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19回国会衆議院1954/03/20

議院運営委員会 第31号

発言数
61
登壇者
11
会派数
5
開催日
1954/03/20

会議録

菅家喜六自由党

○菅家委員長 これより議院運営委員会を開会いたします。  先般来留保になつておりました懲罰動議の取扱いを議題といたします。まず、中曽根君に対する懲罰動議上程の件について各党の御意見を伺います。

坪川信三自由党

○坪川委員 中曽根君の懲罰動議に対するわが党の態度を率直に表明申し上げたいと思いますが、本日の本会議にはいろいろの重要な問題も上程されるやに承つておりますので、本件につきましては来る火曜日の本会議に上程していただきたいと要望いたす次第でございます。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 中曽根君の予算委員会における発言は、懲罰動議の対象になり得ないものだという確信のもとに立つて、たとい火曜日であろうとも、上程には反対でございます。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 中曽根君の発言についての懲罰動議は、私ども懲罰対象になるかならないかということはまず第二の見解といたしまして、やはりよく趣旨の弁明を聞き、懲罰動議の対象になるかならぬかという判定のためにも、この際本会議に上程せられんことを望みます。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 中曽根君の懲罰動議に対しましては、わが党といたしましては、できるだけすみやかに上程していただくように従来主張して参つたのでありますが、自由党の方から火曜日の本会議に上程するということを明確に御主張されておりますので、それでありますならば、一日、二日のことをここで論議する必要はございませんから、われわれとしては火曜日に上程するということを前提といたしまして、ある意味においては遺憾な点がありますが、やむを得ざる措置として賛意を表する次第です。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは採決いたします。中曽根君の懲罰は来る二十三日、火曜日に上程するということに反対の諸君の起立を求めます。   〔反対者起立〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 起立少数であります、従いまして中曽根君に対する懲罰動議は、来る二十三日、火曜日にこれを上程することに決定いたしました。  次に、昨夕社会党の佐竹晴記君に対する懲罰動議が提出されております。この取扱いについてお諮りいたします。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 佐竹君の懲罰動議の問題について、そういう懲罰の動議が出たことに対して、私としては非常に不可解に感ずるのですが、佐竹君の言論は、外電に対するところの真偽を副総理にただしたのでありまして、そのことがただちにもつて懲罰の対象になるということになれば、国会における言論というものの範囲は非常に狭められて参るのであります。そういう懲罰に値しない事柄を対象として懲罰動議を提出されるということは、動議を出される方面の見識をわれわれとしては一応疑わざるを得ないわけでございます。従つて私は、佐竹君の懲罰動議を本会議に上程するということについては反対を申し上げます。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私は、土井君のただいまの御発言は納得行きません。中曽根君も同じことで、予算委員会の発言であります。しかるにあなた方社会党は、自由党が改進党に懲罰動議を出して、あなた方は何も関係ないのに、自分の方の懲罰動議を出されたものを取下げるまでは黙つて何も言わず、自分の方の懲罰になつたものが取下げられた瞬間から、中曽根君の懲罰を本会議に上程しいろいろと執拗に食い下つて本日に至つておる。しかしながら、私どもは被告の立場ですから、それには積極的な反対もできずに、非常にあなた方にお願いするような態度までして今日まで来たのですが、遂に本日は多数をもつて決定されてしまつた。しかるに事一たび自分の方の同士が同じようなことでやられると、今のような議論をもつてこれに反対するというのはどういうことですか。あなたの言動は終始一貫しておりませんよ。それは懲罰動議を党略に用いているという以外の何ものでもないと思う。そういうことがあるから、私は本質的に、懲罰動議というものはよほど慎重に扱うべきものだということを常日ごろ主張しておるのです。土井さんのように長い間経験を持つて何でもわかつておる人が、きようあたり黙つておつた方がよさそうなものだが、あえて発言をせられてそういうことをおつしやると、私はどうしても黙つていられなくなる。だから今後とも各党は懲罰動議というものをもう少し党略の外において、人の名誉、一身上の身分に関することであり、議員の生命にも関することのある問題ですから、どうかそういうものを軽々に扱わないようにしてもらいたい。そういう趣旨において、今土井さんの言つておる議論は、先般来三週間続けて来られたあなた方の執拗なる中曽根懲罰上程の意見と、本日の意見とは、まつたく正反対の矛盾を露呈しておる。私は遺憾であります。ですから私は、中曽根君をこんなにいじめ抜いて、多数をもつて火曜日に上程するということを決定した以上、遺憾ながら私どもも、佐竹君に対してはそういうことを、主張せざるを得ない。みな同じにしてください。

