議院運営委員会 第64号
- 発言数
- 41 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1954/05/25
会議録
○菅家委員長 これより委員会を開会いたします。 さきにお諮りいたしておきました北海道開発審議会委員、これは各党の人選がきまつたようでございますので、本日の本会議の劈頭に議長より指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 —————————————
○菅家委員長 次に、地方制度調査会委員任期満了につき後任者推薦の件ですが、これは議場で諮るものでなく、議長からこれを推薦することになります。各党の割当は、自由党五、改進党二、左派二、右派一ということになります。これは従前通り、自由党は灘尾弘吉君、前尾繁三郎君、赤城宗徳君、田中伊三次君、山本正一君、改進党は床次徳二君、舘林三喜男君、左派が阿部五郎君、伊藤好道君、右派が門司亮君でございますが、これは次会にいたしますか。
○土井委員 次会に願います。
○菅家委員長 それでは、次会にこの問題は取扱うことにいたします。 —————————————
○菅家委員長 次に、参議院の回付案の取扱いですが、義務教育二法案、これはこの前からしばしば各党より早く上程しろということがありましたけれども、各党それぞれ違つた角度において議決を見ないで、そのままになつておりました。しかし、会期も切迫して参りましたので、大体上程日を決定しておかなければいけないと思います。そこで本日のところは、来る二十九日の定例日にこの二法案を上程することに委員長はいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
○井手委員 これは、もう参議院で議決してから十二、三日になると思います。各党、党内事情はあることと思いますけれども、今までは大体二、三日で済んでおつたと思います。それがもうすでに十何日になつて、なおきようもきまらない。二十九日にするということは、私どもはどうしても承認しがたいのです。どうしてそんなに延ばさなければならないのか。これは将来の悪例になります。今までの例から見ますと、回付案については四、五日以内には大体いずれかにきまつておつたと思います。それを今日になつて、なお三十九日、つまり四日も先にするということは、私どもどうしても了解しかねるのです。将来の悪例にもなりますので、この点をはつきりしておきたい。
○椎熊委員 私は、こういうのは悪例でも何でもないと思う。参議院のごときは、本院から送付したものを二箇月にわたつてまだやつておる。それは各院の都合で、これを審議未了にするということなら別ですが、これを何とかして上げようという、参議院修正をのむか、院議尊重で行くかということですから、これはやはり慎重に考慮しなければならぬ。参議院修正をのむということも一つのりくつがある。単なる感情論ではない。それから、院議尊重ということは非常に重大なことです。そういうことから、多少延びてはおりますが、最初のわが党案は参議院修正の通りで、院議は御承知の通りです。従つて、わが党の本来の原案というのと院議と食い違つて論争が絶えない。だから、そういう党内事情を御推察願つて、二十九日と確定した以上、これを御承認願いたいと思います。
○山本(幸)委員 お互いに各党の党内事情は尊重しなければならぬと思います。ただ、決してぼくは変なことを言うわけじやないが、わが党の党内事情があつて、いろいろお願いするときには、案外自由党は、そんなわけには行かぬというのでけつてしまう場合が多い。多数党の場合は、多数の力を背景に党内事情を主張できるが、少数党の場合はそういう主張ができない。党内事情をお互いに尊重するということなら、そういうことは、ぜひ今後も約束してもらわなければならぬと思います。
○菅家委員長 この問題については種種御意見もおありと思いますが、必ずしも多数党ということでなく、その他の回付案においても慎重に審議して、これをのむかどうかという問題ですから、ただいま山本君御発言のように、山本君の方の党内事情で延ばした例もあります。そういう例も決して皆無とは言えない。従つて、これは二十九日上程するということに決定いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」「反対」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 反対は少数でございますから、そのように決定いたします。、 次は同じく参議院の回付案で、地方財政法の一部を改正する法律案、日本国とアメリカ合衆国との間の二重課税の回避及び脱税の防止のための条約の実施に伴う所得税法の特例等に関する法律案、この二件については、本日は各党の態度がおきまりだろうと思いますが、自由党はいかがですか。
