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19回国会衆議院1954/04/24

議院運営委員会 第50号

発言数
111
登壇者
14
会派数
5
開催日
1954/04/24

会議録

菅家喜六自由党

○菅家委員長 これより委員会を開会いたします。  第一に、荒木萬壽夫君の逮捕について許諾を求めるの件を議題といたします。

青野武一日本社会党(左)

○青野委員 議事進行について発言を求めます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいま青野君より議事進行の発言があるということでございますので、これを許します。青野君。

青野武一日本社会党(左)

○青野委員 二十二日の議運に提出されました漁港審議会委員五名、それから国鉄の経営委員会の五名は、本日の議運でその人選についての討議が行われる予定になつておりましたが、それと本日の議運に提出されております中央建設業審議会委員、この三つは次回の議運で討議されるように私は要求いたします。それから、本日の本会議に日程として上程されております第三と第四、すなわち、船員保険法の一部を改正する法律案と、厚生年金保険及び船員保険交渉法案の二件は次回の本会議に上程して、本日の議運では、荒木萬壽夫君の逮捕許諾に関する法務当局に対する質問と、吉田内閣不信任決議案、この二件のみを付議されることを私は議事進行のために要望いたします。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいま青野君より議事進行についての御発言がありました。各種委員任命について同意を求めるの件、これを本日決定するはずでございましたが、これをあとまわしにして、さらに日程に上つております第三、第四、これも次の本会議に上程するよう本委員会において取扱いたいという御趣意でございます。御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり」〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議なければ、本日日程に上つております第三、第四並びに各種審議会委員任命につき同意を求めるの件は、次の委員会においてこれを取扱うことにいたします。なお、その他こまかいこともございますが、ただいまの議事進行の御発言の趣意によりまして、本日は荒木萬壽夫君逮捕許諾要求の件、吉田内閣不信任案、この二件のみを取扱うことにいたします。  なお、従来は議員逮捕許諾の件は秘密会にいたしておりましたが、本日は、荒木萬壽夫君逮捕許諾の件については、各党その身上にわたる部分がないということでございますから、公開の上これを行いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議なければ、公開の上この質疑を行うことにいたします。もし審議中身上にわたることがありましたならば、委員長より御注意を申し上げますが、どうか各委員においても御遠慮を願いたいと思います。  それでは荒木萬壽夫君の逮捕について許諾を求めるの件を議題といたします。

青野武一日本社会党(左)

○青野委員 私は加藤法務大臣に一、二点お尋ね申し上げたいと思います。われわれ社会党は、大体有田君の逮捕許諾から引続いて、この種濱職事件は国民の疑惑を非常に深くしておる。だからその真相を一日も早く究明して、汚職疑獄事件等が再び起らないように希望しておりますために、この検察庁の非常な努力に対しては敬意を払つておる次第であります。そこで、犬養法務大臣の後任として加藤さんが法務大臣になられるとき、吉田総理に呼ばれたときに、新聞記者諸君から法務大臣をおやりになるつもりですかという質問があつたのに対して、加藤新法務大臣は、そんな特攻隊みたいなものといつた言葉を使われて、そそくさと吉田総理のところに行かれた。これは新聞記事でございますが、特攻隊というのはどういう意味か。犬養さんのように指揮権を発動して、検察庁法第十四条に基いて、せつかく国民の疑惑を一日も早く解いて疑獄事件を解決しようとして努力しておる検察陣に対して指揮権を発動し、これが大きな問題になつておるときに、後任の法務大臣がその就任の交渉をせられたときに、そういう言葉を使われた。この、そんな特攻隊みたいなものという言葉は、私どもにとりましては非常に重大な言葉であると思いますが、どういう理由と、どういう意味でこういうことをおつしやつたかということと、もう一つは、私が法務大臣になつた以上は、検察陣を激励もせず圧迫もせずという言葉を使われたというが、これはほんとうであるかどうか、この二点をお尋ねいたしたいと思います。

加藤鐐五郎自由党法務大臣

○加藤国務大臣 私今回法務大臣に任ぜられました。何分畑違いでございまして、いろいろ御指導を願いたいと思います。ちよつとごあいさつ申し上げます。  ただいま、私が総理に呼ばれました際における、そんな特攻隊のような云云ということに関しまして御質問がございましたが、私はさようなことは申したのではございません。特攻隊のようなところですなあとだれか新聞記者諸君が言われたものですから、ふんふんと言つただけの話でありまして、私みずから特攻隊などということを申したことはございません。これはひとつ御了解を願いたいと思います。  それから、少しく聞き漏らしましたが、指揮権を発動するということを頼まれたかどうかということでございましたでしようか。

青野武一日本社会党(左)

○青野委員 そうではない。加藤さんが法務大臣になられて、そのなつてから後に、私はこの種疑獄事件等に関しては——おそらくそうであろうと思いますが、検察陣を激励もしないし、また圧迫もしない。それはどういう意味でそういう言葉を使われたか、そういう言葉を事実新聞に載つておるようにおつしやられたかどうかという質問をしたのです。

加藤鐐五郎自由党法務大臣

○加藤国務大臣 そういう記事を私も読みましたが、圧迫もせずというようようなことは言つた覚えはあります。激励もせずということはどういう意味かわかりませんが、圧迫もせずということだけは私は申したつもりでございます。