坪川信三自由党

○坪川委員 私は、ただいまの土井君の発言に対する改進党の椎熊君の御意見とまつたく同意見でありましで、土井君ともあろう方が、まことに筋の通らない奇怪な御発言ではなかろうかと思います。従いまして本件に関しましては、すみやかなる機会にぜひ上程していただきたいと思います。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 ただいま椎熊君の御意見の、懲罰動議を軽々に出すべきでないということは、年来私も強く主張しておることでありますので、その点については同感であります。いやしくも議員の懲罰という問題については、党利党略によつて出すということなく、やはりそれが国会の権威、あるいは議院の品位、その他いろいろ懲罰に値する事項を明確にいたしまして将来は出さるべきであつて、しかも出す場合においては、軽々にこれを出すことをしないような処置があつてほしいということについては、私はまつたく同感であります。ただいま椎熊君の意見の中に、長い間われわれが中曽根君の懲罰の問題について、これを上程すべしということを言つて来て、今私が申し上げたことがそれと矛盾しておる、こういう御意見がありました。一応その点は私ももつともだと思うのであります。ただこの際ちよつと申し上げておきたいと思いますることは、われわれといたしまして、いわゆる懲罰動議を出す動機というものは御存じの通り、外電、しかもニュースの報ずるところによればということで、それをもつて発言しておるのであります。ところが中曽根君の意見は、要するに大野、石井両大臣がこうだ、これを政治的生命をかけて自分が断言すると言われておるのであります。その点については、内容的に多少の違いがあるのではないかとわれわれは考えられる。要するに、こういうような疑いがあるかどうかということを聞いたときに、副総理は、そういうことはありませんと言えばそれでいいのであつて、それだけで問題は解決すべき事柄じやないか。議員は、自分達の収集した材料によつて、一応はこういう事実があるかどうかということを聞くだけならいい。ところが中曽根君の場合は、政治的責任を持つということだから、これは明らかに意思が明確に決定しておるわけであります。片方は何ら意思が決定していない。事実かどうかということをただしただけで、これがいわゆる懲罰の対象になるということは、私はまことにふに落ちない。この意味において私は反対しておるのであります。  それから、ただいま坪川君の御意見によりますと、今まで、自由党は自分の方で提案しておきながら、一生懸命にこれを次の機会に、次の機会にというので、委員長初め自由党の理事である坪川君みずからもこれを主張して来た。ところが、いやしくも片方の問題になりますと、すみやかに上程すべしという、これもまた矛盾撞着はなはだしいものであると思う。こういうよう誉とは、われわれとしては自由党の態度に非常に解せない点があるのであります。しかし私は、ただこの際申し上げておきたいことは、動議に対しては反対でありまするが、多数をもつて決定されるということであるなら、これまたやむを得ないことである。動議が提出されておるのですから、われわれはこれを本会議に上程するに値しないものだとは思いますが、多数をもつてこれを決定されればやむを得ないし、もし決定されるなら、やはりすみやかにやつていただくことが必要だと思う。それ幾日も幾日も延ばす必要はないと思う。この市川については、中曽根君に対する態度と同一の態度をもつて臨んでおりますから、その点御了解おきを願います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 土井さんによく考えていただきたいのですが、中曽根君のもやはり質問です。しかしながら人の名誉に重大影響を及ぼす問題だから、自分はこの質問をするについては、自分の政治生命をもかける覚悟を持つてやつておるのだ、こういう事実のないことを喜ぶのだが、私はある種の取材をもつて確信しておるのだから、こういうことがはたしてあつたのかどうか、それが聞違いであるならば政治生命をかける、相手方にそれほどの迷惑をかけることですから、自分もまたそれくらいの覚悟だということな披瀝したわけです。ところが佐竹君のは、卑怯千万にも外国電報、どこの電報か何もわからないああいうことを発言している。そんなことがもし通るなら、議会政治の根本はくつがえる。荒唐無稽のことを言つて人の名誉を傷つけることが許されて、しかも院内でやつたことですから、これは外部では名誉毀損の訴えもできなければ、信憑性を発見する捜査もできない。そういうように、人の名誉をかつて気ままに蹂躙して責任がないということなら、議会政治などというものはあり得ないことですから、そういう乱暴なことをやつていて中曽根君とは内容が違うなどということは、詭弁も過ぎると思う。しかも私は、中曽根君が懲罰に付せられることば遺憾だから、諸君にお願いして、なるべくそういう手段に出ないようにということをお願いしたのだが、本日は多数をもつてきめられた。それにもかかわらず、自分の方の佐竹君のことになると、問題にならぬ、やつちやならぬということは、不公平もはなはだしいと思う。あなた方は、何も自分の党に関係のない中曽根君の懲罰動議を、三週間も毎日々々議運が開かれるたびに強硬に主張しておきながら、事一たび自分の政党のことになると、言を左右にしてそういうことをおつしやるということは、私は土井さんのとるべき態度ではないと思います。中曽根君も多数できまつたのだからしかたがありません。それなら佐竹君も一緒に、あなた方の主張するように、それが懲罰に値するかどう明らかにしてもらおうじやありませんか。それが一番公平じやありませんか。みんなの前でやりましよう。

