海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第5号
- 発言数
- 4 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1954/03/11
会議録
○山下委員長 これより会議を開きます。 本日はソ連地区残留同胞引揚に関する件について議事を進めます。ソ連地区残留同胞引揚につきましては、昨年末より気づかつておりましたソ連地区よりの第二次帰還が行われることになり、十七日には引揚船興安丸がナホトカにおもむく予定でありますが、これについての経緯並びに援護について、引揚援護庁当局より説明を聴取いたします。引揚援護庁次長田辺繁雄君。
○田辺政府委員 すでに御承知の通り、去る七日、ソ連赤十字社社長ホロドコフ氏より日本赤十字社にあてまして、帰国船舶は三月十七日にナホトカに到着することを望むという通知があつたのでございます。実は、昨年の十一月ソ連からの第一次の引揚げで八百十一名が帰つて来られまして、第二次として四百六十四名の帰国が予定されておつたのでございます。これも昨年の年内に実施されるように希望しておつたのでありますが、いろいろの事情で遅れておりまして、日赤といたしましては、今年の二月六日にソ連の赤十字社あてに電報を打ちまして、送還予定者四百六十四名の帰還については、集結になお時日を要するならば、すでにナホトカに集結している者だけでも早期に送還するように御配慮を願えないだろうか、二度にわけても船を派遣する用意があるという電報を打つたのでございます。それに対しまして、二月十七日にソ連から、第二次帰国者の引渡しの準備は三月十五日に完了するという通知がございました。三月十五日に完了すればすぐに配船の要求があるものと心待ちに待つておりましたところ、先ほど申しましたような電報が参りましたので、さつそく配船の手はずをいたしまして、船は現在門司に興安丸が待機いたしております。三月十四日の正午に門司を出発いたしましてナホトカに向うことにいたしておりますが、ナホトカ到着は三月十七日の未明と一応予定いたしております。ナホトカの出発は翌十八日朝、従つて舞鶴の到着は三月二十旧の未明と一応予定いたしております。日赤からこの船に乗つて参ります乗船代表の工藤外事部長外五名もすでにきまり、船内救護班の人数及び派遣者の氏名等もすでに決定いたしまして、三月十四日には門司から興安丸がナホトカに向けて出発するあらゆる手はずを整えておる次第であります。 これの受入れ援護につきましては、過般のソ連からの第一次の受入れの状況も考え合せまして、人数もわずかでありますので、でき得れば日数等も短縮できたらと思つておりますけれども、ただ、帰つて来られる方々の受入れ援護のほかに、残留者に関するいろいろの資料の収集という業務もございますので、あるいは従来通り三泊四日になるかもしれません。これはもう少し検討いたしました上できめたいと思つております。その他の点につきましては、おおむね先般の受入れ援護の要領に準じてやるわけでありますが、ただ、第一次の場合に、どうもソ連から帰つて来られる方々は歯を悪くしておられる方が多いので、今度は、日赤等に連絡いたしまして、歯科のお医者さんを派遣いたしまして、歯の診察をするようにいたしたい、こういうふうに考えております。 大体以上のような状況でございます。 —————————————
○山下委員長 この際お諮りいたします。ソ連地区残留同胞の第二次引揚げは、ただいま説明を聴取したごとくでありまして、引揚船興安丸は二十日に舞鶴に入港いたす予定でありますので、この際本委員会より委員を派遣して、その援護状況等を視察いたしたいと思いますが、議長に承認む求める手続、派遣委員等については、すべて委員長に御一任願いたいと存じます。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山下委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。なお、遺家族援護に関する件及び留守家族援護に関する件は、都合により次会に譲りたいと思います。 本日はこれにて散会いたします。次会は十五日午後一時より開会いたすことといたします。 午前十一時七分散会