青野武一日本社会党(左)

○青野委員 もう一つ、せつかく検察庁の首脳部会議を経て、自由党の佐藤幹事長の逮捕許諾について正式に検察庁内で話合いをしたことを、検察庁法第十四条に基いて法務大臣の指揮権を発動して、全国的に大きな問題を起しておるときでありますし、疑獄事件の内容が、これは造船計画を中心にして、いわば国民の血税によつて造船計画が遂行されて来ておる。こういう悪質な疑獄事件というものは徹底的に究明をして、一方においては国会の粛正を断行し、一方においては再びこういう汚職の起らないように、最後まで真剣にこの問題ととつ組んでもらいたいということは、社会党は常々検察当局に要望しておつた点であります。そういう際に、新しく法務大臣に就任した加藤さんが、これを激励もせずにほつておくようであれば、法務大臣になる必要はない、国家のためというよりも、国民の疑惑を国民本意にこの真相を一日も早く究明することが最も必要じやないか。国会の開会中にいろいろな重要法案ととつ組んで努力しておる衆議院議員を、あるいは参議院議員を、証拠隠滅のおそれがあるから、実に気の毒ではあるが逮捕許諾の要求をしたということを井本刑事局長はこの議運に来てしばしば申されておる。だから、法務大臣になれば、それは自由党から選任せられた法務大臣であつても、この汚職事件を徹底的に究明して行くためには、これを激励するのが当然です。当然それが法務大臣の役目なんです。国民に対する義務であるわけです。それを激励もしないということは、逆に考えれば、やはり犬養さんの二の舞を踏んで、これを圧迫して行くというように国民はとります。その所信です。あなたは、新しく法務大臣に選ばれて、検察庁と一身同体になつて、この汚職事件とどう具体的にとつ組んで行くか、その所信を具体的にお示しを願いたい。

加藤鐐五郎自由党法務大臣

○加藤国務大臣 私がただいま申しましたのは事実を申し上げたのでございます。私は、汚職の問題でわが国会の威信と信用が傷つけられておることは、まことに遺憾といたしておる次第でございます。ことに検察陣が昼夜兼行、正義の観念に燃えてその検察事務に従事しておるということは、まことに私は喜んでおる次第でございます。またそうせなければならないのでございます。圧迫もせずということはもちろんのことでございまするが、その激励もせにやならぬじやないかと仰せられることは、その通りでございます。私が当時そういう言葉を使つたかどうかということで、その事実を申し上げたのでございますが、精神に至りましては、検事陣のあの努力に対しましては深き敬意を表しておる次第でございます。

青野武一日本社会党(左)

○青野委員 もう一回、くどいようでございますが、二十二日の本会議が済んでからの議運で、改進党の椎熊氏からも言つておりましたが、この際新法務大臣の所信をひとつ聞いておきたいことは、いやしくも国会開会中に、事件の性質、被疑事実はどうあろうとも、かなり憲法の条章に抵触しながらも、証拠隠滅のおそれがあるというので逮捕許諾の請求をなさつて、そうして本会議の承認を求めて逮捕勾留した改進党の藤田義光君が、三日間ほうり込まれたまま、何らの取調べも受けなかつたということを椎熊氏は言つております。これは犬養さんの時代のことですが、国会議員の逮捕請求をして、その許諾を受けてほうり込んで、勾留をして、身柄を拘束して、どんなに忙しくも三日間何の調べもしなかつたというようなことは、これは大きな検察庁の失態だと思う。こういう点が犬養法務大臣当時に事実行われておる。加藤さんはこういう点についてどういう考え方を持つておられるか。それは国会軽視になる、それは国会議員の人権蹂躙の一つになると思いますが、どういうお考えをお持ちでしようか。