田渕光一自由党

○田渕委員 院の規律あるいは信義を保持する上につきましては、各委員の言われる通り、まつたく委員会において無責任な発言をして他を傷つけるというようなことは、まことに見のがせないのであります。こういうようなことは、椎熊君がおつしやる通り、まつたく院の外部なら名誉毀損でやれるのでありますが、こういうことを長く放任しておいたわが党も悪い。中曽根君の懲罰をどんどんかけてしまえばよかつた。実際院の言論の自由に名をかりてやつたことに対しては、これは共産党の川上君に対してもやつて来たことです。だから、こういこと無責任な発言を将来しないようにするためにも、これはすみやかに上程すべきであると思います。

池田禎治日本社会党(右)

○池田(禎)委員 私は、わが党の土井委員からるる述べられましたが、佐竹君に対する懲罰問題については、あえて私ども庇護するものではない。大体本会議に上程するに値しないという見解を言つておるのであつて、もしおやりになるということなら、これを遷延する、妨害するというような意図は持つていない、こういう考えを持つておりますが、すでに予ての意見は申し上げたと思いますから重複いたしません。ただ椎熊委員の先ほど申された当てにならない外電、信頼することのできないニュース・ソースをもつて取上げたなどということはけしからぬ。いかなるものをもつて不確実なりと御判定になるか。実は私どもは、この点については佐竹議員にもその間の事情をお尋ねしております。ただ私の聞いておる範囲においては、そのニュースを得たるところは、道義からいつて私はただいま言ううことはできない。これは私、はなはだ国会の事柄以外のことを申し上げて恐縮でございますが、私も長年新聞界に身を置きました。新聞社であれ、議員であれ、そのニュース・ソースを言えないということは、一個の信条であると思う。佐竹君がこれだけのことをしておるということは、ある意味において私はあつばれであると思う。従つて、当てにならない、不確実であるということは、どういう論拠をもつておつしやるのか。彼が、ただいまの段階においては明示しがたいという、この佐竹議員の信義というか、それは私はむしろ賞揚してさしつかえないくらいに思つておる。従つて今言われる不確実とか、当てにならないということは、どういう論拠で言われるのか。この点、私自身はさように思つておらないのであります。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 お答えします。私は、佐竹さんが懲罰委員会に付せられるに値するかどうかということに対しては、別な見解を持つているんですよ。けれども、佐竹さんが何も根拠のないようなことを言つたということは、きのうの答弁でわかるのです。緒方副総理が、しからばその外電とはどこの外電か、どこから打つた電報か、そういうことを反問されても答えることができなかつた。信憑性があるなら答えたらどうですか。それでたじたじとなつておる。われわれあの場面を見た者はわかりますが、まるで本人の方がやつつけられておる。しかし佐竹君が、それだから懲罰委員会に付せられて有罪になるかどうかという問題については、私は別個の見解を持つておつて、社会党左右両派の人々は、私どもの見解を知つておるはずですぞ。ですから私は、懲罰動議というものは軽率にやるべきじやないという見解をとつておる。