議院運営委員会 第36号
- 発言数
- 39 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1954/03/29
会議録
○菅家委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。 この際議長より発言を求められておりますので、これをお聞きすることにいたします。堤議長。
○堤議長 去る三月二十五日の文部委員会におきまして、皆さん御承知のような紛擾が起りました際、速記者や衛視の方で被害を受けた者がありましたため、職員組合や速記者の方々から議長まで申入れがありました。その要旨は、衆議院の職員はその立場上、不偏不党、厳正中立に職務をとつておるのに、これに対し暴行を受けることはまことに遺憾にたえない、かかることが繰越されることでもあれば、安心して仕事がとれないから、職員の中立性を確認させるとともに、将来かかる事態の起らぬよう、議長は責任をもつて保障の措置をとつてもらいたいというのであります。右申出はまことにもつともなことで、議会の品位の上からも、信用保持の上からも、議員各自の自粛を望んでやまないのであります。つきましては、当委員会におきましては、左の申合せをしていただきたいと存じます。 一、速記席に闖入したり、おどり上らないこと。 二、速記台をたたいたり、速記者に手をかけないこと。 三、速記原本等に絶対に手を触れないこと。 四、会議場で速記原稿の読返しを要求しないこと。 五、速記者の交代を妨害しないこと。 以上、五項目の厳守をお願い申します。 なお、将来速記原本を奪取したり、厳正中立の立場で執務中の速記者を初め衛視その他の事務職員に対し、故意に妨害を加えるがごとき議員があれば、議長は職権をもつてこれを懲罰委員会に付さなければならないということになります。なお、議長といたしましては、今回の事件はまことに遺憾なことだと存じ、将来のため、自粛を切望いたしておく次第でございます。
○椎熊委員 ただいま議長のお言葉がありまして、しごくもつともなことだと存じますが、今朝来の議運の理事会等でも、この問題の善後処理についていろいろ話が出ました。ただいまの議長の五項目にわたる注意事項のごときも、その際事勢総長から理事会において示されておりましたので、私どもは、党に帰つて国会対策委員会等を開きまして、このことを党に諮りました。この議長の示されたる五項目の、こときは尊重さるべきことは当然でありまして、過去においても、将来においても、もちろん当然のことだろうと思いますから、それには異議はございません。ただ、二十五日行われたるあの乱闘事件をこのままにしておいていいのだろうか、わが党としては党をあげて、これをこのままにしておいては、議長が院内の秩序を維持して行く上において困るのではないか、議長の責任を問われるのではなかろうか、議長はともかくも、あの集団的暴行ではあるが、一、二の者はニュース映画等にも出ておりますし、あまりに事態が明白であります。こういう者に何らの措置もせずに、将来のことだけということではいけない。しかも一、二の者のうちの一人は、かつては衆議院の給仕に暴行を加えて問題を起した人です。そういう人が重ね重ねこういうことをやつて、しかも何らこれに対する措置がとられないで放置せられて、将来のことだけが戒められるということでは、院の秩序を保つ上において困る。この五項目の申合せ等は当然のことてあつて、いつ何どきそういうことが破られないとも限らない。今回のこういう問題については、議長職権をもつて何らかの措置に出てもらいたい。これは私ども党をあげての要求でございます。
○菅家委員長 ただいまた議長より御発言がありました点は、これはもちろん異議をさしはさむべき一点の余地もございません。これは議長として当然なるものであろうと思います。議長御発言ですべてが尽きておると思いますが、委員長まで職員組合の執行委員長芦田茂男君より議長に申し入れられたと同様の意見書が提出いたされております。それで議長より御発言があつた以上、委員長から言葉を重ねる必要はないと思いますしこの申合せについては全会御一致のようでもありますので、この議長御発言の申合せ事項、並びに末段の議長の決意と要望は、これを了承することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者ある〕
○菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。 なお、ただいま椎熊君より御発言になりましたこともこれも当然なことのように思われます。この椎熊君の御発言のようなことがありましたので、議長もこの事柄を心配されて、当然なりと思われるようなことを、今ここに強めて御発言があつたものと思われます。過去の問題をはつきりきめることも一つの問題でございますが、結論は、将来こういうことが起きたいということが大切のように思われます。せつかくの椎熊君の御発言でございますが、実は委員長の方でもこの事態の結末については、一両日非常に苦心をいたした次第でございます。職員組合の諸君からの申入れも当然なことでございます。そこで、すでに左派の方においては、党を代表して、非公式、ではあるが、国会対策委員長が議長に対して遺憾の意を表されております。また本日は右派の方も、非公式で何ら決議に基いたものではございませんが、自発的に、だれだれがどうだという個個の問題ではなくして、あの事態はまことは遺憾であつたという、遺憾の意を議長の方に表明されたと私は承つております。そういうことになりますれば、議長のただいまの御発言によつて、この事態をこれ以上取上げてやることもどうかと思います。なお文部委員長も、当該委員長として、事の発端のいかんは別といたしまして、あの事態が起きたことは、当該委員長としてまことに遺憾だというような、遺憾の意をまた議長に表することになつております。このように、各党非公式にそれぞれの機関が議長なり職員組合なりに遺憾の意を表することによつて、ひとまずこの事態の結末をつけたいと委員長は考えております。将来かかることがありましたならば、議員からの、あるいは何党からの発言ではなくして、一応議長職権において取締るというルールを確立しておかなければならぬということは、おそらく全党一致の御意見だろうと思います。ただいま改進党から強い御発言があつたようでございますが、この問題はそういうことでどうか御了承を賜わりたいと思います。議長もこの御発言があつた以上、ただいまのことについて議長から発言されることもどうかと思いますので、くれぐれも私からお願い申し上げる次第でございます。なお、各党の対策委員長にお集まり願つて、右の趣意を申し述べられて自粛の点を強調されることになつておりますから、どうかその意味で、この問題の一応の結末をつけたいと思いますので御了承を賜わりたいと思います。
○椎熊委員 ただいま委員長の御説明で、社会党左右両派が遺憾の意を表されたということは、私は了承するのですが、これは社会党両派をあげて、党をあげて計画的にやつたことでもないと私は思う。要するに個々の人の問題です。あの人が——ニュース映画にも出た証拠歴然たるあの人は、常にそういう行動に出て、かつてはそのことが懲罰問題ともなり、陳謝までさせられた人が再びこういうことをやつて、現に衛視はなぐられた、速記者は歯を折つたという事実、それがあつても、党としては遺憾の意を表したが、本人には何ら警告もなし、おしかりもちようだいせず、本人も遺憾の意を表さないということは、あまりにだらしなさ過ぎると思う。議長は当然この人たちを——これは明らかな人ですから、呼びつけてしかつておいてもいいのじやないか。またそれまで考えなくても、党としてはあの人に警告を与えて、みずから進んで議長のところまで行つて、今後大いに注意しますというようなことは言つてしかるべきではないでしようか。あまりに極端ですから、私はしつこいようですが、ここでそのことを言うのです。円満にやつて行くからいいということではなくて、あれほど明白な事実があつたのに、それを指摘しないで流してしまうということは一こういう申合せは、これは昭和二十二年からある申合せなんです。それがちつとも行われていない。ここに速記席に闖入した者とあるが、この間のごときは数回にわたつてそれをやつておる。土足のまま速記台のまん中におどり上つてなぐりとばす。これはニュース映画にはつきり出ております。私どもも目撃しております。それでも、党としては遺憾の意を表したというが、個人としては何ら悔悛の情を見せないということは、まことに私は危険千万な人物だと思います。何とかこれを処置してもらわなければ、わが党としては納まらないのです。
○土井委員 ただいま議長さんからの御発議で、そのことについては各党とも了承され、満場一致できたわけでありますが、ただいま椎熊委員からの御発議の点、もつともだと思うのであります。その点については、またいろいろそれぞれの党でも事情があると思いますので、その趣旨を十分尊重して行きたいと思つております。ただ事実のことについては、多少の違いがあるところもございますが、ここでそういうことを論議すべきときではないと思いますので、一応それぞれの関係の、これは主として社会党左右両党だと思いますが、お互いに十分相談し、それから趣旨のあるところも十分に話し合いまして善処したい、こう考えておりますので、その程度で御了解を願いたいと思います。