○坪川委員 同意を与えます。
○椎熊委員 わが党も同意です。
○山本(幸)委員 ぼくの方は場内で申し上げます。
○土井委員 私の方は、地方財政の方は反対、日本国とアメリカ合衆国との間のものには賛成です。 —————————————
○菅家委員長 次に、決議案の取扱いですが、さきに決定しておりました各党一致の有機合成化学工業の振興に閣する決議案、これを本日上程して、首藤新八君の趣旨弁明、時間は従来の例によつて十二、三分程度とする、このように決定いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは、本日これを上程することに決定いたします。
○土井委員 わが党から出してあります決議案も、同時に上程していただきたいと思います。
○菅家委員長 今お諮りいたそうと思つておりました。先般来、次会で取扱うということになつておりました社会党右派から出ております指揮権発動撤回に関する決議案、加藤勘十君外百三十四名提出、この決議案の取扱いを議題といたします。
○椎熊委員 私は、この決議案にはちよつと意見があります。今のところ意見は申し上げませんが、留保していただきたいと思います。 〔「留保反対」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 反対という声もありますが、これは意見があるということでございますから、次会に取扱うことにいたします。大多数は今日やらないという方に賛成でございますから……。
○椎熊委員 私は、こういうものは国会として出すべからざる決議だと思つておる。本院が取扱うべきものでないという考え方なんです。しかし、その意見を言うと議論になりますから……
○佐藤(芳)委員 私は、ただいまの決議案の上程をめぐつての問題の機会におきまして、決議案の問題にまつわる事柄で、きわめて重大な問題について委員長の所見をただし、また皆様にも御考慮願いたいと思うのであります。それは、満場一致の共同提案の決議案の場合のことでございます。先般各派一致で、雑音による無線受信障害防止に関する決議案がここで採択されまして、本会議場に上程されたのでありますが、あれが各党一致の決議案であるにもかかわらず、不幸、否決になつてしまつたその原因は、提案者の御説明が、私どもが了承いたしておりました趣意とはなはだしく違つておることに基因いたしておりますことは、申し上げるまでもない事実でございます。各派共同提案というのでありますならば、やはり提案者からは十分な、心しての御説明がなされなければならぬことは申し上げるまでもない。慣例からいつても、当然そうだと思うのであります。しかるにあの決議案の説明は、否決をしなければならぬほど、まことに各派共同提案の趣意と違つた発言であつたから否決になつたのでございます。しかも議運の理事会の際におきまして、社会党左派からは青野さんがおいでになつておりまして時間の制約の問題につきまして、何分程度でやろう、ところが青野さんはその際、多少のことはあるかもしれないけれども、時間の点については自分が責任を負うから、多少のことは文句を言わないでくれ、なお、原稿は自分が見たのだからというお話があつたのであります。そういたしますと、原稿まで議運の委員の方がごらんになつておつて、なおかつ、ああいう発言をされたということになりますと、これはきわめて問題は重大だと言わざるを得ないのでありますが、委員長は、この問題についてどうお考えでございますか。各位においても、十分今後のために御考慮を願いたいと思うのであります。
○菅家委員長 ただいまの佐藤君の御発言はしごく同感でございます。従来も、必ずしもこういうことがなかつたわけではありませんので、その際はこれが非常に重大問題化しまして、さきには、本院において陳謝をいたしたこともございます。各党一致の主文と違つた発言をしたために、本会議場において謝意を表明したという事例もあるのであります。これは各党間の信義に基くものでありまして、たとえば、本日取扱う首藤君の原稿を各党において全部見るということは、実際問題として至難だろうと思います。その党の代表者が全党を代表するということにきまりました以上、その人の良識にまつ以外にない、各党の良識にまたなければならない問題であります。そこで、今後はこういうことが起らないように、先般の問題についても、関係の党から遺憾であつたというお話もありました。いずれにしても、全会一致のものでございますから、これが本会議で否決になつたということは遺憾なことでありまして、こういうことがないように党内部で自粛して、趣旨弁明に立つ方は、自分の党の代表でない、全会一致のものであるという御認識のもとに立つていただきたいと思うのであります。本日の趣旨弁明者においては、そういうことは万々ないと委員長は心得ております。しばしばこういうことが繰返されますと、議長なり、各党間において何らか対策を立てなければならぬと思いますが、今のところ、そういう段階ではないと思いますから、さよう御了承を願います。 それでは、指揮権発動撤回に関する決議案は次会に取扱うことにいたします。これは採決せずともわかつておることでございますから……。 —————————————