しかしあなた方は、あまり身がつてだというのです。中曽根君のときは早くやれやれと言つておいて、自分のときになるとそれを延ばせと言う。そういうことは身がつてなことで、このルールをきめて行く運営委員会では通らない議論じやないかというのです。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 ただいま椎熊君が言われた問題については、念のために申し上げておきますが、昨日緒方副総理から、どこの外電であるか、あるいはどういう根拠でと反問されたけれども答弁ができなかつたという、この問題です。これはある程度時日を経過すれば、必ずその内容は適当な機会に発表できると思います。そういう点について今御指摘になつたが、このことは中曽根君も同工異曲ではないかと思う。中曽根君も、大野国務大臣または石井国務大臣に、それがどうだと言われたとき、明確にそのことは言わなかつた。要するにできなかつたということです。しかし確信はあると思うのです。それからもう一つは、われわれの方は、これを延ばせということば言つていない。やるならすみやかにやつてもらいたい。ただ、こういう程度のことは懲罰に値しないだろうというのです。それから中曽根君の問題についても、われわれはこれが懲罰に値すると考えて主張しておるのじやないのです。そのことば誤解がないように願いたい。われわれはやはり佐竹君と同じように、こんなものは懲罰に付すべき問題じやないと思つておる。けれども自由党が出しておるから——出しておるものを取り下げもしない、われわれは早く取下げろ、撤回しろと言つておる。しかし撤回しない。だから、出したものなら早くきまりをつけてくれと言つておる。(「今までそんなことは聞いていない」と呼ぶ者あり)それはそうですよ。本会議に上程するか、そうでなければ撤回しろということを言つておる。速記録をごらんなさい。運営委員会としては、いつまでも持つておるわけには行かないから、何らかの方法で決定してもらいたいということを言つておるわけです。佐竹君の問題についても、すみやかにということなら、やはり中曽根君などと同じように、すみやかにやつてもらつてけつこうです。すみやかにやることについては異議はない。これを延ばすなどというような腹は全然ございませんから、その点も了解していただかなければ困ります。延期の問題を議論しておるのじやない。

淡谷悠藏日本社会党(左)

○淡谷委員 懲罰の問題を軽率にやるべきではないという椎熊さんの発言は、私も衷心その通り賛成いたします。但し中曽根康弘君の問題は、二月二十三日に提出されました。今日まで二十六日かかつております。しかも三月十三日の議院運営委員会におきまして、委員長が、次の委員会でばこれを決定するということを私に答えられてから、さらにまた数日かかつておる。この間世間では、議院運営委員会というものの能一度について、まことに不明朗な疑いを持つておる。そういう点で、これはもうすでに決定すべきときに到達しておると思います。但し佐竹君の問題は今出たばかりで、これをただちにやれということはりくつにならぬと思う。従つて、これは慎重に考えるべきだと思うのです。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 延べろという御意見ですか。

淡谷悠藏日本社会党(左)