○菅家委員長 なお、自由党の田渕光一君からも、ただいまの椎熊君の御発言と同じような意味において委員会で発言したいという通告があるのでありますが、椎熊君よりさきに発言がありましたと同じようなことで、より以上強い田渕君の御発言の内容のようでございますから、第一に与党たる田渕君からと考えておりましたけれども、椎熊君から御発言がありましたので、田渕君に御交渉申し上げますが、椎熊君からの御発言と同じでございましようし、なお土井君からもお話がありまして、いずれ議長、委員長あるいは当該委員会において善処することを考慮したいと思いますから、この問題はその程度にいたしたいと思いますので、さよう御了承を願いたいと思います。
○田渕委員 これでこの問題を打切られるということについては、私はちよつと疑義があります。というのは、議員同士でやり合つた場合には、議員が相手の議員に対して懲罰の要求をする。この場合には、百二十一条の三項によつて二十名の賛成者を求めて三日以内に限定されておりますが、本会議場における懲罰事犯並びに当該委員会における懲罰事犯に対しては、議長、委員長の権限は期限を付されていないのであります。でありますから、これはこの国会中は永遠に生きておるわけであります。さように私たちは解釈しておるのであります。そこで、再びこういうことはないとは思いますけれども、あつた場合にはこれを発動できるのかどうか、これをこの際伺つておきたい。百二十一条の議長の権限も、当該文部委員長の権限も、いつでも発動できるという無期限の規定ですか、あるいはこれが一切この際解消してしまうのかどうか、これを第一点として伺いたい。私がしいてこれを伺うのは、あの晩の様子を見ておりますと、おそらく衛視の諸君は、衛視をやつているのがいやになつてしまうという気持になるのじやないか、なぐられほうだいです。しかも衛視は、議員にちつとも手をかけてはならぬ、とめるだけです。これでは衛視の身分保障はどうなるのか。それから速記者は、まつたく夢中で、耳で聞いて書いておるのでありますから、だれだということはわかりますまいが、私たちは当夜そこに残つておりました。自由党の議員が十四名、並びに改進党の椎熊君も見ておられました。その他の人も大勢見ておられました。私どもは、いつでも人的証言をもつて対抗できるのであります。ことに職員組合から、こうやつてくれという、これはまことに穏やかな要求です。その事犯があつたという事実は、これは文部委員長は議長に報告したのですから、議長は当然議長の職権でやつてもらわなければならぬ。本会議場においても、委員会においても、院の秩序というものは保持されなければならぬと思います。人的証言をもつて、だれだれだということは目認しております。さらに、その当時を記録されたNHKその他のテレビにも、映画にも、写真にもとられておる。物的証拠は判然とある。そういうものを、こういう申合せを確認して、このままで一切を解消してしまうのか、あるいは議長の権限と委員長の権限でいつでも懲罰にかけられるという権利を留保しておくのか、この点を伺つておきたい。というのは、私は多くを申し上げませんが、無抵抗の衛視や速記者、国会の職員には絶対に手をかけてはいけない、そういう意味から申し上げるのであります。
○菅家委員長 ただいまの田渕君のお話はごもつともでございまして、むろん百二十一条の、委員長が議長に報告して処分を求めるというものは期間がございません。議長職権も期間がございません。先ほど申し上げましたことは、議長の職権、委員長の職権をここで押えてしまうということは、これは決議でもできなければ、申合せでもできません。そういうことについて委員長の権限、議長の権限に容喙するということは、決議によつてもできないことであります。そういうことではございません。議長の発言がありましたので、一応これだけにしておきまして、ただいま土井君より穏健な御発言もございましたので、それらは当該委員長なり議長に交渉があることによつて解決がつくのじやないかと思いますから、きようの委員会ではこの程度にいたしたいという意味でございます。さよう御了承を願いたい。
