえる道がなければならない。しかるに、会期が二度も三度も延長されるということは、非常に不規律なことである。国会においては、すべて万般の事柄についてルールがある。そのルールを進んで破壊するようなことをやる。しかも憲法に明示されておる会期の件を二度ならず三度も延長されるということは、はなはだ国会の権威を失墜すると思う。また議長は、そういう政府からの申出があつたというお話でございましたが、これは政府の申出だからといつて、国会がこれにただちに応じなければならないというわけではない。この期間内において審議されないことは、またあらためて次の国会に提出することが当然の運営であろうと思う。こういう点は、議長は、国会が行政府の申入れに対して一歩も二歩も譲らなければならないという印象を与えてはならない、こう思われてならないので、議長の所見をひとつ承りたい。
○菅家委員長 池田君の御意見でございますが、その通りでございます。何か議長から……。
○堤議長 池田君のお説はごもつともで、たびたびの会期延長は、決して好ましいことではないと思います。しかし、それは立法府から見る見解でありますが、行政府たる政府から見ると、重要法案をどうしても通してもらいたいというて申出があれば、これをお諮りすることはどうもやむを得ないことと考えております。そこで諸君の御意見を今お尋ねしておるような次第であります。
○辻原委員 先ほど委員長からお伺いした経緯のお話によると、ただいまの状態においては、参議院は会期の問題について早急に決定しがたい情勢にある。従つて六時を経過したので、衆議院の方でも議運を開いて、この案件について審議するのだという御説明があつた。その後事務総長の話を聞くと、ちよつとその間の経緯について、私ども承つたところによると、若干違つておるように思う。というのは、その後参議院側では常任委員長会議を開いて、大体各派から話があつたという。これはあるいは言葉の誤りではないかと思いますが、大体三日程度の会期延長について、ほぼ意見の一致を見るような段階に来つつある。そこで時間的な経過を必要とするが、しかしながら、ほぼ今夜参議院側の意向というものは一本にまとまりそうなんだ。従つてそれまで待つわけにも行かぬから、一応並行的にこちらも開いて、この案件を審議するというかつこうになつたというお話があつたわけです。そのまま生で受取ると、事務総長の話から行けば、参議院側の決定を見た後において並行的に審議しておつて、その決定線を待つてこちらでも態度を決定する、こういうふうになるのではないかと思いますが、そういうふうに受取つていいわけですか。
○菅家委員長 それは食い違いはございません。 午前中の経過を私から述べたのであつて、その後の経過は事務総長の言うた通りである。ただいま参議院の委員長から私のところへ参りました通知によりますと、常任委員長会議が終了しまして、議運を今開いておるということであります。刻々にかわる状態でありますから、一度だけ聞くと食い違いがあるようでありますけれども、決して食い違い等はありません。率直にそのままの経緯を申し上げた次第でありますから、どうぞその点は御了承願いたいと思います。向うの結果を待つか、待たないかは別個の問題でございまして、そう諸君をお待たせすることもいかぬと思うし、朝から開かないでおるというわけにも行きませんから、向うで一応開くということなので、この委員会も開いたという経過なのでございます。
○辻原委員 そこで経過の食い違いは大したことではないのですが、委員長が諮られた態度としては、今のお話でもはつきりしないのです。一応こちらで待つとか待たぬとかいう問題はありますけれども、委員長の態度としては参議院が議運を開いておる、常任委員長会議は終つた段階であるということであるから、一応その結論を見た上で、衆議院側としては従来のやり方から考えて、その結果によつて協議をする、そういう行き方をとりたいというお考えですか。
○菅家委員長 ただいまのお尋ねでございますが、委員長の考え方としては今向うで議運を開いておるので、それを待ちますと、八時になるか九時になるかわかりません。大体二日ないし三日の線が向うに出ておるのでありますから、その点は議長並びに委員長におまかせ願えれば、参議院とよく折衝いたしまして、延長ということでよろしいということになれば、二日か三日の線以外にないと思うし、参議院としても、それ以外に今のところ線が出ておりませんから、二日か三日ということで、この委員会において会期延長に反対の諸君もおありだろうと思いますけれども、しかし会期を延長するということがきまりましたならば、二日か三日、この二案できめることは参議院とよく折衝しまして、そのことは議長と委員長におまかせ願いたい、こう考えておるのが率直なただいまの委員長の考え方でございます。
○山田(長)委員 本日の新聞の夕刊などを見ると、すでに会期は二日間延長ということが出ておるわけです。さつきからお話を伺つておりますと、参議院の方の結論が出ないうちに、衆議院だけで二日にするか三日にするかということできめられるとすれば、ずいぶん間違いじやないかと思うのです。その点、参議院の目安が立つまで待つておつたらいいではないかと思うのです。