○淡谷委員 これを慎重にやるか、早急にやるか、十分にここで審議しなければならぬと思うのです。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 中曽根君の問題でも審議したことはない。ここで審議はできないのです。審議は懲罰委員会に付託されて審議されるのです。

淡谷悠藏日本社会党(左)

○淡谷委員 付託されるかどうか、それをやらなければならぬ。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 それは本会議でやることです。議事進行の動議です。はき違えては困る。議事進行の動議ですよ。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 大体論議は尽きておると思いますが、ただ社会党左としての主張は、椎熊委員の説明も、やはり一応の筋は通つておるけれども、また逆に考えると、これは筋が通らぬ。なぜかというと、この動議に、君たちは今までさんざん三週間も、やれやれ、早くやれと請求しておきながら、自分の方の問題になると延ばそうとする、あるいは対象にならないという発言をするのばけしからぬと言う、これは一つの筋のようには見えますが、また一面、椎熊さんも三週間の間なるべく上程しないようにというので努力して来た。ところが今度は佐竹さんの問題については早くやれと言う。これは矛盾がある。しかしすでに論議は尽きておりますから、この際委員長の方から、この問題についての諾否をきめていただきたいと思います。

春日一幸日本社会党(右)

○春日委員 こういうことなんです。このニュースはどこから出たのだという副総理の質問に対して、佐竹氏は、これは三、四日すれば外電でわかる、こういうことです。従つて三、四日すれば、無責任な発言だつたか、責任ある発言だつたかがわかる。従つて今まで中曽根君の場合、二十三日も二十四日も慎重に考慮して来たのだから、この問題もやはり二十三、四日考慮すれば、それが責任ある発言であつたか、無責任な発言だつたかということがおのずからわかる。だから、この問題を鳥が飛び立つようにきよう提出されて、きよう付議するという必要はない。従つてこの問題は、佐竹君が答弁されておるごとく、三、四日のうちに外電を打返して来るか来ないかを見るために、次回の議運までこの問題の取扱いは延期されてしかるべきだと思うのです、土井さんが提案されたように、しばらくこれを見送つていただきたい。このことをお願いします。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私がさつきから言つておるのは、佐竹君を早くやれと言つておるのじやなくて、社会党の土井さんの言つておられることは、先般来三週間もやつて来たことと矛盾しておるのじやないかということを反問しておるのです。その答えが私は満足でない。この案件に対する私の判断というものは、そういう能度はおかしいじやないかというのです。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは大体議論も尽きたようでございますが、本日の問題には何も関係ないと思いますから……。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 椎熊さんの方で了解するのですか。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 了解できない。   〔発言する者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは土井君だけに発言を許します。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 椎熊君の方で了解してもらわなければならない点は、われわれが矛盾していないということは、われわれは中曽根君が懲罰に値しない、これがわれわれの持論なんです。けれども懲罰が出ておる。しかもそれは、もう二十数日間延びておる。だからこの取扱いをどうしてくれるのかということです。それでこれを撤回してくれるなら、早く撤回しろ、そうでなければ、議運としてはいつまで持つておるわけに行かぬからやつてくれ、その点は私はしばしばここ言つておる。