○堤議長 今回のことはまことに遺憾この上もないことでありまして、被害を受けた方々及び組合の代表者からいかなる要求があるかと、私は危惧の念を抱いておつたのであります。現在の世相の、権利の主張は一歩も譲らぬという世相から見ましたならば、懲罰に付することはもちろんのこと、刑事問題としての訴追をも要求せられやしねいかと私は危惧いたしたのでありまするが、しかし国会の職員は、いずれも国会の品位を保持したいという一念かり、みずからの、もしくは組合の同僚の被害をも黙認して、将来再びこういうことのないようにしてくれれば、まずがまんをしようという気持を持つてくださつたことは、まことに私は感激にたえないのであります。こう気持を持つておられる無抵抗なる国会の職員に対して、国民の代表である議員諸君か再び将来かようなことがもしあつたほらば、何として国民に対して申訳をするか、寒心にたえないところでありますから、どうか自粛自戒せられまして、将来はかようなことが絶対にないように、よく厳守していただきたいということを切にお願い申し上げる次第でございます。
○田渕委員 ただいま議長のお言葉で、われわれも了承いたしましたが、この機会につつしんで、私たちは当夜職務のために励精され、負傷された速記者、衛視諸君に、心からお見舞を申し上げます。 そこでひとつお願いしたいのは、国会の秩序維持に関するルールが確立れることはけつこうでありますが、ただ一点、私の一身上に関する問題が残されております。これはまことに不愉快でございますから、ぜひとも本日私のこの懲罰問題を早急に上程していただきたいということを要求いたします。そうしてこれによつて黒白をつけたい。懲罰にかかつたものがぐずぐずしておるということでは、議長のおつしやつたことに対しても、職員諸君に対しても相済まぬ。私は男として、やつたことに対しては責任を持ちます。いかなるおしかりを受けようが、懲罰規定によつていかなる処分を受けようが、喜んで受けますから、この際身の潔白を立てるために、本日の本会議に載せていただきたいということをお願いいたします。
○椎熊委員 これは田渕さんにお願いしますが、一日ばかり待つてくれませんか。私はいろいろお願いして歩いておる向きもあるのです。実は社会党左派の方から出ておるのですが、左派の一、二の人にはこのことをお願いしておるのですけれども、まだ左派ではそれを決定するまでに至つていないようです。それを第三者がどうこうと言うのもどうかと思つて遠慮しておるのですが、きようは左派の委員もそろつてここにおられますし、左派の人たちが二十五日にやつたことから見れば、やはりこれは関連して反省をしてもらいたいと私は思つておるくらいですから、話合いはつくのじやないか。あえてあなたを懲罰に付したりして、あそこで論議しなければならぬということもあるまいと思います。現にあなたから被害を受けたという人もあるのですから、そういう人にも御了解を願つて、事を穏便に解決したいと思います。歯を折られた人でさえがまんしたくらいですから、おしりにさわつたくらいのことは、どうかひとつがまんしてもらいたいと思つております。もう一日ぐらい今の御主張はがまんしてください。
○菅家委員長 ただいまの田渕君の発言のことは、後ほどその取扱いについてお諮りすることにいたします。
○菅家委員長 次に、決議案の取扱いでありますが、原子力の国際管理に関する決議案、これを各党とも全会一致で提案する申合せになつておりますけれども、ただいまその案文等におきまして、各党問にまだ入一致の点があるようでございますから、本日上程するに至りませんので、次会にいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さようとりはからいます。 次に、犬養法務大臣不信任決議案の取扱いをお諮りいたします。これも先般来の各党の党議その他の関係において、しばらく延期することになつておりましたが、本日もこれを上程しない、いずれ明日の委員会においてその取扱いを決定したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。
○菅家委員長 次に、緊急質問の取扱いをお諮りいたします。さきに留保になつておりました懲罰動議撤回に伴う石井、大野両国勢大臣の収賄疑惑に関する緊急質問、これは本日のところは留保いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 次に、比島残留旧日本軍人討伐命令等に関する緊急質問、これが社会党右派の受田新吉君から提出されております。この案件の取扱いについてお諮りいたします。