加藤鐐五郎自由党法務大臣

○加藤国務大臣 もちろんお説の通りでございますが、ただいま聞くところによりますと、他の関係者をその間に取調べ中であつたということでございます。そういう内容のこまかいことにつきましては、もし私にわからぬことがございましたならば政府委員より答弁いたさせます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 なお、質問の通告が改進党椎熊君からございますので、これを許すことにいたします。椎熊君。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 新たに就任せられたる加藤法務大臣に御決意のほどをひとつ承つておきたい。最近世間に伝えられておる国会を中心とする汚職事件が国民注視の的になつておりますが、国会といたしましても、非常に遺憾千万なことであつて、みずから自粛し、事態を究明し、真相をきわめて国会の威信を挽回したいというのがわれわれどもの念願であります。よつて、今日まで検察当局の申達によつて内閣から請求されて参りました議員の逮捕許諾請求の件に関しましては、本院は全部これに許諾を与えて参つたものであります。現に本日問題になつておりますわが党の同僚議員荒木君の逮捕請求の件に関しましても、まだ最後の党議は決定いたしておりませんが、わが党は従前の方針をかえようとは存じておりません。それは一にこの国民の疑惑の的である今日の事態を究明したい、そうして国会の信用を挽回したいという一念にほかならないのであります。本件進行の途上において、自由党の幹事長たる佐藤榮作君もまた容疑者として、検察陣の総合の力をもつて、内閣を通じて本院に逮捕許諾の請求をなさんとしたとたんにおいて、前法務大臣犬養さんは指揮権を発動してこれを押えたという隠れもなき一つの事実が現われて参りました。私は、佐藤君の逮捕許諾を与うべきかどうかは本院自体の決定することでありまして、政府は検察陣の申達したるこの請求を取次ぐ、手続上の経過を経るだけにすぎないものと今日まで説明されて来ておつて、それを了承しておつたのでありますが、はしなくも今度犬養さんは初めて前例のないこういうことを展開して、しかもこの指揮権を発動すると同時に、犬養さんはその職をしりぞかれました。信念に基いて是なりと信じてこのことをなすならば、みずからその責任を一身に引受けて、堂々たる態度を示すべきであつたでございましよう。もしまたそのことが良心に反する行動でありましたならば、これを発動せずして閣僚をやめるべきであつたでしよう。私は犬養法務大臣の進退はまさに誤つた行動であつたと思われるのであります。そこであなたにお伺いしたいのは、あなたは新任早々ではありまするが、かくのごとき権利の発動がはたして正しき行動であるかどうか。十四条の指揮権の発動が、検察陣の行為の行き過ぎ、あるいは捜査上の不当なるやり方、そういう場合にのみ指揮権を発動することが適正であるかのごとくわれわれしろうとは考えておつたのだが、政治上の都合によつて、政府の都合によつて、政府並びに与党に及ぼす影響の大なることによつて、自由にそういうことをしてもいいということであるならば、司法権の独立ということを期待することはできないと私は思うのですが、新任大臣たるあなたはどう思われるか。  なおまた、本日あなたにお目にかかつてはなはだ遺憾に存ずるのは、初めて法務大臣として当委員会に出席せられて、自分は畑違いであるが就任した、こういう自信のない言葉をもつて就任のあいさつをされておる。あなたの職業は医者であるそうだ。もし畑が同じであろうとするならば医者をやつておるべきで、政治家になるべきではなかつたかもしれない。何であなたはそういう自信のないことでこんな重大な難局に立つて、しかも法務大臣を引受けられたか。困難ではあるが、自信はないが、総理大臣の命令もだしがたく、やむなく場をふさいだにすぎないというのでしようか。それでは責任ある政治家の態度ではありませんぞ。そんな自信のないことで、そんなあやふやなことで、この難局を切り抜けんとするがごときは、私は先輩政治家たるあなたにとつて残念だと思います。明確にあなたの所信を聞かしていただきたい。このあなたの心境と同時に、犬養さんのやられたるあの指揮権に対して、いかなる見解を持つておられるか、その点をお伺いしておきたいと思います。

加藤鐐五郎自由党法務大臣

○加藤国務大臣 私が申し上げたことは、いかにもさように畑違いと申し上げたのでありますが、私はこれは謙遜の意味で、ごあいさつであるので、そういうごあいさつを申し上げたのであります。私、微力ながらこの大任を引受けた以上は、私の良心の命ずるところによりまして、大所高所より今後の事務を行いたいと思つておりますから、間違うか間違わないかは別といたしまして、その点だけは御了承おきを願いたいと思います。  私は、前法務大臣の犬養君が検察庁法第十四条の指揮権を発動されましたことにつきましては、かように信じております。これは異例の発動であつたと聞いておるのでございますが、この発動をしたことについては、犬養君は非常な信念を持つてこの発動をされたことであると私は深く信ずるのであります。すなわち、職を賭してもこの信念を貫きたいという、私はこの点について前法務大臣犬養君に敬意を表しまして、それを踏襲いたしたいと思つております。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ちよつとお諮りいたしますが、自由党、改進党より、ただいま委員長の手元まで、身上にわたる質問もあるので、秘密会の要求がございます。これはさきに御了承を得ておいたのでございますが、中途においてかかる場合においては秘密会を開くということになつておりましたから、これより秘密会にいたしたいと思います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 公開でやつてください。私は一身上のことなんか聞きません。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 あなたの御質問が一身上のことだというのではないのです。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 それでは私の質問が済んでからにしてください。私の質問は公開でやつてもらいたい。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御反対があれば採決いたしますが、この事柄は法務委員会等においてもいたしておるようでございますから、慣例によりまして、やはり秘密会にいたしたいと思います。採決などはいたさなくともいいことだと思いますから、これより秘密会を開くことにいたします。議員及び委員会の事務に当る職員以外の方は御退席を願います。      ————◇—————     〔午後一時一分秘密会に入る〕     〔午後一時十一分秘密会を終る〕      ————◇—————