それなら撤回したらいいじやないかということ生育つておるのだから、これは取扱いの問題です。佐竹君の問題は、これは懲罰に値する事案ではない。だから、こういうことについては反対だ。しかし出しておる以上、われわれはこれを延ばそうとは言わないから、今坪川君から言つたように、すみやかに上程してさしつかえないということを言つておる。だから、延ばそうということは言つていないのです。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 土井君に委員長から申し上げます。これは今後の取扱いにも影響を来すし、速記録にも載つておることでありますから、参考のために一応確かめておきたいと思います。先ほど来中曽根君の問題はすでに決定済みの問題でありますが、それを懲罰に値しないものだと自分たちは考えておる、佐竹君に対しても、懲罰に値しないことであると数回繰返してお述べになつております。けれども、懲罰に値しないという問題と、早く上程せよという御議論とは矛盾して来ると思います。これは今後の取扱いに重大な影響がありますので、委員長から一応土井委員にお尋ねしておきます。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 私がしばしば言つておることは、内容的には懲罰に値しない問題であるけれども、懲罰動議が出ておる以上、それを撤回しない限りは、早くやつてもらいたいということの一応のりくつを言つておるわけです。佐竹君の場合も、これは懲罰に値しないけれども、懲罰が出ておる以上は、この取扱いをしてもらわなければならないということにならざるを得ない。そこで、坪川君が言うように、すみやかにということなら、すみやかにこの懲罰の取扱いをしていただくことについては異議がない。趣旨は明確にしてあるのです。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 そうすると今のお話では、内容的に懲罰には値しないのだという……。(「内容は懲罰委員会でやれ」と呼び、その他発言する者あり)不規則な発言はやめてください。  もう一回お尋ねいたしておきます。ただいまの御答弁によれば、内容的にもこれは懲罰に値しない案件であると言う。しかしここは内容を調査する委員会ではございません。内容は懲罰委員会において決定することであります。懲罰に値するかしないか、これは本委員会の関知するところではありません。内容的に懲罰に値しないものを上程せよというような議論が、しかも土井さんのような古参の方が——これは速記に残つておりますので、前例にもなりますから、その点一応お聞かせ願つておきます。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 何回も申し上げますが、それは別に矛盾でも何でもない。われわれば中曽根君の場合でも、こういうことは懲罰に値しないと思つておるが、懲罰が出ておるということは事実問題です。そこで、内容はしばらく別の問題です。われわれは、ここが懲罰に値するかしないかを審議する機関ではないと思う。ただ出ておるものをどうするかということは、この議運の取扱う権限です。出ておるものをいつまでもほうつておくということはよろしくない。われわれは懲罰に値しないような事案ではあると思うけれども、出ておる以上は、これを何らかの処置をとつてもらわなければならぬ。それで撤回するなら早く撤回してくれ、出ておる以上、すみやかにこれをやつてもらいたいということです。それは佐竹君に対しても同一です。これは扱い上の問題です。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは議論も尽きたようでございますから採決いたします。佐竹晴記君に対する懲罰動議を来る二十三日火曜日。これを本会議に上程することに反対の諸君の挙手を願います。   〔挙手者なし〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは全会一致、佐竹晴記君の懲罰動議を、来る二十三日の火曜日に上程することに決定いたします。     —————————————