○菅家委員長 御承知のように、夕刊はきようの 午前中の問題が出て来るので、新聞に出たことは別個にお考え願いたい。ただいまの山田君の御意見ですが、向うがきまらないから、こちらがきめられないということでは必ずしもないのです。先ほど来委員長からくどく申し上げておるのですが、今回の場合は、向うと協議を重ねて行きたい、そうすれば、参議院で二日か三日という線が出ておれば、それを待つかどうか、九時、十時まで待つということも容易ではないから、議長と委員長にその範囲で御一任願いたいということを率直に申し上げたのです。決してこちらで先にきめるというのではございません。
○山本(幸)委員 そこで、委員長の先ほどからの御発言を聞いておると、非常に親切な点もあるのです。問題は、本筋から行けば、参議院が決定して来るのを待つてわれわれとしてもきめたいけれども、しかしその時間が不確定である、従つてそれを待つことになると、諸君に対してはなはだ気の毒である、こういう御親切なことで、私ども痛み入るのですが、ただ私が疑問とするのは、要するに、先ほどから委員長並びに諸君がくどくど申されておるように、参議院側が抱えておる法律案を幾日あればどうなるかという結論を出すのは、参議院が一番大きな要件を備えておると思うのです。われわれ参議院のそういう要件を、率直に申し上げてわからぬわけです。それらの見通しがあつて、そういうことになるのか、なお並行審議も一つの方法でありまするが、並行審議の結果、委員長のおつしやつたように、会期延長をするということだけを御承認になれば、ただ単に衆議院側が日にちをきめるのでなしに、その日にちのきめ方は、参議院側の意向を聞いてきめたいと思うから、まかしてよいだろうというお説なんです。それもよくわかるのですが、まず先に参議院側が日にちをきめない限りは、私どもとしてはせつかくおまかせしても、それは私どもの判断がつかぬわけです。どれだけいるかというような建前から、参議院できめるのをしばらく待つてはどうか、こういうように私は思う。 もう一つ、先ほど委員長は、いろいろな点を予想されて御心配の趣でありますが、私は、かりに参議院側が今晩おそくなつて会期の延長の日取りをきめられるならば、われわれは今晩やらなくても、あすの朝でもけつこうだ。この問題を協議するのに何も混乱は起きはしない。この問題について御心配になるような混乱を起さないようにここで申合せをして、ちやんと正規のルールでこの問題は協議しようじやないですか。これはあなたの御親切に対して、さらに親切なことになると思うのです。ぜひ私はそういう方法をおやり願いたい。その意思があるかどうかを、委員長からこの際率直に聞かしていただきたいと思います。
○土井委員 今の問題と関連して、私のも一緒に答弁していただければけつこうですが、要するに会期延長の問題は、参議院の方の審議の事情によつて延長される、こうわれわれは見ておるわけであります。従つて参議院の方の法案審議に要する日時の問題は、参議院自身の見方によつて決定すべきではないか。そこで、参議院が幾日間で付託された案件の終了ができるかということは、参議院自体が決定されるわけで、決定を待たないうちにこちらでやることは、山本君も言われましたように、委員長が心配されておるのもそこだと思うが、参議院が会期の決定で紛糾することによつて紛争が起ることをおそれてだろうと思うのです。従つて本日のこの議院運営委員会で延長の問題等をきめないで、明日午前十時から本会議が開かれるし、午前九時から議院運営委員会が招集されることでありますから、参議院はそれまでにおそらく決定して来るのではないかということも考えられるので、本日の参議院の決定を待つまでもなく、明日までに決定して来るという予想の上に、明日午前九時からこの問題を取上げたらいかがですか。
○椎熊委員 私は、会期の問題を決定するにあたつては、両院議長の協議を必要とするけれども、両院は各自独自の見解を持つてきめていいと思います。決してこれは違法でも何でもないと思う。しかし、政治は実際問題ですから、なるべく摩擦の起らないように、円満に行くために、非公式あるいは公式の折衝等が行われるのは当然である、それがゆえに参議院の事務総長がわざわざ参議院の実情を知らせて来ておる。各党が議長室に集まつて、個別的ではあるそうですが、大体三日という意見がまとまつた。それがまとまつたから常任委員長会議を開き、現に運営委員会を開いておる。それですから、結論においては三日ときめるのは私は間違いがなさそうにも思われるけれども、それは将来のことですから、あるいは二日となるかもわからないが、二日ないし三日ときまるということは、そういう内交渉の中に大体私どもは察知できるのです。従つて会期を延長するということは、われわれも賛成すべきである。二日になるか三日になるかということは、今度は参議院の都合によるのですから、三日なら三日でいい、三日を了承すべきである。