菅家喜六自由党

○菅家委員長 本件についての各派の態度を順次御表明願いたいと存じます。

鍛冶良作自由党

○鍛冶委員 私は、自由党を代表いたしまして、本許諾請求を拒否するということを申し上げます。理由としては、一昨日申し上げたことと同様でございますが、質問によつてはわれわれは納得できないものが残つております。その第一は、もうこの会期は余すところ二週間である。この二週間が待てないと言われることは、憲法五十条を尊重するという精神があるならば待てないことはないはずである。しかも任意出頭を拒むとかその他のことがあるならばいざ知らず、本人は進んで調べられると言つておる。しかも、椎熊君が言われたように、この前証拠隠滅の最も重大な理由であると言われたその一つは、すでに消えております。これが第一点です。それから第二点は、国会の会期末になりますれば、重要案件が山積いたしまして、国会の審議は最も重要ないわゆる山になるのであります。憲法に保障せられたる国会議員の審議権を尊重すると言うならば、かようなときに審議権を行使せしめることこそ必要であり、かようなときにこの審議権を圧迫するような態度をとられることは憲法蹂躙であると私は極論してさしつかえないと思います。ことに荒木君は改進党の国会対策委員長であります。この重要なる法案が山積し、これを審議しようというときに、国会対策委員長というものの責任がどういうものであるかくらいは、法務当局はもちろん、検察当局といえども十分知つておるはずである。知らずしてやつたとすればなお不都合である。知つてやつたとするならば、まつたくこれは審議権を侵すものである。これが第二点であります。第三点としては、なおさら私が重要だと思うのは、今まさに内閣不信任案が提出せられる日であります。この不信任案の出るということは、この間も法務当局に聞くと、一週間ぐらい前からわかつておる。だれが聞いても二十日前後に提出され、二十二、三日ごろに上程せられるであろうということは前からみな予想せられておつたことです。それを眼前に控えて、十六日にこの逮捕要求をして来られた。かようなことを許すということになると、不信任案を眼前にして逮捕要求をしてよいということになれば、どういうことでもやれる。私は検察当局によつて内閣の死命が左右されるようなことになると思う。かようなことがあつてはたいへんだというので憲法五十条があるのです。この理由をもつて私は断固これは拒否いたしたいと思います。私は、国会議員として、人のいかんを問わず、党のいかんを問わず、断固これに賛成してくださるようお願いするものであります。この意味において君はこれを拒否いたしたいと思います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 改進党は、党の非常な重要人物であるために、毎日相談しておりますが、いまだに党議が決定しておらぬので、本会議の開会までには何とか党議を決定いたしますが、今のところは態度未決定でございます。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 この案件は、すでに本日本会議に上程することは一昨日の議運で決定いたしております。そこでわが党の逮捕許諾に関する態度でございますが、これは理由を述べますれば幾らもございますが、本日は理由は省略いたします。ただ一点、荒木君は皆さん御承知の通り人格者であるということは定評のある人物です。従つて、そういう点からも、またそうでなくても、個人としてはまことに耐え得ない点はありますけれども、やはり従来の経緯あるいは客観的な諸般の事情から言つて、わが党はこの際許諾を与えることが至当であると、かように考えております。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 わが党といたしましては、すでに国会対策委員会において態度の決定を見ておりますが、従来有田、藤田、それから岡田。關谷、この四君に対しまして許諾を与えることに賛成をいたして参つたのであります。荒木君に関する問題に対しましても、同じケースの中に含まれておりますので、わ党といたしましては、個人的に、あるいはまたその他の面においては、いろいろな同情その他の点もありますけれども、従来とつて参りました面から見て、これは首尾一貫し、また疑獄をすみやかに解明いたしまして国会の信用を獲得するという面から行きまして、許諾を与えることに対して賛意を表するという態度の決定を見ておりますので、賛成をいたす次第でございます。

中村英男小会派クラブ

○中村(英)委員 私の方も許諾を与えることに賛成でございます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ちよつと改進党にお尋ねいたしますが、ただいま各党の態度の表明があつたのでありますが、改進党は、いまだ党議が決定しないので、本会議開会までには態度を表明したいということでございました。そういたしますと、これは採決しないで、延ばしておきたいということでございましようか。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 取扱いは皆さんで御相談願いたいと思います。私は実情を申し上げておるわけでございます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいまの御答弁がありましたが、それではこれは採決せざるを得ないと思います。すでに質疑は終りました。この場合採決をしないわけに行かないと思いますので採決いたします。  この採決は、許諾を与うべしということと、許諾を与えてはならないということ、拒否と賛成の両論がございます。まず賛成の方より採決をいたしたいと思います。許諾を与えることに賛成の諸君の挙手を願います。     〔賛成者挙手〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 挙手十名。許諾を与うべしとの御意見は十名でございます。念のために、許諾を与えることに反対の諸君の挙手を願います。     〔反対者挙手〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 挙手十四名。従つて本件は許諾を与えることに反対ということに決定いたしました。  なお、念のため申し上げますが、従来のとりはからいといたしまして、本件に関する委員会の報告書の作成は委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議なければさよう決定いたします。  なお、秘密会にわたります部分は、従前同様これを印刷配付いたさないことにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議なければさよう決定いたします。     —————————————