○土井委員 これは御存じの通り、大東亜戦争が終りまして講和条約が締結されておるのでありますが、新聞の報ずるところによれば、いまだフィリピンの山中に約千名くらいの旧日本軍人が生存しておりまして、これに対してフィリピンとしては討伐をしようというような事態が起つておるそうであります。事、外交問題に関係する事柄ではありますが、事情を十分熟知しない旧軍人の諸君が、討伐の災にあつて、みじめな結果をもたらすということは、われわれとして忍びないところでございますので、何とかこれに対して適当な手を打たなければならない事態に直面しておるのではないか、かように考えておるのであります。そういう意味合いにおいて、きわめて重大な緊急事項といたしまして、本日これを上程して質問をさしていただくことをこの際特にお願い申し上げる次第です。
○菅家委員長 ただいま土井君より御発言がありましたフィリピンにおける旧日本軍人討伐命令等に関する緊急質問、これは本日緊急質問を許すことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは、本日この緊急質問を許すことに決定いたします。 時間は、従来の慣例もございますが、しばしば申し上げておる通りでございますので、時間の点をどのようにいたしますか。
○土井委員 十分か十五分程度です。
○菅家委員長 守られなければしかたがないのですから、十五分を厳守してもらつて、十五分以内に必ず上げてもらうということに願いたいと思います。十分ときめましても守られなければ何にもならぬことです。十五分以内ということに、当該の党におきまして責任を持つて厳守されたいと思います。
○菅家委員長 次に、日程について事務総長より御説明申し上げます。
○大池事務総長 それでは、ただいま御決定を願いました緊急質問、これは緊急質問のことでございますから、受田君の緊急質問をまず最初にお願い申し上げまして、それから日程に入つていただく。日程は第一、第二とも法勢委員会の案でございますから一括上程をいたしまして、法務委員長の報告、これは全会一致でございます。日程はごくわずかでありますが、もし本日各委員会から上ります分で満場一致のもの、もしくは日限等があつてぜひ早く上げたいというようなものがありましたならば、議場内で御交渉願いまして緊急上程をお願いいたしたいと考えます。
○菅家委員長 ただいまの事務総長の御説明に御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。
○青野委員 くどいようですが、実は私の方の法務委員からの申入れがあつたのであります。先ほど理事会でも私はお聞きいたしましたが、先週の議運において、秘密保護法について本会議で質疑を行うかどうかということは、採決によつて本会議で質疑を行わないということは決定済みです。従つて、その点はわかりますが、その際議運としては、外務委員会にこれを付託するか、法務委員会に付託するかということは、両委員長の話合いの結果、きまつたものを承認するという原則が確立しておりました。ところがこの前の議運のときは、両委員長が話合いの上で、外務委員会に秘密保護法案は付託するという話があつた。その上に立つて、議運では外務委員会に付託するという二とに決定したのであります。ところが私の方の所属法務委員が、法務委員長の小林氏に対してその点をただしたところが、私は外務委員長と話し合つたことはございません、こういう話ですから、その点をひとつ、くどいようですが、ここで筋を通すためにはつきりしておいてもらいたい。その点のおとりはからいを願いたいと思います。
○菅家委員長 ただいまの御質問でございますが、この問題は今お話の通りでございます。私の方には、両委員長が話し合つたという報告がありましたし、事務の方にもそういう申入れがあつたのでお諮りしたのであります。先ほど御意見がありましたので当該小林委員長に会いたいと思いましたが、院内におりませんので、至急その行方を探して登院するように事務局の方に命令しておきました。もうすぐ登院して来ると思いますので、はつきり事実を確かめまして、その上でのことにいたしたいと思います。確かめないうちに、それが事実かどうかということはお答え申し上げかねるのであります。私の方は、一応そういう報告を受けましたのでお諮りしたのでありますが、それに誤りがあるかどうかは、もう一回確かめたいと思います。