二日と言われるならばそれでもいい。向うが決定して来ることを了承する。その点は私は委員長なり議長なりに御一任申し上げて決してさしつかえないと思うのです。この扱いを議院運営委員会できめるべきではないかということは一つの方法ですが、会期の最終日というものは、特にいろいろなことが出て来る。予想されぬことが起ることも多いのです。それで会期の延長のために議長が苦しまれたり、議長が職権で何回もやられることは、私ども議員としてはおもしろくない。ですから筋道は違つていない。それは違法ではない。参議院との間の交渉も、今度は非常にスムーズに行つておるということでありますから、そういう段階においては、なるべく問題を残さないようにとりきめたい。本日は日曜にもかかわらず議院運営委員会を開くという理由もそこにあつたのですから、本日議運を開くと決定した趣旨をも尊重せられて、大体の御決定を本日中にお願いしたいと思います。
○山本(幸)委員 委員長の答弁を聞かなければならぬが、私ども率直に言つて、今まで議運で話合いをして、その話合いで申し合せた限りにおいては、混乱をしないことも確信を持つておるわけです。従つて委員長の腹をお聞かせいただきたい。
○菅家委員長 先ほど土井君と山本君より大体同様の御発言があつたのであります。今椎熊君から御発言があつた通り、参議院の見通しの問題は、諸君はよく知つておいでになる。その内容いよくおわかりになつておると思います。それをわからないと言うことは、表向きの議論であつて、ここに出ておられる代表の方は、両党の諸君もすでにその事情はおわかりになつておると思います。参議院は三日あればいいようだということは、社会党両派の委員の方も言つておられる。そういうことでありますから、表向きの議論としては、参議際のことは衆議院では状態がわからないということはありましようが、私ども参議院には自由党の委員もおりまして、それから情報をとつておるところでは、三日あれば大体審議が終ろうという情報も得ておるのであります。今参議院においては議運が開かれて、こちらにそういう申入れもありますから、七時半ごろまでにできれば結論を出してもらいたい、そうすると円満に両院がその線で懇談中に決定できるからというので、この委員会をやつておるうちに、七時半までにはそういうこともわかつて来るのではないか、七時半まで待つてもらいたいということも議運の委員長から御返事が参つておるのでありますから、それまでの間に大体の線を出して、こちらに返事ができるだろう、はつきりできるというのではありませんが、できるだろうというので、そこで七時半ごろまで一時休憩をいたしまして、それまでにさらに線が出て来ないときには、またここできめるということにお願いしたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは七時三十分ごろまで休憩をいたします。 午後七時九分休憩 ————◇————— 午後七時十八分開議
○菅家委員長 休憩前に引続き委員会を開会いたします。ただいま参議院議長が議長のところへ見えられたそうで、その経過は堤議長より御報告申し上げます。
○堤議長 ただいま参議院議長が来られまして、参議院は三日間延長することに議運で決定をいたして、こちらと協議がととのつたら、ただちに本会議に上程したいということでありました。
○菅家委員長 ただいまお聞きの通りでございます。参議院は三日間会期を延長することに決定して、当院の議長まで申入れがあつたそうであります。三日間延長することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○土井委員 委員長の採決のとり方は、少し性急過ぎやしないかと思う。ただいままでの運営委員会においては、質疑が行われただけでありまして、会期延長の是非に対する討論がまだ行われていない。討論の終了しないうちに、ただちに採決ということは運営上遺憾であります。
○菅家委員長 討論がありますか。
○土井委員 あります。
○菅家委員長 あるならやつてください。討論を許します。土井君。
○土井委員 ただいま議長の御報告によれば、参議院の方で三日間会期を延長したいということでありますが、わが党といたしましては、会期が再々延長になつたということは、政府並びに与党の議会運営に対する不手ぎわから参つたものと思う。われわれは、常会が百五十日であるにかかわらず、これが再々延長されるというような事柄は、好ましいことではないのであります。この期間中に審議が結了しない法案がありますならば、次期国会まで継続審議もできますし、場合によつては審議未了というようなことも可能でありますので、私は、会期の延長ということが再々行われることについて反対であるということだけを、この際明確に申し上げておきます。