菅家喜六自由党

○菅家委員長 次に、内閣不信任案の取扱いを議題といたします。一応事務総長より簡単に御説明を願います。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 不信任決議案は御承知のように二本出ておりまして、鈴木茂三郎君外百三十四名提出の不信任案、それと三木武吉君外七名提出の不信任案が出ております。この不信任案は、本日これを上程するということで、日程にもあげるという御決定に基きまして、日程第一、第二と順次提案の順序によつて、なおまた大会派の順序によつてあげてあるわけでございます。従つてこれが上程の方法、趣旨弁明、討論等について御協議を願えればけつこうだと思います。討論の申出があります分は、鈴木茂三郎君外百三十四名提出のものについての趣旨弁明は、鈴木茂三郎君がいたしたいということでございまして、三木武吉君外七名提出のものは、趣旨弁明を三木武吉君がいたしたいということでございます。これに対する討論は、反対といたしまして自由党の本多市郎君、賛成といたしまして右派の加藤勘十君の申出がございます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいま事務総長より御説明申し上げました本件の取扱いは、従来二つの異なつた政党より提出されました場合の取扱いによりまして、これを委員長としては逐次上程いたして行きたいと思いますが、御異議ありませんか。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 実はこの内閣不信任案の問題について、目下わが党と自由党との間に重要な案件で折衝中なのであります。その結果によつては、わが党はわが党独自の不信任案を提出することがあるような状態も想像せられるのであります。またこのまま出さぬという状態もあり得る。賛否についても、その交渉の結果でなければ今は表明できない状態にあるわけです。従つて今ここで順序等がきめられても、それは一応のものだと思います。わが党の最後的態度はまた自由党の最後的態度でもあるのでありまして、その点を勘案して一応のとりまめなら私は同意いたしますが、最終的な決定とすることは困る。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 ただいま椎熊さんの方からの御意見がありましたが、改進党の態度が決定されておらないということのために、きようのとりきめを一応というような冠詞をつけておりますが、それに対しては私は反対であります。要するに改進党の態度の決定いたしますが、いたさないかということは別個の問題といたしまして、もし改進党が不信任案を出すようなことになりますならば、先ほど委員長が言われました、大会派から逐次ということでありますので、提案されております鈴木君を初め百三十四名のものが一番大きな数でございますから。社会党の案からやつて、その次に改進党が出される場合は改進党の案ということで、逐次御審議を願えればいいし、なお賛成、反対の討論等につきましては、改進党の態度が御決定になりまして、それが賛成であろうと反対であろうと、議場内において申入れがあれば、この賛否の討論に参画されることは当然の権利でありますから、それをわれわれは一応認めることについてはやぶさかではございません。従つて、この場合における御決定は、ただいま委員長が言つておりますように、不信任案を逐次上程いたしまして、そうして審議を進めるということに御決定を願いたい。このことを要求いたしておきます。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 ただいま土井君からの御発言の中にありました、大会派からの順序ということでありますれば、もしわが党が不信任案を出した場合は、わが党は純然たる野党第一党ですから、それが優先すべきものです。社会党は両派合せて数だけは多くなつておりますけれども、右と左は厳然と別な党派です。これを一つの党派とは世間も見ておりませんし、私はなおさら認めません。従つて、わが党が出す場合は、野党第一党たるわが党が優先権を持つことは当然でございます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ちよつと委員長からお諮り申し上げます。ただいまの御議論は仮定のもとに立つ御議論でございます。改進党からもし不信任案等の提出がございましたならば、適当に委員長はその際にそのことをお諮りすることにいたします。取扱いは、ただいま委員長が宣告いたしました通り、逐次上程するということにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議なければさよう決定いたします。  なお、討論等は、場内においていまだ申出のない改進党から申入れがありました際には、これを許すことに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。  討論の時間は、従来の例もありますが、大体従来は二十分でございます。しかしこれは、先ごろ来からの申合せによりまして、時間を正確に守るという意味で二十五分以内といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは討論時間は二十五分以内と決定いたします。  なお、採決の方法はもちろん記名投票。御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————

菅家喜六自由党

○菅家委員長 なお、先ほどの荒木君の逮捕許諾の問題についての採決の方法、討論等はいかがいたしますか。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 いかがでしようか。当委員会ではこの問題はかなり深刻に論議したわけです。そこで、たいへんわがままなことをお願いするようですが、本会議でまたこれが討論されて荒木君の名前が出されることは、私ども身を切られるほどつらいのでございますから、討論を省略していただくわけに行きませんか。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 これは委員長からもお諮りいたしたいと思つておりました。本日は重大な内閣不信任案が提出せられておりますので、普通なら内閣不信任案一本で行くべきでございますが、荒木君の逮捕許諾の件は日時の関係において先議されることになりますので、それらを勘案して、討論を省略し、本会議において採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それではそのように決定いたします。採決の方法は記名投票にいたしたいと思いますが、いかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それではさように決定いたします。     —————————————