○菅家委員長 次に、緊急質問の取扱いでございますが、緊急質問が三件出ております。この問題も先般来しばしば論議を闘わしておるのであります。委員長の考えとしては、先ほど理事会においても一応話合いを進めたのでありますが、放射能を含む降灰の国民健康に及ぼす影響の対策に関する緊急質問、これは一応本日取扱いたいという考えで、理事会においても満場一致できまつたわけであります。その他電気料金値上げに関する緊急質問、災害復旧事業に対する国庫補助金の不当支出に関する緊急質問、これは各党間に意見の一致を見ませんので、次の機会にこれらの緊急質問の取扱いを決定したいということに、一応理事会ではきまつております。従いまして、本日は放射能を含む降灰の国民健康に及ぼす影響の対策に関する緊急質問だけをやるということにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。
○青野委員 松前君の緊急質問はもちろん賛成ですが、これは政府にとつては多少痛いことで、あまり気乗りしていないようなところがありますけれども、わが党の柴田君の緊急質問は、この前も留保になつておるので、おそらくきようの本会議にはやらしていただけるものと思つておりました。災害復旧事業に対する国庫補助金の不当支出に関する緊急質問は、内容を聞きますと非常に重大性がありますので、これはぜひひとつきよう取上げてもらいたいと思います。
○菅家委員長 その問題は先ほど申し上げました通り、各党間において議論が非常に多いのであります。こういうものは、緊急質問として取扱うべきものでないという立場の主張もございますので、留保ということにいたしたのでありますが、今そのことを論じ合うより、次会でこの取扱いの方法について御協議を願いたいと思います。別に採決せずして、そのようにいたしたいと委員長は考えております。
○青野委員 それでは、本日はこちらが譲歩いたしますから、各党の態度をこの次の議運までに御決定願つて、これは非常に重大性がありますから、ぜひ緊急質問を認めていただきたいと希望いたしておきます。
○菅家委員長 それでは、これを次会に取扱うことにいたします。 —————————————
○菅家委員長 次に、本日の議事について事務総長より御説明を申し上げます。
○大池事務総長 本日の議事日程について御協議を願いたいと思います。先ほど、北海道開発審議会委員の選挙は、本会議劈頭にという委員長のお言葉もありましたが、実はこれが各党から出そろつて参りましたので、本日の議事日程の第一に掲げてございますから、議事日程の順序に入つたときにお願いすることにいたしまして、ただいま御決定を願いました緊急質問を、従来の例で言えば、最初にお願いすることになつておりますので、松前君の放射能を含む降灰の国民健康に及ぼす影響の対策に関する緊急質問、これを第一にお願いいたしたい。それから第二に、有機合成化学工業の振興に関する決議案、この決議案の御説明を願つて、この採決後、通産大臣の発言があると聞いておりますから、その通産大臣の発言を願つて、次にただいま御決定を願いました回付案二件、地方財政法の一部を改正する法律案と、日本国とアメリカ合衆国との間の二重課税の回避及び脱税の防止のための条約の実施に伴う所得税法の特例等に関する法律案、この二回付案を御決定願いまして日程第一に入る。日程第一は、北海道開発審議会委員の選挙でございます。これは手続を省略して議長の指名で、先ほど委員長が申されました通り、前回の方々を御指名申し上げる。それから日程第二は、公職選挙法の一部を改正する法律案、これは委員会で修正がございますが、これには反対討論として島上善五郎君、竹谷源太郎君、賛成討論が鍛冶良作君ということになつております。これの採決方法は、あとで御決定願います。委員長森三樹二君が御報告の予定でございます。日程第三は、大蔵委員会の理事内藤友明君が御報告になることになつておりまして、この委員会修正に対して、左右両派社会党が御反対のようでございます。これは、この前一応御説明申し上げました通り、各派満場一致で修正された事項が七項目、それから社会党両派が御反対の項目が一項目、例の第五条の三十銭を三十五銭に上げる、これは満場一致の修正でございませんので、その修正の部分だけを抜き出して採決をして、それが決定になれば、あとは満場一致でございますから、委員会修正並びに原案に異議なし、こういうことでお願いいたしたいと思います。