菅家喜六自由党

○菅家委員長 次に、鈴木茂三郎君外百三十四名提出で大連文部大臣不信任決議案が提出されております。一応その案文を事務総長より朗読願います。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 ただいま委員長から御宣告の決議案の案文を読みます。    大達文部大臣不信任決議案   本院は、文部大臣大連茂雄君を信任せず。  右決議する。    理由   大達文部大臣は、無根又は曲否した事実をもとにして民主主義に逆行する教育自由の弾圧を事とし、憲法を無視して教育の中立性の名のもとに教職員の政治活動を剥奪せんとすることは、わが国の教育、言論、思想の自由を危うくするのみならず、自らの戦争に対する責任を反省せず、国際的に悪影響を与える発言をなし、日本の民主主義の基礎を奪いつつある。   かくのごとき大達文部大臣の責任は、これを断じて看過することはできない。よつて、ここに不信任決議案を提出する。 以上でございます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 右の一眠一扱いについて、これを議題として御協議いたします。まず自由党はいかがですか。

坪川信三自由党

○坪川委員 自由党といたしましては、一旦お出しになりました以上は、事、人事の問題に関連する重大な問題でございますから、本日上程に異議ありません。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 これは不信任決議案が出ました以上は、ただちにすべての案件に先だつてやるべきだと思いますが、私は、大体この不信任決議案というものの理由を見て実に意外に思つた。悪い法律、自分の立場から見て気に食わぬ法律案を出したから不信任だということはどういうわけですか。悪ければ反対すればいいわけです。それは不信任の対象にはならない。それから、国際的に悪影響を与える発言をなした。これはどういう発言か、新聞等で伝えられておるところによると、終戦後における戦犯の問題に対する発言のように私は理解しておる。そうだとすると、戦争をやつて勝つた国が負けた国に裁判であんなことをしているということは、負けた方の側の日本民族として、だれ一人満足しておる者はありませんよ。けしからぬことをやつたものだと、永遠に日本民族は恨んでおる。それを常日ごろ反米的な行動をしつつ、何か大臣の不信任などというときになると、まるでアメリカ一辺倒みたいな行動をとるこの社会党の矛盾撞着というものば何ですか。そんなことで何で……。(「本会議でやれ」と呼び、その他発言する者あり)民族意識がない。君らの言うことはなつていない。ごまかしばかりじやないか。(「反対たら反対すればいいじやないか」と呼ぶ者あり)反対しますよ。

山本幸一日本社会党(左)

○山本(幸)委員 今椎熊君から、えらい何だか知らぬが、どう勘違いされたか知らぬが、急に興奮せられて、涙ぐんで発言せられたが、われわれは、椎熊君が涙ぐんで発言するほどの問題じやないと思う。これはわれわれは、明らかに国際的に悪影響を与える発言をなしたということも入れておる。理由をよくお読みくださるならば幾つも入つておる。悪い法案ばかりではありません。国際的に影響を与える発言をしておる。人食い人種の首祭りというような発言もしておる。こういうことが含まれておるのです。それをあなたがかつてに解釈して発言されるということは、これは逆におもしろいことで、これはすみやかに、自由党の主張せられたように本日の本会議に上程せられんことを望みます。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 椎熊君は、ただいま内容の問題についていろいろ議論されておりますが、先ほどの懲罰動議のとき、やはり内容の問題でなく、取扱いの問題を論議されております。従つて委員会といたしましては、決議案が提出されて来て、提出される方は、それは提出すべき十分なる理由があつて提出しておるのでありますから、従つて運営委員会としては、これをどういうふうに取扱うかということが残されておるわけであります。そこでわれわれは、成規の手続をもつて出した以上は、いわゆる国会法に規定するところによつて——これは参議院の方の議員ではありますが、国会構成上の重要な関係でありますので、ただちに本日上程せられんことを希望いたします。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは大達文部大臣不信任決議案は、国会構成に関するものでありますから、本日これを第一に上程することに決定いたします。   〔「採決々々」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは採決いたします。大達文部大臣不信任決議案を上程することに反対の諸君の挙手を願います。   〔反対者挙手〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 挙手少数。よつて天達国務大臣に対する不信任決議案は、本日上程することに決定いたしました。     —————————————