菅家喜六自由党

○菅家委員長 次に、本会議の開会時刻でございますが、改進党の方においても党議決定その他いろいろ御事情があることは重々お察しできるのでありまして、従来も、各党において、この種の問題のときには、開会時間の延長等もいたしております。従いまして、まず三時ということにいたしておきたいと思いますが、いかがですか。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 荒木君の問題だけだと、もう少し早い目に開いていただいてもいいのですが、不信任案の問題については、自由党との関係において、わが党の党議決定までには相当の時間がかかりますから、荒木君の問題をきめて一時休憩していただきたい。しかしながら、重大なる不信任決議案の上程をわれわれは阻害したり妨害したりする意思は毛頭ございません。本日必ず適当な時間に結論が出るように万全の努力をいたしますし、その点は私は断言してもはばからないのです。ですから、相当の時間だけはお待ちを願いたいと思います。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 私は本会議開会時間はもつと早くしてもらいたいということを主張したいのでありますが、一応委員長が三時と言われるので同調いたします。理由は申し上げなくとも、すでに不信任案の手続がなされたのは二十二日です。きようで三日目です。今までの記録を調べますと、不信任案は必ずその翌日上程いたしております。そういう例もありますので、この際不信任案提出の時間をどんどん延ばされては非常に私ども迷惑だと思います。しかも、今椎熊さんの説によると、改進党と自由党との交渉経緯もある、さらに改進党の態度決定にも難点があるということで、お説はよくわかるのでありますが、私は、不信任の問題に関して自由党、改進党がもし私どもの一これは誤解かもしれませんが、もしその通りであるとするならば、何か不信任問題を自由党と改進党の折衝の具に使われておるような感じも受けないでもない。これは私の誤解かもしれませんが、そういう不明朗なことはいけないと思いますので、三時以後に延ばすべきではない。従つて三時に上程すべきであると思います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 そういう重大問題については、やはり他党のことを、今までの慣例から言つても、みな了解しつつやつて来たのです。事実不可能な場合に、無理にあなた方だけ議席に着いてやるなどということは、こういう重大問題では前例がないのです。私はこの不信任案を自由党との取引の材料にするというようなことは毛頭ございません。もつと大きな国家的見地から、特に社会党のいわゆる不信任決議案というものに同調してよいかどうかという深い考慮のもとに立つておるのです。この題については非常に対立した議論もあるので、本会議に入るについては、これを一本にして入りたい。こういう重大問題は他党の都合ということも考慮に入れてもらわなければならぬ。今までそういうことが全然無視されたためしはない。しかも私は条理を尽して言つておるのです。きよう上程されないようにとか、時間をひつぱるなどということは断じていたしません。責任を持つて私は申します。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 ただいま椎熊君の方から御意見がございますが、もとよりそのことに対してわれわれは、従来の慣例もあるから、考慮の余地がないわけではないのでございます。しかし、この不信任案の問題は、わが党がこれを出すということは、すでに前から新聞並びにその他の報道機関によつて御承知のはずであります。それが二十日に提出されるのが二十二日の午後に提出されまして、その間においても時間的には相当態度を決定するところの余裕があつたはずであろうと思うのであります。従つて、われわれは、改進党が単独の形において自党の内部関係で時間を延長されるというならば、一応考えられる点があるかもしれませんが、自由党との折衝という、ただいま山本君の意見の中にもありましたが、そういうことではわれわれとしては十分納得行かない点があるような気がするのであります。これは私の主観でございますから、間違いがあるかもしれませんが、そういう気がする。しかも、こういう問題が提出されまして便々と時間を延長されるということは、われわれとしてはとうてい忍びないところでありますので、三時を期して議場にわれわれは入つてこの問題を上程していただくということが、この段階においては当然のことではないかと思われるのであります。それまでにぜひ改進党の方といたしましても努力をしていただきまして、三時までに結論を得るように御配慮を願いたい。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私の発言中に自由党との折衝という言葉を使つたことは、自由党に対してあるいは迷惑になる点があるかと思いますが、私は皆さとんは長い間ここでやつておるものですから、なるべく真相をお伝えして御了解願いたいと思つてこういうことを言つたのです。問題は、自由党の態度というよりわが党の態度なんです。しかも私は、自由党と交渉したということについてあなた方の了解を求めたいのは、不信任案などによつて時局を匡救した方がいいのか、あるいはそれ以上効果的な適切な方法があるかということです。私どもは吉田内閣を信任しておらぬ政党です。しかしそれを、あなた方のように不信任案の出しつぱなしで、負けてもいいのだというようなことがけさの新聞にも出ておりますが、そういう無責任な考え方には立つておりません。私どもはもつと責任ある結果を得たいということを考えておりますので、どうかそういうことで御了解願いたいと思います。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)委員 ただいま椎熊君から、通ろうが通るまいがというような、それは改進党がいかようにお考えになろうと御自由ですが、今日改進党は不信任案の上程されることがすでに月余にわたつてわかつておりながら、この場になつてそういう言辞を弄されることは迷惑千万です。私どもは他党の内容に干渉しようとは思つておりません。従つて私は本日少くとも三時ということを厳守していただきたい。これは衆参両院の議員総会で私どもの決定したことでございます。私ども出先機関といたしましては、この衆参両院の議員総会の決定をくつがえすということは不可能でございますから、どうかさようお手配を願いたいと思います。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいま開会時間のことについて各党からそれぞれ御発表がありました。改進党の椎熊君のお話もごもつともでございまして、委員長としても、三時といえば今から一時間半以上もあるわけでございますから、一応三時ということを申し上げたのでございますが、しかし御承知の通り今まで各党の事情によつてはこれが延びて来たのが従来の慣例でございまして、今まで大体各党の話合いによつて開会することになつております。改進党といえどもこれをことさらに延ばさないという表明がありました以上、ここで三時ということにいたしておきまして、なおその後各党において御相談の上処置いたしたいと思いますので、委員長に御一任を願いたいと思います。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 ただいまの委員長のお言葉は、かなり考慮を払われてのお言葉でございますが、委員長に御一任するということは、それでもけつこうなんですが、その場合、委員長は、一任されたら、たとえば三時ということに決定をしておる、ところが改進党がなお党の態度が決定できないという場合、委員長の一任の範囲で、たとえばその場合には、一時間くらい、四時くらいまで待つて、それでもいけなければ始めるとかなんとか、ここではつきり言うべきじやないですか。委員長に一任した以上、それが五時になろうと八時になろうと、ということでは、われわは迷惑ですから、その点内意を漏らしていただきたいと思います。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ちよつと速記をとめてください。     〔速記中止〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 速記を始めてください。  なお、御報告申し上げて御相談いたしますが、実況の中継放送の件でございます。従来の例によりまして、NHKテレビ実況中継放送並びに民間放送、これを許可いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 なお御相談することがあるかと思いますので、本委員会はこれをとじることなく、一時休憩いたしておきたいと思います。