○椎熊委員 確かめるのはいいのですが、両委員長の話合いがついたという申出によつて運営委員会は外務委員会に付託するということに確定してしまつた。すでに外務委員会では質病が行われておる。これはどう確かめても、今変更するわけには行かぬ問題だろうと思いますから、確かめることは、事態を究明する上において確かめてもらいたいが、これは議運の決定と、審議の経過から見て、いまさらあの決定をくつがえすことはできないということは確認しておいてもらいたい。
○菅家委員長 今の椎熊君の御発言の通りだと思います。大体一番初めには、これは外務委員会と決定したのであります。ところがその後において、これは法制的なことが多分にあるから、一応両委員長間で調整したらどうかということから発足した問題であります。さらに今後の取扱い方について、筋を明らかにしておくということは必要だろうと思いますが、今ただちにその決議をくつがえすということは、将来悪例になります。違法になる付託をしたということ、でありますれば別でございますが、これは外勢委員会にも関連を持つ法案でございますから、外勢委員会に付託したことが不当でもなければ、不法でもないのであります。ただ話合いがつかないのに、話合いがついたということで申し込んで来たことについては、明らかにしなければならぬと思います。これは将来の例にもなりますから……。
○椎熊委員 それから、もう一つ究明しておいてもらいたいのは、自由党の田嶋好文君が特にみずから発言を求めて、速記録にも残つておるように、この間ああいう発言をした。われわれは、それに何ら疑義をさしはさんでいなかつたわけです。ところが他の方面から聞くと、田嶋君の言つたようなことは全然形跡もないという。実際けしからぬことです。これだけは委員長に責任を持つて調べてもらつて、それがうそを言つたということなら、当委員会はあの人が委員になることを拒否いたします。交代してもらわなければならぬ。ああいう大きなことを、あえてうそまで言つたということなら……。
○菅家委員長 ただいま田嶋君も登院しておられません。さつそく会館その他を探して、田嶋君に登院するよう申し入れます。
○古屋(貞)委員 その点、実は田嶋君の問題は、速記録を見まして驚いたのであります。私も理事でございますが、このことについては理事会を開いたことは全然ございません。なお、実はあの秘密保護法案は非常に重要な案件でございまして、国民の基本的人権に関係する刑法の根本に影響を持つものでございますので、法務委員会としては非常に重要な案件だと称しておつたのであります。それが外務委員会にかけられたということがわかつたので、実は昨日も法務委員長の小林さんに、私と労農党の岡田君と二人で会いまして、実は外務委員長とあなたとの間で話合いが行われて御承認をされたという報告に基いて議運で決定されたということだが、さような事実がありますかと聞いたら、そういう事実はない。なお、昨日電話で重ねて、そういう報告が菅家委員長からなされておるが、まつたくそういうことはありせんかとお尋ねしましたら、ありませんということでした。 それからもう一つは、これは菅家委員長にお尋ねしたいのですが、そのお二人の委員長が話合いをされたということは、お二人から直接お聞きになつたのか、他の第三者から御報告があつたのか、その点、簡単でけつこうですからお答えを願います。
○菅家委員長 二人が一緒に来たわけではございません。二人の話合いの結果、外務委員会になりましたということを外務委員長から私は聞きました。なお、その点はよく調べまして、これはすぐわかることでございますから、明日の委員会までに御報告申し上げます。
○今村(忠)委員 ちよつと了解を求めておきますが、外務委員会で、実はMSA協定の承認が今日決定されることになつております。御承知のように、秘密保護法案はMSAの第三条に関連があるからということで、外務委員会に付託したらというようなことが出て来たのであります。その話合いができておつたか、いないかという点が多少今問題にされておりますが、本日MSAを上げるということについては関係のないことで、秘密保護法案は追つて審議する時間があるわけでありますから、その点だけは御了承を願つておきたいと思います。
○菅家委員長 それは先ほどの発言で決定しておることでございます。 本日の本会議は二時半でいかがでしようか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは二時半と決定しておきます。 なお、明日は定例日でもございますから、本会議を開会することにいたします。従つて理事会並びに議院運営委員会とも従来通りでございます。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時十二分散会