○菅家委員長 先ほど来の委員会の経過から見て、委員長は、左右両派の諸君の御質問の内容から見ても、会期延長そのものに反対でないという観点に立たれて種々御質問もあつたと思いましたので、討論等は省略して、参議院が決定したら、それを待つてきめようということでありましたから、むしろ率直に採決した方がよろしいじやないかと思つたのであります。しかし討論があるとなれば、これはルールでありますから、委員長は決して討論を押えるという考えはございません。しかし、そうなればやはり会派順によつて討論を許すことが正当ですから、あらためて今度は会派順によつて、自由党から意見の開陳を願います。
○坪川委員 ただいまの土井君の御意見を拝聴いたしておりますと、わが党といたしましても、これに対しまして十分反駁いたすべき論拠を持つておりますが、時間もおそくなつておりますので、その点は差控えまして、先ほど議長がお話になりました通り、参議院の議院運営委員会で決定いたしましたように、わが党は会期三日間延長を主張いたします。
○椎熊委員 参議院で重要法案が停滞しておることは非常に遺憾に思います。ことに世間でいうところの重要法案とは、防衛二法案、警察法、定員法等をさしておるようでありますが、これらはいずれも、わが党といたしましては、自由党その他と折衝して妥協案をつくつたもので、わが党にも責任のある重要法案でありますから、どうしてもこの会期内に通過させたいと念願しておるのであります。しかるに最近の審議状態はあのようであるとするならば、しかも参議院が、三日間会期を延長して審議を結了したいという挙に出た以上は、これに反対する理由はわが党としてはございません。よつてわが党は会期三日間延長に賛成いたします。
○山本(幸)委員 私に討論に入る前に、誤解があるといけないからお断り申し上げておきますが、今の委員長の発言によると、諸君らは、参議院の決定があれば、それに賛成するような印象を受けたという御説でありますけれども、私どもはそういうことは言つておりません。私どもは、参議院が決定した後に議院運営委員会でこれらを審議いたしましよう。こう主張いたしておりましたので、その点、委員長はよく御了承をいただきたいと思います。 私どもは、今度の会期延長については、先ほどからいろいろ質疑の中でも申し上げたように、反対の内容はおおむねわかつておりますので、従つてくどいことは申し上げません。ただ一、二点申し上げますならば、先回の会期延長の際にもわれわれが反対したのは、今日法案がたくさん渋滞しておるのは、吉田首相の欠席であるとか、政府側の国会に関する諸般の点について非常に不手ぎわな点がたくさんあつたとか、さらにまたもう一つ重要な私どもの忘れてはならないことは、今椎熊さんがおつしやつたように、警察法並びに防衛法、あるいは定員法等は、重要な法案であるからぜひこれを上げたいとおつしやつたけれども、そもそも今日会期がこのように再々延長しなければならないということは、先ほど申し上げた政府並びに与党の国会運営の不手ぎわもございますが、もう一つはこれらの法案が、いわゆる国民輿論を私どもがよく調べてみますと、ほとんどが悪法である。こういう点で、新聞等はあげてこの法案については非常な批判を加えておる。こういう関係が政府、与党の国会運営について不手ぎわな原因にもなつておるというのとをぜひ自由党の諸君にも知つていただきたいと思う。こういう点から、私どもはこの会期の延長はあげて政府の責任である、かような観点に立つて、私どもはこの会期の延長には断じて賛成しかねます。
○菅家委員長 次は小会派ですが、中村君ありませんか。
○中村(英)委員 私どもは、会期延長反対であります。
○菅家委員長 それでは採決いたします。三日間会期を延長することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○菅家委員長 挙手多数。 反対の諸君の挙手を求めます。 〔反対者挙手〕
○菅家委員長 挙手少数。従つて会期は三日間延長することに決定いたしました。このことを議長に答申いたすことにいたします。 明日は委員会を開く必要はないと思いますが、お諮りいたします。理事会に御一任になつて御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは午前九時理事会を開いて順序等を決定いたします。すでに日程に上つておりますものは順序もきまつておりますから、その他の議事の取扱いは、理事会において決定をいたすことにいたします。本会議は正確に午前十時に開きたいと思います。
○松井(政)委員 あすの日程のことまで理事会に一任することには反対であります。やはり議運を開いて、ルール通りやつていただきたい。
○菅家委員長 ただいま御異議がないということで……。
○松井(政)委員 三分間でもよろしいから、成規のルールに乗せて開いていただきたい。
○椎熊委員 すでに決定してしまつたじやないか。
○池田(禎)委員 そうこだわらずにやつたらどうですか。
○菅家委員長 ちよつと速記をとめてください。 〔速記中止〕
○菅家委員長 速記を始めてください。 それでは本日はこれにて散会いたします。 午後七時三十二分散会