山田長司日本社会党(左)

○山田(長)委員 ただいまの委員長の言葉では了解しにくい点がありますので、もう一ぺん確かめておきたいと思います。それは、委員長に一任したような形で結論が出たように伺つたのですが、この時間の問題については、大体三時ということが一応打出されておるわけです。それについての時間の多少のずれは、これは委員長一任ではあるけれども、委員長は、その時間が過ぎたら至急各党の人たちを呼んで交渉なりなんなりするとか、時間の問題はやはり明確に打出しておいていただきたい。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいまお話の通りでございます。御一任になつても、各党に御相談なくして委員長一人の考え方によつて開会いたすということはございません。  それではこれで休憩いたしておきます。     午後一時四十分休憩      ————◇—————     午後四時十五分開議

菅家喜六自由党

○菅家委員長 休憩前に引続き委員会を開会いたします。  ただいま改進党の重光葵氏外七十四名より吉田内閣不信任決議案が提出されました。この取扱いについてお諮りいたします。元来は、内閣不信任案の取扱いは、開会前に出たという前例はございません。大体前日で、翌日という扱いでありますが、本日は、今までない例で、開会まぎわに出て参つておるのであります。この取扱いについて、簡単な各党の御意見を聞いて、この取扱いをいたしたいと思います。

園田直改進党

○園田委員 今のわが党から出ました内閣不信任決議案は、重光葵氏外七十四名となつておりますが、その数はあとで若干増減があるかもしれませんが、右御了承願います。

山田長司日本社会党(左)

○山田(長)委員 ただいまの話はふに落ちない点があるのです。増減によつて非常に審議に影響する点があると思うが、もつと明確にすることはできませんか。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 関係ありません。こういう際ですから、何も隠しておく必要はないと思いますが、この不信任案提出の際は、反対者が場外に出てしまつて、その氏名が明らかでない。賛成者はその場に残つた人全員なんです。従つて出て行つた者は、きつと反対の行動をとるだろうと思います。それらは提案者というわけに行きませんから、それが明確になり次第消して行くのです。提案者として、案の提出には一向さしつかえないのです。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それなら、委員長から改進党にお尋ねしておきますが、将来の取扱いの例をつくるものでありますから、正確にしておかねばならぬと思います。提出者の人数の問題は、ただここに何名というようなことで提出はした、それを受付けた、その後において議場内においてふえたり減つたりするということは……。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 それでは明白にします。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 不備な書類だと思う。——それではただいま改進党より御訂正になりまして、五十名ということであります。  先ほど申し上げました通り、内閣の不信任案は、即日開会直前に出されたという前例はございません。この取扱いについて各党の態度を表明されたい。

坪川信三自由党

○坪川委員 自由党の態度を率直に申し上げますならば、社会党両派から一本にまとまりました百三十五名による不信任決議案を、先ほどの委員会で決定いたしました通りに、ただちに上程していただきたいと思います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 わが党が突如として内閣不信任案を出した事情は、自由党が一番知つておるはずで、社会党の人は不審に思われるでしようが、先刻の委員会では大体私はそういうことを申し上げたはずで、御了解願われると思う。そこでわが党には、社会党から出した不信任案に賛成の者と反対の者とあると言つたのはそれなんです。結局は、不信任案を出すということは、わが党独自の不信任案が出ておるのですから、それぞれの立場が違うのですから、そうすると吉田内閣不信任というものの趣旨弁明によつて各党の主張が明らかになる。そういうことで出しておるのですから、どうぞ異例とは私は申しません。当日出したことは幾らもあると思います。どうぞ本日の議案に加えていただきたい。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは各会派とも本日取扱うことに御異議ないようでありますから……。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 事務的手続並びにその他の点についていろいろ疑問の点があると思うのでありますが、しかしそういうような事務上の問題をこの際論議すべきことではございませんので、不信任案が提出されました以上は、これを議題とすることに対して異議はございません。しかしながら、先ほどの委員会において、大体逐次これを審議するということになつて決定しておるわけであります。従つて逐次審議の原則の決定の上に立つて行われなければならぬと思いますので、委員長においても、決議された事項を十分尊重して、本日の会議を進めていただきたいということを希望申し上げます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 改進党より出ました吉田内閣不信任案は、本日取扱うということに決定いたしました。取扱いにつきましての具体的な方法は、先ほど決定しておりますが、逐次上程ということになつております。これは社会党の百三十何名提出のものより順を追うて上程することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私は、社会党は党が違つておるもので、数をふやしておるだけで、野党第一党という点ではわが党です。これは去年の選挙以来かわつたことはない。やはり不信任決議というものは、従前通り野党第一党が優先です。これから審議してもらいたい。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 採決をいたします。これは議論の余地はございません。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)委員 採決する必要はない。満場一致で決定しておることです。     〔「それなら頭から認めない」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 大会派の順序ということはございません。これはやはり員数の多い方から行くのが穏当で、異議ある以上は採決いたすよりほかございません。  採決いたします。この順序は、社会党提出のものを先にやるということに賛成の諸君の挙手を願います。     〔賛成者挙手〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 挙手多数であります。従いましてさよう決定いたします。なお、これに対し小会派より討論の通告がございます。風見章君です。