菅家喜六自由党

○菅家委員長 次に、昭和二十八年度一般会計予算補正第三号が予算委員会から上つて参りましたので、これを緊急上程いたしたいと思います。この取扱いについて事務総長より一応御説明申し上げます。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 予算委員会から上つて来る補正予算につきましては、本日緊急上程をする場所はあとで御決定願いますが、この補正予算については、緊急上程の場合に予算委員長の御報告がありまして、それに引続いて社会党の方で編成がえを求めるの動議が出されて、おりますので、委員長報告の次に編成がえを求めるの動議の趣旨弁明をいたしまして、討論をして採決という順序になります。討論者等については、あとで本日の議事の順序のときに御相談願いたいと思います。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは二十八年度一般会計補正第三号は本日緊急上程いたすことに決定いたします。なお、日程に上つております一、二、三、これらの法律案の取扱い、なお文部委員会の委員長より、教育二法案が本日中に当該委員会で決定を見て上つて来る予定であるということでございますので、文部委員会から上りましたならば、これを本日緊急上程いたしたいと思います。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 緊急上程という問題でありますが、御存じの通り、本日はすでに四時に二十分前であります。それでこれだけの案件があり、ことに重要な国務大臣の不信任案の上程等もございます。それで、文部委員会で何時ごろに上るかということで、八時、九時、十時ごろまで上るのを待つておるとい三とは、いろいろ支障を来すと思いますので、ある程度、何時ごろまでに上つたならば緊急上程をする、それ以後の場合は何とかという、そこのけじめをつけていただきたいと思います。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 土井君の御発言、しごくごもつともと思いますので、九時、十時になつてこれを緊急上程するということはとうてい至難のことでありまして、できないことであります。しかし、ここで今六時とか、七時とかいうことをきめておくわけにも参りませんので、場内において交渉することにいたしたいと思います。これは大体常識的にわかりますが、九時、十時になつて緊急上程することはあり得ないと思いますから、場内において交渉することにいたしまして、その他の日程を事務総長より一応御説明申し上げます。あるいはもう三十分でこれが上るというようなことにでもなりますれば、場内交渉によつて本会議を一時休憩いたして、それから再開するというようなことにいたしたいと思います。  それでは事務総長より説明を申し上げます。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 本日の議事順序について御協議願いたいと思います。一番最初には、さきに御決定願いました大連文部大臣不信任決議案を——これは緊急の決議案でございますので、一番最初にお取扱いを願いたいと思います。この文部大臣の不信任案の趣旨弁明者は勝間田清一君、これに対する反対討論は山中貞則君、賛成討論ば小林進君、この二人になつております。この時間と、表決を起立採決とするか、記名投票にするかをおきめ願いたいと思います。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 文部大臣不信任案の採決の方法は、従来の例によつて記名投票ということでいかがですか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 さよう決定いたします。討論時間は十五分程度で……。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 予ての次に、日程の前に、予算は参議院の方に早く送つてやりたい都合がありますので、補正予算を上げていただきたい。そこでこれを緊急上程をいたしまして、倉石委員長の委員長報告に次いで、編成がえの説明は滝井義高君、その編成がえの動議の御説明がありましたあと、ただいままで討論の発言者は賛成の方はございませんが、反対の方に山花秀雄君、堤ツルヨ君、このお二人の反対討論者がございます。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 そこでお講じいたします。ただいま事務総長より御説明申し上げました予算委員長の報告、編成がえを求める動議の趣旨弁明、その次は討論でございますが、従来の慣例は、編成がえを求めた同じ党派の者は反対討論に立たないという取扱いをいたしております。先刻理事会においても反対はありましたけれども、山花君は御遠慮願うということを多数で決定しております。ここでは採決いたしませんが、採決いたしましても、従来の慣例通り、多数がその取扱いに反対であるということでございますから、山花君には遠慮していただきたいと思います。従つて反対討論は堤ツルヨ君一名、討論時間は従来の慣例で二十分以内。それから採決は起立採決でよろしいかと思いますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは採決は起立採決、以上決定いたしました。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 それから議事日程に入りまして、議事日程は、日程第一は内閣委員会の案でございまして、委員長の稻村順三君が御報告になつて、全会一致でございます。日程第二は、郵政委員長田中織之進君が報告されまして、これまた全会一致でございます。日程第三は、農林委員長井出一太郎君が報告されまして、これまた全会一致でございます。従いまして、その間議場内で御相談がありましたら、またその後に教育二法案を上げるか上げないかを御相談いただきたいと思います。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 念のためこの点希望申し上げておきますが、教育法案の問題について、採決の場合は、本日緊急上程する場合の採決は記名投票で願い、ます。

中村英男小会派クラブ

○中村(英)委員 場内交渉のときに、今までよく理事だけでお話をされて、私のところに連絡をとられない場合がありますから……。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 開会は四時ということにいたします。なお、月曜日は定例日でございませんが、本会議を開く予定でありますから、公報をもつて御通知申し上げます。従いまして理事会は午前十時、本委員会は午前十一時。  本日はこれにて散会いたします。    午後三時四十五分散会

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