つまり第五条の三十銭を三十五銭に値上げする部分だけの修正を最初に採決をお願い申し上げまして、その可否が決定されたあとは御異議を問う、こういうことにお願いいたしたいわけであります。これについては、従来は討論として反対の小川、平岡両君と、賛成の山本勝市君が出ておりましたが、先ほど理事会では、この五条の修正部分は一応本会議で認めないという各派御一致の御態度がきまつたようでございます。それならば討論する必要はないのじやないか、討論は取消そうというお話合いでございますから、その点もおきめ願いたいと思つております。それがきまりますれば、あとは緊急上程でございますが、緊急上程は、お手元に差上げてあります予定法案のうちの通産委員会の分だけが上つておりまして、あとの地方行政と文部のはきようは上りません。従つて、通産委員会の航空機製造法の一部改正法律案、これは左派が反対で、あとは賛成でございますから、これも起立採決をお願いいたしたい。それと、農林委員会の農林漁業組合連合整備促進法の一部改正法律案、これが全会一致で上りましたから、これもお願いいたしたいと考えております。 以上でございますが、第二の公職選挙法の採決方法と、第三の反対、賛成討論の取扱いを御決定願いたいと思います。
○土井委員 出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律案については、ただいま事務総長のお話のように、五条の三十銭のものを三十五銭に修正した。ところが、各派一致でこれを三十銭の原案にする、こういうことになつておるので、討論の関係はどうかと思つておつたのでありますが、委員長の報告はやはり三十五銭ということで報告になるわけですね。この修正の報告が行われる。従つて、それに対してわれわれの方では討論したいという意見があるのです。
○菅家委員長 これはどうでしよう。討論があるということになりますと、この法案の取扱いは、本日上程することができないということになります。この問題は、各党話合いのもとにきよう上程するということになつております。しかし、各党御異議があつてまとまらないということになりますと、また延ばさなければならぬと思います。討論があるということになれば、また出直しということになると思います。
○土井委員 討論がある場合は、これを本日上程するということがちよつと困難だというわけですか。
○菅家委員長 そうです。全会一致のものは討論しないというのが今までの建前でございますから、ぜひそういうことでやりたいと思います。
○土井委員 これは委員長の修正という報告が出て来て、その委員長の報告の中から、第五条だけを抽出して原案の三十銭にもどそうということですから、その委員長の報告に対する意見として、やはり反対討論は行われていいわけなんです。ただ問題は、原案通りに行くのだから討論を用いずしてやつてくれということです。討論を用いるということによつていろいろ議論があるということなら、これに対しては本日上程するという運びにしないで、討論の関係だけで各派の調整をとつたらいいのじやないかと思います。実は私の方は、討論しないでよかろうと思つておりましたが、当人は原稿を用意して、委員長報告がこうだから、ぜひやらしてくれという意見が強いのです。
○菅家委員長 そうなれば、今までの話合いと違いますから、自由党では、本会議場においてさらに修正の動議を出すということになるのじやないかと思いますので、本日はちよつとやれないので、次会にまわすということになるかと思います。そうすると、あなたの方で討論するなら、修正に賛成の討論しかできなくなると思います。 ちよつと懇談いたしましよう。 〔速記中止〕
○菅家委員長 懇談をとじます。速記を始めてください。 日程第三の取扱いについて、ただいま懇談中に話合いがつきました。討論その他の取扱いについては、場内において話合いがまとまらないときは、次回の本会議に上程することに決定いたします。 それから日程第二の採決の方法ですが、記名という御意見もあるようですけれども。これは起立でいかがですか。正規に出て来れば記名ということになりますが、記名でなく行けるような方法をお考え願いたいと思います。
○山本(幸)委員 できるだけ御趣旨に沿うように努力いたします。
○菅家委員長 それでは、日程第二の採決の方法は、一応記名といたしておきまして、なるべく記名でなく、起立採決になるように御努力を願いたいと思います。なお、これについての討論時間は大体十五分ということにしておきます。緊急質問の時間はいつもの通り十分。 次回の本会議は二十七日、本日の本会議の開会時間は二時半ごろということにしておきたいと思います。本日はこれにて散会いたします。 午後一時五十一分散会