坪川信三自由党

○坪川委員 小会派の討論は反対であります。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 自由党は小会派の討論に反対でございます。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 一括してもらいたい。趣旨弁明ができるというから私どもそうやつておるんです。(「きまつたきまつた)と呼び、その他発言する者多し)小会派は五人や六人でしよう。ちやんと一党を形成しておる交渉団体のものなんだから、一括してやつて、採決は逐次でいい。今までそうじやないですか。共産党のでも説明はさせたんじやないですか。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 風見章君を認めるか認めないかということです。

園田直改進党

○園田委員 賛成です。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 一括上程して、各派に趣旨弁明をやらしてくれなければだめじやないですか。

井手以誠日本社会党(左)

○井手委員 小会派の方は、全員一致したのですか。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 一致しております。時間的にやらせないということです。それでは本日のところ時間の関係もありますので……。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 委員長、ちやんと納得の行くようにきめてくれよ。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 小会派の問題です。それでは小会派の発言はこれを許さないことに決定いたしました。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいま改進党の椎熊君より御発言がありました趣旨弁明の問題でございますが、この点に対しては、事務総長より一応御説明を申し上げることにいたします。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 説明を申し上げますが、ただいま不信任決議案が三本出ておるわけであります。社会党と改進党と日自党とから出ております。これを一括上程をいたしますれば、その三案ともに議題となつておりますので、おのおのの趣旨弁明をいたして、採決は順次とつて行く。一つがきまればあと議決不要、こういうことになるわけであります。先ほどは逐次上程ということになつておりますので、三本あるのを一つずつ上程いたしますから、一つが上程されて、それに討論があつて採決をすれば、二番目、三番目は議決不要になつて、審議不要という形になるわけであります。不信任案の取扱いは、逐次上程の場合と一括上程の場合とがありましたので、その事例を御説明申し上げたのでありますが、ただいまは逐次上程ということにおきめになれば、そういう結論にならざるを得ません。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私の党は、今朝来ああいう混乱の中にあつて、事務的折衝をしておるいとまがなくて、しかも諸君に時間を切られておつかけられて、唐突の間にこういうことをきめて行かねばならぬので、非常に了解に苦しんだ点が多い。しかし内閣不信任案のごとき重大案件は、やはり徹底して了解の上でやつて行きたいと思う。各党の立場が非常に違うのですから、社会党の不信任案とわが党の不信任案とは、内容において理由書もまつたく違つております。それが全然主張ができないということは、あまりにも理不尽だと思います。言葉の上できめた逐次というのは、こういう意味だということも言つてないので、われわれおつかけられておる間に、いつきまつたか知らないうちにそうなつておるのだから、それはお取消しを願つて、一括上程にして、各党に趣旨弁明をやらしていただきたい。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 お諮りいたします。先ほどの委員会において、内閣不信任案の取扱いの方法は逐次上程ということにすでに決定を見たのであります。しかし、ただいま即刻出して、このことについて御異議がある以上は、もう一度採決してもさしつかえありませんから、もう一度採決をいたしたいと思います。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)委員 あなたは、先ほどの採決でさえも、本日の議院運営委員会で満場一致で決定したものさえも、重ねし採決いたしました。こういうことを前例にしないというなら同意しますが、そういう方法をやれば、議運の決定をしたることを再三やり直すということを認めることになる。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 さようではございません。先ほどは、二本の不信任案が出て逐次上程となつたのであります。三本を上程することになりましたから、三本を上程するときには、どの方法によるかということをお諮りすることは当然でございます。  採決いたします。逐次上程に賛成の諸君の挙手を願います。     〔賛成者挙手〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 挙手多数。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 わが党には趣旨弁明もさせないのかね。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 手続上できないのであります。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 今わが党の佐藤君ですら間違うほど、逐次上程とか一括上程とか、混乱の中でやかましくて了解しにくいのは当然だと思う。だから君らに頼んでおるのだ。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは開会時間であります。

中村英男小会派クラブ

○中村(英)委員 小会派の発言のことは、雑然として聞えなかつたが、さしてもらえるのですか、もらえないのですか。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 先刻申し上げた通りであります。

中村英男小会派クラブ

○中村(英)委員 聞こえなかつたのであります。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは開会は、四時というのが大分遅れましたが、即刻開会……。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 五時開会を主張します。代議士会に報告するひまもない。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 報告の時間は十分くらいでよろしいと思います。こういうことになりました以上は、四時四十分に開会いたします。     〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは四時四十分に開会に賛成の諸君の挙手を願います。     〔賛成者挙手〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 挙手多数。四時四十分に開会いたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後四時三十分散会

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